説明

管切断装置及び該管切断装置による管切断方法

【課題】 原子炉炉心の燃料棒に挿入するスリーブ管などの切断装置及び該管切断装置の効率向上。
【解決手段】管切断ユニットは、ホールディングユニット10、切断ユニット20、及びコントロールユニット(図示せず)により構成する。
ホールディングユニットは、フレーム体30下層に固定された固定部品11及び液圧装置などにより駆動される可動部品12からなり、フレーム体の開口321から導入された放射能汚染されたスリーブ管40を挟持して位置決めする。
切断ユニットは、フレーム体30上層に固定された固定部品21と、液圧装置などにより駆動される可動部品22からなり、ホールディングユニットにより挟持されたスリーブ管をブレード211,221により切断する。
これらを遠隔操作することにより、放射能などの汚染に晒されることなく、切断作業ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管切断装置に関する。特に、遠隔操作で機器管部品に対して迅速な切断が可能な装置で、該機器管部品或いは機器に設置する管部品のその他構成部品、及びそれが設置される作業環境に直接接触することを回避可能で、管切断の安全性を向上させ、放射性等汚染性、酸アルカリ性を有する液気体作業環境の構成部品への応用及び製造関連領域に適用される管切断装置及び該管切断装置の管切断方法に係る。
【背景技術】
【0002】
放射性及び高酸・高アルカリ等汚染性を有する多くの作業環境では、作業人員にとっては操作する上で危険性があるばかりか、機器設備も同様に汚染性を有するため、メンテナンス、さらには部品交換時の困難性を高めている。
例えば、高い放射性を有する原子力発電所の反応炉外部に通路を設置して、中空スリーブを進入させ、中性子検出器を該スリーブより反応炉心の燃料棒位置に穿入させ、こうして燃料棒の中性子分布均一度を検査測定し、燃料棒の正常燃焼を確保している。
しかし、該スリーブは長時間の使用により磨損或いは変形を生じ、その場合には検出器の進出を防止するため交換する必要がある。スリーブ交換の過程においては、スリーブの長さが極めて長く(約35メートル)、しかもその炉心接触部分(約8メートル)は高放射性を有するため、特殊機械を採用し炉心水面下において切断を行っている。こうして高放射性を有するスリーブを適当な長さに切断後、積載器具内に置いて指定場所まで輸送してから後続処理を行う。
すなわち、高放射性を有するため、すべての切断動作は少なくとも水面下八メートルの位置において行う必要があり、現在原子力発電所では専門業者が製造した専用の装置を用いて切断を行っているが、該装置は極めて高価で、さらには反応炉心1個に対して五十個のスリーブを有するため、切断操作に手間がかかり、多くの時間を浪費し、メンテナンスプロセス全体の効率を低下させている。
【特許文献1】特開2006−200966号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記公知構造には以下の欠点があった。
すなわち、原子力発電所の反応炉に設置するスリーブを交換する時には、これまでは専門業者が製造した専用の装置を用いていたが該装置は極めて高価で、また反応炉心が備えるスリーブの数も多いため切断操作に手間がかかり、メンテナンスプロセス全体の効率を低下させている。
本発明は上記構造の問題点を解決した管切断装置及び該管切断装置の管切断方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明は下記の管切断装置及び該管切断装置の管切断方法を提供する。
それは機器の管部品に対して遠隔操作で迅速に切断を行うことができ、該機器管部品或いは機器に設置する管部品のその他構成部品及びそれが設置される放射性或いは酸アルカリ性を有する作業環境に直接接触することを回避可能で、管切断の安全性を向上させることができ、
またそれは管切断装置を提供し、その構造は簡単で、コストが低く、しかも切断効率が高く、
すなわちそれは管切断装置及び該管切断装置の管切断方法を提供し、遠隔操作で管部品に対して切断を行い、該管切断装置はホールディングユニット、切断ユニット、コントロールユニットにより構成し、
該コントロールユニットにより該ホールディングユニットの移動を制御し、管部品の予定位置を挟持し、該切断ユニットを制御し該管部品を切断させ、該コントロールユニットは該ホールディングユニット及び該切断ユニットに遠隔操作で連接し、これにより作業人員は管部品を遠隔操作で切断することができることを特徴とする管切断装置及び該管切断装置の管切断方法である。
【発明の効果】
【0005】
