説明

管理システム、管理方法、管理サーバ、店舗端末、およびそのコンピュータプログラム

【課題】店舗で販売された商品を回収する必要が生じた場合に、回収状況を逐次確実に確認でき、回収にかかるコストを低減できる管理システムを提供する。
【解決手段】管理システムは、複数の店舗サーバ300と、販売および在庫情報を蓄積する商品データベース210と、商品データベース210の販売および在庫情報を更新および管理する管理サーバ100と、を備え、管理サーバ100は、回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける回収対象商品受付部104と、回収報告情報を店舗サーバ300から受信する報告受信部110と、回収報告情報と商品データベース210の回収対象商品の販売および在庫情報を照合して回収状況を集計する照合部112と、回収状況を提示する提示部114と、を備え、店舗サーバ300は、回収報告情報の入力を受け付ける報告受付部310と、回収報告情報を管理サーバ100に報告する報告送信部312と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、管理方法、管理サーバ、店舗端末およびそのコンピュータプログラムに関し、特に、複数の店舗の販売商品の管理を行う管理システム、管理方法、管理サーバ、店舗端末およびそのコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の商品管理システムとしては、たとえば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された商品管理システムは、POSシステムを有する店舗サーバで、顧客が店舗で利用できる販売促進用カードを用いて商品を購入した購買情報を顧客情報データベースに蓄積し、その購買情報を店舗サーバから商品管理サーバに転送して商品管理を行うものであり、現在の利用者の在庫状況と、その在庫情報から作成した購入リストとを利用者に提示し、購入の無駄や購入品の買い忘れを防止するものである。
【特許文献1】特開2006−215897号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、商品を販売した後、なんらかの事情により商品を回収する必要が生じることがある。従来、この商品回収は、たとえば広告などで消費者に呼びかけを行い、店舗で人手によって回収されていた。また、店舗毎に回収された商品の情報管理もなされていなかった。このため、回収には手間がかかり、また回収漏れなどが発生することもあった。また、消費者に販売された商品を回収するためには、テレビなどで広告を出して告知して返品を求めるしか手段がなく、広告料など膨大なコストが人件費とともにかかっていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、店舗で販売された商品を回収する必要が生じた場合に、回収状況を逐次確実に確認でき、迅速に効率よく高回収率で回収を行え、回収にかかるコストを低減できる管理システム、管理方法、管理サーバ、店舗端末、およびそのコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の管理システムは、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末と、
複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースと、
複数の前記店舗端末とネットワークを介して通信して、前記商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバと、を備えた管理システムであって、
前記管理サーバは、
回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける受付手段と、
顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信する手段と、
受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計する集計手段と、
前記回収状況を提示する提示手段と、を備え、
前記店舗端末は、
前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび前記回収対象商品の前記回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手段と、
前記回収モードが選択されたとき、前記顧客または在庫から回収した前記回収対象商品の前記回収報告情報の入力を受け付ける情報入力手段と、
受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバに前記ネットワークを介して報告する手段と、を備える。
【0006】
本発明の管理サーバは、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末とネットワークを介して通信して、複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバであって、
回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける受付手段と、
顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信する手段と、
受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計する集計手段と、
前記回収状況を提示する提示手段と、を備える。
【0007】
本発明の店舗端末は、店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付け、前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を管理する管理サーバと通信する店舗端末であって、
前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび回収する必要が生じた回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手段と、
前記回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける情報入力手段と、
受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバにネットワークを介して報告する手段と、を備える。
【0008】
本発明の管理方法は、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末とネットワークを介して通信して、複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバが回収する必要が生じた回収対象商品の回収を管理する方法であって、
前記管理サーバが、前記回収対象商品の回収情報の入力を受け付け、
前記店舗端末は、前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび前記回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作し、
前記店舗端末が、前記回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した前記回収対象商品の前記回収報告情報の入力を受け付け、
前記店舗端末が、受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバに前記ネットワークを介して報告し、
前記管理サーバが、前記顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の前記回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信し、
前記管理サーバが、受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計し、
前記管理サーバが、前記回収状況を提示する。
【0009】
本発明の第1のコンピュータプログラムは、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末にネットワークを介して接続され、複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースおよび表示部を備え、前記商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバを制御するコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける手順と、
複数の前記店舗端末に対して、受け付けた前記回収対象商品の回収要求を通知する手順と、
顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信する手順と、
