説明

組込型の中央ストリップを有するスライダ針

【課題】改良された中央ストリップ材を備えたスライダ針を提供する。
【解決手段】スライダ針は、針ベース本体2の開口19を、例えば下側から通して留める、仕切り部材を含む。仕切り部材は、実際、オプションとして若干の遊びをもって、嵌め合い係合する結果、針ベース本体2に容易に挿入されうるが、なおも確実に保持されるような形状を持つ。当該仕切り部材は、弾性部およびスライダ・スリットの底部と相互に作用するフット延長部を備える。フット延長部は、反対方向に曲げられた2つの部分27、28を有するのが好ましい。当該部分は、横方向か、そうでない場合平坦な仕切り部材の長さ方向に曲げられてもよい。挿入スリットの形で構成されうる開口19の領域では、針ベース本体2の背部18はくぼみ24を有するので、部分27、28は、針背部18を越えて突き出ることができない。弾性部は、仕切り部材との一体部品であるのが好ましい。この結果、弾性部が外れる(失う)ことはない。費用効果的な製造が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編み機のためのスライダ針に関する。
【背景技術】
【0002】
分かれたスライダを備えたスライダ針(複合針)は知られている。このようなスライダは、スライダ溝で走行する少なくとも2本の脚があって、中央ストリップ(隔壁)によって、互いに離れて保持される。
【0003】
中央ストリップを含むこのようなスライダ針は、特許文献1により知られている。この文献では、中央ストリップは針本体と一体の部品である。この考え方を実現するには、高い製造費用が必要となり、結果として中央ストリップは堅固に支持される。
【0004】
中央ストリップを含むスライダ針は、特許文献2によっても知られている。この中央ストリップは、後に針ベース本体に挿入され、着脱不可能な様にそれに固定される、独立の仕切り部材として構成される。このスライダ針のスライダ溝は、2つの側壁および1つの底部によって、その範囲を区切られる。部分的に1つの側壁を通るとともに、底部を通って延びるより大きな開口が、仕切り部材の延長部を収容する。延長部は、開口を通して側面からアクセス可能である。この延長部は針に取付けられ、恒久的に動かせない接続ができる。しかしながら、製作はかなり大変である。中心平面に対して非対称なように当該開口を設けるため、結果として針はかなり弱くなりやすい。例えば、針からぶら下がった編み物を引っ張った場合、当該針に曲げ応力がかかり、中央ストリップは外れてしまうかもしれない。さらにまた、この考え方では、仕切り部材の位置決めの点から、充分な精度を確保することは比較的困難である。
【0005】
部材が、例えば仕切り部材が、針から外れて編み機に入った場合、制御不能に動く仕切り部材が、結局編み機に重大な損傷を引き起こすことになりかねない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1229159号明細書
【特許文献2】欧州特許第1424417号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これを考慮して、中央ストリップ材を備えたスライダ針の改良案を提供するのが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、特許請求の範囲請求項1のスライダ針により達成される。
【0009】
本発明のスライダ針は、針本体を有し、当該針本体のスライダ溝の底部には、少なくとも一つの開口が備えられる。スライダ溝に配置された仕切り部材のフット延長部は、当該開口を通って延びる。フット延長部は、スライダ溝の底部の下で、下方へ伸び、スライダ溝に嵌め合う(formschluessig)ように仕切り部材を固定する。フット延長部を底部の下で下方へ伸ばすことによって、仕切り部材がスライダ針から外れず、編み機内で制御不能に動かないことが確実となる。
【0010】
スライダ溝の底部の開口は、スリットの形状を有するのが好ましい。当該開口は、スライダ溝の長さ方向に延びるのが好ましい。好ましい実施態様では、開口は、両側壁から距離を保つ。換言すれば、好ましくはスリット形の開口の両側に、一方では1つの側壁により、他方では開口により、それぞれ範囲を区切られたストリップの形をした底部領域がある。これらの2つのストリップの形をした底部領域は、同一平面に位置するのが好ましい。この底部領域は、スライダの2本の脚部のための摺動表面を形成するのが好ましい。言い方を変えると、例えば、細長いオーバル形であるスリットは、当該スリットの周囲全体にわたり、底部によって囲まれる。