上記のように、本発明は機器の管部品に対して遠隔操作で迅速に切断を行うことができ、該管部品或いは機器に設置する管部品のその他構成部品及びそれが設置される放射性或いは酸アルカリ性を有する作業環境に直接接触することを回避可能で、管切断の安全性を向上させることができる。また本発明装置の構造は簡単で、コストが低く、しかも切断効率が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1、2に示すように、本発明が提供する管切断装置は、ホールディングユニット10、切断ユニット20、コントロールユニット(図示なし)からなる。
該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20は、フレーム体30上に設置し、該ホールディングユニット10は、上下2層からなる該フレーム体30の下層31に設置し(図2参照)、該切断ユニット20は該フレーム体30の上層32に設置する。該フレーム体30は、往復移動を駆動され、その上に設置される該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20はシンクロ移動を行うことができる。
該ホールディングユニット10は、管部品40を把持する。
図1〜5に合わせて示すように、該ホールディングユニット10は固定部品11及び可動部品12により構成され、該固定部品11は該フレーム体30上に固定される。該可動部品12は、液圧装置13に結合されて、該液圧装置13により往復駆動され、該固定部品11と相対的に動作する。しかも、その往復運動の方向は、該管部品40の軸方向に垂直で、該液圧装置13はエアシリンダーに替え、或いは無線或いは有線による電気的な制御方式に換えて、可動部品12の往復駆動してもよい。
さらに、該固定部品11及び該可動部品12をそれぞれ駆動装置に連結して、該固定部品11と該可動部品12を共に往復運動させて両者を相対運動させてもよい。
図3〜5に示すように、該固定部品11と該可動部品12の相対する面上には相互に嵌合する構造として、該固定部品11上には側方に後退した傾斜構造111を設け、該可動部品12上には側方に前進した傾斜構造121を設ける。該側方に後退した傾斜構造111と該側方に前進した傾斜構造121の延長方向は該管部品40の軸方向に平行で、さらに該側方に後退した傾斜構造111と該側方に前進した傾斜構造121の中央には対称に凹部112、122を設ける。該凹部112、122内には摩擦構造113、123を形成し、これにより該固定部品11と該可動部品12が相互に接触する時、該側方に後退した傾斜構造111、該側方に前進した傾斜構造121は該管部品40をガイドして、その斜面に沿って該固定部品11と該可動部品12の間に進入させる。また、該凹部112、122により該管部品40外部に緊密に嵌設し、さらに該摩擦構造113、123により、該管部品40に一定の摩擦力で把持することができる。こうして、軸方向のスライド移動を回避し、該摩擦構造113、123はローラー圧下により形成され、その摩擦力の作用方向は該管部品40の軸方向に沿う方向とする。こうして、該管部品40は、該固定部品11と該可動部品12の間に緊密に挟持される。
【0007】
さらに図1、2に示すように、該切断ユニット20は、固定部品21及び可動部品22により構成され、該管部品40を切断する。
該固定部品21と該可動部品22の相対面上にはブレード構造211、221を形成し、該固定部品21は、該フレーム体30上に固定され、該可動部品22は該フレーム体30上に固定された液圧装置23に連棒24を介して連結され、該液圧装置23により該連棒24を介して該可動部品22を作動させ、可動接続軸222を軸心として往復回転動し、これにより該ブレード構造221は該固定部品21のブレード構造211に向かって作動する。こうして、切断ユニット20は、該管部品40軸方向に垂直な切断作用を発揮する。該液圧装置23はエアシリンダに替え、また、無線或いは有線による制御を採用することもでき、これらにより該可動部品22往復駆動してもよい。さらに、該固定部品21及び該可動部品22をそれぞれ駆動装置に連接して、該固定部品21と該可動部品22が共に往復運動可能として両者を相対的に作動させても良い。
【0008】
次に図1、2に示すように、該フレーム体30の下層31と該上層32には該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20の位置に対応して、それぞれ管部品40を導入する開口311、321を設置する。該開口311、321は該フレーム体30外部より該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20の方向に向けて徐々に窄めて形成し、該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20位置まで導く。こうして該管部品40は該フレーム体30外部より該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20位置に至る。