受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計する手順と、
前記回収状況を前記表示部に提示させる手順と、を実行させる。
【0010】
本発明の第2のコンピュータプログラムは、店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付け、前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を管理する管理サーバとネットワークを介して通信する店舗端末を制御するコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび回収する必要が生じた回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手順と、
前記回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける手順と、
受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバに前記ネットワークを介して報告する手順と、を実行させる。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0012】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0013】
また、本発明の管理方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の管理方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0014】
さらに、本発明の管理方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、店舗で販売された商品を回収する必要が生じた場合に、回収状況を逐次確実に確認でき、迅速に効率よく高回収率で回収を行え、回収にかかるコストを低減できる管理システム、管理方法、管理サーバ、店舗端末、およびそのコンピュータプログラムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0017】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態の管理システム1は、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)と、複数の店舗毎の商品毎の販売情報および在庫情報を蓄積する商品データベース(データベース200)と、複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)とネットワーク3を介して通信して、商品データベース(データベース200)に蓄積される商品毎の販売情報および在庫情報を更新および管理する管理サーバ100と、を備える。
【0018】
具体的には、管理システム1は、データベース200を含む管理サーバ100と、管理サーバ100とLAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワーク3を介して接続される複数の店舗に設けられる店舗サーバ300と、を備える。管理サーバ100は、データベース200を管理するサーバコンピュータである。各店舗サーバ300は、少なくとも一つのPOS(Point Of Sales system)端末400および少なくとも一つの検品発注端末410にネットワーク420を介して接続されるサーバコンピュータである。
【0019】
POS端末400は、たとえば、顧客が商品を購入時に店員が操作し、商品に添付されているバーコードやICタグ、および顧客が提示した店舗カードに記録されている情報を読み取り、商品販売情報を登録する。商品販売情報は、POS端末400に登録されるとともに、POS端末400から店舗サーバ300を介して管理サーバ100に送信され、データベース200に蓄積されて管理される。
【0020】
検品発注端末410は、たとえば、店員が店内の陳列棚や倉庫内を検査し、商品の検品状況や発注を行う端末であり、店員によって操作されて入力された検品発注情報をネットワーク420を介して店舗サーバ300に登録する。検品発注情報は、店舗サーバ300を介して管理サーバ100に送信され、データベース200に蓄積されて管理される。
【0021】
本実施形態の管理システム1において、POS端末400および検品発注端末410は、商品の販売情報および在庫情報を管理する通常モードおよび回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードで動作する。すなわち、販売情報および在庫状況を管理する通常モードから、回収モードに切り替えるだけで、回収対象商品の情報を取得し、回収報告情報として管理サーバ100に送信することができる。回収対象商品の情報の取得は、既存の通常モード時の商品の販売情報や在庫情報を取得する手段と同様の手段を用いて行うことができる。
なお、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してある。
【0022】
図2は、本実施形態の管理サーバ100および店舗サーバ300の構成を示すブロック図である。
本実施形態の管理システム1において、管理サーバ100は、回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける回収対象商品受付部104と、顧客または在庫から回収された回収対象商品の回収報告情報を店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)からネットワーク3を介して受信する報告受信部110と、受信した回収報告情報と商品データベース210の回収対象商品の販売情報および在庫情報を照合して回収状況を集計する集計部(照合部112)と、回収状況を提示する提示部114と、を備え、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)は、商品の販売情報および在庫情報を管理する通常モードおよび回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作し、回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける情報入力部(報告受付部310)と、受け付けた回収報告情報を管理サーバ100にネットワーク3を介して報告する報告送信部312と、を備える。
【0023】
また、本実施形態の管理システム1において、管理サーバ100は、複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)に対して、受け付けた回収対象商品の回収要求をネットワーク3を介して通知する回収通知部106を含み、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)は、管理サーバ100から回収対象商品の回収要求の通知をネットワーク3を介して受け付ける回収要求受信部304を含み、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)の情報入力部(報告受付部310)は、回収要求受信部304が回収要求の通知を受け付けた回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける。
【0024】
具体的には、管理サーバ100は、インタフェース部(I/F)102と、回収対象商品受付部104と、回収通知部106と、報告受信部110と、照合部112と、提示部114と、販売情報受信部116と、商品データベース210と、回収データベース240と、を備える。
【0025】
また、店舗サーバ300は、インタフェース部(I/F)302と、回収要求受信部304と、報知部306と、報告受付部310と、報告送信部312と、販売情報受付部320と、販売情報送信部324と、を備える。
【0026】
なお、管理サーバ100および店舗サーバ300などの各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0027】
管理サーバ100において、インタフェース部102は、ネットワーク3に接続し、ネットワーク3上の店舗サーバ300と有線または無線通信を行う。販売情報受信部116は、インタフェース部102を介して各店舗サーバ300から顧客に販売された商品の販売情報を受信し、商品データベース210に蓄積する。
【0028】
商品データベース210は、図3に示す各種情報、たとえば、商品情報212、店舗情報214、店舗サーバ情報216、販売情報218、および在庫情報220を蓄積する。商品情報212は複数の商品の情報であり、図3(a)に示すように、たとえば、商品毎の商品コード、商品名、その商品の品目、その他の商品に関する情報を含む。店舗情報214は複数の店舗の情報であり、図3(b)に示すように、たとえば、店舗毎の店舗コード、店舗名、店舗の住所、電話番号、および店舗に設置されている店舗サーバ300の識別情報(店舗サーバID)などを含む。
【0029】
