説明

締め紐取付具およびマスク

【課題】取付位置を変更せずに1本紐オーバーヘッドタイプ、2本紐オーバーヘッドタイプ、サイドフックタイプのマスクとして使用できる締め紐取付具を提供する。
【解決手段】マスク本体部を装着するときに使用する締め紐を、マスク本体部に取り付ける締め紐取付具21において、締め紐を挿通する挿通孔23が設けられた本体部22と、この本体部22の上端部に設けられ、締め紐の端部を係止する上側係止部24Uと、本体部22の下端部に設けられ、締め紐の端部を係止する下側係止部24Dとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、塵埃の多い場所、例えば、工事現場などで作業中に、塵埃を吸い込むのを防止するマスク、および、このマスクの締め紐を、マスク本体部に取り付けるための締め紐取付具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記した従来のマスクの一例として、図13に示すように、締め紐56を挿入するための複数のスリット54と、このスリット54の端部に連通し、締め紐56を係止するための複数の小孔55とを備えた小片53を、マスク本体部52の左、右側端部にそれぞれ取り付けたマスク51が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このマスク51は、各スリット54から各小孔55へ締め紐56の一部分を挿入して係止させるのを順次行うことにより、締め紐56の取付が簡単にでき、また、逆の操作を順次行うことにより、締め紐56の取り外しが簡単にできる。
したがって、締め紐56の長さ調整などが簡単にできる。
【0004】
また、従来のマスクの他の例として、図14に示すように、締め紐通し孔65,66に掛け回した締め紐68で屈曲片67を屈曲させて平面部64へ押し付けるとともに、締め紐68が外れないように締め紐68の端部68aを締め紐68で平面部64へ押し付けて締め紐68を取り付ける構造を有するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
このマスクは、締め紐68の固定に特別な作業や付属部品を必要とせず、締め紐68の固定がワンタッチでできる。
【0006】
また、従来のマスクのさらに他の例として、図15に示すように、締め紐77U,77Dの端部を係止するための2つのスリット75,76を有した締め紐係止部74U,74Dを上下に有する取付部材73を、マスク本体部72の左、右側端部にそれぞれ取り付けたマスク71が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
このマスク71は、2つのスリット75,76に締め紐77U,77Dの端部を掛け回す簡単な操作により、締め紐77U,77Dの取付部材73への取付が強固にできる。
【0008】
また、従来のマスクのなおさらに他の例として、図16に示すように、マスク本体部82の左右端部に上下方向へ貫通する貫通孔83をそれぞれ設け、この貫通孔83に1本の締め紐84を挿通するとともに、締め紐84の両端を長さ調整具85に係止させたマスク81が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0009】
このマスク81は、1本紐オーバーヘッドタイプとして使用できる。
そして、締め紐84の長さ調整が、長さ調整具85の部分で簡単にできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実開昭57−126258号公報
【特許文献2】実開平4−25760号公報
【特許文献3】実公平7−25968号公報
【特許文献4】特開2005−218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記した特許文献1に記載されているマスク51は、締め紐56を左右の耳の上下を経由させてフックなどで止めるサイドフックタイプとした場合、締め紐取付具(小片53)が小さいため、締め紐56が耳を挟むように作用するので、長時間装着(着用)していると、耳が痛くなる不都合がある。
また、マスク51は、1本紐オーバーヘッドタイプとして使用できるものの、小片53の部分で締め紐56が固定されるので、2本紐オーバーヘッドタイプとして使用できない。
【0012】
上記した特許文献2に記載されているマスクは、締め紐68を調整する度に屈曲片67を屈曲させるので、屈曲片67が千切れ落ちる可能性がある。
また、締め紐通し孔65,66に締め紐68を1本しか通すことができず、サイドフックタイプまたは2本紐オーバーヘッドタイプに対応させる場合、締め紐取付具を4つ取り付ける必要がある。
そして、特許文献2に記載されているマスクは、締め紐取付具の部分で締め紐68が固定されるので、1本紐オーバーヘッドタイプとして使用できない。
【0013】
上記した特許文献3に記載されているマスク71は、2本紐オーバーヘッドタイプおよびサイドフックタイプとして使用できるものの、締め紐係止部74U,74Dの部分で締め紐が固定されるので、1本紐オーバーヘッドタイプとして使用できない。
