説明

粗製テレフタル酸組成物及びその製造方法

被酸化性化合物の液相酸化をより効率的で且つ経済的に実施するための最適化方法及び装置が開示される。このような液相酸化は、比較的低温で高効率の反応を実現する気泡塔型反応器中で実施される。被酸化性化合物がp−キシレンであり且つ酸化反応からの生成物が粗製テレフタル酸(CTA)である場合には、このようなCTA生成物は、CTAが従来の高温酸化方法によって生成されたならば使用されたであろう方法よりも経済的な手法によって精製及び分離することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
粗製テレフタル酸(CTA)粒子を少なくとも一部分生成する酸化反応器から回収された複数の固体CTA粒子を含み、前記CTA粒子の代表サンプルが以下の特性:
(a)約12ppmw未満の4,4−ジカルボキシスチルベン(4,4−DCS)を含み、
(b)約400ppmw未満のイソフタル酸(IPA)を含み、
(c)約100ppmw未満の2,6−ジカルボキシフルオレノン(2,6−DCF)を含み、
(d)340nmにおけるパーセント透過率(%T340)が約25より高い、
の1つ又はそれ以上を有する粗製テレフタル酸(CTA)組成物。
【請求項2】
前記CTA粒子の代表サンプルが約12ppmw未満の4,4−DCSを含む請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項3】
前記CTA粒子の代表サンプルが約400ppmw未満のIPAを含む請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項4】
前記CTA粒子の代表サンプルが約100ppmw未満の2,6−DCFを含む請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項5】
前記CTA粒子の代表サンプルが約25超の%T340を有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項6】
前記CTA粒子の代表サンプルが約12ppmw未満の4,4−DCS、約400ppmw未満のIPA、約100ppmw未満の2,6−DCFを含み且つ約25超のT340を有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項7】
前記CTA粒子の代表サンプルが6ppmw未満の4,4−DCSを含む請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項8】
前記CTA粒子の代表サンプルが200ppmw未満のIPAを含む請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項9】
前記CTA粒子の代表サンプルが約30ppmw未満の2,7−ジカルボキシフルオレノン(2,7−DCF)を含む請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項10】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、1分でTHF中に少なくとも約500ppmの濃度まで溶解する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項11】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解モデルによって算出した場合に、約0.5レシプロカル分超の時定数Cを有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項12】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、2分でTHF中に少なくとも700ppmの濃度まで溶解し、前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解モデルによって算出した場合に、約0.6レシプロカル分超の時定数Cを有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項13】
前記CTA粒子の代表サンプルが約0.6m2/g超の平均BET表面積を有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項14】
前記CTA粒子の代表サンプルが約20〜約150ミクロンの範囲の平均粒度を有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項15】
前記CTA粒子の代表サンプルが約30〜約150ミクロンの範囲のD(v,0.9)粒度を有する請求項1に記載のCTA組成物。
【請求項16】
粗製テレフタル酸(CTA)粒子を少なくとも一部分生成する酸化反応器から回収された複数の固体CTA粒子を含み、前記CTA粒子の代表サンプルが以下の特性:
(a)約20〜約150ミクロンの範囲の平均粒度を有し、
(b)本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、1分でTHF中に少なくとも約500ppmwの濃度まで溶解し、
(c)約0.6m2/g超の平均BET表面積を有する、
の1つ又はそれ以上を有する粗製テレフタル酸(CTA)組成物。
【請求項17】
前記CTA粒子の代表サンプルが約20〜約150ミクロンの範囲の平均粒度を有する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、1分でTHF中に少なくとも約500ppmの濃度まで溶解する請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記CTA粒子の代表サンプルが約0.6m2/g超の平均BET表面積を有する請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記CTA粒子の代表サンプルが、約20〜約150ミクロンの範囲の平均粒度を有し、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、1分でTHF中に少なくとも約500ppmの濃度まで溶解し、且つ約0.6m2/g超の平均BET表面積を有する請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解モデルによって算出した場合に、約0.5レシプロカル分超の時定数Cを有する請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、2分でTHF中に少なくとも700ppmの濃度まで溶解し、前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解モデルによって算出した場合に、0.6レシプロカル分超の時定数Cを有する請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記CTA粒子の代表サンプルが以下の特性:
(i)約12ppmw未満の4,4−ジカルボキシスチルベン(4,4−DCS)を含み、
(ii)約400ppmw未満のイソフタル酸(IPA)を含み、
(iii)約100ppmw未満の2,6−ジカルボキシフルオレノン(2,6−DCF)を含み、
(iv)340nmにおけるパーセント透過率(%T340)が約25より高い、
の1つ又はそれ以上を有する請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記CTA粒子の代表サンプルが約30ppmw未満の2,7−ジカルボキシフルオレノン(2,7−DCF)を含む請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記CTA粒子の代表サンプルが約30〜約150ミクロンの範囲のD(v,0.9)粒度を有する請求項16に記載の方法。
【請求項26】
(a)少なくとも1つの一次酸化反応器の反応ゾーンに含まれる多相反応媒体の液相中でp−キシレンを酸化させ;そして
(b)前記反応ゾーンから液体の母液及び固体の粗製テレフタル酸(CTA)粒子を含むスラリーを回収することを含み、
前記CTA粒子の代表サンプルが以下の特性:
(i)約12ppmw未満の4,4−ジカルボキシスチルベン(4,4−DCS)を含み、
(ii)約400ppmw未満のイソフタル酸(IPA)を含み、
(iii)約100ppmw未満の2,6−ジカルボキシフルオレノン(2,6−DCF)を含み、
(iv)340nmにおけるパーセント透過率(%T340)が約25より高い、
の1つ又はそれ以上を有する方法。
【請求項27】
前記スラリーの代表サンプルが以下の特性:
(v)約9,000ppmw未満のイソフタル酸(IPA)を含み、
(vi)約3,000ppmw未満のフタル酸(PA)を含み、
(vii)約3,000ppmw未満のトリメリット酸(TMA)を含み、
(v)約15,000ppmw未満の安息香酸(BA)を含む、
の1つ又はそれ以上を有する請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、1分でTHF中に少なくとも約500ppmの濃度まで溶解する請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解モデルによって算出した場合に、約0.5レシプロカル分超の時定数Cを有する請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解試験に供した場合に、2分でTHF中に少なくとも700ppmの濃度まで溶解し、前記CTA粒子の代表サンプルが、本明細書中に定義した時限溶解モデルによって算出した場合に、0.6レシプロカル分超の時定数Cを有する請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記CTA粒子の代表サンプルが約30ppmw未満の2,7−ジカルボキシフルオレノン(2,7−DCF)を含む請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記CTA粒子の代表サンプルが約6ppmw未満の4.4−DCSを含む請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記CTA粒子の代表サンプルが約200ppmw未満のIPAを含む請求項26に記載の方法。
【請求項34】
前記CTA粒子の代表サンプルが約50ppmw未満の2,6−DCFを含む請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記CTA粒子の代表サンプルが約50超の%T340を有する請求項26に記載の方法。
【請求項36】
前記CTA粒子の代表サンプルが約0.6m2/g超の平均BET表面積を有する請求項26に記載の方法。
【請求項37】
前記CTA粒子の代表サンプルが約20〜約150ミクロンの範囲の平均粒度を有する請求項26に記載の方法。
【請求項38】
前記CTA粒子の代表サンプルが約30〜約150ミクロンの範囲のD(v,0.9)を有する請求項26に記載の方法。
【請求項39】
前記一次酸化反応器が気泡塔型反応器である請求項26に記載の方法。
【請求項40】
前記p−キシレンを、前記反応ゾーンを、1対の交差垂直面(intersecting vertical plane)によって等容積の4つの垂直クアドラント(quadrant)に理論的に分割した場合に、前記p−キシレンの約80重量%以下が前記垂直クアドラントの単一のクアドラントにおいて前記反応ゾーンに入るように、前記反応ゾーン中に導入する請求項26に記載の方法。
【請求項41】
前記反応ゾーンの少なくとも一部分を前記反応器の1つ又はそれ以上の直立側壁によって規定し、前記p−キシレンの少なくとも約25重量%が、前記直立側壁から内側に少なくとも0.05Dの間隔をあけて配置された1つ又はそれ以上の位置において前記反応ゾーンに入り、前記反応ゾーンが最大直径(D)を有する請求項26に記載の方法。
【請求項42】
前記酸化を、コバルトを含む触媒系の存在下で、実施する請求項26に記載の方法。
【請求項43】
前記触媒系が臭素及びマンガンを更に含む請求項26に記載の方法。
【請求項44】
前記方法が前記CTA粒子の少なくとも一部を二次酸化反応器中における酸化に供することを更に含む請求項26に記載の方法。
【請求項45】
前記二次酸化反応器中における酸化を、前記一次酸化反応器における酸化よりも少なくとも約10℃高い平均温度において実施する請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記二次酸化反応器中における酸化を、前記一次酸化反応器の平均温度よりも約20〜約80℃高い範囲の平均温度において実施し、前記一次酸化反応器中における酸化を約140〜約180℃の範囲の平均温度において実施し、前記二次酸化反応器中における酸化を約180〜約220℃の範囲の平均温度において実施する請求項44に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図33A】
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【図33B】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公表番号】特表2008−511656(P2008−511656A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530277(P2007−530277)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/030857
【国際公開番号】WO2006/028818
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】