説明

統合制御装置、及び統合管理システム

【課題】複数の種類の設備を統合して管理することができる設備管理システムなどを提供する。
【解決手段】統合制御装置6は、建物の区画内の状態を示す状態データ30を記憶している共用記憶部20を備える。主制御部13は、第1信号受付部12によって信号が受け付けられた場合に、状態データ30を参照し、予め定められた制御ロジックに従って、空調機3への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって状態データ30を更新する。また、副制御部17は、第2信号受付部16によって信号が受け付けられた場合に、状態データ30を参照し、予め定められた制御ロジックに従って、照明4への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって状態データ30を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調機などの設備を管理するための装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビルなどの一般的な建物では、空調機、照明機器、受配電機器、セキュリティ機器、昇降機などといった複数の種類の設備が設けられる。建物内の設備は、多くの場合、その種類ごとに製造者が異なるので、設備の種類ごとに異なる設備制御装置で制御される。例えば特許文献1は、ビル内の各々のエリアの状況に応じて、空調機を制御する装置を開示する。
【0003】
近時、節電などのために、事業者ごとに電力の消費を抑制することが必要になってきている。そのため、事業者ごとに設備を統合して管理する装置やシステムが要望されている。一般に事業者は複数の種類の設備を使用するので、この要望に応えるには、複数の種類の設備を統合して制御することが必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−52930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、設備の製造者が異なれば、設備の制御方法、制御コードなどが異なるので、複数の種類の設備を統合して管理することは、容易ではない。
【0006】
本発明は、上述の事情の下になされたもので、複数の種類の設備を統合して管理することができる統合制御装置及び統合管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の統合制御装置は、
建物内の区画の状態を示す状態データを記憶している共用記憶手段と、
前記区画内に設けられる設備のうち1つの種類の設備である主設備を制御するための信号を受け付ける第1信号受付手段と、
前記第1信号受付手段によって信号が受け付けられた場合に、前記状態データを参照し、予め定められた制御ロジックに従って、前記主設備への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって前記状態データを更新する主制御手段と、
前記主制御手段によって生成された制御信号を前記主設備へ出力する主設備出力手段と、
前記区画内に設けられる機器から信号を受け付ける第2信号受付手段と、
前記第2信号受付手段によって信号が受け付けられた場合に、前記状態データを参照し、予め定められた制御ロジックに従って、前記区画内に設けられる設備のうち前記主設備以外の種類の設備である副設備への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって前記状態データを更新する副制御手段と、
前記副制御手段によって生成された制御信号を前記副設備へ出力する副設備出力手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、主制御手段及び副制御手段はいずれも、共用記憶手段が記憶している状態データを共通で参照して更新する。したがって、複数の種類の設備を統合して管理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態1に係る統合管理システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態1に係る統合制御装置の構成を示す図である。
【図3】図2に示す事業者通信制御部の詳細な構成を示す図である。
【図4】実施形態1に係る状態データの一例を示す図である。
【図5】実施形態1に係る優先度データの一例を示す図である。
【図6】実施形態1に係る制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】実施形態1に係る事業者参照処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】実施形態1に係る事業者更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】実施形態2に係る統合制御装置の構成を示す図である。
【図10】実施形態2に係る連携プログラムに含まれる制御ロジックの例を示す図である。
【図11】実施形態3に係る統合管理システムの構成を示す図である。
【図12】実施形態3に係る統合制御装置の構成を示す図である。
【図13】図12に示すビル通信制御部の詳細な構成を示す図である。
【図14】実施形態3に係る状態データの一例を示す図である。
【図15】実施形態3に係る制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】実施形態3に係る事業者参照処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】実施形態3に係る事業者更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】変形例1に係る統合制御装置の構成を示す図である。
【図19】変形例2に係る統合制御装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
実施形態1.
本発明の実施形態1に係る統合管理システム1は、図1に示すように、異なる地点のビルなどの建物内の区画(例えば、テナント)2で営業する事業者が使用する複数の種類の設備3,4を統合して管理するためのシステムである。各区画2には、例えば空調機3、照明(照明器)4などの電力を使用する設備が設けられている。なお、設備には、受配電機器、セキュリティ機器、昇降機などが含まれてもよい。
【0012】
統合管理システム1は、事業者管理サーバ5と、複数の統合制御装置6とを備える。事業者管理サーバ5と統合制御装置6の各々とは、WAN(Wide Area Network)などの通信回線7により通信可能に接続されている。各区画2の統合制御装置6と設備3,4などとは、回線8を介して接続されている。回線8は、無線又は有線の通信回線、建物内で電力を分配する配線である電灯線などである。なお、電灯線を介して情報が搬送されてもよい。
【0013】
統合制御装置6は、主たる制御対象(主設備)を制御する装置であって、空調機3を詳細に制御する機能を備える。本実施形態での主設備は、空調機3である。なお、主設備には、照明4、セキュリティシステムなど、区画2に設けられる複数の種類の設備の中から1つの種類が適宜選択されてもよい。
【0014】
統合制御装置6は機能的に、図2に示すように、入力部11と、第1信号受付部12と、主制御部13と、主表示部14と、主設備出力部15と、第2信号受付部16と、副制御部17と、副設備出力部18と、事業者通信制御部19と、共用記憶部20とを備える。
【0015】
入力部11は、ユーザによって操作されると、その操作に応じた信号を出力する。入力部11は例えば、空調機3の動作モード(冷房、暖房、送風など)や設定温度などを示す信号を出力する。入力部11は例えば、操作ボタンなどにより実現される。
【0016】
第1信号受付部12は、空調機3を制御するための第1入力信号を受け付ける。第1入力信号は例えば、入力部11から出力される信号、温度センサなどの空調のために設けられたセンサからの信号などを含む。第1信号受付部12は例えば、信号回線が接続されるインタフェース、信号の受け付けを制御する制御回路などによって実現される。
