説明

粉体用攪拌羽根アタッチメント

【課題】セラミック粉体及びモルタル粉体と水を効率的に素早くまた満遍なく混練出来る紛体用攪拌羽根アタッチメントの提供。
【解決手段】電動工具に連結される回転軸1と、該回転軸に取り付けられた3枚の折り曲げられたフィンを持つ2枚のプレート2、該プレートに取り付けられた3つの攪拌羽根とを含み、各攪拌羽根はその上端部は下端部に対して回転軸線を中心に所定角度回転させられ、螺旋状にねじれていることを特徴とする粉体用攪拌羽根アタッチメント。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少量のセラミック粉体やモルタル粉体を少量の水と混練する時に使用される攪拌羽根アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
少量のセラミック粉体やモルタル粉体を少量の水と混練する時には通常電動ミキサーや電動ドリルなどの工具が使用されておりますが、そのアタッチメントの攪拌羽根はインペラ状や円形のプレートの一部を折り曲げブレード状の羽根形状である物が主体である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006−312132号公法
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の攪拌羽根の形状はインペラ形状や円形のプレートの一部を折り曲げた形状の物である。これらの形状では粉体と水が同一方向にしか回転をせず混ぜ合わせに相当の時間を要する。従って、素早い混ぜ合わせを要求する速乾性のセラミック粉体やモルタル粉体には不向きであった。そこで本発明ではセラミック粉体及びモルタル粉体と水を効率的に素早くまた満遍なく混練出来る攪拌羽根アタッチメントの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、電動工具と連結される回転軸と、該回転軸に取り付けられた3枚の折り曲げられたフィンを持つ2枚の上下プレート、該上下プレートに取り付けられた3枚の攪拌羽根とを含み、各攪拌羽根はその上端部が下端部に対して回転軸線を中心に所定角度回転させられ、螺旋状にねじれていることを特徴とする粉体用攪拌羽根アタッチメントである。
【0006】
第2の発明は、3枚の撹拌羽根が前記上下プレート半径に対して15%から25%の幅を持ち、回転軸に対する所定回転角度が110度から130度であり、回転軸を中心に円周上に配列されている紛体用撹拌羽根アタッチメントである。
【0007】
第3の発明は、各攪拌羽根が2枚の前記上下プレートにて挟み込んだ形状である紛体用撹拌羽根アタッチメントである。


【0008】
第4の発明は、プレート直径を撹拌用カップ底面直径と合わせてあり、カップに合わせて大きさを変更しても撹拌効率を上げることができる紛体用撹拌羽根アタッチメントである。
【発明の効果】
【0009】
本発明による攪拌羽根は、所定の比率の幅を持ち螺旋状に所定角度ねじれた形状をしている。この事により撹拌羽根にはねじれ面とエッジ形状が生成される。このエッジ形状により被撹拌物を切るように攪拌し被攪拌物と水とが効率よく接触をさせる効果がある。また所定の幅を持つ撹拌羽根の螺旋形状により上側ねじれ面と下側ねじれ面が相反する向きに生成される。このねじれ面により、上側ねじれ面では下側へ向かう回転する流れが、下側ねじれ面では上側に回転する流れが発生する。この2点の相乗効果により被攪拌物を満遍なく攪拌することが出来る。
【0010】
本発明による3枚の撹拌羽根は各々独立して回転軸を中心に円周上に配置されている。この3枚の独立した撹拌羽根が被撹拌物を各々撹拌することにより撹拌効率は3倍となり混練時間を短縮できる。
【0011】
本発明による2枚の上下プレートは、同じ形状の物を反転させて接合をしている。同じ形状の物を使用することにより部品種類を減らすことが出来、低コストを実現している。また、上下2枚のプレートには、折り曲げられた3枚のフィンがあり、このフィンの効果により被攪拌物を2枚のプレート間で保持する効果がある。従って非撹拌物は常に撹拌羽根に接することとなり前述の撹拌羽根との相乗効果により攪拌効率を上げることが出来る。また、この2枚のプレートの外側外周が各攪拌羽根の外周径より外側にある。このことにより、安全性を一段と確保をしている。
【0012】
本発明による撹拌羽根アタッチメントは、市販の電動ドリルや電動ミキサーに容易に取り付けができ使用できるアタッチメントである。
【図面の簡単な説明】
【0013】

【図1】実施例1の攪拌羽根アタッチメント斜視図
【図2】実施例1の攪拌羽根アタッチメント正面図
【図3】実施例1の攪拌羽根アタッチメントの使用状態を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は実施例1の攪拌羽根アタッチメントの斜視図である。実施例1の中心軸1は、電動工具と直結をする中心軸であり、六角棒である。ネジの結合部がついた丸棒でも良い。この中心軸1に2枚の上下プレート2を溶接により結合する。


【0015】
上下プレート2は、所定角度にて3本のリブ形状を持ち、その一部を折り曲げ3枚のフィン形状としている。この2枚の上下プレート2により被攪拌物を2枚の上下プレート2間に保持し、被攪拌物と攪拌羽根との接触を増大させ攪拌効率を上げることが出来る。
【0016】
上下プレート2は、それぞれ同一の物であり上下反転をさせて使用している。このことにより部品種類を減らすことが出来、低コストを実現している。
【0017】
図2は実施例1の撹拌羽根アタッチメントの正面図である。攪拌羽根3は、3枚の羽根で構成されている。この撹拌羽根3は前述の上下プレート2のフィン形状の部分に溶接にて結合される。この攪拌羽根は所定比率の幅を持ち、中心軸を中心に所定角度回転させられている。この螺旋状にねじられた形状により攪拌効率飛躍的に向上をさせている。この所定比率の幅は20%かつ所定角度は120度が最も効率がよく、±10%の範囲でも良い。
【0018】
撹拌羽根アタッチメントの大きさは撹拌用カップ6の底面寸法と合わせて製作ができる。大きさが変わっても撹拌羽根の幅寸法が所定の比率であり、かつ回転角度が所定の角度であれば、その撹拌効率は変わらない。従って0.5Kg程度のごく少量の紛体から10Kg程度の量の紛体を混練するのに適している。
【符号の説明】
【0019】
1 中心軸
2 プレート
3 攪拌羽根
撹拌羽根アタッチメント
5 電動工具
6 撹拌用カップ

















【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動工具と連結される回転軸と、既回転軸に取り付けられたそれぞれ3枚の折り曲げられたフィン形状を持つ2枚のプレート、既プレートに取り付けられた3枚の攪拌羽根とを含み、既攪拌羽根それぞれはその上端部が下端部に対して回転軸線を中心に所定角度回転させられ、螺旋状にねじれていることを特徴とする粉体用攪拌羽根アタッチメント。
【請求項2】
前記の撹拌羽根が前記のプレート半径に対して15%から25%の幅を有し、回転軸に対する回転角度が110度から130度である請求項1記載の紛体用撹拌羽根アタッチメント。
【請求項3】
前記の3枚のフィンを持つ上下2枚のプレートにて挟み込んだ形状である請求項1または請求項2記載の紛体用撹拌羽根アタッチメント。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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