説明

縦型袋詰め包装機

【課題】従来同様袋がグリッパーから外れるのを確実に防止しつつ、所定の位置でのタッピングを他の作業に影響することなく行える縦型袋詰め包装機を提供する。
【解決手段】回転テーブル2に複数組のグリッパー5を備えた縦型袋詰め包装機。各グリッパーに対応して下方へ延びるガイド軸15を備えた支持体13を回転テーブルに取付ける。受け部材22とガイドローラ25とを備えた受台21と、第1、第2カムローラ36,37を支持し、ガイドローラ34とを備えたカムローラ支持体31とを連結棒28で連結する。各ガイドローラをガイド軸に転動するように係合させる。カム41とタッピング部材45を設ける。第1カムローラがカムの上を転動すると受台が上昇し、受け部材22が袋底を支持しながら移動する。タッピング工程でタッピング部材を上下動させ、袋底を支持した受部材を上下動させて袋にタッピング作用を及ぼす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、袋の両側縁部を一対のグリッパーで挟持し、袋を吊下げ状態で移送しながら包装処理を行う縦型袋詰め包装機に関し、さらに詳細に言えば、タッピングを行う必要がある包装に用いて好適な縦型袋詰め包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
食品等の自動包装において、例えば特開2001−278202号公報に開示された袋底受台装置のように、袋の移送に伴って袋底を支持した状態で袋底受台を移送させる構成を採用すれば、被包装物を袋内に充填する際の衝撃を緩和できるとともに、袋の移送開始時或いは停止時の揺れ或いは慣性力の影響、移送中における遠心力の影響を緩和でき、袋がグリッパーから外れるような事態を防止できる点で有効である。
【0003】
ところで、被包装物の充填量に比して袋のサイズが小さい場合、或いは被包装物が嵩張りやすいものの場合など、袋底を叩く或いは上下させる作業、すなわちタッピングを行って充填した被包装物を袋底に沈める必要がある。しかし、上記したような袋受台装置ではタッピング機能を有さず、仮にタッピング装置を設けようとしても袋底受台と干渉してしまうので、これを設けることができない。上記の受台装置で、受台がその上に載ったカムを所定のタイミングで上下動させることにより受台を上下させて、この受台にタッピングを行わせようとしても、他の例えば脱気工程、シール工程でも受台が上下するため、これらの脱気、シール等の作業に対してタッピング作用が悪影響を与えてしまう。
【特許文献1】特開2001−278202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は上記従来例の問題点に鑑みなされたものであり、従来同様袋がグリッパーから外れるのを確実に防止しつつ、所定の位置でのタッピングを他の作業に影響を与えることなく行える縦型袋詰め包装機を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、所定の間隔で設けられ、それぞれ袋の両側縁部を把持する複数のグリッパーを有する袋移送部材を備えた縦型袋詰め包装機において、以下の構成を備えることとした。すなわち、各グリッパーに対応した位置でそれぞれ袋移送部材に取付けられ、下方へ延びる支持部を備えた受台支持体と、各グリッパーに対応して設けられ、それぞれ袋の底部に下方から当接可能な如く受台支持体の支持部により昇降可能に案内支持される受台と、それぞれ一端が受台に取付けられ、下方へ延びる連結部材と、それぞれ連結部材の他端に取付けられ、カムローラを支持するカムローラ支持部材とを設ける。そして、袋の移送軌道に沿って所定の範囲に設けられ、カムローラがその上を移動する間受台を所定の上昇位置に位置させるカムと、袋の移動軌跡に沿って所定の範囲に設けられ、駆動源に連結されて上下動することにより上方に位置するカムローラを介して受台を上下動させる、タッピング部材とを設けた。
前記受台支持体の支持部は、所定の間隔で並行に設けられた二つの支持部により構成することができる。
支持部を軸状の部材により構成し、受台は、それぞれ垂直面内で回転し、外周面に周方向に延びる溝が形成されたガイドローラを少なくとも4個備え、前記二つの支持部に対してそれぞれ少なくとも2個のガイドローラがそれぞれの支持部を挟み込むように係合し、該支持部に沿って転動するようにすることができる。
さらに、カムローラ支持体は、それぞれ垂直面内で回転し、外周面に周方向に延びる溝が形成された第2のガイドローラを2個備え、この第2のガイドローラはそれぞれ支持部の一方と他方に係合して転動するようにすることができる。
