説明

箱形状容器及びブランク

【課題】食料品の取り出しが単純な構造的手法で、しかも公知容器の利点を損なうことなく、同時にユーザーを汚さずに、容易になるように冒頭で述べたタイプの箱形状容器を改良すること。
【解決手段】結合縁(2)に沿って旋回させるために結合された2つの容器半部材(3,4)からなり、その容器半部材の各々が、底壁(5,6)と、前記底壁から突き出る側壁(7,8;9,10)と、それらの端部(11,28)で側壁を接合する前壁及び後壁(12,13,14,15)とから構成され、前記結合縁(2)が該後壁(14,15)の上端縁(16,17)によって形成されている箱形状容器において、それぞれ前壁(12,13)の方向に、第1容器半部材(3)の側壁(7,8)が、高さ(18,19)が増大し、及び前記2容器半部材(4)の側壁(9,10)が、高さ(18,19)が低下して形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱形状容器及びそのブランクに関する。この箱形状容器は、結合縁に沿って共に結合されており、前記縁の周りを旋回できる該容器の2つの半部材から構成されている。これらの第1及び第2容器半部材の各々は、底壁と、前記底壁から突き出る第1及び第2側壁と、それらの側壁をその端部で接合する前壁及び後壁とからなっている。前記結合縁は後壁の上端縁により形成されている。
【背景技術】
【0002】
この種の箱形状容器は、実際に、ハンバーガーあるいは同様の製品に対して公知である。このハンバーガーを取り出すために、例えば第1容器半部材を第2容器半部材に対して上向きに旋回して容器の中身が取り出し可能となる。そのような先行技術の容器で、各容器半部材が、ハンバーガーあるいは同様の製品のような適切な食料品の上半分あるいは下半分を基本的に収容あるいは被覆することが確立されている。これは、該容器の第1半部材が開いた状態で、該食料品の略下半分が全ての側面で下容器半部材で被覆され、これにより一般に制限された食料品周囲の自由スペースのために取り出しが困難となることを意味している。特にハンバーガーを取り出す際には、指が中央の肉製品や、その肉製品に付けたソースなどに触れることが多い。これが食料品の取り出し時に指を汚すことにもなり、不快とみなされる場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、この発明の目的は、食料品の取り出しが単純な構造的手法で、しかも公知容器の利点を損なうことなく、同時にユーザーを汚さずに、容易になるように冒頭で述べたタイプの箱形状容器を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は請求項1の特徴によって解決される。この発明は特に、前壁の方向に、第1容器半部材の側壁が高さが増大するように形成され、また第2容器半部材の側壁が高さが低下するように形成されていることを特徴としている。その結果、一方で、箱形状容器の完全な閉鎖により適切な食料品を安全にしかも直接触れることなく運ぶことが可能である。他方、第1容器半部材を開ける際に、食料品の取り出しが、容易となり、ハンバーガーの場合、中央に配置された肉製品や、更にソースなどの製品のような添加物に通常触れずに第2容器半部材から取り出しが行われる。その理由は、特に該第2容器半部材の前壁の領域で、その側壁の高さが低くなっているためである。このように、食料品を上記製品に触れずにその下で簡単に掴むことにより取り出すことができる。
【0005】
例えば高さ方向に1つ以上の工程で高さを増減することの可能性は本質的に存在する。しかし、適切な高さが連続的に増減できれば容器の製造においても、外観においても改善することができる。
双方の容器半部材の側壁の自由端縁の傾斜が実質的に等しければ容器の製造を更に容易にすることができる。
その他の点で、公知容器の形状を実質的に保持するためには、例えば後壁を一致させることができる。容器の高さはこれらの後壁によって決定することができる。
【0006】
開けて食料品を取り出すまで、該食料品の安定した保護を確保するため、第1容器半部材の前壁の自由端縁を凸状とすることができる。下敷き上に配置されるか手に持たれる容器では、第1容器半部材がここでは一般的に上容器半部材であり、一方、第2容器半部材が下容器半部材である。
