説明

給水栓の吐水口

【課題】水の排出状態を夜間でも視覚できる給水専用の吐水口を提供する。
【解決手段】給水栓の給水口に着脱可能に取付ける吐水口本体1の下流側開口端部に光源13を装置する。そして、光源13への電流の供給源となる電源を前記吐水口本体1に設ける。また、吐水口本体1内の供給水の流路7に前記電源の起動装置を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭の蛇口などの給水栓に用いる吐水口に関するものである。
【背景技術】
【0002】
給水栓に設けられる吐水口は、概し、下流側の開口部に整流用の網体を張設したものが用いられるのが一般的である(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−17702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、吐水口からの水の排出状態を夜間(暗闇)でも視覚できるようにしたものであるが、従来は、前記従来例で示すごとく、整流のために用いており、該吐水口からの水の排出状態を視覚するようにしたものはない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
給水栓の給水口に着脱可能に取付ける吐水口本体の下流側開口端部に光源を装置し、該光源への電流の供給源と成る電源を前記吐水口本体に設けると共に、前記吐水口本体内の供給水の流路上には前記電源の起動装置を設けたことを基本的手段とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、給水栓を開放することによって流路上に流れ込む水が起動装置を作動させて回路が閉じて電源からの電流の供給により光源が点灯し、その照明により水の排出状況を夜間(暗闇)でも視覚することができる。すなわち、所謂電灯を用いないで給水栓を開放するだけで、手元の照明を簡単に得られ、暗闇での手洗い等に適用するに好適な吐水口を提供できる。
【0007】
なお、光源をLEDにすると、LEDより出る発光色により皮膚細胞内を活性化させ、エネルギーを上げ、痛みを取ったり自然の治癒力を高める効果があることが判明しており、従って、比較的長い時間使用する風呂のシャワー装置などに用いると好適である。
【実施例】
【0008】
図面は本発明に係る給水栓の吐水口の実施例を示し、図1は第一実施例の略示説明図、図2は第二実施例の略示説明図である。
【0009】
図中、Aは本発明に係る吐水口で、吐水口Aは装置室1Aを備えた筒状の本体1の下端開口部に平板状の多孔体で成る整流板2(シャワー装置)を装置し、上面に突設した接続筒3の外側にゴムなどで構成した弾性筒4を嵌着し、該弾性筒4を給水栓の給水口5に係合し、弾性筒4の外側に巻回したコイルバネ6で該弾性筒4を給水口(吐水筒)5に着脱可能に止着し、給水口5から流れ込む水を前記整流板2を通して吐出させて需要に供し、その際に、整流板2すなわち吐出部に装置した光源13が点灯するようにしたものである。
【0010】
第一実施例
図1で示す第一実施例の吐水口Aは、前記接続筒3と整流板2を備えた下端開口部との間の流路7内に、回動軸8aに放射状に配して組付けた羽根片8bとで成る回動羽車8の回動軸8aを、流路7内の水の流れに対して直交する方向に軸受10で回動自在に支持させて電源と成る発電機9の起動装置と成し、発電機9を前記装置室1A内に装置した磁石9a,9a間に前記回動軸8aの延長上にして回動する電機子9bを軸受10で支持させ、電機子9bに電流を取り出すための装置(接触子やブラシ)を介して導通させたリード線を装置室1A外部に導出して光源13(実施例はLED)に接続したものである。
【0011】
この第一実施例は、給水栓を開口して給水筒5および接続筒3を通じて流路7内に水を流し込ませると、該水圧を受けて回動羽車8は回動し、該回動羽車8に連動するように装置室1A内に設けた電機子9bが回動し、すなわち、発電機9が起動して起電力が生じ、該起電力に生じた電流が光源13に流れ、これを点灯させる。
【0012】
第二実施例
図2で示す第二実施例は、第一実施例が電源を発電機9(発電装置)で構成するに対し、装置室1Aに取替え自在に装置した電池14で構成し、該電池14と前記の光源13とで成す回路を開閉する起動装置を圧力スイッチ15で構成し、該スイッチ15の操作子を前記流路7の分岐部7aに配置し、これに水圧(流路7内の水)が作用するようにして前記の回路を閉じて光源13が点灯するようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第一実施例の略示説明図。
【図2】第二実施例の略示説明図。
【符号の説明】
【0014】
1 吐水口本体
7 流路
13 光源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水栓の給水口に着脱可能に取付ける吐水口本体の下流側開口端部に光源を装置し、該光源への電流の供給源と成る電源を前記吐水口本体に設けると共に、前記吐水口本体内の供給水の流路上には前記電源の起動装置を設けた、給水栓の吐水口。
【請求項2】
電源を電池とすると共に、起動装置をスイッチとした、請求項1記載の給水栓の吐水口。
【請求項3】
電源を発電機とすると共に、起動装置を回動羽車で構成した、請求項1記載の給水栓の吐水口。
【請求項4】
光源をLEDで構成した請求項1乃至3の内いずれか1項記載の給水栓の吐水口。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−231693(P2007−231693A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57789(P2006−57789)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(506075551)日本ユニコ株式会社 (1)
【出願人】(506075562)
【出願人】(506075573)有限会社アルテクス (2)
【出願人】(392028619)有限会社アクテム・イー・アンド・エム (2)
【Fターム(参考)】