説明

管切断装置

【課題】 切断すべき管の中にこの管切断装置を安定良く固定する作業を簡単に行うことができ、また小径の管の切断も容易に行える管切断装置を得る。
【解決手段】 管2内に縮径状態で挿入して可動アーム拡縮径駆動軸4を回転させることにより周方向に配置した複数の可動アーム5を拡径方向に移動させて管2の内壁に固定する管内拡縮径固定機構6と、管内拡縮径固定機構6の後端側に、可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心と同軸心で回転可能に且つ管2の内周に沿うように取り付けられた架台7と、架台7に管2の軸心方向に移動可能に載置されカッター支持体8と、カッター支持体8を架台7に固定するカッター切断位置決め機構10と、カッター支持体8に支持されたカッター3を管2の軸心方向と直交する方向に移動させるカッター管径方向移動機構11と、カッター支持体8に支持されたカッター3を管2の内周に沿って公転させるカッター公転機構12を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管をその内周側から周方向に切断する管切断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、管をその内周側から周方向に切断する管切断装置として、切断すべき管の中にこの管切断装置の全体を配置し、この管切断装置の円板状のカッターを自転させつつ公転させて切断すべき管を周方向に切断するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の管切断装置は、切断すべき管の中にこの管切断装置の全体を配置する構造なので、切断すべき管の中にこの装置を安定良く固定する作業が面倒であり、切断作業に手間が掛かる問題点があり、また、小径の管の切断には適さない、といった問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、切断すべき管の中にこの管切断装置を安定良く固定する作業を簡単に行うことができ、また小径の管の切断も容易に行える管切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、切断すべき管の端部からその内部に円板状のカッターを挿入して前記カッターを自転させつつ公転させることにより前記管を周方向に切断する管切断装置であって、前記管内に縮径状態で挿入して可動アーム拡縮径駆動軸を回転させることにより周方向に等間隔に配置した複数の可動アームを拡径方向に同期して同距離移動させて前記管の内壁に固定すると共に前記可動アーム拡縮径駆動軸を前記管の軸心に位置決めする管内拡縮径固定機構と、前記管内拡縮径固定機構の後端側に、前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に且つ前記管の内周に沿うように取り付けられた架台と、前記架台に前記管の軸心方向に移動可能に載置され、前記カッターを前記管の軸心方向と直交する方向に移動可能に支持するカッター支持体と、先端部に前記カッター支持体に支持される前記カッターが取り付けられ、駆動手段により回転し前記カッターを回転させる動力軸と、前記管の軸心方向に移動させた前記カッター支持体に支持されているカッターが管の切断位置に位置したとき、前記カッター支持体を前記架台に固定するカッター切断位置決め機構と、前記カッター支持体に支持されたカッターを前記管の軸心方向と直交する方向に移動させるカッター管径方向移動機構と、前記管内拡縮径固定機構の後端側に回転可能に取り付けられた前記架台を回転させ、前記架台に載置された前記カッター支持体に支持された前記カッターを前記管の内周に沿って公転させるカッター公転機構とを備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記管内拡縮径固定機構は、前後に対向して配置された枠板と該枠板間に周方向に等間隔で配置固定された複数の枠軸とからなる枠体の、前記枠軸に前記各可動アームの一端側がそれぞれ回動自在に支持され、前記対向して配置された枠板には、前記複数の枠軸の中心に位置して前記可動アーム拡縮径駆動軸が回転可能に支持され、前記可動アーム拡縮径駆動軸の外周には主傘歯車が一体となって回転するように固定され、前記可動アーム拡縮径駆動軸の外周側には前記主傘歯車に噛み合わされて前記各可動アームに対応して複数の従傘歯車が配置され、前記複数の従傘歯車の軸心の各ネジ孔には、先端部が前記各可動アームの他端と回動可能に連結され、従傘歯車の回転により、前記各従傘歯車の回転方向に応じて伸縮移動し、前記各可動アームを前記枠軸を中心に回同させるネジ軸がネジ結合されて構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の、前記架台は、前記管内拡縮径固定機構を構成する後側の枠板に固定して設けられ内部に前記可動アーム拡縮径駆動軸を回転自在に嵌合する支持管における前記枠板の後面側に突出する突出部