説明

紙分取用計量装置

【課題】紙の積み重ね等による影響を受けず、積み重ねた複数枚の紙から、正確な指定枚数を分取可能な高性能な紙分取用計量装置を提供する。
【解決手段】総枚数が既知である複数枚の紙を積み重ねるとともに、積み重ねた複数枚の紙に対してそれらを押圧しながら複数枚の紙の総高さを計測することにより、複数枚の紙から指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を指示するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、折り込み広告の束から、必要枚数を分取する際に、その分取位置を示すようにした紙分取用計量装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、新聞に折り込まれて購読者に配達される折り込み広告は、広告代理店やスポンサからの配布依頼を受けると、対応する折り込み広告が入荷した順に倉庫の空いている場所に保管される。その後、保管された折り込み広告は、配布される日付に対応して、新聞販売店毎の部数に仕分され、配送路線に合わせて輸送車両に積み込まれる。
【0003】
通常、仕分作業は、入荷した折り込み広告の束の梱包を解き、その折り込み広告の束が、どの新聞販売店向けのものかを示すラベルの仕分情報に基づいて、各新聞販売店毎の部数あるいは枚数に仕分し、仕分した折り込み広告を再度結束し、さらにラベルを付して路線別に配送部門に回送される。
【0004】
仕分作業における、折り込み広告を各新聞販売店毎の部数に仕分ける具体的なものとしては、積み重ねられた折り込み広告の高さを、その積み重ねられた折り込み広告に対してそれらを圧縮する向きに押圧する押圧力を加えることなく計測手段により計測し、その高さと紙の総枚数とから1枚当たりの厚みを演算手段により演算し、位置指示手段により高さと厚みと分取する枚数データとから分取する枚数位置を決定して積み重ねられた紙に表示する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3459627号公報(第3〜5頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来の技術は、積み重ねられた複数枚の紙の高さを計測する際に、積み重ねられた折り込み広告に対してそれらを圧縮する向きに押圧する押圧力を加えていないため、紙の積み重ね状態により、特に紙を折りたたんだ場合は、紙の折れ具合で厚さが大きく異なる(以下、「積み重ね状態等」と言う)ことから生じる誤差の影響を受け、その結果、積み重ねられた複数枚の紙の総高さを正確に計測することができないし、また、分取高さが指定されても的確にその位置で分取することができないといった問題点を有している。
【0006】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、紙の積み重ね状態等によらず、総枚数が既知である複数枚の紙から指定枚数の紙を正確かつ迅速に分取することが可能な高性能な紙分取用計量装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明の紙分取用計量装置は、総枚数が既知である複数枚の紙を積み重ねるとともに、積み重ねた複数枚の紙に対してそれらを押圧しながら複数枚の紙の総高さを計測することにより、複数枚の紙から指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を指示するようにした装置であって、積み重ねた状態の複数枚の紙に対して、それらを圧縮する方向に押圧する押圧手段と、前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙の総高さを計測する総高さ計測手段と、複数枚の紙の総枚数、分取する枚数を示す指定枚数、及び前記総高さ計測手段で計測した総高さに基づいて、前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙における指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を算出する分取高さ位置算出手段と、前記分取高さ位置算出手段で算出した分取高さ位置を、前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙に対して指示する分取高さ位置指示手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
ここで、「総枚数が既知である」とは、複数枚の紙の総高さを計測する時点で、計測される複数枚の紙の総枚数が既知であるものに加え、総枚数が既知である複数枚の紙から指定枚数を分取した残りのものも総枚数が既知のものに含まれる。前者の具体的な例としては、仕分前の折り込み広告のように2,000枚が一束にまとめられた状態にあるものが挙げられる。また、後者の具体的な例としては、その2,000枚から指定枚数(例えば、500枚)を分取した残りの枚数(例えば、1,500枚)が、総枚数が既知のものの一例として挙げられる。
