細線同軸コネクタ

【課題】ケーブルの外導体を機械的にカシメ、２段構成とした細線同軸コネクタを提供する。
【解決手段】（イ）共通グランド端子（１）に折り返し部（２）を設け、同軸ケーブルに対応する部位に概略円形状の貫通孔（３）を設ける。（ロ）プラグコネクタ（４）の本体モールド（５）に概略長方形状の端子（６）を設ける。（ハ）金属外導体（８）を本体モールド（５）の外側に設ける。以上を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、同軸ケーブルを横並びに配置したコネクタに関する物である。
【背景技術】
【０００２】
従来、図２に示されるように同軸ケーブルの外導体をプラグコネクタの共通なアース用金属導体に半田付けしたり、ケーブルが横並びに一列配列としたコネクタが有った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そのためには次のような問題点があった。
（イ）各同軸線の外導体をコネクタの共通グランド端子に固定する方法が半田つけであったため寸法的に長くなり且つ作業性及び信頼性に問題があった。
（ロ）ケーブルが一列配列の場合、多極になると幅が広がり実装側の基板の配線に制約があった。
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
共通グランド端子を折り返し構造とし且つ貫通孔を設ける。リセコネクタと勘合する側の接点を概略長方形のストレート形状とする。ケーブルの配列及び端子の配列を二段構成とする。
以上を特徴とする細線同軸コネクタ。
【発明の効果】
【０００５】
同軸ケーブルの外導体とコネクタの共通グランド端子との接続に半田付けが不要であるため信頼性が高く、作業性が良い。又寸法的に小型にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下に本発明の実施の形態について主に図１を用いて説明する。
（イ）共通グランド端子（１）に折り返し部（２）を設け、同軸ケーブルに対応する部位に概略円形状の貫通孔（３）を設ける。
（ロ）プラグコネクタ（４）の本体モールド（５）に概略長方形状の端子（６）を設ける。
（ハ）金属外導体（８）を本体モールド（５）の外側に設ける。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、
同軸ケーブルをケーブル外導体（９）ケーブル内絶縁被覆（１０）ケーブル内導体（１１）が適正な長さになるように加工し、共通グランド端子（１）の貫通孔（３）にケーブル外導体（９）が位置する様に設け、カシメ、固定する、この後ケーブル内導体（１１）を端子（６）のケーブル側の一端に半田等により固定し、金属外導体（８）を本体モールド（５）に被せ設け、対応する基板などに実装されたリセコネクタ（１２）と勘合させ用いる。
この際図３に示される用にコネクタの端子の配置は１列構成でもかまわない。
又図４に示される様にリセコネクタと勘合するプラグコネクタの端子（６）を図２に示される従来の端子形状としても良い。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明のリセコネクタと勘合された断面図である。
【図２】従来のコネクタの勘合された断面図である。
【図３】本発明の一段構成の勘合された断面図である。
【図４】本発明の共通グランド端子を用い、従来の端子構造で一段構成の勘合された断面図である。
【符号の説明】
【０００８】
１共通グランド端子
２折り返し部
３貫通孔
４プラグコネクタ
５本体モールド
６端子
７ガイド孔
８金属外導体
９ケーブル外導体
１０ケーブル内絶縁皮膜
１１ケーブル内導体
１２リセコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項１】
（イ）共通グランド端子（１）に折り返し部（２）を設け、細線同軸ケーブルに対応する部位に概略円形状の貫通孔（３）を設け、細線同軸ケーブルのケーブル外導体（９）がこの貫通孔（３）の下に位置する様に設けカシメる。
（ロ）ケーブル内導体（１１）を端子（６）のケーブル側の部位に半田付けなどにより接続する。
（ハ）金属外導体（８）を本体モールド（５）の外側に設ける。
以上の構成の細線同軸コネクタ。
【請求項２】
端子（６）のリセコネクタ側の端子の形状を概略長方形の板状としプラグコネクタの厚さ方向、つまり縦方向に配置した請求項１の細線同軸コネクタ。

【図１】