【0014】
上記した特許文献4に記載されているマスク81は、1本紐オーバーヘッドタイプとして使用できる。
また、2本の締め紐を左右の貫通孔83に別々に挿通してそれぞれ環状とすることにより、サイドフックタイプとして使用できる。
しかし、締め紐の端部を係止できないので、2本紐オーバーヘッドタイプとして使用できない。
【0015】
この発明は、上記した不都合を解消するためになされたもので、取付位置を変更せずに1本紐オーバーヘッドタイプ、2本紐オーバーヘッドタイプ、サイドフックタイプのマスクとして使用できる締め紐取付具、および、その締め紐取付具を利用したマスクを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この発明は、マスク本体部を装着するときに使用する締め紐を、前記マスク本体部に取り付ける締め紐取付具において、前記締め紐を挿通する挿通孔と、前記締め紐の端部を係止する上側係止部および下側係止部とを有することを特徴とする。
【0017】
また、この発明のマスクは、マスク本体部の左側端部と、前記マスク本体部の右側端部とに上記した締め紐取付具が一体的に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、挿通孔を利用して1本の締め紐を取り付けることができるとともに、上側係止部および下側係止部を利用して2本の締め紐を取り付けることができるので、締め紐取付具の取付位置を変更せずに1本紐オーバーヘッドタイプ、2本紐オーバーヘッドタイプ、サイドフックタイプのマスクとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の締め紐取付具の一実施例を外側(表側)からの斜視図である。
【図2】図1に示した締め紐取付具の内側(裏側)からの斜視図である。
【図3】図1および図2に示した締め紐取付具を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図(裏面図、底面図)である。
【図4】(a)は図3(a)の4a−4a線による断面図、(b)は締め紐取付具の左側面図、(c)は図3(a)の4c−4c線による断面図、(d)は図3(a)の4d−4d線による断面図、(e)は図4(d)の部分Eの拡大断面図である。
【図5】この発明のマスクの一実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)は締め紐の一部を省略した左側面図である。
【図6】図5に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図7】この発明のマスクの他の実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)は締め紐の一部を省略した左側面図である。
【図8】図7に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図9】図8の右側締め紐取付具の部分を拡大した部分拡大図である。
【図10】上側係止部における係止突起部分の説明図である。
【図11】この発明のマスクのさらに他の実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)は締め紐の一部を省略した左側面図である。
【図12】図11に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図13】従来のマスクの一例を示す部分斜視図である。
【図14】従来のマスクの他の例に使用されている締め紐取付具の例を示す図で、(a)は部分斜視図、(b)は図14(a)のb−b線による使用状態における断面図である。
【図15】従来のマスクのさらに他の例を示す斜視図である。
【図16】従来のマスクのなおさらに他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明の実施例を、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明における上下、左右、前後、内外は、マスクの装着者から見た上下、左右、前後、内外とする。
【0021】
まず、この発明の締め紐取付具の一実施例について説明する。
【0022】
締め紐取付具21は、マスク本体部を装着するときに使用する締め紐を、マスク本体部に取り付けるためのもので、図1に示すように、本体部22と、この本体部22の上端(一端)に設けられた上側係止部(第1の係止部)24Uと、本体部22の下端(他端)に設けられた下側係止部(第2の係止部)24Dとを備えている。
この締め紐取付具21は、マスク本体部の外側表面に超音波溶着や、接着などによって取り付けることができるように、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、本体部22、上側係止部24Uおよび下側係止部24Dが一体成形されている
なお、締め紐取付具21は、マスク本体部の右側端部に取り付けられる。
