説明

継手

【課題】一端開放部に外周フランジ(23)(24)が突設し且つその内周端縁に面取り部(25)が形成された一対の雌継手(21)(22)と、外周フランジ相互を突き合わせた状態の雌継手(21)(22)内にOリング(10)を介して内挿される内継手(1)と、外周フランジ(23)(24)に外嵌させて雌継手(21)(22)を連結させる連結金具(3)とからなる継手に関し、雌継手(21)(22)と内継手(1)との接続の解除又は再接続の際に、面取り部(25)に傷が付いたり、磨耗粉が付着したりしないようにする。
【解決手段】内継手(1)の外周面中央に薄肉の環状鍔部(11)を周方向に突設させ、環状鍔部(11)の外径を面取り部(25)の最大径より大きく設定し、連結金具(3)を装着した状態にて、面取り部(25)と内継手(1)の外周面との間に隙間(S)を形成したこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継手、特に、温水循環暖房機器等に使用される配管相互を接続するための継手に関する。
【背景技術】
【0002】
室外機から延びる室外配管と、パネルヒーター等の室内に設置されている温水循環暖房機器から延びる室内配管とを接続させるための継手であって、同じ雌継手同士を接続させる構成のものとして、特許第4083523号に開示のものが発明されている(特許文献1)。
このものでは、図7に示すように、一方の雌継手(21)の配管接続端部と反対側の一端開放部と、他方の雌継手(22)の配管接続端部の反対側の一端開放部を突合せ、この突合せ部(2)に、各雌継手(21)(22)内にそれぞれ左右約半分ずつが挿入される態様で内継手(30)を内挿させる。
【0003】
各雌継手(21)(22)の前記一端開放部には、外周フランジ(23)(24)がそれぞれ張り出してあり、その内周端縁には面取り部(25)が形成されている。面取り部(25)を形成することにより、内継手(30)を雌継手(21)(22)の各々に挿入する際に、内継手(30)に外嵌させてあるOリング(10)が、雌継手(21)(22)の前記一端開放部の内周端縁に引っ掛かることなく、スムーズに且つOリング(10)を損傷させることなく内継手(30)を雌継手(21)(22)内に挿入することができる。
そして、内継手(30)が両雌継手(21)(22)内で移動しないように、内継手(30)の外周面中央に、対向する面取り部(25)の各々に対応する斜面(32a)(32b)を有する係合突起(31)を隆起させている。
【0004】
内継手(30)の一端を一方の雌継手(21)に挿入すると、係合突起(31)の一方側の斜面(32a)が雌継手(21)の面取り部(25)に当接し、内継手(30)の他端を他方の雌継手(22)に挿入すると、係合突起(31)の他方側の斜面(32b)が雌継手(22)の面取り部(25)に当接する。このように、両雌継手(21)(22)の面取り部(25)が内継手(30)の係合突起(31)の基部の両斜面(32a)(32b)にそれぞれ当接することにより、一対の雌継手(21)(22)に内挿された内継手(30)を突合せ部(2)内でずれたり、がたついたりすることなく、安定した状態で収納することができる。
【0005】
そして、この状態で、雌継手(21)(22)の突合せ部(2)に、図8に示すような断面略U字状の連結金具(3)を装着させる。連結金具(3)には、開口(33)が形成されてあり、この開口(33)に、突合せ部(2)の外周フランジ(23)(24)が嵌まり込むように、連結金具(3)を突合せ部(2)に外嵌させる。これにより、一対の雌継手(21)(22)の接続が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4083523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来の継手では、雌継手(21)(22)の面取り部(25)が内継手(30)の係合突起(31)の各斜面(32a)(32b)に当接している接続態様であるから、雌継手(21)(22)が相対回動すると雌継手(21)(22)の面取り部(25)が、内継手(30)の係合突起(31)の各斜面(32)に擦れて、面取り部(25)に摩擦による傷が付いたり、磨耗粉が発生したりすることがある。