【0017】
主制御部13は、共用記憶部20が記憶しているデータ30,31(詳細後述する)が更新されたか否かを一定の周期で監視している。主制御部13は、第1信号受付部12から第1入力信号が出力された場合、及びデータ30,31が更新された場合に、予め定められた制御ロジックに従って、空調機3を制御するための制御信号を生成する。主制御部13は、制御後に、状態データ30を更新する。
【0018】
主制御部13は例えば、図示しない不揮発性メモリに格納されたソフトウェアプログラムを実行するプロセッサなどによって実現される。
【0019】
主表示部14は、液晶パネルなどであって、空調機3に関連する情報(例えば、現在の動作モード、設定温度、室温など)を表示する。
【0020】
主設備出力部15は、主制御部13によって生成された制御信号を空調機3に出力する。主設備出力部15は例えば、信号回線が接続されるインタフェース、信号の出力を制御する制御回路などによって実現される。
【0021】
第2信号受付部16は、主設備たる空調機3及び空調機3を制御するために設けられた機器を除く、区画内に設けられた機器から出力される第2入力信号を受け付ける。第2入力信号を出力する機器は例えば、入退室センサ、電力計測センサ、照度センサ、照明4のスイッチなどを含む。なお、機器には、副設備が含まれてもよい。
【0022】
入退室センサの場合、第2入力信号は例えば、区画への人の入室又は区画からの退室を示す信号である。電力計測センサの場合、第2入力信号は例えば、区画内での使用電力量を示す信号である。照度センサの場合、第2入力信号は例えば、照度センサ周辺の明るさを示す信号である。照明4のスイッチの場合、第2入力信号は例えば、照明4の入又は切を示す信号である。
【0023】
第2信号受付部16は例えば、信号回線が接続されるインタフェース、信号の受け付けを制御する制御回路などによって実現される。
【0024】
副制御部17は、共用記憶部20が記憶しているデータ30,31(詳細後述する)が更新されたか否かを一定の周期で監視している。副制御部17は、第2信号受付部16から第2入力信号が出力された場合、及びデータ30,31が更新された場合に、予め定められた制御ロジックに従って、照明4を制御するための制御信号を生成する。副制御部17は、状態データ30を更新する。ここでの照明4は、主設備たる空調機3以外の、区画内に設けられた設備(副設備)の一例である。
【0025】
ここで、副制御部17は、空調機3の製造者によって一般に解析できる態様で第2入力信号を取り扱う。例えば、空調機3とセキュリティシステムとで製造者が異なっており、ユーザが入室のために入力する暗証番号を含む信号がセキュリティシステムから出力されるとする。空調機3の製造者は通常、この信号の内容を解析することはできない。
【0026】
例えば、暗証番号を含む信号が第2入力信号とされる場合、副制御部17は、暗証番号を含む信号の有無によって人の入退室を検知し、検知した結果に基づいて照明4を制御してもよい。これに対して、副制御部17が、信号に含まれる暗証番号から例えば、その人を特定して照明4を制御する必要はない。このように、空調機3の製造者によって一般に解析できる態様で第2入力信号を取り扱うことによって、複数の種類の設備を容易に統合して管理することが可能になる。
【0027】
副制御部17は例えば、図示しない不揮発性メモリに格納されたソフトウェアプログラムを実行するプロセッサなどによって実現される。
【0028】
副設備出力部18は、副制御部17によって生成された制御信号を照明4に出力する。副設備出力部18は例えば、信号回線が接続されるインタフェース、信号の出力を制御する制御回路などによって実現される。
【0029】
事業者通信制御部(第1通信制御手段)19は、通信回線7を介して、事業者管理サーバ(第1管理サーバ)5との間の通信を制御する。事業者通信制御部19は例えば、通信回線7が接続されるインタフェース、通信を制御する回路などによって実現される。
【0030】
事業者通信制御部19は詳細には、図3に示すように、送受信部25と、変換テーブル記憶部26と、変換部27とを備える。
【0031】
送受信部25は、通信回線7を介して、事業者管理サーバ5へ情報を送信し、事業者管理サーバ5から情報を受信する。変換テーブル記憶部26は、変換テーブルデータを記憶している。この変換テーブルデータは、統合制御装置6と事業者管理サーバ5とで用いられるコード体系が異なる場合に、その対応付けをするテーブル(変換テーブル)を含む。ここでコード体系とは、物や事象などを表すコード(例えば、照明4を表す数字や記号、照明4の入又は切を表す数字や記号)の集合である。変換部27は、変換テーブルデータを参照し、変換テーブルに従ってコードを変換する。
【0032】
共用記憶部20は、図2に示すように、状態データ30と、優先度データ31とを記憶している。共用記憶部20は例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。
【0033】
状態データ30は、区画内の状態を示すデータであって、建物の区画内に設けられる空調機3、照明4に関連する状態を示すものである。状態データ30は、主制御部13、副制御部17、及び事業者通信制御部19のいずれかによって更新される。
【0034】
状態データ30は、図4に示すように、在室フラグデータと、消費電力データと、稼働状態データと、設定経路データとを含む。
【0035】
在室フラグデータは、区画内の人の存否(1又は0)を示す。図4に示す在室フラグデータは、人がいること(「1」)を示す。消費電力データは、ユーザが定める期間の消費電力を示す。図4に示す消費電力データは、「1000kW」を示す。
【0036】
稼働状態データは、設備の稼働状態を示す。図4に示す稼働状態データは例えば、2系統からなる照明4(照明A及び照明B)のうち「照明A」が点灯していること(「ON」)、「空調機1」が「設定温度:28℃」の「冷房モード」で稼働していることを示す。
【0037】
設定経路データは、現在の状態データ30の設定経路を示す。設定経路は、第1信号受付部12が受け付けた信号に基づき主制御部13が設定(更新)する経路と、第2信号受付部16が受け付けた信号に基づき副制御部17が設定(更新)する経路と、事業者管理サーバ5から受信したデータに基づき事業者通信制御部19が設定(更新)する経路とを含む。すなわち、設定経路データは、現在の状態データ30の内容を設定した制御部が、主制御部13、副制御部17、及び事業者通信制御部19のいずれかであるかを特定できるデータである。
【0038】
図4に示す設定経路データは例えば、「照明A」の稼働状態(「ON」)が、「第2信号」受付部16によって受け付けられた第2入力信号に基づいていることを示す。また同図の設定経路データは例えば、「空調機1」の「空調モード」(「冷房」で稼働中)が、「第1信号」受付部12によって受け付けられた第1入力信号に基づいていることを示す。また、その「設定温度」(「28℃」)は、事業者通信制御部19が「事業者管理サーバ」5から受信したデータに基づいていることを示す。
【0039】
優先度データ31は、状態データ30を更新する経路(設定経路)の優先度を示すデータである。
【0040】
図5に示す優先度データ31は、照明4(「照明A」及び「照明B」)の稼働状態データの更新については、「第2信号」受付部16によって受け付けられた第2入力信号を優先する(第2入力信号の優先度が最も高い)ことを含む。したがって、この例の場合、照明4(「照明A」及び「照明B」)の設定経路データが「第2信号」を示すときに、他の設定経路から照明4の稼働状態データを更新することができない。
【0041】
なお、優先度データ31は、任意の状態データ30について、任意の方法で予め設定されてよい。例えば、優先度データ31は、照明A、照明B、空調機1〜Nといった設備ごとに定められた各設定経路の優先順位を含んでもよい。
【0042】
図1に示す事業者管理サーバ5は、事業者が各区画2に設けられた設備を管理するためのサーバ装置である。事業者管理サーバ5は、事業者の操作に従って、共用記憶部20に記憶されている各データ30,31の更新を要求する情報(更新要求情報)又は各データ30,31の参照を要求する情報(参照要求情報)を、通信回線7を介して各統合制御装置6へ送信する。