【0023】
上記した本体部22は、前側(図1の右側)に凹状で、後ろ側(図1の左側)に凸状をした円弧状の前面および後ろ面を有する湾曲して扁平な四角柱状とされている。
そして、本体部22には、後ろ側に凸状に湾曲して上下方向(軸方向)に貫通する、締め紐を挿通するための挿通孔23が設けられている。
そして、本体部22の底外表面22b(図2参照)は、接合部(接合面)とされ、外側(右側、図1の紙面の表側)に凸状で、内側(左側、図1の紙面の後ろ側)に凹状をした球面状に湾曲し、マスク本体部の右側外側面に沿うように(面接触できるように)形成されている。
なお、挿通孔23は、外側(右側、図1の紙面の表側)にも貫通(開放)している。
【0024】
上記した上側係止部24Uは、本体部22の上端外側から上側へ突出する上側係止板25Uと、この上側係止板25Uに設けられた前側係止溝26Fと、上側係止板25Uに設けられた後ろ側係止溝26Rと、上側係止板25Uの内側面(図1の紙面の裏側)に設けられた1本または複数本のリブ28(図2および図3(d)参照)と、上側係止板25Uの外側面(図1の紙面の表側)に設けられた1個または複数の係止突起29とで構成されている。
【0025】
上記した上側係止部24Uの前側係止溝26Fは、上側係止板25Uの前側端から上側係止板25Uの後ろ側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
また、上側係止部24Uの後ろ側係止溝26Rは、上側係止板25Uの後ろ側端から上側係止板25Uの前側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
【0026】
そして、上側係止板25Uに設けた前側係止溝26Fの前側端部に、円弧状の前側ガイド部27Fが設けられている。
また、上側係止板25Uに設けた後ろ側係止溝26Rの後ろ側端部に、前側ガイド部27Fの半径よりも大きな半径の円弧状の後ろ側ガイド部27Rが設けられている。
【0027】
そして、上側係止部24Uのリブ28は、各係止溝26F,26Rの縦線部分の間に位置し、上側係止板25Uの本体部22から延びる方向へ延びる部分を有するL字状とされている。
また、上側係止部24Uの係止突起29は、各係止溝26F,26Rの縦線部分の間に位置し、係止力に抗するように湾曲した形状とされている。
【0028】
なお、上側係止板25Uの、前側係止溝26Fを形成するT字状のスリットの縦線部分と、上側係止板25Uの、後ろ側係止溝26Rを形成するT字状のスリットの縦線部分と、上側係止板25Uの、前側係止溝26Fを形成するT字状のスリットの縦線部分と後ろ側係止溝26Rを形成するT字状のスリットの縦線部分との間に位置するリブ28の部分と、上側係止板25Uの、係止突起29の配置(配列)方向とは、平行で、本体部22の上端から上側係止板25Uが突出している方向に対して、下側から上側へ向かって前側へ傾斜している。
そして、上側係止板25Uの、前側係止溝26Fを形成するT字状のスリットの横線部分と、上側係止板25Uの、後ろ側係止溝26Rを形成するT字状のスリットの横線部分とは、同一線上に位置して、後ろ側から前側へ向かって下側へ傾斜している。
【0029】
上記した下側係止部24Dは、本体部22の下端外側から下側へ突出する下側係止板25Dと、この下側係止板25Dに設けられた前側係止溝26Fと、下側係止板25Dに設けられた後ろ側係止溝26Rと、下側係止板25Dの内側面(図1の紙面の裏側)に設けられた1本または複数本のリブ28(図2および図3(d)参照)と、下側係止板25Dの外側面(図1の紙面の表側)に設けられた1個または複数の係止突起29とで構成されている。
【0030】
上記した下側係止部24Dの前側係止溝26Fは、下側係止板25Dの前側端から下側係止板25Dの後ろ側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
また、下側係止部24Dの後ろ側係止溝26Rは、下側係止板25Dの後ろ側端から下側係止板25Dの前側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
【0031】
そして、下側係止板25Dに設けた前側係止溝26Fの前側端部に、円弧状の前側ガイド部27Fが設けられている。
また、下側係止板25Dに設けた後ろ側係止溝26Rの後ろ側端部に、前側ガイド部27Fの半径よりも大きな半径の円弧状の後ろ側ガイド部27Rが設けられている。
【0032】
そして、下側係止部24Dのリブ28は、各係止溝26F,26Rの縦線部分の間に位置し、下側係止板25Dの本体部22から延びる方向へ延びる部分を有するL字状とされている。
また、下側係止部24Dの係止突起29は、各係止溝26F,26Rの縦線部分の間に位置し、係止力に抗するように湾曲した形状とされている。
【0033】
