管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラム
【課題】適切に修正候補を提示し、表記ゆれを適切に修正することを課題とする。
【解決手段】管理装置1は、入力部6から構成要素が管理情報記憶部2に新たに追加された場合に、追加された構成要素に含まれる属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報とが一致するか判定する。そして、優先度算出部4は、追加された構成要素に含まれる属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報とが一致する場合には、修正情報の構成要素情報および関係情報と、追加された構成要素の構成要素情報および関係情報とを比較し、修正情報の優先度を算出する。その後、管理装置1は、優先度算出部4によって算出された優先度に応じて、修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報を修正候補として出力部7に出力する。
【解決手段】管理装置1は、入力部6から構成要素が管理情報記憶部2に新たに追加された場合に、追加された構成要素に含まれる属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報とが一致するか判定する。そして、優先度算出部4は、追加された構成要素に含まれる属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報とが一致する場合には、修正情報の構成要素情報および関係情報と、追加された構成要素の構成要素情報および関係情報とを比較し、修正情報の優先度を算出する。その後、管理装置1は、優先度算出部4によって算出された優先度に応じて、修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報を修正候補として出力部7に出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードウェア、ソフトウェア、データなどを外部のデータセンターなどで一括管理するクラウドコンピューティングが知られている。例えば、クラウドコンピューティングとしては、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)などが該当する。
【0003】
そして、上述したクラウドコンピューティングを用いてユーザにサービスを提供する企業では、異業種のデータをデータセンターなどで管理する手法として、FCMDB(Federated Configuration Management Database)の導入を進めている。FCMDBとは、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)で提案されているCMDBを用いて、複数の異種DBを仮想的に統合し、複数システムのシームレスな連携が可能となる技術である。
【0004】
例えば、FCMDBは、図17に示すように、A−XML形式でデータを管理する構成情報管理システムとB−XML形式でデータを管理するサービス管理システムとのそれぞれに記憶される構成要素(CI:Configuration Item)を示す構成要素情報を仮想的に統合して管理する。そして、FCMDBは、異なるDB各々が同種の情報を保持している場合に、構成要素情報の同期・一貫性を保つために、構成要素間の対応付けを生成して保持する。
【0005】
ところが、複数の異種DB間において、表記ゆれが存在する場合に、検索結果の不統合や更新処理の更新漏れが発生することがある。例えば、図18に示すように、構成情報管理システムのA−XMLでは、属性名「OS」の属性値が「Windows(登録商標) XP Professional」と表記されている。一方、サービス管理システムのB−XMLでは、属性名「OS」の属性値が「WinXP Pro」と表記されている。ここで、「Windows XP Professional」と「WinXP Pro」とでは、内容が同一であるが表記が異なるため、構成情報管理システムにおけるA−XMLのデータとサービス管理システムにおけるB−XMLのデータとの間に表記ゆれが存在している。
【0006】
なお、表記ゆれを修正する方法として、データの型を用いて整合性をチェックする技術を用いて、表記ゆれを修正することが考えられる。具体的には、データの型(例えば、漢数字、英数字など)を予め学習させ、データが入力された場合にデータの型を用いて整合性をチェックする。このチェックの結果、データの型が違う場合には、データの修正すべき箇所を検出し、ユーザに修正候補を提示して表記ゆれをユーザに修正させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−344012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したデータの型を用いて整合性をチェックする技術では、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出することができず、適切に修正候補を提示することができないという課題があった。つまり、データの型を用いて整合性をチェックして修正候補をユーザに提示する技術では、データに含まれる数字の形式(例えば、漢数字や英数字)の不統一などに対して修正候補を提示することができるが、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出できない。この結果、適切に修正候補を提示することができないという課題があった。
【0009】
一つの側面では、適切な修正候補を提示し、表記ゆれを適切に修正させる管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の案では、管理装置が、新たな構成要素に関して入力された属性値が、記憶部に記憶された修正前の属性値と一致する場合に、新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、記憶部に記憶された種別情報又は記憶部に記憶された関係情報との一致度を判定する。そして、管理装置が、判定結果に基づいて、修正後の属性値を出力する。
【発明の効果】
【0011】
適切な修正候補を提示し、表記ゆれを適切に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施例1に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例1に係るFCMDBの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、仮想的に統合されるデータベースに記憶されるXMLのデータ例を示す図である。
【図4】図4は、構成要素間のリレーションシップを示す図である。
【図5】図5は、リレーションの一覧の例を示す図である。
【図6】図6は、A−XMLおよびB−XMLの構成要素が有する属性値の例を示す図である。
【図7】図7は、履歴テーブルの例を示す図である。
【図8】図8は、履歴テーブルの登録処理を説明する図である。
【図9】図9は、履歴テーブルの登録処理を説明する図である。
【図10】図10は、追加される構成要素が有する属性値の例を示す図である。
【図11】図11は、追加される構成要素のリレーションシップの例を示す図である。
【図12】図12は、優先度算出処理を説明する図である。
【図13】図13は、修正候補提示処理を説明する図である。
【図14】図14は、実施例2に係るFCMDBの履歴テーブル登録処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、実施例2に係るFCMDBの修正候補提示処理の動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、修正候補出力プログラムを実行するコンピュータシステム100を示す図である。
【図17】図17は、仮想的に統合されるデータベースに記憶されるXMLのデータ例を示す図である。
【図18】図18は、表記ゆれの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本願の開示する管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0014】
まず、図1を用いて、本願が開示する管理装置について説明する。図1は、実施例1に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、管理装置1は、複数の異種DBを仮想的に統合する装置であって、管理情報記憶部2、修正履歴情報記憶部3、優先度算出部4、修正候補出力部5、入力部6および出力部7を有する。
【0016】
管理情報記憶部2は、管理対象である構成要素を示す構成要素情報と、管理対象である構成要素間の関係を示す関係情報とを記憶する。修正履歴情報記憶部3は、構成要素情報に含まれる属性値の修正情報(修正前の属性値(A)及び修正後の属性値(B)を含む)を記憶する修正履歴情報記憶部3は、更に、属性値が修正された構成要素の種別情報、又は、属性値が修正された構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶する。なお、修正履歴情報記憶部3は、修正情報、種別情報、関係情報の全てを記憶してもよい。
【0017】
優先度算出部4は、入力部6から新たな構成要素に関する属性値(当該属性値を含む構成要素情報でもよい)が入力された場合に、新たに入力された属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正前の属性値(A)とが一致するか判定する。そして、優先度算出部4は、入力された属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正前の属性値(A)とが一致する場合には、当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の種別情報又は当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の関係情報と、新たに入力された当該構成要素に関する種別情報又は関係情報(これらの種別情報、関係情報も同様に入力部6から入力される)とを比較し、一致の程度を判定する。すなわち、入力された属性値を、当該修正前の属性値(A)を修正した後の属性値である属性値(B)に修正することがどれほど確からしいかを示す信頼度(優先度)を算出する。なお、比較の際に、当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の種別情報及び当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の関係情報と、新たに入力された構成要素の種別情報及び関係情報とを比較してもよい。
【0018】
