説明

給湯機の運転方法

【課題】貯湯タンク内の残湯量を減少させ、貯湯タンクからのエネルギー損失を抑制することが可能な給湯機の運転方法を提供する。
【解決手段】底部に給水口11を、天井部に出湯口12をそれぞれ備え、底部内側には太陽熱集熱部13で加熱された熱媒で水を加熱する熱交換部14が収納された貯湯タンク15と、貯湯タンク15の底部から取出した水を湯にして貯湯タンク15に貯める加熱源19とを有する給湯機10の運転方法において、最新の過去複数日の外気温度データから求めた温度Aと、温度Aの増加に対応して少なく貯湯量を予測して設定された温度領域データとを比較し、温度Aに対応する貯湯量Bを貯湯タンク15に貯める実行貯湯量とし、更に、天気データが晴天の場合は、貯湯量Bより少ない貯湯量Cを実行貯湯量にして、貯湯タンク15に実行貯湯量の湯を貯める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昼間は太陽熱集熱部で加熱された熱媒で貯湯タンクの水を加熱し、夜間は加熱源で貯湯タンクの水を加熱する給湯機の運転方法に関する。
【背景技術】
【0002】
貯湯タンク内の底部内側に設けた熱交換部と太陽熱集熱部との間で熱媒を循環させて太陽熱集熱部で加熱された熱媒で貯湯タンクの水を加熱する太陽熱加熱回路と、貯湯タンクの熱交換部より上側の領域から水を取水してヒートポンプに導き、ヒートポンプで加熱し湯にして貯湯タンクの上側部に戻すヒートポンプ加熱回路とを備え、熱交換部より上側の領域の水だけをヒートポンプで加熱して湯にし、熱交換部の周囲の水は低温に維持する給湯システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−162109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された給湯システムでは、深夜電力でヒートポンプを運転して貯湯タンク内の水が全量沸き上げられてしまうと、貯湯タンク内の湯が使用されて貯湯タンクの下部に設けられた熱交換部の周囲が水で満たされるまで太陽熱集熱部による太陽熱の回収ができず、日射が強い昼間に太陽熱集熱部で太陽熱の回収を効率よく行うことができないという問題が生じる。また、貯湯タンクに翌日使用するのに十分な量の湯を貯留するようにすると、翌日の天気が晴天の場合、太陽熱集熱部で太陽熱の回収が行われて、日中に貯湯タンク内に更に湯が貯留されることになる。このため、貯湯タンク内の残湯量が多くなり、貯湯タンクからの放熱に伴うエネルギー損失が多くなって、省エネルギーの観点から問題になる。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、翌日晴れの可能性が高い場合、夜間沸き上げる湯の量を少なくして貯湯タンク内の残湯量を減少させ、貯湯タンクからのエネルギー損失を抑制することが可能な給湯機の運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う本発明に係る給湯機の運転方法は、底部に水が流入する給水口を、天井部に貯留された湯を送出す出湯口をそれぞれ備え、底部内側には太陽熱集熱部で加熱された熱媒で貯留されている水を加熱する熱交換部が収納された貯湯タンクと、該貯湯タンクの底部に設けられた取水口から取出した水を深夜電力によって湯にして該貯湯タンクの天井部又はその周囲に設けられた注湯口を介して該貯湯タンクに貯める加熱源とを有する給湯機の運転方法において、
最新の過去複数日の特定の時間帯の外気温度の平均温度、最低温度、又は最高温度のいずれか1を測定した外気温度データから求められた特定の温度Aと、該温度Aの増加に対応して少なく貯湯量を予測して設定された温度領域データとを比較し、前記温度Aに対応する貯湯量Bを前記貯湯タンクに貯める実行貯湯量とし、更に、翌日の天気データが晴天の場合は、前記貯湯量Bより少ない貯湯量Cを前記実行貯湯量にして、前記加熱源の運転を行い、前記貯湯タンクの給湯側に前記実行貯湯量の湯を貯める。
【0007】
本発明に係る給湯機の運転方法において、前記貯湯量Cは、前記温度Aの増加に対応して、前記温度領域データよりも更に少なく貯湯量を予測して設定された晴天用温度領域データを用いて決定することができる。
【0008】
本発明に係る給湯機の運転方法において、前記天気データは、前記加熱源の運転操作盤から入力することができる。
また、前記天気データは、コンピュータネットワークと接続された前記加熱源のネットワーク通信部から入力することもできる。
【0009】
本発明に係る給湯機の運転方法において、最新の過去所定期間の一日に使用した湯量から求めた実績使用熱量により決定される予想使用熱量を用いて、前記貯湯タンクに貯める湯の目標温度を決定することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る給湯機の運転方法においては、翌日の天気データが晴天の場合は、貯湯タンクの給湯側に貯める湯の量を、温度Aに基づいて決定した貯湯量Bより少ない貯湯量Cにするので、日中に太陽熱集熱部で太陽熱の回収が行われて貯湯タンク内に湯が貯留されても貯湯タンクに過剰な湯が蓄えられることがなく、貯湯タンク内の残湯量を減少させて貯湯タンクからの放熱によるエネルギー損失を低下させることができると共に、加熱源における消費電力を削減することができる。