なお、下側係止板25Dの、前側係止溝26Fを形成するT字状のスリットの縦線部分と、下側係止板25Dの、後ろ側係止溝26Rを形成するT字状のスリットの縦線部分と、下側係止板25Dの、前側係止溝26Fを形成するT字状のスリットの縦線部分と後ろ側係止溝26Rを形成するT字状のスリットの縦線部分との間に位置するリブ28の部分と、下側係止板25Dの、係止突起29の配置(配列)方向とは、平行で、本体部22の下端から下側係止板25Dが突出している方向に対して、上側から下側へ向かって前側へ傾斜している。
そして、下側係止板25Dの、前側係止溝26Fを形成するT字状のスリットの横線部分と、下側係止板25Dの、後ろ側係止溝26Rを形成するT字状のスリットの横線部分とは、同一線上に位置して、後ろ側から前側へ向かって上側へ傾斜している。
【0034】
マスク本体部の左側端部に取り付けられる締め紐取付具は締め紐取付具21を上下反転させた形状に、または、締め紐取付具21と左右対称に形成(構成)されているので、その締め紐取付具の構成を、締め紐取付具21と同一部分(または相当部分)に締め紐取付具21の符号にかっこを付して、以下に説明する。
【0035】
マスク本体部の左側端部に取り付けられる締め紐取付具は、本体部(22)と、この本体部(22)の上端(一端)に設けられた上側係止部(第1の係止部)(24U)と、本体部(22)の下端(他端)に設けられた下側係止部(第2の係止部)(24D)とを備えている。
この締め紐取付具は、マスク本体部の外側表面に超音波溶着や、接着などによって取り付けることができるように、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、本体部(22)、上側係止部(24U)および下側係止部(24D)が一体成形されている。
【0036】
上記した本体部(22)は、前側に凹状で、後ろ側に凸状をした円弧状の前面および後ろ面を有する湾曲して扁平な四角柱状とされている。
そして、本体部(22)には、後ろ側に凸状に湾曲して上下方向(軸方向)に貫通する、締め紐を挿通するための挿通孔(23)が設けられている。
そして、本体部(22)の底外表面は、接合部(接合面)とされ、外側(左側)に凸状で、内側(右側)に凹状をした球面状に湾曲し、マスク本体部の左側外側面に沿うように(面接触できるように)形成されている。
なお、挿通孔(23)は、外側(左側)にも貫通(開放)している。
【0037】
上記した上側係止部(24U)は、本体部(22)の上端外側から上側へ突出する上側係止板(25U)と、この上側係止板(25U)に設けられた前側係止溝(26F)と、上側係止板(25U)に設けられた後ろ側係止溝(26R)と、上側係止板(25U)の内側面に設けられた1本または複数本のリブ(28)と、上側係止板(25U)の外側面に設けられた1個または複数の係止突起(29)とで構成されている。
【0038】
上記した上側係止部(24U)の前側係止溝(26F)は、上側係止板(25U)の前側端から上側係止板(25U)の後ろ側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
また、上側係止部(24U)の後ろ側係止溝(26R)は、上側係止板(25U)の後ろ側端から上側係止板(25U)の前側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
【0039】
そして、上側係止板(25U)に設けた前側係止溝(26F)の前側端部に、円弧状の前側ガイド部(27F)が設けられている。
また、上側係止板(25U)に設けた後ろ側係止溝(26R)の後ろ側端部に、前側ガイド部(27F)の半径よりも大きな半径の円弧状の後ろ側ガイド部(27R)が設けられている。
【0040】
そして、上側係止部(24U)のリブ(28)は、各係止溝(26F,26R)の縦線部分の間に位置し、上側係止板(25U)の本体部(22)から延びる方向へ延びる部分を有するL字状とされている。
また、上側係止部(24U)の係止突起(29)は、各係止溝(26F,26R)の縦線部分の間に位置し、係止力に抗するように湾曲した形状とされている。
【0041】
なお、上側係止板(25U)の、前側係止溝(26F)を形成するT字状のスリットの縦線部分と、上側係止板(25U)の、後ろ側係止溝(26R)を形成するT字状のスリットの縦線部分と、上側係止板(25U)の、前側係止溝(26F)を形成するT字状のスリットの縦線部分と後ろ側係止溝(26R)を形成するT字状のスリットの縦線部分との間に位置するリブ(28)の部分と、上側係止板(25U)の、係止突起(29)の配置(配列)方向とは、平行で、本体部(22)の上端から上側係止板(25U)が突出している方向に対して、下側から上側へ向かって前側へ傾斜している。
そして、上側係止板(25U)の、前側係止溝(26F)を形成するT字状のスリットの横線部分と、上側係止板(25U)の、後ろ側係止溝(26R)を形成するT字状のスリットの横線部分とは、同一線上に位置して、後ろ側から前側へ向かって下側へ傾斜している。
【0042】
上記した下側係止部(24D)は、本体部(22)の下端外側から下側へ突出する下側係止板(25D)と、この下側係止板(25D)に設けられた前側係止溝(26F)と、下側係止板(25D)に設けられた後ろ側係止溝(26R)と、下側係止板(25D)の内側面に設けられた1本または複数本のリブ(28)と、下側係止板(25D)の外側面に設けられた1個または複数の係止突起(29)とで構成されている。