修正候補出力部5は、優先度算出部4によって算出された優先度に基づいて、修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報を修正候補として出力部7に出力する。たとえば、修正後の属性値(B)を出力する。なお、優先度(修正候補としての確からしさ)が所定の基準を超える修正後の属性値を出力し、優先度(修正候補としての確からしさ)が所定の基準を超えない修正後の属性値を出力しないことで、修正候補としてより確からしいものだけを出力し、提示することもできる。また、修正後の属性値とそれに対応する優先度との双方を出力することもできる。
【0019】
つまり、新たに追加された構成要素情報の属性値が修正履歴に含まれる修正前の属性ちと一致することを検出するので、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出することができる。また、過去の修正履歴を利用して優先度を求めるため、優先度に応じてユーザに修正候補を出力するので、適切に修正候補を提示することができる。なお、修正候補が複数存在する場合に、いずれかの修正候補を選択する操作がなされた場合に、選択された修正候補への属性値の変更を行ってもよい。なお、入力部6から入力された情報を一旦、管理情報記憶部2に記憶した後に、上述した判定等(優先度の算出)を行ってもよい。
【0020】
このように、管理装置1は、新たに追加されたCIの属性値が修正履歴の属性値と一致する場合には、CI、リレーションシップのデータを基に修正候補の優先度を算出し、優先度に応じて修正候補を提示するので、適切に修正候補を提示することができる。
【実施例2】
【0021】
以下の実施例2では、実施例2に係るFCMDBの構成およびFCMDBの処理の流れを順に説明し、最後に実施例2による効果を説明する。
【0022】
[FCMDBの構成]
次に、図2を用いて、FCMDBの構成を説明する。図2は、実施例2に係るFCMDBの構成を示すブロック図である。同図に示すように、このFCMDB10は、制御部13および記憶部14を有し、また、入力部11および出力部12に接続される。以下にこれらの各部の処理を説明する。
【0023】
入力部11は、例えば、キーボードやマウス、マイクなどであり、新たに追加するCIなどを入力する。また、出力部12は、例えば、モニタ、ディスプレイ、タッチパネルやスピーカなどであり、修正候補を出力する。
【0024】
記憶部14は、関係情報DB14a、属性情報DB14bおよび修正履歴テーブル14cを有する。関係情報DB14aは、情報システムが有する構成要素であるCI、仮想的に統合されるデータベースに記憶される構成要素間の関係性であるリレーションシップを記憶する。
【0025】
例えば、関係情報DB14aは、図3に示すように、A−XMLのデータと、B−XMLのデータとを記憶し、さらに、図4に示すように、A−XMLおよびB−XMLのCI間のリレーションシップを記憶している。なお、図3は、仮想的に統合されるデータベースに記憶されるXMLのデータ例を示す図であり、図4は、CI間のリレーションシップを示す図である。図5は、リレーションの一覧の例を示す図である。
【0026】
図3に示したデータ例は、XMLデータであるA−XMLのCIである「Switch」における属性名「nickname」の属性値が「sw01」、属性名「ipaddr」の属性値が「192.168.0.1」であることを示している。さらに、A−XMLのCIである「Switch」における属性名「manufacture」の属性値が「fujitsu」、属性名「manufacture country」の属性値が「jp」であることを示している。また、図3に示したデータ例は、XMLデータであるB−XMLのCIである「sw」における属性名「sw name」の属性値が「sw01」、属性名「ip_add」の属性値が「192.168.0.1」、属性名「mfr」の属性値が「fujitsu」であることを示している。
【0027】
また、図4では、A−XMLのCIである「Switch1」、「Server1」、「Service1」、「Server2」間の関係性を記憶している。また、B−XMLのCIである「sw1」、「svr1」、「svc1」、「svr2」間の関係性を記憶している。なお、A−XMLのCIである「Switch1」、「Server1」、「Service1」、「Server2」と、B−XMLのCIである「sw1」、「svr1」、「svc1」、「svr2」とは、それぞれ同じものを表している。
【0028】
また、関係情報DB14aは、図5に示すように、リレーションシップの一覧を記憶する。関係情報DB14aは、リレーションシップとして、接続元のCIを示す「src」と、接続先のCIを示す「dst」とを対応付けて記憶する。図5の例では、関係情報DB14aは、A−XMLのリレーションシップとして、「src」が「switch1」で「dst」が「Server1」であるリレーションシップ、「src」が「switch1」で「dst」が「Server2」であるリレーションシップ、「src」が「Server1」で「dst」が「Service1」であるリレーションシップを記憶する。
【0029】
また、図5の例では、関係情報DB14aは、B−XMLのリレーションシップとして、「src」が「sw1」で「dst」が「Svr1」であるリレーションシップ、「src」が「sw1」で「dst」が「Svr2」であるリレーションシップ、「src」が「Svr1」で「dst」が「Svc1」であるリレーションシップを記憶する。
【0030】
属性情報DB14bは、各CIの属性を示す属性値を記憶する。具体的には、属性情報DB14bは、A−XML、B−XMLの各CIが有する属性値については図6に示した情報を記憶している。図6は、A−XMLおよびB−XMLのCIが有する属性値の例を示す図である。
【0031】
例えば、属性情報DB14bは、図6に示すように、A−XMLのCIである「Switch1」の「属性名、属性値」として「Switch/@nickname、sw01」、「Switch/@ipaddr、192.168.0.1」を記憶している。さらに、属性情報DB14bは、A−XMLのCIである「Switch1」の「属性名、属性値」として「Switch/manufacture、fujitsu」、「Switch/manufacture/@country、jp」を記憶している。
【0032】
同様に、属性情報DB14bは、図6に示すように、A−XMLのCIである「Server1」の「属性名、属性値」として「Server/@nickname、svr01」、「Server/@ipaddr、192.168.0.2」を記憶している。さらに、属性情報DB14bは、A−XMLのCIである「Server1」の「属性名、属性値」として「Server/os、Server2008」を記憶している。
【0033】
また、属性情報DB14bは、図6に示すように、B−XMLのCIである「sw1」の「属性名、属性値」として「sw/@name、sw01」、「sw/@ip_add、192.168.0.1」、「sw/mfr、fujitsu」を記憶している。同様に、属性情報DB14bは、図6に示すように、B−XMLのCIである「svr1」の「属性名、属性値」として「svr/@name、svr01」、「svr/@ip_add、192.168.0.2」、「svr/os、WindowsServer2008」を記憶している。
【0034】
ここで記憶される属性名の「nickname」や「name」は、サーバ名やホスト名を示しており、「ipaddr」「ip_addr」は、サーバ等のIP(Internet Protocol)アドレスを示している。また、「manufacture」、「mfr」は、サーバなどの製造会社やサービスの提供元会社を示している。また、「manufacture/country」は、製造会社やサービス提供元会社の属する国を示しており、「os」は、使用されているOS(operating system)を示している。
【0035】
図2の説明に戻って、修正履歴テーブル14cは、CIにおける属性値の修正情報と、属性値が修正されたCIの情報と、属性値が修正されたCIのリレーションシップとを修正履歴情報として記憶する。具体的には、修正履歴テーブル14cは、図7に示すように、修正前の属性値である「修正前」、修正後の属性値である「修正後」、接続元のCIを示す「src」、CIの種別を示す「CIタイプ」を記憶する。また、修正履歴テーブル14cは、他のCIを接続元とする接続数である「In数」、他のCIを接続先とする接続数である「Out数」、ユーザに提示する修正候補の優先度である「優先度」を記憶する。
【0036】
制御部13は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行し、修正履歴テーブル登録部13a、優先度算出部13b、修正候補出力部13cを有する。
【0037】
修正履歴テーブル登録部13aは、CIに含まれる属性値の修正情報と、属性値が修正されたCIの情報と、修正されたCIのリレーションシップとを修正履歴情報として修正履歴テーブル14cに登録する。具体的には、修正履歴テーブル登録部13aは、スキーマ統合時に、各CMDB内の一致するCI同士の属性値を比較し、属性値が異なるものがあるか判定する。
【0038】
修正履歴テーブル登録部13aは、一致するCI同士の属性値が異なるものがある場合には、それらの属性値が実際に同じ属性値であるか判定する。なお、属性値が実際に同じ属性値であるか判定方法としては、管理者が同じ属性値であるか確認してもよいし、辞書データを用意して同じ属性値であるか判定させるようにしてもよい。
【0039】
この結果、属性値が実際に同じ属性値であると判定した場合には、その属性値の組がまだ修正履歴テーブル14cに登録されていないか判定する。この結果、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値の組がすでに登録されている場合には、該当する履歴の優先度を上げる。また、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値の組がまだ修正履歴テーブル14cに登録されていない場合には、両CIのリレーションシップのIn/Out数、CIタイプ、srcを取得する。
【0040】
その後、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致するか判定し、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致しない場合には、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録する。また、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致する場合には、履歴の優先度を上げて、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録する。
【0041】