【0043】
参照要求情報は、事業者が参照することを望むデータ30,31を特定することができる情報を含む。参照要求情報を送信した場合、事業者管理サーバ5は、参照要求情報によって特定されるデータ30,31を統合制御装置6から受信する。
【0044】
更新要求情報は、事業者が更新することを望むデータ30,31とその内容を特定することができる情報を含む。更新要求情報を送信した場合、事業者管理サーバ5は、更新要求情報に従って、更新要求情報に係るデータ30,31が更新されたか否かを含むデータ(更新結果データ)を統合制御装置6から受信する。
【0045】
受信した状態データ30又は更新結果データの内容は、事業者管理サーバ5が備える表示部(図示せず)に表示される。これによって、事業者は、各統合制御装置6のデータ30,31を容易に確認することができる。
【0046】
これまで実施形態1に係る統合管理システム1の構成について説明した。ここから、統合管理システム1が実行する処理について、図を参照して説明する。
【0047】
図6は、統合制御装置6が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。制御処理は、統合制御装置6が稼働している間、主制御部13と副制御部17とのそれぞれが別個に繰り返し実行する処理である。ここでは、主制御部13が実行する場合を例に説明する。
【0048】
主制御部13は、第1信号受付部12からの出力に基づいて、第1入力信号が受け付けられたか否かを判断する(ステップS101)。第1入力信号が受け付けられていないと判断した場合(ステップS101;No)、主制御部13は、自身の監視結果に基づいて、状態データ30が更新されたか否かを判断する(ステップS102)。状態データ30が更新されていないと判断した場合(ステップS102;Yes)、主制御部13は、入力受付判断処理(ステップS101)に戻る。
【0049】
第1入力信号が受け付けられたと判断した場合(ステップS101;Yes)、又は、状態データ30が更新されたと判断した場合(ステップS102;Yes)、主制御部13は、状態データ30の設定経路データ及び優先度データ31を参照する(ステップS103)。
【0050】
主制御部13は、参照したデータ30,31に基づいて、状態データ30を更新できるか否か(更新することが許されるか否か)を判断する(ステップS104)。
【0051】
詳細には、主制御部13は、第1入力信号又は更新された状態データ30と制御ロジックとに従って制御した場合に更新することになる状態データ30に対応する現在の設定経路と、主制御部13の設定経路(「第1信号」)とで、優先度を比較する。
【0052】
主制御部13に対応する設定経路の優先度が現在の設定経路より低い場合に、主制御部13は、状態データ30を更新できないと判断する(ステップS104;No)。主制御部13に対応する設定経路の優先度が現在の設定経路より低くない(高いか、又は等しい)場合に、主制御部13は、状態データ30を更新できると判断する(ステップS104;Yes)。
【0053】
具体的には例えば、図5の空調機3の優先度データ31では、事業者管理サーバ5からの受付を優先すると定められている。空調機3(「空調機1」〜「空調機N」)の設定経路データの「空調モード」が「事業者管理サーバ」である場合には、主制御部13は、状態データ30を更新できないと判断する(ステップS104;No)。
【0054】
また、図4に示す状態データ30の場合には、空調機3(「空調機1」〜「空調機N」)の現在の設定経路は、主制御部13に対応する設定経路であるため、主制御部13は、状態データ30を更新できると判断する(ステップS104;Yes)。
【0055】
図6に戻り、主制御部13は、状態データ30を更新できないと判断した場合(ステップS104;No)、入力受付判断処理(ステップS101)に戻る。
【0056】
主制御部13は、状態データ30を更新できると判断した場合(ステップS104;Yes)、第1入力信号又は更新された状態データ30と、予め定められた制御ロジックとに従って、空調機3を制御するための制御信号を生成する(ステップS105)。この制御信号は、主設備出力部15によって空調機3へ出力される。
【0057】
主制御部13は、制御後の状態に従って、共用記憶部20の状態データ30を更新し(ステップS106)、制御処理を終了する。
【0058】
副制御部17が制御処理を実行する場合、これまで説明において主制御部13、第1信号受付部12、及び主設備出力部15が実行した処理は、それぞれ、副制御部17、第2信号受付部16、及び副設備出力部18が実行する。
【0059】
ここで、制御処理についてより具体的に、区画2に人が入室した場合、自動的に、照明4を点灯させ、空調機3を冷房で稼働させるように、副制御部17の制御ロジックが予め定められている場合を例に説明する。状態データ30及び優先度データ31は、図4及び5に示す内容であるとする。
【0060】
副制御部17は、第2信号受付部16が入退室センサから入室を示す信号を受け付けたと判断した場合(ステップS101;Yes)、空調機3及び照明4の優先度データ31と状態データ30の設定経路データとを参照する(ステップS103)。照明4の優先度データ31では、第2信号が優先される。また、空調機3の優先度データ31では、事業者管理サーバが優先されるが、現在の設定経路が第1信号である。そのため、副制御部17は、状態データ30を更新できると判断し(ステップS104;Yes)、照明4を点灯させるための制御信号を生成する(ステップS105)。この制御信号は、副設備出力部18によって照明4に出力され、それによって、照明4が点灯する。
【0061】
副制御部17は、状態データ30を更新する(ステップS106)。具体的には、副制御部17は、稼働状態データについて、照明4(「照明A」及び「照明B」)を「ON」に、空調機3(「空調機1」〜「空調機N」)の「空調モード」を「冷房」に更新する。また、副制御部17は、「照明A」、「照明B」及び「空調機1」〜「空調機N」の設定経路データについて、「第2信号」に更新する。
【0062】
続けて、第1入力信号が受け付けられていない場合(ステップS101:No)、主制御部13は、状態データ30が更新されたと判断し(ステップS102;Yes)、状態データ30の設定経路データ及び優先度データ31を参照する(ステップS103)。主制御部13は、空調機3について「第2信号」と「第1信号」の優先度は等しいので、状態データ30を更新できると判断し(ステップS104;Yes)、空調機3を冷房で稼働させるための制御信号を生成する(ステップS105)。この制御信号は、主設備出力部15によって空調機3に出力され、それによって、空調機3が冷房で稼働する。
【0063】
主制御部13は、状態データ30を更新する(ステップS106)。具体的には、主制御部13は、稼働状態データの空調モードを「冷房」で更新(上書き)する。ここで、設定経路は、「第1信号」ではないため、「空調機1」〜「空調機N」の設定経路データは更新されない。なお、状態データ30の稼働状態データの空調モードは、副制御部17によって既に「冷房」に更新されているため、主制御部13は、状態データ30を更新せずに、処理を終了してもよい。
【0064】
このように、設定経路の優先度を考慮して、設備3,4を制御するため、設定経路間での更新内容の整合を図ることができ、各区画2の設備3,4を確実に管理することが可能になる。
【0065】
図7は、事業者参照処理の流れを示すフローチャートである。事業者参照処理は、事業者管理サーバ5から参照要求情報を受け付けた統合制御装置6が実行する処理であって、統合制御装置6が稼働している間、繰り返し実行される。
【0066】
送受信部25は、参照要求情報を受信したか否かを判断する(ステップS111)。参照要求情報を受信していないと判断した場合(ステップS111;No)、送受信部25は、参照要求受信判断処理(ステップS111)を継続する。
【0067】
