説明

繊維製品処理剤組成物

【課題】 衣料等の繊維製品に滑らかな風合いを付与し、貯蔵時の色相変化を抑制できる繊維製品処理剤組成物の提供。
【解決手段】 下記(a)成分及び(b)成分を含有する繊維製品処理剤組成物。
(a):25℃での動粘度が100〜20000mm2/s、アミノ当量400〜8000のアミノ変性シリコーン化合物
(b):金属キレート剤

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維製品処理剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、繊維工業分野において、アミノ変性シリコーンを繊維のコンディショニング剤として用いることは知られている。しかしながら、アミノ変性シリコーンは、経日による熱や紫外線等によるアミノ基の劣化が起こり、黄変するという重大な欠点を有している。上記の黄変防止のため、アミノアルキル基を変性させる方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、アミノアルキル基含有オルガノポリシロキサンとエポキシ化合物との反応、特許文献2には、高級脂肪酸との反応、特許文献3には、カーボネートとの反応によるアミノアルキル基の変性に関する技術が記載されている。
【0004】
また、柔軟剤組成物に染料を併用することも知られている。例えば、特許文献4には界面活性剤と染料を併用した染色方法に関する技術、特許文献5〜7には柔軟剤に染料を用いる技術、特許文献8〜10には柔軟剤に染料とキレート剤を併用する技術が開示されている。
【特許文献1】特開昭59−179884号公報
【特許文献2】特開平1−306683号公報
【特許文献3】特開平2−47371号公報
【特許文献4】特開平10−325086号公報
【特許文献5】特開平6−123081号公報
【特許文献6】特開平6−123082号公報
【特許文献7】特開昭63−69899号公報
【特許文献8】特開平7−18574号公報
【特許文献9】特開2001−181972号公報
【特許文献10】特開2001−348784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
繊維工業分野において、アミノ変性シリコーンを繊維のコンディショニング剤として用いる際、アミノ変性シリコーンの黄変防止が課題である。特許文献4〜10には、柔軟剤組成物に染料を併用する技術が記載されているが、ここで用いられる染料は清潔感や柔らかさをイメージさせることを目的として着色されており、本願の課題を解決する技術は何ら示唆されていない。
【0006】
即ち、特許文献4には、界面活性剤と染料を併用した染色方法に関する技術が記載され、特許文献5〜7には、柔軟剤に水溶性染料を用いる技術が記載されているが、水溶性染料を用いた場合、水溶性の金属イオンにより酸化され、退色などの問題が発生している。特許文献8〜9には、柔軟剤に水溶性染料と金属キレート剤を併用する技術が開示されており、特許文献10には、柔軟剤にポリエーテル変性シリコーンと水溶性染料と金属キレート剤を併用する技術が記載されている。これらの技術における金属キレート剤は、水溶性の金属イオンを捕捉し、染料の安定性を維持する目的で配合されているが、十分なレベルに至っていない。
【0007】
本発明の課題は、衣料等の繊維製品に滑らかな風合いを付与し、貯蔵時の色相変化を抑制できる繊維製品処理剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記(a)成分及び(b)成分を含有する繊維製品処理剤組成物、並びに更に下記(c)成分を含有する繊維製品処理剤組成物、更に下記(d)成分を含有する繊維製品処理剤組成物を提供する。
(a):25℃での動粘度が100〜20000mm2/s、アミノ当量400〜8000のアミノ変性シリコーン化合物
(b):金属キレート剤
(c):油溶染料
(d):オキシアルキレン基の数平均付加モル数が5〜200のポリオキシアルキレン基を1〜5個と、炭素数10〜32の炭化水素基を1〜3個有する融点が30〜80℃の非イオン性界面活性剤
【発明の効果】
【0009】
本発明の繊維製品処理剤組成物は、衣料等の繊維製品に滑らかな風合いを付与し、貯蔵時の色相変化を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
[(a)成分]
(a)成分のアミノ変性シリコーン化合物は、25℃での動粘度が100〜20000mm2/s、アミノ当量400〜8000のアミノ変性シリコーン化合物である。
【0011】
(a)成分の25℃での動粘度はオストワルト型粘度計で求めることができ、性能の点から100mm2/s以上が好ましく、性能及び安定性の点から20000mm2/s以下が好ましく、より好ましくは200〜10000mm2/s、特に好ましくは500〜5000mm2/sである。また、アミノ当量は、性能の点から好ましくは400〜8000、より好ましくは600〜5000、特に好ましくは800〜3000である。尚、アミノ当量は、窒素原子1つ当りの分子量、アミノ当量=分子量/窒素原子数で求められる。ここで分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリスチレンを標準として求めた値であり、窒素原子数は元素分析法により求めることができる。
【0012】