ここで、図8および図9の例を用いて、履歴テーブル登録処理を具体的に説明する。図8および図9は、履歴テーブルの登録処理を説明する図である。図8の例では、A−XMLのServer1とB−XMLのsvr1とは同一のCIであり、A−XMLのServer1とB−XMLのsvr1とを比較する場合を説明する。
【0042】
図8に示すように、修正履歴テーブル登録部13aは、スキーマ統合時に、A−XMLのServer1とB−XMLのsvr1との属性値を比較し、属性値が異なるものがあるか判定する。図8の例では、A−XMLのServer1の属性値「Server2008」と、B−XMLのsvr1の属性値「Windows Server 2008」とが異なるので、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値が異なるものがあると判定する。そして、修正履歴テーブル登録部13aは、統合スキーマ上でどちらかの属性値に統一する。
【0043】
図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値を「Windows Server2008」に統一する。そして、修正履歴テーブル登録部13aは、図9に示すように、修正履歴テーブル14cを参照し、修正前、修正後の組が登録されているどうかを判定する。この結果、修正履歴テーブル登録部13aは、すでに登録されている場合には、該当する履歴の優先度を上げる。
【0044】
また、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値の組がまだ修正履歴テーブル14cに登録されていない場合には、両CIのリレーションシップのIn/Out数、CIタイプ、srcを取得する。図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、A−XMLのServer1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」、CIタイプ「Server」、src「Switch1」を取得する。また、修正履歴テーブル登録部13aは、B−XMLのSvr1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」、CIタイプ「Server」、src「Sw1」を取得する。
【0045】
その後、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致するか判定する。図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、A−XMLのServer1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」と、B−XMLのSvr1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」とが一致すると判定する。
【0046】
そして、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致する場合には、履歴の優先度をデフォルトの「1.0」を2倍して「2.0」に上げる。そして、修正履歴テーブル登録部13aは、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録する。図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、修正前「Server2008」、修正後「WindowsServer2008」、src「Switch」、CIタイプ「Server」、In数「1」、Out数「1」、優先度「2.0」を修正履歴テーブル14cに登録する。
【0047】
また、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致しない場合には、優先度を上げずに、履歴の優先度をデフォルトの「1.0」で登録する。なお、精度向上のため、In/Out数が数ホップ先まで一致するか判定するようにしてもよい。
【0048】
また、優先度の登録例として、修正履歴テーブル登録部13aは、In数およびOut数両方等しい場合には、デフォルトの「1.0」にX倍(上記の例では2倍)した値を優先度として登録する。また、修正履歴テーブル登録部13aは、In数のみ等しい場合には、デフォルトの「1.0」にY倍した値を優先度として登録し、Out数のみ等しい場合には、デフォルトの「1.0」にZ倍した値を優先度として登録する。なお、YおよびZは、Xよりも小さい値とする。
【0049】
優先度算出部13bは、CIが新たに追加された場合に、追加されたCIに含まれる属性値と修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報とが一致するか判定する。そして、優先度算出部13bは、一致すると判定した場合には、修正情報のCIおよびリレーションシップの情報と、追加された構成要素のCIおよびリレーションシップの情報とを比較し、修正情報の優先度を算出する。
【0050】
具体的には、優先度算出部13bは、ユーザによる新規CIの登録を受け付けると、登録された新規CIのリレーションシップのIn/Out数、src、CIタイプを取得する。例えば、図10に例示するように、B−XMLの追加されるCIとして、「svr3」の「属性名、属性値」として「svr/@name、svr03」、「svr/@ip_add、192.168.0.4」、「svr/os、Server2008」が属性情報DB14bに記憶される。また、図11に例示するように、B―XMLの追加されるリレーションシップとして、「src」が「sw1」で「dst」が「Svr3」であるリレーションシップが関係情報DB14aに記憶される。
【0051】
そして、優先度算出部13bは、新規CIの属性値と修正履歴テーブル14c内における修正前の属性値とが一致する履歴があるか判定し、修正履歴テーブル14c内に属性値が一致する履歴がある場合には、履歴の優先度を計算する。優先度算出部13bは、履歴の優先度の計算方法として、新規CIの属性値と一致した履歴のIn/Out数、src、CIタイプと、新規CIのIn/Out数、src、CIタイプとがそれぞれ同一であるか比較し、In/Out数、src、CIタイプが同じであるほど、優先度が高くなるように計算する。
【0052】
ここで、図12の例を用いて、優先度算出処理について説明する。図12の例では、B−XMLにCIである「svr3」が追加された場合について説明する。また、「svr3」の「属性名、属性値」として、「svr/@name、svr03」、「svr/@ip_addr、192.168.0.4」、「svr/os、Server2008」が属性情報DB14bに記憶されている。
【0053】
優先度算出部13bは、「svr3」のsrc、CIタイプ、In/Out数として、src「Switch1」、CIタイプ「Server」、In数「1」、Out数「1」を取得する。そして、優先度算出部13bは、「svr3」の属性値と修正履歴テーブル14cに記憶されている修正情報の修正前の属性値とで一致するものがあるか判定する。
【0054】
図12の例では、優先度算出部13bは、新規CIである「svr3」について、属性名「svr/os」の属性値「Server2008」が修正履歴テーブルにおける修正前の属性値「Server2008」と一致するものがあると判定する。
【0055】
この結果、優先度算出部13bは、履歴の優先度の計算方法として、新規CIの属性値と一致した履歴のIn/Out数、src、CIタイプと、新規CIのIn/Out数、src、CIタイプとがそれぞれ同一であるか比較し、In/Out数、src、CIタイプが同じであるほど、優先度が高くなるように計算する。
【0056】
例えば、優先度の算出例として、優先度算出部13bは、In/Out数、src、CIタイプ全てが一致する場合には、修正履歴テーブル14cの優先度に対してPをかけた値を優先度として算出する。また、src、CIタイプが一致する場合には、修正履歴テーブル14cの優先度にPよりも値が小さいQをかけた値を優先度として算出する。また、src、CIタイプ、In数、Out数の順に一致した場合の優先度が高くなるように設定する。
【0057】
図12の例では、src「Switch1」、CIタイプ「Server」、In数「1」、Out数「1」すべてが同一であるため、修正履歴テーブル14cの優先度「2.0」にPをかけた値を優先度として算出する。なお、ここで算出された優先度は、追加するCIに対する優先度を算出するのみで、修正履歴テーブル14c内の優先度は更新しない。
【0058】
修正候補出力部13cは、優先度に応じて、修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報を修正候補として出力する。具体的には、修正候補出力部13cは、優先度の高い順に、修正後の属性値を修正候補として順次ユーザに提示する。なお、修正候補出力部13cは、算出された優先度が所定の閾値以上である場合のみ、修正履歴テーブル14aに記憶された修正情報を修正候補として出力してもよい。つまり、優先度が低い修正情報を修正候補から外すことができ、提示する修正候補を適切に絞り込むことができる。
【0059】
そして、修正候補出力部13cは、ユーザが修正候補に従って修正したかを判定し、ユーザが修正候補に従って修正した場合には、該当履歴の優先度を上げ、ユーザが修正候補に従って修正しなかった場合には、該当履歴の優先度を下げる。
【0060】
例えば、図13の例では、修正候補出力部13cは、修正候補として「WindowsServer2008」を提示し、修正候補に従ってユーザが修正した場合に、優先度を「2.0」から「3.0」に変更する。
【0061】
[FCMDBによる処理]
次に、図14および図15を用いて、実施例2に係るFCMDBによる処理を説明する。図14は、実施例2に係るFCMDBの履歴テーブル登録処理の動作を示すフローチャートである。図15は、実施例2に係るFCMDBの修正候補提示処理の動作を示すフローチャートである。
【0062】
図14に示すように、FCMDB10は、スキーマ統合時に、各CMDB内の一致するCI同士を比較する(ステップS101)。この結果、FCMDB10は、一致するCI同士の属性に属性値が異なるものがない場合には(ステップS102否定)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、一致するCI同士の属性に属性値が異なるものがある場合には(ステップS102肯定)、それらの属性値が実際に同じ属性値であるか判定する(ステップS103)。なお、属性値が実際に同じ属性値であるか判定方法としては、管理者が同じ属性値であるか確認してもよいし、辞書データを用意して同じ属性値であるか判定させるようにしてもよい。
【0063】
この結果、FCMDB10は、属性値が実際に同じ属性値でないと判定した場合には(ステップS103否定)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、属性値が実際に同じ属性値であると判定した場合には(ステップS103肯定)、その属性値の組がまだ履歴に登録されていないか判定する(ステップS104)。