【0011】
本発明に係る給湯機の運転方法において、貯湯量Cを、温度Aの増加に対応して、温度領域データよりも更に少なく貯湯量を予測して設定された晴天用温度領域データを用いて決定する場合、天気データが晴天のときに、外気温度の変化を考慮して貯湯タンクの給湯側に貯める湯の量を迅速に決定することができる。
【0012】
本発明に係る給湯機の運転方法において、天気データが、加熱源の運転操作盤から入力される場合、天気データに基づいた加熱源の運転を確実に行うことができる。
また、天気データが、コンピュータネットワークと接続された加熱源のネットワーク通信部から入力される場合、常に最新の天気データに基づいて加熱源の運転を行うことができる。
【0013】
本発明に係る給湯機の運転方法において、最新の過去所定期間の一日に使用した湯量から求めた実績使用熱量により決定される予想使用熱量を用いて、貯湯タンクに貯める湯の目標温度が決定される場合、季節変化、生活様式を反映して目標温度を決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給湯機の運転方法が適用される給湯機の説明図である。
【図2】同給湯機の運転方法が適用される給湯機の熱交換部の運転、加熱源の運転、及び給湯温度を制御する制御装置のブロック図である。
【図3】(A)、(B)、(C)は、晴天信号が入力された場合の夏条件、中間期条件、冬条件においてそれぞれ貯湯タンクに貯留される湯の量を示す説明図である。
【図4】(A)、(B)、(C)は、晴天信号が入力されない場合の夏条件、中間期条件、冬条件においてそれぞれ貯湯タンクに貯留される湯の量を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る給湯機の運転方法が適用される給湯機10は、底部に水が流入する給水口11を、天井部に貯留された湯を送出す出湯口12をそれぞれ備え、底部内側には太陽熱集熱部13で加熱された熱媒の一例である不凍液で貯留されている水を加熱する熱交換部14が収納された貯湯タンク15と、貯湯タンク15の底部に設けられた取水口16から取出した水を深夜電力によって湯にして貯湯タンク15の天井部の周囲に設けられた注湯口17を介して貯湯タンク15に貯める、例えばヒートポンプユニット18を備えた加熱源19とを有している。更に、給湯機10は、熱交換部14と太陽熱集熱部13の間で不凍液を循環させる熱媒循環回路20と、出湯口12に接続されて湯を供給する給湯回路21とを有している。以下詳細に説明する。
【0016】
貯湯タンク15は、出湯口12が天井部に、注湯口17が天井部の周囲に設けられた第1のサブタンク22と、給水口11及び取水口16が底部に設けられると共に底部内側に熱交換部14が収納された第2のサブタンク23と、第1のサブタンク22の下端部と第2のサブタンク23の上端部を接続する連通管24とを有している。なお、第1、第2のサブタンク22、23の貯湯量はそれぞれ、例えば230リットルである。ここで、給水口11と図示しない給水配管とは、両側にそれぞれ逆止弁25、26が設けられた導水管27を介して接続し、導水管27で逆止弁25、26の間の部分には給水配管から流入する水の温度を測定する温度測定手段の一例である給水サーミスタ28と給水配管から流入する水の圧力を調整する減圧弁29が設けられている。
【0017】
第1のサブタンク22の高さ方向の複数の位置、例えば、天井部と、天井部から50リットル及び150リットルの位置に温度センサーの一例であるサーミスタ30、31、32がそれぞれ配置されている。また、第2のサブタンク23の高さ方向の複数の位置、例えば、天井部と、天井部から70リットル及び140リットルの位置と、底部に温度センサーの一例であるサーミスタ33、34、35、36がそれぞれ配置されている。
【0018】
これによって、サーミスタ30、31、32で測定された温度の値から貯湯タンク15(第1のサブタンク22)に貯留されている湯の量が50リットル未満であるか、150リットル未満であるかが判定でき、サーミスタ33で測定された温度から第1のサブタンク22が湯で満たされた(すなわち、第1のサブタンク22に貯留されている湯量が230リットルである)か否かが判定できる。また、サーミスタ34、35で測定された温度の値から、貯湯タンク15に(すなわち、第1及び第2のサブタンク22、23を併せて)貯留されている湯量が300リットル未満であるか、370リットル未満であるかが判定できる。
【0019】
