説明

編糸の弛み取り装置

【課題】 簡単な構成で、編糸の張力変動を抑えることができる、編糸の弛み取り装置を提供する。
【解決手段】 (a)の編糸の弛み取り装置30は、天ばね11と切断感知機構19とを備え、弛み取りばね31を付加した構成を有する。弛み取りばね31の案内部31bには、天ばね11の案内部11bと案内部材13との間から引込む編糸17が挿通される。編糸17が弛むと、案内部11bが上昇するとともに、案内部31bが下降して、編糸17の供給経路の長さを増大させる。弛み取りばね31を付加することによって、天ばね11を単独で用いる場合よりも、竿11aが時計回り方向に揺動する変位量が少なくなり、支持部11cでの付勢力の低下を抑え、編糸17の張力低下を抑制することができる。(b)の弛み取り竿41では、重り41eで竿41aの案内部41bを下方に付勢する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横編機の給糸経路に備えられる編糸の弛み取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、横編機では、多数の編針が並設されている針床の一方から他方に編成方向を反転することを繰返しながら編地を形成している。編成方向の反転の際には、編糸を給糸する条件が切り替るので、編糸に弛みが生じることがある。編地の編成は、編糸の張力が安定している状態で行う必要があるので、横編機には編糸の供給経路に弛み取り装置が備えられている。
【0003】
図4は、横編機の一例としての手袋編機1の概略的な構成を、(a)では正面から、(b)では右側面から、それぞれ示す。手袋編機1は、編地製品としては比較的小型の手袋を専用的に製造するために用いられる。前後の針床2,3は、手袋の編成に必要な編幅を有する。前後の針床2,3間には歯口4が形成され、キャリッジ5,6は、複数の給糸口7,8のうちの少なくとも一つを連行しながら、正面から見て左右の方向に往復走行するように、駆動機構9で駆動される。キャリッジ5,6には、編針を駆動するカムが搭載されている。
【0004】
手袋編機1の上部には、天ばね装置10が備えられている(たとえば、特許文献1参照)。天ばね装置10は、天ばね11、ブレーキ12、糸案内部材13,14、支持枠15などを有する。支持枠15は、支柱16によって、手袋編機1の上部に支持されている。天ばね装置10は、いずれかの給糸口7,8に、上方から編糸17を給糸する。編糸17は、たとえば支柱16の基部に設ける糸コーン18などのパッケージから供給され、糸案内部材14、ブレーキ12、天ばね11の先端、および糸案内部材13を経て、給糸口7,8に給糸される。
【0005】
手袋編機1では、図4(a)に示すように、たとえばキャリッジ5が二点鎖線で示すような編幅の左端位置と、破線で示すような編幅の右端位置との間を往復走行して編地を編成する。キャリッジ5左端位置または右端位置に達するまでは、天ばね装置10から編糸17が引出される。キャリッジ5が走行方向を反転すると、天ばね装置10から引出されている編糸17は、張力が減少して弛むようになる。
【0006】
図5は、天ばね装置10の概略的な構成を、模式的に示す。天ばね11では、弾性的な金属線材などで形成される竿11aの先端に編糸17を挿通する案内部11bが設けられる。竿11aの基端は、竿11aを揺動変位可能に支持する支持部11cとなっている。支持部11cには、図の時計回り方向に付勢するようなトルクばねも設けられている。ブレーキ12は、図4(b)の糸コーン18などの入側から供給される編糸17の通過に抵抗を与え、天ばね11などの出側で編糸17が弛んでも、その影響が入側には及ばないようにしている。ブレーキ12の出側で編糸17が弛むと、竿11aが時計回り方向に揺動変位して、案内部11bが図の上方に移動し、ブレーキ12と糸案内部材13との間の供給経路の長さを増大させ、編糸17の弛みを吸収する。
【0007】
