説明

管路形成部材の塗装方法および管路形成部材

【課題】補修塗装が容易に行なえ、バリの除去作業を省略することが可能な管路形成部材の塗装方法を提供する。
【解決手段】相対向する一対の治具36に備えられた先端の尖った爪部40を弁箱15の両外側面に形成された凹部21に挿入して凹部21の底面に押し付け、弁箱15を、治具36で両側から掴持した状態で、浸漬槽内の粉体塗料に浸漬し、弁箱15の表面に塗膜が形成された後、弁箱15を浸漬槽から取出し、爪部40を凹部21から脱抜した後、凹部21内に塗料を充填して補修塗装を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば弁や管等の管路形成部材の塗装方法、および、塗装方法によって塗装された管路形成部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の塗装方法としては、図12,図13に示すように、上下および水平移動自在なロボットハンド61を用いて仕切弁の弁箱62を粉体塗装するものがある。弁箱62は出入口部にフランジ部63を有しており、これらフランジ部63と接続相手の配管のフランジ部とをボルト・ナットで連結することにより、仕切弁と配管とが接続されて管路が形成される。また、浸漬槽64内には流動性のある粉体塗料65が貯留されている。
【0003】
これによると、先ず、環状板66とT字杆67とで構成される治具68を、フランジ部63のボルト孔63aを利用してナット69で弁箱62に連結する。そして、弁箱62を加熱し、ロボットハンド61の掴持部材70で治具68を介して弁箱62を掴持し、ロボットハンド61の作動により弁箱62を浸漬槽64内に入れて粉体塗料65中に浸漬させる。
【0004】
弁箱62の表面に塗膜が形成された後、ロボットハンド61の作動により、弁箱62を浸漬槽64内から所定の場所へ取り出す。次に、掴持部材70による掴持を開放し、治具68を弁箱62から取り外す。その後、治具68が取付けられていた未塗装のフランジ部63を作業者が手作業で補修塗装する。
【0005】
上記のような塗装方法については下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭60−90071
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記の従来型式では、弁箱62のフランジ部63のボルト孔63aを利用して治具68をフランジ部63に取付けているため、ボルト孔63aの内面に対して塗装が行なわれず、広範囲の補修塗装作業が必要になり、手間と時間を要するという問題がある。
【0008】
また、フランジ部63のボルト孔63aの周辺に塗料のバリが発生し、バリの除去作業に手間と時間を要するという問題がある。
本発明は、補修塗装が容易に行なえ、また、バリの除去作業を省略することが可能な管路形成部材の塗装方法および管路形成部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本第1発明は、流体が流れる管路を形成する管路形成部材の塗装方法であって、
相対向する少なくとも一対の治具に備えられた先端の尖った爪部を管路形成部材の両外側に形成された凹部に挿入して凹部の底面に押し付け、
管路形成部材を治具で両側から保持した状態で、管路形成部材を塗装するものである。
【0010】
これによると、塗装時、従来のようにフランジ等のボルト孔を利用するのではなく、専用の凹部を用いて治具で管路形成部材を保持するため、ボルト孔に対しても塗装が行なわれる。また、管路形成部材を塗装した後、治具の爪部を凹部から脱抜し、未塗装の凹部内に塗料を充填して補修塗装を行なう。このように、補修塗装は、凹部内に塗料を充填するだけで済むため、容易に行なえる。
【0011】
本第2発明における管路形成部材の塗装方法は、凹部は中心部が最も深くなるように形成されているものである。
これによると、治具の爪部を管路形成部材の凹部に挿入する際、爪部を位置決めし易くなる。
【0012】
本第3発明における管路形成部材の塗装方法は、治具の爪部は先端ほど縮径する錐形状であり、
凹部は奥側ほど縮径する錐形状であり、
爪部のテーパー角を凹部のテーパー角以下にしたものである。
【0013】
これによると、治具の爪部を管路形成部材の凹部に挿入した際、爪部と凹部の底面との接触部分の面積が低減されるため、凹部内の未塗装部分が低減される。また、爪部は確実に凹部内の最奥部まで達するため、治具を用いて管路形成部材を安定した状態で保持することができる。
【0014】
本第4発明における管路形成部材の塗装方法は、凹部の入り口の直径が爪部の直径よりも大きいものである。
これによると、凹部内に塗料のバリが発生しても、バリの大きさを凹部の入り口より小さくできる。
【0015】
本第5発明における管路形成部材の塗装方法は、管路形成部材の両外側面に、外方へ突出する台座が形成され、