加熱源19は、水を加熱して湯にするヒートポンプユニット18と、第2のサブタンク23の下部に設けられた取水口16から取出した水をヒートポンプユニット18の入口側に供給する沸上げポンプ37を備えたヒートポンプ往き配管38と、ヒートポンプユニット18の出口側と第1のサブタンク22の注湯口17を接続してヒートポンプユニット18で作った湯を第1のサブタンク22に供給するヒートポンプ戻り配管39とを有している。これによって、第2のサブタンク23の底部に設けられた取水口16から取出した水を湯にして注湯口17を介して第1のサブタンク22に供給して貯めることができる。
【0020】
ここで、加熱源19には、ヒートポンプ戻り配管39に設けられたヒートポンプ戻り三方弁40を介してヒートポンプユニット18で作った湯を第2のサブタンク23の底部に戻す第2のヒートポンプ戻り配管41が設けられている。これによって、ヒートポンプユニット18で作った湯の温度が低い場合は、ヒートポンプ戻り三方弁40を切換えて、ヒートポンプユニット18で作った湯を第2のヒートポンプ戻り配管41を介して第2のサブタンク23の底部に戻すことができ、第1のサブタンク22の上部から低温の湯が流入して第1のサブタンク22内の湯が撹拌されるのを防止できる。
【0021】
熱媒循環回路20は、太陽熱集熱部13で加熱された不凍液を熱交換部14へ流す戻り配管42と、熱交換部14を通過した不凍液を太陽熱集熱部13へ流す往き配管43と、往き配管43に取付けられ熱交換部14から太陽熱集熱部13に移動する不凍液を上部から流入させて一時貯めて下部から流出させるアキュームタンク44と、アキュームタンク44の下流側の往き配管43に取付けられたソーラーポンプ45とを備えている。また、熱媒循環回路20は、アキュームタンク44の側部に接続する連通管45aを介してアキュームタンク44とそれぞれ下端が接続する第1、第2のリザーブタンク46、47を有している。なお、連通管45aの第1及び第2のリザーブタンク46、47を連通している部分には、第1、第2のリザーブタンク46、47内の不凍液を排出させる排出バルブ48が設けられている。
【0022】
アキュームタンク44と第1、第2のリザーブタンク46、47を連通管45aを介して接続することで、アキュームタンク44内の不凍液が膨張すると、不凍液を連通管45aを介して第1、第2のリザーブタンク46、47に流入させることができ、熱媒循環回路20内の不凍液の圧力が上昇するのを防止できる。また、アキュームタンク44内の不凍液の温度が低下して不凍液が収縮すると、第1、第2のリザーブタンク46、47から不凍液が連通管45aを介してアキュームタンク44内に流入して、熱媒循環回路20内を不凍液で満たすことができる。
【0023】
更に、熱媒循環回路20は、戻り配管42に設けられたソーラー三方弁49を介して一端側が接続し、他端側がアキュームタンク44の上部に接続されるバイパス路50と、太陽熱集熱部13とソーラー三方弁49の間の戻り配管42に設けられた温度検出手段の一例であるソーラー戻りサーミスタ51とを有している。そして、図2に示すように、給湯機10の制御装置52には、ソーラー戻りサーミスタ51で測定した不凍液の温度と、第2のサブタンク23の下部に取付けられたサーミスタ36で測定された水温との温度差を求め、温度差が、例えば7℃以上の場合を集熱運転可と判定してソーラー三方弁49を操作しバイパス路50と戻り配管42を非連通状態にすると共にソーラーポンプ45を連続運転させ、温度差が、例えば7℃未満の場合を集熱運転否と判定してソーラー三方弁49を操作してバイパス路50と戻り配管42を連通状態にすると共にソーラーポンプ45を定期的(例えば10〜20分)に一定時間(例えば、3〜5分間)だけ運転する機能を備えた集熱運転判定手段53が設けられている。なお、集熱運転判定手段53は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0024】
これによって、集熱運転判定手段53が集熱運転可と判定すると、ソーラー三方弁49の操作によりバイパス路50と戻り配管42が非連通状態になって、ソーラーポンプ45の運転により不凍液は戻り配管42を介して熱交換部14に供給され、第2のサブタンク23内の水が加熱される。一方、集熱運転判定手段53が集熱運転否と判定すると、バイパス路50と戻り配管42は連通し、ソーラーポンプ45が定期的に運転されて、不凍液は太陽熱集熱部13から戻り配管42の一部、ソーラー三方弁49、バイパス路50、アキュームタンク44、及び往き配管43の一部を用いて循環する。集熱運転が可能な場合だけ、不凍液が熱交換部14に供給されるので、太陽熱集熱部13と熱交換部14の間で不凍液が無駄に循環されることがなくなり給湯機10(熱媒循環回路20)の省エネ運転が可能になる。
【0025】