店舗サーバ情報216は各店舗の店舗サーバ300の情報であり、図3(c)に示すように、たとえば、店舗サーバ300毎に、店舗サーバID、パスワード、店舗サーバ300に接続される各POS端末400の識別情報(POS ID)、各検品発注端末410の識別情報(検品発注端末ID)などを含む。販売情報218は販売された商品の情報であり、図3(d)に示すように、たとえば、店舗毎に、販売店舗コード、販売日時、販売された商品の商品コードおよび販売数量などを含む。在庫情報220は各商品の在庫情報であり、図3(e)に示すように、たとえば、店舗毎に、店舗コード、在庫確認日時、在庫商品の商品コードおよび在庫数量などを含む。
【0030】
図2に戻り、回収対象商品受付部104は、管理サーバ100の操作部(不図示)を介して管理者より入力された回収対象商品の情報を受け付ける。図4(a)に示すように、たとえば、商品回収情報入力画面710が管理サーバ100の表示部(不図示)に表示され、回収対象商品の情報を受け付ける。商品回収情報入力画面710は、回収対象商品コード入力欄712と、期間入力欄714と、確認ボタン716を含む。
【0031】
回収対象商品コード入力欄712は、回収対象となる商品の商品コードの入力を受け付ける。たとえば、商品コードリストウィンドウなどに表示された商品名一覧から商品コードを選択可能としてもよい。期間入力欄714は、回収対象となる商品の販売期間の入力を受け付ける。確認ボタン716の操作を受け付けると、商品回収情報が後述する商品データベース210に登録されるとともに、商品回収情報入力画面710で入力された回収対象商品の図4(b)の回収情報表示画面720へ移行する。
【0032】
図4(b)に示されるように、回収情報表示画面720は、回収対象商品名表示欄722と、回収対象商品販売情報一覧724と、店舗毎集計ボタン726と、回収通知ボタン728と、を含む。
【0033】
回収対象商品名表示欄722には、回収対象商品名が表示される。回収対象商品販売情報一覧724には、回収対象商品が販売された店舗名、販売日時、および販売個数などの情報が一覧表示される。店舗毎集計ボタン726の操作を受け付けると、店舗毎の販売個数などが集計され、一覧表示(不図示)される。販売月毎などに集計されてもよい。回収通知ボタン728は、回収対象商品の情報を各店舗に通知する指示を受け付ける。
【0034】
すなわち、図2に戻り、回収対象商品受付部104は、商品データベース210にアクセスし、回収対象商品の販売情報を抽出し、店舗毎に回収予定数量を集計して、後述する回収データベース240に回収予定商品情報として記憶する。
【0035】
回収通知部106は、図4(b)の回収情報表示画面720の回収通知ボタン728の押下に呼応して、回収対象商品受付部104が受け付けた商品回収情報に基づいて、各店舗への商品回収の通知を行う。回収通知部106は、商品回収の通知をインタフェース部102を介して各店舗サーバ300に行う。通知方法は、たとえば、管理サーバ100からネットワーク3を介して各店舗サーバ300に対してブロードキャストまたはマルチキャストで送信された回収情報を各店舗サーバ300で受信してもよいし、あるいは、一旦、管理サーバ100から各店舗サーバ300に対してリクエストを送信した後、リクエストに呼応して各店舗サーバ300から回収情報を管理サーバ100に要求し、回収情報を管理サーバ100から店舗サーバ300に送信してもよい。
【0036】
あるいは、管理サーバ100から各店舗サーバ300のメールアドレスに通知メールを送信し、各店舗の店員が通知メールを読んだとき、店舗サーバ300を回収モードに移行させる操作を行い、店舗サーバ300から管理サーバ100に回収情報を要求してもよい。
【0037】
報告受信部110は、店舗サーバ300から回収済み商品の情報を含む回収報告をインタフェース部102を介して受信する。照合部112は、報告受信部110が受信した回収報告を回収データベース240に蓄積するとともに、商品データベース210に蓄積されている回収対象商品の販売および在庫情報と照合し、回収状況を集計する。
【0038】
提示部114は、照合部112が集計された回収状況を提示する。たとえば、図5に示される回収状況表示画面740を表示部に表示する。回収状況表示画面740は、回収対象商品名表示欄742と、回収状況一覧744と、店舗毎集計ボタン746と、を含む。
【0039】
回収対象商品名表示欄742には、回収対象商品名が表示される。複数の回収対象商品が同時期に回収対象となっている場合は、回収対象商品を選択して回収状況をそれぞれ表示させてもよいし、複数の回収対象商品の回収状況を同じ画面上に表示させてもよい。
【0040】
回収状況一覧744は、回収対象商品の回収報告の情報が表示され、店舗名、回収報告日時、および回収個数などが含まれる。店舗毎集計ボタン746の押下を受け付けることで、店舗毎の回収個数が集計され、表示される。集計は、回収月毎に集計してもよい。
【0041】
図2に戻り、提示部114は、販売または在庫個数の合計個数と回収済み個数、ならびに未回収個数を提示してもよい。また、管理サーバ100は、照合部112が集計した回収状況に基づき、回収対象商品がすべて回収されたか否かを判定する判定部(不図示)を含むことができ、提示部114は、判定に基づき回収対象商品の回収予定個数がすべて回収したことを提示してもよい。あるいは、回収対象商品の回収率を提示してもよい。
【0042】
図2の回収データベース240は、図6に示す各種情報、たとえば、回収対象商品情報242、回収予定商品情報244、回収済み商品情報246、および回収商品集計情報248を蓄積する。たとえば、図6(a)に示すように、回収対象商品情報242は、上述した商品回収情報入力画面710で受け付けた情報が含まれ、たとえば、受け付けた回収情報毎に付されたID、該回収情報を受け付けた日時、回収対象となる商品の商品コード、販売期間を含む。
【0043】
図6(b)に示すように、回収予定商品情報244は、回収ID毎に店舗毎に集計された回収予定数量を記憶する。回収予定数量は、回収対象商品受付部104が回収を受け付けたとき集計し、回収データベース240に記憶する。図6(c)に示すように、回収済み商品情報246は、回収ID毎に、回収報告を報告した店舗の店舗コード、報告日時、および報告された回収済み商品の数量を含む。図6(d)に示すように、回収商品集計情報248は、回収ID毎に、照合部112によって集計された回収状況の結果を記憶し、たとえば、集計日時、回収済み商品の総計、および未回収商品の数量を含む。
【0044】
図2に戻り、店舗サーバ300において、インタフェース部302は、ネットワーク3に接続し、ネットワーク3上の管理サーバ100と有線または無線通信を行う。回収要求受信部304は、管理サーバ100からインタフェース部302を介して回収要求を受信する。
【0045】
報知部306は、回収要求受信部304が回収要求を受信したとき、商品の回収の必要がある旨をユーザに報知する。たとえば、報知部306は、表示部(不図示)上に回収通知用のアイコンを表示する。また、報知部306は、POS端末400または検品発注端末410に回収通知を行ってもよく、POS端末400または検品発注端末410の表示部(不図示)上に回収通知用のアイコン812(図7)を表示してもよい。
【0046】
そして、そのアイコン812をユーザが操作したとき、図7に示す回収通知画面810を表示部に表示する。回収通知画面810は、アイコン812と、回収情報表示欄814と、確認ボタン816と、を含む。アイコン812は、回収通知用のアイコンであり、回収情報表示欄814が表示される前に、店舗サーバ300またはPOS端末400や検品発注端末410の表示部に表示される。アイコン812を操作することで回収通知画面810が表示部に表示される。なお、回収通知画面810に移行したとき、アイコン812は表示されなくてもよい。
【0047】
回収情報表示欄814は、回収要求された回収対象商品名、販売期間、その店舗における販売済み個数、および在庫個数が表示される。確認ボタン816は、ユーザが回収通知を確認したとき押下する。確認ボタン816の押下を受け付けると、店舗サーバ300は通常モードから回収モードへと移行する。このとき、たとえば、アイコン812の色替えやマークを変更し、回収モードであることを示してもよい。また、回収モード時にアイコン812を操作すると通常モードに切り替えることができる。
【0048】
本実施形態の管理システム1において、店舗サーバ300は、回収要求受信部304が回収対象商品の回収要求の通知を受け付けたとき、回収要求を警告するアイコン812を操作画面上に表示する報知部306と、ユーザによるアイコン812の操作を受け付ける操作部(不図示)と、アイコン812の操作が受け付けられたとき、動作モードを通常モードから回収モードに移行させて動作する制御部(不図示)と、を備える。
【0049】
図2に戻り、報告受付部310は、回収モード時に、POS端末400や検品発注端末410で回収対象商品から読み取られた商品コードや操作者が入力した商品個数などの回収報告情報を回収報告として受け付ける。上述したように、回収要求がPOS端末400または検品発注端末410に通知され、各端末で回収モードに移行している場合、各端末にて受け付けた回収報告を報告受付部310が各端末から受け取ることができる。たとえば、POS端末400や検品発注端末410の場合、回収モードで回収された商品に添付されているバーコードやICタグを読み取るだけで、報告受付部310は簡単に回収報告を受け付けることができる。