【0009】
また、「分取高さ位置を、前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙に対して指示する」とは、例えば、算出により当該装置で認識した分取高さ位置を、爪状のものを用いて紙に接触しながら指示するもの及びレーザー等を用いて非接触で指示するものをいう。
【0010】
このようなものであれば、積み重ねた複数枚の紙の総高さの計測から分取高さ位置の指示までを、積み重ねた複数枚の紙を押圧した状態で行うので、例えば、紙の積み重ね状態等で生じる誤差を抑制して、指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を正確に指示できる。
【0011】
すなわち、紙の積み重ね状態等による影響を受けず、積み重ねた複数枚の紙から、正確な指定枚数を分取可能な高性能な紙分取用計量装置を提供することができる。
【0012】
なお、前記紙が、新聞の折り込み広告であることが好ましい。これは、新聞に折り込まれて購読者に配達される折り込み広告は、新聞販売店に配送される前に、一旦、折込センターに搬送されるが、このときの搬入形態は、複数枚の折り込み広告を束にした状態で搬入されるものであり、また、折込センターからの搬出形態は、束を新聞販売店先に応じて分取して搬出されるものであるので、このような折り込み広告の分取に特に有効であるからである。
【0013】
ここで、折り込み広告とは、折られていない1枚ぺらのものを含むのはもちろんのこと、半分などに折られたものに加え、冊子状のものをも含む概念である。
【0014】
総枚数の変動に対して容易に対応するには、前記総枚数の入力を受け付ける総枚数受付手段を具備することが望ましい。
【0015】
所望の指定枚数を分取するには、前記指定枚数の入力を受け付ける指定枚数受付手段を具備することが好ましい。
【0016】
また、積み重ねた複数枚の紙のうち下側又は上側の紙から指定枚数の紙を分取するように、前記分取高さ位置算出手段が、積み重ねた複数枚の紙のうち最下又は最上の紙を基準として分取高さ位置を算出するようにすれば、指定枚数を分取する基準位置を簡単に設定できる。
【0017】
残りの紙からさらに分取して、無駄が発生することを好適に抑制するには、積み重ねた複数枚の紙から指定枚数の紙を分取した後に、分取した残りの紙から新たな指定枚数の紙を分取し得るようにしたものであって、前記分取高さ位置算出手段が、複数枚の紙の総枚数、分取する枚数を示す指定枚数、及び前記総高さ計測手段で計測した総高さに加え、新たな指定枚数に基づいて、前記押圧手段により押圧された状態にある分取した残りの紙における新たな指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を算出するように構成することが望ましい。
【0018】
これの他の態様としては、積み重ねた複数枚の紙から指定枚数の紙を分取した後に、分取した残りの紙から新たな指定枚数の紙を分取し得るようにしたものであって、前記総高さ計測手段が、前記押圧手段により押圧された状態にある分取した残りの紙の総高さを計測するように構成し、前記分取高さ位置算出手段が、分取した残りの紙の総枚数、新たに分取する枚数を示す指定枚数、及び、前記総高さ計測手段で計測した分取した残りの紙の総高さに基づいて、前記押圧手段により押圧された状態にある分取した残りの紙における新たな指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を算出するように構成したものが挙げられる。
【0019】
前記分取高さ位置指示手段が、積み重ねた状態の複数枚の紙の紙面間に挿入可能な分取用爪を利用して、分取高さ位置を指示するようにしたものであれば、簡単な構成でありながらも正確に分取高さ位置を指示できる。
【0020】
また、前記押圧手段で、積み重ねた状態の複数の紙を一定の力で押圧する場合、常に一定の力で押圧するように構成すれば、安定した計測精度を得られる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明の紙分取用計量装置によれば、積み重ねた複数枚の紙の総高さの計測から分取高さ位置の指示までを、積み重ねた複数枚の紙を押圧した状態で行うので、例えば、紙の積み重ね状態等で生じる誤差を抑制して、指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を正確に指示できる。
【0022】
すなわち、紙の積み重ね状態等による影響を受けず、積み重ねた複数枚の紙から、正確な指定枚数を分取可能な高性能な紙分取用計量装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0024】