給湯回路21は、第1のサブタンク22の天井部の出湯口12に接続された出湯管54と第2のサブタンク23の天井部に設けられた第2の出湯口55に接続された第2の出湯管56とそれぞれ接続し出湯口12から出湯する湯と第2の出湯口55から出湯する湯を混合するソーラー混合弁57を有している。更に、給湯回路21は、ソーラー混合弁57の出口側に接続する湯供給管58と導水管27の減圧弁29と逆止弁25の中間部分に接続する第2の導水管59とそれぞれ接続し湯供給管58で送られる湯と第2の導水管59で送られる水を混合する給湯混合弁60と、給湯混合弁60の出口側に接続する給湯配管61とを有している。
【0026】
ここで、湯供給管58と給湯混合弁60とは逆止弁62を介して接続し、第2の導水管59と給湯混合弁60とは逆止弁63を介して接続している。また、湯供給管58には湯供給管58を流れる湯の温度を測定する温度測定手段の一例であるソーラー給湯サーミスタ64が設けられ、給湯配管61には給湯配管61を流れる湯の体積を測定する流量計65と、給湯配管61を流れる湯の温度を測定する温度測定手段の一例である給湯サーミスタ66が設けられている。
【0027】
そして、図2に示すように、給湯機10の制御装置52には、給湯配管61から供給する湯の温度を設定する機能と、給湯配管61から供給される湯の温度(給湯サーミスタ66からの温度信号)が設定温度となるように給湯混合弁60を調節する機能とを有する給湯混合弁調節器67が設けられている。また、給湯機10の制御装置52には、湯供給管58を介して給湯混合弁60に供給される湯の温度(ソーラー給湯サーミスタ64で測定される温度)を、給湯配管61から供給する湯の設定温度より一定温度(例えば、3〜10℃)だけ高い第2の設定温度に設定する機能と、第2の設定温度がサーミスタ33で測定した湯の温度を超える場合は出湯管54からの湯と第2の出湯管56からの湯を混合した際の温度(ソーラー給湯サーミスタ64で測定される温度)が第2の設定温度となるようにソーラー混合弁57を調節し、サーミスタ33で測定した湯の温度が第2の設定温度以上の場合は、出湯管54からの湯の供給を停止し第2の出湯管56からのみ湯が供給されるようにソーラー混合弁57を調節する機能を有するソーラー混合弁調節器68が設けられている。なお、給湯混合弁調節器67、ソーラー混合弁調節器68は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0028】
図2に示すように、給湯機10の制御装置52は、例えば、ヒートポンプユニット18に取付けられ、ヒートポンプユニット18の周囲の外気温度を測定する温度測定手段の一例である外気温度サーミスタ69を用いて、最新の連続した複数日(例えば、7日間)の特定の時間帯(例えば24時間に亘る)の最低温度を測定した外気温度データから抽出した最低温度を特定の温度Aとし、温度Aの信号を出力する機能を備えた特定温度作成部70を有している。なお、特定温度作成部70は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0029】
図2に示すように、制御装置52は、温度Aの増加に対応して少なく貯湯量を予測して設定された、例えば、温度Aが20℃以上(夏条件)では貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に貯める貯湯量を230リットルに、温度Aが20℃未満、12℃以上(中間期条件)では貯湯タンク15に貯める貯湯量を300リットルに、温度Aが12℃未満(冬条件)では貯湯タンク15に貯める貯湯量を370リットルにそれぞれ設定された温度領域データと、例えば、温度Aが20℃以上(夏条件)では貯湯タンク15に貯める貯湯量を150リットルに、温度Aが20℃未満、12℃以上(中間期条件)では貯湯タンク15に貯める貯湯量を230リットルに、温度Aが12℃未満(冬条件)では貯湯タンク15に貯める貯湯量を300リットルにそれぞれ設定された晴天用温度領域データとを格納する機構を備えた温度領域データ格納部71を有している。なお、温度領域データ格納部71は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0030】
図2に示すように、制御装置52は、温度Aが入力されると、温度領域データ格納部71から温度領域データ及び晴天用温度領域データを読み込み、ヒートポンプユニット18の運転操作盤(図示せず)から天気データとして晴天信号が入力されると、温度Aを、晴天用温度領域データと比較し、温度Aに対応する貯湯量Cを貯湯タンク15に貯める実行貯湯量とし、運転操作盤から晴天信号が入力されない場合(天気データが非晴天の場合)は、温度Aを、温度領域データと比較し、温度Aに対応する貯湯量Bを貯湯タンク15に貯める実行貯湯量とし、実行貯湯量の信号を出力すると共に、温度Aを温度領域データと比較して温度Aに対応する貯湯量Bの信号を出力する機能を備えた貯湯量設定部73を有している。
【0031】