前壁の自由端縁と同様に、第2容器半部材の前壁の自由端縁を凹状にすることができる。この凹状湾曲により食料品を容器から更に容易に取り出せることになる。
第1容器半部材の前壁が第2容器半部材の前壁より高く−対応する側壁の高さ関係とともに−適宜形成されているため、閉じた容器では比較的大きな領域が第1容器半部材の前壁によって形成され、この領域を例えば適切な情報を有する印刷のためあるいは宣伝のために有利に使用することができる。
【0007】
食料品の取り出しは、第2容器半部材の前壁がそれに割り当てられた側壁の前端部より高さが低ければ、更に改善することができる。これは、前壁の領域の側壁がその上方で上向きに突き出ており、食料品を取り出す際に該前壁が少ししか邪魔しないことを意味している。更に、前壁上に出ている側壁の対応部を、その延長部の前壁上で上向きに突き出ている係合部として形成することができる。これらの係合部は容器を閉鎖するために使用することができる。
【0008】
単純な実施形態では、該側壁の延長部のこれらの係合部が、ラッチあるいは他の固定手段となり、これら手段が、容器を閉じたときに第1容器半部材の側壁とあるいはまた前壁と相互作用を行う。
そのような相互作用の容易な方法は、容器を閉じた際にラッチ用ラグが他方の容器半部材の前壁の側面端部に開いた縁切欠きに係合したときに実現することができる。
特に、例えば、閉じた2つの容器半部材を旋回させた場合に、対応する側壁がその自由端部と直接接触しないように容器の閉鎖を単純化するため、該側壁は、後壁に割り当てられたその端部でその自由縁に沿って底壁の方向に下向きに延びる面取り部となることができる。
【0009】
この面取り部は又、側壁の自由縁と、後壁と側壁との間に配置されていて容器の内部に概略配置される接着剤付きフランジとの生じ得る接触をこの領域で回避する。
この発明はまた、そのような箱形状容器の製造用の対応する2次元ブランクにも関する。このブランクは、それぞれ第1、第2容器半部材用の第1及び第2ブランク半部材を有し、それらブランク半部材は旋回結合部に沿って結合されている。各ブランク半部材は中央底部と、その底部から横方向に出ている前壁部及び後壁部とから構成されている。
その対応するブランクは、本発明によれば、ブランクの第1半部材の側壁部が該後壁部から該前壁部まで高さが増大し、そしてブランクの第2半部材の側壁部が該後壁部から該前壁部まで高さが低下することを特徴としている。
【0010】
容器の強度を上げるために、第1容器半部材あるいは第2容器半部材の少なくとも1つの前壁が、対応する側壁間に内向きの凹状湾曲で延びている。これは、特に、少なくとも第1ブランク半部材を接合する折り畳み線の前及び底壁部が凹状湾曲で延びていることで達成することができる。この湾曲に対応して、製造した容器に関しても対応する前壁が側壁間で凹状湾曲で延びている。
製造が容易で、問題なく動かすことができる旋回結合部を、特に、その旋回結合部が双方の後壁部間で一部カット及び/又は穿孔結合線(ミシン目)を呈することで達成可能である。容器の開閉は、特に結合線のカット部が波形状で延びていれば更に容易となる。
【0011】
製造された容器と同様に、第1ブランク半部材の前壁部の自由端縁が凸状湾曲で延び、第2ブランク半部材では凹状湾曲で延びている。
特に後壁部と側壁部との間の結合部を単純化するため、後壁部が側壁部との固定のためその側面端部で折り畳み部となることができる。接着剤スポットあるいは同様の技術を使用して、あるいはまた適切な部分に内部に必要に応じて付けた密封膜の溶融により固定が実現できる。
上すなわち第1容器半部材の前壁の領域に上記ラッチ用ラグの単純な配置を容易にするため、第1ブランク半部材の前壁部がその自由前端縁に隣接する側面切欠きとなり、その切欠きを介してラグが前端縁の実質的に延長部の側面まで出るようにブランクを形成することができる。それによりこれらの切欠きがラッチ用ラグを収容するために使用され、そして対応するラッチ用リセプタクル(受部)を形成する。
【0012】
この領域の側壁の自由端縁の配置を容易にするため、第1ブランク半部材の側壁部が、特に折り畳み部に続く隣接折り畳み部に隣接したそれらの自由側面端縁の端部で縁リセプタクルとなるようにブランクを形成することができる。これらの縁リセプタクルのために、容器を閉じたときに、第2容器の側壁の自由端部へのラッチ用ラグの挿入がより容易になる。
容器を閉じた際に折り畳み部と側壁の自由端縁が後で当たるのを防止するために、ブランクの側壁部が、対応する底部に対して折り畳み部に関し更に外側に延ばすことができる。
