説明

粘着テープ貼付装置および粘着テープ貼付方法

【課題】加圧ヘッドを用いて粘着テープを被着体に押し付ける際、肩当たりあるいは気泡の残留を抑制する。
【解決手段】粘着テープを被着体に押し付ける際に用いる粘着テープ貼付装置は、粘着テープと被着体を載置した載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、粘着テープと被着体とを押し付ける加圧ヘッドと、前記加圧ヘッドに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有する。前記加圧へッドは、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドに接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープを被着体に押し付ける加圧ヘッドを備える粘着テープ貼付装置、および粘着テープ貼付装置を用いて粘着テープを被着体に貼り付ける粘着テープ貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話機器等の小型の部品同士の接着に両面粘着テープが用いられる。この粘着テープを被着体である部品に貼り付ける際、被着体の貼付面への確実な接触のために粘着テープに均一な荷重を付与し、かつ、粘着テープと被着体との間に入り易い気泡を抜くために、ローラを用いて加圧する方式が用いられる。
【0003】
一方、製品の量産工程での貼り付け作業のスピードアップを図るために、さらに小型の部品への精度の高い貼り付けを実現するために、一方において、貼付面に凹凸形状を有する部品への粘着テープの貼り付けの困難さ等の理由から、ローラを用いる方式に代えて、加圧ヘッド方式が用いられる。加圧ヘッド方式は、部品の貼り付け面の形状に合わせた形状を有する加圧ヘッドを、粘着テープと部品との貼付面に押し当てて加圧する方式である。
【0004】
図10に示すように、携帯電話機器等の筐体100にガラス板102を、両面粘着テープ104を用いて貼り付ける場合、まず、筐体100の貼付面に粘着テープ104の粘着面を押し当てて、加圧ヘッドを用いて加圧することにより筐体100に粘着テープを貼り付ける。この後、粘着テープ104の表面から離型紙を剥がしてガラス板102と筐体100に貼り付けられた粘着テープ104を、加圧ヘッドを用いて加圧して貼り付ける。
加圧ヘッド方式およびローラを用いて加圧する方式の例は下記特許文献に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平06−48640号公報
【特許文献2】特開2004−42270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記加圧ヘッドを用いる貼り付け方式では、図11(a)〜(d)に示すように、粘着テープに肩当たり106や気泡の残留108が発生し、粘着テープの接着強度を低下させる場合がある。特に、大きな面積を有する液晶パネル等の部品に粘着テープを貼り付ける場合、肩当たり106や気泡の残留108が発生しやすい。この方式では、肩当たり106や気泡の残留108による貼り付け不良の発生率が0.2%程度である。
肩当たり106とは、図11(a),(b)に示すように、粘着テープと被着体とが接触せず、加圧が十分に行われず粘着状態にない領域が一定の範囲で形成される現象をいう。気泡の残留108は、図11(c),(d)に示すように、粘着テープと被着体との間に複数の気泡が閉じ込められる現象をいう。
【0007】
従来のローラを用いて加圧する方式は、被着体の貼付面に凹凸がある場合、上記肩当たり106あるいは気泡の残留108を発生させやすいため、平滑な面に粘着テープを貼り付ける場合のみ有効である。また、この方式では、量産工程での作業時間がかかり、小型の部品の貼り付けを対象とすることも難しい。
【0008】
そこで、本発明は、従来の問題点を解消するために、加圧ヘッドを用いて粘着テープを被着体に押し付ける際、肩当たりあるいは気泡の残留等による接着力低下が発生しにくい粘着テープ貼付装置および粘着テープ貼付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、粘着テープ貼付装置であって、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドによる加圧のために、前記加圧ヘッドに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドは、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドに接続されている。