さらに、カムローラは、カムに対応して設けられた第1のカムローラと、タッピング部材に対応して設けられた第2のカムローラとで構成することができる。
そして、この縦型袋詰め包装機を間欠回転式ロータリー型包装機とし、その場合、カムとタッピング部材とを、袋の円状の移送軌跡に沿って、それぞれ所定の範囲で円弧状に形成することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、従来例と同様に袋の移送に合わせて袋底を支持する受台を移動させるので、被包装物を袋内に充填する際の衝撃を緩和でき、被包装物の充填された袋を移送する際の移送開始時、停止時の揺れ及び慣性力の影響、移送中に袋に作用する遠心力による影響を緩和できるので、袋がグリッパーから外れることを従来例同様確実に防止でき、その機能を維持できる。そしてカムとは別にタッピング部材を独立して設けることにより、袋詰め包装の他の工程での作業に何らの影響を与えることなく、必要な箇所でのみ受台を上下動させてタッピング作用を行うことが可能となった。
支持体の支持部を並行に設けた二つの支持部で構成した場合、袋底を支持するための受台の昇降動作、タッピングを行うための受台の昇降動作のいずれも安定したものとすることができる。
支持部を軸状の部材で構成し、受台に少なくとも4個のガイドローラを設け、二つの支持部に対し、それぞれ少なくとも2個のガイドローラをそれぞれの支持部を挟み込むように係合させ、該支持部に沿って転動するようにした場合、受台を昇降させる構造が安定したものとなるとともに、簡素化されるので、清掃性やメンテナンス性を向上できる。特に被包装物が粉粒体であり、ガイドローラと支持部との間の摺動部に付着した場合などの清掃が容易である。
さらに、カムローラ支持体に第2のガイドローラを2個設け、これをそれぞれ支持部の一方と他方に係合して転動するようにした場合、さらに受台およびカムローラの昇降動作が安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本願の実施の形態に係る縦型袋詰め包装機の要部を示す平面断面図である。
【図2】袋底受台装置を示す、右側を断面とした正面図であり、図4のB−B線に沿って見た図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のC−C線断面図である。
【図5】図2のD−D線断面図である。
【図6】カムの展開図である。
【図7】カムの他の例を示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図面を参照して本願発明の具体的実施の形態に係る縦型袋詰め包装機(以下「包装機」という。)について説明する。図1は前述の通り包装機1の平面断面図であるが、包装機を構成する例えば袋を後述のグリッパーへ供給する袋供給装置、袋に製造日などを印刷する印刷装置、袋口を開く開口装置、被包装物を充填する充填装置、袋口をシールするシール装置などは本発明と直接の関連を有しないので図示を省略してある。また、この図は一部を除き、図2のE−E線に沿って取られた平面断面図である。この包装機1は間欠回転式ロータリー型包装機であり、円形のテーブルが間欠回転するタイプであるが、本発明の包装機はそれに限定されない。テーブルに代えてチェーンを使用してもよい。又移動は間欠移動に限らず連続移動でもよい。さらに袋を移送する軌跡は円に限らず直線或いはレーストラック状でもよい。
【0009】
図において符号2は機台3a上面に固定されたテーブル支持スタンド3(図3参照)に回転可能に支持され、図示しない駆動源により間欠駆動されて所定の角度づつ間欠回転するテーブルである。このテーブル2にはその円周に沿って所定の間隔で袋Bの両側縁部上端付近を把持するグリッパー装置4が設けられている。この包装機は二つの袋に同時に包装処理を施すダブルタイプであり、グリッパー4は2対のグリッパー5が設けられている。テーブル2が回転するに伴い、袋Bは第1工程Iから第9工程IXへ順次移送される。そして第1工程Iでは図示しない袋供給装置から袋が2つ供給され、それぞれ対になったグリッパー5により把持される。第2工程IIでは印刷装置により袋Bに製造日等が印刷され、第3工程IIIで袋Bの口が開かれ、第4工程IVで被包装物が充填され、第5工程V、第6工程VIでは後述する受台装置11によりタッピングが行われ、第7工程VII、第8工程VIIIではそれぞれ袋口へ第1シール、第2シールが施され、第9工程IXではシール部の冷却が行われるとともに、袋を隣接して設けられたコンベア上に放出する。なお、第6工程VIは図2のF−F線に沿った断面で示されているが、他の部分は前述の通りE−E線に沿った断面で示されている。