本発明の一実施形態における紙分取用計量装置Aは、図1、図2に示す紙分取システムSに組み込まれて成り、各新聞販売店毎に仕分する仕分配送センタにおいて、総枚数が既知である複数枚の紙(例えば、新聞に折り込まれる折り込み広告)を分取するのに使用されるものである。この仕分配送センタは、配布を依頼する依頼人から入荷した折り込み広告の束を一時的に保管し、各新聞販売店毎に出荷する折り込み広告の枚数が決定したところで折り込み広告の束の梱包を解き、当該紙分取用計量装置Aを利用して、決められた枚数を分取し、各新聞販売店毎の枚数の折り込み広告の束に仕分して、これを仕分完了品として出荷するものである。
【0025】
すなわち、本実施形態の紙分取用計量装置Aは、総枚数が既知であり積み重ねられ押圧状態にある複数枚の折り込み広告から、指定枚数を分取する分取高さ位置を指示する機能に加え、指示される分取高さ位置を利用して、指定枚数を自動的に分取する紙分取装置としての機能を有するものである。
【0026】
この紙分取用計量装置Aの説明を行う前に、まず、紙分取用計量装置Aとともに紙分取システムSを構成する折り込み広告搬送コンベヤB、宛名搭載装置C、及び自動結束装置Dとについて説明をしておく。
【0027】
折り込み広告搬送コンベヤBは、並走するように敷設した束搬送コンベヤB1と指定枚数分取用搬送コンベヤB2とを有するものである。そして、各コンベヤB1、B2は、上向き面の略中央に、その上向き面と略面一となるように露出させた対を成すベルトBLTを備えてなり、この対を成すベルトBLTが、折り込み広告の両端側を載置しつつ搬送する。2つのコンベヤB1、B2のうち、束搬送コンベヤB1は、折り込み広告の束を、梱包を解かないでそのまま搬送するのに専ら用いるコンベヤであり、また、指定枚数分取用搬送コンベヤB2は、折り込み広告の束を、梱包を解いて搬送するのに専ら用いるコンベヤである。
【0028】
また、本実施形態では、指定枚数分取用搬送コンベヤB2には、当該コンベヤの搬送中心に自動的に折り込み広告を位置付けるためのセンタリング手段(図示せず)を設けている。これにより、折り込み広告の多様なサイズに対応することができる。さらに、指定枚数分取用搬送コンベヤB2には、搬送中の折り込み広告を、紙分取用計量装置Aに搬送する前に、所定時間待機させるバッファ手段(図示せず)を設けている。これにより、折り込み広告の折り込み広告搬送コンベヤBへの投入負担を軽減することができる。
【0029】
宛名搭載装置Cは、束搬送コンベヤB1により搬送されて来る折り込み広告の束、及び前記紙分取用計量装置Aで分取された指定枚数の折り込み広告に、すなわち仕分完了品に、配送先を示す宛名を自動的に搭載する装置である。
【0030】
自動結束装置Dは、3台の自動結束機D1、D2、D3と、これら自動結束機D1、D2、D3間などにおいて仕分完了品を搬送する仕分完了品搬送コンベヤDCとを備えてなり、宛名搭載装置Cで宛名が付された仕分完了品に対して、1台目の自動結束機D1が一の方向に結束バンドを掛け、2台目及び3台目の自動結束機D2、D3が一の方向と直交する方向に結束バンドを掛けて、いわゆる十字掛けとなるように結束するものである。なお、自動結束装置Dを用いずに、仕分完了品を手動で結束することを妨げない。
【0031】
さて、本論に戻り、紙分取用計量装置Aについて詳述する。
【0032】
紙分取用計量装置Aは、図1、図3、図8等に示すように、折り込み広告搬送コンベヤBにより搬送されてきた折り込み広告を載置する載置台1と、前記載置台1に載置される積み重ねた状態の複数枚の折り込み広告J0を圧縮する向きに押圧する押圧手段2と、積み重ねた状態の複数枚の折り込み広告J0の紙面間に挿入可能な分取用爪32を備えた爪部3と、爪部3を水平方向に移動させる分取用爪挿入制御手段としての機能を有するアクチュエータ4と、積み重ねた状態の複数枚の折り込み広告J0から指定枚数の折り込み広告J1を分取した残りの折り込み広告J2を支持するための受け台5と、折り込み広告が受け台5から垂れ下がったことを検知する垂れ下がり検知手段6と、垂れ下がった折り込み広告を受け台5側に復帰させる復帰手段7と、載置台1、分取用爪32及び受け台5の位置を制御するとともに、押圧手段2の押圧力等を制御する電子制御部X(図示せず)と、この電子制御部Xの所定動作させるパラメータの設定変更に係る入力を受け付けたりパラメータの表示を行ったりするタッチパネル式の表示パネル8とを具備してなる。
【0033】
以下、各部について具体的に説明する。
【0034】
載置台1は、上面を載置面11として有するとともに、この載置面11の略中央に、当該載置面11と略面一となるように露出させた対を成すベルト11Bを備えてなる。この対を成すベルト11Bが、折り込み広告の両端側を載置しつつ搬送する。また、本実施形態では、この載置台1は、鉛直方向に昇降させる昇降手段を構成する軸12に支持されてなる。
【0035】
加えて、本実施形態では、搬送されてきた折り込み広告を載置台1に適性に載置するため、当接体13を載置面11上に突出させ(突出位置)、紙分取終了後は載置台1内部に収納することにより(収納位置)、載置面11上の広告を搬出させることを可能としている。この当接体13は、長手方向に各部略等断面を有する円柱状の鋼材であって、後述する電子制御部Xによって、前記突出位置または収納位置に選択的に位置付けられる。