【0010】
本発明の他の一態様は、粘着テープ貼付装置であって、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける複数の加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドのそれぞれによる加圧のために、前記加圧ヘッドのそれぞれに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドのそれぞれを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドのそれぞれは、前記加圧ヘッドのそれぞれの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドのそれぞれに接続され、
前記複数の加圧ヘッドは、粘着テープと被着体の加圧位置が一方向に順番に移動するように、一列に配列されている。
【0011】
さらに、本発明の他の一態様は、粘着テープ貼付装置を用いた粘着テープ貼付方法であって、
前記粘着テープ貼付装置は、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける複数の加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドのそれぞれによる加圧のために、前記加圧ヘッドのそれぞれに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドのそれぞれを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドのそれぞれは、前記加圧ヘッドのそれぞれの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドのそれぞれに接続されている。
粘着テープを被着体に貼り付けるとき、
粘着テープの第1の領域を、前記複数の加圧ヘッドのうちの第1加圧ヘッドを用いて加圧するステップと、
前記第1の領域の一部分と重なる第2の領域を、前記複数の加圧ヘッドのうちの第2加圧ヘッドを用いて加圧するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0012】
上述の態様の粘着テープ貼付装置および粘着テープ貼付方法によれば、肩当たりあるいは気泡の残留を抑制でき、接着力低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(a)は、本実施形態の粘着テープ貼付装置の概略の構成を示す正面図であり、(b)は、貼付装置の側面図である。
【図2】本実施形態に用いる加圧ヘッドおよびその周囲を詳細に説明する図である。
【図3】(a)〜(c)は、本実施形態に用いる加圧ヘッドの加圧面の傾斜角度の変化を説明する図である。
【図4】(a),(b)は、本実施形態の変形例1を説明する図である。
【図5】(a),(b)は、変形例1の作用を具体的に説明する図である。
【図6】本実施形態の変形例2を説明する図である。
【図7】(a),(b)は、本実施形態の変形例3を説明する図である。
【図8】(a),(b)は、本実施形態の変形例4を説明する図である。
【図9】変形例4の具体例を説明する図である。
【図10】筐体にガラス板を貼り付ける例を説明する図である。
【図11】(a)〜(d)は、従来の貼り付け方法で生じる不具合を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の粘着テープ貼付装置および粘着テープ貼付方法について説明する。
【0015】
(実施形態)
図1(a)は、本実施形態の粘着テープ貼付装置(以下、貼付装置という)10の概略の構成を示す正面図であり、図1(b)は、貼付装置10の側面図である。
貼付装置10は、被着体である携帯電話機器の樹脂製の筐体12にディスプレイ用ガラス板を貼り付ける際に、両面粘着テープ(以降、粘着テープという)14を用いて貼り付ける作業を行う。
貼付装置10は、装置本体部16と駆動ユニット18と、を有する。
装置本体部16は、ステージ19と、加圧ヘッド移動機構20と、加圧ヘッド22と有する。
加圧ヘッド移動機構20には、加圧ゲージ24、加圧ロッド26、および加圧ロッド接続部28が設けられている。加圧ヘッド22には、加圧ヘッド接続部30が設けられている。
【0016】
ステージ19は、基台32に取り付けられ、粘着テープ14を載せた筐体12を載置し固定する載置面を有する。
