説明

縁無し眼鏡

【課題】本発明は縁無しタイプの眼鏡に関する。
【解決手段】縁無し眼鏡は、二つのレンズを相互に連結するブリッジおよび二つ側アームを有し、側アームが斜め水平軸を中心に展開位置と折り畳み位置との間で回動するように一体構成の蝶番リンクを介してレンズに連結されている。蝶番リンクはレンズの内面に固定された内部、およびレンズから側方へ逸れた外部を有し、蝶番リンクの内部と外部は鈍角折れを形成すると共に中心部に延性を有する。蝶番リンクの内部はネジによりレンズに固定されかつ内部から突出したフィンガがレンズ内に受けられて回転が阻止されている。蝶番リンクの外部は後面から突出した筒状フィンガを有し、側アームの終端アイレットがネジにより筒状フィンガの孔へ侵入して保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は二つのレンズを相互に連結するブリッジ、および蝶番留めされた側アームもしくはテンプルを有する縁無しタイプの眼鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
リム無し眼鏡は縁無し眼鏡、またはフレームにレンズを固定する目的でレンズの厚みを貫通する孔が形成される場合には「ホールマウント」(hole mounted)と呼ばれ、かかる眼鏡は次第に普及していきている。技術背景として、WO-A-01/53877,Fr-A-2751431,EP-A-066490,EP-A-0718660,EP-A-0997763,WO-A-01/20388,EP-A-1120678,EP-A-1107042,WO-A-01/06935,EP-A-1186935,EP-A-1164410,FR-A-2810748,WO-A-02/46830,WO-A-02/33474,WO-A-02/29474およびEP-A-1180712が引用できる。
【0003】
最近では、側アームが水平方向で斜めの軸を中心に回動するように取り付けられるタイプの縁無し眼鏡に注目が集まっている。
そこで、EP−A−042006は第一にレンズ係合部を含むフレームに固定されたレンズ、および第二に角度を付けた部もしくは傾斜部(angled portion)によって前記係合部に連結された筒状ロッドにより形成されたアームを有する眼鏡を記載している。そのようにして、各アームは、アームを傾斜部に連結するネジの軸を中心に、係合部に垂直であるアームの展開位置と係合部に平行になるアームの折り畳み位置との間で円錐軌道に沿って回動する。かかる条件下で蝶番はアームおよび傾斜部と全体的に一体化する。しかし、かかる構成は、ワイヤアームのセクションよりも相対的に大きいセクションを有する大きいアームおよび傾斜部に依存し、そのためにかかる形態はワイヤフレームを有する眼鏡に適用できない。
【0004】
そこで本出願人は他のタイプの眼鏡を創出するに至り、この眼鏡では、ワイヤ構成の側アームが斜めの水平軸を中心に回動するように取り付けられる。本出願人により出願されたUS-A-6428166では、各アームはアームの概ね長手方向と交差する垂直面を占めるアイレットとして形成された蝶番端を有し、かつ蝶番軸受けが内面に実質的直角の軸を中心に回動するアイレットを受けるための対応する側領域の内面に固定される構成を開示する。かかる条件下で、各蝶番留めされた側アームは、使用のための展開位置とレンズの内面に対して側アームが横たわる折り畳み位置との間を回動するように取り付けられる。この構成は、特に、非常にコンパクトな折り畳み位置を得ることを可能にし、フラットかつ僅かにカーブしたケース内への収納を可能にする。
【0005】
本出願人によるUS-A-6428166に記載の構成は、レンズ内面に直接的に軸受けされる蝶番要素を使用し、アームの斜め回転軸の傾斜が、事実上、レンズの曲率半径に依存し、蝶番軸受けがレンズと係合するようになっている。このことは、かかる構成が矯正レンズではなくサングラス用として使用される場合には重要でない。サングラス用の場合には、曲率が変化しない湾曲レンズが使用されるからである。しかし、上記構成は、使用者により必要とされる矯正量に依存して大幅に曲率の変化する矯正レンズが望まれる場合には有利でない。一例として、従来使用ではレンズの曲率半径は65〜140ミリ(mm)の範囲にある。更に、レンズの内面に対して軸受けされる蝶番軸受けが結果的にレンズからほんの僅かでも側方へ逸れない範囲で非常に著しい曲率の蝶番留め側アームを使用する必要がある。