【0036】
押圧手段2は、載置台1に積み重ねた状態の複数枚の折り込み広告J0に対して、それらを圧縮する方向に、常に一定の力で押圧するものであって、載置台1に載置される複数枚の折り込み広告J0のうち、最上に配される折り込み広告に当接する金属製の当接部材21と、この当接部材21を前記載置台1に対して近接及び離間する方向に移動させるためのサーボモータ22とを具備してなる。
【0037】
なお、本実施形態において、このサーボモータ22により当接部材21の高さ位置を1μmステップで制御し得るように構成しているが、これに限られるものではない。また、当接部材21が、載置台1に載置される複数枚の折り込み広告J0を、約30kgの力で押圧するように構成しているが、この押圧力や当接部材21の形状についても実施態様に応じて、安定した高さ計測ができるものに適宜変更可能である。さらに、当接部材21は、金属製のものに限られず、例えば、樹脂製のものを用いるようにしても良い。
【0038】
爪部3は、図3等に示すように、略矩形平板状をなし載置台1に載置している折り込み広告に当接し得る当接部31と、この当接部31の基端から略直角に屈曲させた平面視略五角形の形状を有する分取用爪32とを備え、これら各部をスチール素材の塑性変形加工等により形成してなる。
【0039】
より具体的に当接部31は、当該爪部3を水平方向に移動させるアクチュエータ4に接続されてなる。当然、該爪部3を鉛直方向にも移動させてなることもある。
【0040】
また、分取用爪32は、基端側に平面視矩形状をなす矩形片321と、先端側に平面視三角形状をなす三角片322とを備えてなる。これにより、前記アクチュエータ4により分取用爪32を、押圧手段2により押圧されながら積み重ねられた状態にある折り込み広告J0に対して挿入する際に、前記三角片322によって当該分取用爪32を、抵抗少なく挿入することができる。
【0041】
アクチュエータ4は、分取高さ位置に位置付けられた分取用爪32を、前記押圧手段2により押圧された状態にある複数枚の折り込み広告J0の紙面間に挿入すべく移動させる分取用爪挿入制御手段としての機能を発揮するものである。
【0042】
受け台5は、図1、図3等に示すように、当該受け台5を水平方向に進退させる進退手段51に接続されてなり、且つ、基端側に平面視矩形状をなす矩形要素52と、先端側に平面視三角形状をなす三角要素53とを備えてなる平面視略五角形の形状を有するものであって、本実施形態では、これら各部をスチール製のものとし且つテフロン(登録商標)樹脂等でコーティングしている。これにより、進退手段51によって紙面間に挿入された受け台5を引き抜く際に、残りの折り込み広告J2と受け面50とが静電気や負圧さらには摩擦等(以下、摩擦等と言う)によって付着してしまうことを材質面から抑制することができる。
【0043】
また、本実施形態では、当該受け台5の上向き面たる受け面50に、挿入方向に沿って延びる複数の溝5x(図示せず)を設けている。この複数の溝5xにより、受け台5の受け面50が、挿入方向に沿って延びる凹凸形状を有し、付着抑制手段としての機能を発揮する。すなわち、紙面間に挿入された受け台5を引き抜く際に、残りの折り込み広告J2と受け面50とが摩擦等によって付着してしまうことを形状面からも抑制することができる。なお、この溝5xに替えて、例えば、微小な凹凸を、受け面50全面に設けるようにしてもよい。
【0044】
垂れ下がり検知手段6は、前記受け台5に支持される残りの折り込み広告J2の一部が、その受け台5より下方に垂れ下がった際に、その垂れ下がりを検知するものであって、本実施形態では光センサを利用して構成している。
【0045】
復帰手段7は、前記垂れ下がり検知手段6が、前記受け台5に支持される残りの折り込み広告J2の一部が、その受け台5より下方に垂れ下がっていることを検知した際に、その垂れ下がった折り込み広告の一部に当接し受け台5側に復帰させるものである。
【0046】
具体的にこの復帰手段7は、一端側を中心として他端側を通常位置または復帰位置に選択的に位置付け可能なバー71と、このバー71の他端側を、前記通常位置または復帰位置に選択的に位置付けるように制御するモータ(図示せず)とを具備してなる。なお、本実施形態では、一対のバー71を、前記受け台5の幅寸法と略対応するように離間させて配している。これにより、受け台5から折り込み広告の一方の側縁が垂れ下がった場合には、一対のバー71のうち一のバー71を垂れ下がった折り込み広告に当接させながら復帰位置に位置付け、他方の側縁が垂れ下がった場合には他方のバー71を同様に動作させて対応できる。すなわち、受け台5から折り込み広告のいずれの側縁が垂れ下がっても、一対のバー71により垂れ下がった広告の側縁を受け台5側に復帰させることができる。
【0047】