加圧ヘッド移動機構20は、基台32に取り付けられている。加圧ヘッド移動機構20は、駆動ユニット18から延びる駆動軸を通して、加圧ロッド26を筐体12および粘着テープ14に向けて移動させる。加圧ロッド26の下端には加圧ヘッド22が接続されているので、加圧ロッド26の下降により加圧ヘッド22を粘着テープ14の上方から加圧することができる。
加圧ゲージ24は、加圧ヘッド22による加圧情報を計測するセンサであり、例えば、加圧ロッド26にロードセルが設けられて加圧情報を計測する。この計測結果は、駆動ユニット18に送られて、加圧ヘッド22の加圧のフィードバック制御に用いられる。ロードセルに代えて、加圧ロッド22の歪を計測するひずみゲージが用いられてもよい。あるいは、ロードセルに代えて加圧ロッド22に加圧ばねを設け、この加圧ばねの縮み量を計測してもよい、
駆動ユニット18は、加圧ロッド26を移動させるための駆動源であり、例えば、駆動モータを含む。
【0017】
図2は、加圧ヘッド22およびその周囲を詳細に説明する図である。
加圧ヘッド22は、ステージ19の載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面を加圧面として、この加圧面を用いて筐体12と粘着テープ14とを押し付ける部材で、SUSあるいはSPCC(JIS G3141)等を用いた金属製部材である。加圧ロッド26は、筐体12と粘着テープ14に向けて下降あるいは上昇する。下降及び上昇の移動は一方向に固定されている。
加圧ロッド26が加圧へッド22と接続する加圧ロッド接続部28には、加圧ロッド26に向けて球状に凹んだ凹部が設けられている。
一方、加圧へッド22が加圧ロッド26と接続する加圧ヘッド接続部30には、加圧ロッド26の凹部と揺動可能に結合した球状の凸部が設けられている。これにより、加圧ヘッド22の向きはステージ19の載置面に対して前後左右に変動可能状態になっている。
すなわち、加圧ヘッド22と加圧ロッド26とはボールジョイントにより結合されている。
【0018】
このような加圧ヘッド22の加圧面は一方向に傾斜したテーパ面であり、加圧ヘッド22の向きが載置面に対して前後左右に変動可能状態になっているので、加圧面の傾斜角度は図3(a)〜(c)に示すように、加圧ヘッド22が下降して粘着テープ14と接触を開始すると、加圧面の傾斜角度は減少し、加圧面が粘着テープ14と完全に面接触したとき、加圧面はステージ19の載置面に対して傾斜角度は0となる(平行となる)。
このように、加圧ヘッド22の加圧面は、図中の左端から接触を開始するので、粘着テープ14と筐体12との間にある気泡は図中のX方向に押され、最終的に図3(c)に示す状態で、気泡は加圧ヘッド22の加圧面の右側から外に押し出される。
【0019】
さらに、加圧ヘッド22の加圧面の傾斜角度は、加圧ヘッド22の向きが載置面に対して前後左右に変動可能状態になっているので、筐体12の微小な凹凸が、X方向に沿って存在する場合、あるいはX方向と直交する方向(図3(a)〜(c)中の紙面垂直方向)に沿って凹凸がある場合でも、この凹凸に追従して加圧面の向きを前後左右に変えることができる。このため、従来のような肩当たり106(図11(a),(b)参照)は発生しにくい。肩当たり106や気泡の残留108による貼り付け不良の発生率は、例えば0.02%程度になる。
【0020】
なお、図2、図3(a)〜(c)に示すように、加圧ヘッド22が粘着テープ14と最初に接触する左端部は半円形状に丸められている。これは、加圧ヘッド22の最初に接触する部分が粘着テープ14を損傷しないようにするためである。
本実施形態では、加圧ロッド接続部28には球状の凹部が、加圧ヘッド接続部30には球状の凸部が設けられているが、加圧ロッド接続部28には球状の凸部が、加圧ヘッド接続部30には球状の凹部が設けられてもよい。
本実施形態では、加圧ヘッド接続部30は、加圧ロッド接続部28に対して、凸凹の組み合わせにより、ステージ19の載置面に対して前後左右に変動可能状態に接続されているが、加圧ロッド接続部28と加圧ヘッド接続部30との接続形態は凸凹の組み合わせによる接続に限定されない。
加圧ヘッド22の加圧面には、例えば厚さが10mm以下の滑り止め用の樹脂シートが設けられていることが好ましい。この樹脂シートにより、加圧ヘッド22の表面が粘着テープ14に対して滑ることを防止して、肩当たりや気泡の残留をより効果的に抑制することができる。この樹脂シートとして、例えば、天然ゴムシート、ウレタンンゴムシート、シリコーンゴムシート等が用いられることが好ましい。
【0021】
(変形例1)
図4(a),(b)は、上記実施形態の加圧ヘッド22の変形例1を説明する図である。