【0050】
報告送信部312は、報告受付部310が受け付けた回収報告をインタフェース部302を介して管理サーバ100に送信する。回収報告は随時店舗サーバ300から管理サーバ100に行うことができ、対象の回収ID、報告を行っている店舗の店舗サーバ300のID、報告日時、および回収済み数量が回収報告に含まれる。
【0051】
POS端末400では、商品が販売されたとき、商品に添付されているバーコードやICタグを読み取るとともに、顧客が提示した店舗カードの情報を読み取り、代金の精算を行う。これらの販売情報が店舗サーバ300にPOS端末400から送信される。
【0052】
販売情報受付部320は、通常モード時に、POS端末400や検品発注端末410で商品から読み取れた商品コードや操作者が入力した商品個数などを含む販売情報および在庫情報を受け付ける。販売情報送信部324は、販売情報受付部320から受け取った販売情報および在庫情報を、インタフェース部302を介して管理サーバ100に送信する。
【0053】
本実施形態の管理サーバ100は、コンピュータに実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段102〜116が各種機能として実現されている。
【0054】
本実施形態のコンピュータプログラムは、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)にネットワーク3を介して接続され、複数の店舗毎の商品毎の販売情報および在庫情報を蓄積する商品データベース210および表示部(提示部114)を備え、商品データベース210に蓄積される商品毎の販売情報および在庫情報を更新および管理する管理サーバ100を制御するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける手順と、複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)に対して、受け付けた回収対象商品の回収要求を通知する手順と、顧客または在庫から回収された回収対象商品の回収報告情報を店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)からネットワーク3を介して受信する手順と、受信した回収報告情報と商品データベース210の回収対象商品の販売情報および在庫情報を照合して回収状況を集計する手順と、回収状況を表示部(提示部114)に提示させる手順と、を実行させるように記述されている。
【0055】
また、上記コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)に対して、受け付けた回収対象商品の回収要求をネットワーク3を介して通知する手順をさらに実行させるように記述されている。
【0056】
また、本実施形態の店舗サーバ300は、コンピュータに実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段302〜324が各種機能として実現されている。
【0057】
本実施形態のコンピュータプログラムは、店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付け、商品毎の販売情報および在庫情報を管理する管理サーバ100とネットワーク3を介して通信する店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)を制御するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、商品の販売情報および在庫情報を管理する通常モードおよび回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手順と、回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける手順と、受け付けた回収報告情報を管理サーバ100にネットワーク3を介して報告する手順と、を実行させるように記述されている。
【0058】
また、本実施形態のコンピュータプログラムは、管理サーバ100から回収対象商品の回収要求の通知をネットワーク3を介して受け付ける手順をさらに実行させるように記述されている。
【0059】
以上のように構成された管理システム1の動作について、以下に説明する。
本実施の形態の管理システム1による管理方法を以下に説明する。図8は、本実施形態の管理システム1の商品回収要求受付時の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、本実施形態の管理システム1の商品回収報告時の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図1乃至図9を用いて説明する。
【0060】
本実施形態の管理方法は、複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)とネットワーク3を介して通信して、複数の店舗毎の商品毎の販売情報および在庫情報を蓄積する商品データベース210に蓄積される商品毎の販売情報および在庫情報を更新および管理する管理サーバ100が回収する必要が生じた回収対象商品の回収を管理する方法であって、管理サーバ100が、回収対象商品の回収情報の入力を受け付け(図8のS11)、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)は、商品の販売情報および在庫情報を管理する通常モードおよび回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作し、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)が、回収モードが選択されたとき(図9のS41のYES)、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付け(図9のS43)、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、検品発注端末410)が、受け付けた回収報告情報を管理サーバ100にネットワーク3を介して報告し(図9のS45)、管理サーバ100が、顧客または在庫から回収された回収対象商品の回収報告情報を店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)からネットワーク3を介して受信し(図9のS31のYES)、管理サーバ100が、受信した回収報告情報と商品データベース210の回収対象商品の販売情報および在庫情報を照合して回収状況を集計し(図9のS33)、管理サーバ100が、回収状況を提示する(図9のS35)。
【0061】
さらに、本実施形態の管理方法において、管理サーバ100が、複数の店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)に対して、受け付けた回収対象商品の回収要求をネットワーク3を介して通知し(図8のS15)、店舗端末(店舗サーバ300、POS端末400、および検品発注端末410)が、管理サーバ100から回収対象商品の回収要求の通知をネットワーク3を介して受け付ける(図8のS21のYES)。
【0062】
具体的には、図8に示すように、まず管理サーバ100の回収対象商品受付部104が回収商品情報を受け付ける(S11)。図4(a)に示す商品回収情報入力画面710を管理サーバ100の表示部に表示し、入力を受け付けることができる。そして、回収対象商品受付部104は、回収対象商品の販売情報を商品データベース210から抽出し、店舗毎に回収予定商品情報を集計し(S13)、回収データベース240に図6(b)の回収予定商品情報244を記憶する。
【0063】
そして、回収通知部106は、抽出された店舗の店舗サーバ300に回収要求を通知する(S15)。店舗サーバ300では、回収要求受信部304が管理サーバ100からの回収要求通知を受信すると(S21のYES)、報知部306が商品回収要求をユーザに報知する(S23)。たとえば、店舗サーバ300、POS端末400または検品発注端末410の表示部上に回収通知用アイコン812(図7)を表示することで回収要求をユーザに通知する。回収通知用アイコンをユーザが操作することで、図7の回収通知画面810が表示部に表示され、回収の詳細情報がユーザに提示されることとなる。
【0064】
このようにして回収要求が各店舗に通知されると、各店舗では、商品の回収作業に入る。そして、対象商品が回収されたとき、以下に示す回収報告動作を行うこととなる。
【0065】
図9に示すように、店舗サーバ300では、回収モード時(S41のYES)に、報告受付部310が回収済み商品の回収報告を受け付ける(S43)。そして、報告送信部312が管理サーバ100に回収報告を送信する(S45)。管理サーバ100では、報告受信部110が各店舗サーバ300から回収報告を受信すると(S31のYES)、照合部112が、回収報告を回収データベース240に蓄積するとともに、商品データベース210に蓄積されている回収対象商品の販売および在庫情報と照合し、回収状況を集計する(S33)。そして、提示部114が回収状況をたとえば、図5の回収状況表示画面740として表示部に表示する(S35)。