継手又は継手を含む温水循環暖房機器のメンテナンスにて、継手を分解する時に、雌継手(21)(22)の面取り部(25)に傷が付いていたり、磨耗粉が付着していたりすると、再接続時に内継手(30)を雌継手(21)(22)に再挿入する際に、Oリング(10)が面取り部(25)に擦れるため、Oリング(10)の表面に傷が付いたり、磨耗粉が付着したりする。このような場合、Oリング(10)のシール性に問題が生じ、雌継手(21)(22)の内周面と内継手(30)の外周面との間に水密状態を確保するのが困難となり、雌継手(21)(22)の突合せ部(2)から流体が漏れ出るおそれがある。
【0008】
本発明は、『中空筒体の一端開放部に外周フランジが突設され且つその内周端縁に面取り部が形成されている一対の雌継手と、前記外周フランジ相互を突き合わせた状態の前記雌継手の突合せ部にOリングを介して内挿される内継手と、前記突合せ部に外嵌装着させて前記一対の雌継手を連結させる連結金具とからなる継手』において、前記一対の雌継手が相対回動しても、前記面取り部に傷が付いたり、磨耗粉が付着したりしないようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)請求項1に係る発明の継手は、『前記内継手の外周面中央に薄肉の環状鍔部を周方向に突設させ、
前記環状鍔部の外径は、前記面取り部の最大径より大きく設定され、
前記連結金具を装着した状態にて、前記面取り部と前記内継手の外周面との間に隙間が形成されている』ことを特徴とする。
【0010】
各雌継手の一端開放部には外周フランジが突設されていると共に、その内周端縁には、Oリング付きの内継手をスムーズに挿入させるために、面取り部が形成されている。内継手の一方端を一方の雌継手の前記一端開放部に差し込むと、内継手の外周面中央に突設させている環状鍔部に雌継手の外周フランジが当接し、それ以上の挿入は阻止される。同様に、内継手の他方端を他方の雌継手に、外周フランジが環状鍔部に当接するまで差し込む。これにより、一対の雌継手は、内継手を介して水密状態に接続され、外周フランジが環状鍔部を介して突き合わされた接続態様となる。そして、この突合せ部に連結金具を装着させることにより、接続状態が保持される。接続状態における雌継手の面取り部と内継手の外周面との間には隙間が形成されているため、面取り部はどこにも接触していない。よって、この接続状態で雌継手が相対回動することによって、内継手が雌継手に対して回動しても、面取り部はどこにも擦れ合うことがなく、面取り部に傷が付いたり、磨耗粉が発生したりすることがない。
【0011】
(2)請求項2に記載の発明の継手は、請求項1に係る発明において、『前記環状鍔部の基部の形状を、両側に前記面取り部に沿った斜面を有する断面略三角形状とし、前記隙間は、前記面取り部と前記斜面との間に形成される』ものであり、前記環状鍔部は、断面略三角形の頂部から薄肉の鍔部分が突出する断面形状を呈し、前記断面略三角形部分は、雌継手の外周フランジ相互を突き合わせたときに、面取り部で囲まれる略三角形状の空間にちょうど収納され、外周フランジの対向面間に前記薄肉の鍔部分が介在される態様となる。前記空間内に収納された状態にて、環状鍔部の両側に形成されている斜面と面取り部とは接触しないように、両者間には隙間が形成されている。
【0012】
(3)請求項3に記載の発明の継手は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、『前記外周フランジの対向面に、前記面取り部に続く環状凹部を設け、前記対向面相互を突き合わせたときに、前記環状凹部と前記面取り部とで囲まれる環状空間部に前記環状鍔部全体が収納可能とした』もので、一対の雌継手の各外周フランジの相互に対向する対向面に、面取り部に続いて環状凹部を形成することにより、外周フランジ相互を突き合わせたときに、前記面取り部で囲まれる略三角形状の空間に続いて、前記環状凹部と環状凹部とで囲まれる環状空間部が形成される。