【0010】
次に図2以下を参照して、本願発明の主要な部分を構成する受台装置11について説明する。なお、図2においては袋Bの一部を切り欠いて示している。受台装置11は、前述の各グリッパー装置4に対応してそれぞれ設けられた受台ユニット12と、この受台ユニット12を昇降させるカム41と、前述の第5,6工程で受台ユニット12を介して袋Bに対しタッピング作用を行わせるタッピング部材45とで構成される。
【0011】
受台ユニット12は、後述する受台21、カムローラ支持体31などを支持する支持体13を備えている。符号14は取付け部材であり、その一端側においてテーブル2の外周部下面側に、前述のグリッパー装置4に対応する位置において固定されている。取付け部材14は図3に示されるように、テーブル2の径方向外方へ、そして下向きに傾斜して延びており、平面となったその他端部には、受台21などを支持する支持部材としてのガイド軸15が二本取付けられ、互いに並行な状態で下方へ延びている。ガイド軸15は同じ長さであり、その下端部は平らな下部プレート16で連結されている。そして下部プレート16の上面には図2で見て左右方向略中央に直方体のストッパ17が固着されている。これについては後述する。
【0012】
符号21は袋の底を受止める受部材22を備えた受台21であり、受台21は左右(図2)対称で、二つの袋Bにそれぞれ対応した左右2つの受部材22を備えている。すなわち、受台21は、前後並行に配置され、左右に延びる(図4参照)2枚の同じ形状をした支持板23を備え、その左右端部において受部材22用の取付けブロック24が間に挟まれた状態で固着されている。左右の受部材22は丸棒を曲げ加工したものであり、一端において取付けブロック24に固着され、そこから図2においてそれぞれ上方へ少し延び、それから4円弧分外側へ、すなわち左側上方へ或いは右側上方へ湾曲し、さらに僅かに外方へ水平に延び、そこから図2の紙面手前側下方に向かって延び、さらに紙面手前側上方へ向かって延びて終端となっている(図3参照)。その紙面手前側へ延びる「谷」形あるいは「V」字形に形成された部分で袋Bの底を受け止めるようになっている(図3参照)。
【0013】
支持板23の間には、左右対称にそれぞれ3個のガイドローラ25がそれぞれ両端を支持板23により支持された軸26により回転可能に支持されている。それぞれ3個のガイドローラ25は、前述の支持体13のそれぞれのガイド軸15を挟んで、内側(2本のガイド軸15の間)に1個、外側には上下に並んで2個配置されている(図2参照)。各ガイドローラ25の外周面には断面略「V」字状の円周溝が形成され、この溝がガイド軸15に嵌っている。これにより、受台21はガイド軸15に沿って上下に移動可能となっている。ガイド軸15は支持板23の左右方向中心から左右同じ距離に位置している。符号27は支持板23の左右方向中央で、それらの間に挟まれて固定された連結用ブロックであり、この連結用ブロック27には上下に貫通する孔が形成され、その孔に連結棒28の上端側が挿通されている。連結棒28に対する支持板23の上下位置は、固定ネジ29(図4参照)を用いて調節可能になっている。これにより、受台21の上下方向での位置を調節し、異なる長さの袋に対応するようになっている。
【0014】
連結棒28の下端には、カムローラ支持体31が取付けられている。すなわちカムローラ支持体31は前後並行に配置された2枚の支持板32を備え、その左右方向中心位置において支持板32に挟まれた状態で固定された取付けブロック33が、連結棒28の下端に固定されている(図3参照)。そして支持板32の左右方向中心から左右同じ距離の位置で、ガイドローラ34が両端を支持板32により支持された軸35により回転可能に支持されている(図5参照)。ガイドローラ34はその外周に断面略「V」字形の円周溝を備え、図示の通り前述のガイド軸15に沿って転動するようになっている。さらに、支持板32と取付けブロック33とを前後に貫いて取付けられた軸38には、後側の支持板32の後側において第1カムローラ36が、手前側の支持板32の手前側には第2カムローラ37がそれぞれ回転可能に取付けられている。これら第1、第2カムローラ36、37については後述する。以上の説明から明らかな通り、受台21とカムローラ支持体31とは一体になってガイド軸15に沿って上下動可能になっている。以後、一体になった受台21とカムローラ支持体31と連結棒28とを総称して受台アセンブリ20と呼ぶこととする。
