説明

簡易圧感覚検査器

【課題】 人の体表面の圧感覚を検査するために、人の体表面上を内側筒に押す力を加えて圧縮コイルバネを圧縮し、圧縮した距離にバネ定数を乗じて体表面の圧感覚を定量的に測定できる装置を提供する。
【解決手段】 圧感覚検査のためには、人の体表面に内側筒(1)に押す力を加えて圧縮コイルバネ(3)を圧縮し、圧縮された距離を外側筒(2)のmm単位の定規(4)上で測定し、バネ定数を乗じることで人の体表面の圧感覚を定量的に測定できるようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の体表面の圧感覚を検査するために、人の体表面に内側筒に押す力を加えて圧縮コイルバネを圧縮し、圧縮した距離にバネ定数を乗じて体表面の圧感覚を定量的に測定できるように工夫したものである。
圧縮された距離を外側筒のmm単位の定規上で測定し、バネ定数を乗じることで圧した力が測定できるように工夫した、簡易圧感覚検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人の体表面の圧感覚検査器は存在しなかった。
一般病院などでは、触覚検査器や痛覚検査器又は温度感覚検査器等は存在したが、圧感覚に関する特定の検査器はなかった。
圧感覚を検査する時には、分厚い書籍などを人体の検査部位に載せて圧を感じるか否かを問うような検査方法等で行っていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人の体表面の圧感覚を検査する時には、分厚い書籍などを人の検査部位に載せて圧を感じるか否かを問うような検査方法で行っており、定量的な検査が行われていなかった。
また、圧感覚は触感覚と同様の表在感覚受容器と考えられているので、触感覚を検査することで圧感覚検査の代用として行われていたりした。
しかし、長期に渡りベッド上で臥床が続いている患者や高齢者には「床擦れ」が懸念され、床擦れ多発部位の背部や臀部、踵部などは感覚受容器の分布が小さい部位で触感覚検査でさえ、困難である。
床擦れ予防・防止には、体表面上の床擦れ多発部位の背部や臀部、踵部等における定量的な圧感覚検査が必要不可欠である。
本発明は、これらの課題を解消するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
mm単位の定規(4)が表示された内径の大きな外側筒(2)の底に圧縮コイルバネ(3)を設置し、内径の小さな内側筒(1)を外側筒(2)の中に挿入した装置である。
圧感覚検査には、人の体表面上を内側筒(1)に押す力を加えて圧縮コイルバネ(3)を圧縮する。圧縮された距離を外側筒(2)のmm単位の定規(4)上で測定し、バネ定数を乗じることで人の体表面上を押した圧力が測定できるようにした。
以上のように構成された簡易圧感覚検査器。
【発明の効果】
【0006】
廉価で又携帯可能である上に異なる肢位や体位の場面に応じることができる。
寝たきり状態の患者にも仰臥位や側臥位のままベッド上で検査可能である。
又圧縮コイルバネを取り替えることで圧感覚強度の範囲を拡大することができる。
廉価な材料で製作でき、一般病院や家庭でも設置可能であり、誰にでも簡易に圧感覚検査が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本検査装置での実施時、内側筒端の人の皮膚に接触する部分には人の皮膚に適合する素材を施すことで適正な検査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の斜視図である。
【図2】 本発明の側面図である。
【符号の説明】
【0009】
1 内側筒
2 外側筒
3 圧縮コイルバネ
4 定規(mm)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
mm単位の定規(4)が表示された内径の大きな外側筒(2)の底に圧縮コイルバネ(3)を設置し、内径の小さな内側筒(1)を外側筒(2)の中に挿入した装置で、圧感覚検査には人が体表面に内側筒(1)に押す力を加えて圧縮コイルバネ(3)を圧縮し、圧縮された距離を外側筒(2)のmm単位の定規(4)上で測定し、バネ定数を乗じることで人が体表面を圧した力が測定できるようにしたことを特徴とした簡易圧感覚検査装置。

【図1】
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【図2】
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