【0064】
この結果、FCMDB10は、属性値の組がまだ履歴に登録されている場合には(ステップS104否定)、該当履歴の優先度を上げて(ステップS109)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、属性値の組がまだ履歴に登録されていない場合には(ステップS104肯定)、両CIのリレーションシップのIn/Out数、CIタイプ、srcを取得する(ステップS105)。
【0065】
その後、FCMDB10は、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致するか判定し(ステップS106)、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致しない場合には(ステップS106否定)、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録して(ステップS108)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致する場合には(ステップS106肯定)、履歴の優先度を上げて(ステップS107)、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録して(ステップS108)、履歴テーブル登録処理を終了する。
【0066】
次に、図15を用いて、FCMDB10の修正候補提示処理について説明する。図15に示すように、FCMDB10は、ユーザによる新規CIの登録を受け付けると(ステップS201)、登録された新規CIのリレーションシップのIn/Out数、src、CIタイプを取得する(ステップS202)。そして、FCMDB10は、新規CIの属性値と修正履歴テーブル14c内における修正前の属性値とが一致する履歴があるか判定し(ステップS203)、修正履歴テーブル14c内に属性値が一致する履歴がない場合には(ステップS203否定)、修正候補提示処理を終了する。
【0067】
また、FCMDB10は、修正履歴テーブル14c内に属性値が一致する履歴がある場合には(ステップS203肯定)、履歴の優先度を計算する(ステップS204)。具体的には、FCMDB10は、新規CIの属性値と一致した履歴のIn/Out数、src、CIタイプと、新規CIのIn/Out数、src、CIタイプとがそれぞれ同一であるか比較し、履歴の優先度を計算する(ステップS204)。そして、FCMDB10は、優先度の高い順に並び替えてユーザに提示する(ステップS205)。
【0068】
その後、FCMDB10は、ユーザが修正候補に従って修正したかを判定し(ステップS206)、ユーザが修正候補に従って修正した場合には(ステップS206肯定)、該当履歴の優先度を上げる(ステップS207)。また、ユーザが修正候補に従って修正しなかった場合には(ステップS206否定)、該当履歴の優先度を下げて(ステップS208)、修正候補提示処理を終了する。
【0069】
[実施例2の効果]
上述してきたように、FCMDB10は、管理対象であるCIの情報と、管理対象であるCI間の関係を示すリレーションシップとを記憶する。また、FCMDB10は、CIの情報に含まれる属性値の修正情報と、属性値が修正されたCIの情報と、属性値が修正されたCIのリレーションシップとを修正履歴情報として修正履歴テーブル14cに記憶する。このような構成のもと、CIが新たに追加された際に、追加された構成要素に含まれる属性値と修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報とが一致する場合には、修正情報のCIおよびリレーションシップの情報と、追加されたCIおよびリレーションシップの情報とを比較し、修正情報の優先度を算出する。そして、FCMDB10は、算出された優先度に応じて、修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報を修正候補として出力する。
【0070】
このため、FCMDB10は、新たに追加された構成要素の属性値が修正履歴の属性値と一致する場合には、過去の修正履歴を修正候補として出力するので、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出することができる。また、FCMDB10は、過去の修正履歴から修正候補を絞り込み、構成要素情報および関係情報を利用して優先度を算出し、優先度に応じてユーザに修正候補を出力するので、適切に修正候補を提示することができる。
【0071】
また、実施例2によれば、FCMDB10の修正履歴テーブル14cは、属性値が修正されたCIの情報として、CIタイプを記憶し、属性値が修正されたCIのリレーションシップとして、他のCIを接続元とする接続数であるIn数、他のCIを接続先とする接続数であるOut数、および接続元のCIであるSrcを記憶する。このため、FCMDB10は、CIおよびリレーションシップの情報を利用して、適切に修正候補を提示することができる。
【0072】
また、実施例2によれば、FCMDB10は、算出された優先度が所定の閾値以上である場合に、修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報を修正候補として出力することを特徴とする。このため、FCMDB10は、提示する修正候補を適切に絞り込むことが可能である。
【0073】
また、実施例2によれば、FCMDB10は、出力された修正候補に従って修正された場合には、修正候補の優先度が高くなるように変更する。このため、FCMDB10は、次回以降にその修正候補を優先的に提示し、ユーザに修正候補を提示することができる。
【実施例3】
【0074】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例3として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0075】
(1)対象データベースの数
また、上述した実施例1、2では、2つのデータベースのCI間の表記ゆれについて修正候補を提示する例について説明したが、本願はこれに限定されるものではない。例えば、3つ以上のデータベースの構成要素間についても、上述した実施例と同様の手法で、CI間の表記ゆれについて修正候補を提示することができる。
【0076】
(2)システム構成等
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、関係情報DB14aと属性情報DB14bを統合してもよい。
【0077】
また、この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、デフォルトの優先度の値や、In/Out数、src、CIタイプが一致する場合の優先度の値は、任意に変更することができる。
【0078】
(3)プログラム
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図16を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図16は、修正候補出力プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0079】
図16に示すように、修正候補出力装置としてのコンピュータ600は、HDD610、RAM620、ROM630およびCPU640をバス650で接続して構成される。
【0080】
そして、ROM630には、上記の実施例と同様の機能を発揮する修正候補出力プログラム、つまり、図16に示すように、優先度算出プログラム631、修正候補出力プログラム632が予め記憶されている。
【0081】
そして、CPU640が、これらのプログラム631、632をROM630から読み出して実行することで、図16に示すように、各プログラム631、632は、優先度算出プロセス641、修正候補出力プロセス642として機能するようになる。
【0082】
また、HDD610には、図16に示すように、管理情報テーブル611、修正履歴情報テーブル612が設けられる。そして、CPU640は、管理情報テーブル611、修正履歴情報テーブル612に対してデータを登録するとともに、管理情報テーブル611、修正履歴情報テーブル612からデータを読み出してRAM620に格納し、RAM620に格納されたデータに基づいて処理を実行する。
【符号の説明】
【0083】
1 管理装置
2 管理情報記憶部
3 修正履歴情報記憶部
4 優先度算出部
5 修正候補出力部
6 入力部
7 出力部
10 FCMDB
11 入力部
12 出力部
13 制御部
13a 修正履歴テーブル登録部
13b 優先度算出部
13c 修正候補出力部
14 記憶部
14a 関係情報DB
14b 属性情報DB
14c 修正履歴テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードウェア、ソフトウェア、データなどを外部のデータセンターなどで一括管理するクラウドコンピューティングが知られている。例えば、クラウドコンピューティングとしては、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)などが該当する。
【0003】
そして、上述したクラウドコンピューティングを用いてユーザにサービスを提供する企業では、異業種のデータをデータセンターなどで管理する手法として、FCMDB(Federated Configuration Management Database)の導入を進めている。FCMDBとは、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)で提案されているCMDBを用いて、複数の異種DBを仮想的に統合し、複数システムのシームレスな連携が可能となる技術である。
【0004】
例えば、FCMDBは、図17に示すように、A−XML形式でデータを管理する構成情報管理システムとB−XML形式でデータを管理するサービス管理システムとのそれぞれに記憶される構成要素(CI:Configuration Item)を示す構成要素情報を仮想的に統合して管理する。そして、FCMDBは、異なるDB各々が同種の情報を保持している場合に、構成要素情報の同期・一貫性を保つために、構成要素間の対応付けを生成して保持する。
【0005】
ところが、複数の異種DB間において、表記ゆれが存在する場合に、検索結果の不統合や更新処理の更新漏れが発生することがある。例えば、図18に示すように、構成情報管理システムのA−XMLでは、属性名「OS」の属性値が「Windows(登録商標) XP Professional」と表記されている。一方、サービス管理システムのB−XMLでは、属性名「OS」の属性値が「WinXP Pro」と表記されている。ここで、「Windows XP Professional」と「WinXP Pro」とでは、内容が同一であるが表記が異なるため、構成情報管理システムにおけるA−XMLのデータとサービス管理システムにおけるB−XMLのデータとの間に表記ゆれが存在している。