【0015】
符号41は、受台アセンブリ20を上下動するためのカムであり、機台3a上に立設された脚部42の上に取付けられ、袋の移送軌跡に沿って所定の範囲に渡って延びている(図1参照)。具体的には、この実施の形態では図6の展開図に示されるように、カム41は、第2工程の位置と第3工程の位置との中間の位置(入側端部41a)から第9工程の位置と第1工程の位置との中間の位置(出側端部41b)まで延びている。そして、入側端部41aから第3工程の位置と第4工程の位置との中間の位置(第1中間位置41c)までは次第に高くなるように傾斜した第1傾斜部41eとなっており、第1中間位置41cから第8工程の位置と第9工程の位置との中間の位置(第2中間位置41d)までは同じ高さで延びる平坦部41fとなっており、第2中間位置41dから出側端部41bまでは次第に低くなるように傾斜した第2傾斜部41gとなっている。このカム41の上を第1カムローラ36が後述するように転動する。
【0016】
上記した範囲以外にはカム41は延びていないので、受台アセンブリ20は自重により下方へ下がるが、カムローラ組立体31の取付けブロック33が前述した支持体13の下部プレート16上に取付けられたストッパ17に当接して受止められ、第1カムローラ36は図6において第1工程及び第2工程に示された高さに位置するようになっている。この高さ位置は、第1傾斜部41eと第2傾斜部41gの斜面の途中の位置に対応する高さである。テーブル2が間欠回転し、袋Bが第1工程から順次各工程へ移動すると、第3工程の少し手前で第1カムローラ36が第1傾斜部41eに当たり、その後第1傾斜部41eに沿って上昇する。第1中間位置41cに達すると上昇は止まり、その後第2中間位置41dまで平坦部41f上を転動し、次に第2傾斜部41gに沿って下降する。第2傾斜部41g上を移動中に取付けブロック33がストッパ17に当接し、下降は停止し、その高さ位置にとどまり、第1工程へ戻っていく。
【0017】
符号45はタッピング部材であり、これも袋Bの移送軌跡に沿って所定の範囲に渡って設けられている。具体的には本実施の形態では、第5工程と第6工程とがタッピング工程であり、それぞれの工程での第2カムローラ37の停止位置の前後、所定の長さで延びている。タッピング部材45の上面は図2に示されるように緩やかな円弧状に形成されている。符号46は機台3a上に立設された昇降軸スタンドであり、図示しない駆動源により上下動させられる昇降軸47を昇降自在に支持している。そしてこの昇降軸47の上端には取付けアーム48がその中央部において取付けられ、取付けアーム48は図1に示されるように左右に延びて、それぞれの端部には垂直断面逆L字型の取付けプレート49がその垂直部においてネジ50を用いて取付けられ、取付けプレート49の水平部上に前述のタッピング部材45が載置固定されている。取付けプレート49の垂直部には長孔49aが形成されており、タッピング部材45の上下方向での位置を調節できるようになっている。これにより、タッピング部材45が第2カムローラ37に当接する位置、第2カムローラ37のリフト量などが調節できる。
【0018】
被包装物を充填された袋Bが第5工程及び第6工程に停止すると、駆動源により駆動される昇降軸が所定回数所定の距離だけ上下動し、それに伴ってタッピング部材45が上下動して第2カムローラ37を上下動させ、袋底を支持している受台21を上下させて袋底を動かし、被包装物を袋の底の方へ沈める作用を及ぼす。前述のように取付けプレート49の上下方向での位置を調節することにより、受台21を上下動させる距離を調節できる。なお本実施の形態では、タッピングは袋Bが停止している間だけ行うこととしたが、例えば停止中に加えて、袋Bが移動中にも行うようにしても良い。また、第5、6工程のように袋を停止してタッピングを行う工程を設けず、例えば充填工程の次に第1シール工程を設け、充填工程から第1シール工程へ移動する途中にタッピング部材を配置し、その上を第2カムローラ37が移動する間にタッピング部材を上下動させてタッピングを行うようにしても良い。なお、上記では第1カムローラと第2カムローラとを別個に設けたが、カム41とタッピング部材45の両方に当接可能な長さを備えた単一のカムローラを使用することも可能である。
【0019】