(a)成分の具体例として、一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
【0013】
【化1】

【0014】
〔式中、R1aは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルキルオキシ基又は水素原子から選ばれる基を示し、好ましくはメチル基又はヒドロキシ基である。R1bは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基又は水素原子から選ばれる基であり、好ましくはメチル基又はヒドロキシ基である。Aは少なくとも1つのアミノ基を有する側鎖を示し、R1cは炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子を示す。a及びbは、それぞれの構成単位の平均重合度を示す数であり、該化合物の25℃の動粘度が100〜20000mm2/s、より好ましくは200〜10000mm2/s、特に好ましくは500〜5000mm2/s、アミノ当量が400〜8000、好ましくは600〜5000、特に好ましくは800〜3000になるように選ばれる。尚、R1a、R1b、R1cはそれぞれ同一でも異なっていても良く、また複数個のR1bは同一でも異なっていても良い。〕
一般式(1)で表される化合物において、aは10〜10,000が好ましく、20〜5,000がより好ましく、30〜3,000が特に好ましい。bは1〜1,000が好ましく、1〜500がより好ましく、1〜200が特に好ましい。
【0015】
一般式(1)で表される化合物の重量平均分子量は、好ましくは2,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜100,000、特に好ましくは8,000〜50,000である。ここで、重量平均分子量はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることができる。
【0016】
アミノ基を有する側鎖Aとしては、下記のものを挙げることができる。
−C36−NH2
−C36−NH−C24−NH2
−C36−NH−[C24−NH]c−C24−NH2
−C36−NH(CH3)
−C36−NH−C24−NH(CH3)
−C36−NH−[C24−NH]d−C24−NH(CH3)
−C36−N(CH3)2
−C36−N(CH3)−C24−N(CH3)2
−C36−N(CH3)−[C24−N(CH3)]e−C24−N(CH3)2
−C36−NH−cyclo−C511
ここで、c、d、eはそれぞれ1〜30の数である。
【0017】
本発明の(a)成分は、例えば、一般式(2)
2N(CH2)2NH(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2 (2)
で表されるオルガノアルコキシシランを過剰の水で加水分解して得られた加水分解物と、ジメチルシクロポリシロキサンとを水酸化ナトリウムのような塩基性触媒を用いて、80〜110℃に加熱して平衡反応させ、反応混合物が所望の粘度に達した時点で酸を用いて塩基性触媒を中和することにより製造することができる(特開昭53−98499号参照)。
【0018】
本発明で用いることができる(a)成分としては、GE東芝シリコーン(株)製のTSF4703(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1600)、TSF4708(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量2800)、日本ユニカー(株)製のSS−3551(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1600)、FZ−3705(粘度250mm2/s(25℃)、アミノ当量4000)、FZ−319(粘度2000mm2/s(25℃)、アミノ当量4000)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSF8451C(粘度600mm2/s(25℃)、アミノ当量1700)、SF8452C(粘度700mm2/s(25℃)、アミノ当量6400)、SF8457C(粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800)、SF8417(粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800)、BY16−849(粘度1300mm2/s(25℃)、アミノ当量600)、BY16−850(粘度1100mm2/s(25℃)、アミノ当量1100)、BY16−892(粘度1100mm2/s(25℃)、アミノ当量2000)、BY16−897(粘度900mm2/s(25℃)、アミノ当量2900)、BY16−898(粘度1300mm2/s(25℃)、アミノ当量2900)、信越化学工業(株)製のKF857、KF858、KF859、KF862、KF8001、KF880、KF−864(粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800)、旭化成ワッカーシリコーン(株)製のWR300(粘度600mm2/s(25℃)、アミノ当量3300)、WR1600(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1700)、WT1650(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1700)等を挙げることができる。