【0006】
なお、表記ゆれを修正する方法として、データの型を用いて整合性をチェックする技術を用いて、表記ゆれを修正することが考えられる。具体的には、データの型(例えば、漢数字、英数字など)を予め学習させ、データが入力された場合にデータの型を用いて整合性をチェックする。このチェックの結果、データの型が違う場合には、データの修正すべき箇所を検出し、ユーザに修正候補を提示して表記ゆれをユーザに修正させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−344012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したデータの型を用いて整合性をチェックする技術では、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出することができず、適切に修正候補を提示することができないという課題があった。つまり、データの型を用いて整合性をチェックして修正候補をユーザに提示する技術では、データに含まれる数字の形式(例えば、漢数字や英数字)の不統一などに対して修正候補を提示することができるが、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出できない。この結果、適切に修正候補を提示することができないという課題があった。
【0009】
一つの側面では、適切な修正候補を提示し、表記ゆれを適切に修正させる管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の案では、管理装置が、新たな構成要素に関して入力された属性値が、記憶部に記憶された修正前の属性値と一致する場合に、新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、記憶部に記憶された種別情報又は記憶部に記憶された関係情報との一致度を判定する。そして、管理装置が、判定結果に基づいて、修正後の属性値を出力する。
【発明の効果】
【0011】
適切な修正候補を提示し、表記ゆれを適切に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施例1に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例1に係るFCMDBの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、仮想的に統合されるデータベースに記憶されるXMLのデータ例を示す図である。
【図4】図4は、構成要素間のリレーションシップを示す図である。
【図5】図5は、リレーションの一覧の例を示す図である。
【図6】図6は、A−XMLおよびB−XMLの構成要素が有する属性値の例を示す図である。
【図7】図7は、履歴テーブルの例を示す図である。
【図8】図8は、履歴テーブルの登録処理を説明する図である。
【図9】図9は、履歴テーブルの登録処理を説明する図である。
【図10】図10は、追加される構成要素が有する属性値の例を示す図である。
【図11】図11は、追加される構成要素のリレーションシップの例を示す図である。
【図12】図12は、優先度算出処理を説明する図である。
【図13】図13は、修正候補提示処理を説明する図である。
【図14】図14は、実施例2に係るFCMDBの履歴テーブル登録処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、実施例2に係るFCMDBの修正候補提示処理の動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、修正候補出力プログラムを実行するコンピュータシステム100を示す図である。
【図17】図17は、仮想的に統合されるデータベースに記憶されるXMLのデータ例を示す図である。
【図18】図18は、表記ゆれの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本願の開示する管理装置、修正候補出力方法および修正候補出力プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0014】
まず、図1を用いて、本願が開示する管理装置について説明する。図1は、実施例1に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、管理装置1は、複数の異種DBを仮想的に統合する装置であって、管理情報記憶部2、修正履歴情報記憶部3、優先度算出部4、修正候補出力部5、入力部6および出力部7を有する。
【0016】
管理情報記憶部2は、管理対象である構成要素を示す構成要素情報と、管理対象である構成要素間の関係を示す関係情報とを記憶する。修正履歴情報記憶部3は、構成要素情報に含まれる属性値の修正情報(修正前の属性値(A)及び修正後の属性値(B)を含む)を記憶する修正履歴情報記憶部3は、更に、属性値が修正された構成要素の種別情報、又は、属性値が修正された構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶する。なお、修正履歴情報記憶部3は、修正情報、種別情報、関係情報の全てを記憶してもよい。
【0017】
優先度算出部4は、入力部6から新たな構成要素に関する属性値(当該属性値を含む構成要素情報でもよい)が入力された場合に、新たに入力された属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正前の属性値(A)とが一致するか判定する。そして、優先度算出部4は、入力された属性値と修正履歴情報記憶部3に記憶された修正前の属性値(A)とが一致する場合には、当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の種別情報又は当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の関係情報と、新たに入力された当該構成要素に関する種別情報又は関係情報(これらの種別情報、関係情報も同様に入力部6から入力される)とを比較し、一致の程度を判定する。すなわち、入力された属性値を、当該修正前の属性値(A)を修正した後の属性値である属性値(B)に修正することがどれほど確からしいかを示す信頼度(優先度)を算出する。なお、比較の際に、当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の種別情報及び当該修正前の属性値(A)に対応する構成要素の関係情報と、新たに入力された構成要素の種別情報及び関係情報とを比較してもよい。
【0018】
修正候補出力部5は、優先度算出部4によって算出された優先度に基づいて、修正履歴情報記憶部3に記憶された修正情報を修正候補として出力部7に出力する。たとえば、修正後の属性値(B)を出力する。なお、優先度(修正候補としての確からしさ)が所定の基準を超える修正後の属性値を出力し、優先度(修正候補としての確からしさ)が所定の基準を超えない修正後の属性値を出力しないことで、修正候補としてより確からしいものだけを出力し、提示することもできる。また、修正後の属性値とそれに対応する優先度との双方を出力することもできる。
【0019】
つまり、新たに追加された構成要素情報の属性値が修正履歴に含まれる修正前の属性ちと一致することを検出するので、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出することができる。また、過去の修正履歴を利用して優先度を求めるため、優先度に応じてユーザに修正候補を出力するので、適切に修正候補を提示することができる。なお、修正候補が複数存在する場合に、いずれかの修正候補を選択する操作がなされた場合に、選択された修正候補への属性値の変更を行ってもよい。なお、入力部6から入力された情報を一旦、管理情報記憶部2に記憶した後に、上述した判定等(優先度の算出)を行ってもよい。
【0020】
このように、管理装置1は、新たに追加されたCIの属性値が修正履歴の属性値と一致する場合には、CI、リレーションシップのデータを基に修正候補の優先度を算出し、優先度に応じて修正候補を提示するので、適切に修正候補を提示することができる。
【実施例2】
【0021】
以下の実施例2では、実施例2に係るFCMDBの構成およびFCMDBの処理の流れを順に説明し、最後に実施例2による効果を説明する。
【0022】
[FCMDBの構成]
次に、図2を用いて、FCMDBの構成を説明する。図2は、実施例2に係るFCMDBの構成を示すブロック図である。同図に示すように、このFCMDB10は、制御部13および記憶部14を有し、また、入力部11および出力部12に接続される。以下にこれらの各部の処理を説明する。
【0023】
入力部11は、例えば、キーボードやマウス、マイクなどであり、新たに追加するCIなどを入力する。また、出力部12は、例えば、モニタ、ディスプレイ、タッチパネルやスピーカなどであり、修正候補を出力する。
【0024】
記憶部14は、関係情報DB14a、属性情報DB14bおよび修正履歴テーブル14cを有する。関係情報DB14aは、情報システムが有する構成要素であるCI、仮想的に統合されるデータベースに記憶される構成要素間の関係性であるリレーションシップを記憶する。
【0025】
例えば、関係情報DB14aは、図3に示すように、A−XMLのデータと、B−XMLのデータとを記憶し、さらに、図4に示すように、A−XMLおよびB−XMLのCI間のリレーションシップを記憶している。なお、図3は、仮想的に統合されるデータベースに記憶されるXMLのデータ例を示す図であり、図4は、CI間のリレーションシップを示す図である。図5は、リレーションの一覧の例を示す図である。
【0026】
図3に示したデータ例は、XMLデータであるA−XMLのCIである「Switch」における属性名「nickname」の属性値が「sw01」、属性名「ipaddr」の属性値が「192.168.0.1」であることを示している。さらに、A−XMLのCIである「Switch」における属性名「manufacture」の属性値が「fujitsu」、属性名「manufacture country」の属性値が「jp」であることを示している。また、図3に示したデータ例は、XMLデータであるB−XMLのCIである「sw」における属性名「sw name」の属性値が「sw01」、属性名「ip_add」の属性値が「192.168.0.1」、属性名「mfr」の属性値が「fujitsu」であることを示している。
【0027】
また、図4では、A−XMLのCIである「Switch1」、「Server1」、「Service1」、「Server2」間の関係性を記憶している。また、B−XMLのCIである「sw1」、「svr1」、「svc1」、「svr2」間の関係性を記憶している。なお、A−XMLのCIである「Switch1」、「Server1」、「Service1」、「Server2」と、B−XMLのCIである「sw1」、「svr1」、「svc1」、「svr2」とは、それぞれ同じものを表している。