参照要求情報を受信したと判断された場合(ステップS111;Yes)、変換部27は、変換テーブル記憶部26の変換テーブルデータを参照して参照要求情報を変換することによって、参照要求情報に係る状態データ30を共用記憶部20から取得する(ステップS112)。変換部27は、変換テーブルデータに従って、取得した状態データ30を事業者管理サーバ5にて用いられるコードに変換する(ステップS113)。
【0068】
送受信部25は、変換部27によって変換された状態データ30を事業者管理サーバ5へ送信する(ステップS114)。
【0069】
事業者参照処理が実行されることによって、事業者は各区画2の設備3,4を監視することが可能になる。また、変換テーブルデータを記憶しているので、統合制御装置6と事業者管理サーバ5とで用いられるコード体系が異なる場合であっても、統合制御装置6は、事業者管理サーバ5からの参照要求に応じてデータ30,31を送信することができる。したがって、このような場合であっても、事業者は各区画2の設備3,4を監視することが可能になる。
【0070】
図8は、事業者更新処理の流れを示すフローチャートである。事業者更新処理は、事業者管理サーバ5から更新要求情報を受け付けた統合制御装置6が実行する処理であって、統合制御装置6が稼働している間、繰り返し実行される。
【0071】
送受信部25は、更新要求情報を受信したか否かを判断する(ステップS121)。更新要求情報を受信していないと判断した場合(ステップS121;No)、送受信部25は、更新要求受信判断処理(ステップS121)を継続する。
【0072】
更新要求情報を受信したと判断された場合(ステップS121;Yes)、変換部27は、変換テーブルデータを参照することによって更新要求情報に係る更新内容を統合制御装置6にて用いられるコードに変換する。そして、変換部27は、変換後の更新内容によって共用記憶部20の状態データ30を更新する(ステップS122)。
【0073】
送受信部25は、更新の結果を示す更新結果データを事業者管理サーバ5へ送信する(ステップS123)。更新結果データは例えば、状態データ30が更新されたことを示すデータ及び更新後の状態データ30を関連付けたものである。
【0074】
事業者更新処理が実行されることによって、事業者は各区画2の設備3,4を制御することが可能になる。また、変換テーブルデータを記憶しているので、統合制御装置6と事業者管理サーバ5とで用いられるコード体系が異なるような場合であっても、統合制御装置6は、事業者管理サーバ5からの要求に応じてデータ30,31を更新することができる。したがって、このような場合であっても、事業者は各区画2の設備3,4を制御することが可能になる。
【0075】
以上、実施形態1について説明した。本実施形態によれば、統合制御装置6の主制御部13と副制御部17とは、共用記憶部20のデータ30,31を参照して、空調機3と照明4とのそれぞれへの制御信号を出力する。これによって、区画2の状態及び優先度に応じて、空調機3と照明4とのそれぞれが制御される。したがって、区画内に設けられた空調機3と照明4とを統合して制御することが可能になる。
【0076】
また、主制御部13と副制御部17とは、共用記憶部20のデータ30,31の更新を監視する。これによって、主制御部13と副制御部17とは、共用記憶部20のデータ30,31を介して連携して動作することができる。したがって、区画内に設けられた空調機3と照明4とを統合して制御することが可能になる。
【0077】
さらに、本実施形態によれば、設定経路の優先度が設定されるので、上述のように、各区画2の設備3,4を確実に管理することが可能になる。さらに、優先度は適宜設定できるので、各拠点の状況に応じて設備3,4を稼働させることが可能になり、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0078】
さらに、実施形態では主設備が空調機3である場合を例に説明したが、統合制御装置6では、主設備として照明4など他の設備を採用することもできる。そのため、事業者が多数の拠点で営業するような場合、各拠点の環境に応じて主設備を設定することができる。これによって、事業者は、事業者管理サーバ5及び各統合制御装置6によって、各区画2の設備3,4を管理することができる。したがって、各拠点での利便性を損なうことなく、事業者ごとに設備3,4を管理することを容易に実現することが可能になる。
【0079】
さらに、本実施形態によれば、第2信号受付部16が第2入力信号を受け付け、副設備出力部18が照明4へ制御信号を出力するには、入出力回線を統合制御装置6に接続するだけでよい。回線の接続には、入出力接点などを採用することができるので、統合制御装置6を容易に設置することが可能になる。
【0080】
さらに、本実施形態では、第2信号受付部16は、一般に解析できる信号を受け付ける。統合制御装置6や設備3,4などに何らかの不具合が生じた場合には、第2信号受付部16への入力信号の有無、第2信号受付部16への入力に応じた主設備出力部15及び副設備出力部18からの出力、副設備出力部18からの出力に応じた照明4の点灯又は消灯などを検査器などによって確認するとよい。これによって、容易に不具合の原因の所在を特定することができる。また、統合制御装置6と配線との接続には入出力接点などを採用することができるので、この確認作業は容易である。したがって、運用上の利便性を損なうことなく、統合制御装置6を導入することが可能になる。
【0081】
実施形態2.
本実施形態では、副制御部17がソフトウェアプログラムを実行することによって、ソフトウェアプログラムに含まれる制御ロジックに従って、照明4を制御するための制御信号を生成する。
【0082】
本実施形態に係る統合制御装置206は機能的に、図9に示すように、実施形態1に係る統合制御装置6が備える構成に加えて、連携用記憶部232と、副制御設定部233と、副表示部234とを備える。
【0083】
連携用記憶部232は、連携プログラム235を記憶している。連携プログラム235は、副制御部17による制御ロジックを含むソフトウェアプログラムである。連携用記憶部232は例えば、フラッシュメモリなどによって実現される。副制御部17は、連携プログラム235を実行することによって、実施形態1で説明した機能を発揮し、処理を実行する。
【0084】
連携プログラム235は、例えば図10に示す制御ロジックを含む。同図に示すように制御ロジックは、例えば、照明スイッチ信号が第2入力信号として入力された場合に、照明4を点灯させることを含む。また例えば、制御ロジックは、入室を示す入退室センサからの信号が第2入力信号として入力された場合に、照明4を点灯させるとともに空調機3を冷房で稼働させることを含む。
【0085】
図9に戻り、副制御設定部233は、ユーザの操作に従って、副制御部17による制御ロジック、共用記憶部20の優先度データ31、及び共用記憶部20の状態データ30の一部又は全部を設定する。
【0086】
副制御設定部233は例えば、ユーザが操作する操作ボタンからの信号を受け付けるインタフェース、フラッシュメモリなどから連携プログラム235を取得するインタフェース、連携用記憶部232及び共用記憶部20にデータを書き込むためのプロセッサなどによって実現される。なお、ここでの操作ボタンは、入力部11を実現する操作ボタンと共通であってもよい。
【0087】
副表示部234は、副制御設定部233へのユーザの操作に応じて、共用記憶部20の優先度データ31及び状態データ30の一部又は全部を表示する。副表示部234は、液晶パネルなどによって実現される。また、副表示部234は、物理的には主表示部14と共通の液晶パネルで実現されてもよい。
【0088】
本実施形態によれば、副制御設定部233によって、副制御部17が実行するソフトウェアプログラムを更新することができる。したがって、副制御部17による制御ロジックを容易に変更することが可能になる。
【0089】
また、副表示部234によって、優先度データ31及び状態データ30の内容を容易に確認することが可能になる。
【0090】
さらに、副制御設定部233によって優先度データ31及び状態データ30の内容を容易に更新することが可能になる。
【0091】
実施形態3.