【0019】
また、(a)成分としては、色相安定性及び風合いの観点から、アミノ基を有する側鎖Aが、−C36−NH2である化合物〔以下、(a1)成分という〕が好適である。(a1)成分としては、信越化学工業(株)製のKF−864(粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のBY16−897(粘度900mm2/s(25℃)、アミノ当量2900)、BY16−898(粘度1300mm2/s(25℃)、アミノ当量2900)を挙げることができる。
【0020】
本発明の(a)成分は、オイル状のものをそのまま配合しても差し支えないが、(a)成分の粒子が水中に分散した水性エマルジョンの形態で配合することが、本発明の組成物を容易に製造できる点から好ましい。(a)成分の水性エマルジョンには乳化剤として界面活性剤を用いることが好ましく、界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン性界面活性剤、アミンオキサイド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、トリ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤を用いることができる。
【0021】
(a)成分の水性エマルジョンにおける乳化粒子の平均粒径は、風合いを得る観点から、好ましくは0.01〜10μm、更に好ましくは0.01〜5μm、特に好ましくは0.01〜1μmである。
【0022】
また本発明で用いることができる(a)成分の水性エマルジョンとしては、上記のオイル状のものを界面活性剤等の乳化剤を用いて、各種の乳化機(ホモミキサー、高圧ホモジナイザー、コロイドミル等)により水中に分散させたものを用いても良いが、オルガノアルコキシシランとジメチルシクロポリシロキサン等を用い、水中で重合反応を行うことにより、所望のアミノ変性シリコーンを含むエマルジョンを調製し、これを(a)成分の水性エマルジョンとしてそのまま用いても良い。
【0023】
[(b)成分]
(b)成分の金属キレート剤としては、例えばニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩及びトリエチレンテトラミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩等の無機リン化合物、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩等のポリホスホン酸塩、フィチン酸などの有機リン酸類が挙げられる。このうち、エチレンジアミン四酢酸塩、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩がより好ましい。
【0024】
[(c)成分]
(c)成分の油溶染料とは、水以外の多くの有機溶剤に溶解性をもつ染料であり、例えば次のものが例示される。
【0025】
C.I.Solvent Yellow 2, C.I.Solvent Yellow 6, C.I.Solvent Yellow 14, C.I.Solvent Yellow 15, C.I.Solvent Yellow 16, C.I.Solvent Yellow 19, C.I.Solvent Yellow 21, C.I.Solvent Yellow 33, C.I.Solvent Yellow 56, C.I.Solvent Yellow 61, C.I.Solvent Yellow 80, C.I.Solvent Orange 1, C.I.Solvent Orange 2, C.I.Solvent Orange 5, C.I.Solvent Orange 6, C.I.Solvent Orange 14, C.I.Solvent Orange 37, C.I.Solvent Orange 40, C.I.Solvent Orange 44, C.I.Solvent Orange 45, C.I.Solvent Red 1, C.I.Solvent Red 3, C.I.Solvent Red 8, C.I.Solvent Red 23, C.I.Solvent Red 24, C.I.Solvent Red 25, C.I.Solvent Red 27, C.I.Solvent Red 30, C.I.Solvent Red 49, C.I.Solvent Red 81, C.I.Solvent Red 82, C.I.Solvent Red 83, C.I.Solvent Red 84, C.I.Solvent Red 100, C.I.Solvent Red 109, C.I.Solvent Red 121, C.I.Disperse Red 9, C.I.Solvent Violet 8, C.I.Solvent Violet 13, C.I.Solvent Violet 14, C.I.Solvent Violet 21, C.I.Solvent Violet 27, C.I.Disperse Violet 1, C.I.Solvent Blue 2, C.I.Solvent Blue 11, C.I.Solvent Blue 12, C.I.Solvent Blue 25, C.I.Solvent Blue 35, C.I.Solvent Blue 36, C.I.Solvent Blue 55, C.I.Solvent Blue 73, C.I.Solvent Green 3