の外周に、前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に嵌合して設けられた回転板部と、該回転板部に一体に設けられ、前記管の内周に沿うように後方に延びる架台本体部とで構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1,2または3に記載の、前記カッター公転機構は、前記管内拡縮径固定機構を構成する後側の枠板に固定して設けられた前記支持管における前記枠板の後面側に突出する突出部の外周に固定されたウオームホイールと、前記架台を構成する回転板部に設けられて前記ウオームホイールと噛み合うウオームと、該ウオームを回転させるウオーム回転手段とで構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1,2,3または4に記載の、前記カッターは、前記動力軸を内部に回転可能に支持する鞘管を介して前記カッター支持体に支持され、前記鞘管と前記架台の間には、前記鞘管を前記架台の回転に同期して前記架台の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の管切断装置によれば、切断すべき管内に、管内拡縮径固定機構を縮径状態で挿入し、管内拡縮径固定機構の後端側に取り付けられた架台の後部を前記管外に残した状態で、前記可動アーム拡縮径駆動軸を回転させることにより周方向に等間隔に配置した複数の可動アームが拡径方向に移動して前記管の内壁面に当接し、これにより前記管内拡縮径固定機構が前記管の内壁に固定されるので、切断すべき前記管の中にこの管切断装置を安定良く簡単な作業で容易に固定することができる。
【0012】
前記のようにして、前記管内に前記管内拡縮径固定機構を固定したら、カッター切断位置決め機構により架台に載置されてるカッター支持体を前記管の軸心方向に移動させ、前記カッター支持体に支持されているカッターが管の切断位置に位置したとき、カッター切断位置決め機構で前記カッター支持体を前記架台に固定し、この位置で駆動手段により動力軸を回転させてその先端部に取り付けられた前記カッターを回転(自転)させ、この状態でカッター管径方向移動機構により前記カッター支持体に支持されたカッターを前記管の内周面方向へ移動させることにより回転するカッターが前記管内周面に押し当たり前記管を切断する。そして、カッターを管肉厚切断位置まで移動させたらこの位置で固定し、この状態でカッター公転機構により前記カッター支持体を載置している架台を回転させると、前記カッター支持体に支持されているカッターが前記管の径と一致して公転することになり、カッターの公転により前記管を確実に切断することができる。
【0013】
そして、前記の作業は前記管内拡縮径固定機構により前記管の内部に管切断装置を固定して行うので、管の外に管切断装置を固定する設備の必要がなく、例えば人孔内のような狭い作業空間内における管の切断に好適である。
【0014】
また、前記管内拡縮径固定機構は構成がシンプルなので小型化が可能であり、小径管の固定にも適している。
【0015】
請求項2に記載の管切断装置によれば、前記管内拡縮径固定機構は、前後に対向して配置された枠板と該枠板間に周方向に等間隔で配置固定された複数の枠軸とからなる枠体の、前記枠軸に前記各可動アームの一端側がそれぞれ回動自在に支持され、前記対向して配置された枠板には、前記複数の枠軸の中心に位置して前記可動アーム拡縮径駆動軸が回転可能に支持され、前記可動アーム拡縮径駆動軸の外周には主傘歯車が一体となって回転するように固定され、前記可動アーム拡縮径駆動軸の外周側には前記主傘歯車に噛み合わされて前記各可動アームに対応して複数の従傘歯車が配置され、前記複数の従傘歯車の軸心の各ネジ孔には、先端部が前記各可動アームの他端と回動可能に連結され、従傘歯車の回転により、前記各従傘歯車の回転方向に応じて伸縮移動し、前記各可動アームを前記枠軸を中心に回同させるネジ軸がネジ結合されて構成されているので、前記可動アーム拡縮径駆動軸を回転することにより前記主傘歯車を回転して前記複数の従傘歯車を回転し、これにより前記各ネジ孔を前記各従傘歯車の回転方向に応じて前記管の径方向に伸縮移動して前記各可動アームが拡縮径方向に移動して前記管の内壁面に当接・離反することになり、これにより前記管切断装置を前記管内に固定したり、また前記管内からの出し入れを容易に行うことができる。
【0016】
また、各可動アームが拡縮径方向に移動して前記管の内壁面に当接し、前記管内拡縮径固定機構により前記管切断装置を前記管内に固定した状態のとき、前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心と前記管の軸心が自動的に一致することとなる。
【0017】