この環状空間部内に環状鍔部全体を収納させることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、雌継手が相対回動することによって、内継手が雌継手に対して回動しても、面取り部に傷が付いたり、磨耗粉が発生したりすることがないから、内継手を雌継手に再挿入する際に、Oリングに、面取り部が擦れてもOリングの表面を傷付けたり、磨耗粉を付着させる不都合がない。よって、雌継手の内周面と内継手の外周面との間の水密状態は確実なものとなり、Oリングの損傷によって流体が漏れ出る不都合を防止することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、環状鍔部の基部を断面略三角形状に形成しておくことにより、環状鍔部は両側から補強される形状となり、強度が増す。よって、内継手を雌継手に挿入する際に外周フランジが環状鍔部に強く当接しても、環状鍔部の損傷や変形を防止することができる。
【0015】
さらに、請求項3に係る発明によれば、外周フランジの対向面相互を突き合わせた状態にて、両者間に所定形状の環状空間部が形成され、その外側にて、外周フランジの対向面が略接触状態に張り出す態様となる。環状空間部は内方にのみ開放する形状であるから、環状空間部に環状鍔部全体を収納すると、環状鍔部に埃が付着したり、外的衝撃が加えられたりする不都合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態の継手の使用状態を示す説明図。
【図2】本発明の実施の形態の継手の接続状態を示す断面図。
【図3】本発明の実施の形態の継手の内継手の説明図。
【図4】本発明の実施の形態の継手の接続状態を示す部分拡大断面図。
【図5】本発明の実施の形態の継手の他の例の接続状態を示す部分拡大断面図。
【図6】本発明の実施の形態の継手の他の例の接続状態を示す部分拡大断面図。
【図7】従来の継手の接続状態を示す断面図。
【図8】従来の継手の金属金具を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明の実施の形態の継手は、図1に示すように、壁内の配管(4)に接続され且つ壁板(42)に設置されているボックス(43)内に固定されている雌継手(21)と、屋内設置型の温水循環暖房機器(41)から延びる屋内配管(40)に接続されている雌継手(22)とを、図2に示すように、内継手(1)及び金属金具(3)とで接続させる構成の継手に関するもので、金属金具(3)は、図8に示したような、断面略U字状で開口(33)が形成された従来の構成のものが採用可能である。
【0019】
雌継手(21)(22)相互の接続端部には、外周フランジ(23)(24)がそれぞれ張り出していると共に、その内周端縁には面取り部(25)が周設されている。
雌継手(21)(22)の内周面には、面取り部(25)に続いて、内継手(1)の長さの約半分が収容可能な内継手収容部(26)が形成されている。
内継手(1)は、内継手収容部(26)内に収納可能な外径の略円筒体であり、その長手方向の中央部には、図3に示すように、環状鍔部(11)が設けてあり、その左右の外周表面には、凹溝(12)が2つずつ周方向に形成されていると共に、各凹溝(12)にはそれぞれOリング(10)が嵌め込まれている。
【0020】
環状鍔部(11)の基部は、図4に示すように、断面略三角形状に形成してあり、その左右両側の斜面(13)(14)の傾斜角度は、雌継手(21)(22)の面取り部(25)の傾斜角度と略一致させている。斜面(13)(14)を面取り部(25)に対応させたとき、環状鍔部(11)の突出端は、面取り部(25)よりも外側に位置するように、環状鍔部(11)の外径は面取り部(25)を構成しているテーパ部の最大径よりも大きく設定されている。
【0021】
一対の雌継手(21)(22)を一つの内継手(1)を利用して接続させるには、まず、内継手(1)の一端側を、壁板(42)側の雌継手(21)の内継手収容部(26)内に挿入する。内継手(1)の凹溝(12)にはOリング(10)が嵌め込まれてあり、Oリング(10)の外径は機能上、内継手(1)の外径よりもやや大きく設定されているが、雌継手(21)の開放端側には、面取り部(25)が形成されてあるから、内継手(1)の外周面よりも外方に突出しているOリング(10)は面取り部(25)のテーパ面で徐々に押えられながら、内継手(1)は雌継手(21)の内継手収容部(26)内にスムーズに且つ密に収納される。