【0006】
【特許文献1】WO-A-01/53877,Fr-A-2751431,EP-A-066490,EP-A-0718660,EP-A-0997763,WO-A-01/20388,EP-A-1120678,EP-A-1107042,WO-A-01/06935,EP-A-1186935,EP-A-1164410,FR-A-2810748,WO-A-02/46830,WO-A-02/33474,WO-A-02/29474,EP-A-1180712,EP−A−042006およびUS-A-6428166
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、上述の欠点および限界を解消する縁無しタイプの眼鏡を提供することにある。
本発明は、従って、蝶番留め側アームを枢軸回転が望まれるときに容易に操作できると共にレンズのタイプと関係なく迅速にかつ信頼性をもって組み立てることのできる構造の眼鏡を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するための本発明による縁無しタイプの眼鏡は、二つのレンズを相互に連結するブリッジ、および二つの蝶番留めした側アームを含み、各前記側アームが斜めの水平軸を中心とした使用のための展開位置とレンズの内面に対する折り畳み位置との間で回動するように取り付けられた縁無し眼鏡であって、
各前記側アームが一体構造の蝶番リンクを介して対応するレンズに連結され、
前記蝶番リンクがレンズの内面に対して固定されかつ回転が阻止された内部およびレンズから側方向に逸れた外部を有し、
前記側アームが側アームの終端アイレットを介して前記蝶番リンクの外部の背面に蝶番留めされ、
前記レンズの内面は前記蝶番リンクの内部の前平面を付勢し、
各前記蝶番リンクの外部は傾斜垂直面に形成された後ファセットを有し、かつ前記後ファセットに対して対応する側アームの終端アイレットが保持され、
各前記蝶番リンクの内部および外部は共に鈍角折れを形成し、かつ前記内部に対する前記外部の角位置の調節を可能にする延性を有する中心部により共に連結され、
各前記蝶番リンクの内部は通しネジにより対応するレンズに固定されて、前記内部から突出した通しフィンガにより回転が阻止され、
前記蝶番リンクの内部は、前記レンズ内の孔を貫通する軸部を有する通しネジに結合する雌ネジを有し、かつ前記蝶番リンクの内部の前記通しフィンガは前記レンズ内の側切欠きに受けられ、
前記蝶番リンクの外部は後ファセットから突出した筒状フィンガを有し、前記側アームの終端アイレットはその上に設置され、前記終端アイレットはネジにより保持され、前記ネジの軸部は前記筒状フィンガの軸上に形成された雌ネジを付けた孔へ侵入していることを特徴とする。
【0009】
好適には、前記後ファセットは、前記側アームと係合しかつ前記側アームが前記展開位置と前記折り畳み位置との間で回動する範囲を画定する作用をする二つの当接形成突起を更に有する。
【0010】
好適には、前記蝶番リンクの外部は、ネジ切り端を有しかつ平滑な中心部を有する止めネジを受け、かつ前記止めネジは前記後ファセットから突出しかつその上に設置され前記側アームの終端アイレットを有し、前記終端アイレットは前記止めネジの自由端に螺合されたナットにより所定位置に保持されている。
【0011】
好適には、前記後ファセットは、前記側アームと係合しかつ前記側アームが前記展開位置と前記折り畳み位置との間で回動する領域を画定する作用をする単一当接形成突起を更に有する。
【0012】
好適には、前記蝶番リンクの外部は平滑かつ凸状の前ファセットを有する。
【0013】
好適には、各前記蝶番リンクはステンレス鋼のキャスティングとして形成され、かつ焼き鈍し処理された中心部を含む。
【0014】
好適には、各前記側アームは、前記終端アイレットおよび前記終端アイレットに隣接する部分がフラットな断面を有するチタンワイヤで形成されている。
【発明の効果】
【0015】