請求項3に記載の管切断装置によれば、前記架台は、前記管内拡縮径固定機構を構成する後側の枠板に固定して設けられ内部に前記可動アーム拡縮径駆動軸を回転自在に嵌合する支持管における前記枠板の後面側に突出する突出部の外周に、前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に嵌合して設けられた回転板部と、該回転板部に一体に設けられ、前記管の内周に沿うように後方に延びる架台本体部とで構成されているので、前記架台は、前記管内拡縮径固定機構を介して前記管に固定することができ、そして、架台の回転軸心(公転軸)を簡単な構成で前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心、即ち前記管の軸心と容易に一致させることができる。
【0018】
請求項4に記載の管切断装置によれば、前記カッター公転機構は、前記管内拡縮径固定機構を構成する後側の枠板に固定して設けられた前記支持管における前記枠板の後面側に突出する突出部の外周に固定されたウオームホイールと、前記架台を構成する回転板部に設けられて前記ウオームホイールと噛み合うウオームと、該ウオームを回転させるウオーム回転手段とで構成されているので、前記ウオームを回転させることにより前記ウオームが前記ウオームホイールの外周を回り、前記ウオームを設けた前記架台を前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心、即ち前記管の軸心と一致する回転軸心をもって前記管の内周に沿って公転させることができる。
【0019】
請求項5に記載の管切断装置によれば、前記カッターは、前記動力軸を内部に回転可能に支持する鞘管を介して前記カッター支持体に支持され、前記鞘管と前記架台の間には、前記鞘管を前記架台の回転に同期して前記架台の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構が設けられているので、前記架台が回転(公転)したとき、動力軸を内部に回転可能に支持する鞘管の捻れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る管切断装置の実施の一例を示す一部省略斜視図である。
【図2】本例の管切断装置を管内に固定して管を切断する状態を示す一部省略縦断面図である。
【図3】本例の管切断装置で用いている管内拡縮径固定機構の分解斜視図である。
【図4】本例の管切断装置で用いている管内拡縮径固定機構の一部省略拡大断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】本例の管切断装置で用いている架台とカッター切断位置決め機構の一部を示す拡大斜視図である。
【図7】本例の管切断装置で用いているカッター管径方向移動機構と、カッター公転機構を示す一部省略斜視図である。
【図8】本例の管切断装置で用いているカッター切断位置決め機構の一部と、鞘管を架台の回転に同期して架台の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構を示す一部省略斜視図である。
【図9】本発明に係る管切断装置を用いて人孔の周壁の孔に端部が挿入されて接続された既設管を切断している状態を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る管切断装置を実施するための形態を、図面に示す実施例により詳細に説明する。
【0022】
図1乃至図8は本発明に係る管切断装置の実施の形態の一例を示すものであって、図1は本発明に係る管切断装置の実施の一例を示す一部省略斜視図、図2は本例の管切断装置を管内に固定して管を切断する状態を示す一部省略縦断面図、図3は本例の管切断装置で用いている管内拡縮径固定機構の分解斜視図、図4は本例の管切断装置で用いている管内拡縮径固定機構の一部省略拡大断面図、図5は図4の一部拡大図、図6は本例の管切断装置で用いている架台とカッター切断位置決め機構の一部を示す拡大斜視図、図7は本例の管切断装置で用いているカッター管径方向移動機構と、カッター公転機構を示す一部省略斜視図、図8は本例の管切断装置で用いているカッター切断位置決め機構の一部と、鞘管を架台の回転に同期して架台の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構を示す一部省略斜視図である。
【0023】
本例の管切断装置1は、切断すべき管2の端部からその内部に円板状のカッター3を挿入してカッター3を自転させつつ公転させることにより管2を周方向に切断するものである。
【0024】