なお、ブレーキ12の入側には、切断感知機構19が設けられている。切断感知機構19は、竿19aの先端の案内部19bに編糸17が挿通され、編糸17が正常に供給されている状態では、基端側の支持部19cで基端が感知部19dから離れるように支持されている。編糸17が切断された状態になると、案内部19bが下がり、基端が感知部19dに当接する。感知部19dがこの当接を、たとえば電気的に感知すると、編糸17の切断として感知し、手袋編機1の運転を停止するなどの動作を行う。
【0008】
図6は、図4の手袋編機1で編成される手袋20の概略的な構成を示す。図6の(a)(b)は、手袋20のうち、たとえば前の針床2で編成する前側編地と、後の針床3で編成する後側編地とを、それぞれ示す。手袋20では、5本の指袋21,22,23,24,25と、四本胴26と、五本胴27と手首28とが、前側編地と後側編地を両端で連結する筒状編地として、それぞれ編成され、全体が一体的に形成される。手袋編機1では、人差指から小指用の指袋22,23,24,25が一本ずつ編成されてから、四本胴26が編成され、さらに親指用の指袋21が編成され、五本胴27が編成されて、最後に手首28が編成される。手首28は、たとえば弾性糸などを挿入しながら編成する。手袋編機1では、指袋21,22,23,24,25の編成時に、キャリッジ5,6が往復走行する範囲を、各指袋21,22,23,24,25の近傍に留めて編幅を制限する機構を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実公昭50−41313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図4の手袋編機1では、キャリッジ5,6が編幅の一方に走行して前側編地または後側編地の一方を編成した後で、走行方向を反転して、前側編地または後側編地の他方の編成を開始する際に、編糸17に弛みが生じる。天ばね装置10では、支持部11cでの付勢で、竿11aが図5の時計回り方向に揺動変位して編糸17の弛みを吸収する。ただし、揺動変位によって支持部11cでの付勢力は低下し、編糸17の張力も、竿11aの先端の案内部11bが下方に引張られて案内部材13に接近している場合よりも、低下してしまう。
【0011】
編糸17の張力低下の影響は、図6に示す手袋20では、編幅を狭く制限して編成する指袋21,22,23,24,25では現れにくいけれども、四本胴26や五本胴27に現れる可能性がある。張力低下の影響で、四本胴26や五本胴27の編み入り側26a,26b,27a,27bで、編目が粗くなる可能性がある。特に、編糸17として伸縮性が大きいものを使用したり、キャリッジ5,6の走行速度を増大したりするような場合に、影響が出やすくなる。
【0012】
本発明の目的は、簡単な構成で、編糸の張力変動を抑えることができる、編糸の弛み取り装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、少なくとも前後一対の針床が歯口で対向するように設けられる横編機の給糸経路に備えられ、針床に沿って往復移動する給糸口に供給する編糸の弛み取り装置において、
第1の竿と第2の竿とを含み、
第1および第2の竿は、
先端側には、編糸が挿通される案内部を有し、
基端側には、編糸の供給経路が増減するように揺動変位するための支持部を有し、
揺動変位は、編糸の供給経路が増大する方向に付勢され、
第1および第2の竿の揺動変位で編糸の供給経路が増大する方向は、案内部が相互に離れる方向である、
ことを特徴とする編糸の弛み取り装置である。
【0014】
また本発明で、前記第1の竿および前記第2の竿は、上下方向に揺動変位が可能であり、
第1の竿は、上方向に揺動すると、編糸の供給経路が増大し、
第2の竿は、下方向に揺動すると、編糸の供給経路が増大する、
ことを特徴とする。
【0015】
また本発明で、前記第1の竿の揺動変位に対する付勢は、ばねで行われ、
前記第2の竿の揺動変位に対する付勢は、ばね、または重りで行われる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、編糸の弛み取り装置は、第1および第2の竿を含み、各竿の先端の案内部に編糸が挿通され、基端側には編糸の供給経路が増減するように揺動変位するための支持部を有する。第1の竿および第2の竿は、案内部が相互に離れる方向に揺動変位して、編糸の供給経路を増大させるので、編糸の弛みを吸収する際に、単一の竿だけ用いる場合よりも、編糸の張力低下を抑制し、簡単な構成で編糸の張力変動を抑えることができる。
