説明

紐付き脇開きシャツ

【課題】袖に腕を通さなくても着替えの出来る、脇開きシャツを提供する。
【解決手段】シャツの袖から脇、裾まで繋がる切り込みを設け、前身頃と後身頃が離れぬように面テープを数箇所に設置し、後身頃を手前に引っ張り出し、前身頃の面テープと合わせ易いよう、指を掛けられる紐を後身頃に取り付る事を特徴とする、紐付き脇開きシャツ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紐付き脇開きシャツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、袖に腕を通さなくても着替えの出来る、脇開きシャツがあった。
(先行技術)
1.登録実用新案第3005176号
2.登録実用新案第3062291号
3.登録実用新案第3077874号
4.登録実用新案第3079663号
【発明の開示】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
イ)前身頃と後身頃を合わせる為にボタンやファスナーを使っている為に、ベットの上で仰向け以外の体勢、特に横向きになると、留め具が体に当たり痛い思いをした。
ロ)点滴している腕をシャツの袖に通す際に、点滴の管やギブスが袖に引っ掛かる。特に点滴をしている際には、腕に刺さっている針に刺激を受け、痛い思いをした。
ハ)自分一人で着替える際に、後身頃に紐が付いていない為、前身頃と合わせる時に体を無理にひねらなければならなかった。その為に、着替えを手伝ってくれる人が来るまで、着替えを我慢した。
本発明は、これらの問題点を解決する為になされたものである。
【問題を解決する為の手段】
【0004】
シャツの袖から脇、裾まで繋がる切り込みを設け、前身頃と後身頃が離れぬように面テープを数箇所に設置し、後身頃を手前に引っ張り出し、前身頃の面テープと合わせ易いよう、指を掛けられる紐を後身頃に取り付ける事を特徴とする、紐付き脇開きシャツである。
【発明の効果】
【0005】
イ)面テープを設置した為に、体に触れる部分の痛みが気にならなくなった。
ロ)腕を袖に通さない為、点滴の管やギブスが引っ掛からず、安全が確保出来た。
ハ)紐を取り付けた事で、片腕のみを治療している方は、一人でも着替えが可能になった。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
イ)シャツ(E)の袖(1)から脇(2)、裾(3)まで繋がる切り込みを設ける。
ロ)前身頃(A)と後身頃(B)が脱着し易いよう、袖(1)、脇(2)、裾(3)などに面テープ(4)を設ける。
ハ)前身頃(A)と後身頃(B)の面テープ(4)を合わせ易くする為に、みぞおちの高さ位の両脇、後身頃(B)に指を掛けられる輪状の紐(5)を取り付ける。
本発明は以上のような構成で、これを使用する時は、頭部(C)を襟(6)からかぶる。袖(1)、脇(2)、裾(3)などに設置された面テープ(4)を全て剥がし、腕(D)を包み込むように袖(1)の面テープ(4)で前身頃(A)と後身頃(B)を合わせる事により、腕(D)を通さなくてもよい。続いて、脇(2)の面テープ(4)にて前身頃と後身頃(B)を合わせ、輪状の紐(5)に指を掛けて後身頃(B)を手前に引き寄せ、裾(3)までの面テープ(4)も続けて合わせる。脇(2)から裾(3)まで前身頃(A)と後身頃(B)が合わさったら、楽に着替えが出来る。紐が後身頃(B)に取り付けられた為に、前身頃(A)と合わせ易くなり、腕(D)が片方だけでも自由に動かせる方であれば、自分一人だけでも着替えが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の正面図
【図2】本発明の向かって左側を捲くった正面図
【図3】本発明の向かって右側を捲くった正面図
【図4】本発明の下側を捲くった正面図
【図5】本発明の襟(6)部分を拡大した説明図。
【図6】本発明の使用状態の説明図。
【図7】本発明の使用状態の説明図。
【符号の説明】
【0008】
1袖
2脇
3裾
4面テープ
5紐
6襟
A前身頃
B後身頃
C頭部
D腕
Eシャツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャツの袖から脇、裾まで繋がる切り込みを設け、前身頃と後身頃が離れぬように面テープを数箇所に設置し、後身頃を手前に引っ張り出し前身頃の面テープと合わせ易いよう、指を掛けられる紐を後身頃に取り付ける事を特徴とする、紐付き脇開きシャツ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−52508(P2006−52508A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256275(P2004−256275)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(504334094)
【Fターム(参考)】