【0043】
上記した下側係止部(24D)の前側係止溝(26F)は、下側係止板(25D)の前側端から下側係止板(25D)の後ろ側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
また、下側係止部(24D)の後ろ側係止溝(26R)は、下側係止板(25D)の後ろ側端から下側係止板(25D)の前側へ向かって設けられた横線部分と、この横線部分がほぼ中央部分に交差する縦線部分とからなる横転したT字状のスリットとして形成されている。
【0044】
そして、下側係止板(25D)に設けた前側係止溝(26F)の前側端部に、円弧状の前側ガイド部(27F)が設けられている。
また、下側係止板(25D)に設けた後ろ側係止溝(26R)の後ろ側端部に、前側ガイド部(27F)の半径よりも大きな半径の円弧状の後ろ側ガイド部27Rが設けられている。
【0045】
そして、下側係止部(24D)のリブ(28)は、各係止溝(26F,26R)の縦線部分の間に位置し、下側係止板(25D)の本体部(22)から延びる方向へ延びる部分を有するL字状とされている。
また、下側係止部(24D)の係止突起(29)は、各係止溝(26F,26R)の縦線部分の間に位置し、係止力に抗するように湾曲した形状とされている。
【0046】
なお、下側係止板(25D)の、前側係止溝(26F)を形成するT字状のスリットの縦線部分と、下側係止板(25D)の、後ろ側係止溝(26R)を形成するT字状のスリットの縦線部分と、下側係止板(25D)の、前側係止溝(26F)を形成するT字状のスリットの縦線部分と後ろ側係止溝(26R)を形成するT字状のスリットの縦線部分との間に位置するリブ(28)の部分と、下側係止板(25D)の、係止突起(29)の配置(配列)方向とは、平行で、本体部(22)の下端から下側係止板25Dが突出している方向に対して、上側から下側へ向かって前側へ傾斜している。
そして、下側係止板(25D)の、前側係止溝(26F)を形成するT字状のスリットの横線部分と、下側係止板(25D)の、後ろ側係止溝(26R)を形成するT字状のスリットの横線部分とは、同一線上に位置して、後ろ側から前側へ向かって上側へ傾斜している。
【0047】
上記した締め紐取付具を利用(使用)したこの発明のマスクの実施例を、図面を参照して説明する。
【0048】
図5はこの発明のマスクの一実施例を示す図、図6は図5に示したマスクの使用例を示す説明図であり、図1〜図4と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0049】
図5および図6に示すマスク1は、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11の左、右側端部に取り付けられた左、右側締め紐取付具21L,21Rと、この左、右側締め紐取付具21L,21Rに取り付けられた1本の締め紐31と、この締め紐31の有効長さを調整する長さ調整具41とで構成されている。
【0050】
上記したマスク本体部11は、例えば、人の鼻、口を覆うようにプラスチック(樹脂)で成形された枠体と、この枠体に取り付けられたフィルタ部とで構成されている。
このフィルタ部は、枠体の前面側を被う前面被い部分と、この前面被い部分の外周に設けられ、人の鼻、口の外周に当接するとともに、枠体を保持する接顔布とで構成されている。
そして、前面被い部分は、例えば、多層構造とされ、左、右側締め紐取付具21L,21Rが溶着または接着できるように構成されている。
【0051】
上記した右側締め紐取付具21Rは、先に説明した締め紐取付具21と同じ構成で、マスク本体部11の右側端部に取り付けられている。
また、左側締め紐取付具21Lは、先に説明した締め紐取付具21を上下反転させた形状に、または、締め紐取付具21と左右対称に形成された締め紐取付具と同じ構成で、マスク本体部11の左側端部に取り付けられている。
【0052】
上記した締め紐31は、弾性を有するゴムバンドなどで構成され、所定の長さと、所定の厚さと、所定の幅とを有している。
そして、左側締め紐取付具21Lの挿通孔23へ上側から下側へ締め紐31の一端側を貫通するように挿通するとともに、右側締め紐取付具21Rの挿通孔23へ上側から下側へ締め紐31の他端側を貫通するように挿通し、揃えた締め紐31の端部には、環状部分の長さを調整することのできる長さ調整具41が取り付けられている。
したがって、長さ調整具41を操作して締め紐31に対して移動させることにより、締め紐31の環状部分の長さ(締め紐31の有効長さ)が調整できる。
【0053】
なお、図5では長さ調整具41をマスク1の下側に配置している(取り付けている)が、長さ調整具41をマスク1の上側に配置してもよい。
このように、長さ調整具41をマスク1の上側に配置する場合、締め紐31の一端側を左側締め紐取付具21Lの挿通孔23へ下側から上側へ締め紐31の一端側を貫通するように挿通するとともに、締め紐31の他端側を右側締め紐取付具21Rの挿通孔23へ下側から上側へ貫通するように挿通し、揃えた締め紐31の端部に長さ調整具41を取り付ける。