このうち、C.I.Solvent Yellow 6, C.I.Solvent Yellow 15, C.I.Solvent Yellow 19, C.I.Solvent Yellow 21, C.I.Solvent Yellow 33, C.I.Solvent Yellow 56, C.I.Solvent Yellow 61, C.I.Solvent Yellow 80, C.I.Solvent Orange 1, C.I.Solvent Orange 2, C.I.Solvent Orange 5, C.I.Solvent Orange 6, C.I.Solvent Orange 37, C.I.Solvent Orange 40, C.I.Solvent Orange 44, C.I.Solvent Red 8, C.I.Solvent Red 23, C.I.Solvent Red 24, C.I.Solvent Red 30, C.I.Solvent Red 81, C.I.Solvent Red 82, C.I.Solvent Red 83, C.I.Solvent Red 84, C.I.Solvent Red 100, C.I.Solvent Violet 13, C.I.Solvent Violet 14, C.I.Solvent Violet 21, C.I.Disperse Violet 1, C.I.Solvent Blue 11, C.I.Solvent Blue 12, C.I.Solvent Blue 25, C.I.Solvent Blue 55がより好ましい。
【0026】
[(d)成分]
本発明で用いられる(d)成分は、オキシアルキレン基の数平均付加モル数が5〜200、好ましくは50〜200、より好ましくは70〜180、特に好ましくは90〜160のポリオキシアルキレン基(アルキレン基としては、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、エチレン基又はプロピレン基が更に好ましく、エチレン基が特に好ましい)を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1又は2個、特に好ましくは1個と、炭素数10〜32、好ましくは炭素数14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18の炭化水素基を1〜3個、好ましくは1又は2個、特に好ましくは1個有し、融点が30〜80℃、好ましくは40〜75℃、特に好ましくは50〜70℃の非イオン性界面活性剤である。
【0027】
また、(d)成分のHLBは、好ましくは16以上、より好ましくは17〜19.8、特に好ましくは18〜19.6が好適である。尚、本発明において、HLBはグリフィン法で算出されるHLBであり、融点は下記方法で測定した。
【0028】
<融点の測定法>
サンプル0.5gを容量10mLのガラス製スクリュー管(No.3、21mm×45mm)に入れ(1つのサンプルについて5本)、大気圧下で密栓する。1種のサンプルについて、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃の恒温槽に各1本づつ(計5本)栓口を上方にして立てて保存し、24時間後に状態を観察する。サンプルが完全に透明な液体になっているものは保存温度が融点以上であると判定し、各サンプルについて融点の範囲を決定する。次に、温度調整可能な水浴を用意し、予め5℃の恒温室に24時間保存した各サンプルを密栓したまま容器の底から半分以上を浸す。予想される温度範囲の下限より5℃下から30分に1℃の速度で水浴の温度を上昇させる。サンプルが完全に透明になった時の温度を融点とする。
【0029】
通常、衣料等の繊維製品に張り性を付与する糊剤は、特開2000−129577号公報に記載の加工澱粉や水溶性セルロース誘導体、特開2000−129578号公報に記載の水溶性高分子化合物が糊基剤として用いられているが、これら化合物を用いた場合、優れた張り性を付与する一方、繊維にごわつき等敬遠されがちな風合いを与える。本発明ではこのような糊基剤に代えて、(d)成分を用い、前述の(a)成分と併用することで、繊維製品に適度な張り性を付与し、しかも優れた風合いを得ることができる。一般に非イオン性界面活性剤は繊維製品処理剤の安定化剤、あるいはゲル化防止剤として用いられており、本発明のように(d)成分を糊基剤として用いることは当業者といえども容易に想到し得るものではない。
【0030】
本発明の(d)成分の具体例として、一般式(3)で表される化合物を挙げることができる。
【0031】
3a−B−[(R3b−O)f−R3c]g (3)