【0013】
閉じた容器で、例えば第1容器半部材の側壁の自由端部が第2容器半部材の側壁の対応する自由端部を被覆して、側面で見て閉じた容器が従来では水平に延びている側壁端縁を呈せず、むしろ斜めに下向きに前壁の方向に延びている自由端部の側壁となる。その結果、側壁の領域が広くなり、その領域を例えば大きな図形や同様のデザインで印刷することができる。
以下、この発明を図面に示した実施形態に基づいてより詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明に係る箱形状容器1の実施形態の斜視図を示す。図1は第1容器半部材3と第2容器半部材4を示し、これら半部材3,4が結合縁2に沿って旋回するように合わされている(図2も参照)。図1において2つの容器半部材3,4は、該容器が閉じるように、一方が他方の上に折り重ねられる。
各容器半分が底壁5,6(この点では図2も参照)と、その底壁から出ている側壁7,8あるいは側壁9,10と、それら側壁の端部11又は28で該側壁を接合する後壁14,15を示している。
【0015】
図1に係る容器1の閉じた位置では、上すなわち第1容器半部材3の側壁7,8が下すなわち第2容器半部材4の対応する側壁9,10上に延在して上側壁7,8の自由端縁29が後壁14から前壁12の方向に上向きに延びている。これは後壁14と前壁12との間で対応する側壁7,8の高さが増大するためである。これに対して、第2容器半部材4の側壁9,10の対応する高さ19は、後壁15から前壁13に向かって低下している。
【0016】
図1から、第1容器半部材3の前壁12の自由端縁20は凸状湾曲で延びており、前壁12それ自体は、対応する側壁7,8間凹状湾曲で延在して容器内部の方向に湾曲していることが容易に分かる。
箱形状容器1の閉じた状態を構成するため、第2容器半部材4の側壁9,10が、それらの前端部で対応する前壁13に隣接する突出ラッチ用ラグ25と係合する部分を示している(図2も参照)。それらのラグ25は、第1すなわち上容器半部材3(図1参照)の前壁12に形成されているラッチ用リセプタクル(受部)26と側面端部27で係合する。
【0017】
図2で、図1に係る容器1の斜視図を開けた状態で示している。対応する後壁14,15は実質的に一致しており、上端縁16,17に沿って延びるこれらの後壁14,15の対応する結合縁2に沿って、適切な旋回結合部33(図3も参照)が互いに容器半部材3,4を旋回させるために形成されている。この旋回結合部33は波状カット線で形成された中央部から実質的になっている。側面の穿孔部分(ミシン目)がこの波状カット線に隣接可能である。この穿孔部分は旋回結合部33の側面端部まで延在することができるか、あるいは対応する折り畳み線に変わることができる。
第1容器半部材3の内部では、適切な折り畳み部59が前壁12の内側に適合されていることが図2で分かる。それら折り畳み部59は折り畳み線を介して側壁7,8に結合されている。
【0018】
第1容器半部材3の前壁12は、図2においてその凸状自由端縁20に上向きに延在している。また、適切なラグ55(図3も参照)が前壁12の側面端部に形成されている。これらのラグ55の下に、ラッチ用リセプタクル26がその側面で開いたリセプタクルとして形成されている。これらのラッチ用リセプタクル26では、前壁12を指している側壁7,8の端部に形成され、そして容器を閉じたときに(図1参照)、他方の側壁9,10の係合部24を収容するために基本的に使用される縁リセプタクル58が基本的に開いている。
対応する後壁14,15を指しているそれら後端28では、側壁7,8及び9,10が自由端縁29に沿って面取り部30,31を示している。それら面取り部30,31は後壁14,15の上端縁16,17の方向に下向きに延びている。
【0019】
この後壁14,15は実質的に一致しており、結合縁2に沿った対応カット線の波状パターンが相違しているだけである。後壁14が2つの波トラフのパターンと1つの波頭を示しているが、対応する後壁15は2つの波頭のパターンとその波頭間に配置された1つの波トラフを示している。
第2容器半部材4の前壁13は、前端部23の領域の対応する側壁9,10の対応高さより低い高さ22で形成されており、該前端部23は側壁の端部として形成されている。これらの前端部23で、側壁がそれらの係合部24で前壁13を超えて基本的に突き出ており、この係合部24が特に正面で前壁上に突き出るラッチ用ラグ25となっている。