この管切断装置1は、切断すべき管2内に縮径状態で挿入して可動アーム拡縮径駆動軸4を回転させることにより周方向に等間隔に配置した複数の可動アーム5を拡径方向に同期して同距離移動させて管2の内壁に固定すると共に可動アーム拡縮径駆動軸4を管2の軸心に位置決めする管内拡縮径固定機構6と、管内拡縮径固定機構6の後端側に、可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に且つ管2の内周に沿うように取り付けられた架台7と、架台7に管2の軸心方向に移動可能に載置され、カッター3を管2の軸心方向と直交する方向に移動可能に支持するカッター支持体8と、先端部にカッター支持体8に支持されるカッター3が取り付けられ、駆動手段(図示せず)により回転しカッター3を回転させる動力軸9と、管2の軸心方向に移動させたカッター支持体8に支持されているカッター3が管2の切断位置に位置したとき、カッター支持体8を架台7に固定するカッター切断位置決め機構10と、カッター支持体8に支持されたカッター3を管2の軸心方向と直交する方向に移動させるカッター管径方向移動機構11と、管内拡縮径固定機構6の後端側に回転可能に取り付けられた架台7を回転させ、架台7に載置されたカッター支持体8に支持されたカッター3を管2の内周に沿って公転させるカッター公転機構12とを備えている。
【0025】
管内拡縮径固定機構6にあっては次のように構成されている。前後に対向して配置された枠板13a,13bと該枠板13a,13b間に周方向に等間隔で配置固定された複数の枠軸14とからなる枠体15の、前記した枠軸14に各可動アーム5の一端側がそれぞれ枠軸14に直交する方向に回動自在に支持されている。
【0026】
枠板13a,13bにあっては、本例では正三角形に形成されており、各頂点を結ぶように枠板13a,13b間に3本の枠軸14が固定されている。この3本の枠軸14にその一端側が回動自在に支持されている各可動アーム5は同形同寸に形成され、枠体15における3本の枠軸14の中心軸から離反する方向(以下、拡径方向という。)の面が凸曲面に形成されており、各可動アーム5が3本の枠軸14の中心軸に接近する方向(以下、縮径方向という。)に回動して、最終回動位置に達したとき、各可動アーム5が略円形を呈するようになっている。また、各可動アーム5の拡径方向側の面には、各可動アーム5を拡径方向に回動したとき管2の内壁面に当接する当接板16が設けられている。
【0027】
また、前記の枠板13a,13bには、3本の枠軸14の中心に位置して、前記した可動アーム拡縮径駆動軸4が3本の枠軸14の中心軸と同軸上に、軸心を中心に回転可能に支持されている。この可動アーム拡縮径駆動軸4の外周には主傘歯車17が可動アーム拡縮径駆動軸4と一体となって回転するようにキー18で固定されている。また、可動アーム拡縮径駆動軸4の外周側には主傘歯車17に噛み合わされて各可動アーム5に対応した複数(本例では3個)の従傘歯車19が配置されている。
【0028】
各従傘歯車19の軸心にはそれぞれネジ孔20が形成されており、この各ネジ孔20には、先端部が連結ピン21により各可動アーム5の他端と回動可能に連結され、各従傘歯車19の回転により、各従傘歯車19の回転方向に応じて伸縮移動し、各可動アーム5を枠軸14を中心に回動させる、即ち拡縮径方向に移動させるネジ軸22がネジ結合されている。
【0029】
そして、主傘歯車17、各従傘歯車19、各ネジ軸22及び各可動アーム5の関係にあっては、主傘歯車17を回転させると、各従傘歯車19は同期して同方向に同量回転し、各従傘歯車19の回転により各ネジ軸22は同期して拡縮径方向に同寸伸縮移動し、各可動アーム5は可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心から常に同じ距離間隔で拡縮径方向に移動するようになっている。
【0030】
また、各従傘歯車19は、その先端が、前記した可動アーム拡縮径駆動軸4の外周に回転自在に嵌められた従傘歯車支持管23の外周の所定の位置に位置決めされて回転可能に支持されている。
【0031】
更に詳細には、各従傘歯車19の先端に嵌合突起部24が設けられ、この嵌合突起部24の外周囲に環状凹部25が形成されている。また、従傘歯車支持管23の外周の所定の位置には前記した嵌合突起部24が回転可能に嵌合する支持孔26が形成されている。この支持孔26に嵌合突起部24が嵌合し、そして、嵌合突起部24の両側で環状凹部25に係合するように従傘歯車支持管23に打ち込まれたピン27により、嵌合突起部24が支持孔26内に抜け止めされて且つ回転可能に支持されている(図5参照。)。
【0032】
また、前記の枠板13a,13bに回転可能に支持された前記の可動アーム拡縮径駆動軸4は、本例では、次のようにして枠板13a,13bに支持されている。
【0033】
枠板13a,13bに、3本の枠軸14の中心と同心の孔28a,28bが形成され、前側の枠板13bの孔28bには、ネジ29で枠板13bに固定されたホルダー30を介して軸受31が取り付けられており、この軸受31に可動アーム拡縮径駆動軸4の先端側が回転自在に支持されている。また、後側の枠板13aの孔28aには、ネジ32で枠板13aに固定されたホルダー33を介して、前記した架台7及びカッター公転機構12を支持する支持管34が一体に取り付けられており、そして、この支持管34内に可動アーム拡縮径駆動軸4の後端側が嵌合し、軸受35を介して回転自在に支持されている。
【0034】