【0011】
仕切り部材は、基本的に長方形の形をもち、薄い平面部材として構成される。それは、側壁間の中心に平行な、フット延長部により保持された弾性部を有するのが好ましい。フット延長部は、好ましくはスリット形の開口のため中央に配置される平坦な部分であり、その弾性部は、側壁に平行に正確に整列させられる事が好ましい。仕切り部材は、通常、若干の長手方向の遊びおよび/または若干の側面の遊びをもって保持されるのが好ましい。
【0012】
好ましくは、フット延長部は、底部と嵌め合いにより係合し、そこでは、嵌合いは、恒久的な変形、例えば、曲げによっても、あるいはフット延長部またはその部分の弾性動作によっても達成できる。好ましい実施態様では、フット延長部の端は横方向に曲げられる。この結果、仕切り部材は、所定の位置に動かずに保持されるか、あるいは最小限の遊びを示す。遊びは、スライダの動作方向にある、長手方向の遊びであってよい。加えて、または、代わりとして、仕切り部材が側面の方向にいく分移動可能であるように、若干の横の遊びがあってもよい。このようにして、スライダの望ましくないジャミングは、確実に排除できる。
【0013】
底部の下で長さ方向にフット延長部を曲げることもできる。この場合、若干の遊びをもって仕切り部材を保持することもできる。遊びは、スライダ溝の長さ方向、すなわち、スライダの長さ方向に、同様にそれに対して横方向に、あってもよい。
【0014】
仕切り部材を弾力的な仕方で、例えば、戻り止め手段を用いて、針本体に支持することもできる。その場合、ゴム部材または弾力的な支持部材を、フット延長部に、または、それに代えて、弾性部に設けてもよい。このような弾力的な部分は、例えば、仕切り部材に適当な切り欠きを設けることにより費用効果的に製造できる、バネ付勢されたタブであってもよい。
【0015】
針背部には、特に、曲げられたフット延長部の部分を収容できるくぼみが設けられる。この結果、フット延長部のどの部分も針背部を越えて突き出ることがないことが確実となる。
【0016】
仕切り部材の針本体との嵌め合い係合に加えて、例えば接着材か固定用ニスまたは溶接のような、部材同士の係止手段により、確実にぴったりとした接合ができる。
【0017】
本発明の有利な実施態様の更なる詳細は、請求項、記載および図面の主題である。記載は本発明の本質的な態様および種々の状況に限定される。図面は、更なる詳細を開示するが、補足的と見なされるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】スライダ針の部分の分解図。
【図2】図1のスライダ針の、スライダを格納した状態の平面図。
【図3】図2のスライダ針の、スライダが前方へ動いた状態の平面図。
【図4】図3のスライダ針の線IV−IVに沿った断面図。
【図5】図1および図4のスライダ針の、針の後ろを見た時の、詳細の斜視図。
【図6】スライダ針の変形の図7の線VI−VIに沿った断面図。
【図7】図6のスライダ針の詳細の長手方向の断面図。
【図8】スライダ針の別の実施態様の長手方向の断面図。
【図9】スライダ針の更なる実施態様の長手方向の断面図。
【図10】スライダ針の更なる実施態様の長手方向の断面図。
【図11】スライダ針の更なる実施態様の長手方向の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、簡略化されたスライダ針1を示す。このスライダ針1は、その一端にフック3を有する針本体2を含む。フック3の突端4は、2つの側壁5、6の間に定められるスライダ溝7を指しており、当該スライダ溝は、スライダ8を収容するように構成される。このスライダは、好ましくは柔軟性のある薄片として構成される2本の脚9、10をもつ。薄片の前側から外側に伸びる突起11、12は、フック3を開閉するために設けられる。そのために、スライダ8はスライダ溝7の長さ方向に前後動する。スライダ8を駆動するために足部13、14が薄片9に設けられている。あるいは、薄片9、10は別の仕方で保持されおよび/または駆動されてもよい。例えば、それらはスライダと一体の部分であってもよい。
【0020】