【0017】
また本発明によれば、従来からの天ばね装置を第1の竿として上方向への揺動変位で編糸の供給経路を増大させ、その下方に第2の竿を設けて下方向への揺動変位で編糸の供給経路を増大させるような簡単な構成で、編糸の張力変動を抑えることができる。
【0018】
また本発明によれば、第1の竿の上方向への揺動変位の付勢をばねで行い、第2の竿の下方向への揺動変位の付勢は、ばね、または重りで行うことができる。ばねや竿、または重りを交換するだけで容易に付勢力を変更することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の一実施例と他の実施例である編糸の弛み取り装置30,40の構成を模式的に示す右側面図である。
【図2】図2は、図1に示す編糸の弛み取り装置30の構成を、より詳細に示す平面図および右側面図である。
【図3】図3は、本発明のさらに他の実施例である編糸の弛み取り装置50の主要部分の構成を示す正面図である。
【図4】図4は、従来からの手袋編機1の概略的な構成を示す正面図および右側面図である。
【図5】図5は、図4の手袋編機1の上部に設ける天ばね装置10の構成を模式的に示す右側面図である。
【図6】図6は、図4の手袋編機1で編成される手袋20の例を示す正面図および背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1で、本発明の一実施例と他の実施例としての編糸の弛み取り装置30,40について説明する。図2では、一実施例の編糸の弛み取り装置30について、さらに詳細に説明する。図3では、本発明のさらに他の実施例としての編糸の弛み取り装置50について説明する。これらの各図の説明では、図4〜図6を含んで、先に説明してある部分と対応する部分に同一の参照符を付して重複する説明を省略する場合がある。また、説明対象の図面には記載されていない部分について、先に説明してある参照符を付して言及する場合がある。各実施例のように、編糸17の張力変動を抑えることによって、図6のような手袋20を編成しても、四本胴26や五本胴27の編み入り側26a,26b,27a,27bで、編目が粗くなる不具合の発生を防ぐことができる。
【実施例1】
【0021】
図1は、(a)で一実施例である編糸の弛み取り装置30、(b)で他の実施例である編糸の弛み取り装置40の構成を、それぞれ模式的に示す。編糸の弛み取り装置30,40は、図5に示す天ばね装置10の天ばね11を第1の竿として、第2の竿としての弛み取りばね31または弛み取り竿41を付加した構成を有する。これらの実施例では、第1の竿で上方へ、第2の竿で下方へ、それぞれ揺動変位するように付勢して、供給経路の長さを増大させるように編糸17を引込んでいる。供給経路の長さを増大させるような揺動変位の方向は、必ずしも上下の方向に限らず、左右の方向などと組合わせて、第1の竿と第2の竿の先端が離れる方向であればよい。付勢力は、第1の竿の方が大きくなるようにしておく。
【0022】
(a)に示す弛み取りばね31は、天ばね11の竿11a、案内部11b、および支持部11cとそれぞれ同様な、竿31a、案内部31b、および支持部31cを有する。ただし、支持部31cでは、竿31aが反時計回り方向に揺動変位するように付勢している。したがって、編糸の弛み取り装置30は、図5に示す天ばね11と切断感知機構19とを備える天ばね装置10に、弛み取りばね31を付加した構成を有する。
【0023】
弛み取りばね31の案内部31bには、天ばね11の案内部11bと案内部材13との間から引込む編糸17が挿通される。案内部材13から給糸口7,8に供給する編糸17が弛むと、天ばね11の案内部11bが上昇するとともに、弛み取りばね31の案内部31bが下降する。このように、先端の案内部11b,31bが離れる方向に竿11a,31aが揺動変位することによって、編糸17の供給経路の長さが増大する。弛み取りばね31を付加することによって、天ばね11を単独で用いる場合と同じ編糸17の弛みが生じても、天ばね11の竿11aが時計回り方向に揺動する変位量は少なくなる。これによって支持部11cでの付勢力の低下を抑え、竿11aの先端の案内部11bに挿通される編糸17には、反時計回り方向の張力も加わるので、編糸17の張力低下を抑制することができる。