また、支持管34の内周は、前側が大径、後側が小径となっており、これに応じて、支持管34に嵌合している可動アーム拡縮径駆動軸4も、支持管34内において前側が大径、後側が小径となっており、支持管34の内周段部と可動アーム拡縮径駆動軸4の外周段部が当接することにより、支持管34に嵌合している可動アーム拡縮径駆動軸4は支持管34から後側に抜けることが阻止されている。
【0035】
また、支持管34に嵌合している可動アーム拡縮径駆動軸4の後端側は、支持管34から突出しており、突出部分にはネジ部36が形成され、ネジ部36にナット37が螺合しており、このナット37で支持管34を締め付けることにより、可動アーム拡縮径駆動軸4の回転をロックできるようになっている。また、可動アーム拡縮径駆動軸4の後端は、可動アーム拡縮径駆動軸4を回転させる回転操作具(図示せず。)を着脱自在に取り付ける回転操作具取り付け部38となっている。
【0036】
また、前記のように構成される管内拡縮径固定機構6の後端側に取り付けられた架台7にあっては次のように構成されている。
【0037】
架台7は、管内拡縮径固定機構6を構成する後側の枠板13aの孔28aに取り付けられている支持管34における枠板13aの後面側に突出する突出部の外周に、軸受39を介して可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に嵌合して設けられた回転板部40と、回転板部40に一体に設けられ、管2の内周に沿うように後方に延びる架台本体部41とで構成されている。
【0038】
架台本体41には、カッター3を管2の軸心方向と直交する方向に移動可能に支持するカッター支持体8が載置され、このカッター支持体8を管2の軸心方向に移動させカッター3の位置を管2の切断位置に固定するカッター切断位置決め機構10が備えられている。
【0039】
カッター切断位置決め機構10にあっては、本例では、架台本体部41上に、その長手方向(管2の軸心方向)に固定された載置レール42と、カッター支持体8の下端に設けられ、載置レール42上に載置される載置板部43と、架台本体部41上に一端が回動自在に軸着され、回動して載置レール42上に載置された載置板部43を挟着する挟着レバー44とで構成されている。そして、載置レール42には長手方向に複数のネジ孔45が設けられ、また、挟着レバー44には、載置レール42のネジ孔45に対応する位置に穴46が設けられており、また載置板部43には載置レール42に設けられた複数のネジ孔45と一致可能な長孔47が長手方向に設けられており、載置レール42上に載置された載置板部43を管2の軸心方向に移動させカッター3の位置を管2の切断位置に位置決めしたら、挟着レバー44を回動して載置レール42上に載置された載置板部43を挟着し、この状態で挟着レバー44に設けた穴46から載置板部43に設けた長孔47を通し載置レール42に設けたネジ孔45にネジ48を螺合して締め付け、載置レール42に載置板部43を固定、即ちカッター支持体8を固定できるようになっている。
【0040】
また、カッター支持体8で支持されるカッター3にあっては、カッター3を先端部に取り付けた動力軸9を内部に軸受49を介して回転可能に支持する鞘管50を介してカッター支持体8に支持されている。鞘管50に支持されている動力軸9の基端には継ぎ手51を介してフレキシブル回転軸52が接続し、フレキシブル回転軸52の基端は駆動源となるモータと接続しており、フレキシブル回転軸52を介して動力軸9に回転力が与えられるようになっている。また、鞘管50の基端には継ぎ手53を介してフレキシブル回転軸52を回転自在に内包するフレキシブル鞘管54が接続されている。
【0041】
上記のカッター3を支持するカッター支持体8は、カッター3を管2の軸心方向と直交する方向に移動させるカッター管径方向移動機構11を備えている。カッター管径方向移動機構11を備えたカッター支持体8にあっては次のように構成されている。
【0042】
下端に前記した載置板部43を設けた基台55上に、管2の軸心と直交して起立し、管2の軸心と直交して並設された一対のスタンド56,57が設けられている。このスタンド56,57は中空で四角形で対向する面が開口しており、一方のスタンド56内には管2の軸心と直交するネジ軸58が設けられ、他方のスタンド57内には管2の軸心と直交するガイド軸59が設けられている。前記の一対のスタンド56,57の間には、一側をネジ軸58が螺合し、他側をガイド軸59が移動自在に貫通し、ネジ軸58の回転により管2の管径方向に昇降する昇降ホルダー管60が設けられている。この昇降ホルダー管60は、前記したカッター3を先端部に取り付けた動力軸9を支持する鞘管50を管2の軸心方向に向けて回転可能に支持している。
【0043】