【0009】
さらに図6、7により、本発明の管切断の連続動作を説明する。
先ず図6に示すように、該管部品40の位置は一般には固定的であるため、該ホールディングユニット10及び切断ユニット20を操作して該管部品40に接触させる。該ホールディングユニット10及び切断ユニット20は、該フレーム体30上に設置されているため、該フレーム体30を操作して移動すると、該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20はそれに伴ない、一方、該管部品40は該徐々に縮小する開口321(311)の斜度に沿って該フレーム体30内に進入する。
次に図7に示すように、該管部品40が該フレーム体30内に進入し、該ホールディングユニット10位置の該固定部品11と該可動部品12の間に到達すると、該可動部品12を駆動して該固定部品11に向けて移動させ、該管部品40はさらに該側方に後退した傾斜構造111と該側方に前進した傾斜構造121の斜度に沿って該凹部112、122に進入する。該可動部品12は該固定部品11への接触を持続して、該管部品40は該凹部112、122内に緊密に接触することができる。また、該摩擦構造113、123により該管部品40に摩擦力が作用してスライド移動を抑制、同時に該管部品40は該切断ユニット20の固定部品21と可動部品22の間に位置する。
【0010】
さらに、図8に示すように、該ホールディングユニット10が該管部品40を確実に挟持位置決めすると、続いて該切断ユニット20の該可動部品22を駆動して該固定部品21に向けて移動させる。これにより該可動部品22のブレード構造221と該固定部品21のブレード構造211は接触し、こうして、該管部品40は切断される。次に該切断ユニット20を駆動して該可動部品22と該固定部品21を分離し、及び該ホールディングユニット10の該可動部品12と該固定部品11を分離し、さらに上記動作を繰り返すことによって該管部品40を連続して切断することができる。
上記該ホールディングユニット10、該切断ユニット20の作動に関して、コントロールユニット(図示なし)は人手、全自動或いは半自動操作によることができる。本発明の特徴の一つは、該コントロールユニットが該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20に遠隔操作で接続することで、関連技術領域に関わる人員が熟知するように、該コントロールユニット有線或いは無線の方式で接続することができ、制御ソフトウェアにより駆動、パラメーター設定、位置移動距離設定等機能を執行することができる。
【0011】
次に、本発明フレーム体の別種の最適実施例及びその管切断の連続動作を図9、10に示す。該フレーム体300は、図1、2に示す該フレーム体30の構造を基礎とするため、その構造については詳述しない。
該フレーム体300の特徴は、該フレーム体300の上層320の該切断ユニット20に対応する位置に保護カバー330を設置することである。該保護カバー330は、該切断ユニット20外部を包囲し、該管部品40切断時に発生し得る破砕屑の飛散を隔離する。該保護カバー330の該開口3210に対応する位置には一方向可動ドア331を設置し、該一方向可動ドア331は、弾性を備えた回転軸332により該保護カバー330に回動可能に接続され、該開口3210により該切断ユニット20方向に向かって一方向の開放を行い、これにより該管部品40は該保護カバー330に進入後、該保護カバー330中に閉じ込められ、離脱することはない。同様に該フレーム体300下層310の開口3110の該ホールディングユニット10に向かうルート上には、一方向可動部品340を設置し、該一方向可動部品340は弾性を備えた回転軸341により該フレーム体300の下層310に回動可能に接続され、ガードブロック342により、該一方向可動部品340は該開口3110から該ホールディングユニット10方向に向かう一方向の開放のみを行うことができる。その作用は、上記一方向可動ドア331と同じく、共に該管部品40に位置限定作用を提供する。さらに、該フレーム体300の上層320には吊リング350を設置し、該吊リング350は該フレーム体300の前後両側に対称に設置し(図中では片側だけを示す)、フック(図示なし)を用いて該リングに掛けることができる。こうして該フレーム体300を該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20と共に移動することができ、同様にして該フレーム体300の移動もまたコントロールユニットの人手、全自動或いは半自動操作により行うことができる。