【0024】
(b)に示す弛み取り竿41は、(a)の切断感知機構19を第2の竿として利用するように変更を加えている。すなわち、弛み取り竿41は、切断感知機構19の竿19a、案内部19b、支持部19c、および感知部19dにそれぞれ相当する竿41a、案内部41b、支持部41c、および感知部41dを備えている。ただし、案内部41bには、(a)の弛み取りばね31の案内部31bと同様に、天ばね11の案内部11bと案内部材13との間から引込む編糸17が挿通される。また、竿41bを、支持部41cを中心として反時計回り方向に揺動変位するように付勢するために、竿41bには重り41eが付加されている。重り41eによる付勢力は、支持部41cに関する回転モーメントとして作用するので、重り41eの重さとともに、付加する位置でも、案内部41bで編糸17を引込む力を調整することができる。編糸17の張力が減少し、編糸17の供給経路が増大する方向への竿41aの揺動変位が予め定める基準を超えて、竿41aの基端が感知部41dに当接するようになると、編糸の切断として感知される。なお、感知部41dを設けずに、弛み取り竿41では編糸17の弛み取りだけを行い、切断感知のためには、ブレーキ12の入側に切断感知機構19を設けるようにしてもよい。また、編糸の弛み取り竿41に感知部41dを設けて、切断感知の機能も兼ねる場合でも、編糸17の供給経路を増大させる方向への付勢を重り41eではなく、支持部11cなどと同様に、トルクばねで行うようにしてもよい。
【0025】
図2は、図1(a)に示す編糸の弛み取り装置30の構成を、より詳細に示す。(a)では、弛み取り装置30の平面構成を、編糸17、切断感知機構19、および弛み取りばね31について図示を省略する状態で示す。(b)では、弛み取り装置30の右側面構成を、切断感知機構19について図示を省略する状態で示す。
【0026】
(a)に示すように、天ばね11の支持部11cには、竿11aを(b)の時計回り方向に付勢するトルクばね11eが設けられている。トルクばね11eは、竿11aの基端が巻付けられたものであり、端部は調整ねじ11fの軸部に止められている。調整ねじ11fのつまみを回すことによって、先端の案内部11bに編糸17からの張力が掛らない状態での竿11aの角度を調整することができる。ブレーキ12は、2枚のブレーキ円板12a間に、糸案内部材12bを経て供給される編糸17を挟み、ばね12cで編糸17に与える抵抗を調整する。ブレーキ円板12a、糸案内部材12b、およびばね12cは、取付け部材12dで支持枠15に取付けられている。天ばね11の支持付勢部11cも、取付け部材15aで支持枠15に取付けられている。
【0027】
(b)に示すように、弛み取りばね31は、支持部31cを、取付け部材15aで天ばね11の支持部11cの下方となる位置の取付けることができる。支持部11c,31cでの付勢は、案内部11b,31bに編糸17が挿通されていなければ、竿11a,31aは、時計回り方向、反時計回り方向に、それぞれ揺動変位して傾いている状態で静止するように行う。図では、編糸17で案内部11b,31bに挿通され、竿11a,31aを、反時計回り方向、時計回り方向に、それぞれ揺動変位させているので、竿11a,31aは水平な姿勢で示されている。実際には、竿11a,31aが弾性変形も行い、竿11a,31aは、上下にそれぞれ湾曲するように、しなる状態となっている。
【実施例2】
【0028】
