説明

給水加熱器ドレンのポンプアップ方法

【目的】 復水中への注水に規定の水質を満たしていないドレンを注入しないようにすることを目的とする。
【構成】 給水加熱器9,10で凝縮したドレンをドレンタンク12に回収し、この給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管13を通ってドレンポンプに導き、ドレンポンプ14で昇圧して復水管7内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には非常用ドレン管21を通って復水器2に至るようにし、ドレンタンク降水管13または非常用ドレン管21に設けられた試料採取点24からドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後にドレンタンク12のドレンを復水管7内を流れる復水中に注入する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電プラントの給水加熱器で凝縮したドレンをドレンポンプで昇圧して復水管に送給する給水加熱器ドレンのポンプアップ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に原子力発電プラントにおいて、復水もしくは給水は給水加熱器においてタービン抽気による加熱が施された後に蒸気発生器に送給される。そして、この給水加熱器で凝縮したタービン抽気はドレンとなって順次低圧側の給水加熱器へカスケードして送られ、最終的には復水器へ回収される。
【0003】最近、原子力発電プラントの熱効率をより一層向上させる手段として、給水加熱器のドレンをカスケードして復水器に回収するのではなく、復水を送給する復水管にドレンポンプを介して供給するシステム、すなわち給水加熱器ドレンポンプアップシステムが採用されるようになって来ている。この給水加熱器ドレンポンプアップシステムでは、給水加熱器で凝縮したドレンを復水と直接混合させるため、復水温度および給水温度の上昇に大いに寄与し、発電プラントの効率を約0.5%程度向上させることが出来る。このため、最新の原子力発電プラントでは前記給水加熱器ドレンポンプアップシステムが採用される傾向にある。
【0004】このような給水加熱器ドレンポンプアップシステムの一例を図7に示す。
【0005】タービン1の排気は復水器2において凝縮し、復水となって一時滞留した後、復水ポンプ3によって昇圧され、復水浄化装置4を通った後、低圧給水加熱器5,6において加熱され、復水管7を通って給水ポンプ8に導かれる。この復水は給水としてさらに給水ポンプ8で昇圧され、高圧給水加熱器9,10でさらに加熱された後に、給水管11を通って蒸気発生器(図示せず)に送給される。
【0006】一方、低圧給水加熱器5,6および高圧給水加熱器9,10へは、タービン1からの抽気が抽気管(図示せず)を通って供給され、各々の給水加熱器5,6,9,10において熱交換し凝縮しドレンを生成する。低圧給水加熱器5のドレンはカスケードして低圧給水加熱器6に送られ、最終的に復水器6に回収される。一方、高圧給水加熱器10のドレンは内蔵されたドレンクーラにより減温された後、ドレン管を通ってドレンタンク12に送られる。高圧給水加熱器9のドレンはそのままドレン管を通ってドレンタンク12に送られている。
【0007】このように回収された高圧給水加熱器ドレンは、ドレンタンク12で一時的に貯留され、ドレンタンク降水管13を通ってドレンポンプ14に送られる。ドレンポンプ14で昇圧されたドレンはドレンポンプ吐出管15に設置された水位調節弁16およびドレンポンプ吐出弁17を通り、さらにドレン注入管18を通って復水管7に注入されて復水と混合されるようになっている。
【0008】一方、ドレンタンク12の水位はこれに付設されたドレンタンク水位計19によって検出され、この検出信号はドレンタンク水位制御装置20で水位制御信号に変換されて、水位調節弁16に送られている。また、ドレンタンク降水管13から分岐して復水器2に至る非常用ドレン管21には非常用水位調節弁22が設置されており、ドレン水位制御装置20からの水位制御信号は非常用水位調節弁22にも同じく送られる。ドレンタンク12の水位は、通常ドレンポンプ14が運転中は水位調節弁16によって制御されており、ドレンポンプ14が停止してドレンタンク12の水位が上昇した場合には非常用水位調節弁22が開き、ドレンを復水器2に排出するように構成されている。
【0009】このように、上述した給水加熱器ドレンポンプアップシステムは、高圧給水加熱器9,10のドレンを復水と直接混合させ、復水温度および給水温度を上昇させて発電プラントの効率向上を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した給水加熱器ドレンのポンプアップシステムでは、ドレンポンプ14の運転あるいはドレンの復水中への注入に先立ってドレンの水質の判定が出来ないという難点が有った。