電子制御部Xは、図4に示すように、CPU101、内部メモリ102、外部記憶装置103、入出力インタフェース104等を具備している。そして、この電子制御部Xは、その内部メモリ102に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU101や周辺機器を作動し、図5に示すように、総枚数受付手段X11、指定枚数受付手段X12、総高さ計測手段X13、分取高さ位置算出手段X14、分取高さ位置指示手段X15等としての機能を発揮する。
【0048】
以下、各手段について詳述する。
【0049】
総枚数受付手段X11は、前記総枚数の入力を受け付けるものであって、前記表示パネル8等を利用して構成している。
【0050】
具体的には、例えば、総枚数が1,000枚であれば、後述する表示パネル8の操作ボタンをタッチ操作して入力された総枚数の値である1,000を受け付ける。なお、本実施形態では、総枚数のデフォルト値として、2,000枚が設定してある。
【0051】
指定枚数受付手段X12は、前記指定枚数の入力を受け付けるものであって、前記表示パネル8等を利用して構成している。
【0052】
具体的には、例えば、指定枚数が300枚であれば、後述する表示パネル8の操作ボタンをタッチ操作して入力された指定枚数の値である300を受け付ける。
【0053】
総高さ計測手段X13は、前記押圧手段2により押圧された状態にある複数枚の折り込み広告J0の総高さm1、すなわち、載置台1の載置面11から当接部材21の当接面211までの距離を計測するものである(図8(2)参照)。具体的には、本実施形態では、載置台1の載置面11を前記昇降手段12により上昇させ分取用爪32下端に当接させ、昇降用サーボモータ(図示せず)の制御量を0(ゼロ)にセット(これが「分取基準位置」となる。)する。この状態で、該載置面11に当接部材21の当接面211を当接させて、前記サーボモータ22の制御量を0(ゼロ)にセットし、載置台1から当接部材21を再び離間させるとともに、載置台1を降ろし、分取する折り込み広告を載置し、再び上昇させ分取基準位置にセットし、該当接部材21の当接面211を介し、押圧手段2により押圧したときの、前記サーボモータ22の制御量から得られる当接面211の移動量に基づき、該折り込み広告J0の総高さm1を計測する(このときの当接面211の位置が「初期当接面位置」となる。)ようにしている。
【0054】
なお、載置面11や当接面211の0(ゼロ)点位置は、分取高さの精度確保に非常に重要であるため、載置面11や当接面211の(ゼロ)点は、当該紙分取装置Aの始動時(例えば、毎日の始業時)に設定する。さらに、載置面11については、分取作業の総高さ計測時や2回目以降の分取作業時で分取基準位置にセットした際の昇降用サーボモータのエンコーダの読値から0(ゼロ)点のズレを自動的にチェックする機能を、当該紙分取用計量装置Aに付加している。
【0055】
本実施形態では、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0のうち下側の折り込み広告から指定枚数の折り込み広告J1を分取するように、前記分取高さ位置算出手段X14が、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0のうち最下の折り込み広告を基準として分取高さ位置を算出するように構成している。なお、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0のうち上側の折り込み広告から指定枚数の折り込み広告J1を分取するように、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0のうち最上の折り込み広告を基準として分取高さ位置を算出するように構成してもよい。
【0056】
分取高さ位置算出手段X14は、複数枚の折り込み広告J0の総枚数、分取する枚数を示す指定枚数、及び前記総高さ計測手段X13で計測した総高さm1に基づいて、前記押圧手段2により押圧された状態にある複数枚の折り込み広告J0における指定枚数の折り込み広告J1を分取する分取高さ位置を算出するものである。
【0057】
具体的には、下式(式1)により算出する。
(式1)分取高さ位置a1=(前記総高さ計測手段X13で計測した総高さm1)×(分取する枚数を示す指定枚数x1)/(複数枚の折り込み広告J0の総枚数x0)
ここで、x1:1回目に分取する指定枚数
なお、この分取高さ位置算出手段X14は、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0から指定枚数の折り込み広告J1を分取した後に、分取した残りの折り込み広告J2から新たな指定枚数の折り込み広告J1を分取する際の分取高さ位置を算出することもできる。この場合には、下式(式2)により、分取高さ位置を算出する。
(式2)分取高さ位置a2=(前記総高さ計測手段X13で計測した総高さm1)×(分取する枚数を示す指定枚数x2)/(複数枚の折り込み広告J0の総枚数x0)
ここで、x2:2回目に分取する指定枚数