そして、前記の一方のスタンド56内に設けられたネジ軸58は、その一端部がスタンド56の外に突出し、突出したネジ軸58の先端部に傘歯車61が設けられている。この傘歯車61には、架台7に固定された支持部(図示せず)に支持された操作軸62の先端に設けられた傘歯車63が噛み合っている。操作軸62の後端には操作軸62を回転操作するハンドル64が設けられており、ハンドル64を操作して操作軸62を回転させ、傘歯車61,63を介してネジ軸58を回転さ、昇降ホルダー管60を昇降させることにより、鞘管50に支持された動力軸9の先端部に取り付けられているカッター3を昇降させることができるようになっている。また、各スタンド56,57の側面には、それぞれ昇降ホルダー管60の昇降方向に長孔65が形成されており、また昇降ホルダー管60には、それぞれの長孔65内に移動可能に嵌合したネジ66が設けられており、このネジ66にスタンド56,57の外側からナット67を螺合し締め付けることにより、スタンド56,57に昇降ホルダー管60を固定できるようになっている。前記したカッター管径方向移動機構11は、ネジ軸58、昇降ホルダー管60、傘歯車61,63、操作軸62及びハンドル64により構成されている。
【0044】
前記した管内拡縮径固定機構6の後端側に回転可能に取り付けられた架台7を回転させ、架台7に載置されたカッター支持体8に支持されたカッター3を管2の内周に沿って公転させるカッター公転機構12にあっては次のように構成されている。
【0045】
管内拡縮径固定機構6を構成する後側の枠板13aに固定して設けられた支持管34における枠板13aの後面側に突出する突出部の外周にウオームホイール68が固定して設けられている。一方、架台7を構成する回転板部40には、ウオームホイール68と噛み合うウオーム69が固定して設けられている。ウオームホイール68及びウオーム69は、回転板部40に固定して設けられたケーシング70でカバーされている。ウオーム69はケーシング70に回転可能に取り付けられ、ケーシング70を介して回転板部40に固定されている。また、ウオームホイール68とケーシング70とは互いに干渉しないようになっており、また、ウオームホイール68を外周に設けた支持管34における枠板13aの後面側に突出する突出部の先端部は、ケーシング70の外に出ている。
【0046】
ケーシング70に回転可能に取り付けられたウオーム69は、その回転軸71の一端部がケーシング70の外に突出し、突出した回転軸71の先端部に傘歯車72が設けられている。この傘歯車72には、架台7に固定された支持部(図示せず)に支持された操作軸73の先端に設けられた傘歯車74が噛み合っている。操作軸73の後端には操作軸73を回転操作するハンドル75が設けられており、ハンドル75を操作して操作軸73を回転させ、傘歯車72,74を介して回転軸71を回転させてウオーム69を回転させることによりウオーム69がウオームホイール68の外周を回り、架台7を可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心、即ち管2の軸心と一致する回転軸心をもって公転させることができるようになっている。
【0047】
また、本例では、カッター3を先端部に取り付けた動力軸9を支持する鞘管50と架台7の間に、鞘管50を架台7の回転に同期して架台7の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構76が設けられている。
【0048】
この反転機構76は、カッター公転機構12におけるウオーム69を操作する操作軸73の外周に歯車77が固定され、また、鞘管50の外周に歯車78が設けられ、カッター支持体8には鞘管50の外周に設けた歯車78と噛み合う複数の歯車79が設けられ、また、架台7に一側が支持部(図示せず。)により支持され、他側がカッター支持体8により支持されたフレキシブル軸80の一端に前記の操作軸73の外周に固定された歯車77と噛み合う歯車81が設けられ、他端にカッター支持体8に設けた歯車79と噛み合う歯車82が設けられた構成となっている。そして、操作軸73の回転が、歯車77,78,79,81,82を介して鞘管50に伝達され鞘管50が回転するようになっており、鞘管50を回転させる歯車77,78,79,81,82は、その配列及び歯数が、鞘管50を架台7の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させるように設定されている。
【0049】
次に、このような管切断装置1による、切断すべき管2の切断作業について説明する。先ず、管切断装置1の架台7からカッター支持体8を外しておき、管内拡縮径固定機構6における各可動アーム5を縮径した状態で切断すべき管2内に挿入し、管内拡縮径固定機構6の後端側に取り付けられた架台7の後部を管2外に出した状態で、可動アーム拡縮径駆動軸4を回転操作具で回転させ、主傘歯車17、各従傘歯車19、各ネジ軸22を介して各可動アーム5を拡径方向に移動させて管2の内壁面に当接させることにより、管内拡縮径固定機構6を管2内に固定する。管2内に固定された管内拡縮径固定機構6における可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心は、管2の軸心と自動的に一致する。
【0050】