ここで、天気データは、例えば、運転操作盤に晴天スイッチ72を設け、晴天スイッチが入れられることで晴天信号が貯湯量設定部73に入力される。また、加熱源19のネットワーク接続端子78をコンピュータネットワークと接続して天気予報データの入力を可能とし、コンピュータネットワークから入力された天気予報データが晴天予報の場合、ネットワーク通信部79で晴天信号を発生させて貯湯量設定部73に入力し、天気予報データが非晴天予報の場合、ネットワーク通信部79から晴天信号を貯湯量設定部73に入力しないようにすることもできる。
なお、貯湯量設定部73は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0032】
図2に示すように、制御装置52は、予め湯使用開始時刻(例えば午前5時)と湯使用終了時刻(例えば翌日の午前5時)を決めておき、最新の過去所定期間(例えば、直近の7日間)に亘って湯使用開始時刻から湯使用終了時刻の間で湯を使用する度に、給湯配管61に設けた流量計65で使用湯量を測定すると共に給湯配管61に設けた給湯サーミスタ66で湯の温度を測定して使用した湯の熱量を算出し、湯使用終了時刻が経過した時点で記憶した熱量を積算することで1日に使用した湯の実績使用熱量を求めて記憶し、過去所定期間の実績使用熱量の平均値と実績使用熱量の最高値により予想使用熱量を決定し、予想使用熱量の信号を出力する機能を備えた予想使用熱量算出部74を有している。ここで、予想使用熱量は、例えば、実績使用熱量の平均値に、実績使用熱量の最高値と実績使用熱量の平均値の差に数値係数(例えば、0.3〜0.8)を乗じて得られる割増熱量を加えて求める。割増湯熱量を加えることで、使用する湯の量が突発的に多くなっても湯切れが発生するのを抑えることができる。なお、予想使用熱量算出部74は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0033】
図2に示すように、制御装置52は、貯湯量設定部73から入力される貯湯量Bの信号と、予想使用熱量算出部74から入力される予想使用熱量の信号と、給水サーミスタ28からの温度信号を用いて第1のサブタンク22に供給する湯の目標温度を求めて目標温度信号を出力する機能を備えた目標温度設定部75を有している。なお、使用する湯の温度は、天気の違い(晴天又は非晴天)よりは、外気温度サーミスタ69で測定される外気温度の影響を強く受ける。このため、湯の目標温度を求める際に貯湯量Bの信号を入力することで、目標温度を天気予報の内容に影響を受けず決めることができる。
【0034】
また、制御装置52は、サーミスタ30〜36で測定された温度を取り込むと共に、サーミスタ30〜36で測定された貯湯タンク温度信号を出力する機能を備えた温度測定器76と、予め深夜電力時間帯に設定された加熱源運転開始時刻にヒートポンプユニット18の運転を開始させると共に、入力された目標温度信号、実行貯湯量の信号、及び貯湯タンク温度信号を用いて目標温度の湯が貯湯タンク15に実行貯湯量まで貯まったか否かを判定し、目標温度の湯が貯湯タンク15に実行貯湯量だけ貯まった時点でヒートポンプユニット18の運転を停止する機能を備えたヒートポンプユニット運転制御部77とを有している。
【0035】
ここで、目標温度設定部75は、貯湯量設定部73から貯湯量Bの信号が入力されず、かつ予想使用熱量算出部74から予想使用熱量の信号が入力されない場合、第1のサブタンク22に供給する湯の温度を予め決められた暫定温度とする暫定温度信号を出力する機能を備えている。また、ヒートポンプユニット運転制御部77は、実行貯湯量の信号が入力されず、暫定温度信号が入力された際に、暫定温度の湯を貯湯タンク15に予め決められた暫定貯湯量だけ貯めてヒートポンプユニット18の運転を停止する機能を備えている。なお、目標温度設定部75、温度測定器76、及びヒートポンプユニット運転制御部77は、例えば、マイクロコンピュータに、上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより形成できる。
【0036】
続いて、本発明の一実施の形態に係る給湯機の運転方法について給湯機10を適用して説明する。
先ず、給湯機10を設置して運転を開始する。このとき、目標温度設定部75には、貯湯量設定部73から貯湯量Bの信号が入力されず、かつ予想使用熱量算出部74から予想使用熱量の信号も入力されないので、目標温度設定部75は、第1のサブタンク22に供給する湯の温度を予め決められた暫定温度(例えば、85℃)とする暫定温度信号をヒートポンプユニット運転制御部77に向けて出力する。また、貯湯量設定部73からヒートポンプユニット運転制御部77には実行貯湯量の信号も入力されないので、ヒートポンプユニット運転制御部77は、暫定温度信号が入力されたことを受けて、暫定温度の湯が貯湯タンク15に予め決められた暫定貯湯量(例えば370リットル)貯まるまでヒートポンプユニット18を運転させる。これにより、貯湯タンク15には、暫定温度の湯が暫定貯湯量だけ貯留された状態になっている。
【0037】
