説明

組成物及び重合物

【課題】室温での安定性に優れると共に、十分に高い重合性を有し、重合時の副反応が少ない組成物、及び、該組成物から得られる重合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、(A)エステル化合物と、(B)三ハロゲン化ホウ素と、(C)エピスルフィド化合物とを含有する組成物に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)エステル化合物と、(B)三ハロゲン化ホウ素と、(C)エピスルフィド化合物と、を含有する組成物。
【請求項2】
前記エステル化合物が、下記式(1)又は(2)で表される化合物である、請求項1記載の組成物。
【化1】


[式中、aは、1以上の数を示し、
は、水素原子、炭素数1〜33の鎖状、分岐状若しくは環状の脂肪族炭化水素基又は置換若しくは無置換の芳香族炭化水素基を示し、
は、炭素数1〜33の鎖状、分岐状若しくは環状の脂肪族炭化水素基又は置換若しくは無置換の芳香族炭化水素基を示し、
及びRは、互いに連結されていてもよく、
aが2以上の場合、複数存在するRは同一でも異なっていてもよく、R同士が連結されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜33の鎖状、分岐状若しくは環状の脂肪族炭化水素基又は置換若しくは無置換の置換芳香族炭化水素基を示し、
及びRは、互いに連結されていてもよい。]
【請求項3】
前記エステル化合物の炭素数が、3〜26である、請求項1又は2記載の組成物。
【請求項4】
前記エステル化合物のエステル基の数が、1〜8である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記(A)エステル化合物及び前記(B)三ハロゲン化ホウ素の少なくとも一部が錯体を形成している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
下記式(3)で表される、前記(A)エステル化合物と前記(B)三ハロゲン化ホウ素との比率を表す指標αが1〜1000である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
指標α=αs/αb (3)
αs:前記エステル化合物のエステル基の物質量(mol)
αb:前記三ハロゲン化ホウ素の物質量(mol)
【請求項7】
前記三ハロゲン化ホウ素が、三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、及び三臭化ホウ素からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記エピスルフィド化合物が、3員環チオエーテル構造のみを重合性官能基として有する化合物である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記三ハロゲン化ホウ素の物質量(mol)と、前記エピスルフィド化合物に含まれるエピスルフィド基の物質量(mol)との比が、1:10〜1:100000である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記エピスルフィド化合物のエピスルフィド当量が、65〜700g/molである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記エピスルフィド化合物が、下記式(4)、(5)、(6)又は(7)で表される部分構造を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【化2】


[式中、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33及びR34はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜20の鎖状、分岐状若しくは環状の脂肪族炭化水素基又は置換若しくは無置換の芳香族炭化水素基を示す。]
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物中の前記エピスルフィド化合物を重合して形成される、重合物。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物中の前記エピスルフィド化合物を加熱及び/又はエネルギー線照射により重合する、重合物を製造する方法。