このようにして管2内に管内拡縮径固定機構6を固定したら、可動アーム拡縮径駆動軸4の後端側の突出部分に形成したネジ部36に螺合しているナット37で支持管34を締め付け、可動アーム拡縮径駆動軸4の回転をロックする。
【0051】
次に、管内拡縮径固定機構6の後端側に取り付けられた架台7の、管2の外に出ている箇所にカッター支持体8を載置し、カッター支持体8を管2の軸心方向に移動させたカッター支持体8に支持されているカッター3が管2の切断位置に位置したとき、カッター支持体8をカッター切断位置決め機構10で架台7に固定する。更に詳細には、架台本体部41上に一端が回動自在に軸着されている挟着レバー44を開いた状態で、架台本体部41に固定された載置レール42の上に、カッター支持体8の下端に設けられた載置板部43を載置し、カッター支持体8を管2の軸心方向に移動させ、カッター支持体8に支持されているカッター3が管2の切断位置に位置したら、挟着レバー44を閉方向に回動し、載置レール42上に載置された載置板部43を挟着し、挟着レバー44の穴46から載置板部43の長孔47を通してネジ48を差し込み載置レール42のネジ孔45に螺合して締め付け、載置レール42に載置板部43を固定、即ちカッター支持体8を固定する。
【0052】
次に、この位置で駆動源からの出力でフレキシブル回転軸52、動力軸9を介してカッター3を回転(自転)させ、この状態でカッター管径方向移動機構11を構成するハンドル64を操作し、操作軸62、傘歯車61,63、ネジ軸58、昇降ホルダー管60を介してカッター支持体8に支持され回転しているカッターを管2の内周面方向へ移動させて管2の内周面に押し当て管2を切断する。そして、カッター3を管肉厚切断位置まで移動させたらこの位置で、スタンド56,57の側面に形成された長孔65に嵌合されているネジ66にスタンド56,57の外側からナット67を螺合し締め付けることにより、スタンド56,57に昇降ホルダー管60を固定することにより、カッター3を管肉厚切断位置で固定する。
【0053】
次に、この状態から、カッター公転機構12を構成するハンドル75を操作し、操作軸73、傘歯車72,74、回転軸71、ウオーム69、ウオームホイール68を介してカッター支持体8を載置している架台7を回転させると、カッター支持体8に支持されているカッター3が管2の径と一致して公転することになり、カッター3の公転により管2を確実に切断する。
【0054】
このようにしてカッター公転機構12によりカッター3を公転させたとき、本例ではカッター3を先端部に取り付けた動力軸9を支持する鞘管50と架台7の間に、鞘管50を架台7の回転に同期して架台7の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構76が設けられているので、カッター3の公転により、鞘管50の基端に接続され動力軸9の基端に接続されているフレキシブル回転軸52を内包するフレキシブル鞘管54の捻れを防止することができる。
【0055】
なお、前記した管内拡縮径固定機構6は、可動アーム5の拡縮径の範囲内で内径の異なる複数の管に対応することができる。
【0056】
図9は本発明に係る管切断装置1を用いて人孔83の周壁84の孔85に接続されている既設管86を切断している状態を示す概略断面図である。本発明に係る管切断装置1は管内拡縮径固定機構6により既設管86の内部に管切断装置1を固定して行うので、既設管86の外に管切断装置1を固定する設備の必要がなく、また、動力軸9の基端に接続されているフレキシブル回転軸52を回転させるモータ87を人孔83の外の路面に設置することができることから、人孔83内といった狭い作業空間内における既設管86の切断に好適である。
【0057】
本発明に係る管切断装置1は、人孔83の周壁84の孔85に接続されている既設管86の切断だけではなく、その他の管の切断に使用出来ることは勿論である。
【符号の説明】
【0058】
1 管切断装置
2 管
3 カッター
4 可動アーム拡縮径駆動軸
5 可動アーム
6 管内拡縮径固定機構
7 架台
8 カッター支持体
9 動力軸
10 カッター切断位置決め機構
11 カッター管径方向移動機構
12 カッター公転機構
13a,13b 枠板
14 枠軸
15 枠体
16 当接板
17 主傘歯車
18 キー
19 従傘歯車
20 ネジ孔
21 連結ピン
22 ネジ軸
23 従傘歯車支持管
24 嵌合突起部
25 環状凹部
26 支持孔
27 ピン
28a,28b 孔
29 ネジ
30 ホルダー
31 軸受
32 ネジ
33 ホルダー
34 支持管
35 軸受
36 ネジ部
37 ナット
38 回転操作具取り付け部
39 軸受
40 回転板部
41 架台本体部
42 載置レール
43 載置板部
44 挟着レバー
45 ネジ孔
46 穴
47 長孔
48 ネジ
49 軸受
50 鞘管
51 継ぎ手
52 フレキシブル回転軸
53 継ぎ手
54 フレキシブル鞘管
55 基台
56,57 スタンド
58 ネジ軸
59 ガイド軸
60 昇降ホルダー管
61 傘歯車
62 操作軸
63 傘歯車
64 ハンドル
65 長孔
66 ネジ