貯湯タンク15に貯留された暫定温度の湯が使用されると、予想使用熱量算出部74では、給湯配管61から湯を流出させる度に使用した湯の熱量が算出されて記憶され、湯使用終了時刻が経過した時点で記憶した熱量を積算して1日に使用した湯の実績使用熱量が求められる。そして、7日間の実績使用熱量が求められると、8日目には予想使用熱量算出部74から7日間に亘って求めた実績使用熱量から明日の予想使用熱量が決定され、予想使用熱量の信号として目標温度設定部75に入力される。一方、特定温度作成部70では、7日間に亘って測定した最低温度の外気温度データから最低温度を求めて特定の温度Aとし、温度Aの信号は貯湯量設定部73に入力される。
また、天気予報に基づいて、給湯機10の運転操作盤に設けられた晴天スイッチ72を用いて天気データを貯湯量設定部73に入力する。
【0038】
(貯湯量設定部73に晴天信号が入力された場合)
貯湯量設定部73では、温度領域データ格納部71から温度領域データ及び晴天用温度領域データを読み込み、入力された温度Aを、温度領域データと比較し、温度Aに対応する貯湯量Bを求める。また、温度Aを、晴天用温度領域データと比較し、温度Aに対応する貯湯量Cを求め、貯湯量Cを貯湯タンク15に貯める実行貯湯量とする。
【0039】
実行貯湯量が決定されると、貯湯量設定部73から実行貯湯量の信号と、貯湯量Bの信号が、目標温度設定部75に向けて出力される。目標温度設定部75では、入力された貯湯量Bの信号、予想使用熱量の信号、及び給水サーミスタ28で測定される水温を用いて貯湯タンク15(第1のサブタンク22)に供給する湯の目標温度を求め、その目標温度の信号をヒートポンプユニット運転制御部77に向けて出力する。ここで、目標温度は、例えば、第2のサブタンク23の底部の水を貯湯量Bだけ取出してヒートポンプユニット18で目標温度まで加熱するのに必要な熱量が予想使用熱量であるという関係を用いて求める。
【0040】
ヒートポンプユニット運転制御部77では、7日目の時刻が加熱源運転開始時刻に到達したのを確認して、ヒートポンプユニット18の運転を開始する。ヒートポンプユニット18が運転されると、ヒートポンプユニット18の出口から目標温度の湯が流出し、第1のサブタンク22内には天井部から底部に向けて徐々に湯が貯まっていく。なお、サーミスタ31〜35でそれぞれ測定される温度が予め設定された温度に到達すると、温度測定器76に設けたランプが順次点灯するように設定しておくと、どのランプが点灯したかで貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に貯まった湯の量を推定できる。ここで、ランプを点灯させる際の設定温度は、例えば50℃としている。
【0041】
温度Aが夏条件に属する場合、ヒートポンプユニット運転制御部77には貯湯量設定部73から実行貯湯量を150リットルとする実行貯湯量の信号が入力されている。このため、図3(A)に示すように、第1のサブタンク22のサーミスタ32で測定される温度が50℃に到達すると、貯湯タンク15(第1のサブタンク22)に150リットルの湯が貯まったと判断され、ヒートポンプユニット18の運転を停止する。このとき、サーミスタ31、32でそれぞれ測定される温度は50℃以上なので、サーミスタ31、32の設置位置に湯が存在することを示すランプが点灯する。
【0042】
また、温度Aが中間期条件に属する場合、ヒートポンプユニット運転制御部77には貯湯量設定部73から実行貯湯量を230リットルとする実行貯湯量の信号が入力されている。このため、図3(B)に示すように、第2のサブタンク23のサーミスタ33で測定される温度が50℃に到達すると、貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に230リットルの湯が貯まったと判断され、ヒートポンプユニット18の運転を停止する。このとき、サーミスタ31〜33でそれぞれ測定される温度は50℃以上なので、サーミスタ31〜33の設置位置に湯が存在することを示すランプが点灯する。
【0043】
更に、温度Aが冬条件に属する場合、ヒートポンプユニット運転制御部77には貯湯量設定部73から実行貯湯量を300リットルとする実行貯湯量の信号が入力されている。このため、図3(C)に示すように、第2のサブタンク23のサーミスタ34で測定される温度が50℃に到達すると、貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に300リットルの湯が貯まったと判断され、ヒートポンプユニット18の運転を停止する。このとき、サーミスタ31〜34でそれぞれ測定される温度は50℃以上なので、サーミスタ31〜34の設置位置に湯が存在することを示すランプが点灯する。
【0044】
(貯湯量設定部73に晴天信号が入力されない場合)
貯湯量設定部73では、温度領域データ格納部71から温度領域データを読み込み、入力された温度Aを、温度領域データと比較し、温度Aに対応する貯湯量Bを求め、貯湯量Bを貯湯タンク15に貯める実行貯湯量とする。
【0045】