【0066】
以上説明したように、本実施形態の管理システム1によれば、店舗で販売された商品を回収する必要が生じた場合に、販売情報が蓄積された商品データベース210から回収対象商品の販売情報を自動的に抽出し、店舗から回収報告を収集し、抽出された販売情報と収集された回収報告を照合して回収状況を集計することができるので、回収状況を把握しながら回収作業を進めることができる。したがって、回収状況を逐次確実に確認でき、迅速に効率よく高回収率で回収を行え、回収にかかるコストを低減することができる。また、回収要求を自動的に管理サーバ100から各店舗サーバ300に送信することで、より効率よく迅速に回収作業を開始することができる。
【0067】
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の実施の形態に係る管理システムの構成を示すブロック図である。図11は、本実施形態の管理システムの管理サーバ1100および店舗サーバ1300の構成を示す機能ブロック図である。
【0068】
本実施形態の管理システム11は、上記実施形態の管理システム1とは、顧客が商品購入時に、認証サーバ500等により顧客の個人認証を行い、商品販売情報と認証によって取得した顧客情報を関連付けてデータベース200に記憶しておき、商品回収時に対象商品を販売した顧客を特定して返品依頼通知を顧客に行う点で相違する。
【0069】
本実施形態では、顧客は携帯端末600を用いて商品の購入手続きを、たとえば、携帯端末600に備わっているICカード機能を用いて商品代金の支払いをクレジット決済や電子マネー決済、あるいは、各キャリアでの課金決済にて行い、認証サーバ500により個人認証され、回収通知時、顧客の携帯端末600を特定し、携帯端末600に商品の返品依頼通知する例を説明する。このとき、携帯端末600は、たとえば、POS端末400や検品発注端末410と通信を行い、決済処理を行うことができ、この場合、POS端末400や検品発注端末410は、店舗サーバ300を介さず、直接ネットワーク3を介して認証サーバ500に接続してもよい。
【0070】
本実施形態の管理システム11は、顧客が商品購入時に、個人認証された顧客の顧客識別情報を取得し、取得した顧客識別情報に購入された商品を関連付けて販売情報として商品データベース210に蓄積する販売情報受信部130と、顧客の顧客識別情報に関連付けて顧客の通知先を記憶する顧客データベース260と、回収対象商品を購入した顧客を抽出し、顧客データベース260から抽出された顧客の通知先を取得する抽出部132と、取得した顧客の通知先に回収対象商品の回収要求を通知する通知部134と、をさらに備える。
【0071】
具体的には、図11に示すように、管理サーバ1100は、上記実施形態の管理サーバ100と同じインタフェース部102、回収対象商品受付部104、回収通知部106、報告受信部110と、照合部112と、提示部114と、商品データベース210と、回収データベース240と、に加え、販売情報受信部130と、抽出部132と、通知部134と、顧客データベース260と、をさらに含む。また、店舗サーバ1300は、上記実施形態の店舗サーバ300と同じインタフェース部302と、回収要求受信部304と、報知部306と、報告受付部310と、報告送信部312と、販売情報受付部320と、に加え、販売情報送信部330と、をさらに含む。
【0072】
管理サーバ1100において、顧客データベース260は、図12に示す顧客情報262を記憶する。顧客情報262は、たとえば、顧客の識別情報(顧客ID)と、名前、メールアドレスや携帯端末600の端末固有情報などの通知先を含む。メールアドレスは、顧客の携帯端末600のアドレスでもよいし、インターネットメールアドレスであってもよい。
【0073】
図11に戻り、販売情報受信部130は、店舗サーバ1300で顧客が商品を購入した際、個人認証を行ったとき、認証サーバ500で認証された顧客識別情報を含む販売情報を店舗サーバ1300からインタフェース部102を介して受信する。そして、販売情報受信部130は、受信した顧客識別情報に販売された商品を関連付けて販売情報として商品データベース210に蓄積する。
【0074】
販売情報受信部130が受信する顧客識別情報は、顧客が所持する認証カードを利用して商品が購入されたときに取得された個人認証情報であってもよい。認証カードとは、たとえば、店舗カードや、クレジットカードなどを含む。また、他の実施形態において、顧客識別情報は、顧客の生体認証の結果得られた情報であってもよい。
【0075】
あるいは、販売情報受信部130が受信する顧客識別情報は、顧客が所持する携帯端末600からたとえば、ネットショッピングなどで商品が購入され、クレジット決済や各キャリアで課金決済されたときに取得された顧客の携帯端末600の端末識別情報であってもよい。販売情報受信部130は、取得した端末識別情報に購入された商品を関連付けて販売情報として商品データベース210に蓄積することができる。
【0076】
抽出部132は、回収対象商品受付部104が回収情報を受け付けたとき、商品データベース210にアクセスし、販売情報に基づき回収対象商品を購入した顧客の顧客識別情報を抽出する。抽出された顧客識別情報は、回収対象商品購入顧客リスト(不図示)として、回収ID毎に抽出された顧客の顧客識別情報(顧客ID)、通知先としてメールアドレスや携帯電話番号、販売日、販売数量、回収日、および回収済み数量などの情報が回収データベース240に記憶される。
【0077】
通知部134は、抽出部132が抽出した顧客の通知先に商品返品の依頼の通知を行う。たとえば、登録されているメールアドレスに連絡のメールを送信する。または、登録されている携帯端末600宛にメールまたはメッセージを送信する。顧客の携帯端末600では、メールやメッセージを受信し、本文に記載された商品返品の依頼情報により商品回収の通知を受ける。あるいは、メールやメッセージの本文には、商品回収に関する情報を提供するウェブページのURLアドレスを記載し、ウェブページにアクセスすることで、商品回収に関する詳細情報を顧客に提供することもできる。
【0078】
通知部134による商品返品の依頼は、商品回収情報が登録されたとき以外にも、随時または定期的に回収が確認されるまで繰り返し行ってもよい。回収が確認できたときには、回収のお礼のメールまたはメッセージを顧客の携帯端末600宛に送信してもよい。
【0079】
POS端末400において、顧客が商品を購入したとき、顧客の携帯端末600に含まれるICカードやクレジットカード、店舗カードなどを読み取り、これらから個人認証情報を取得する。POS端末400にて、取得した個人認証情報により認証サーバ500に個人認証要求を行い、認証されると商品代金の精算が完了する。
【0080】
店舗サーバ1300において、販売情報受付部320は、POS端末400から認証された顧客の顧客識別情報を含む販売情報を受信する。販売情報送信部330は、販売情報受付部320から商品を購入した顧客の認証された顧客識別情報を含む商品の販売情報を受け取り、管理サーバ1100にインタフェース部302を介して送信する。本実施形態の販売情報送信部330は、上記実施形態の販売情報送信部324とは、顧客識別情報を含む商品の販売情報を送信する点で相違する。
【0081】
本実施形態の管理サーバ1100は、コンピュータに実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段102〜134が各種機能として実現されている。
【0082】
本実施形態のコンピュータプログラムは、上記実施形態のコンピュータプログラムの手順に加え、コンピュータに、顧客が商品購入時に、個人認証された顧客の顧客識別情報を取得する手順と、取得した顧客識別情報に購入された商品を関連付けて販売情報として商品データベース210に蓄積する手順と、回収対象商品を購入した顧客を抽出し、顧客の顧客識別情報に顧客の通知先を関連付けて記憶する顧客データベース260から抽出された顧客の通知先を取得する手順と、取得した顧客の通知先に回収対象商品の回収要求を通知する手順と、をさらに実行させるように記述されている。
【0083】
本実施の形態の管理システム11による管理方法を以下に説明する。図13は、本実施形態の管理システム11の商品販売時の動作の一例を示すフローチャートである。図14は、本実施形態の管理システム11の商品回収要求受付時の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図1乃至図14を用いて説明する。
【0084】
本実施形態の管理方法は、上記実施形態の管理方法に加え、顧客が商品購入時に、個人認証された顧客の顧客識別情報を取得し(図13のS61のYES)、取得した顧客識別情報に購入された商品を関連付けて販売情報として商品データベース210に蓄積し(図13のS63)、回収対象商品を購入した顧客を抽出し(図14のS101)、顧客の顧客識別情報に顧客の通知先を関連付けて記憶する顧客データベース260から抽出された顧客の通知先を取得し(図14のS103)、取得した顧客の通知先に回収対象商品の回収要求を通知する(図14のS105)。
