説明

給湯機

【課題】人感センサーによる浴室の人の在室の連続検知時間によって何らかの処理が為されていなかったため、使い勝手がよくなかった。
【解決手段】給湯機本体1と、浴室リモコン3とを備え、前記浴室リモコン3は、人の在/不在を検知する人検知手段7、音声出力手段8、前記音声出力手段8の信号を音に変えるスピーカ9を有し、前記人検知手段7が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上の場合には、前記音声出力手段8でその旨の音声案内を行うことを特徴とする給湯機で、使い勝手や安全性を犠牲にせず、音声案内や、表示によるさらなるユニバーサルデザインを向上させた給湯機を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯機の人検知に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の給湯機では、だれもが使いやすいように(ユニバーサルデザインと呼ばれる)、浴室リモコンに付けられた人感センサーにより、浴室に人の在/不在を検知し、在室を検知している場合はおふろの追いだき処理を行うものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−019501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前期従来の構成では、浴室リモコンに付けられた人感センサーにより、浴室に人の在/不在を検知し、在室を検知している場合はおふろの追いだき処理を行っているが、在室の連続検知時間によって何らかの処理を行っていることは為されていなかった。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使い勝手や安全性を犠牲にせず、音声案内や、表示によるさらなるユニバーサルデザインを向上させた給湯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯機は、給湯機本体と、浴室リモコンとを備え、前記浴室リモコンは、人の在/不在を検知する人検知手段、音声出力手段、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカを有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上の場合には、前記音声出力手段でその旨の音声案内を行うことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の給湯機は、給湯機本体と、台所リモコンと、人の在/不在を検知する人検知手段を有する浴室リモコンとを備え、前記台所リモコンと前記浴室リモコンとは、音声出力手段、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカ、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上である旨を前記台所リモコンに通信し、前記台室リモコンは、前記音声出力手段でその旨の音声案内を行うことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の給湯機は、給湯機本体と、台所リモコンと、人の在/不在を検知する人検知手段を有する浴室リモコンとを備え、前記台所リモコンと前記浴室リモコンとは、表示手段、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上である旨を前記台所リモコンに通信し、前記台室リモコンは、前記表示手段でその旨の表示案内を行うことを特徴とするものである。
【0009】
これによって、浴室への長時間におよぶ在室を、浴室リモコンへも、また離れた場所にある台所リモコンへも知らせることができる給湯機を提供できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使い勝手や安全性を犠牲にせず、音声案内や、表示によるさらなるユニバーサルデザインを向上させた給湯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1における給湯機のブロック図
【図2】同給湯機の音声案内のフローチャート
【図3】同給湯機の音声案内のフローチャート
【図4】同給湯機の表示のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の発明は、給湯機本体と、浴室リモコンとを備え、前記浴室リモコンは、人の在/不在を検知する人検知手段、音声出力手段、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカを有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上の場合には、前記音声出力手段でその旨の音声案内を行うことを特徴とする給湯機で、使い勝手や安全性を犠牲にせず、音声案内や、表示によるさらなるユニバーサルデザインを向上させた給湯機を提供できる。
【0013】
第2の発明は、給湯機本体と、台所リモコンと、人の在/不在を検知する人検知手段を有する浴室リモコンとを備え、前記台所リモコンと前記浴室リモコンとは、音声出力手段、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカ、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上である旨を前記台所リモコンに通信し、前記台室リモコンは、前記音声出力手段でその旨の音声案内を行うことを特徴とする給湯機で、浴室に居ずとも浴室の状態を知ることができる。
【0014】
第3の発明は、給湯機本体と、台所リモコンと、人の在/不在を検知する人検知手段を有する浴室リモコンとを備え、前記台所リモコンと前記浴室リモコンとは、表示手段、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上である旨を前記台所リモコンに通信し、前記台室リモコンは、前記表示手段でその旨の表示案内を行うことを特徴とする給湯機で、浴室に居ずとも浴室の状態を知ることができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における給湯機のブロック図である。
【0017】
図1において、給湯機本体1と台所リモコン2と浴室リモコン3は、リモコンケーブルで接続されている。浴室リモコン3には、給湯機本体1と浴室リモコン3と通信を行う通信手段4があり、マイコン5と接続されている。
【0018】