台座に凹部が形成されているものである。
【0016】
これによると、凹部の形成箇所における管路形成部材の肉厚を十分に確保することができ、凹部の形成箇所の強度が不足するのを防止することができる。
また、管路形成部材の外側面が治具の爪部の挿脱方向に対して直交せずに傾斜していても、台座の先端面を爪部の挿脱方向に対して直交させて形成し、台座の先端面に凹部を形成することができる。
【0017】
本第6発明における管路形成部材の塗装方法は、管路形成部材を治具で両側から保持した状態で、管路形成部材を槽内の流動する粉体塗料に浸漬して塗装し、管路形成部材の表面に塗膜が形成された後、管路形成部材を槽内から取り出すものである。
【0018】
これによると、治具が管路形成部材に接触することによって発生する未塗装部分を小さくしつつ、治具によって管路形成部材を容易且つ強固に把持することができる。
本第7発明における管路形成部材の塗装方法は、管路形成部材を塗装した後、治具の爪部を凹部から脱抜し、
凹部内に塗料を充填して補修塗装を行なうものである。
【0019】
これによると、凹部内の塗装部分と未塗装部分との境界にバリが発生しても、凹部内に塗料を充填して補修塗装を行なうことによって、バリを塗料で埋めてしまうことができるため、表面にバリが現れず、バリの除去作業を省略することができる。
【0020】
本第8発明は、上記第1発明から第7発明のいずれか1項に記載の塗装方法によって塗装されたことを特徴とする管路形成部材である。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、補修塗装が容易に行なえ、また、バリの除去作業を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施の形態における塗装設備の図である。
【図2】同、塗装設備のロボットハンドの図である。
【図3】同、ロボットハンドの治具と弁箱との正面図である。
【図4】図3におけるX−X矢視図である。
【図5】同、ロボットハンドの治具と弁箱の凹部との拡大図である。
【図6】同、塗装設備で塗装される弁箱の側面図である。
【図7】同、塗装設備を用いた塗装手順を示す図である。
【図8】同、塗装設備を用いた塗装手順を示す図である。
【図9】同、塗装設備を用いた塗装手順を示す図である。
【図10】同、弁箱の凹部の拡大断面図であり、(a)は補修塗装前の塗料のバリが発生した状態を示し、(b)は補修塗装を行なってバリを塗料で埋めた状態を示す。
【図11】(a)は本発明の第2の実施の形態における弁箱の凹部の拡大断面図であり、(b)は本発明の第3の実施の形態における弁箱の凹部の拡大断面図である。
【図12】従来の塗装設備の図である。
【図13】同、塗装設備で塗装される弁箱の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明における第1の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1,図2に示すように、11は、管路形成部材の一例である仕切弁の弁箱15に粉体塗装を施す塗装設備である。この塗装設備11は、流動する粉体塗料28が貯留された浸漬槽29と、弁箱21を浸漬槽29に出し入れするロボットハンド30(出し入れ装置の一例)と、弁箱21を所定の移載位置32まで搬送する搬送装置31(例えばチェンコンベヤ等)とを有している。
【0024】
ロボットハンド30は、上下揺動自在で且つ鉛直軸心廻りに回動自在なアーム部34と、アーム部34の先端部に設けられた一対のハンド部35とを有している。アーム部34は複数の関節で接続されたアーム34a〜34cで構成されている。また、一対のハンド部35は互いに接近離間する横方向Aへ移動自在である。
【0025】
図2〜図5に示すように、各ハンド部35の先端部には、弁箱21を両側から挟んで掴み保持する治具36が設けられている。治具36は、横軸心37廻りに回動自在な保持部材38と、保持部材38に設けられた二本の丸棒状のピン39と、各ピン39の先端に形成された円錐形状の爪部40とを有している。ピン39は、保持部材38に取付けられる太径部39aと、太径部39aの先端に形成された細径部39bとで構成されている。また、爪部40は、先端部ほど縮径して先端が尖っており、細径部39bの先端に設けられている。尚、ハンド部35には保持部材38を回動させる駆動装置(図示省略)が内蔵されている。
【0026】
図6に示すように、仕切弁の弁箱15は、出入口部16と、出入口部16に形成されたフランジ部17と、出入口部16間に設けられ且つ弁体を収納する箱状の弁体収納部18と、弁体収納部18の上部開口部に形成されたフランジ部19とを有している。
【0027】