【0054】
次に、マスク1の装着の一例について説明する。
【0055】
まず、長さ調整具41を操作して、締め紐31の環状部分の長さ(締め紐31の有効長さ)を適当な長さに調整する。
【0056】
そして、マスク本体部11の下側に位置する締め紐31の部分に頭部を挿入し、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、マスク本体部11の下側に位置する締め紐31の部分を頭部の後方下部に沿わせる。
【0057】
そして、マスク本体部11の上側に位置する締め紐31の部分を引き上げて頭部の後方上部に沿わせることにより、図6に示すように、マスク1を、1本紐オーバーヘッドタイプとして装着する。
【0058】
このようにしてマスク1を装着した状態で、締め紐31の締め付け力が強かったり、弱い場合は、長さ調整具41を操作して締め紐31に対して移動させ、締め紐31の環状部分の長さを所望の長さに調整することにより、所望の締め付け力に設定する。
【0059】
図7はこの発明のマスクの他の実施例を示す図、図8は図7に示したマスクの使用例を示す説明図、図9は図8の右側締め紐取付具の部分を拡大した部分拡大図、図10は上側係止部における係止突起部分の説明図であり、図1〜図6と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0060】
図7および図8に示すマスク1Aは、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11の左、右側端部に取り付けられた左、右側締め紐取付具21L,21Rと、この左、右側締め紐取付具21L,21Rに取り付けられた2本の締め紐、すなわち、左側締め紐31Lおよび右側締め紐31Rと、右側締め紐31Rに取り付けたフック42とで構成されている。
なお、フック42は、左側締め紐31Lに取り付けてもよい。
【0061】
上記した左側締め紐31Lは、一端(上端)が左側締め紐取付具21Lの上側係止部24Uに係止され、他端(下端)が左側締め紐取付具21Lの下側係止部24Dに係止されている。
また、右側締め紐31Rは、一端(上端)が右側締め紐取付具21Rの上側係止部24Uに係止され、他端(下端)が右側締め紐取付具21Rの下側係止部24Dに係止されている。
【0062】
次に、左、右側締め紐31L,31Rの上側端部の上、下側係止部24U,24Dへの係止の一例について説明する。
【0063】
まず、左、右側締め紐31L,31Rの上側端部を上側係止部24Uの内側へ後ろ側から挿入し、左、右側締め紐31L,31Rの第1の端部近傍部位32を前側ガイド部27F,27Fの間から前側係止溝26Fの横線部分へ挿入し、図9および図10に示すように、前側係止溝26Fの縦線部分に沿わせ、左、右側締め紐31L,31Rの端部を上側係止部24Uの外側へ導出する。
【0064】
そして、左、右側締め紐31L,31Rの第1の端部近傍部位32よりも端部側の第2の端部近傍部位33を、後ろ側ガイド部27R,27Rの間から後ろ側係止溝26Rの横線部分へ挿入し、図9および図10に示すように、後ろ側係止溝26Fの縦線部分に沿わせ、左、右側締め紐31L,31Rの端部を上側係止部24Uの内側へ導出した後、上側係止部24Uの後ろ側へ導出する。
【0065】
このように、第1の端部近傍部位32を前側係止溝26Fの縦線部分に係合させるとともに、第2の端部近傍部位33を後ろ側係止溝26Rの縦線部分に係合させると、第1の端部近傍部位32と第2の端部近傍部位33との間の第3の端部近傍部位34が、係止突起29と対向する。
【0066】
この状態で、左、右側締め紐31L,31Rを後ろ側へ引っ張ると、第1の端部近傍部位32よりも端部から離れた第4の端部近傍部位35がリブ28上を滑って移動することにより、第3の端部近傍部位34が係止突起29に係合するとともに、第1の端部近傍部位32が前側係止溝26Fに係合することにより、左、右側締め紐31L,31Rの端部が上側係止部24Uに係止する。
【0067】
そして、左、右側締め紐31L,31Rの上側端部を上側係止部24Uから取り外す場合は、上述した手順を反対に行うことにより、左、右側締め紐31L,31Rの上側端部を上側係止部24Uから取り外せる。
【0068】
なお、左、右側締め紐31L,31Rの下側端部の下側係止部24Dへの取り付け、左、右側締め紐31L,31Rの下側端部の下側係止部24Dからの取り外しは、左、右側締め紐31L,31Rの上側端部への取り付け、左、右側締め紐31L,31Rの上側端部からの取り外しと同様に行うことにより、左、右側締め紐31L,31Rの下側端部を下側係止部24Dへ取り付けたり、左、右側締め紐31L,31Rの下側端部を下側係止部24Dから取り外せる。
【0069】