本実施形態に係る統合管理システムは、実施形態1などと同様に、複数の区画で事業者が使用する複数の種類の設備を統合して管理する。これに加えて、本実施形態に係る統合管理システムは、区画が属するビル内の設備を設備の種類ごとに管理する。
【0092】
ビル341は、比較的大きなビルであって、図11に示すように、複数の区画(例えば、テナント)342,343を含む。各区画342,343では、異なる事業者が空調機3、照明4などを使用する。なお、本実施形態でも、空調機3を主設備とし、照明4を副設備として説明する。
【0093】
本実施形態に係る統合管理システム301は、図11に示すように、ビル管理サーバ345と、統合制御装置306と、実施形態1などと同様の事業者管理サーバ5とを備える。なお、図示省略しているが、事業者管理サーバ5には、統合制御装置6,206,306が複数接続されてよい。
【0094】
ビル管理サーバ(第2管理サーバ)345は、ビル内の各区画342,343に設けられる設備3,4を管理するためのサーバ装置である。ビル管理サーバ345には、通信回線346を介して、空調管理装置351と照明管理装置352とが接続されている。空調管理装置351及び照明管理装置352のそれぞれには、回線356,358を介して、本実施形態に係る統合制御装置306と従来の空調制御装置357又は従来の照明制御装置359とが接続されている。ここで、回線356,358は、情報通信回線、電灯線などを含んでよい。
【0095】
このような構成を備えることによって、ビル管理サーバ345は、空調管理装置351を介してビル341に設けられた空調機3を管理し、照明管理装置352を介してビル341に設けられた照明4を管理する。すなわち、ビル341に設けられた空調機3及び照明4を別の系統で管理される。
【0096】
区画342では、空調機3は空調制御装置357により制御され、照明4は照明制御装置359により制御される。すなわち、区画342では、空調機3及び照明4は、ビル341における管理系統と同様に別の制御装置357,359により制御される。これに対して、区画343では、空調機3及び照明4は、統合制御装置306を介して統合して制御される。
【0097】
本実施形態に係る統合制御装置306は、ビル内の空調機3及び照明4を別の系統で管理するビル管理サーバ345による空調機3及び照明4の管理を可能にしつつ、実施形態1などと同様に、区画343に設けられる空調機3及び照明4を統合制御する。また、統合制御装置306は、実施形態1などと同様に、事業者管理サーバ5による空調機3及び照明4の管理も可能にする。
【0098】
なお、空調機3及び照明4の管理には、空調管理装置351又は照明管理装置352が適宜用いられてもよいが、本実施形態ではこれらを代表してビル管理サーバ345により説明する。
【0099】
統合制御装置306は、図12に示すように、実施形態1に係る共用記憶部20に代えて、共用記憶部320を備える。また、統合制御装置306は、実施形態2の構成に加えて、ビル通信制御部361を備える。ビル通信制御部(第2通信制御手段)361は、回線356(及び通信回線346)を介して、ビル管理サーバ345との間の通信を制御する。ビル通信制御部361は例えば、回線356が接続されるインタフェース、通信を制御する回路などによって実現される。
【0100】
ビル通信制御部361は詳細には、図13に示すように、送受信部365と、変換テーブル記憶部366と、変換部367とを備える。
【0101】
送受信部365は、回線356を介して、ビル管理サーバ345へ情報を送信し、ビル管理サーバ345から情報を受信する。変換テーブル記憶部366は、変換テーブルデータを記憶している。この変換テーブルデータは、統合制御装置306とビル管理サーバ345とで用いられるコード体系が異なる場合に、その対応付けをするテーブル(変換テーブル)を含む。変換部367は、変換テーブルデータを参照し、変換テーブルに従ってコードを変換する。
【0102】
共用記憶部320は、図12に示すように、状態データ330と優先度データ331とを記憶している。
【0103】
優先度データ331は、実施形態1と同様に、設定経路の優先度を示すデータである。本実施形態に係る設定経路は、実施形態1に係る通信経路に加えて、ビル通信制御部361が受信したデータに基づきビル通信制御部361が設定(更新)する経路を含む。すなわち、設定経路データは、現在の状態データ30の内容を設定した制御部が、主制御部13、副制御部17、事業者通信制御部19、及びビル通信制御部361のいずれかであるかを特定できるデータである。
【0104】
状態データ330は、実施形態1に係る状態データ330と同様に、区画内の状態を示すデータであって、建物の区画343に設けられる空調機3、照明4に関連する状態を示すものである。状態データ330は、主制御部13、副制御部17、事業者通信制御部19、及びビル通信制御部361のいずれかによって更新される。
【0105】
状態データ330は、図14に示すように、在室フラグデータと、消費電力データと、稼働状態データと、設定経路データとに加えて、アクセス制限データを含む。アクセス権限データは、状態データ330へのアクセス権限を示す。状態データ30へのアクセスには、状態データ30の参照、更新などのアクセス態様が含まれる。
【0106】
図14に示す状態データ330に含まれるアクセス制限データは、例えば在室フラグデータについて統合制御装置306とビル管理サーバ345に、参照と更新が許されていることを示す。また、アクセス制限データは、例えば稼働状態データについて、統合制御装置306とビル管理サーバ345と事業者管理サーバ5に、参照と更新が許されていることを示す。
【0107】
なお、アクセス権限は、上述のように参照と更新とをまとめて設定するのではなく、アクセス態様別に設定されてもよい。
【0108】
図11に示すビル管理サーバ345は、ビルの管理者(ビル管理者)がビル341に設けられた設備3,4を管理するためのサーバ装置である。ビル管理サーバ345は、ビル管理者の操作に従って、共用記憶部320に記憶されている各データ330,331の更新を要求する情報(更新要求情報)又は各データ330,331の参照を要求する情報(参照要求情報)を、回線356,358(及び通信回線346)を介して統合制御装置6へ送信する。
【0109】
参照要求情報は、ビル管理者が参照することを望むデータ330,331を特定することができる情報を含む。参照要求情報を送信した場合、ビル管理サーバ345は、参照要求情報によって特定されるデータ330,331を統合制御装置306から受信する。
【0110】
更新要求情報は、ビル管理者が更新することを望むデータ330,331とその内容を特定することができる情報を含む。更新要求情報を送信した場合、ビル管理サーバ345は、更新要求情報に従って、更新要求情報に係るデータ330,331が更新されたか否かを含む情報(更新結果データ)を統合制御装置306から受信する。
【0111】
受信した状態データ330又は更新結果データの内容は、ビル管理サーバ345が備える表示部(図示せず)に表示され、これによって、ビル管理者は、統合制御装置306のデータ330,331を容易に確認することができる。
【0112】
これまで、本実施形態に係る統合管理システム301の構成について説明した。ここから、統合管理システム301が実行する処理について、図を参照して説明する。
【0113】
図15は、統合制御装置306が実行する制御装置の流れを示すフローチャートである。制御処理は、実施形態1と同様に、統合制御装置306が稼働している間、主制御部13と副制御部17とのそれぞれが別個に繰り返し実行する処理である。ここでは、主制御部13が実行する場合を例に説明する。
【0114】
本実施形態に係る制御処理では、主制御部13は、実施形態1に係る制御処理での更新判断処理(ステップS104)に代えて、更新判断処理(ステップS304)を実行する。更新判断処理(ステップS304)は、更新判断処理(ステップS104)と同様に、参照したデータ330,331に基づいて、状態データ330の更新の可否を判断する処理である。