【0022】
内継手収容部(26)の長さは、内継手(1)の約半分が収納可能な長さに設定されていると共に、内継手(1)の中央には環状鍔部(11)が突設されているから、内継手(1)の図3における右半分は、環状鍔部(11)が雌継手(21)の外周フランジ(23)の先端に当接するまで挿入可能であり、環状鍔部(11)に当接した時点で、それ以上の挿入は阻止される。この挿入状態にて、雌継手(21)の面取り部(25)と、内継手(1)の環状鍔部(11)の基部の斜面(13)との間には、図4に示すような隙間(S)が形成されるように、各部の寸法は設定されている。
【0023】
次に、もう一つの雌継手(22)を内継手(1)の他端に外嵌させる。
内継手(1)の左半分も、前述した右半分と同様に、Oリング(10)を変形させながら、雌継手(22)の内継手収容部(26)内に挿入されていき、 外周フランジ(24)の先端が内継手(1)の環状鍔部(11)に当接した時点で、それ以上の挿入が阻止される。そして、挿入完了状態にて、雌継手(22)の面取り部(25)と、内継手(1)の基部の斜面(14)との間には、同様な隙間(S)が形成される。
【0024】
尚、環状鍔部(11)の基部を断面略三角形状に形成しておくことにより、環状鍔部(11)は基端部両側から補強された形状となっている。よって、内継手(1)に雌継手(21)(22)を外嵌させる際に、外周フランジ(23)(24)が環状鍔部(11)に強く当接しても、環状鍔部(11)が損傷したり変形したりする不都合を防止することができる。
【0025】
雌継手(21)(22)の外周フランジ(23)(24)は、内継手(1)の環状鍔部(11)の左右両側にて対向する接続態様となり、この状態の外周フランジ(23)(24)の突合せ部(2)に、連結金具(3)を外嵌させて連結金具(3)の開口(33)に外周フランジ(23)(24)を嵌入させる。
連結金具(3)は、弾性変形可能な金属板を、図8に示すように、頂面(34)の両側端から係合片(35)がそれぞれ垂下するように折り曲げられて、断面略U字状に形成してあるもので、係合片(35)の一部分は、内継手(1)の外周に沿う円弧状に湾曲されていると共に、環状鍔部(11)を介して突き合わされた状態の一対の外周フランジ(23)(24)がちょうど嵌まり込む幅の開口(33)が形成されてある。
【0026】
外周フランジ(23)(24)を開口(33)内に同時に嵌め込むことにより、外周フランジ(23)(24)は開口(33)の両側縁に係合し、外周フランジ(23)(24)は離反阻止状態に保持される。これにより、一対の雌継手(21)(22)は、外周フランジ(23)(24)が環状鍔部(11)を介して突き合わされた状態で且つ内継手(1)を介することにより水密状態に保持された状態で接続される。
【0027】
継手の接続後、屋内配管(40)側の配管施工やメンテナンスにおいて雌継手(22)を左右に回動させるような場合には、雌継手(22)、内継手(1)及び雌継手(21)が相対的に回動することになるが、このとき、雌継手(21)(22)の面取り部(25)と内継手(1)の環状鍔部(11)の斜面(13)(14)との間には隙間(S)が形成されているため、両者は接触することがない。よって、面取り部(25)に、内継手(1)の外周面に擦れ合うことにより傷が付いたり、摩耗粉が付着したりすることはなく、雌継手(21)(22)と内継手(1)とを再接続する際に、Oリング(10)の表面に面取り部(25)が強く圧接しても、Oリング(10)の表面に傷が付いたり、摩耗粉が付着したりすることはない。よって雌継手(21)(22)の脱着を繰り返し行ってもOリング(10)が損傷することが無く、雌継手(21)(22)の内継手収容部(26)の内周面との間は水密状態に保持され、屋外配管(4)と屋内配管(40)とを繋ぐ継手として長期の使用が可能となる。
【実施例2】
【0028】