図2から明らかなように、仕切り部材15が、2枚の側面の壁5、6間の、そして薄片9、10間のスライダ溝7に、配置され、当該仕切り部材の厚みは、所望の、そして、例えば、可能性として薄片9、10および/または側壁5、6の厚みに対応するものが適切に選択される。仕切り部材15は、2つの薄片9、10を互いから離して保つ、平らな、平坦なシートメタル部であるのが好ましい。当該シートメタル部は、スライダ溝7の適切な位置に、例えば、図2および3で示すように、フック3のすぐ近くに、または、フックからわずかに大きい距離にある、例えば、図1に示すような位置16にも、配置されてよい。
【0021】
図4は、図3の線IV−IVに沿った針の横断面で、スライダ溝を示す。スライダ溝7は、2つの側壁5、6および底部17によって範囲を区切られ、当該底部は、下方の方向へ、すなわち、針背部18の方へ、スライダ溝7の範囲を区切る。開口19は底部17を通って延び、針背部18に至る。開口19はいかなる適切な形を有してもよい。例えば、スリットの形の場合、スライダ溝の長さ方向に、すなわち側壁5、6に、そして薄片9、10に平行して、スリットとして延びるのが好ましい。
【0022】
スリット形の開口19は、スライダ溝7の中央に配置されるのが好ましい。当該開口は、当該スライダ溝より狭いのが好ましい。従って、ストリップ(細長い条片)の形をした底部分20、21が、開口19の両側に形成され、当該ストリップ形の部分の各々は、外側は側壁5、6の内部表面22、23によって、そして内側はスリット形の開口19によって、範囲を区切られる。針背部18の方へ向かって、開口19は、くぼみ24で終端するのが好ましく、そのくぼみは、例えば針本体2の全幅全体に、そして少なくともスリットとして構成される開口19の全長に沿って延びる。
【0023】
仕切り部材15は、薄片9、10の間に延びる弾性部25と、開口19により形成されるスリットを通って突き出る、少なくとも一つのフット延長部26とを、備える。フット延長部26は、最小の遊びをもって、底部17の開口19中に延びることができる。この結果、フット延長部26は、底部17の開口19の、互いに面する内面に対し当接できるので、当該部材が側面の方向に仕切り部材15を案内する。仕切り部材15は、均一のシートメタル厚を有するシートメタル部であるのが好ましい。図4に示すように、フット延長部26の部分27、28は別の方向へ離れるように、すなわち、針の横断方向に、横に曲げられてもよく、この結果、フット延長部26の部分27、28は底部17の下に伸びる。この関係は、図5の異なる視点からの斜視図に、再び示されている。明らかなように、フット延長部26の横方向に曲げられた部分27、28はくぼみ24により完全に収容される。従って、当該部分は針背部18を越えては突き出ない。
【0024】
仕切り部材15は、フット延長部26により嵌め合い(formschluessig)の方法で設置され、そして中心に保持される。しかしながら、特に、図5に示すように、仕切り部材15は若干の長手方向の遊びをもっていてもよい。加えて、若干の側面の遊びをもっていてもよい。仕切り部材15は、したがって、側面の方向に、または長さ方向において、少なくとも最小限の遊びを有するが、当該仕切り部材は、外れない(失われない)よう保護されるように、スライダ針18に保持される、すなわち運転モード状況にかかわらずそれは外れない(失われない)。図5の仕切り部材15は、それが針背部18から開口19に挿入されるかたちで、針本体2に設置されている。
【0025】
仕切り部材15をスライダ針1に設置するための別の選択肢は、図7と共に図6から明らかである。上記の記載は、以下に説明する差異を除いて、この実施態様に当てはまり、従ってすでに述べた参照符号が使用される。
【0026】
ここで、くぼみ24は図7および図6のようなスリットとして構成され、当該スリットは針本体2の全幅全体には延びていない。しかしながら、針背部18上のくぼみ24は、針の長さ方向に測ったとき、底部17より長い。フット延長26は、底部17の下でスリットの長さ方向に延びる2つの部分29、30を有する。部分29、30は、例えば、フット延長部26を適切に切り欠くことにより設けられる。それらは、戻り止め面31、32を有する弾性突起を形成する。これらの戻り止め面31、32は、戻り止め面31、32の背後の、スリット形の開口19の前側端に延びた突出部33、34の下で延びる。弾性部25から遠い側に面した側面に、弾力的に構成された部分29、30が、挿入斜面35、36を伴って設けられる。この実施態様では、仕切り部材15は、針の上側からスリット形の開口19に押し込まれることができ、それにより所定の位置に嵌まり、針本体2は戻り止め動作によって所定の位置に保持される。
【0027】