【0085】
以上のように構成された管理システム11の動作について、以下に説明する。
ここでは、顧客が商品を購入する際、代金の支払い時に携帯端末600のICカードを用いて精算を行った場合について説明する。はじめに、POS端末400が、携帯端末600のICカードから認証情報を読み取り、認証サーバ500に認証要求を行う。そして認証されたとき、商品代金の精算が完了する。POS端末400は、商品を購入したときの顧客の認証情報、すなわち顧客識別情報を含む販売情報を店舗サーバ1300に送信する。
【0086】
そして、図13に示すように、店舗サーバ1300では、販売情報受付部320がPOS端末400から販売情報受信する(S51のYES)。販売情報送信部330が販売情報を管理サーバ1100に送信する(S53)。管理サーバ1100では、インタフェース部102を介して販売情報受信部130が顧客識別情報を含む販売情報を受信する(S61のYES)。そして、販売情報受信部130は、顧客識別情報を関連付けて販売情報を商品データベース210に蓄積する(S63)。
【0087】
このようにして、本実施形態の管理システム11では、商品販売時に商品を購入した顧客と商品の販売情報が関連付けて蓄積されることとなる。
【0088】
次ぎに、図14に示すように、管理サーバ1100において商品回収処理が行われる。ここで、ステップS11〜S15は上記実施形態の管理サーバ100の図8のフローチャートと同様であるので説明は省略する。
【0089】
管理サーバ1100から店舗サーバ1300に対して回収要求を通知した後、管理サーバ1100では、抽出部132が回収要求された商品を購入した顧客を商品データベース210にアクセスして抽出する(S101)。さらに抽出部132は、抽出された顧客の顧客識別情報に基づいて、顧客データベース260にアクセスし、対象顧客の通知先として、登録されているメールアドレスなどを取得する(S103)。これらの情報は、回収データベース240に回収情報に関連付けて蓄積されてもよい。そして、通知部134が抽出部132で取得した対象顧客のメールアドレスに商品回収の依頼の通知メールを送信する(S105)。
【0090】
以上説明したように、本実施形態の管理システム11によれば、商品購入時に顧客の情報を取得し、販売情報として蓄積しておき、商品回収時に販売情報から商品を購入した顧客を特定して、商品の返品依頼の通知を顧客に自動的に直接行うことが可能となる。これにより、より迅速に効率よく商品を回収することが可能となり、回収にかかる労力およびコストを大幅に削減することができる。
【0091】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0092】
たとえば、管理システムにおいて、管理サーバは、商品データベース210にアクセスし、店舗毎に、回収対象商品の販売日時毎の販売個数を集計する集計部(不図示)と、集計された回収対象商品の販売日時毎の販売個数を、該当する店舗の店舗端末に通知する通知部(不図示)と、を備えてもよい。さらに、店舗サーバは、管理サーバから集計された回収対象商品の販売日時毎の販売個数を受信する受信部(不図示)と、受信した集計された回収対象商品の販売日時毎の販売個数を提示する提示部(不図示)と、を備えてもよい。
【0093】
この構成によれば、回収対象商品の販売情報を店舗のPOS端末400や検品発注端末410の画面(不図示)上に表示させることができ、店舗の管理者が閲覧することができる。
【0094】
また、本実施形態の管理システムにおいて、回収対象商品の回収要求の情報をウェブサイトに公開し、顧客に告知する告知部(不図示)をさらに備えることができる。この構成によれば、顧客はウェブサイトを閲覧して、商品の返品の必要性を認識することができ、顧客に返品を促すことができる。さらに、このウェブサイトは、商品を購入した顧客を予めユーザ登録しておき、登録ユーザ専用のウェブページを含むウェブサイトであってもよい。告知する内容は、回収対象商品の商品名、商品コード、販売時期、販売店などの情報を含む。
【0095】
また、管理サーバは、予めユーザの購入商品情報を商品データベース210または顧客データベース260に登録する登録部(不図示)と、顧客が購入した商品が回収対象であるか否かをデータベースにアクセスして判断する判断部(不図示)をさらに備えてもよい。これにより、登録ユーザ専用のウェブページに、ユーザが回収対象商品を購入しているとき、その旨をユーザに直接通知できる。ここで、ユーザ登録時に登録されているメールアドレスに通知を行うこともできる。
【0096】
また、このウェブサイトは、店舗毎の集計された回収対象商品の販売日時毎の販売個数の情報を含んでもよい。
【0097】
さらに、管理システムにおいて、店舗端末(店舗サーバ、POS端末400および検品発注端末410)は、回収モードに移行する際、回収対象商品の商品コードを回収対象商品コードとして設定する設定部(不図示)と、商品が回収されたとき、回収された商品の商品コードが回収対象商品コードと一致するか否かを判定する判定部(不図示)と、商品コードが一致しないとき、警告する警告部(不図示)と、を備えることができる。
【0098】
たとえば、POS端末400で返品された商品に添付されているバーコードやICタグを読み取り、判定部が回収対象商品コードと一致するか否かを判定し、一致しない場合に、POS端末400の表示部(不図示)上に警告通知を行うことができる。これにより、間違って回収対象以外の商品が回収されるのをその場で防ぐことができる。
【0099】
また、上記実施形態では、管理サーバから各店舗端末(店舗サーバ、POS端末400および検品発注端末410)に回収要求を通知する構成としたが、これに限定されない。たとえば、回収通知は、別の媒体、たとえば、電話やファックス、郵便、メール、新聞広告、テレビ広告、公開ウェブサイトなどによって通知されてもよい。店舗端末(店舗サーバ、POS端末400および検品発注端末410)は、回収モードへの切り替え操作を受け付ける受付部(不図示)を備えてもよい。各店舗の管理者が通知を受けて、回収モードへの切り替え操作を行い、受付部が回収モードへの切り替え操作を受け付けたとき、回収モードへ移行させてもよい。
【0100】
また、他の実施形態において、店舗サーバにおいて、回収要求受信部304が管理サーバから回収要求を受信したとき、自動的に回収モードに店舗端末(店舗サーバ、POS端末400、検品発注端末410)を移行させてもよい。これにより、回収要求された回収対象商品について、店舗端末で商品の情報を読み取ったとき、自動的に回収報告情報を作成することができる。
【0101】
さらに、これにより、回収対象商品を、間違って販売しようとしていることを検知することもできる。すなわち、店舗端末は、商品販売時に回収対象商品の商品コードが読み取られたことを検知する検知部と、商品販売時に回収対象商品の商品コードが読み取られたことが検知されたとき、回収対象商品であり、販売できないことを警告する警告部と、をさらに備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の実施形態に係る管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の管理システムの管理サーバおよび店舗サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2の管理サーバの商品データベースに記憶される各種情報の構造の一例を示す図である。
【図4】図2の管理サーバに表示される商品回収情報入力時の画面の一例を示す図である。
【図5】図2の管理サーバに表示される回収状況表示画面の一例を示す図である。
【図6】図2の管理サーバの回収データベースに記憶される各種情報の構造の一例を示す図である。
【図7】図2の店舗サーバに表示される回収通知画面の一例を示す図である。
【図8】本実施形態の管理システムの商品回収要求受付時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態の管理システムの商品回収報告時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図11】図10の本実施形態の管理システムの管理サーバおよび店舗サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図12】図11の管理サーバの顧客データベースに記憶される顧客情報の構造の一例を示す図である。
【図13】本実施形態の管理システムの商品販売時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態の管理システムの商品回収要求受付時の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
1 管理システム
3 ネットワーク
11 管理システム
100 管理サーバ
102 インタフェース部
104 回収対象商品受付部
106 回収通知部
110 報告受信部
112 照合部
114 提示部
116 販売情報受信部