変形例1の加圧ヘッド22は、図2に示す加圧ヘッド22と異なり、加圧ヘッド22上で配置位置を移動することができる一対のバランサ22aを備える。バランサ22aは、加圧ヘッド22の加圧面と反対側の面上にX方向に延びる溝が設けられ、この溝上をバランサ22aがスライドできるようになっている。変形例1で用いられる貼付装置10は、加圧ヘッド22以外、上記実施形態と同じである。
バランサ22aは、Y方向に一対設けられている。バランサ22を設けることにより、加圧ヘッド22の加圧面のステージ19の載置面に対する傾斜角度を所定の値に調整することができる。加圧面の傾斜角度は、使用する粘着テープ14の厚さや筐体12の硬度等の使用条件に応じて調整される。このように使用条件によって傾斜角度を調整するのは、肩当たり106や気泡の残留108が発生しにくい傾斜角度が、使用する粘着テープ14の厚さや筐体12の硬度等に応じて異なるからである。
図5(a)に示すように、バランサ22aを左端に配置することにより、傾斜角度を高め、例えば10度〜15度程度にすることができる。ランサ22aを中央に移動することにより、傾斜角度を低くし、例えば5度程度にすることができる。
【0022】
変形例1では、バランサ22aはY方向に一対設けられるが、1つでも、3つ以上であってもよい。バランサ22aは、溝上をスライドする構成となっているが、バランサ22aの配置位置の移動およびその配置方式は特に限定されない。
【0023】
(変形例2)
図6は、上記実施形態の加圧ヘッド22の変形例2を説明する図である。変形例2で用いられる貼付装置10は、加圧ヘッド22以外、上記実施形態と同じである。
実施形態の加圧ヘッド22は、平板が一方向に傾斜することによって加圧面が傾斜したテーパ面を加圧面として有するが、変形例2の加圧ヘッド22は、図6に示すように、加圧面が一方向に傾斜した湾曲面22bを有する。さらに、加圧ヘッド22の向きは、ステージ19の載置面、さらには加圧ロッド26に対して前後左右に変動可能状態にある。このため、加圧ヘッド22が粘着テープ14に接触するように下降するとき、粘着テープ14の加圧位置が加圧ヘッド22の下降に伴ってX方向に移動する。このため、図3(a)〜(c)に示すように気泡がX方向に向かって押し出される。さらに、加圧ヘッド22の向きが載置面に対して前後左右に変動可能状態になっているので、筐体12の微小な凹凸が、X方向に沿って存在する場合、あるいはX方向と直交する方向に沿って凹凸がある場合でも、凹凸に追従して加圧面の向きを変えることができる。このため、従来のような肩当たり106(図11(a),(b)参照)は発生しにくい。
【0024】
なお、湾曲面22bは、図6中の紙面垂直方向の断面においても湾曲してもよい。この場合、筐体12の微小な凹凸が、X方向と直交する方向に凹凸がある場合、凹凸に追従して加圧面がより粘着テープ14に対して均一に加圧することができる。
なお、図6中の加圧面の左端22cは、曲率を持って面取りが施されている。これは、加圧ヘッド22の端部が粘着テープ14に最初に接触する際、粘着テープ14を損傷させないようにするためである。
【0025】
(変形例3)
図7(a),(b)は、上記実施形態の加圧ヘッド22および加圧ロッド26の変形例を説明する図である。変形例3で用いられる貼付装置10は、変形例3の加圧ヘッドおよび加圧ロッドの以降に説明する部分のみが異なり、その他の構成は上記実施形態と同じである。
変形例3の加圧ロッド26の加圧ロッド接合部28および加圧ヘッド22の加圧ヘッド接合部30は、図2に示す加圧ヘッド22および加圧ロッド26と異なり、円錐形状の凸部および円錐形状の凹部が形成されている。
すなわち、加圧ロッド26が加圧へッド22と接続する加圧ロッド接続部28には、加圧へッド22に向けて円錐形状の凸部が設けられている。一方、加圧へッド22が加圧ロッド26と接続する加圧ヘッド接続部30には、加圧ヘッド22による粘着テープ14の加圧のとき、加圧ロッド26の凸部と揺動可能に結合する円錐形状の凹部が設けられている。これにより、加圧ヘッド22の向きは前後左右に変動可能状態にある。図7に示す例では、加圧ヘッド22は、図6に示す変形例2の加圧ヘッドであるが、図2や図4(a)〜(c),図5(a),(b)に示す加圧ヘッド22であってもよい。
【0026】
変形例3では、加圧ヘッド22から延びて加圧ロッド接続部28および加圧ヘッド接続部30の周りを覆うように結合保持体31が設けられている。加圧ロッド26は、結合保持体31に設けられた、加圧ロッド接続部28の円錐形状の最大直径より開口の直径が小さい開口部を貫通して結合保持体31の内部空間に入っている。加圧ロッド26の直径は結合保持体31の開口部の直径より大きい。すなわち、加圧ロッド26は、結合保持体31の開口部に対して遊貫し、加圧ロッド接続部28は、結合保持体31から抜けないようになっている。加圧ロッド26が下方に移動して、加圧をおこなうとき、加圧ヘッド22の円錐形状の凹部と接触し、加圧ヘッド22に圧力を伝える。