図3は、図3は、本発明のさらに他の実施例である編糸の弛み取り装置50の主要部分の構成を示す。本実施例の編糸の弛み取り装置50は、編糸17を針床2,3の側方から給糸する横編機の左側方に設けるサイドテンション装置に適用している。同様に、横編機の右側方に設けるサイドテンション装置に適用することもできる。編糸の弛み取り装置50は、従来からのサイドテンション装置に用いられているサイドテンションばね51、ブレーキ52、案内部材53、取付け板54、糸送りローラ55および糸案内部材56を含み、さらに弛み取りばね31が付加されている。サイドテンションばね51は、竿51aの先端の案内部51bが下方に、竿51aの基端側が上方になるように、取付けられているけれども、基端側の図示は省略する。サイドテンションばね51の基端側には、天ばね11の基端側の支持付勢部11cと同様な支持部が設けられ、案内部51bで編糸17を左方に引込むように、付勢している。
【0029】
従来からのサイドテンション装置では、編糸17が一回巻付けられる糸送りローラ55が設けられており、編糸17を円滑に、流れるように送り出すことができる。しかしながら、側方給糸では、サイドテンション装置から離反する方向と、接近する方向とに、走行方向が反転する給糸部材7,8に編糸17を供給することになる。特に、離反する方向から接近する方向に走行方向が反転する際には、編糸17が弛みやすくなるので、編糸の弛み取り装置50での弛み取りが有効となる。
【0030】
編糸の弛み取り装置50では、サイドテンションばね51が第1の竿として機能する。サイドテンションばね51は、竿51aの先端の案内部51bに編糸17が挿通され、編糸17を左方に引込んで、供給経路を増大させるように付勢されている。第2の竿として付加される弛み取りばね31は、竿31aの先端の案内部31bで編糸17を下方に引込んで供給経路を増大させるように、支持部31cでトルクばね31eによって付勢されている。また、先端の案内部31bに編糸17の張力が掛らない状態での竿31aの取付角度は、調整ねじ31fで調整することができる。
【0031】
このように、第1の竿では側方、第2の竿では下方に、それぞれ異なる方向に編糸17を引込むようにしても、相互に案内部11b,31bが離れて編糸17の供給経路が増大し、編糸の弛み取り装置30,40のような上下の反対方向でなくても、同様に、編糸17の張力変動を抑えることができる。また、支持部31cでのトルクばね31eによる付勢に替えて、竿31aに重りを設けて付勢することもできる。
【符号の説明】
【0032】
11 天ばね
11a,31a,41a,51a 竿
11b,31b,41b,51b 案内部
11c,31c,41c 支持部
11e,31e トルクばね
17 編糸
30,40、50 編糸の弛み取り装置
31 弛み取りばね
41 弛み取り竿
41d 感知部
41e 重り
51 サイドテンションばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも前後一対の針床が歯口で対向するように設けられる横編機の給糸経路に備えられ、針床に沿って往復移動する給糸口に供給する編糸の弛み取り装置において、
第1の竿と第2の竿とを含み、
第1および第2の竿は、
先端側には、編糸が挿通される案内部を有し、
基端側には、編糸の供給経路が増減するように揺動変位するための支持部を有し、
揺動変位は、編糸の供給経路が増大する方向に付勢され、
第1および第2の竿の揺動変位で編糸の供給経路が増大する方向は、案内部が相互に離れる方向である、
ことを特徴とする編糸の弛み取り装置。
【請求項2】
前記第1の竿および前記第2の竿は、上下方向に揺動変位が可能であり、
第1の竿は、上方向に揺動すると、編糸の供給経路が増大し、
第2の竿は、下方向に揺動すると、編糸の供給経路が増大する、
ことを特徴とする請求項1記載の編糸の弛み取り装置。
【請求項3】
前記第1の竿の揺動変位に対する付勢は、ばねで行われ、
前記第2の竿の揺動変位に対する付勢は、ばね、または重りで行われる、
ことを特徴とする請求項2記載の編糸の弛み取り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−241489(P2011−241489A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112207(P2010−112207)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(000151221)株式会社島精機製作所 (357)
【Fターム(参考)】