130 販売情報受信部
132 抽出部
134 通知部
200 データベース
210 商品データベース
212 商品情報
214 店舗情報
216 店舗サーバ情報
218 販売情報
220 在庫情報
240 回収データベース
242 回収対象商品情報
244 回収予定商品情報
246 回収済み商品情報
248 回収商品集計情報
260 顧客データベース
262 顧客情報
300 店舗サーバ
302 インタフェース部
304 回収要求受信部
306 報知部
310 報告受付部
312 報告送信部
320 販売情報受付部
324 販売情報送信部
330 販売情報送信部
400 POS端末
410 検品発注端末
420 ネットワーク
500 認証サーバ
600 携帯端末
710 商品回収情報入力画面
720 回収情報表示画面
740 回収状況表示画面
810 回収通知画面
812 アイコン
1100 管理サーバ
1300 店舗サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末と、
複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースと、
複数の前記店舗端末とネットワークを介して通信して、前記商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバと、を備えた管理システムであって、
前記管理サーバは、
回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける受付手段と、
顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信する手段と、
受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計する集計手段と、
前記回収状況を提示する提示手段と、を備え、
前記店舗端末は、
前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび前記回収対象商品の前記回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手段と、
前記回収モードが選択されたとき、前記顧客または在庫から回収した前記回収対象商品の前記回収報告情報の入力を受け付ける情報入力手段と、
受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバに前記ネットワークを介して報告する手段と、を備える管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、複数の前記店舗端末に対して、受け付けた前記回収対象商品の回収要求を前記ネットワークを介して通知する手段を含み、
前記店舗端末は、前記管理サーバから前記回収対象商品の回収要求の通知を前記ネットワークを介して受け付ける回収要求受付手段を含み、
前記店舗端末の前記情報入力手段は、前記回収要求受付手段が前記回収要求の前記通知を受け付けた前記回収対象商品の前記回収報告情報の入力を受け付ける管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
前記集計手段が集計した前記回収状況に基づき、前記回収対象商品がすべて回収されたか否かを判定する手段を含み、
前記管理サーバの前記提示手段は、判定に基づき前記回収対象商品がすべて回収されたか否かを提示する管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれかに記載の管理システムにおいて、
顧客が商品購入時に、個人認証された前記顧客の顧客識別情報を取得する手段と、
取得した前記顧客識別情報に購入された前記商品を関連付けて前記販売情報として前記商品データベースに蓄積する手段と、
前記顧客の前記顧客識別情報に関連付けて前記顧客の通知先を記憶する顧客データベースと、
前記回収対象商品を購入した顧客を抽出し、前記顧客データベースから抽出された前記顧客の前記通知先を取得する手段と、
取得した前記顧客の前記通知先に前記回収対象商品の回収要求を通知する手段と、をさらに備える管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の管理システムにおいて、
前記顧客識別情報は、前記顧客が所持する認証カードを利用して商品が購入されたときに取得された個人認証情報である管理システム。
【請求項6】
請求項4または5に記載の管理システムにおいて、
前記顧客識別情報は、前記顧客が所持する携帯端末から商品が購入されたときに取得された前記顧客の前記携帯端末の端末識別情報であり、
取得した前記端末識別情報に購入された前記商品を関連付けて前記販売情報として前記商品データベースに蓄積する手段と、
前記回収対象商品を購入した顧客の前記携帯端末の前記端末識別情報を抽出する手段と、
抽出された前記顧客の前記携帯端末の前記端末識別情報に基づいて、前記顧客の前記携帯端末に前記回収対象商品の回収要求を通知する手段と、をさらに備える管理システム。
【請求項7】
請求項1乃至6いずれかに記載の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
前記商品データベースにアクセスし、前記店舗毎に、前記回収対象商品の販売日時毎の販売個数を集計する手段と、
集計された前記回収対象商品の前記販売日時毎の前記販売個数を、該当する店舗の前記店舗端末に通知する手段と、を備え、
前記店舗端末は、
前記管理サーバから前記集計された前記回収対象商品の前記販売日時毎の前記販売個数を受信する手段と、
受信した前記集計された前記回収対象商品の前記販売日時毎の前記販売個数を提示する手段と、を備える管理システム。
【請求項8】
請求項1乃至7いずれかに記載の管理システムにおいて、
前記回収対象商品の回収要求の情報をウェブサイトに公開し、顧客に告知する手段をさらに備える管理システム。
【請求項9】
請求項2乃至8いずれかに記載の管理システムにおいて、
前記店舗端末は、
前記回収要求受付手段が前記回収対象商品の回収要求の通知を受け付けたとき、前記回収要求を警告するアイコンを操作画面上に表示する手段と、
ユーザによる前記アイコンの操作を受け付ける手段と、を備え、
前記店舗端末の前記動作する手段は、前記アイコンの操作が受け付けられたとき、前記動作モードを前記通常モードから前記回収モードに移行させて動作する管理システム。
【請求項10】
請求項9に記載の管理システムにおいて、
前記店舗端末は、
前記回収モードに移行する際、前記回収対象商品の商品コードを回収対象商品コードとして設定する手段と、
商品が回収されたとき、回収された商品の前記商品コードが前記回収対象商品コードと一致するか否かを判定する手段と、
前記商品コードが一致しないとき、警告する手段と、を備える管理システム。
【請求項11】
複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末とネットワークを介して通信して、複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバであって、
回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける受付手段と、
顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信する手段と、
受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計する集計手段と、
前記回収状況を提示する提示手段と、を備える管理サーバ。
【請求項12】
請求項11に記載の管理サーバにおいて、
複数の前記店舗端末に対して、受け付けた前記回収対象商品の回収要求を前記ネットワークを介して通知する手段を備える管理サーバ。
【請求項13】
請求項11または12に記載の管理サーバにおいて、
前記集計手段が集計した前記回収状況に基づき、前記回収対象商品がすべて回収されたか否かを判定する手段を含み、
前記提示手段は、判定に基づき前記回収対象商品がすべて回収されたか否かを提示する管理サーバ。
【請求項14】
請求項11乃至13いずれかに記載の管理サーバにおいて、
顧客が商品購入時に、個人認証された前記顧客の顧客識別情報を取得する手段と、
取得した前記顧客識別情報に、購入された前記商品を関連付けて前記販売情報として前記商品データベースに蓄積する手段と、
前記回収対象商品を購入した顧客を抽出し、前記顧客の前記顧客識別情報に前記顧客の通知先を関連付けて記憶する顧客データベースから抽出された前記顧客の前記通知先を取得する手段と、
取得した前記顧客の前記通知先に前記回収対象商品の回収要求を通知する手段と、をさらに備える管理サーバ。
【請求項15】
請求項14に記載の管理サーバにおいて、
前記顧客識別情報は、前記顧客が所持する認証カードを利用して商品が購入されたときに取得された個人認証情報である管理サーバ。
【請求項16】
請求項14または15に記載の管理サーバにおいて、
前記顧客識別情報は、前記顧客が所持する携帯端末から商品が購入されたときに取得された前記顧客の前記携帯端末の端末識別情報であり、