図11〜16に示す連続動作指示図は、上記本発明の実施例に基づき、本発明を原子力発電所スリーブ管切断に応用するものである。
【0012】
図11に示すように、核エネルギー反応炉60外部には通路61を設置し、中空スリーブ70を進入させる。該中空スリーブ70内部には中性子検出器を穿設し、反応炉心燃料棒62位置に到達させ、該燃料棒62の中性子分布均一度を検査測定する。該燃料棒62は、該反応炉60内の充填水W中に水没するため、該通路61の該反応炉60から離れた一端には封鎖板63を設置して該通路61を封鎖し、作業人員は作業デッキP上に立つ。
図12に示すように、該スリーブ70の交換を行う前には、先ず反応炉の水位をLw位置まで低下させ、低圧封鎖リング64を該封鎖板63上に装置する。次に該スリーブ70を外へと一定の長さL1(七メートル前後)引き出し、水位がHwまで上昇するに従い、該反応炉60頂部の炉蓋65を空けて、吊具66により該燃料棒62を該反応炉60内から取り出す。
次いで、図13に示すように該スリーブ70を該反応炉60内に一定長さL2分押し戻す。該長さL2は、前記外に引き出した長さL1より短いため、該低圧封鎖リング64外の余剰部分を切除する必要がある(図示では切除済み)。こうして再び反応炉60内の水位をHw位置まで上昇させる。
【0013】
次に図14に示すように、移動挟持部品80は、該反応炉60内部まで沈み該スリーブ70を挟持し、該スリーブ70を引き動かし一定長さの凸伸L3を行わせる。同時に一時保存筒90を該反応炉60内部に置く。該一時保存筒90は移動可能である。さらに該ホールディングユニット10及び該切断ユニット20を設置するフレーム体30を該反応炉60内部に置き、予定位置に位置決めする。該予定位置と該スリーブ70頂部は一定長さL4を隔てる。該ホールディングユニット10を駆動し該スリーブ70を挟持し、該スリーブ70は確実に位置決めされる。続いて、該切断ユニット20を駆動して該スリーブ70を切断し、短片に切断されたスリーブ70aは該移動挟持部品80により該一時保存筒90に移される。
該フレーム体30が該ホールディングユニット10及び切断ユニット20を連動する所定の長さL4は該スリーブ70の切断しようとする長さにより決まり、同時に該移動挟持部品80の高さ及びそれが挟持できるスリーブ70の長さにより決まる。
必要に応じて上記ステップを繰り返し、該スリーブ70を複数段に切断するが、該スリーブ70の該燃料棒62(図11参照)内に位置する長さは約八メートルと予想されるため、一般には約3.9メートルの短片スリーブ三段分けて切断する。
また三段目の切断スリーブに対して放射線量の検査測定を行い、探知された放射線量が高すぎれば、該反応炉60内の水面下に設置する該一時保存筒90に保存し、放射線の漏出を防ぐ。もし放射線量が所定値より低ければ、該三段目を取り出し、外部の一時保存筒(図示なし)に保存する。同時に、余剰の未切断スリーブ70を直接抽出し、該反応炉60外部において人手で切断を行い、作業効率を向上することができる。
さらに図15に示すように、該吊具66を利用し燃料棒62を該反応炉60内に入れる。
図16に示すように、すべての燃料棒62の設置が完了後、水位を低下させ、該炉蓋65を蓋合し、新しいスリーブ70を該通路61から該燃料棒62中に進入させる。該低圧封鎖リング64位置においては矯正機67を設置して、該スリーブ70が真っ直ぐに該通路61に進入できるよう調整することができる。該スリーブ70の完全に進入するのを待って該矯正機67外部の余分なスリーブ70bを切除し、該矯正機67、該低圧封鎖リング64を取り除き、図11に示す最初の状態に戻す。
【0014】
上記ステップを繰り返せば、連続管切断作業を行うことができる。上記各構成部品の作動に関しては、前記遠隔接続されたコントロールユニットにより操作することができ、該原子力発電所の反応炉については、作業環境が水面下に位置するため、監視システムを水中に設置し、各構成部品の作動状態を監視してその監視結果は該コントロールユニットが有する表示装置上に伝送し、直ちに監視結果を表示することが可能である。
さらに、照明設備を設置して一定の明るさを提供することもできる。
或いは、カメラ或いはビデオカメラなどの影像装置を設置して、作動状況を読み取り、一般によく知られるように、該監視システム、該表示装置、該照明設備或いは該影像設備はすべて有線或いは無線の方式で該コントロールユニットと接続される。
この他、水面下の作業に適応するため、該ホールディングユニット10、該切断ユニット20或いは上記の水中に潜入させる構成部品は防水性及び耐水圧性を有する必要がある。同様に酸アルカリ性を有する作業環境中に適応させる場合には、酸アルカリ性を有する空間に晒される構成部品は耐酸アルカリ性を有する必要がある。その材質は実際の状況に応じて決定する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明最適実施例の俯瞰図である。