【0011】給水加熱器ドレンのポンプアップシステムを備えた原子力発電プラントでは、ドレンポンプ14は通常タービン1がある一定の負荷に達した後に起動される。この理由のひとつは、タービン負荷が低い状態では高圧給水加熱器9,10内の圧力が十分な値に達せず、よってドレンポンプ14の吸込圧力も低い状態にあり、また逆に復水管7内の復水圧力は復水ポンプ3の吐出流量が少ないために高い状態にあることによる。すなわち、ドレンポンプ14の全揚程は限られているため、タービン低負荷時には復水管7の内圧に打ち勝つ十分な吐出圧力が得られないためである。
【0012】しかし、もうひとつの重要な理由は、タービン1の起動過程で、低負荷時には給水加熱器のドレンが水質要求基準を満足していないことである。これはタービン1が起動し負荷が上昇する過程で、タービン、抽気管あるいは給水加熱器内に付着していたスクール等の汚れが遊離して、給水加熱器ドレンに持ち込まれるためである。
【0013】従って、タービン低負荷時にはドレンポンプ14は停止しており、ドレンタンク12のドレンは非常用水位調節弁22を通って復水器2に排出される。復水器2に排出されたドレンはタービン1の排気蒸気の凝縮水および低圧給水加熱器ドレンと共に、復水となって復水ポンプ3で昇圧された後に、復水浄化装置4で浄化されてから蒸気発生器に送給される。そして、通常タービン1の負荷が約50%程度となった時点でドレンポンプ14を起動し、復水管7へドレンの注入、すなわちドレンのポンプアップを開始するのが通例である。
【0014】ところが、従来においては、非常用水位調節弁22を通してドレンを復水器2に排出する運転状態では、給水加熱器ドレンの水質を判定することが出来なかった。多くの給水加熱器ドレンポンプアップシステムでは、図7に示すようにドレンポンプ吐出弁17から復水管7に至るドレン注入管18に試料採取点23を設置し、ドレンを採取するよう構成されている。しかし、試料採取点23ではドレンポンプ14が運転し、ドレン注入管18にドレンが流れている状態ではドレンの採取、水質の判定が可能であるが、ドレンポンプ14が停止している状態ではドレンの流れが無いためにドレン水質の判定は不可能であった。
【0015】このため、従来ではドレンの水質判定を行なわないままにドレンポンプ14を起動しドレンを復水管7に注入していたので、しばしば注入されたドレンの水質が不十分であり、ドレン中の有害な不純物が給水管11を通って蒸気発生器に送られてしまうことが多かった。これは蒸気発生器を汚染してその信頼性を低下させると共に放射線被曝を増加させて原子力発電プラントの安全な運転を阻げる原因にもなっていた。
【0016】本発明は、給水加熱器ドレンの復水中への注入に先立ってドレン水質の判定を行ない、水質要求基準を満足するドレンを復水管へ注入出来る給水加熱器ドレンのポンプアップ方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の給水加熱器ドレンのポンプアップ方法は、給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収し、この給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き、ドレンポンプで昇圧して復水管内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には非常用ドレン管を通って復水器に至るようにしたものであって、ドレンタンク降水管または非常用ドレン管に設けられた試料採取点からドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後にドレンタンクのドレンを復水管内を流れる復水中に注入するようにしたものである。
【0018】
【作用】これにより、ドレンに要求される水質を満たした後にドレンポンプを起動して復水管を流れる復水中へのドレン注入を開始できる。したがって、水質要求基準を満たさないドレンが復水中に送られることはない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。なお、図7に示した従来例と同一構成部材には同一符号を付して説明する。
【0020】図1において、ドレンタンク降水管13から分岐する非常用ドレン管21には、試料採取点24が設けられており、ドレンタンク12からドレンタンク降水管13を経て非常用ドレン管21を通るドレンを採取出来るように構成されている。