図4〜図6に示すように、弁箱21の弁体収納部18の両外側面には、外側方へ突出する台座20が二個ずつ設けられている。各台座20には、外側方へ開口する凹部21が形成されている。凹部21は、奥側ほど縮径する円錐形状であり、中心部が最も深くなるように形成されている。尚、弁箱21の弁体収納部18の外側面から台座20の先端面までの高さHは凹部21の深さD以上に設定されている。
【0028】
治具36の爪部40は凹部21に挿脱自在であり、爪部40のテーパー角Bは凹部21のテーパー角Cよりも小さく設定されている。また、凹部21の入り口の直径Eは爪部40の根元(拡径側端部)の直径Fよりも大きく設定されている。
【0029】
以下に、上記塗装設備11を用いた塗装方法を説明する。
図1に示すように、予め加熱した弁箱15を搬送装置31で移載位置32まで搬送する。この際、弁箱15は、上下反転姿勢(すなわちフランジ部19を下向きにした姿勢)で、パレット42に立設された複数の支持ピン43上に支持されて、搬送される。
【0030】
そして、ロボットハンド30を駆動して、図3に示すように、弁箱15の両側方に治具36を対向させる。その後、図4,図5(b)に示すように、一対のハンド部35を互いに接近する方向へ移動させて、各爪部40を各凹部21に挿入して凹部21の底面に押し付ける。これにより、弁箱15が両側から治具36によって挟まれて掴持(保持)される。
【0031】
この状態で、図7に示すように、ロボットハンド30により弁箱15をパレット42の上方へ持ち上げ、さらに、図8に示すように、治具36の保持部材38を横軸心37廻りに90°回動して、弁箱15の出入口部16が上下方向に向くように弁箱15の姿勢を変え、この姿勢で弁箱15を浸漬槽29内に入れて粉体塗料28中に浸漬する。尚、浸漬中において、弁箱15の表面と粉体塗料28とのなじみを良くするために、弁箱15又は浸漬槽29を振動させても良い。
【0032】
これにより、弁箱15の表面に塗膜44が形成されて、弁箱15が粉体塗装される。その後、図9の仮想線で示すように、ロボットハンド30により弁箱15を浸漬槽29の上方へ取り出し、図9の実線で示すように、治具36の保持部材38を横軸心37廻りに180°回動して、弁箱15の上下を反転させ、必要があれば振動させて、弁箱15内に残留した粉体塗料28を排出させる。
【0033】
その後、治具36の保持部材38を横軸心37廻りに90°回動して、弁箱15のフランジ部19が下向きになるように弁箱15の姿勢を変え、図9の仮想線で示すように、この姿勢で弁箱15をパレット42の支持ピン43上に下ろす。
【0034】
そして、図2の実線および図5(a)に示すように、一対のハンド部35を互いに離間する方向へ移動させて、各爪部40を各凹部21から脱抜する。これにより、治具36による弁箱15の掴持が解除される。その後、パレット42を介して弁箱15を搬送装置31で移載位置32から補修作業部へ搬送する。補修作業部において、作業者が刷毛等を用いて弁箱15の各凹部21内に塗料を充填して補修塗装を行なう。これにより、凹部21内の未塗装部分が補修塗装される。
【0035】
上記のような塗装方法によると、塗装時、従来のように弁箱15のフランジ部17のボルト孔17aを利用するのではなく、専用の凹部21を用いて治具36で弁箱15を掴持(保持)するため、フランジ部17のボルト孔17aに対しても塗装が行なわれる。また、補修塗装は、凹部21内に塗料を充填するだけで済むため、容易に行なえる。
【0036】
また、図5に示すように、爪部40のテーパー角Bは凹部21のテーパー角Cよりも小さいため、爪部40が凹部21に挿入された際、爪部40と凹部21の底面との接触部分の面積が低減され、これにより、凹部21内の未塗装部分が低減される。また、爪部40の先端は凹部21の傾斜面に案内されて確実に凹部21内の中心の最奥部まで達するため、爪部40が凹部21に対して位置決めされ、治具36を用いて弁箱15を安定した状態で掴持することができる。
【0037】
また、治具36を用いて弁箱15を掴持して塗装した際、図10(a)に示すように、凹部21内の塗装部分と未塗装部分との境界に塗料のバリ45(塗装の突起片)が発生しても、補修塗装作業において、図10(b)に示すように、凹部21内に補修用の塗料46を充填することにより、バリ45を塗料46で埋めてしまうことができる。このため、表面にバリ45が現れず、バリ45の除去作業を省略することができる。
【0038】
また、凹部21を台座20に形成することにより、凹部21の形成箇所における弁箱15の肉厚を十分に確保することができ、凹部21の形成箇所の強度が不足するのを防止することができる。また、弁箱15の外側面が治具36の爪部40の挿脱方向に対して直交せずに傾斜していても、台座20の先端面を、治具36の爪部40の挿脱方向に対して直交させて形成し、台座20の先端面に凹部21を形成することができる。
【0039】