【0027】
このとき、加圧ヘッド接合部30の凹部の円錐形状の広がり角度は、加圧ロッド接合部28の凸部の円錐形状の広がり角度に比べて広いので、加圧ヘッド22は一定の範囲で可動しやすい。
したがって、上記実施形態、変形例1,2、と同様の作用により同じ効果を発揮する。
なお、変形例3では、加圧ロッド接続部28には円錐形状の凸部が、加圧ヘッド接続部30には円錐形状の凹部が設けられているが、加圧ロッド接続部28には円錐形状の凹部が、加圧ヘッド接続部30には円錐形状の凸部が設けられてもよい。円錐形状に代えて、円錐台形状であってもよい。これらの場合、加圧ロッド接合部28の凸部の円錐形状あるいは円錐台形状の広がり角度は、加圧ヘッド接合部30の凹部の円錐形状あるいは円錐台形状の広がり角度に比べて広くなっている。
【0028】
(変形例4)
図8(a),(b)は、変形例4の加圧ヘッド22の概略の構成を説明する図である。変形例4では、複数の加圧ヘッド22が貼付装置10に設けられている。
図8(a)に示す加圧ヘッド22は、図2に示すように加圧ロッド接合部28と加圧ヘッド接合部30が球状の凸部および凹部を有し、図8(b)に示す加圧ヘッド22は、図7(a),(b)に示すように加圧ロッド接合部28と加圧ヘッド接合部30が円錐形状の凸部および凹部を有する。したがって、加圧ヘッド22のそれぞれは、加圧ヘッド22の向きが前後左右に変動可能状態になっている。なお、図8(b)に示す変形例4においても、図7(a),(b)に示すように結合保持体31を有するが、図示されていない。
加圧ヘッド22の凹部は、加圧ロッド26の凸部の広がり角度よりも広い広がり角度を有する凹形状の円錐形状を成している。上記凹部、凸部の形状は、円錐形状の代わりに円錐台形状であってもよい。
変形例4においては、図4(a),(b)に示すように、加圧ヘッド22のそれぞれには、加圧ヘッド22上で配置位置を移動することができるバランサを備え、バランサの配置位置により、加圧ヘッド22の加圧面の傾斜角度を調整してもよい。
また、加圧ヘッド22のそれぞれの加圧面には、樹脂製シートが設けられていてもよい。
【0029】
変形例4においても、貼付装置10は、駆動ユニット18と、ステージ19と、複数の加圧ヘッド22と、加圧ヘッド移動機構20と、を有する。
駆動ユニット18は、加圧ヘッド移動機構20の加圧ロッド26を移動させるための駆動源であり、例えば、駆動モータを含む。
ステージ19の載置面には、粘着テープ14が載せられた筐体12が載置され固定される。
加圧ヘッド移動機構20は、加圧ヘッド22のそれぞれによる加圧のために、加圧ヘッド22のそれぞれに接続された加圧ロッド26を通して加圧ヘッド22のそれぞれを筐体12および粘着テープ14に向けて下方に移動させる。
複数の加圧ヘッド22は、粘着テープ14と筐体12を載せるステージ19の載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として粘着テープ14と筐体12とを押し付ける。
複数の加圧ヘッド22は、粘着テープ14と筐体12の加圧位置が一方向に順番に移動するように、一列に配列されている。
【0030】
このような複数の加圧ヘッド22は、筐体12に粘着テープ14を貼り付ける際、以下の流れで行われる。
まず、粘着テープ14の第1の領域を、第1加圧ヘッド22aを用いて加圧する。次に、第1の領域の一部分と重なる第2の領域を、第2加圧ヘッド22bを用いて加圧する。このようにして、加圧の領域の一部分が次の加圧領域に重なるように加圧される。したがって、筐体12と粘着テープ14との間にある気泡を徐々に一方に押して移動させ、最終的に筐体12と粘着テープ14との間の気泡を外気に押し出す。しかも、加圧領域の移動も、加圧ヘッドの加圧面の傾斜方向に一致しているので、筐体12と粘着テープ14との間の気泡を一方向に効率よく押し出すことができる。
さらに、加圧ヘッド22の1つを用いて先に加圧された領域の一部分と重なる領域を、他の加圧ヘッドを用いて加圧することを繰り返す。これにより、一方向に長い貼付面であっても、気泡の残留を抑制でき、かつ、極めて短時間に貼り付け作業を行うことができる。
【0031】
このような加圧ヘッド22の動作は、加圧ヘッド移動機構24により行われるが、加圧ヘッド移動機構24は、例えば、図9に示すように、複数の加圧ヘッド22が設けられた加圧ヘッドレール40を用いた力学的機構により加圧ヘッド22の動作を実現することができる。
