説明

筆記具によりマーキングされたコロニーの数値を自動計数できる衛生管理システム

【課題】シャーレ内の多数の細菌のコロニーを数える時は、一度数えたものを再度数えることがないよう筆記具でマーキングを行い、その数をメモ等に記録することが多い。記録書や報告書等に計数したコロニー数を記入する際、計算間違い、転記誤りをすることがあった。
【解決手段】筆記具にセンサを取り付け、筆記具がマーキングした回数を直接パーソナルコンピュータへ入力することにより、転記ミスや計算間違いがなくなる。特に記録書や報告書等の作成の際には、作業時間の短縮や業務の省力化に役立つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具によるマーキング回数を直接パーソナルコンピュータやメモリーカードへ入力できることにより、すぐさま計数処理することができる衛生管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャーレ内の多数の細菌のコロニーを数える時は、一度数えたものを再度数えることがないよう筆記具でマーキングをし、その数を記憶するか、もしくは、マーキングした数を記憶することを必要としないカウンタ付き筆記具しか存在しない。ましてやマーキングした回数を直接パーソナルコンピュータやメモリーカードへ入力出来、すぐに計数処理できる衛生管理システムは存在しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題はシャーレ内の細菌のコロニーを数えて、その数を記憶していたのを忘れてしまう。また、数えた数を基に計算処理する場合、数えた数を転記等する必要がある。このため時間を要し、計算間違いを発生させてしまうことになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、シャーレ内の多数の細菌のコロニーを数える時に筆記具を用いてマーキングした際、その数を自動的にパーソナルコンピュータやメモリーカードへ入力させることにより、記録書や報告書等のあらかじめ設定された計算に基づき計数処理することを迅速にしかも正確に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、マーキングされた回数を直接パーソナルコンピュータやメモリーカードへ入力することにより、自動的に計数処理することができる衛生管理システムであるが故に作業の迅速化、省力化をもたらす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
[図1]に筆記具によるマーキング回数をパーソナルコンピュータへ送信することができるシステム図を示す。シャーレ(1)内の多数の細菌のコロニー数を数える際、パーソナルコンピュータ(2)のUSB端子(3)よりケーブル(4)で付加アダプタ(5)に接続され、さらに付加アダプタ(5)からセンサ部(6)に接続され、センサ部(6)は、筆記具(7)に装着される。
筆記具(7)がマーキングされると、センサ部(6)がマーキング回数を計測し、その結果を付加アダプタ(5)へ送信する。付加アダプタ(5)は、パーソナルコンピュータ(2)へ入力可能となるデータを形成し、USB端子(3)を通し、パーソナルコンピュータ(2)へ入力される。
パーソナルコンピュータ(2)により、計数の設定や処理が行われ、しかるべき値に到達したりすると、可視や可聴で通報を行うことが可能となり、さらに通信を行うためのLANまたは、電話回線(8)を接続することにより遠隔地への通報も可能となる。
【0007】
[図2]に筆記具によるマーキング回数をメモリーカードへ入力できるシステム図を示す。シャーレ(1)内の多数の細菌のコロニーを数える際、付加アダプタ(5)にメモリーカード(9)を接続し、付加アダプタ(5)からセンサ部(6)へ接続され、センサ部(6)は筆記具(7)を装着される。筆記具(7)がマーキングされると、センサ部(6)がマーキング回数を計測し、その結果を付加アダプタ(5)へ送信する。付加アダプタ(5)は、パーソナルコンピュータ(2)が入力可能となるデータを形成し、メモリーカード(9)へデータが入力される。データが入力されたメモリーカード(9)は、パーソナルコンピュータ(2)へ接続されることにより、コロニー数の計数処理が可能な衛生管理システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】筆記具によるマーキング回数をパーソナルコンピュータへ入力することができる衛生管理システム図
【図2】筆記具によるマーキング回数をメモリーカードへ入力できる衛生管理システム図
【符号の簡単な説明】
【0009】
1 シャーレ
2 パーソナルコンピュータ
3 USB端子
4 ケーブル
5 付加アダプタ
6 センサ部
7 筆記具
8 LANまたは、電話回線
9 メモリーカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
[図1]に示すとおり、パーソナルコンピュータのUSB端子からケーブルにより付加アダプタを介して市販の筆記具に装着されるセンサ部に接続され、筆記具でシャーレ内の細菌のコロニーをマーキングする。そのマーキングされた回数を自動的にパーソナルコンピュータへ入力することができるコロニーの計数可能な衛生管理システム
【請求項2】
[図2]に示すとおり、付加アダプタにメモリーカードを接続し、付加アダプタより筆記具に装着されたセンサ部に接続され、筆記具でシャーレ内の細菌のコロニーをマーキングする。そのマーキングされた回数をメモリーカードへ送信し入力され、そのメモリーカードをパーソナルコンピュータへ接続することにより、マーキングされた回数が自動的にパーソナルコンピュータへ入力することができるコロニーの計数可能な衛生管理システム
【請求項3】
[請求項1]または、[請求項2]による衛生管理システムにおいて、コロニーの数値が異常と判断した結果をパーソナルコンピュータに接続された有線電話、無線電話回線等の情報伝達手段によってあらかじめ設定した相手に自動的に転送し、音声で通知することができる衛生管理システム
【請求項4】
[請求項1]または、[請求項2]による衛生管理システムにおいて、コロニーの数値を基に、これまでのコロニーの数値を記憶、蓄積し、その変化から今後のコロニーの数値を予測することで、細菌数が衛生上危険な値まで到達する前に衛生状態が悪化していることを警報と判断して、可視及 可(にて通報できる衛生管理システム
【請求項5】
[請求項3]に示す衛生管理システムにおいて警報と判断した通報をパーソナルコンピュータに接続された150、インター円)ト等の情報伝達手段によってあらかじめ設定した相手に自動的に転送し、電子メールで通知することができる衛生管理システム

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−181052(P2011−181052A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61480(P2010−61480)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(398027296)株式会社イーエスイー (8)