上述の一体構造の蝶番リンクの使用は、側アームを対応する蝶番リンクに組み立てて、蝶番リンクを対応するレンズに組み立てればよいので、保管および組立てを簡単にする。
【0016】
特に、前記内部が、前記レンズ内の孔を貫通する軸部を有する通しネジに結合する雌ネジを有し、かつ前記内部から突出した通しフィンガが前記レンズ内の側切欠きに受けられる形態は、一種の機械加工の利用を可能にするので縁無し眼鏡の普及に役立つ。機械加工において、通し孔は、レンズの各側エッジの領域に形成されかつその孔の領域に開放側切欠きが共に形成できる。
【0017】
二つの当接形成突起を有する形態は、当接部として作用するラッグ等を有する座金等の付加的部品の必要性を解消し、それにより角回転当接システムを一体化することにより蝶番リンクのワンピース構成、一体的構造体として形成することを可能にする。
【0018】
平滑かつ凸状前ファセットは、前記蝶番リンクの外部がレンズの外側エッジに対して側方へ逸れている(offset)しているので、眼鏡装着者を見るとき眼鏡の前面から明瞭に観察できる。従って、前記前ファセットは外観に寄与し、かつこのことは眼鏡分野において重要である。
【0019】
更に、前記蝶番リンクの内部に対する外部の角位置の調節を可能にする延性を有する構成は、矯正レンズの特定曲率に関する最終調節を非常に精確に行なわせる。
【0020】
前記終端アイレットおよび前記終端アイレットに隣接する部分にフラットな断面を有するチタンワイヤで形成された構成は、終端アイレットを適正に誘導しかつ回転を目的とした側アームの操作を容易にする。
【0021】
他の特徴および利点は、添付図面を参照する次の説明から更に明かにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1から4は本発明による縁無しタイプの眼鏡を示す。従来方法により、縁無し眼鏡は二つのレンズVを共に連結するブリッジ2、および二つの蝶番留めされた側アーム3を有する。ブリッジ2は眼鏡の中面Pに中心アーチを有し、かつレンズVの前面上にボルト6を固定する軸部のまわりを通る二つのループにより終端している。図3において、連結されたナット6.1が示され、ナット6.1はレンズVの内面に対して締結されている。ブリッジ2を構成するワイヤは、回転を阻止するためにレンズV内の側切欠きを通過する部によりループの各々から後方へ延び、かつそこから下方へ曲折した部4を介してノーズパッド5を受けるための最後ループで終端する。ブリッジ2は、円形またはフラットワイヤをベースとした、特にチタンワイヤをベースとしたワイヤ構造体を使用して形成される。
【0023】
各側アーム3は、斜め水平軸Xを中心に使用のための展開位置(図1および2に対応)と側アーム3をレンズVの内面に対して折り畳んだ折り畳み位置(図3お4に対応)との間で回動するように取り付けられる。
【0024】
特に、各側アーム3は端耳片7を有するが、変形態として単純な終端ビードを有するものとすることができる。更に、参照番号8はレンズVの外面もしくは前面を示しかつ参照番号9はレンズVの内面もしくは背面を示す。
【0025】
本発明の必須の特徴によれば、各側アーム3は一体構造(one-piece structure)の蝶番リンク10によって対応するレンズVに連結され、蝶番リンク10はレンズVの内面9に対して回転が阻止されるように固定された内部11、およびレンズVから側方へ逸れた(offset)外部21を有し、側アーム3が側アーム3の終端アイレット3.1を介してその背面に蝶番留めされている。
【0026】
図5および6から明らかに理解されるように、各蝶番リンク10の内部11は、回転が内部11から突出する通しフィンガ14により阻止されるように、通しネジ17により対応するレンズVに固定される。特に、内部11には通しネジ17と結合する雌ネジ13が形成されている。通しネジ17の軸部19は、そこで、レンズV内の貫通孔を貫通して内部11内の雌ネジ13へ螺合して、レンズVの外面8に通しネジ17のエッジを軸受けする。レンズVの内面9は蝶番リンク10の内部11の前平面12を付勢する。Yは通しネジ17および結合孔16と雌ネジ13の軸を示す。通しフィンガ14は筒状構造でありかつレンズV内の側切欠き15内に受けられ、そのようにして所望回転阻止機能を提供する。通しネジ17および通しフィンガ14により構成される組立体は、レンズVの内面に対して障害となる蝶番リンク10の如何なる遊びをも伴うことなく極めて安定した状態でレンズVに対する適所に蝶番リンク10を保持する。