図5に示すものは、雌継手(21)(22)の変形例の説明図であり、外周フランジ(23)(24)各々の対向面(23a)(24a)に、面取り部(25)に続けて、環状凹部(23b)(24b)を形成したものである。このものでは、内継手(1)の両端を雌継手(21)(22)にそれぞれ内挿させると、外周フランジ(23)(24)の対向面(23a)(24a)相互が直接当接すると共に、その内方に、面取り部(25)と環状凹部(23b)(24b)とで囲まれる環状空間部(S2)が形成される。この環状空間部(S2)内に内継手(1)の環状鍔部(11)全体を収納させることができる。
雌継手(21)(22)の接続状態にて、面取り部(25)は内継手(1)の外周面と非接触状態となるように設定されていると共に、環状空間部(S2)は外方に露出することがないので、環状空間部(S2)内に収納された環状鍔部(11)は埃の付着や、外的衝撃による損傷から保護されることとなる。
【実施例3】
【0029】
図6に示すものは、内継手(1)の変形例の説明図であり、環状鍔部(11)の基部を断面略三角形状に形成しない構成としたものである。このものでは、基部を断面略三角形状に構成したものに比べて、環状鍔部(11)自体の強度は劣るが、面取り部(25)と内継手(1)の外周面との間に、空間(S)を確実に設けることができる。
【0030】
上記各実施の形態のものでは、雌継手(21)(22)の一端開放部の内縁に面取り部(25)を設けることにより、Oリング(10)付きの内継手(1)をスムーズに雌継手(21)(22)内に挿入させることができ、外周フランジ(23)(24)の先端が、内継手(1)の環状鍔部(11)に両面から当接することにより、内継手(1)は雌継手(21)(22)内において、ずれたり、がたついたりすることがなく、安定した状態で水密状態に収納される。
又、雌継手(21)(22)の面取り部(25)は内継手(1)の斜面(13)(14)を含む外周面に非接触状態で接続されるから、雌継手(21)(22)を内継手(1)に対して左右に回動させても、面取り部(25)と内継手(1)の外周面とが擦れ合うことがない。よって、雌継手(21)(22)の取り外し時又は再接続時に、面取り部(25)に摩擦による傷が付いたり、摩耗粉が付着したりすることがないから、Oリング(10)にも面取り部(25)による傷や摩耗粉が付く不都合はなく、雌継手(21)(22)は、内継手(1)を介して長期に渡って、確実にシール性を保持しながら接続可能となる。
【符号の説明】
【0031】
(1) ・・・・・・・内継手
(10)・・・・・・・Oリング
(11)・・・・・・・環状鍔部
(21)(22)・・・・・雌継手
(23)(24)・・・・・外周フランジ
(25)・・・・・・・面取り部
(3) ・・・・・・・連結金具
(S) ・・・・・・・隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空筒体の一端開放部に外周フランジが突設され且つその内周端縁に面取り部が形成されている一対の雌継手と、前記外周フランジ相互を突き合わせた状態の前記雌継手の突合せ部にOリングを介して内挿される内継手と、前記突合せ部に外嵌装着させて前記一対の雌継手を連結させる連結金具とからなる継手において、
前記内継手の外周面中央に薄肉の環状鍔部を周方向に突設させ、
前記環状鍔部の外径は、前記面取り部の最大径より大きく設定され、
前記連結金具を装着した状態にて、前記面取り部と前記内継手の外周面との間に隙間が形成されていることを特徴とする継手。
【請求項2】
請求項1に記載の継手において、前記環状鍔部の基部の形状を、両側に前記面取り部に沿った斜面を有する断面略三角形状とし、前記隙間は、前記面取り部と前記斜面との間に形成されることを特徴とする継手。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の継手において、前記外周フランジの対向面に、前記面取り部に続く環状凹部を設け、前記対向面相互を突き合わせたときに、前記環状凹部と前記面取り部とで囲まれる環状空間部に前記環状鍔部全体が収納可能としたことを特徴とする継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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