加圧ヘッドレール40では、図示されない駆動モータにより複数の加圧ヘッド22が一定の速度で矢印の方向に移動する。また、上部加圧ロッド26aおよび上部加圧ロッド26aの駆動部分も図9中の左右方向に一定の速度で移動することができる。加圧ヘッド22の1つが、駆動ユニット18と接続されている上部加圧ロッド26aの位置に来ると、上部加圧ロッド26aが下降して、下部加圧ロッド26bを押す。これにより、加圧ヘッド22は、粘着テープ14を筐体12に向けて押圧する。
このように、変形例4では、複数の加圧ヘッド22が設けられた加圧ヘッドレール40上の複数の加圧ヘッド22を用いて所定の加圧位置で押圧することができる。
【0032】
上記実施形態は、以下に示す内容を開示する。
(付記1)
粘着テープ貼付装置であって、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドによる加圧のために、前記加圧ヘッドに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドは、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドに接続されている、ことを特徴とする粘着テープ貼付装置。
【0033】
(付記2)
前記加圧ロッドには、前記加圧ヘッドに対して突出した凸部あるいは凹部が設けられ、
前記加圧ヘッドには、前記加圧ロッドの凸部あるいは凹部に対して揺動可能に結合した凹部あるいは凸部が設けられることにより、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態にある、付記1に記載の粘着テープ貼付装置。
【0034】
(付記3)
前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部は、円錐形状あるいは円錐台形状に突出し、
前記加圧ロッドあるいは前記加圧ヘッドの前記凹部は、前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部の広がり角度よりも広い広がり角度を有する凹形状の円錐形状あるいは円錐台形状を成している、付記2に記載の粘着テープ貼付装置。
【0035】
(付記4)
前記加圧ヘッドには、前記加圧ヘッド上で配置位置を移動することができるバランサを備え、前記バランサの配置位置により、前記載置面に対する前記加圧ヘッドの加圧面の傾斜角度を調整する、付記1〜3のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【0036】
(付記5)
前記加圧ヘッドの加圧面には、樹脂製シートが設けられている、付記1〜4のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【0037】
(付記6)
粘着テープ貼付装置であって、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける複数の加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドのそれぞれによる加圧のために、前記加圧ヘッドのそれぞれに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドのそれぞれを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドのそれぞれは、前記加圧ヘッドのそれぞれの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドのそれぞれに接続され、
前記複数の加圧ヘッドは、粘着テープと被着体の加圧位置が一方向に順番に移動するように、一列に配列されている、ことを特徴とする粘着テープ貼付装置。
【0038】
(付記7)
前記加圧ロッドには、前記加圧ヘッドのそれぞれに対して突出した凸部あるいは凹部が設けられ、
前記加圧ヘッドのそれぞれには、前記加圧ロッドの凸部あるいは凹部に対して揺動可能に結合した凹部あるいは凸部が設けられることにより、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態にある、付記6に記載の粘着テープ貼付装置。
【0039】
(付記8)
前記複数の加圧ヘッドによる加圧位置が一部分で重なるように、前記複数の加圧ヘッドは配列されている、付記6または7に記載の粘着テープ貼付装置。
【0040】
(付記9)
前記複数の加圧ヘッドによる加圧位置の移動方向は、前記テーパ面あるいは前記湾曲面が前記載置面に対して傾斜する方向である、付記6〜8のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【0041】
(付記10)
前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部は、円錐形状あるいは円錐台形状に突出し、