上記第1の実施の形態では、図5に示すように、凹部21を円錐形状に形成しているが、第2の実施の形態として、図11(a)に示すように、凹部21を半球形状に形成してもよい。また、第3の実施の形態として、図11(b)に示すように、凹部21を、台座20の先端面に開口する第1の凹部21aと、第1の凹部21aの奥底面に開口する第2の凹部21bとで構成してもよい。この場合、第2の凹部21bは、第1の凹部21aの中心部に形成され、第1の凹部21aよりも小径である。
【0040】
また、上記第1の実施の形態では、浸漬槽29内に粉体塗料28を浮遊(流動)させ、加熱した弁箱15を浸漬槽29内に浸漬しているが、この方式に限定されるものではなく、帯電させた弁箱15を浸漬槽29内に浸漬し、その後、弁箱15を炉に入れて加熱する方式でもよい。また、上記のような粉体塗装に限定されるものではなく、浸漬槽29内に液体塗料を貯留し、弁箱15を浸漬槽29内の液体塗料に浸漬してもよい。また、浸漬槽29を用いず、治具36を用いて弁箱15を掴持した状態で、スプレーガンを用いて塗料を弁箱15に吹き付けてもよい。
【0041】
上記各実施の形態では、流体が流れる管路を形成する管路形成部材の一例として、図6に示すように仕切弁の弁箱15を挙げたが、仕切弁以外の弁の弁箱でもよく、また、直管や曲管或いは分岐管等の配管でもよく、さらにはポンプのケーシング等であってもよい。
【0042】
上記各実施の形態では、ロボットハンド30の各ハンド部35に一個ずつ治具36を設けたが、複数個ずつ設けてもよい。また、一個の治具36は、二本のピン39を有しているが、三本以上の複数本有していてもよい。また、弁箱15を持ち上げた際のバランスが保てるのであれば、一本のピン39を有する治具36を用いてもよい。尚、凹部21と台座20との数は治具36の数やピン39の数に対応させればよい。
【0043】
上記各実施の形態では、図5に示すように、爪部40のテーパー角Bを、凹部21のテーパー角Cよりも小さく設定したが、テーパー角Cと同じ角度に設定してもよい。また、爪部40と凹部21との形状をそれぞれ円錐形状にしたが、角錐形状にしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
15 弁箱(管路形成部材)
20 台座
21 凹部
28 粉体塗料
29 浸漬槽
36 治具
40 爪部
B 爪部のテーパー角
C 凹部のテーパー角
E 凹部の入り口の直径
F 爪部の直径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が流れる管路を形成する管路形成部材の塗装方法であって、
相対向する少なくとも一対の治具に備えられた先端の尖った爪部を管路形成部材の両外側に形成された凹部に挿入して凹部の底面に押し付け、
管路形成部材を治具で両側から保持した状態で、管路形成部材を塗装することを特徴とする管路形成部材の塗装方法。
【請求項2】
凹部は中心部が最も深くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の管路形成部材の塗装方法。
【請求項3】
治具の爪部は先端ほど縮径する錐形状であり、
凹部は奥側ほど縮径する錐形状であり、
爪部のテーパー角を凹部のテーパー角以下にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管路形成部材の塗装方法。
【請求項4】
凹部の入り口の直径が爪部の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管路形成部材の塗装方法。
【請求項5】
管路形成部材の両外側面に、外方へ突出する台座が形成され、
台座に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管路形成部材の塗装方法。
【請求項6】
管路形成部材を治具で両側から保持した状態で、管路形成部材を槽内の流動する粉体塗料に浸漬して塗装し、管路形成部材の表面に塗膜が形成された後、管路形成部材を槽内から取り出すことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の管路形成部材の塗装方法。
【請求項7】
管路形成部材を塗装した後、治具の爪部を凹部から脱抜し、
凹部内に塗料を充填して補修塗装を行なうことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の管路形成部材の塗装方法。
【請求項8】
上記請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の塗装方法によって塗装されたことを特徴とする管路形成部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−172867(P2010−172867A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−21063(P2009−21063)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】