実行貯湯量が決定されると、貯湯量設定部73から実行貯湯量の信号と、貯湯量Bの信号が、目標温度設定部75に向けて出力される。目標温度設定部75では、入力された貯湯量Bの信号、予想使用熱量の信号、及び給水サーミスタ28で測定される水温を用いて貯湯タンク15(第1のサブタンク22)に供給する湯の目標温度を求め、その目標温度の信号をヒートポンプユニット運転制御部77に向けて出力する。
【0046】
ヒートポンプユニット運転制御部77では、7日目の時刻が加熱源運転開始時刻に到達したのを確認して、ヒートポンプユニット18の運転を開始する。ヒートポンプユニット18が運転されると、ヒートポンプユニット18の出口から目標温度の湯が流出し、第1のサブタンク22内には天井部から底部に向けて徐々に湯が貯まっていく。なお、貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に貯まった湯の量を表示するランプを点灯させる際の設定温度は、例えば、50℃としている。
【0047】
温度Aが夏条件に属する場合、ヒートポンプユニット運転制御部77には貯湯量設定部73から実行貯湯量を230リットルとする実行貯湯量の信号が入力されている。このため、図4(A)に示すように、第2のサブタンク23のサーミスタ33で測定される温度が目標温度−10℃の温度(目標温度−10℃が60℃を超える場合は60℃)に到達すると、貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に230リットルの湯が貯まったと判断され、ヒートポンプユニット18の運転を停止する。このとき、サーミスタ31〜33でそれぞれ測定される温度は目標温度−10℃の温度(目標温度−10℃が60℃を超える場合は60℃)以上となるので、サーミスタ31〜33の設置位置に湯が存在することを示すランプが点灯する。
【0048】
また、温度Aが中間期条件に属する場合、ヒートポンプユニット運転制御部77には貯湯量設定部73から実行貯湯量を300リットルとする実行貯湯量の信号が入力されている。このため、図4(B)に示すように、第2のサブタンク23のサーミスタ34で測定される温度が目標温度−10℃の温度(目標温度−10℃が60℃を超える場合は60℃)に到達すると、貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に300リットルの湯が貯まったと判断され、ヒートポンプユニット18の運転を停止する。このとき、サーミスタ31〜34の設置位置に湯が存在することを示すランプが点灯する。
【0049】
更に、温度Aが冬条件に属する場合、ヒートポンプユニット運転制御部77には貯湯量設定部73から実行貯湯量を370リットルとする実行貯湯量の信号が入力されている。このため、図4(C)に示すように、第2のサブタンク23のサーミスタ35で測定される温度が目標温度−10℃の温度(目標温度−10℃が60℃を超える場合は60℃)に到達すると、貯湯タンク15(第1及び第2のサブタンク22、23)に370リットルの湯が貯まったと判断され、ヒートポンプユニット18の運転を停止する。このとき、サーミスタ31〜35の設置位置に湯が存在することを示すランプが点灯する。
【0050】
従って、8日目の朝には、8日目に必要とする目標温度の湯が実行貯湯量だけ貯湯タンク15に貯留されている。そして、貯湯タンク15から湯を取出す場合、給湯混合弁調節器67で給湯配管61から供給される湯の温度を設定する。これにより、ソーラー混合弁調節器68では、湯供給管58を介して給湯混合弁60に供給する湯の温度が、給湯混合弁調節器67で設定した設定温度より一定温度(例えば、3〜10℃)だけ高い第2の設定温度に設定される。そして、第2の設定温度がサーミスタ33で測定した湯の温度を超える場合は出湯管54からの湯と第2の出湯管56からの湯を混合した際の温度(ソーラー給湯サーミスタ64で測定される温度)が第2の設定温度となるようにソーラー混合弁57が調節される。また、サーミスタ33で測定した湯の温度が第2の設定温度以上の場合は、出湯管54からの湯の供給を停止し第2の出湯管56からのみ湯が供給されるようにソーラー混合弁57が調節される。これによって、第2の出湯口55からの出湯を優先させ、第2の出湯口55から取出される湯の温度が低い場合に出湯管54からの出湯量を増加させることができる。
【0051】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、温度Aが20℃以上を夏条件、温度Aが12℃未満を冬条件、その中間温度域を中間期条件に区分したが、給湯機を設置する地域や場所に応じて、夏条件及び冬条件を区分する温度Aの値を変えることができる。また、貯湯量を、温度領域データにおいて冬条件に対しては370リットル、中間期条件に対しては300リットル、夏条件に対しては230リットルに設定したが、貯湯量が温度領域に対して温度領域が高温側になる程少なく設定されることが満足されれば、温度領域に対して設定される貯湯量を、生活様式、家族構成に応じて変更することは可能である。