【0020】
第1容器半部材3の少なくとも前壁12(図1も参照)は、容器内部に対して凹状湾曲状に延び、凹状湾曲で延びる折り畳み線46により対応する底壁5に接合される(図2参照)。前壁13と底壁6に接合する折り畳み線(図3の参照符号47を参照)を凹状湾曲で延ばし、それにより、この場合、前壁が容器内部に対して対応する凹状湾曲を示す可能性もある。
図2において、第2容器半部材4の後壁15の領域では、折り畳み部52又は51(図3参照)をまだ見ることができ、この折り畳み部は折り畳み線を介して後壁15に結合されており、側壁9,10に内側から特に接着剤で固定される。
前壁12,13の自由端縁20,21も湾曲して延び、前壁12の自由端縁20は凸状湾曲で延び、前壁13の自由端縁21は凹状湾曲で延びている。
【0021】
図3には、2次元ブランク32の平面図が示されており、この図から箱形状容器1を図1,2に従って作製可能である。ブランク32は、第1ブランク半部材34と、第2ブランク半部材35とから構成されている。この第1ブランク半部材34から第1容器半部材3が形成され、この第2ブランク半部材35から第2容器半部材4が形成される。
該ブランク半部材の各々が、中央底部36,37と、その中央底部36,37から出ている側壁部38,39及び40,41と、前壁部42,43及び互いに端部で結合する後壁部44,45を有している。双方の後壁部44,45は旋回線33としての結合線48によって結合されている。該結合線48の一部は波状カット線で形成され、その両端から穿孔部分が続き、それからその穿孔部分が折り畳み線に変わる。
【0022】
適切な折り畳み部49,50及び51,52が対応する後壁部44,45の側面端部に配置され、それらは折り畳み線で後壁部に結合されている。
更に、折り畳み線(図3に破線で示された図参照)が種々の側壁部とそれぞれの底部との間に、また前壁部と底部との間に形成されている。特に、第1ブランク半部材34の前壁部42と底壁部36との間の折り畳み線46が凹状湾曲を示すように湾曲して形成されている。この湾曲は、対応する凹状湾曲が図1の前側壁12から延びていることを保証している。
第2ブランク半部材35の前壁部43と底部37との間の対応折り畳み線47も凹状湾曲か直線で延びることができる。
【0023】
前壁部42が自由前端縁53を有し、これが図1に係る完成容器1の対応する凸状湾曲を有する自由端縁20を形成している。同様に、前壁部43の対応する自由前端縁が容器の凹状自由端縁21を形成することができる(図2参照)。
側壁部40,41が前壁部43の側面端部の折り畳み部60からカット線により分離され、それによって対応する係合部24がこれらのカット線に沿ってラッチ用ラグ25で形成される(図2も参照)。
後壁部44,45を指している対応する側壁部38,39,40,41のそれぞれの端部28に、それら側壁部が、その側面端縁56の延長部にあるいはそれらの自由縁29(図2参照)に沿って、対応する折り畳み部の方向下向きに斜めに走る面取り部30,31を有している。
【0024】
面取り部30の反対側で、側壁部38及び39は、端部57での縁リセプタクル58を有し、該縁リセプタクル58が側壁部38,39と前壁部42との間の対応する折り畳み部59まで延びている。完成容器1について(図2参照)、これらの縁リセプタクル58は、ラッチ用ラグ25の収容のため、また第2ブランク半部材35の側壁部40,41の上端部の一部収容のため(図1参照)の対応するラッチ用リセプタクル26を形成している。
図3では、対応する折り畳み部59に直接続いて、側面で開いた切欠き54が配置され、従ってこの切欠き54は前壁部でラッチ用リセプタクル26を形成し、完成容器で縁リセプタクル58と相互作用する(図2も参照)。
【0025】
この発明に係る容器は、ユーザーによる把持が改善されたことを特徴としており、この把持は第2容器半部材4(図2参照)の領域で側壁9,10及び前壁13の高さが低くなったことで容易になっている。このような取り出しの単純化は、前壁13の自由端縁21の適切な湾曲により更に補助される。同時に側壁7,8及び特に前壁12の比較的大きな領域が第1容器半部材3に対して作られている(図1参照)。少なくとも前壁12の、及びオプションとしての容器内部への前壁13の対応する凹状湾曲が容器の強度を上げる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】側面斜視図で示されたこの発明に係る箱形状容器である。