【0028】
また、関係情報DB14aは、図5に示すように、リレーションシップの一覧を記憶する。関係情報DB14aは、リレーションシップとして、接続元のCIを示す「src」と、接続先のCIを示す「dst」とを対応付けて記憶する。図5の例では、関係情報DB14aは、A−XMLのリレーションシップとして、「src」が「switch1」で「dst」が「Server1」であるリレーションシップ、「src」が「switch1」で「dst」が「Server2」であるリレーションシップ、「src」が「Server1」で「dst」が「Service1」であるリレーションシップを記憶する。
【0029】
また、図5の例では、関係情報DB14aは、B−XMLのリレーションシップとして、「src」が「sw1」で「dst」が「Svr1」であるリレーションシップ、「src」が「sw1」で「dst」が「Svr2」であるリレーションシップ、「src」が「Svr1」で「dst」が「Svc1」であるリレーションシップを記憶する。
【0030】
属性情報DB14bは、各CIの属性を示す属性値を記憶する。具体的には、属性情報DB14bは、A−XML、B−XMLの各CIが有する属性値については図6に示した情報を記憶している。図6は、A−XMLおよびB−XMLのCIが有する属性値の例を示す図である。
【0031】
例えば、属性情報DB14bは、図6に示すように、A−XMLのCIである「Switch1」の「属性名、属性値」として「Switch/@nickname、sw01」、「Switch/@ipaddr、192.168.0.1」を記憶している。さらに、属性情報DB14bは、A−XMLのCIである「Switch1」の「属性名、属性値」として「Switch/manufacture、fujitsu」、「Switch/manufacture/@country、jp」を記憶している。
【0032】
同様に、属性情報DB14bは、図6に示すように、A−XMLのCIである「Server1」の「属性名、属性値」として「Server/@nickname、svr01」、「Server/@ipaddr、192.168.0.2」を記憶している。さらに、属性情報DB14bは、A−XMLのCIである「Server1」の「属性名、属性値」として「Server/os、Server2008」を記憶している。
【0033】
また、属性情報DB14bは、図6に示すように、B−XMLのCIである「sw1」の「属性名、属性値」として「sw/@name、sw01」、「sw/@ip_add、192.168.0.1」、「sw/mfr、fujitsu」を記憶している。同様に、属性情報DB14bは、図6に示すように、B−XMLのCIである「svr1」の「属性名、属性値」として「svr/@name、svr01」、「svr/@ip_add、192.168.0.2」、「svr/os、WindowsServer2008」を記憶している。
【0034】
ここで記憶される属性名の「nickname」や「name」は、サーバ名やホスト名を示しており、「ipaddr」「ip_addr」は、サーバ等のIP(Internet Protocol)アドレスを示している。また、「manufacture」、「mfr」は、サーバなどの製造会社やサービスの提供元会社を示している。また、「manufacture/country」は、製造会社やサービス提供元会社の属する国を示しており、「os」は、使用されているOS(operating system)を示している。
【0035】
図2の説明に戻って、修正履歴テーブル14cは、CIにおける属性値の修正情報と、属性値が修正されたCIの情報と、属性値が修正されたCIのリレーションシップとを修正履歴情報として記憶する。具体的には、修正履歴テーブル14cは、図7に示すように、修正前の属性値である「修正前」、修正後の属性値である「修正後」、接続元のCIを示す「src」、CIの種別を示す「CIタイプ」を記憶する。また、修正履歴テーブル14cは、他のCIを接続元とする接続数である「In数」、他のCIを接続先とする接続数である「Out数」、ユーザに提示する修正候補の優先度である「優先度」を記憶する。
【0036】
制御部13は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行し、修正履歴テーブル登録部13a、優先度算出部13b、修正候補出力部13cを有する。
【0037】
修正履歴テーブル登録部13aは、CIに含まれる属性値の修正情報と、属性値が修正されたCIの情報と、修正されたCIのリレーションシップとを修正履歴情報として修正履歴テーブル14cに登録する。具体的には、修正履歴テーブル登録部13aは、スキーマ統合時に、各CMDB内の一致するCI同士の属性値を比較し、属性値が異なるものがあるか判定する。
【0038】
修正履歴テーブル登録部13aは、一致するCI同士の属性値が異なるものがある場合には、それらの属性値が実際に同じ属性値であるか判定する。なお、属性値が実際に同じ属性値であるか判定方法としては、管理者が同じ属性値であるか確認してもよいし、辞書データを用意して同じ属性値であるか判定させるようにしてもよい。
【0039】
この結果、属性値が実際に同じ属性値であると判定した場合には、その属性値の組がまだ修正履歴テーブル14cに登録されていないか判定する。この結果、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値の組がすでに登録されている場合には、該当する履歴の優先度を上げる。また、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値の組がまだ修正履歴テーブル14cに登録されていない場合には、両CIのリレーションシップのIn/Out数、CIタイプ、srcを取得する。
【0040】
その後、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致するか判定し、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致しない場合には、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録する。また、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致する場合には、履歴の優先度を上げて、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録する。
【0041】
ここで、図8および図9の例を用いて、履歴テーブル登録処理を具体的に説明する。図8および図9は、履歴テーブルの登録処理を説明する図である。図8の例では、A−XMLのServer1とB−XMLのsvr1とは同一のCIであり、A−XMLのServer1とB−XMLのsvr1とを比較する場合を説明する。
【0042】
図8に示すように、修正履歴テーブル登録部13aは、スキーマ統合時に、A−XMLのServer1とB−XMLのsvr1との属性値を比較し、属性値が異なるものがあるか判定する。図8の例では、A−XMLのServer1の属性値「Server2008」と、B−XMLのsvr1の属性値「Windows Server 2008」とが異なるので、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値が異なるものがあると判定する。そして、修正履歴テーブル登録部13aは、統合スキーマ上でどちらかの属性値に統一する。
【0043】
図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値を「Windows Server2008」に統一する。そして、修正履歴テーブル登録部13aは、図9に示すように、修正履歴テーブル14cを参照し、修正前、修正後の組が登録されているどうかを判定する。この結果、修正履歴テーブル登録部13aは、すでに登録されている場合には、該当する履歴の優先度を上げる。
【0044】
また、修正履歴テーブル登録部13aは、属性値の組がまだ修正履歴テーブル14cに登録されていない場合には、両CIのリレーションシップのIn/Out数、CIタイプ、srcを取得する。図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、A−XMLのServer1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」、CIタイプ「Server」、src「Switch1」を取得する。また、修正履歴テーブル登録部13aは、B−XMLのSvr1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」、CIタイプ「Server」、src「Sw1」を取得する。
【0045】
その後、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致するか判定する。図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、A−XMLのServer1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」と、B−XMLのSvr1のリレーションシップのIn数「1」、Out数「1」とが一致すると判定する。
【0046】
そして、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致する場合には、履歴の優先度をデフォルトの「1.0」を2倍して「2.0」に上げる。そして、修正履歴テーブル登録部13aは、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録する。図9の例では、修正履歴テーブル登録部13aは、修正前「Server2008」、修正後「WindowsServer2008」、src「Switch」、CIタイプ「Server」、In数「1」、Out数「1」、優先度「2.0」を修正履歴テーブル14cに登録する。
【0047】
また、修正履歴テーブル登録部13aは、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致しない場合には、優先度を上げずに、履歴の優先度をデフォルトの「1.0」で登録する。なお、精度向上のため、In/Out数が数ホップ先まで一致するか判定するようにしてもよい。
【0048】
また、優先度の登録例として、修正履歴テーブル登録部13aは、In数およびOut数両方等しい場合には、デフォルトの「1.0」にX倍(上記の例では2倍)した値を優先度として登録する。また、修正履歴テーブル登録部13aは、In数のみ等しい場合には、デフォルトの「1.0」にY倍した値を優先度として登録し、Out数のみ等しい場合には、デフォルトの「1.0」にZ倍した値を優先度として登録する。なお、YおよびZは、Xよりも小さい値とする。