【0021】本発明のこの第1の実施例では、タービン1が起動して未だ負荷が低い状態ではドレンタンク12のドレンは非常用ドレン管21を通って復水器2に排出される。復水器2に排出されたドレンはタービン1の排気蒸気の凝縮水および低圧給水加熱器ドレンと共に復水となって復水ポンプ3で昇圧された後に復水浄化装置4で浄化される。浄化された復水は低圧給水加熱器5,6で加熱され、復水管7を通って給水ポンプ8に導かれる。この復水は給水としてさらに給水ポンプ8で昇圧されて高圧給水加熱器9,10でさらに加熱された後に給水管11を通って蒸気発生器に送られる。タービン低負荷時にはドレンポンプ14は停止しているため、ドレン注入管18を通してのドレンの注入は行なわれない。
【0022】この第1の実施例では、タービン1の負荷が上昇し約50%程度に達した時点で、非常用ドレン管21に設けられた試料採取点24からドレンを採取する。採取されたドレンは分析されてドレン中の有機物、鉄、ニッケル等の不純物の濃度が水質要求基準を満足しているかどうかが判定される。判定の結果ドレン水質が要求基準を満足していない場合には、ドレンポンプ14は停止したままとして復水管7へのドレン注入は行なわない。
【0023】ドレンタンク12のドレンは非常用ドレン管21および非常用水位調節弁22を通って復水器2に排出され、さらにタービン排気蒸気の凝縮水および低圧給水加熱器ドレンと共に復水として復水浄化装置4に送られて、ドレン水質が要求基準を満足するまで浄化運転を継続することになる。そして、試料採取点24から採取されたドレンが水質要求基準を満足すると判定された後に、初めてドレンポンプ14を起動してドレンタンク12のドレンを、ドレン注入管18に通し、復水管7へのドレン注入を開始する。
【0024】このようにこの第1の実施例によれば、非常用ドレン管21に設けられた試料採取点24からドレンを採取し、ドレン水質を判定した後にドレンポンプ14を起動し、ドレンタンク12のドレンを復水管7に注入するようにしているため、水質要求基準を満足しないドレンが復水中に注入されて給水として蒸気発生器に送られることはなく、蒸気発生器の汚染を防止することが出来る。
【0025】次に図2は非常用ドレン管21の分岐点よりも上流側のドレン降水管13に試料採取点24を設けた第2の実施例を示す。ドレンポンプ14が停止中にはドレンタンク12のドレンはドレンタンク降水管13を通り、非常用ドレン管21の分岐点を経て非常用ドレン管21に導かれている。従って、非常用ドレン管21の分岐点よりも上流側のドレン降水管13内には同様にドレンの流れが有るために、図2の試料採取点24からはドレンの採取が可能であり、採取したドレンの水質を判定した後にドレンポンプ14を起動してドレンタンク12のドレンを復水管7内を流れる復水中に注入することが出来る。
【0026】図3は非常用ドレン管21がドレンタンク12から直接取出された構成の場合の第3の実施例を示す。この第3の実施例ではドレンポンプ14が停止中に、ドレンタンク12のドレンはドレンタンク12から復水器2に至る非常用ドレン管21を直接通って復水器に導かれる。このため、非常用ドレン管21に設けられた試料採取点24からドレンを採取し、ドレン水質を判定した後にドレンポンプ14を起動してドレンタンク12のドレンを復水管7内を流れる復水中に注入すれば良い。
【0027】図4に示した第4の実施例では、ドレンポンプ14の過熱を防止するためのミニマムフロー管25に試料採取点24を設けた例を示す。この第4の実施例では、タービン1の負荷が約50%程度に達した時点でミニマムフロー弁26を開してドレンポンプ14を起動する。しかし、ドレンポンプ吐出弁17は全閉としているためにドレンタンク12のドレンはドレン注入管18を通って復水管7に注入されることはなく、ミニマムフロー管25およびミニマムフロー弁26を通ってドレンタンク12に戻る再循環流れを形成している。ここにおいて、試料採取点24からドレンを採取してドレン水質を判定することが出来る。そしてドレン水質が要求基準を満足すると判定された後にドレンポンプ吐出弁17を開してドレンタンク12のドレンを復水管7に注入するようにすれば、上述した実施例と同様な効果をあげることが出来る。
【0028】なお、試料採取点24は図5の第5の実施例に示すようにミニマムフロー管25の分岐点よりも上流のドレンポンプ吐出管15に設けても良い。この場合もミニマムフロー弁26を開し、ドレンポンプ吐出弁17を全閉とした状態でドレンポンプ14を運転すると、ドレンポンプ14からドレンタンク12に戻る再循環流れが形成される。このため、ミニマムフロー管25の分岐点よりも上流のドレンポンプ吐出管15内にドレンの流れが生ずるため試料採取点24からドレンを採取してドレン水質を判定出来る。