【0027】
貫通孔16およびレンズV内に形成された側方開放切欠き15を有する固定システムは、今日、縁無しタイプの眼鏡に広範囲に使用されている。このシステムはこのようにして本発明に使用できる。
各蝶番リンク10の外部21は、対応する側アーム3の終端アイレット3.1を保持する斜め垂直面を形成する後ファセットもしくは後面22を有する。このようにして、蝶番留めされる側アーム3の角位置がどうであろうと、終端アイレット3.1は蝶番リンク10の斜め垂直面22に対して摺動し、そのようにしてXで表される蝶番軸が常に同一方向にあることを確実にする。
【0028】
蝶番リンク10の外部21の特定構造は、図8から12を参照することによりより良く理解できる。
図8から12には、保持ネジ37のネジ切り軸部39を受ける目的の斜めファセット22の平面に垂直の軸Xに沿って延在する雌ネジを切っためくら孔24が示されている。外部21は、後面22から後方に突出した筒状フィンガ25を有し、かつ側アーム3の終端アイレット3.1が、関係する側アーム3の蝶番回転軸を形成するように、その上に取り付けられる。図6の断面図から理解されるように、側アーム3の終端アイレット3.1はネジ37、更に精確にはネジ37のヘッド38により所定位置に保持され、ネジ37は筒状フィンガ25の軸方向の雌ネジに受けられるネジ切り軸部39を有し、フィンガ25はフィンガ25の軸と同一の軸上で外部21内に形成された雌ネジ付きめくら孔24により、即ち、側アーム3の回転軸Xに沿って侵入する。ネジ37は好適には安全性確保のために接着剤により所定位置に係止される。
図13(a)から図14(b)に示されたように、変形態として筒状フィンガ25を省略することができ、かつ両端で雌ネジを有しかつ対応する側アーム3の終端アイレット3.1の軸受けを構成する平滑中心部39”を有する止めネジ39’によりネジ37を置換できる。止めネジのネジ切り端の一つが雌ネジ付き孔2へ螺合され、かつネジ切りされた他端はネジ37のヘッド38と同一機能を達成する保持ナット38’を受ける。安全性確保のために、止めネジ39’のネジ切りした両端を固定するために接着剤が使用されることが好ましい。
【0029】
使用目的の展開位置と保存目的の折り畳み位置間に形成される角度を越える過剰回動を阻止するために各側アーム3の角回転範囲を制限することが有利である。
【0030】
角回転範囲を制限する機能は、当接部を構成する側ラッグ(lateral lug)を有する軸X上に一つまたは二つ重合した座金により達成される。しかし、一つまたは二つの構成要素の追加を回避するために、本発明によれば、展開位置と折り畳み位置間で側アーム3の軸回転範囲を形成する作用をする、側アーム3用の二つの当接形成突起26,27が後ファセット22に設けられる。
【0031】
このことは、蝶番軸Xに沿った背面図であり、それぞれ展開位置および折り畳み位置にある側アーム3を示す図7aおよび7bからより良く理解される。展開位置を示す図7aにおいて、作動当接部は当接部26であり、折り畳み位置を示す図7bにおいて作動当接部は当接部27である。当接部26および27の高さ(軸Xに平行の)は好適には側アーム3の終端アイレットを構成するワイヤの幅よりも僅かに小さく、それにより保持ネジ37のヘッド38(または上述の止めネジ39’の後端へ螺合するナット38’)の所定位置における保持を妨害しない。
【0032】
図13aから14bに示されたように、一変形態において、二つの当接部を有する上述のシステムは終端アイレット3.1から突出するスパイク32’を有する側アーム3の展開位置において共働する単一当接部27’で置換できる。この目的のために、単一当接部27’は半円筒状断面を有する。
【0033】