【0049】
優先度算出部13bは、CIが新たに追加された場合に、追加されたCIに含まれる属性値と修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報とが一致するか判定する。そして、優先度算出部13bは、一致すると判定した場合には、修正情報のCIおよびリレーションシップの情報と、追加された構成要素のCIおよびリレーションシップの情報とを比較し、修正情報の優先度を算出する。
【0050】
具体的には、優先度算出部13bは、ユーザによる新規CIの登録を受け付けると、登録された新規CIのリレーションシップのIn/Out数、src、CIタイプを取得する。例えば、図10に例示するように、B−XMLの追加されるCIとして、「svr3」の「属性名、属性値」として「svr/@name、svr03」、「svr/@ip_add、192.168.0.4」、「svr/os、Server2008」が属性情報DB14bに記憶される。また、図11に例示するように、B―XMLの追加されるリレーションシップとして、「src」が「sw1」で「dst」が「Svr3」であるリレーションシップが関係情報DB14aに記憶される。
【0051】
そして、優先度算出部13bは、新規CIの属性値と修正履歴テーブル14c内における修正前の属性値とが一致する履歴があるか判定し、修正履歴テーブル14c内に属性値が一致する履歴がある場合には、履歴の優先度を計算する。優先度算出部13bは、履歴の優先度の計算方法として、新規CIの属性値と一致した履歴のIn/Out数、src、CIタイプと、新規CIのIn/Out数、src、CIタイプとがそれぞれ同一であるか比較し、In/Out数、src、CIタイプが同じであるほど、優先度が高くなるように計算する。
【0052】
ここで、図12の例を用いて、優先度算出処理について説明する。図12の例では、B−XMLにCIである「svr3」が追加された場合について説明する。また、「svr3」の「属性名、属性値」として、「svr/@name、svr03」、「svr/@ip_addr、192.168.0.4」、「svr/os、Server2008」が属性情報DB14bに記憶されている。
【0053】
優先度算出部13bは、「svr3」のsrc、CIタイプ、In/Out数として、src「Switch1」、CIタイプ「Server」、In数「1」、Out数「1」を取得する。そして、優先度算出部13bは、「svr3」の属性値と修正履歴テーブル14cに記憶されている修正情報の修正前の属性値とで一致するものがあるか判定する。
【0054】
図12の例では、優先度算出部13bは、新規CIである「svr3」について、属性名「svr/os」の属性値「Server2008」が修正履歴テーブルにおける修正前の属性値「Server2008」と一致するものがあると判定する。
【0055】
この結果、優先度算出部13bは、履歴の優先度の計算方法として、新規CIの属性値と一致した履歴のIn/Out数、src、CIタイプと、新規CIのIn/Out数、src、CIタイプとがそれぞれ同一であるか比較し、In/Out数、src、CIタイプが同じであるほど、優先度が高くなるように計算する。
【0056】
例えば、優先度の算出例として、優先度算出部13bは、In/Out数、src、CIタイプ全てが一致する場合には、修正履歴テーブル14cの優先度に対してPをかけた値を優先度として算出する。また、src、CIタイプが一致する場合には、修正履歴テーブル14cの優先度にPよりも値が小さいQをかけた値を優先度として算出する。また、src、CIタイプ、In数、Out数の順に一致した場合の優先度が高くなるように設定する。
【0057】
図12の例では、src「Switch1」、CIタイプ「Server」、In数「1」、Out数「1」すべてが同一であるため、修正履歴テーブル14cの優先度「2.0」にPをかけた値を優先度として算出する。なお、ここで算出された優先度は、追加するCIに対する優先度を算出するのみで、修正履歴テーブル14c内の優先度は更新しない。
【0058】
修正候補出力部13cは、優先度に応じて、修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報を修正候補として出力する。具体的には、修正候補出力部13cは、優先度の高い順に、修正後の属性値を修正候補として順次ユーザに提示する。なお、修正候補出力部13cは、算出された優先度が所定の閾値以上である場合のみ、修正履歴テーブル14aに記憶された修正情報を修正候補として出力してもよい。つまり、優先度が低い修正情報を修正候補から外すことができ、提示する修正候補を適切に絞り込むことができる。
【0059】
そして、修正候補出力部13cは、ユーザが修正候補に従って修正したかを判定し、ユーザが修正候補に従って修正した場合には、該当履歴の優先度を上げ、ユーザが修正候補に従って修正しなかった場合には、該当履歴の優先度を下げる。
【0060】
例えば、図13の例では、修正候補出力部13cは、修正候補として「WindowsServer2008」を提示し、修正候補に従ってユーザが修正した場合に、優先度を「2.0」から「3.0」に変更する。
【0061】
[FCMDBによる処理]
次に、図14および図15を用いて、実施例2に係るFCMDBによる処理を説明する。図14は、実施例2に係るFCMDBの履歴テーブル登録処理の動作を示すフローチャートである。図15は、実施例2に係るFCMDBの修正候補提示処理の動作を示すフローチャートである。
【0062】
図14に示すように、FCMDB10は、スキーマ統合時に、各CMDB内の一致するCI同士を比較する(ステップS101)。この結果、FCMDB10は、一致するCI同士の属性に属性値が異なるものがない場合には(ステップS102否定)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、一致するCI同士の属性に属性値が異なるものがある場合には(ステップS102肯定)、それらの属性値が実際に同じ属性値であるか判定する(ステップS103)。なお、属性値が実際に同じ属性値であるか判定方法としては、管理者が同じ属性値であるか確認してもよいし、辞書データを用意して同じ属性値であるか判定させるようにしてもよい。
【0063】
この結果、FCMDB10は、属性値が実際に同じ属性値でないと判定した場合には(ステップS103否定)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、属性値が実際に同じ属性値であると判定した場合には(ステップS103肯定)、その属性値の組がまだ履歴に登録されていないか判定する(ステップS104)。
【0064】
この結果、FCMDB10は、属性値の組がまだ履歴に登録されている場合には(ステップS104否定)、該当履歴の優先度を上げて(ステップS109)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、属性値の組がまだ履歴に登録されていない場合には(ステップS104肯定)、両CIのリレーションシップのIn/Out数、CIタイプ、srcを取得する(ステップS105)。
【0065】
その後、FCMDB10は、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致するか判定し(ステップS106)、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致しない場合には(ステップS106否定)、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録して(ステップS108)、履歴テーブル登録処理を終了する。また、FCMDB10は、両CIのリレーションシップのIn/Out数が一致する場合には(ステップS106肯定)、履歴の優先度を上げて(ステップS107)、修正前後の修正情報、In/Out数、CIタイプ、src、デフォルトの優先度を修正履歴テーブル14cに登録して(ステップS108)、履歴テーブル登録処理を終了する。
【0066】
次に、図15を用いて、FCMDB10の修正候補提示処理について説明する。図15に示すように、FCMDB10は、ユーザによる新規CIの登録を受け付けると(ステップS201)、登録された新規CIのリレーションシップのIn/Out数、src、CIタイプを取得する(ステップS202)。そして、FCMDB10は、新規CIの属性値と修正履歴テーブル14c内における修正前の属性値とが一致する履歴があるか判定し(ステップS203)、修正履歴テーブル14c内に属性値が一致する履歴がない場合には(ステップS203否定)、修正候補提示処理を終了する。
【0067】
また、FCMDB10は、修正履歴テーブル14c内に属性値が一致する履歴がある場合には(ステップS203肯定)、履歴の優先度を計算する(ステップS204)。具体的には、FCMDB10は、新規CIの属性値と一致した履歴のIn/Out数、src、CIタイプと、新規CIのIn/Out数、src、CIタイプとがそれぞれ同一であるか比較し、履歴の優先度を計算する(ステップS204)。そして、FCMDB10は、優先度の高い順に並び替えてユーザに提示する(ステップS205)。
【0068】
その後、FCMDB10は、ユーザが修正候補に従って修正したかを判定し(ステップS206)、ユーザが修正候補に従って修正した場合には(ステップS206肯定)、該当履歴の優先度を上げる(ステップS207)。また、ユーザが修正候補に従って修正しなかった場合には(ステップS206否定)、該当履歴の優先度を下げて(ステップS208)、修正候補提示処理を終了する。
【0069】
[実施例2の効果]
上述してきたように、FCMDB10は、管理対象であるCIの情報と、管理対象であるCI間の関係を示すリレーションシップとを記憶する。また、FCMDB10は、CIの情報に含まれる属性値の修正情報と、属性値が修正されたCIの情報と、属性値が修正されたCIのリレーションシップとを修正履歴情報として修正履歴テーブル14cに記憶する。このような構成のもと、CIが新たに追加された際に、追加された構成要素に含まれる属性値と修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報とが一致する場合には、修正情報のCIおよびリレーションシップの情報と、追加されたCIおよびリレーションシップの情報とを比較し、修正情報の優先度を算出する。そして、FCMDB10は、算出された優先度に応じて、修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報を修正候補として出力する。
【0070】
このため、FCMDB10は、新たに追加された構成要素の属性値が修正履歴の属性値と一致する場合には、過去の修正履歴を修正候補として出力するので、文字の省略や記載漏れなどの表記ゆれを検出することができる。また、FCMDB10は、過去の修正履歴から修正候補を絞り込み、構成要素情報および関係情報を利用して優先度を算出し、優先度に応じてユーザに修正候補を出力するので、適切に修正候補を提示することができる。