〔式中、R3aは炭素数10〜32、好ましくは14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18のアルキル基又はアルケニル基、R3bは炭素数2又は3のアルキレン基である。R3cは水素原子、炭素数10〜32、好ましくは14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18のアルキル基又はアルケニル基、あるいは炭素数11〜33、好ましくは15〜33、より好ましくは17〜25、特に好ましくは17〜19のアルカノイル基又はアルケノイル基(好ましくはアルカノイル基)、Bは−O−、−COO−、−CON<又は−N<から選ばれる連結基であり、Bが−O−又は−COO−の場合にはgは1であり、Bが−CON<又は−N<の場合にはgは2である。fは数平均で50〜200、好ましくは70〜180、特に好ましくは90〜160の値である。ここで、複数個のR3b及びR3cは同一でも異なっていても良い。〕
一般式(3)において、R3aは炭素数16〜18のアルキル基が最も好ましく、R3bはエチレン基が最も好ましく、R3cは水素原子が最も好ましい。また、Bは−O−又は−COO−、特に−O−が好ましい。
【0032】
(d)成分としては特に一般式(3−1)で表される化合物が最も好ましい。
【0033】
3a−O−(C24O)f−H (3−1)
〔式中、R3a及びfは上述と同一の意味である。〕
[繊維製品処理剤組成物]
本発明の繊維製品処理剤組成物は、(a)成分を好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1〜20質量%、特に好ましくは2〜15質量%含有することで、滑らかな風合いを付与することができる。本発明の組成物は、良好な色相安定性を得る観点から、(b)成分を1〜1000ppm、更に5〜500ppm配合することが好ましい。
本発明の組成物は、安定な色相を得る観点から、(c)成分を0.1〜100ppm、更に0.5〜50ppm配合することが好ましい。
【0034】
本発明の組成物は、(d)成分を1〜60質量%、更に2〜40質量%、特に5〜30質量%含有することが好ましく、また、(a)成分と(d)成分とを、(a)成分/(d)成分(質量比)=4/1〜1/10、好ましくは4/1〜1/4となる割合で含有することで、繊維製品に適度の張り性と好ましい風合いを付与することが可能である。
【0035】
(a)成分の繊維製品への吸着を促進し、滑らかな肌触り感をアップする目的から、一般的な柔軟化剤として知られている、窒素原子に結合する3個の基のうち、1又は2個が炭素数10〜20の炭化水素基、残りが炭素数1〜3のヒドロキシ基で置換されていても良い炭化水素基である3級アミン、その酸塩もしくはその4級化物から選ばれる少なくとも1種〔以下、(e)成分という〕を配合することが好適である。本発明の(e)成分の好適な具体例として、一般式(4)で表される3級アミン、その酸塩もしくはその4級化物が挙げられる。
【0036】
【化2】

【0037】
〔式中、R4aは炭素数10〜20の炭化水素基、R4bは炭素数10〜20の炭化水素基又は炭素数1〜3のヒドロキシ基で置換されていても良い炭化水素基、R4cは炭素数1〜3のヒドロキシ基で置換されていても良い炭化水素基を示す。〕
一般式(4)において、R4aとしては炭素数10〜20のアルキル基及び/又はアルケニル基、特に炭素数12〜18のアルキル基が好ましく、R4bとしては炭素数10〜20のアルキル基及び/又はアルケニル基、特に炭素数12〜18のアルキル基、あるいは炭素数1〜3のアルキル基、特にメチル基が好ましい。R4cとしては炭素数1〜3のアルキル基、特にメチル基が好ましい。上記3級アミンの酸塩としては、塩酸、硝酸、燐酸、硫酸等の無機酸、あるいは酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、コハク酸、マレイン酸等の有機酸の塩が挙げられる。また、上記3級アミンの4級化物としては、メチルクロライド等の炭素数が1〜4のアルキルハライド又は炭素数が2〜6のジアルキルサルフェートを用いて4級化したものが挙げられる。
【0038】
(e)成分は、本発明において少量用いる場合には、(a)成分の繊維製品への吸着を促進し、滑らかな肌触り感がアップするが、多量に用いると貯蔵安定性が低下する。従って、本発明の組成物は、上記(e)成分を好ましくは0.2〜6質量%、より好ましくは0.5〜5質量%、特に好ましくは1〜4質量%含有し、(a)成分と(e)成分の含有比率は、(a)成分/(e)成分(質量比)=10/1〜1/2、好ましくは4/1〜1/1となる割合で含有することで、保存による安定性と滑らかな風合いを付与することが可能である。
【0039】
本発明では更に性能を向上させる目的から、(d)成分、(e)成分以外の界面活性剤[以下、(f)成分という]を併用することができるが、多量に配合すると(f)成分が繊維製品に付着し、ごわつく等の風合いを損なうためにその使用は注意を要する。用いることができる界面活性剤としては陰イオン性界面活性剤、(d)成分以外の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤を挙げることができる。
【0040】