そして、マスク1Aは、左、右側締め紐31L,31Rの両第1の端部近傍部位32を左右締め紐取付具21L,21Rの上、下側係止部24U,24Dを構成する前側係止溝26Fの縦線部分に係合させた後、左、右側締め紐31L,31Rの端部を上、下側係止部24U,24Dの外側へ導出させた状態にしておくと、装着(時)に便利である。
【0070】
次に、マスク1Aの装着の一例について説明する。
【0071】
まず、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、左、右側締め紐31L,31Rを耳の上下を経由するように沿わせ、フック42を左側締め紐31Lに引っ掛けることにより、図8に示すように、マスク1Aを、サイドフックタイプとして装着する。
【0072】
このようにしてマスク1Aを装着した状態で、左、右側締め紐31L,31Rの締め付け力を調整し、左、右側締め紐31L,31Rの端部を上、下側係止部24U,24Dに係止させればよい。
【0073】
上記した左、右側締め紐31L,31Rの締め付け力の調整の一例として、左、右側締め紐31L,31Rの締め付け力が弱い場合の操作について説明すると、左、右側締め紐31L,31Rの端部を引っ張って締め付け力を調整した後、前述したように、左、右側締め紐31L,31Rの端部を上、下側係止部24U,24Dに係止させればよい。
【0074】
図11はこの発明のマスクのさらに他の実施例を示す図、図12は図11に示したマスクの使用例を示す説明図であり、図1〜図10と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
図11および図12に示すマスク1Bは、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11の左、右側端部に取り付けられた左、右側締め紐取付具21L,21Rと、この左、右側締め紐取付具21L,21Rに取り付けられた2本の締め紐、すなわち、上側締め紐31Uおよび下側締め紐31Dとで構成されている。
【0076】
上記した上側締め紐31Uは、一端(左端)が左側締め紐取付具21Lの上側係止部24Uに係止され、他端(右端)が右側締め紐取付具21Rの上側係止部24Uに係止されている。
また、下側締め紐31Dは、一端(左端)が左側締め紐取付具21Lの下側係止部24Dに係止され、他端(右端)が右側締め紐取付具21Rの下側係止部24Dに係止されている。
【0077】
上記した上、下側締め紐31U,31Dの左右端部の上、下側係止部24U,24Dへの取付方法、上、下側締め紐31U,31Dの左右端部を上、下側係止部24U,24Dから取り外す方法は、マスク1Aの実施例と同じになるので、説明を省略する。
【0078】
次に、マスク1Bの装着の一例について説明する。
【0079】
まず、マスク本体部11の下側に位置する下側締め紐31Dに頭部を挿入し、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、下側締め紐31Dを頭部の後方下部に沿わせる。
【0080】
そして、マスク本体部11の上側に位置する上側締め紐31Uを頭部の後方上部に沿わせることにより、図12に示すように、マスク1Bを、2本紐オーバーヘッドタイプとして装着できる。
【0081】
このようにしてマスク1Bを装着した状態で、前述したように、上、下側締め紐31U,31Dの締め付け力を調整した後、上、下側締め紐31U,31Dの端部を上、下側係止部24U,24Dに係止させればよい。
【0082】
上述したように、この発明によれば、左、右側締め紐取付具21L,21Rに挿通孔23、上側係止部24Uおよび下側係止部24Dが設けられているので、左、右側締め紐取付具21L,21Rの取付位置を変更せずに1本紐オーバーヘッドタイプ、2本紐オーバーヘッドタイプ、サイドフックタイプのマスクとして使用できる。
そして、1本紐オーバーヘッドタイプのマスク1とした場合、または、2本紐オーバーヘッドタイプのマスク1Bとした場合、マスク1,1Bを首などに吊り下げて携帯できる。
また、上側係止部24U(前、後ろ側係止溝26F,26R)が後ろ上方を向き、下側係止部24D(前、後ろ側係止溝26F,26R)が後ろ下方を向いているので、各締め紐31,31L,31R,31U,31Dを上下に拡開させることにより、各締め紐31,31L,31R,31U,31Dが耳を挟まない状態として、マスク1,1A,1Bを安定した状態で装着し続けられる。
【0083】
また、前側ガイド部27Fの半径よりも後ろ側ガイド部27Rの半径の方が大きいので、各締め紐31L,31R,31U,31Dを上、下側係止部24U,24Dに係止させる場合、最後に係止させる各締め紐31L,31R,31U,31Dの端部近傍部(第2の端部近傍部位33)の係止が容易に行える。
また、上、下側係止板25U,25Dにリブ28を設けたので、上、下側係止板25U,25Dをリブ28によって補強できるとともに、各締め紐31L,31R,31U,31Dの移動時の接触抵抗が少なくなる。
また、上、下側係止板25U,25Dに係止突起29を設けたので、各締め紐31L,31R,31U,31Dを確実に係止できる。
【0084】
上記した実施例において、本体部22を湾曲させた例を示したが、本体部は上下方向に真っ直ぐであってもよい。