前面上に、外部21は平滑凸ファセット23を有する(図9参照)。この実施形態において、このファセットは僅かにアーチを描き、かつこれがレンズVのエッジを越えて側方に逸れたことが前面から観察できることを考慮すると、適用する眼鏡の外観を快適にする形態でなければならない。結果的には、この前面23は種々のタイプのレリーフ・パターンで装飾でき、また平滑面構成であっても、凹凸面構成であってもよく、ストライプ模様等で構成することもできる。
【0034】
このようにして、かつ図6および9から明かに理解できるように、各蝶番リンク10の内部11および外部21は、鋭角折れを形成しかつ中心部31により共に連結される。
【0035】
角度について、図2を参照すると、交点Ωで垂直中面Pに対して各側アームの回転軸Xにより形成される角度αは約45°である。各側アーム3はこのようにして回転軸Xを中心に利用可能角回転範囲にわたって移動するときに1/2の円錐形シートを描く。各レンズVの内面に対して垂直方向の軸Yは、中面Pの同一側に位置する軸Xに対して角度βを形成し、かつ角度βの値は可変であるが、レンズVの内面9の対応領域において87mmの曲率半径に対して概ね25°に近い。
【0036】
内蝶番に対する外部21の最終角度の調節を可能にするのに適した延性を付与するために各蝶番リンク10の内部11と外部21とを結合する中心部31を設けることが有利である。これは、最終調整時にメガネ屋が蝶番リンク10の形状を関係する矯正レンズの曲率に精確に適合させる(即ち、蝶番リンクの内部11と外部21間に形成される折れ部の鈍角の値を合せる)最終微調整をすることを可能にし、かかる方法により側アーム3が、使用のための展開位置にあるときに、前面に対して概ね垂直の方向に延びるようにする。
【0037】
各蝶番リンク10はステンレス鋼のキャスティングにより形成でき、この場合、上述の最終調整を可能にする所望延性を付与するために、蝶番リンク10は焼き鈍し処理された中心部31を有する。
【0038】
図示されたように、各側アーム3は好適には終端アイレット3.1および終端アイレット3.1に隣接する側アーム3の部に対して好適にはフラットなチタンワイヤ部で形成される。それに沿って半分から後方へ耳片7内に収納される部まで延在する各側アーム3の残部は、耳片の所定位置への容易収容または同等の終端ビードとの係合を容易にするために円形断面に形成されてよい。
【0039】
本発明はこのように斜め水平軸を中心に回動する側アームの原理を維持しながら、いずれのタイプの矯正レンズのワイヤタイプのフレームへの取り付けを可能にする眼鏡の構造を提供する。
本発明の範囲は上述の形態に限定されず、特定された特徴を再現する同等手段を使用する他の変形態に及ぶ。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】側アームが使用時の展開位置にある本発明による一対の眼鏡を示す斜視図である。
【図2】図1の眼鏡の平面図である。
【図3】側アームがレンズ内面に対して折り畳まれた位置にある図1の眼鏡の背面である。
【図4】側アームがレンズ内面に対して折り畳まれた位置にある図1の眼鏡の平面図である。
【図5】蝶番留めされたリンクを含む領域の拡大斜視図である。
【図6】図5の水平中面上の断面図である。
【図7】(a)および(b)は蝶番留めされたリンクに連結された二つの角回転当接部を有する蝶番留めされた側アームの二つの極限位置を示す。
【図8】蝶番リングを示す斜視図である。
【図9】蝶番リングを示す平面図である。
【図10】蝶番リングを示す側面図である。
【図11】蝶番リングを左側から見た背面図である。
【図12】蝶番リングを右側から見た背面図である。
【図13】(a)および(b)は蝶番リンクに連結され、変形回転軸を有する単一角度当接部材を有する蝶番留めされた側アームの変形態の二つの極限位置を示す背面図である。
【図14】(a)および(b)は図13の(a)および(b)に対応する平面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 眼鏡
2 ブリッジ
3 側アーム
3.1 終端アイレット
10 蝶番リンク
11 内部
14 通しフィンガ
17 通しネジ
21 外部