同様にして、3回目以降の分取高さ位置を求めることができる。
【0058】
この場合において、分取した残りの折り込み広告J2の総高さを改めて計測し、残りの折り込み広告J2の総枚数を用いて、指定枚数の分取高さ位置を求めてもよい。また、この残りの折り込み広告J2の総高さと残りの総枚数とから、分取した量が適正であったかをチェックすることで分取精度の確保が期待できる。さらに、2回目以降の分取においては、載置台1を分取基準位置まで上げないで、エンコーダの読値や別に設けたスケールの読値で代用することも可能である。
【0059】
分取高さ位置指示手段X15は、前記分取高さ位置算出手段X14で算出した分取高さ位置を、前記押圧手段2により押圧された状態にある複数枚の折り込み広告J0に対して指示するものである。具体的に本実施形態では、前記押圧手段2により押圧された状態にある複数枚の折り込み広告J0に対して、前記分取用爪32を、アクチュエータ4を動作させて分取高さ位置にて挿入することにより、その分取高さ位置を指示するようにしている。
【0060】
なお、この分取高さ位置指示手段X15が、前記分取高さ位置算出手段X14で算出した分取高さ位置を指示するに限らず、外部で測定した分取高さ位置を受け付ける分取高さ位置受付手段としての機能を有し、受け付けた分取高さ位置に基づいて指示し得るようにも構成できる。
【0061】
表示パネル8は、総枚数が既知であり積み重ねた状態にある折り込み広告J0から指定枚数を分取する際に、ホストコンピュータ(図示せず)から仕分に係るデータを取り込んだり、指定枚数の変更に対応し得るように指定枚数を入力したり、総枚数の設定変更をしたりするための操作ボタンや数値ボタン(ともに図示せず)を表示するもので、その操作ボタンには、総高さm1の自動計測を行うための測定開始ボタン等が含まれてなる。
【0062】
次に、本実施形態の紙分取用計量装置Aの動作ついて図6、図7に示すフロー図などを用いて説明する。
【0063】
まず、指定枚数分取用搬送コンベヤB2により搬送されてきた折り込み広告J0が、図8(1)に示すように、載置台1に載置されると(ステップS101)、押圧手段2が作動して、図8(2)に示すように、折り込み広告J0を押圧しながら載置台1にある折り込み広告J0の総高さm1を計測する(ステップS102)。そして、分取高さ位置算出手段X14が、計測した折り込み広告J0の総高さm1等を用いて、すなわち(式1)に基づいて、分取高さ位置を算出する(ステップS103)。例えば、「複数枚の折り込み広告J0の総枚数」が2,000枚、「分取する枚数を示す指定枚数」が500枚、「前記総高さ計測手段X13で計測した総高さm1」が200,000μmであれば、分取高さ位置は、載置台1の載置面11から50,000μmと算出される。
【0064】
次に、分取高さ位置算出手段X14で算出した分取高さ位置に、分取用爪32が位置付けられるように、電子制御部Xが昇降手段(図示せず)を構成する軸12を作動させ、図8(3)に示すように、載置台1を移動させる(ステップS104)。このようにして、分取高さ位置に位置付けられた分取用爪32を、電子制御部Xがアクチュエータ4を作動させ、図8(4)に示すように、押圧されている折込広告に対して挿入する(ステップS105)。そして、分取用爪32が押圧されている折込広告に対して挿入されれば、電子制御部Xがサーボモータ22を作動させ、押圧手段2による押圧が解除される(ステップS106)。
【0065】
そして、電子制御部Xが昇降手段(図示せず)を構成する軸12を作動させて、図9(5)に示すように、載置台1を若干下方に移動させ、分取高さ位置にある分取用爪32の直下に隙間SKを形成させる(ステップS107)。次に、その隙間SKに対して、電子制御部Xが進退手段51を作動させて、図9(6)に示すように、受け台5を挿入する(ステップS108)。
【0066】
すると、受け台5には残りの折り込み広告J2が載置され、また、載置台1には、分取した指定枚数の折り込み広告J1が載置される状態となる。
【0067】
さらに、電子制御部Xが昇降手段を構成する軸12を作動させて、載置台1の載置面11を、図9(7)に示すように、指定枚数分取用搬送コンベヤB2の上向き面と略面一になる位置まで下降させる(ステップS109)と、電子制御部Xが、一対のベルトBLTを作動させて、分取した指定枚数の折り込み広告J1を宛名搭載装置Cに向けて搬送し(ステップS110)、図9(8)に示す状態になる。さらに分取するのでなければ(ステップS111)、終了し、さらに分取するのであれば、図10(9)〜(13)に示すような動作が行われ、さらなる指定枚数の分取が行われる。
【0068】
このように、本実施形態に係る紙分取用計量装置Aは、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0の総高さm1の計測から分取高さ位置の指示までを、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0を押圧した状態で行うので、例えば、折り込み広告の積み重ね状態等で生じる誤差を抑制して、指定枚数の折り込み広告J1を分取する分取高さ位置を正確に指示できる。