【図2】本発明最適実施例の前面図である。
【図3】本発明挟持の最適実施例の俯瞰図である。
【図4】本発明挟持の最適実施例の前面図である。
【図5】図3のA-A位置における断面図である。
【図6】本発明最適実施例の管切断の連続動作指示平面図である。
【図7】本発明最適実施例の管導入状態指示平面図である。
【図8】本発明最適実施例の管切断状態指示平面図である。
【図9】本発明フレーム体の別種の最適実施例管切断の連続動作指示平面図である。
【図10】本発明のフレーム体の別種の最適実施例管切断の連続動作指示側面図である。
【図11】本発明最適実施例を原子力発電所スリーブ管切断の連続動作に応用する炉心指示図である。
【図12】図11における燃料棒取り出し状態を示す。
【図13】図11におけるスリーブ進入状態を示す。
【図14】図11におけるスリーブ挟持と切断状態を示す。
【図15】図11におけるスリーブ除去状態を示す。
【図16】図11における燃料棒セット状態を示す。
【符号の説明】
【0016】
10 ホールディングユニット
11 固定部品
111 側方に後退した傾斜構造
112、122 凹部
113、123 摩擦構造
12 可動部品
121 側方に前進した傾斜構造
13 液圧装置
20 切断ユニット
21 固定部品
211、221 ブレード構造
22 可動部品
222 可動接続軸
23 液圧装置
24 連棒
30、300 フレーム体
31、310 フレーム体の下層
32、320 フレーム体の上層
311、321、3110、3210 開口
330 保護カバー
331 一方向可動ドア
332 回転軸
340 一方向可動部品
341 回転軸
342 ガードブロック
350 吊リング
40 管部品
60 反応炉
61 通路
62 燃料棒
63 封鎖板
64 低圧封鎖リング
65 炉蓋
70 スリーブ
70a 短片のスリーブ
70b 余分なスリーブ
80 移動挟持部品
90 一時保存筒
L1、L2、L3、L4 長さ
Hw 高水位
Lw 低水位
P 作業デッキ
W 充填水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔操作で管部品に対して切断を行う該管切断装置であって、
ホールディングユニット、切断ユニット、コントロールユニットを備え、
該ホールディングユニットは、該管部品を挟持し、
該切断ユニットは該管部品を切断し、
該コントロールユニットは、該ホールディングユニット及び該切断ユニットを遠隔操作により操作し、該ホールディングユニット及び該切断ユニットの作動を制御することを特徴とする管切断装置。
【請求項2】
前記ホールディングユニットは、さらに移動挟持部品を備え、該管部品を挟持して移動することにより該管部品を所定長さに押し、引き出しを行うことを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項3】
前記移動挟持部品は、該管部品を押し、引きして軸方向に沿って移動させることを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項4】
前記ホールディングユニットは、上記管をその間に挟持する固定部品、可動部品からなり、
該可動部品は、該固定部品と相対運動を行って管を挟持することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項5】
前記可動部品は、気体圧又は液圧により駆動され、或いは無線或いは有線により電気滴に制御されて往復運動を行うことを特徴とする請求項4記載の管切断装置。
【請求項6】
前記可動部品の往復運動方向は、該管部品の軸方向に垂直であることを特徴とする請求項4記載の管切断装置。
【請求項7】
前記固定部品と該可動部品の相対する面上には相互嵌合可能な側方に前進した傾斜構造と側方に後退した傾斜構造を形成し、管部品をガイドして該傾斜構造の斜度に沿って該固定部品と該可動部品の間に進入させることを特徴とする請求項4記載の管切断装置。
【請求項8】
前記側方に前進した傾斜構造は該可動部品に設け、該側方に後退した傾斜構造は該固定部品に設けたことを特徴とする請求項7記載の管切断装置。
【請求項9】
前記側方に前進した傾斜構造と該側方に後退した傾斜構造の延長方向は該管部品の軸方向に平行であることを特徴とする請求項7記載の管切断装置。
【請求項10】
前記固定部品と該可動部品の相対するそれぞれの面上には管部品を挟持する、対称な凹部を設けたことを特徴とする請求項4記載の管切断装置。
【請求項11】
前記凹部には摩擦構造を設け、管部品に対する一定の摩擦力を付与したことを特徴とする請求項10記載の管切断装置。
【請求項12】
前記摩擦構造は、ローラー圧下により形成された凹凸構造であることを特徴とする請求項11記載の管切断装置。