【0029】図6はドレンポンプ14が複数台設置され、ドレンタンク降水管および非常用ドレン管も複数本設けられた構成に適用した第6の実施例を示す。図6に示すように、ドレンタンク12からは3本のドレンタンク降水管13a,13b,13cが設けられており、それぞれ3台のドレンタンク14a,14b,14cに接続されている。ドレンポンプで昇圧されたドレンは3本のドレンポンプ吐出管15a,15b,15cに設置された水位調節弁16a,16b,16cおよびドレンポンプ吐出弁17a,17b,17cを通った後に合流し、ドレン注入管18を通って復水管7に導かれている。また、ドレンタンク降水管13a,13b,13cからはそれぞれ3本の非常用ドレン管21a,21b,21cが分岐しており、ドレンポンプ14a,14b,14cの停止中にはドレンタンク12のドレンは非常用ドレン管21a,21b,21cおよび非常用水位調節弁22a,22b,22cを通って復水器2に排出される。
【0030】この実施例においては、ドレンポンプ14a,14b,14cが停止中に、1本の非常用ドレン管、例えば非常用ドレン管21aに設けられた試料採取点24からドレンを採取し、ドレン水質を判定した後にドレンポンプを起動して、ドレンタンク12のドレンを復水管7に注入すれば良い。
【0031】なお、この実施例において試料採取点24は必ずしも3本の非常用ドレン管21a,21b,21cに設ける必要は無く、1本の非常用ドレン管、例えば非常用ドレン管21aに設ければ十分である。これは、ドレンポンプ14a,14b,14cの停止中にはドレンタンク水位制御装置20からの水位制御信号は通常3台の非常用水位調節弁22a,22b,22cに並行して送られており、非常用水位調節弁22a,22b,22cはいずれも開状態でドレンタンク12の水位制御を行なっているために、3本の非常用ドレン管21a,21b,21c内にはいずれもドレンの流れが有りドレンの採取が可能なためである。
【0032】なお、上述した実施例では高圧給水加熱器からのドレンをドレンポンプで昇圧して復水管に注入するシステムに本発明を適用した例を述べたが、本発明は低圧給水加熱器ドレンのポンプシステムにも同様に適用出来ることはもちろんである。すなわち、低圧給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収し、この低圧給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き、ドレンポンプで昇圧して復水中に注入するようにしたシステムにおいても同様に試料採取点を設け、試料採取点からドレンを採取してドレン水質を判定した後にドレンタンクのドレンを復水管内を流れる復水中に注入するようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の給水加熱器ドレンのポンプアップ方法によれば、給水加熱器ドレンの復水中への注入に先立ってドレン水質の判定を行なった後に水質要求基準を満足するドレンを復水管へ注入出来るため、ドレン中の有害な不純物が蒸気発生器へ送られて蒸気発生器を汚染することを防止して原子力発電プラントの信頼性、安全性を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す構成図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す構成図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す構成図。
【図5】本発明の第5の実施例を示す構成図。
【図6】本発明の第6の実施例を示す構成図。
【図7】従来例を示す構成図。
【符号の説明】
1 タービン
2 復水器
3 復水ポンプ
4 復水浄化装置
5 低圧給水加熱器
6 低圧給水加熱器
7 復水管
8 給水ポンプ
9 高圧給水加熱器
10 高圧給水加熱器
11 給水管
12 ドレンタンク
13 ドレンタンク降水管
14 ドレンポンプ
15 ドレンポンプ吐出管
16 水位調節弁
17 ドレンポンプ吐出弁
18 ドレン注入管
19 ドレンタンク水位計
20 ドレンタンク水位制御装置
21 非常用ドレン管
22 非常用水位調節弁
23 試料採取点
24 試料採取点
25 ミニマムフロー管
26 ミニマムフロー弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】 給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収しこの給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き前記ドレンポンプで昇圧して復水管内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には前記ドレンタンク降水管から分岐した非常用ドレン管を通って復水器に至るようにした給水加熱器ドレンのポンプアップ方法において、前記非常用ドレン管に試料採取点を設け、この試料採取点からのドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後に前記ドレンタンクのドレンを前記復水管内を流れる復水中に注入するようにしたことを特徴とする給水加熱器ドレンのポンプアップ方法。