【0115】
主制御部13は、実施形態1の更新判断処理(ステップS104)にて詳細に説明したように、優先度データ31及び状態データ30の設定経路データに基づいて状態データ30の更新の可否を判断する。この判断処理の前に、主制御部13は、状態データ30のアクセス権限データに基づいて、状態データ30の更新の可否を判断する。
【0116】
詳細には、主制御部13は、第1入力信号又は更新された状態データ330に従って空調機3を制御した場合に更新することになる状態データ330を更新する権限が、アクセス権限データにおいて許されているか否かを判断する。
【0117】
その更新の権限が、アクセス権限データにおいて許されていない場合、主制御部13は、状態データ330を更新できないと判断する(ステップS304;No)。
【0118】
その更新の権限が、アクセス権限データにおいて許されている場合、主制御部13は、実施形態1で説明したように、優先度データ331及び状態データ330の設定経路データに基づいて状態データ330の更新の可否を判断する。
【0119】
図16は、本実施形態に係る事業者参照処理の流れを示すフローチャートである。事業者参照処理は、実施形態1と同様に、事業者管理サーバ5から参照要求情報を受け付けた統合制御装置306が実行する処理であって、統合制御装置306が稼働している間、繰り返し実行される。
【0120】
本実施形態に係る事業者参照処理では、参照要求情報を受信したと判断された場合(ステップS111;Yes)、変換部27が、データ取得処理(ステップS112)を実行する前に、参照判断処理(ステップS315)を実行する。
【0121】
参照判断処理(ステップS315)において、変換部27は詳細には、参照要求情報に係る状態データ330のアクセス権限データを参照し、その状態データ330の参照が事業者管理サーバ5に許されているか否かを判断する。参照が許されていると判断した場合(ステップS315;Yes)、変換部27は、データ取得処理(ステップS112)を実行する。参照が許されていないと判断された場合(ステップS315;No)、送受信部25は、参照要求受信判断処理(ステップS111)を実行する。
【0122】
ここでは、事業者参照処理について説明したが、ビル管理サーバ345から参照要求情報を受け付けた統合制御装置306が実行する処理(ビル管理参照処理)の流れも同様である。ビル管理参照処理では、事業者参照処理における送受信部25及び変換部27が実行する処理をそれぞれ、送受信部365及び変換部367が実行する。また、変換部367は、変換テーブル記憶部366の変換テーブルデータを参照する。
【0123】
事業者参照処理又はビル参照処理が実行されることによって、事業者又はビル管理者は区画343の設備3,4を監視することが可能になる。
【0124】
また、変換テーブルデータを記憶しているので、統合制御装置6と事業者管理サーバ5又はビル管理サーバ345とで用いられるコード体系が異なる場合であっても、統合制御装置306は、事業者管理サーバ5又はビル管理サーバ345からの参照要求に応じてデータ330,331を送信することができる。したがって、このような場合であっても、ビル管理者は区画343の設備3,4を監視することが可能になる。
【0125】
図17は、本実施形態に係る事業者更新処理の流れを示すフローチャートである。事業者更新処理は、実施形態1と同様に、事業者管理サーバ5から更新要求情報を受け付けた統合制御装置306が実行する処理であって、統合制御装置306が稼働している間、繰り返し実行される。
【0126】
本実施形態に係る事業者更新処理では、更新要求情報を受信したと判断された場合(ステップS121;Yes)、変換部27が、データ更新処理(ステップS122)を実行する前に、更新判断処理(ステップS324)を実行する。
【0127】
更新判断処理(ステップS324)において、変換部27は詳細には、状態データ330のアクセス権限データを参照し、更新要求情報に係る状態データ330の更新が事業者管理サーバ5に許されているか否かを判断する。更新が許されていると判断した場合に(ステップS324;Yes)、変換部27は、データ更新処理(ステップS122)を実行する。更新が許されていないと判断した場合に(ステップS324;No)、送受信部25は、更新要求受信判断処理(ステップS121)を実行する。
【0128】
ここでは、事業者更新処理について説明したが、ビル管理サーバ345から更新要求情報を受け付けた統合制御装置306が実行する処理(ビル管理更新処理)の流れも同様である。ビル管理更新処理では、事業者更新処理において送受信部25及び変換部27が実行する処理をそれぞれ、送受信部365及び変換部367が実行する。また、変換部367は、変換テーブル記憶部366の変換テーブルデータを参照する。
【0129】
事業者更新処理又はビル更新処理が実行されることによって、事業者又はビル管理者は区画343の設備3,4を制御することが可能になる。
【0130】
また、変換テーブルデータを記憶しているので、統合制御装置6と事業者管理サーバ5又はビル管理サーバ345とで用いられるコード体系が異なる場合であっても、統合制御装置306は、事業者管理サーバ5又はビル管理サーバ345からの更新要求に応じてデータ330,331を更新することができる。したがって、このような場合であっても、事業者は各区画343の設備3,4を制御することが可能になる。
【0131】
以上、実施形態3について説明した。本実施形態によれば、ビル管理サーバ345と通信するためのビル通信制御部361が、共用記憶部20が記憶しているデータ330,331にアクセスする。そのため、ビル管理者は、ビル管理サーバ345を介して、区画343に設けられた設備3,4を管理するために必要なデータを参照し更新することができる。したがって、ビル341内の空調機3及び照明4がビル管理サーバ345によって別の系統で管理される場合に、そのビル管理サーバ345による管理を可能としつつ、実施形態1などと同様に区画343内の空調機3及び照明4を統合して管理することが可能になる。
【0132】
既存のビルでは、ビル管理サーバ345のようにビル内の設備を別系統で管理するシステムが既に稼働していることがある。本実施形態によれば、上述のように、既存のビル管理システムとの連携を可能にしつつ、区画内の複数の種類の設備を統合して管理することができる。したがって、統合制御装置306を容易に導入することができ、事業者ごとの設備3,4の管理を容易に実現することが可能になる。
【0133】
特に事業者が多数の拠点で営業するような場合、各拠点の環境に応じて統合制御装置6,206,306を導入することができるので、事業者ごとの設備3,4の管理を容易に実現することが可能になる。
【0134】
また、本実施形態によれば、統合制御装置306は、ビル通信制御部361を介する経路を含む設定経路の優先度を考慮して、設備3,4を制御する。そのため、設定経路間で更新内容の整合を図ることができ、区画343の設備3,4を確実に管理することが可能になる。さらに、優先度は適宜設定できるので、各拠点の状況に応じて設備3,4を稼働させることが可能になり、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0135】
さらに、本実施形態によれば、状態データ330がアクセス権限データを含む。これによって、ビル管理サーバ345と統合制御装置306と事業者管理サーバ5とのいずれに、共用記憶部320が記憶しているどのデータ330,331を開示し、またいずれからデータ330,331を更新させるかを管理することが可能になる。事業者が多数の拠点で営業するような場合、各拠点の環境に応じてアクセス権限を設定することができるので、ユーザの利便性を損なうことなく、事業者ごと設備3,4の確実な管理を容易に実現することが可能になる。
【0136】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
【0137】
変形例1.