上記構成を備えた包装機においては、第1工程で袋を受取り第2工程で印刷を施した後、開口工程である第3工程の少し手前で受台21が上昇を開始して袋底に当接し、第1カムローラ36がカム41の第1中間位置41cに達すると袋底を完全に支持するようになっている。そしてその状態のまま第2中間位置41dに達するまで袋底を支持している。従って、充填工程から放出工程までの間袋底を支持しているので、被包装物が充填される際の衝撃、或いは移動開始、停止時の衝撃、さらには移動中に作用する遠心力を受台21により受け止め、袋詰め作業中にグリッパから袋Bが外れたりするのを防止でき、さらにタッピング工程にある袋に対してのみタッピング作業を施すことができるので、充填、シールなどの作業に支障を生じることもない。
【0020】
図7は第2の実施の形態に係るカム61の展開図である。このカム61は3つの部分からなり、中央の第2カム63が固定されているのに対して、入側の第1カム62と出側の第3カム64は上下動するようになっている。そして第1カム62は、待機状態では下方に位置し、第1カムローラ36が第4工程の充填工程に停止すると上昇して、受台21が袋Bの袋底を支持する。そして第1カムローラ36が第2カム63の上へ移動すると下降して待機する。袋Bが第5、第6、第7工程へと移動する間は第1カムローラ36は第2カム63の上を移動するが、第5、第6工程で前述したタッピング作業が行われる。袋Bが第8工程へ移動すると、第1カムローラ36は上昇位置で待機していた第3カム64の上へ移動し、第8工程での第2シール処理を行った後に第3カム64は下降して受台21が袋底から離れる。袋が第9工程へ向かって移動を開始し、第1カムローラ36が第3カム64の上方から外れると第3カム64は上昇して待機するようになっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔で設けられ、それぞれ袋の両側縁部を把持する複数のグリッパーを有する袋移送部材を備えた縦型袋詰め包装機において、
前記各グリッパーに対応した位置でそれぞれ前記袋移送部材に取付けられ、下方へ延びる支持部を備えた受台支持体と、
前記各グリッパーに対応して設けられ、それぞれ袋の底部に下方から当接可能な如く前記受台支持体の前記支持部により昇降可能に案内支持される受台と、
それぞれ一端が前記受台に取付けられ、下方へ延びる連結部材と、
それぞれ前記連結部材の他端に取付けられ、カムローラを支持するカムローラ支持部材と、
袋の移送軌道に沿って所定の範囲に設けられ、前記カムローラがその上を移動することにより前記受台が昇降するカムと、
袋の移動軌跡に沿って所定の範囲に設けられ、駆動源に連結されて上下動することにより上方に位置する前記カムローラを介して前記受台を上下動させるタッピング部材と、
を備えていることを特徴とする、縦型袋詰め包装機。
【請求項2】
請求項1記載の縦型袋詰め包装機において、前記受台支持体の前記支持部は、所定の間隔で並行に設けられた二つの支持部により構成されていることを特徴とする、縦型袋詰め包装機。
【請求項3】
請求項2記載の縦型袋詰め包装機において、前記支持部は軸状の部材により構成され、前記受台は、それぞれ垂直面内で回転し、外周面に周方向に延びる溝が形成されたガイドローラを少なくとも4個備え、前記二つの支持部に対してそれぞれ少なくとも2個のガイドローラがそれぞれの支持部を挟み込むように係合し、該支持部に沿って転動することを特徴とする、縦型袋詰め包装機。
【請求項4】
請求項3記載の縦型袋詰め包装機において、前記カムローラ支持体はそれぞれ垂直面内で回転し、外周面に周方向に延びる溝が形成された第2のガイドローラを2個備え、前記第2のガイドローラはそれぞれ前記支持部の一方と他方に係合して転動することを特徴とする、縦型袋詰め包装機。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1に記載の縦型袋詰め包装機において、前記カムローラは、前記カムに対応して設けられた第1のカムローラと、前記タッピング部材に対応して設けられた第2のカムローラとで構成されていることを特徴とする、縦型袋詰め包装機袋底受台装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1に記載の縦型袋詰め包装機において、前記縦型袋詰め包装機は間欠回転式ロータリー型包装機であり、前記カムとタッピング部材とは、前記袋の円状の移送軌跡に沿って、それぞれ所定の範囲で円弧状に形成されていることを特徴とする、縦型袋詰め包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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