【図2】開けた状態の図1に係る容器である。
【図3】図1,2に係る容器の製造用2次元ブランクの平面図である。
【符号の説明】
【0027】
1・・・箱形状容器
2・・・結合縁
3・・・第1(上)容器半部材
4・・・第2(下)容器半部材
5,6・・・底壁
7,8,9,10・・・側壁
11・・・端部
12,13・・・前壁
14,15・・・後壁
16,17・・・上端縁
20,21・・・自由端縁
24・・・係合部
25・・・ラッチ用ラグ
26・・・ラッチ用リセプタクル(受部)
28・・・端部
29・・・自由縁
30,31・・・面取り部
32・・・ブランク
33・・・旋回結合部
34・・・第1ブランク半部材
35・・・第2ブランク半部材
36,37・・・中央底部
38,39,40,41・・・側壁部
42,43・・・前壁部
44,45・・・後前壁部
46,47・・・折り畳み線
48・・・結合線
49,50,51,52・・・折り畳み部
55・・・ラグ
56・・・側面端縁
58・・・縁リセプタクル
59・・・折り畳み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合縁(2)に沿って旋回させるために結合された2つの容器半部材(3,4)からなり、その容器半部材の各々が、底壁(5,6)と、前記底壁から突き出る側壁(7,8;9,10)と、それらの端部(11,28)で側壁を接合する前壁及び後壁(12,13,14,15)とから構成され、前記結合縁(2)が該後壁(14,15)の上端縁(16,17)によって形成されている箱形状容器において、
それぞれ前壁(12,13)の方向に、第1容器半部材(3)の側壁(7,8)が、高さ(18,19)が増大し、及び前記2容器半部材(4)の側壁(9,10)が、高さ(18,19)が低下して形成されていることを特徴とする箱形状容器。
【請求項2】
前記高さ(18,19)がそれぞれ連続的に増大し、低下することを特徴とする、請求項1に記載の箱形状容器。
【請求項3】
双方の容器半部材(3,4)の側壁(7,8;9,10)の自由端縁(16,17)の勾配が実質的に等しいことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の箱形状容器。
【請求項4】
前記後壁(14,15)が実質的に一致することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項5】
前記第1容器半部材(3)の該前壁(12)の1つの自由端縁(20)が凸状湾曲を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項6】
前記第2容器半部材(4)の該前壁(13)の1つの自由端縁(21)が凹状湾曲を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項7】
前記第1及び/又は第2容器半部材(3,4)の該前壁(12,13)が前記側壁(7,8;9,10)間で、凹状湾曲で延びていることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項8】
前記第2容器半部材(4)の該前壁(13)が、該半部材に割り当てられた該側壁(9,10)の前端部(23)より高さが低く、該前端部(23)が前記前壁(13)を越えて延びている係合部(24)で前壁の上方で外向きに突き出ていることを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項9】
前記係合部(24)が前記側壁(9,10)の延長にある突出ラッチ用ラグ(25)であることを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項10】
容器半部材(3,4)が閉鎖された状態で、ラッチ用ラグ(25)が、他の容器半部材(3)の前壁(12)の側端部(27)で、側面が開いたラッチ用リセプタクル(26)に係合することを特徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項11】