例えば、図18に示すように、統合制御装置406は、主設備の種類を設定する主制御設定部471を備えてもよい。
【0138】
主制御設定部471は、主設備の種類とそれに関連する設定を変更するためのソフトウェアプログラム(主設備設定プログラム)をフラッシュメモリなどから読み取って実行する。主制御設定部471は、主設備設定プログラムに従って、主制御部413の制御ロジック、共用記憶部420のデータ330,331の定義、事業者通信制御部419及びビル通信制御部461のそれぞれが通信を制御するための制御ロジック及びそれぞれが保持している変換テーブルデータを適宜書き換える。
【0139】
主制御設定部471は例えば、ユーザが操作する操作ボタンからの信号を受け付けるインタフェース、フラッシュメモリなどから主設備設定プログラムを取得するインタフェース、共用記憶部420にデータ330,331を書き込むためのプロセッサなどによって実現される。また、主制御設定部471は物理的には、副制御設定部233と一部又は全部が共通であってもよい。
【0140】
主制御部413、共用記憶部420、事業者通信制御部419、及びビル通信制御部461はそれぞれ、主制御設定部471により設定されることを除いて、例えば実施形態3の対応する要素と同様の機能を備える。このような事業者通信制御部419及びビル通信制御部461は例えば、FPGA(Field−Programmable Gate Array)などによって実現される。
【0141】
なお、本変形例では、主設備設定プログラムを実行することによって主設備の種類を変更する場合を例に説明したが、主制御設定部471は、主設備設定プログラムを実行することによって主設備の種類に応じて初期設定をしてもよい。
【0142】
本変形例によれば、主設備を例えば空調機3から照明4に変更するなど、統合制御装置406に設定されている主設備の種類に応じた設定及びその変更を容易にすることが可能になる。
【0143】
変形例2.
例えば、図19に示すように、統合制御装置506は、本体575とI/O(Input/Output)ボックス(入出力部)576とに物理的に別体で構成されてもよい。図19では、統合制御装置406と同様の機能を備える統合制御装置506を本体575とI/Oボックス576とに分けた例を示す。また、統合制御装置506をどのように本体575とI/Oボックス576とに分けるかは、適宜定められてよく、図19は、その一例を示す。同図に示すように、本体575とI/Oボックス576とは、それぞれ本体側通信部577と、I/Oボックス側通信部578とを備え、無線通信により相互にデータを送受信する。なお、本体575とI/Oボックス576とが有線の回線を介した通信によりデータを送受信してもよい。
【0144】
I/Oボックス側通信部578は例えば、副制御部17が状態データ330を参照する場合に、状態データ330の参照を要求するデータを本体側通信部577へ送信するとともに、状態データ330を本体側通信部577から受信する。また、I/Oボックス側通信部578は例えば、副制御部17が状態データ330を更新する場合に、更新後の状態データを本体側通信部577へ送信する。
【0145】
本体側通信部577は例えば、状態データ330の参照を要求するデータをI/Oボックス側通信部578から受信した場合に、状態データ330を共用記憶部420から取得してI/Oボックス側通信部578へ送信する。また、本体側通信部577は例えば、更新後の状態データをI/Oボックス側通信部578から受信した場合に、受信した更新後の状態データにより共用記憶部420が記憶している状態データ330を更新する。
【0146】
本変形例によれば、統合制御装置506を容易に設置することが可能になる。例えば、統合制御装置が一体である場合、統合制御装置には多数の入出力配線が接続されることになるため、統合制御装置の周囲での配線の処理が複雑になる。本変形例によれば、統合制御装置506の周囲の配線は、本体575とI/Oボックス576とに分離されるので、本体575とI/Oボックス576とのそれぞれに接続される配線は少なくなり、本体575とI/Oボックス576との周囲の配線を処理する複雑さを低減させることができる。そのため、統合制御装置506を容易に設置することが可能になる。また例えば、統合制御装置506を壁に設ける場合には、天井裏などに設けられる配線を壁まで延長する必要があるが、I/Oボックス576を天井裏に設ければ、統合制御装置506のために配線を延長することなどがなくなり、統合制御装置506を容易に設置することが可能になる。
【0147】
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、実施形態及び変形例に限定されるものではなく、例えば各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせた態様、またそれらと均等な技術的範囲をも含む。
【符号の説明】
【0148】
1,301 統合管理システム
2,342,343 区画
3 空調機
4 照明
5 事業者管理サーバ
6,206,306,406,506 統合制御装置
7,346 通信回線
8,356,358 回線
12 第1信号受付部
13,413 主制御部
15 主設備出力部
16 第2信号受付部
17 副制御部
18 副設備出力部
19,419 事業者通信制御部
20,320,420 共用記憶部
25,365 送受信部
26,366 変換テーブル記憶部
27,367 変換部
345 ビル管理サーバ
359 照明制御装置
361,461 ビル通信制御部
471 主制御設定部
577 本体側通信部
578 I/Oボックス側通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内の区画の状態を示す状態データを記憶している共用記憶手段と、
前記区画内に設けられる設備のうち1つの種類の設備である主設備を制御するための信号を受け付ける第1信号受付手段と、
前記第1信号受付手段によって信号が受け付けられた場合に、前記状態データを参照し、予め定められた制御ロジックに従って、前記主設備への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって前記状態データを更新する主制御手段と、
前記主制御手段によって生成された制御信号を前記主設備へ出力する主設備出力手段と、
前記区画内に設けられる機器から信号を受け付ける第2信号受付手段と、
前記第2信号受付手段によって信号が受け付けられた場合に、前記状態データを参照し、予め定められた制御ロジックに従って、前記区画内に設けられる設備のうち前記主設備以外の種類の設備である副設備への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって前記状態データを更新する副制御手段と、
前記副制御手段によって生成された制御信号を前記副設備へ出力する副設備出力手段とを備える
ことを特徴とする統合制御装置。
【請求項2】
前記主制御手段は、前記状態データを監視し、前記状態データが変更された場合に、当該変更された状態データを参照し、前記予め定められた制御ロジックに従って、前記主設備への制御信号を生成し、
前記副制御手段は、前記状態データを監視し、前記状態データが変更された場合に、当該変更された状態データを参照し、前記予め定められた制御ロジックに従って、前記副設備への制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の統合制御装置。
【請求項3】
前記共用記憶手段は、前記状態データを更新する優先度が定められた優先度データをさらに記憶しており、