【0069】
また、従来の重量計測での分取方法では、まず大まかに分取し、計量して指定枚数との枚数差(重量差)を知り、再度、分取し、指定枚数との枚数差(重量差)を小さくするという繰り返し作業であった。したがって、分取に時間を要するため分取精度を犠牲にして、分取の時間を確保していると言う問題があった。本実施形態の紙分取用計量装置Aによれば、指定枚数に応じた分取高さ位置を求めてから、すなわち計量してから、分取するため、分取は一回で終わり、分取の時間が早く、かつ高さ計測を押圧状態で行うため十分な精度で分取可能である。
【0070】
すなわち、折り込み広告の積み重ね状態等による影響を受けず、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0から、一度の動作で正確な指定枚数を分取可能な高性能な紙分取用計量装置Aを提供することができる。
【0071】
また、前記総枚数の入力を受け付ける総枚数受付手段X11を具備しているので、総枚数の変動に対して容易に対応することができる。
【0072】
また、前記指定枚数の入力を受け付ける指定枚数受付手段X12を具備しているので、所望の指定枚数を容易に分取することができる。
【0073】
また、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0のうち下側の折り込み広告から指定枚数の紙を分取するように、前記分取高さ位置算出手段X14が、積み重ねた複数枚の折り込み広告J0のうち最下の折り込み広告を基準として分取高さ位置を算出するようにしているので、指定枚数を分取する基準位置を簡単に設定できる。
【0074】
また、前記分取高さ位置算出手段X14が、複数枚の折り込み広告J0の総枚数、分取する枚数を示す指定枚数、及び前記総高さ計測手段X13で計測した総高さm1に加え、新たな指定枚数に基づいて、前記押圧手段2により押圧された状態にある分取した残りの折り込み広告J2における新たな指定枚数の折り込み広告を分取する分取高さ位置を算出するように構成しているので、残りの折り込み広告J2からさらに分取して、無駄が発生することを好適に抑制できる。
【0075】
前記分取高さ位置指示手段X15が、積み重ねた状態の複数枚の折り込み広告J0の紙面間に挿入可能な分取用爪32を利用して、分取高さ位置を指示するようにしているので、簡単な構成でありながらも正確に分取高さ位置を指示できる。
【0076】
また、押圧手段2を、積み重ねた状態の複数の折り込み広告を常に一定の力(約30kg)で押圧するように構成しているので、安定した計測精度が得られる。
【0077】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0078】
例えば、総高さ計測手段X13が、サーボモータ22の制御量から得られる当接部材21の移動量に基づいて、押圧手段2により押圧された状態にある複数枚の折り込み広告J0の総高さm1を計測するように構成しているが、レーザ光を利用して計測するなど、前記総高さm1を計測する方法は、本実施形態に限られるものではない。
【0079】
また、各種コンベヤが、対を成すベルトBLTを備えるように構成しているが、このベルトBLTに替えて回転自在な複数のローラを備えるようにするなど、実施態様に応じて適宜変更可能である。
【0080】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の一実施形態における紙分取用計量装置を組み込んだ紙分取システムの全体斜視図。
【図2】同実施形態における紙分取システムを模式的に示す平面図。
【図3】同実施形態における分取用爪及び受け台を示す斜視図。
【図4】同実施形態における電子制御部の機器構成を示す機器構成図。
【図5】同実施形態における電子制御部の機能構成を示す機能構成図。
【図6】同実施形態における紙分取用計量装置の動作を示すフローチャート。
【図7】同実施形態における紙分取用計量装置の動作を示すフローチャート。
【図8】同実施形態における指定枚数を分取する際の分取用爪等の位置関係を模式的に示す図。
【図9】同実施形態における指定枚数を分取する際の分取用爪等の位置関係を模式的に示す図。
【図10】同実施形態における指定枚数を分取する際の分取用爪等の位置関係を模式的に示す図。
【符号の説明】
【0082】
A・・・・・紙分取用計量装置
m1・・・・押圧された状態にある複数枚の紙(折り込み広告)の総高さ
J0・・・・分取前の総枚数が既知の複数枚の紙(折り込み広告)
J1・・・・分取した指定枚数の紙(折り込み広告)
J2・・・・分取した残りの紙(折り込み広告)
J3・・・・新たな指定枚数の紙(折り込み広告)
X11・・・総枚数受付手段
X12・・・指定枚数受付手段
X13・・・総高さ計測手段
X14・・・分取高さ位置算出手段
X15・・・分取高さ位置指示手段