前記加圧ロッドあるいは前記加圧ヘッドの前記凹部は、前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部の広がり角度よりも広い広がり角度を有する凹形状の円錐形状あるいは円錐台形状を成している、付記7に記載の粘着テープ貼付装置。
【0042】
(付記11)
前記加圧ヘッドのそれぞれには、前記加圧ヘッド上で配置位置を移動することができるバランサを備え、前記バランサの配置位置により、前記載置面に対する前記加圧ヘッドの加圧面の傾斜角度を調整する、付記6〜10のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【0043】
(付記12)
前記加圧ヘッドの加圧面には、樹脂製シートが設けられている、付記6〜11のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【0044】
(付記13)
粘着テープ貼付装置を用いた粘着テープ貼付方法であって、
前記粘着テープ貼付装置は、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける複数の加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドのそれぞれによる加圧のために、前記加圧ヘッドのそれぞれに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドのそれぞれを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドのそれぞれは、前記加圧ヘッドのそれぞれの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドのそれぞれに接続され、
粘着テープを被着体に貼り付けるとき、
粘着テープの第1の領域を、前記複数の加圧ヘッドのうちの第1加圧ヘッドを用いて加圧するステップと、
前記第1の領域の一部分と重なる第2の領域を、前記複数の加圧ヘッドのうちの第2加圧ヘッドを用いて加圧するステップと、を有することを特徴とする粘着テープ貼付方法。
【0045】
(付記14)
前記加圧ロッドには、前記加圧ヘッドのそれぞれに対して突出した凸部あるいは凹部が設けられ、
前記加圧ヘッドのそれぞれには、前記加圧ロッドの凸部あるいは凹部に対して揺動可能に結合した凹部あるいは凸部が設けられ、
前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部は、円錐形状あるいは円錐台形状に突出し、
前記加圧ロッドあるいは前記加圧ヘッドの前記凹部は、前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部の広がり角度よりも広い広がり角度を有する凹形状の円錐形状あるいは円錐台形状を成している、付記13に記載の粘着テープ貼付方法。
【0046】
以上、本発明の粘着テープ貼付装置および粘着テープ貼付方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0047】
10 粘着テープ貼付装置
12,100 筐体
14,104 粘着テープ
16 装置本体部
18 駆動ユニット18
19 ステージ
20 加圧ヘッド移動機構
22,22a,22b,22c 加圧ヘッド
24 加圧ゲージ
26 加圧ロッド
28 加圧ロッド接続部
30 加圧ヘッド接続部
32 基台
40 加圧ヘッドガイドレール
102 ガラス板
106 肩当たり
108 気泡の残留

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着テープ貼付装置であって、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドによる加圧のために、前記加圧ヘッドに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドは、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドに接続されている、ことを特徴とする粘着テープ貼付装置。
【請求項2】
前記加圧ロッドには、前記加圧ヘッドに対して突出した凸部あるいは凹部が設けられ、
前記加圧ヘッドには、前記加圧ロッドの凸部あるいは凹部に対して揺動可能に結合した凹部あるいは凸部が設けられることにより、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態にある、請求項1に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項3】