【請求項13】
前記切断ユニットは、固定部品、可動部品からなり、
該可動部品は、該固定部品と相対運動をを行って管を切断することを特徴とする請求項11記載の管切断装置。
【請求項14】
前記可動部品は、気体圧又は液圧により駆動され、無線或いは有線により電気的に制御されて往復運動を行うことを特徴とする請求項13記載の管切断装置。
【請求項15】
前記可動部品の往復運動方向は、該管部品の軸方向に垂直であることを特徴とする請求項13記載の管切断装置。
【請求項16】
前記ホールディングユニット及び該切断ユニットはフレーム体上に設置され、該フレーム体は下層、上層を備え、
該下層は該フレーム体下層に位置して、該ホールディングユニットを設置し、
該上層は該フレーム体上層に位置して、該切断ユニットを設置することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項17】
前記フレーム体は、往復移動可能とされ、その上に設置される該ホールディングユニット及び該切断ユニットはそれに伴なって移動することを特徴とする請求項16記載の管切断装置。
【請求項18】
前記フレーム体の該ホールディングユニット及び該切断ユニットに対応する位置に開口を設け、これにより管部品は該フレーム体外部から該ホールディングユニット及び該切断ユニット位置に到達することを特徴とする請求項16記載の管切断装置。
【請求項19】
前記開口は、該フレーム体外部から該ホールディングユニット及び該切断ユニットに向かって徐々に窄まることを特徴とする請求項18記載の管切断装置。
【請求項20】
前記開口は、該ホールディングユニット及び該切断ユニットに向かうルート上に一方向のみ可動な部品を設置し、該一方向可動部品は該開口より該ホールディングユニット及び該切断ユニット方向に向かう一方向の開放を行い、これにより該管部品は該一方向可動部品を通過して該フレーム体中に閉鎖され、該開口から該管部品が脱離することを防止したことを特徴とする請求項18記載の管切断装置。
【請求項21】
前記フレーム体は、該切断ユニットに対応する位置に保護カバーを設置し、該保護カバーは該切断ユニット外部を包囲し、管切断時に発生し得る破砕屑飛散を隔離することを特徴とする請求項16記載の管切断装置。
【請求項22】
前記保護カバーには一方向のみ働く可動ドアを設置し、該一方向可動ドアは該開口より該切断ユニット方向に向かい一方向の開放を行い、こうして該管部品は該保護カバーに進入後、該保護カバー中に閉鎖されることを特徴とする請求項21記載の管切断装置。
【請求項23】
前記コントロールユニットは、有線或いは無線の方式で、該ホールディングユニット及び該切断ユニットと接続することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項24】
前記コントロールユニットは、さらに制御ソフトウェアを含み、該制御ソフトウェアは駆動、パラメーター設定、位置移動距離設定等機能を執行することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項25】
前記管切断装置は、さらに監視システムを備え、該監視システムは該ホールディングユニット及び該切断ユニットの設置状態を監視し、監視結果を該コントロールユニットに伝送することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項26】
前記コントロールユニットは、さらに表示装置を備え、該表示装置は該監視システムの監視結果を表示することを特徴とする請求項25記載の管切断装置。
【請求項27】
前記監視システムは、有線或いは無線の方式で、該コントロールユニットと接続することを特徴とする請求項25記載の管切断装置。
【請求項28】
前記管切断装置は、さらに照明設備を備え、該照明設備は該ホールディングユニット及び該切断ユニットを照明することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項29】
前記管切断装置は、さらに撮像装置を備え、該撮像装置は該ホールディングユニット及び該切断ユニットの作動状況を画像取り込みすることを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項30】
前記撮像装置は、カメラ又はビデオカメラであることを特徴とする請求項29記載の管切断装置。
【請求項31】
前記ホールディングユニット及び該切断ユニットは、防水性を有することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項32】
前記ホールディングユニット及び該切断ユニットは、耐水圧性を有することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項33】