前記側壁(7,8;9,10)が、その自由縁(29)に沿って底壁(5,6)の方向に後壁(14,15)に対し下向きに延びる面取り部(30,31)を該後壁を向くその端部(28)側に有していることを特徴とする、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の箱形状容器。
【請求項12】
それぞれ第1及び第2容器半部材(3,4)に対し、旋回結合部(33)に沿って結合された該第1及び第2ブランク半部材(34,35)を備えた請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク(32)であって、各ブランク半部材(34,35)が中央底部(36,37)と、それから突き出る側壁部(38,39;40,41)及び前及び後壁部(42,43,44,45)とから構成されている箱形状容器用ブランクにおいて、
前記第1ブランク半部材(34)の側壁部(38,39)が前記後壁部から前記前壁部(44,42)までその高さが増大し、前記第2ブランク半部材(35)の側壁部(40,41)が前記後壁部から前記前壁部(45,43)までその高さ(19)が低下することを特徴とする、箱形状容器用ブランク。
【請求項13】
前記高さ(18,19)がそれぞれ一様に増大し、低下することを特徴とする、請求項12に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項14】
少なくとも前記第1ブランク半部材(34)の前壁部(42)と底壁部(36)とを結合する折り畳み線(46,47)が凹状湾曲で延びていることを特徴とする、請求項12又は請求項13に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項15】
前記旋回結合部(33)が、前記2つの後壁部(44,45)間で一部切欠き及び/又は穿孔付き結合線(48)を有していることを特徴とする、請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項16】
前記第1ブランク半部材(34)の前記前壁部(42)の自由端縁(20,21)が凸状湾曲で延び、前記第2ブランク半部材(35)の前記前壁部(43)の自由端縁(20,21)が凹状湾曲で延びていることを特徴とする、請求項12ないし請求項15のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項17】
前記後壁部(44,45)が該側壁部(38,39;40,41)との固定のためにその側面端部で折り畳み部(49,50,51,52)を有することを特徴とする、請求項12ないし請求項16のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項18】
自由前端縁(53)に隣接する第1部ブランク半部材(34)の前記前壁部(42)が、ラグ(55)が該前端縁(53)の延長部として実質的に横方向に突き出ることになる側面切欠きを示すことを特徴とする、請求項12ないし請求項17のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項19】
自由側面端縁(56)の端部(57)で、前記第1ブランク半部材(34)の該側壁部(38,39)が、特に折り畳み部へと続くことになる折り畳み部に隣接する縁リセプタクルとなることを特徴とする、請求項12ないし請求項18のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク。
【請求項20】
前記側壁部(38,39;40,41)が、前記底部(36,37)からみて、更に外側に突き出ていて、前記折り畳み部(49,50,51,52)と関係していることを特徴とする、請求項12ないし請求項19のいずれか1項に記載の箱形状容器用ブランク。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−131351(P2007−131351A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−192821(P2006−192821)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(503168533)
【氏名又は名称原語表記】SEDA S.P.A.
【Fターム(参考)】