また、表示手段6では、マイコン5からの信号により、使用者に対して表示を行う。人検知手段7は、浴室リモコン3近傍の人の在/不在を検知し、マイコン5に伝える。音声出力手段8では、マイコン5からの音声案内信号を受け取り、スピーカ9を駆動する。
【0019】
また、台所リモコン2にも、浴室リモコン3と同様の回路ブロックが存在するが、同様のブロックは、同じ符号を与え、説明も省略する。台所リモコン2では、人検知手段7が存在しない。
【0020】
以上のように構成された給湯機について、図2を用いて、以下その動作、作用を説明する。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態1における給湯機の音声案内のフローチャートである。
【0022】
まず、浴室リモコン3で音声案内を行う場合、人検知手段7で浴室の人の在/不在を検知する。
【0023】
その結果、人を検知している場合は、図2のステップ1から、ステップ2に進む。ステップ2では、人を検知している間、その連続時間を計測する。その後、ステップ3により、計測した時間が設定された連続時間を超過しているか否か確認する。この時、時間超過していた場合はステップ4に進む。
【0024】
ステップ4では、人を検知した連続時間が設定時間より超過している旨の音声案内を開始する。音声案内は、マイコン5から音声信号が出力される。その信号がスピーカ9に伝えられ、音声が出力される。
【0025】
もし、人検知手段7で人を検知していない場合、あるいは検知していても連続時間が設定時間を超過していない場合は、図2のステップ1、およびステップ3で「N」側に進み、音声は出力されない。
【0026】
以上のように、浴室リモコンに、人の在/不在を検知する人検知手段と、音声出力手段と、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカと、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、その連続時間を計測し、設定時間以上の経過をした場合は、前記音声出力手段で時間経過した旨の音声案内を行うことによりさらなるユニバーサルデザインを向上させることができる。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態1における給湯機の音声案内のフローチャートである。
【0028】
まず、台所リモコン2で音声案内を行う場合、通信手段4により、人検知時間超過信号を受信しているか否かを判断する。
【0029】
受信している場合は、ステップ5から、ステップ6に進む。ステップ6では、音声案内を開始する。音声案内は、マイコン5から音声出力手段8に伝えられ、音声が出力される。その信号がスピーカ9に伝えられ、音が出る。
【0030】
もし、人検知時間超過信号を受信していない場合は、図3のステップ5で「N」側に進み、音声は出力されない。
【0031】
以上のように、人検知手段7により人を検知している連続時間が、設定時間を超過した場合は、通信手段4により、時間超過した旨を台所リモコンに通信し、台所リモコンでは、浴室リモコンから受信した人検知時間超過信号により、音声出力手段で時間経過した旨の音声案内を行うことにより、浴室に居ずとも浴室の状態を知ることができる。
【0032】
図4は、本発明の実施の形態1における給湯機の表示のフローチャートである。
【0033】
まず、台所リモコン2で表示を行う場合、通信手段4により、人検知時間超過信号を受信しているか否かを判断する。受信している場合は、ステップ5から、ステップ7に進む。ステップ7では、表示を開始する。表示は、マイコン5から表示手段6に伝えられ、メッセージが表示される。
【0034】
もし、人検知時間超過信号を受信していない場合は、図4のステップ5で「N」側に進み、メッセージは表示されない。
【0035】
以上のように、人検知手段7により人を検知している連続時間が、設定時間を超過した場合は、通信手段4により、時間超過した旨を台所リモコンに通信し、台所リモコンでは、浴室リモコンから受信した人検知時間超過信号により、表示手段で時間経過した旨のメッセージを表示することにより、浴室に居ずとも浴室の状態を知ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上のように、本発明にかかる給湯機は、使い勝手や安全性を犠牲にせず、音声案内や表示によるさらなるユニバーサルデザインを向上させることができるので、人が長時間在室している時にも音声案内や表示を必要とする機器に応用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 給湯機本体
2 台所リモコン
3 浴室リモコン
4 通信手段
6 表示手段
7 人検知手段
8 音声出力手段
9 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯機本体と、浴室リモコンとを備え、前記浴室リモコンは、人の在/不在を検知する人検知手段、音声出力手段、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカを有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上の場合には、前記音声出力手段でその旨の音声案内を行うことを特徴とする給湯機。
【請求項2】
給湯機本体と、台所リモコンと、人の在/不在を検知する人検知手段を有する浴室リモコンとを備え、前記台所リモコンと前記浴室リモコンとは、音声出力手段、前記音声出力手段の信号を音に変えるスピーカ、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上である旨を前記台所リモコンに通信し、前記台室リモコンは、前記音声出力手段でその旨の音声案内を行うことを特徴とする給湯機。
【請求項3】
給湯機本体と、台所リモコンと、人の在/不在を検知する人検知手段を有する浴室リモコンとを備え、前記台所リモコンと前記浴室リモコンとは、表示手段、通信手段を有し、前記人検知手段が人を検知している場合は、検知時間を計測するとともに、前記検知時間が所定値以上である旨を前記台所リモコンに通信し、前記台室リモコンは、前記表示手段でその旨の表示案内を行うことを特徴とする給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−127545(P2012−127545A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277594(P2010−277594)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】