前記ホールディングユニット及び該切断ユニットは、耐酸アルカリ性を有することを特徴とする請求項1記載の管切断装置。
【請求項34】
管切断方法であって、
(a)移動挟持部品により管部品を挟持し、該管部品を引き動かして所定の長さの押し 引き操作を行って位置を調整し、
(b)該管を挟持するホールディングユニットを駆動して移動して、該凸伸管部品の予 定位置において挟持し、
(c)該位置において切断ユニットを駆動し該管部品を切断することを特徴とする管切 断方法。
【請求項35】
前記ステップ(a)において、該移動挟持部品が該管部品を引き動かして押し引き操作する長さはコントロールユニットにより制御されることを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項36】
前記ステップ(b)において、該ホールディングユニットが挟持する該管部品の予定位置は該コントロールユニットにより制御されることを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項37】
前記ステップ(c)において、該切断ユニットの切断位置は該移動挟持部品の挟持位置に対応することを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項38】
前記ステップ(c)の後にさらに
ステップ(d) ステップ(c)完了後の切断管部品を該移動挟持部品により挟持して、一時保存位置に移動することを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項39】
前記ステップ(d)において、該一時保存位置には一時保存筒を設置し、該一時保存筒は該ステップ(c)完了後の切断管部品を収納することを特徴とする請求項38記載の管切断方法。
【請求項40】
前記一時保存筒は、移動可能であることを特徴とする請求項39記載の該管切断方法。
【請求項41】
前記ホールディングユニット及び該切断ユニットは、フレーム体上に設置され、該フレーム体は駆動されて往復移動し、その上に設置される該ホールディングユニット及び該切断ユニットをそれに伴って移動することを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項42】
前記フレーム体は下層、上層を備え、
該下層は該フレーム体下層に位置して、該ホールディングユニットを設置し、
該上層は該フレーム体上層に位置して、該切断ユニットを設置することを特徴とする請求項41記載の管切断方法。
【請求項43】
前記移動挟持部品、該ホールディングユニット、該切断ユニットはコントロールユニットによりその作動を制御されることを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項44】
前記コントロールユニットは、さらに制御ソフトウェアを有し、該制御ソフトウェアは駆動、パラメーター設定、位置移動距離設定等機能を執行することを特徴とする請求項43記載の管切断方法。
【請求項45】
前記ステップ(b)において、該ホールディングユニットは固定部品、及び往復運動可能で該固定部品と相対的に運動する可動部品により管を挟持することを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項46】
前記可動部品は、気体圧又は液圧により駆動し、無線或いは有線により電気的に制御されて往復運動を行うことを特徴とする請求項45記載の管切断装置及び該管切断方法。
【請求項47】
前記可動部品の往復運動方向は、該管部品の軸方向に垂直であることを特徴とする請求項45記載の管切断方法。
【請求項48】
前記ステップ(c)において、該切断ユニットは固定部品、及び往復運動可能で該固定部品と相対的に運動を生じる可動部品により切断されることを特徴とする請求項34記載の管切断方法。
【請求項49】
前記可動部品は、気体圧又は液圧により駆動され、無線或いは有線により電気的に制御されて往復運動を行うことを特徴とする請求項48記載の管切断装置及び該管切断方法。
【請求項50】
前記可動部品の往復運動方向は、該管部品の軸方向に垂直であることを特徴とする請求項48記載の管切断方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−162002(P2008−162002A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−21921(P2007−21921)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(599171866)行政院原子能委員會核能研究所 (37)