戻り止め接続の変形は、例えば、図8に示されるように、可能である。単一の開口19に代わり、2つのスリット形の開口19a、19bが設けられ、そこで当該開口は対応するくぼみ24a、24bで終端する。あらためて、各開口19a、19bは、側面の方向に仕切り部材15を安定させるフット延長部26a、26bを保持できる。フット延長部26a、26bは、戻り止め突起の働きをする弾力的に構成された部分29a、30a、29b、20bを備え、当該部分は、各開口19a、19bの端の後へ、したがって、底部17の下へ延びる。それ以外については、よりよく図8を理解するために、図7の記載を参照されたい。
【0028】
図9は、再びスライダ針1の実施態様を示し、ここでは仕切り部材15は、恒久的な変形により所定の位置に固定される。仕切り部材15を固定するために、2つのフット延長部26a、26bがあるが(図9の左上と右上)、わずか1つ、あるいは3つ以上のこのようなフット延長部が設けられてもよい。各フット延長部26a、26bは、部分27a、28a、27b、28bからなる。図9に示すように、これらの延長部はそれぞれのスリット形の開口19a、19bを通って延びる。そこで、それらは底部17の下に伸びるよう、針の長さ方向の前後の方へ曲げられる。その場合、くぼみ24a、24bは針幅全体に伸びてもよく、また単により狭くてもよい。例えば、スリット19a、19bの幅が限定される。
【0029】
図7、図8および図9の仕切り部材15は、針ベース本体2において、フット延長26が開口19に、針の上側から針ベース本体2に挿入され、そこに固定されて設置される。仕切り部材15は、同様に、長さ方向におよび/または横方向に存在する若干の遊びをもって保持されてもよい。
【0030】
図10は別の実施態様の選択肢を示す。この場合、仕切り部材15は針本体2に針の背面から設置される。ここで、フット延長部26は、針の長さ方向において、弾性部25よりも長い。適切な凹所43、44を弾性部25に設けることによって、弾力突起37、38が設けられ、当該突起の前側39、40が底部17に対する戻り止め面として当接する。その場合、長さ方向に伸びるフット延長部26の突起41、42は、底部17の下で延びる。
【0031】
仕切り部材15をスライダ針1に設置するための別の選択肢は、図11から明らかである。上記の記載は、以下説明する差異を除いて、この実施態様に適用され、すでに説明した参照符号は基礎として使用される。図11の仕切り部材15は、図5の仕切り部材15と同様に、互いに離れる方向に横に曲げられた部分27、28に加え、弾力的に構成された部分29の形をした、少なくとも一つのクリップを備えてもよい。この弾力的に構成された部分29は、組立てられた状態では、スライダ溝の底部17と相互に作用する前側40を有する。図11の仕切り部材15は、ねじることによって、開口19に針背部18から挿入され、針ベース本体2に設置される。最初に、 クリップ29の反対側に位置する仕切り部材15の端を開口19に挿入し、そこで軸周りの旋回動作によって所定の位置に固定する。その際、クリップ29の前側40は底部17の上に位置する。このようにして、仕切り部材15を針ベース本体2に留めることができる。
【0032】
本発明では、スライダ針1は、針ベース本体2の開口19を通して、例えば下側から、留められる、仕切り部材15を含む。仕切り部材15は、実際、オプションとして若干の遊びをもって、嵌め合い係合する結果、針ベース本体2に容易に挿入されうるが、なおも確実に保持されるような形状を持つ。当該仕切り部材は、弾性部25およびスライダ・スリットの底部17と相互に作用するフット延長部26を備える。フット延長部26は、反対方向に曲げられた2つの部分27、28、27a、28aを有するのが好ましい。当該部分は、横方向か、そうでない場合平坦な仕切り部材15の長さ方向に曲げられてもよい。挿入スリットの形で構成されうる開口19の領域では、針ベース本体2の背部18はくぼみ24を有するので、部分27、28、27a、28aは、針背部18を越えて突き出ることがない。弾性部25は、仕切り部材15との一体部品であるのが好ましい。この結果、弾性部15が外れる(失う)ことはない。費用効果的な製造が可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 スライダ針
2 針本体
3 フック
4 突端
5、6 側壁
7 スライダ溝
8 スライダ
9、10 脚、薄片
11、12 突起
13、14 足部
15 仕切り部材
16 位置
17 底部
18 針背部
19 開口
20、21 底部分
22、23 内表面
24 くぼみ
25 弾性部