26,17 当接形成突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つのレンズ(V)を相互に連結するブリッジ(2)、および二つの蝶番留めした側アーム(3)を含み、各側アーム(3)が斜めの水平軸(X)を中心とした使用のための展開位置とレンズ(V)の内面に対する折り畳み位置との間で回動するように取り付けられた縁無し眼鏡であって、
各側アーム(3)が一体構造の蝶番リンク(10)を介して対応するレンズ(V)に連結され、
前記蝶番リンク(10)がレンズ(V)の内面(9)に対して固定されかつ回転が阻止された内部(11)およびレンズ(V)から側方向に逸れた外部(21)を有し、
前記側アーム(3)が側アーム(3)の終端アイレット(3.1)を介して外部(21)の背面に蝶番留めされ、
前記レンズの内面(9)は前記蝶番リンクの内部(11)の前平面(12)を付勢し、
各前記蝶番リンク(10)の外部(21)は傾斜垂直面に形成された後ファセット(22)を有し、かつ前記後ファセット(22)に対して対応する側アーム(3)の終端アイレット(3.1)が保持され、
各前記蝶番リンク(10)の内部(11)および外部(21)は共に鈍角折れを形成し、かつ前記内部に対する前記外部の角位置の調節を可能にする延性を有する中心部(31)により共に連結され、
各前記蝶番リンク(10)の内部(11)は通しネジ(17)により対応するレンズ(V)に固定されて、前記内部(11)から突出した通しフィンガ(14)により回転が阻止され、
前記内部(11)は、前記レンズ(V)内の孔(16)を貫通する軸部(19)を有する通しネジ(17)に結合する雌ネジ(13)を有し、かつ前記内部(11)の前記通しフィンガ(14)は前記レンズ(V)内の側切欠き(15)に受けられ、
前記外部(21)は後ファセット(22)から突出した筒状フィンガ(25)を有し、前記側アーム(3)の終端アイレット(3.1)はその上に設置され、前記終端アイレット(3.1)はネジ(37)により保持され、前記ネジの軸部(39)は前記筒状フィンガ(25)の軸上に形成された雌ネジを付けた孔(24)へ侵入していることを特徴とする、縁無し眼鏡。
【請求項2】
前記後ファセット(22)は、前記側アーム(3)と係合しかつ前記側アーム(3)が前記展開位置と前記折り畳み位置との間で回動する範囲を画定する作用をする二つの当接形成突起(26,27)を更に有することを特徴とする、請求項1の縁無し眼鏡。
【請求項3】
前記外部(21)は、ネジ切り端を有しかつ平滑な中心部(39”)を有する止めネジ(39’)を受け、かつ前記止めネジ(39’)は後ファセット(22)から突出しかつその上に設置され側アーム(3)の終端アイレット(3.1)を有し、前記終端アイレット(3.1)は前記止めネジの自由端に螺合されたナット(38’)により所定位置に保持されていることを特徴とする、請求項1の縁無し眼鏡。
【請求項4】
前記後ファセット(22)は、前記側アーム(3)と係合しかつ前記側アーム(3)が前記展開位置と前記折り畳み位置との間で回動する領域を画定する作用をする単一当接形成突起(27’)を更に有することを特徴とする、請求項1の縁無し眼鏡。
【請求項5】
前記外部(21)は平滑かつ凸状の前ファセット(23)を有することを特徴とする、請求項1の縁無し眼鏡。
【請求項6】
各前記蝶番リンク(10)はステンレス鋼のキャスティングとして形成され、かつ焼き鈍し処理された中心部(31)を含むことを特徴とする、請求項1の縁無し眼鏡。
【請求項7】
各前記側アーム(3)は、終端アイレット(3.1)および前記終端アイレット(3.1)に隣接する部分がフラットな断面を有するチタンワイヤで形成されていることを特徴とする、請求項1の縁無し眼鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−209951(P2008−209951A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−129900(P2008−129900)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【分割の表示】特願2003−304814(P2003−304814)の分割
【原出願日】平成15年8月28日(2003.8.28)
【出願人】(501013765)
【Fターム(参考)】