更に、外気温度データを外気温度の最低温度を測定することで作成したが、外気温度データを外気温度の平均温度又は最高温度のいずれか1を測定して作成することもできる。
なお、最低温度が20℃以上で、貯湯量設定部に晴天信号が入力された場合、最低温度が20℃以上では高温の湯の使用量が減少すると共に、太陽熱集熱部による太陽熱の回収で日中に十分な量の湯を沸かして第2のサブタンクに貯めることができるので、深夜電力を用いたヒートポンプユニットの運転を停止することもできる。
【符号の説明】
【0052】
10:給湯機、11:給水口、12:出湯口、13:太陽熱集熱部、14:熱交換部、15:貯湯タンク、16:取水口、17:注湯口、18:ヒートポンプユニット、19:加熱源、20:熱媒循環回路、21:給湯回路、22:第1のサブタンク、23:第2のサブタンク、24:連通管、25、26:逆止弁、27:導水管、28:給水サーミスタ、29:減圧弁、30、31、32、33、34、35、36:サーミスタ、37:沸上げポンプ、38:ヒートポンプ往き配管、39:ヒートポンプ戻り配管、40:ヒートポンプ戻り三方弁、41:第2のヒートポンプ戻り配管、42:戻り配管、43:往き配管、44:アキュームタンク、45:ソーラーポンプ、45a:連通管、46:第1のリザーブタンク、47:第2のリザーブタンク、48:排出バルブ、49:ソーラー三方弁、50:バイパス路、51:ソーラー戻りサーミスタ、52:制御装置、53:集熱運転判定手段、54:出湯管、55:第2の出湯口、56:第2の出湯管、57:ソーラー混合弁、58:湯供給管、59:第2の導水管、60:給湯混合弁、61:給湯配管、62、63:逆止弁、64:ソーラー給湯サーミスタ、65:流量計、66:給湯サーミスタ、67:給湯混合弁調節器、68:ソーラー混合弁調節器、69:外気温度サーミスタ、70:特定温度作成部、71:温度領域データ格納部、72:晴天スイッチ、73:貯湯量設定部、74:予想使用熱量算出部、75:目標温度設定部、76:温度測定器、77:ヒートポンプユニット運転制御部、78:ネットワーク接続端子、79:ネットワーク通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に水が流入する給水口を、天井部に貯留された湯を送出す出湯口をそれぞれ備え、底部内側には太陽熱集熱部で加熱された熱媒で貯留されている水を加熱する熱交換部が収納された貯湯タンクと、該貯湯タンクの底部に設けられた取水口から取出した水を深夜電力によって湯にして該貯湯タンクの天井部又はその周囲に設けられた注湯口を介して該貯湯タンクに貯める加熱源とを有する給湯機の運転方法において、
最新の過去複数日の特定の時間帯の外気温度の平均温度、最低温度、又は最高温度のいずれか1を測定した外気温度データから求められた特定の温度Aと、該温度Aの増加に対応して少なく貯湯量を予測して設定された温度領域データとを比較し、前記温度Aに対応する貯湯量Bを前記貯湯タンクに貯める実行貯湯量とし、更に、翌日の天気データが晴天の場合は、前記貯湯量Bより少ない貯湯量Cを前記実行貯湯量にして、前記加熱源の運転を行い、前記貯湯タンクの給湯側に前記実行貯湯量の湯を貯めることを特徴とする給湯機の運転方法。
【請求項2】
請求項1記載の給湯機の運転方法において、前記貯湯量Cは、前記温度Aの増加に対応して、前記温度領域データよりも更に少なく貯湯量を予測して設定された晴天用温度領域データを用いて決定されることを特徴とする給湯機の運転方法。
【請求項3】
請求項1及び2のいずれか1項に記載の給湯機の運転方法において、前記天気データは、前記加熱源の運転操作盤から入力されることを特徴とする給湯機の運転方法。
【請求項4】
請求項1及び2のいずれか1項に記載の給湯機の運転方法において、前記天気データは、コンピュータネットワークと接続された前記加熱源のネットワーク通信部から入力されることを特徴とする給湯機の運転方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯機の運転方法において、最新の過去所定期間の一日に使用した湯量から求めた実績使用熱量により決定される予想使用熱量を用いて、前記貯湯タンクに貯める湯の目標温度を決定することを特徴とする給湯機の運転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−175143(P2010−175143A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−18500(P2009−18500)
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(390002886)株式会社長府製作所 (197)
【出願人】(000104847)三洋ホームズ株式会社 (13)