67 ナット
68 ウオームホイール
69 ウオーム
70 ケーシング
71 回転軸
72 傘歯車
73 操作軸
74 傘歯車
75 ハンドル
76 反転機構
77,78,79 歯車
80 フレキシブル軸
81,82 歯車
83 人孔
84 周壁
85 孔
86 既設管
87 モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断すべき管の端部からその内部に円板状のカッターを挿入して前記カッターを自転させつつ公転させることにより前記管を周方向に切断する管切断装置であって、
前記管内に縮径状態で挿入して可動アーム拡縮径駆動軸を回転させることにより周方向に等間隔に配置した複数の可動アームを拡径方向に同期して同距離移動させて前記管の内壁に固定すると共に前記可動アーム拡縮径駆動軸を前記管の軸心に位置決めする管内拡縮径固定機構と、
前記管内拡縮径固定機構の後端側に、前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に且つ前記管の内周に沿うように取り付けられた架台と、
前記架台に前記管の軸心方向に移動可能に載置され、前記カッターを前記管の軸心方向と直交する方向に移動可能に支持するカッター支持体と、
先端部に前記カッター支持体に支持される前記カッターが取り付けられ、駆動手段により回転し前記カッターを回転させる動力軸と、前記管の軸心方向に移動させた前記カッター支持体に支持されているカッターが管の切断位置に位置したとき、前記カッター支持体を前記架台に固定するカッター切断位置決め機構と、
前記カッター支持体に支持されたカッターを前記管の軸心方向と直交する方向に移動させるカッター管径方向移動機構と、
前記管内拡縮径固定機構の後端側に回転可能に取り付けられた前記架台を回転させ、前記架台に載置された前記カッター支持体に支持された前記カッターを前記管の内周に沿って公転させるカッター公転機構とを備えていることを特徴とする管切断装置。
【請求項2】
前記管内拡縮径固定機構は、前後に対向して配置された枠板と該枠板間に周方向に等間隔で配置固定された複数の枠軸とからなる枠体の、前記枠軸に前記各可動アームの一端側がそれぞれ回動自在に支持され、前記対向して配置された枠板には、前記複数の枠軸の中心に位置して前記可動アーム拡縮径駆動軸が回転可能に支持され、前記可動アーム拡縮径駆動軸の外周には主傘歯車が一体となって回転するように固定され、前記可動アーム拡縮径駆動軸の外周側には前記主傘歯車に噛み合わされて前記各可動アームに対応して複数の従傘歯車が配置され、前記複数の従傘歯車の軸心の各ネジ孔には、先端部が前記各可動アームの他端と回動可能に連結され、従傘歯車の回転により、前記各従傘歯車の回転方向に応じて伸縮移動し、前記各可動アームを前記枠軸を中心に回同させるネジ軸がネジ結合されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の管切断装置。
【請求項3】
前記架台は、前記管内拡縮径固定機構を構成する後側の枠板に固定して設けられ内部に前記可動アーム拡縮径駆動軸を回転自在に嵌合する支持管における前記枠板の後面側に突出する突出部の外周に、前記可動アーム拡縮径駆動軸の軸心と同軸心を回転軸心として回転可能に嵌合して設けられた回転板部と、該回転板部に一体に設けられ、前記管の内周に沿うように後方に延びる架台本体部とで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の管切断装置。
【請求項4】
前記カッター公転機構は、前記管内拡縮径固定機構を構成する後側の枠板に固定して設けられた前記支持管における前記枠板の後面側に突出する突出部の外周に固定されたウオームホイールと、前記架台を構成する回転板部に設けられて前記ウオームホイールと噛み合うウオームと、該ウオームを回転させるウオーム回転手段とで構成されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の管切断装置。
【請求項5】
前記カッターは、前記動力軸を内部に回転可能に支持する鞘管を介して前記カッター支持体に支持され、前記鞘管と前記架台の間には、前記鞘管を前記架台の回転に同期して前記架台の回転方向とは逆方向に同じ回転量だけ反転させる反転機構が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の管切断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−260155(P2010−260155A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114691(P2009−114691)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000220675)東京都下水道サービス株式会社 (98)
【出願人】(302059953)株式会社メーシック (24)