【0071】
また、実施例2によれば、FCMDB10の修正履歴テーブル14cは、属性値が修正されたCIの情報として、CIタイプを記憶し、属性値が修正されたCIのリレーションシップとして、他のCIを接続元とする接続数であるIn数、他のCIを接続先とする接続数であるOut数、および接続元のCIであるSrcを記憶する。このため、FCMDB10は、CIおよびリレーションシップの情報を利用して、適切に修正候補を提示することができる。
【0072】
また、実施例2によれば、FCMDB10は、算出された優先度が所定の閾値以上である場合に、修正履歴テーブル14cに記憶された修正情報を修正候補として出力することを特徴とする。このため、FCMDB10は、提示する修正候補を適切に絞り込むことが可能である。
【0073】
また、実施例2によれば、FCMDB10は、出力された修正候補に従って修正された場合には、修正候補の優先度が高くなるように変更する。このため、FCMDB10は、次回以降にその修正候補を優先的に提示し、ユーザに修正候補を提示することができる。
【実施例3】
【0074】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例3として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0075】
(1)対象データベースの数
また、上述した実施例1、2では、2つのデータベースのCI間の表記ゆれについて修正候補を提示する例について説明したが、本願はこれに限定されるものではない。例えば、3つ以上のデータベースの構成要素間についても、上述した実施例と同様の手法で、CI間の表記ゆれについて修正候補を提示することができる。
【0076】
(2)システム構成等
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、関係情報DB14aと属性情報DB14bを統合してもよい。
【0077】
また、この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、デフォルトの優先度の値や、In/Out数、src、CIタイプが一致する場合の優先度の値は、任意に変更することができる。
【0078】
(3)プログラム
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図16を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図16は、修正候補出力プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0079】
図16に示すように、修正候補出力装置としてのコンピュータ600は、HDD610、RAM620、ROM630およびCPU640をバス650で接続して構成される。
【0080】
そして、ROM630には、上記の実施例と同様の機能を発揮する修正候補出力プログラム、つまり、図16に示すように、優先度算出プログラム631、修正候補出力プログラム632が予め記憶されている。
【0081】
そして、CPU640が、これらのプログラム631、632をROM630から読み出して実行することで、図16に示すように、各プログラム631、632は、優先度算出プロセス641、修正候補出力プロセス642として機能するようになる。
【0082】
また、HDD610には、図16に示すように、管理情報テーブル611、修正履歴情報テーブル612が設けられる。そして、CPU640は、管理情報テーブル611、修正履歴情報テーブル612に対してデータを登録するとともに、管理情報テーブル611、修正履歴情報テーブル612からデータを読み出してRAM620に格納し、RAM620に格納されたデータに基づいて処理を実行する。
【符号の説明】
【0083】
1 管理装置
2 管理情報記憶部
3 修正履歴情報記憶部
4 優先度算出部
5 修正候補出力部
6 入力部
7 出力部
10 FCMDB
11 入力部
12 出力部
13 制御部
13a 修正履歴テーブル登録部
13b 優先度算出部
13c 修正候補出力部
14 記憶部
14a 関係情報DB
14b 属性情報DB
14c 修正履歴テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象である構成要素に関する修正前の属性値と修正後の属性値の双方と、該構成要素の種別情報又は該構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶する記憶部と、
新たな構成要素に関して入力された属性値が、前記記憶部に記憶された前記修正前の属性値と一致する場合に、該新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報又は前記記憶部に記憶された前記関係情報との一致度を判定する判定部と、
該判定部による判定結果に基づいて、前記修正後の属性値を出力する出力部と、
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記構成要素と他の構成要素との間の関係情報として、他の構成要素との接続数および接続元の構成要素情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記判定部によって判定された一致度に基づいて、優先度を算出する優先度算出部をさらに有し、
前記優先度算出部によって算出された優先度が所定の閾値以上である場合に、前記記憶部に記憶された修正後の属性値を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記優先度算出部は、前記修正候補出力部によって出力された修正後の属性値に従って修正された場合には、該修正後の属性値の優先度が高くなるように変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の管理装置。
【請求項5】
管理対象である構成要素に関する修正前の属性値と修正後の属性値の双方と、該構成要素の種別情報又は該構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶部に格納する格納ステップと、
新たな構成要素に関して入力された属性値が、前記記憶部に記憶された前記修正前の属性値と一致する場合に、該新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報又は前記記憶部に記憶された前記関係情報との一致度を判定する判定ステップと、
該判定ステップによる判定結果に基づいて、前記修正後の属性値を出力する出力ステップと、
を含んだことを特徴とする修正候補出力方法。
【請求項6】
管理対象である構成要素に関する修正前の属性値と修正後の属性値の双方と、該構成要素の種別情報又は該構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶部に格納する格納手順と、
新たな構成要素に関して入力された属性値が、前記記憶部に記憶された前記修正前の属性値と一致する場合に、該新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報又は前記記憶部に記憶された前記関係情報との一致度を判定する判定手順と、
該判定手順による判定結果に基づいて、前記修正後の属性値を出力する出力手順と、
を実行させることを特徴とする修正候補出力プログラム。
【請求項1】
管理対象である構成要素に関する修正前の属性値と修正後の属性値の双方と、該構成要素の種別情報又は該構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶する記憶部と、
新たな構成要素に関して入力された属性値が、前記記憶部に記憶された前記修正前の属性値と一致する場合に、該新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報又は前記記憶部に記憶された前記関係情報との一致度を判定する判定部と、
該判定部による判定結果に基づいて、前記修正後の属性値を出力する出力部と、
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記構成要素と他の構成要素との間の関係情報として、他の構成要素との接続数および接続元の構成要素情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記判定部によって判定された一致度に基づいて、優先度を算出する優先度算出部をさらに有し、
前記優先度算出部によって算出された優先度が所定の閾値以上である場合に、前記記憶部に記憶された修正後の属性値を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記優先度算出部は、前記修正候補出力部によって出力された修正後の属性値に従って修正された場合には、該修正後の属性値の優先度が高くなるように変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の管理装置。
【請求項5】
管理対象である構成要素に関する修正前の属性値と修正後の属性値の双方と、該構成要素の種別情報又は該構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶部に格納する格納ステップと、
新たな構成要素に関して入力された属性値が、前記記憶部に記憶された前記修正前の属性値と一致する場合に、該新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報又は前記記憶部に記憶された前記関係情報との一致度を判定する判定ステップと、
該判定ステップによる判定結果に基づいて、前記修正後の属性値を出力する出力ステップと、
を含んだことを特徴とする修正候補出力方法。
【請求項6】
管理対象である構成要素に関する修正前の属性値と修正後の属性値の双方と、該構成要素の種別情報又は該構成要素と他の構成要素との間の関係情報を記憶部に格納する格納手順と、
新たな構成要素に関して入力された属性値が、前記記憶部に記憶された前記修正前の属性値と一致する場合に、該新たな構成要素に関して入力された種別情報又は関係情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報又は前記記憶部に記憶された前記関係情報との一致度を判定する判定手順と、
該判定手順による判定結果に基づいて、前記修正後の属性値を出力する出力手順と、
を実行させることを特徴とする修正候補出力プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−198077(P2011−198077A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64529(P2010−64529)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]