前記状態データは、現在の内容を設定した制御手段が、前記主制御手段及び前記副制御手段のいずれであるかを示す設定経路データを含み、
前記主制御手段は、前記第1信号受付手段によって信号が受け付けられた場合に、前記状態データ及び前記優先度データを参照し、前記主制御手段が制御後に更新することになる前記状態データの優先度において前記設定経路データが示す制御手段より前記主制御手段が低くないときに、予め定められた制御ロジックに従って、前記主設備への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって前記状態データを更新し、
前記副制御手段は、前記第2信号受付手段によって信号が受け付けられた場合に、前記状態データ及び前記優先度データを参照し、前記副制御手段が制御後に更新することになる前記状態データの優先度において前記設定経路データが示す制御手段より前記副制御手段が低くないときに、予め定められた制御ロジックに従って、前記副設備への制御信号を生成するとともに、制御後の状態によって前記状態データを更新する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の統合制御装置。
【請求項4】
複数の統合制御装置を管理する第1管理サーバとの間の通信を制御する第1通信制御手段をさらに備え、
前記第1通信制御手段は、前記第1管理サーバから、参照要求情報を受信した場合に、当該参照要求情報に従って前記状態データを取得して前記第1管理サーバに送信し、更新要求情報を受信した場合に、当該更新要求情報に従って前記状態データを更新する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の統合制御装置。
【請求項5】
複数の統合制御装置を管理する第1管理サーバとの間の通信を制御する第1通信制御手段をさらに備え、
前記第1通信制御手段は、前記第1管理サーバから、参照要求情報を受信した場合に、当該参照要求情報に従って前記状態データを取得して前記第1管理サーバに送信し、更新要求情報を受信した場合に、当該更新要求情報に従って前記状態データを更新し、
前記状態データは、現在の内容を設定した制御手段が、前記主制御手段、前記副制御手段、及び前記第1通信制御手段のいずれであるかを示す設定経路データを含み、
前記第1通信制御手段は、前記更新要求情報を受信した場合に、前記状態データ及び前記優先度データを参照し、前記第1通信制御手段が更新しようとする前記状態データの優先度において前記設定経路データが示す制御手段より前記第1通信制御手段が低くないときに、前記受信した更新要求情報に従って前記状態データを更新する
ことを特徴とする請求項3に記載の統合制御装置。
【請求項6】
建物内の複数の区画のそれぞれに設けられる設備を管理する第2管理サーバとの間の通信を制御する第2通信制御手段をさらに備え、
前記第2通信制御手段は、前記第2管理サーバから、参照要求情報を受信した場合に、当該参照要求情報に係る状態データを取得して前記第2管理サーバに送信し、更新要求情報を受信した場合に、当該更新要求情報に従って前記状態データを更新する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の統合制御装置。
【請求項7】
建物内の複数の区画のそれぞれに設けられる設備を管理する第2管理サーバとの間の通信を制御する第2通信制御手段をさらに備え、
前記第2通信制御手段は、前記第2管理サーバから、参照要求情報を受信した場合に、当該参照要求情報に係る状態データを取得して前記第2管理サーバに送信し、更新要求情報を受信した場合に、当該更新要求情報に従って前記状態データを更新し、
前記状態データは、現在の内容を設定した制御手段が、前記主制御手段、前記副制御手段、前記第1通信制御手段、及び前記第2通信制御手段のいずれであるかを示す設定経路データを含み、
前記第2通信制御手段は、前記更新要求情報を受信した場合に、前記状態データ及び前記優先度データを参照し、前記第2通信制御手段が更新しようとする前記状態データの優先度において前記設定経路データが示す制御手段より前記第2通信制御手段が低くないときに、前記第2通信制御手段が受信した更新要求情報に従って前記状態データを更新する
ことを特徴とする請求項5に記載の統合制御装置。
【請求項8】
前記第2通信制御手段は、
前記状態データのために用いられる統合制御装置におけるコードと前記第2管理サーバにおけるコードとを対応付ける変換テーブルデータを記憶する変換テーブル記憶手段と、
前記参照要求を受信した場合に、前記変換テーブルデータに従って変換された前記参照要求に係る状態データを前記第2管理サーバに送信し、前記更新要求情報を受信した場合に、当該受信した更新要求情報を出力する送受信手段と、
前記参照要求が受信された場合に、当該参照要求に係る状態データを前記共用記憶手段から取得し、当該取得した状態データを前記変換テーブルデータに従って変換して前記送受信手段に出力し、前記更新要求情報が受信された場合に、前記送受信手段から出力された更新要求情報を前記変換テーブルデータに従って変換して状態データを生成し、当該生成した状態データによって前記共用記憶手段の前記状態データを更新する変換手段とを備える
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の統合制御装置。
【請求項9】
前記主設備の種類に応じて設定をするためのソフトウェアプログラムを実行することによって、前記状態データの定義、前記主制御手段が実行する制御ロジック、前記第1通信制御手段の制御ロジック、前記第2通信制御手段の制御ロジック、及び前記変換テーブルデータの定義を設定する主制御設定手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項8に記載の統合制御装置。
【請求項10】
前記共用記憶手段と、前記第1信号受付手段と、前記主制御手段と、前記主設備出力手段と、前記第1通信制御手段と、前記第2通信制御手段とを有する本体と、
前記第2信号受付手段と、前記副制御手段と、前記副設備出力手段とを有する入出力部とを別体で備え、
前記本体と前記入出力部とのそれぞれは、相互にデータを送受信する本体側通信部と入出力部側通信部とをさらに有する
ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の統合制御装置。
【請求項11】
請求項4又は5のいずれか1項に係る統合制御装置と、前記第1管理サーバとを備え、
前記第1管理サーバは、前記統合制御装置と通信することによって、前記統合制御装置から取得する前記状態データに基づいて、前記区画内に設けられる設備を管理する
ことを特徴とする統合管理システム。
【請求項12】
請求項6から10のいずれか1項に係る統合制御装置と、前記第1管理サーバと、前記第2管理サーバとを備え、
前記第1管理サーバは、前記統合制御装置と通信することによって、前記統合制御装置から取得する前記状態データに基づいて、前記区画内に設けられる設備を管理し、
前記第2管理サーバは、前記統合制御装置と通信することによって、前記統合制御装置から取得する前記状態データに基づいて、前記区画内に設けられる設備を管理する
ことを特徴とする統合管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−77253(P2013−77253A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218053(P2011−218053)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】