前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部は、円錐形状あるいは円錐台形状に突出し、
前記加圧ロッドあるいは前記加圧ヘッドの前記凹部は、前記加圧ヘッドあるいは前記加圧ロッドの前記凸部の広がり角度よりも広い広がり角度を有する凹形状の円錐形状あるいは円錐台形状を成している、請求項2に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項4】
前記加圧ヘッドには、前記加圧ヘッド上で配置位置を移動することができるバランサを備え、前記バランサの配置位置により、前記載置面に対する前記加圧ヘッドの加圧面の傾斜角度を調整する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項5】
前記加圧ヘッドの加圧面には、樹脂製シートが設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項6】
粘着テープ貼付装置であって、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける複数の加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドのそれぞれによる加圧のために、前記加圧ヘッドのそれぞれに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドのそれぞれを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドのそれぞれは、前記加圧ヘッドのそれぞれの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドのそれぞれに接続され、
前記複数の加圧ヘッドは、粘着テープと被着体の加圧位置が一方向に順番に移動するように、一列に配列されている、ことを特徴とする粘着テープ貼付装置。
【請求項7】
前記加圧ロッドには、前記加圧ヘッドのそれぞれに対して突出した凸部あるいは凹部が設けられ、
前記加圧ヘッドのそれぞれには、前記加圧ロッドの凸部あるいは凹部に対して揺動可能に結合した凹部あるいは凸部が設けられることにより、前記加圧ヘッドの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態にある、請求項6に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項8】
前記複数の加圧ヘッドによる加圧位置が一部分で重なるように、前記複数の加圧ヘッドは配列されている、請求項6または7に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項9】
前記複数の加圧ヘッドによる加圧位置の移動方向は、前記テーパ面あるいは前記湾曲面が前記載置面に対して傾斜する方向である、請求項6〜8のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項10】
粘着テープ貼付装置を用いた粘着テープ貼付方法であって、
前記粘着テープ貼付装置は、
粘着テープと被着体を載置面に載置するステージと、
前記載置面に対して一方向に傾斜したテーパ面あるいは少なくとも一方向に傾斜した湾曲面を加圧面として、前記加圧面を用いて粘着テープと被着体とを押し付ける複数の加圧ヘッドと、
前記加圧ヘッドのそれぞれによる加圧のために、前記加圧ヘッドのそれぞれに接続された加圧ロッドを通して前記加圧ヘッドのそれぞれを被着体および粘着テープに向けて移動させる移動機構と、を有し、
前記加圧へッドのそれぞれは、前記加圧ヘッドのそれぞれの向きが前記載置面に対して前後左右に変動可能状態となって前記加圧ロッドのそれぞれに接続され、
粘着テープを被着体に貼り付けるとき、
粘着テープの第1の領域を、前記複数の加圧ヘッドのうちの第1加圧ヘッドを用いて加圧するステップと、
前記第1の領域の一部分と重なる第2の領域を、前記複数の加圧ヘッドのうちの第2加圧ヘッドを用いて加圧するステップと、を有することを特徴とする粘着テープ貼付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−30922(P2012−30922A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171272(P2010−171272)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】