また、締め紐の各種の係止パターンを示したが、締め紐を2本とし、第1の締め紐の一端(左端)を左側締め紐取付具の上側係止部に係止させるとともに、第1の締め紐の他端(右端)を右側締め紐取付具の下側係止部に係止させ、第2の締め紐の一端(左端)を左側締め紐取付具の下側係止部に係止させ、第2の締め紐の他端(右端)を右側締め紐取付具の上側係止部に係止させたマスクとしてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 マスク
1A マスク
1B マスク
11 マスク本体部
21 締め紐取付具
21L 左側締め紐取付具
21R 右側締め紐取付具
22 本体部
22b 底外表面(接合部、接合面)
23 挿通孔
24U 上側係止部(第1の係止部)
24D 下側係止部(第2の係止部)
25U 上側係止板
25D 下側係止板
26F 前側係止溝
26R 後ろ側係止溝
27F 前側ガイド部
27R 後ろ側ガイド部
28 リブ
29 係止突起
31 締め紐
31L 左側締め紐
31R 右側締め紐
31U 上側締め紐
31D 下側締め紐
32 第1の端部近傍部位
33 第2の端部近傍部位
34 第3の端部近傍部位
35 第4の端部近傍部位
41 長さ調整具
42 フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク本体部を装着するときに使用する締め紐を、前記マスク本体部に取り付ける締め紐取付具において、
前記締め紐を挿通する挿通孔と、
前記締め紐の端部を係止する上側係止部および下側係止部とを有する、
ことを特徴とする締め紐取付具。
【請求項2】
マスク本体部を装着するときに使用する締め紐を、前記マスク本体部に取り付ける締め紐取付具において、
前記締め紐を挿通する挿通孔が設けられた本体部と、
該本体部の上端部に設けられ、前記締め紐の端部を係止する上側係止部と、
前記本体部の下端部に設けられ、前記締め紐の端部を係止する下側係止部とを備えている、
ことを特徴とする締め紐取付具。
【請求項3】
請求項2に記載の締め紐取付具において、
前記上側係止部および前記下側係止部は、
係止板と、
該係止板の前側端から前記係止板の後ろ側へ向かって設けられ、挿入される前記締め紐を係止する前側係止溝と、
前記係止板の後ろ側端から前記係止板の前側へ向かって設けられ、挿入される前記締め紐を係止する後ろ側係止溝とを備え、
前記前側係止溝の前側端部に円弧状の前側ガイド部が設けられ、
前記後ろ側係止溝の後ろ側端部に、前記前側ガイド部の半径よりも大きな半径の円弧状の後ろ側ガイド部が設けられている、
ことを特徴とする締め紐取付具。
【請求項4】
請求項3に記載の締め紐取付具において、
前記前側係止溝と前記後ろ側係止溝との間の前記係止板の外側面に、前記締め紐と交差するリブが設けられている、
ことを特徴とする締め紐取付具。
【請求項5】
マスク本体部の左側端部と、前記マスク本体部の右側端部とに請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の締め紐取付具が一体的に取り付けられている、
ことを特徴とするマスク。
【請求項6】
請求項5に記載のマスクにおいて、
前記締め紐は1本であり、
該締め紐は、前記マスク本体部の左側端部に取り付けられた左側締め紐取付具の挿通孔と、前記マスク本体部の右側端部に取り付けられた右側締め紐取付具の挿通孔とを貫通し、両端部が結合されて環状になっている、
ことを特徴とするマスク。
【請求項7】
請求項5に記載のマスクにおいて、
前記締め紐は2本であり、
前記マスク本体部の左側端部に取り付けられた左側締め紐取付具の上側係止部に左側締め紐の一端部が係止され、前記左側締め紐取付具の下側係止部に前記左側締め紐の他端部が係止され、
前記マスク本体部の右側端部に取り付けられた右側締め紐取付具の上側係止部に右側締め紐の一端部が係止され、前記右側締め紐取付具の下側係止部に前記右側締め紐の他端部が係止されている、
ことを特徴とするマスク。
【請求項8】
請求項5に記載のマスクにおいて、
前記締め紐は2本であり、
前記マスク本体部の左側端部に取り付けられた左側締め紐取付具の上側係止部に上側締め紐の一端部が係止され、前記マスク本体部の右側端部に取り付けられた右側締め紐取付具の上側係止部に前記上側締め紐の他端部が係止され、
前記左側締め紐取付具の下側係止部に下側締め紐の一端部が係止され、前記右側締め紐取付具の下側係止部に前記下側締め紐の他端部が係止されている、
ことを特徴とするマスク。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2011−229651(P2011−229651A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−102017(P2010−102017)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(391009372)ミドリ安全株式会社 (201)
【Fターム(参考)】