取得した前記端末識別情報に購入された前記商品を関連付けて前記販売情報として前記商品データベースに蓄積する手段と、
前記回収対象商品を購入した顧客の前記携帯端末の前記端末識別情報を抽出する手段と、
抽出された前記顧客の前記携帯端末の前記端末識別情報に基づいて、前記顧客の前記携帯端末に前記回収対象商品の回収要求を通知する手段と、をさらに備える管理サーバ。
【請求項17】
請求項11乃至16いずれかに記載の管理サーバにおいて、
前記商品データベースにアクセスし、前記店舗毎に、前記回収対象商品の販売日時毎の販売個数を集計する手段と、
集計された前記回収対象商品の前記販売日時毎の前記販売個数を、該当する店舗の前記店舗端末に通知する手段と、をさらに備える管理サーバ。
【請求項18】
店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付け、前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を管理する管理サーバと通信する店舗端末であって、
前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび回収する必要が生じた回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手段と、
前記回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける情報入力手段と、
受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバにネットワークを介して報告する手段と、を備える店舗端末。
【請求項19】
請求項18に記載の店舗端末において、
前記管理サーバから前記回収対象商品の回収要求の通知を前記ネットワークを介して受け付ける回収要求受付手段を備える店舗端末。
【請求項20】
請求項18または19に記載の店舗端末において、
前記管理サーバから自店舗の前記回収対象商品の販売日時毎の販売個数を受信する手段と、
受信した前記回収対象商品の前記販売日時毎の前記販売個数を提示する手段と、を備える店舗端末。
【請求項21】
請求項19または20に記載の店舗端末において、
前記回収要求受付手段が前記回収対象商品の回収要求の通知を受け付けたとき、前記回収要求を警告するアイコンを操作画面上に表示する手段と、
ユーザによる前記アイコンの操作を受け付ける手段と、を備え、
前記動作する手段は、前記アイコンの操作が受け付けられたとき、前記動作モードを前記通常モードから前記回収モードに移行させて動作する店舗端末。
【請求項22】
請求項21に記載の店舗端末において、
前記回収モードに移行する際、前記回収対象商品の商品コードを回収対象商品コードとして設定する手段と、
商品が回収されたとき、回収された商品の前記商品コードが前記回収対象商品コードと一致するか否かを判定する手段と、
前記商品コードが一致しないとき、警告する手段と、を備える店舗端末。
【請求項23】
複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末とネットワークを介して通信して、複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバが回収する必要が生じた回収対象商品の回収を管理する方法であって、
前記管理サーバが、前記回収対象商品の回収情報の入力を受け付け、
前記店舗端末は、前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび前記回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作し、
前記店舗端末が、前記回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した前記回収対象商品の前記回収報告情報の入力を受け付け、
前記店舗端末が、受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバに前記ネットワークを介して報告し、
前記管理サーバが、前記顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の前記回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信し、
前記管理サーバが、受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計し、
前記管理サーバが、前記回収状況を提示する管理方法。
【請求項24】
請求項23に記載の管理方法において、
前記管理サーバが、複数の前記店舗端末に対して、受け付けた前記回収対象商品の回収要求を前記ネットワークを介して通知し、
前記店舗端末が、前記管理サーバから前記回収対象商品の前記回収要求の通知を前記ネットワークを介して受け付ける管理方法。
【請求項25】
請求項23または24に記載の管理方法において、
顧客が商品購入時に、個人認証された前記顧客の顧客識別情報を取得し、
取得した前記顧客識別情報に購入された前記商品を関連付けて前記販売情報として前記商品データベースに蓄積し、
前記回収対象商品を購入した顧客を抽出し、前記顧客の前記顧客識別情報に前記顧客の通知先を関連付けて記憶する顧客データベースから抽出された前記顧客の前記通知先を取得し、
取得した前記顧客の前記通知先に前記回収対象商品の回収要求を通知する管理方法。
【請求項26】
複数の店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付ける複数の店舗端末にネットワークを介して接続され、複数の前記店舗毎の前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を蓄積する商品データベースおよび表示部を備え、前記商品データベースに蓄積される前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を更新および管理する管理サーバを制御するコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
回収する必要が生じた回収対象商品の回収情報の入力を受け付ける手順と、
複数の前記店舗端末に対して、受け付けた前記回収対象商品の回収要求を通知する手順と、
顧客または在庫から回収された前記回収対象商品の回収報告情報を前記店舗端末から前記ネットワークを介して受信する手順と、
受信した前記回収報告情報と前記商品データベースの前記回収対象商品の前記販売情報および前記在庫情報を照合して回収状況を集計する手順と、
前記回収状況を前記表示部に提示させる手順と、を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
複数の前記店舗端末に対して、受け付けた前記回収対象商品の回収要求を前記ネットワークを介して通知する手順をさらに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項28】
請求項26または27に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
顧客が商品購入時に、個人認証された前記顧客の顧客識別情報を取得する手順と、
取得した前記顧客識別情報に購入された前記商品を関連付けて前記販売情報として前記商品データベースに蓄積する手順と、
前記回収対象商品を購入した顧客を抽出し、前記顧客の前記顧客識別情報に前記顧客の通知先を関連付けて記憶する顧客データベースから抽出された前記顧客の前記通知先を取得する手順と、
取得した前記顧客の前記通知先に前記回収対象商品の回収要求を通知する手順と、をさらに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項29】
店舗に設けられ、商品毎の販売情報および在庫情報の入力を受け付け、前記商品毎の前記販売情報および前記在庫情報を管理する管理サーバとネットワークを介して通信する店舗端末を制御するコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
前記商品の前記販売情報および前記在庫情報を管理する通常モードおよび回収する必要が生じた回収対象商品の回収報告情報を管理する回収モードのいずれかの動作モードの選択を受け付けて動作する手順と、
前記回収モードが選択されたとき、顧客または在庫から回収した回収対象商品の回収報告情報の入力を受け付ける手順と、
受け付けた前記回収報告情報を前記管理サーバに前記ネットワークを介して報告する手順と、を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項30】
請求項29に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記管理サーバから前記回収対象商品の回収要求の通知を前記ネットワークを介して受け付ける手順をさらに実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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