2・・・・・押圧手段
32・・・・分取用爪




【特許請求の範囲】
【請求項1】
総枚数が既知である複数枚の紙を積み重ねるとともに、積み重ねた複数枚の紙に対してそれらを押圧しながら複数枚の紙の総高さを計測することにより、複数枚の紙から指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を指示するようにした装置であって、
積み重ねた状態の複数枚の紙に対して、それらを圧縮する方向に押圧する押圧手段と、
前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙の総高さを計測する総高さ計測手段と、
複数枚の紙の総枚数、分取する枚数を示す指定枚数、及び前記総高さ計測手段で計測した総高さに基づいて、前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙における指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を算出する分取高さ位置算出手段と、
前記分取高さ位置算出手段で算出した分取高さ位置を、前記押圧手段により押圧された状態にある複数枚の紙に対して指示する分取高さ位置指示手段とを具備することを特徴とする紙分取用計量装置。
【請求項2】
前記紙が、新聞の折り込み広告であることを特徴とする請求項1記載の紙分取用計量装置。
【請求項3】
前記総枚数の入力を受け付ける総枚数受付手段を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の紙分取用計量装置。
【請求項4】
前記指定枚数の入力を受け付ける指定枚数受付手段を具備することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の紙分取用計量装置。
【請求項5】
積み重ねた複数枚の紙のうち下側又は上側の紙から指定枚数の紙を分取するように、前記分取高さ位置算出手段が、積み重ねた複数枚の紙のうち最下又は最上の紙を基準として分取高さ位置を算出することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の紙分取用計量装置。
【請求項6】
積み重ねた複数枚の紙から指定枚数の紙を分取した後に、分取した残りの紙から新たな指定枚数の紙を分取し得るようにしたものであって、
前記分取高さ位置算出手段が、
複数枚の紙の総枚数、分取する枚数を示す指定枚数、及び前記総高さ計測手段で計測した総高さに加え、新たな指定枚数に基づいて、前記押圧手段により押圧された状態にある分取した残りの紙における新たな指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を算出するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の紙分取用計量装置。
【請求項7】
積み重ねた複数枚の紙から指定枚数の紙を分取した後に、分取した残りの紙から新たな指定枚数の紙を分取し得るようにしたものであって、
前記総高さ計測手段が、前記押圧手段により押圧された状態にある分取した残りの紙の総高さを計測するように構成し、
前記分取高さ位置算出手段が、分取した残りの紙の総枚数、新たに分取する枚数を示す指定枚数、及び、前記総高さ計測手段で計測した分取した残りの紙の総高さに基づいて、前記押圧手段により押圧された状態にある分取した残りの紙における新たな指定枚数の紙を分取する分取高さ位置を算出するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の紙分取用計量装置。
【請求項8】
前記分取高さ位置指示手段が、積み重ねた状態の複数枚の紙の紙面間に挿入可能な分取用爪を利用して、分取高さ位置を指示するようにしたことを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の紙分取用計量装置。
【請求項9】
前記押圧手段で、積み重ねた状態の複数の紙を一定の力で押圧する場合、常に一定の力で押圧するように構成していることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の紙分取用計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−48550(P2006−48550A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−231631(P2004−231631)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【特許番号】特許第3730249号(P3730249)
【特許公報発行日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【出願人】(599101874)株式会社システマック (12)
【Fターム(参考)】