26 フット延長部
27、28 部分(曲げられた)
29、30 部分(弾力的に構成された)
31、32 戻り止め面
33、34 突出部
35、36 挿入斜面
37、38 突起
39、40 前側
41、42 突起
43、44 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その一端にフック(3)を有する針本体(2)と、
2つの側壁(5、6)と底部(17)とによって、範囲を区切られ、少なくとも一つの開口(19)が、当該底部(17)を通って延びている、当該針本体(2)に設けられたスライダ溝(7)と、
少なくとも2本の脚(9、10)を有し、長さ方向に移動可能なように当該スライダ溝(7)に配置されたスライダ(8)と、
当該開口(19)を通り、当該スライダ溝(7)の当該底部(17)に延びるように配置された少なくとも一つのフット延長部(26)を有する、当該スライダ溝(7)に位置する仕切り部材(15)と
からなるスライダ針(1)。
【請求項2】
前記側壁(5、6)は、前記スライダ溝(7)の両側に、互いに平行に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項3】
前記開口(19)は、溝の長さ方向に伸びる少なくとも一つのスリットにより形成される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項4】
前記開口(19)は、前記側壁(5、6)の双方から距離を保つ、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項5】
前記仕切り部材(15)は、前記スライダ溝(7)内に延びる弾性部(25)を有し、当該弾性部は、平面で、前記側壁(5、6)の間の中心に平行であるように配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項6】
前記フット延長部(26)は、嵌め合いにより前記底部(17)に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項7】
仕切り部材(15)は、少なくとも一つの弾力的に構成された部分(29、37)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項8】
前記弾力的に構成された部分(29、37)は、戻り止め面(31、39)を備える、ことを特徴とする請求項7に記載のスライダ針。
【請求項9】
前記フット延長部(26)は、少なくとも一つの曲げられた部分(27、27a)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項10】
前記曲げられた前記部分(27a)は、針の長さ方向に曲げられている、ことを特徴とする請求項9に記載のスライダ針。
【請求項11】
前記曲げられた部分(27)は、針の横方向に曲げられている、ことを特徴とする請求項9に記載のスライダ針。
【請求項12】
前記針本体(2)は、底部(17)の外面する針背部(18)に、フット延長部(26)の前記曲げられた部分(27、27a)を収容するためのくぼみ(24)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項13】
前記仕切り部材(15)は、前記スライダ溝(7)で前記スライダ溝の長さ方向に移動できる、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項14】
前記仕切り部材(15)は、部材同士を結合する手段により固定される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項15】
前記仕切り部材(15)は、少なくとも一つの溶接点により前記針本体(2)に固定される、ことを特徴とする請求項14に記載のスライダ針。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−74559(P2011−74559A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219698(P2010−219698)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(598132646)グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト (77)
【Fターム(参考)】