【請求項2】 給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収しこの給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き前記ドレンポンプで昇圧して復水管内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には前記ドレンタンク降水管から分岐した非常用ドレン管を通って復水器に至るようにした給水加熱器ドレンのポンプアップ方法において、前記非常用ドレン管よりも上流の前記ドレンタンク降水管に試料採取点を設け、この試料採取点からのドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後に前記ドレンタンクのドレンを前記復水管内を流れる復水中に注入するようにしたことを特徴とする給水加熱器ドレンのポンプアップ方法。
【請求項3】 給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収しこの給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き前記ドレンポンプで昇圧して復水管内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には前記ドレンタンクから非常用ドレン管を通って復水器に至るようにした給水加熱器ドレンのポンプアップ方法において、前記非常用ドレン管に試料採取点を設け、この試料採取点からのドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後に前記ドレンタンクのドレンを前記復水管内を流れる復水中に注入するようにしたことを特徴とする給水加熱器ドレンのポンプアップ方法。
【請求項4】 給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収しこの給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き前記ドレンポンプで昇圧して復水管内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には前記ドレンタンク降水管から分岐した非常用ドレン管を通って復水器に至るようにした給水加熱器ドレンのポンプアップ方法において、前記ドレンポンプ出口のドレンポンプ吐出管から分岐して前記ドレンタンクに至るドレンポンプのミニマムフロー管を設け、このドレンポンプのミニマムフロー管に試料採取点を設け、この試料採取点からのドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後に前記ドレンタンクのドレンを前記復水管内を流れる復水中に注入するようにしたことを特徴とする給水加熱器ドレンのポンプアップ方法。
【請求項5】 給水加熱器で凝縮したドレンをドレンタンクに回収しこの給水加熱器ドレンをドレンタンク降水管を通ってドレンポンプに導き前記ドレンポンプで昇圧して復水管内を流れる復水中に注入するとともに、非常時には前記ドレンタンク降水管から分岐した非常用ドレン管を通って復水器に至るようにした給水加熱器ドレンのポンプアップ方法において、前記ドレンポンプ出口のドレンポンプ吐出管から分岐して前記ドレンタンクに至るドレンポンプのミニマムフロー管を設け、このドレンポンプのミニマムフロー管の分岐点よりも上流の前記ドレンポンプ吐出管に試料採取点を設け、この試料採取点からのドレンを採取してドレン水質を判定し、ドレン水質が規定条件を満たした後に前記ドレンタンクのドレンを前記復水管内を流れる復水中に注入するようにしたことを特徴とする給水加熱器ドレンのポンプアップ方法。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【公開番号】特開平5−256405
【公開日】平成5年(1993)10月5日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−88225
【出願日】平成4年(1992)3月13日
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)