陰イオン性界面活性剤としては、アルキル基の炭素数10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数10〜16のアルキル硫酸エステル塩、炭素数10〜16のアルキル基と数平均付加モル数1〜6のオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、炭素数10〜15のα−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸の炭素数10〜16のα−スルホ脂肪酸エステル塩等を挙げることができる。非イオン性界面活性剤としては、オキシアルキレン基の数平均付加モル数が4〜30でアルキル基の炭素数が8〜14のポリオキシエチレン(及び/又はポリオキシプロピレン)アルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、アルキル基の炭素数が8〜16で平均縮合度が1〜5のアルキルポリグルコシド、脂肪酸の炭素数10〜16の脂肪酸ソルビタンエステル等を挙げることができる。両性界面活性剤としては、アルキル基の炭素数10〜18のアルキルジメチルアミンオキサイド、アルカノイル基の炭素数が10〜18のアルカノイルアミドプロピルジメチルアミンオキサイド、アルキル基の炭素数が10〜18のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、アルカノイル基の炭素数が10〜18のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等を挙げることができる。
【0041】
本発明では特にオキシアルキレン基の数平均付加モル数が4〜20、アルキル基の炭素数が8〜14のポリオキシエチレン(及び/又はポリオキシプロピレン)アルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、及びアルキル基の炭素数が8〜16で平均縮合度が1〜3のアルキルポリグルコシドから選ばれる界面活性剤が好適である。
【0042】
本発明では好ましい外観を得る目的、及び貯蔵安定性を改善する目的から、水溶性有機溶剤〔以下、(g)成分という〕を含有することが好ましい。(g)成分は本発明の組成物の効果に特に影響がないため任意に含有することが可能であるが、引火点や臭いの問題があるため、含有量は、好ましくは0.5〜40質量%、より好ましくは1〜30質量%、特に好ましくは2〜20質量%である。(g)成分は、水酸基及び/又はエーテル基を有する水溶性有機溶剤が好ましい。(g)成分として以下のようなものが挙げられ、これらのうちの1種以上を用いることが好ましい。
【0043】
(i)エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール等のアルカノール類、(ii)エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、(iii)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量約200のポリエチレングリコール、平均分子量約400のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、平均分子量約1000のポリプロピレングリコール等のポリグリコール類、(iv)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−メチルグリセリルエーテル、2−メチルグリセリルエーテル、1,3−ジメチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、1,3−ジエチルグリセリルエーテル、トリエチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のアルキルエーテル類、(v)2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、平均分子量約480のポリエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族エーテル類、(vi)2−アミノエタノール、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、イソプロパノールアミン混合物(モノ,ジ,トリの混合物)等のアルカノールアミン類。
【0044】
(g)成分は、上記の(i)アルカノール類、(ii)多価アルコール類、(iv)アルキルエーテル類、(v)芳香族エーテル類、(vi)アルカノールアミン類から選ばれる2種以上を併用することが好ましく、より好ましくは(i)、(ii)、(iv)、(v)から選ばれる2種以上、特に好ましくは(i)、(ii)、(iv)から選ばれる2種以上を併用することで効果的に組成物の外観、及び貯蔵安定性を改善することができる。
【0045】
(g)成分としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテルが好適であり、特にエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテルが好ましい。
【0046】
本発明では好ましい外観を得る目的、及び貯蔵安定性を改善する目的から、水溶性の酸〔以下、(h)成分という〕を含有することが好ましく、塩酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、安息香酸、乳酸、酪酸、リン酸、硫酸等が挙げられ、これらの酸は1種又は2種以上を使用できる。この内、塩酸、酢酸、クエン酸、乳酸が好ましく、塩酸、クエン酸が特に好ましい。
【0047】
本発明の繊維製品処理剤組成物の処理方法として、本発明の組成物を水に希釈した希釈液に対象繊維製品を浸漬させる方法を挙げることができる。ここで、浸漬とは、本発明の組成物又は本発明の組成物を希釈した水溶液に対象繊維が完全に浸される状態をいう。
【0048】
本発明の組成物は上記成分を水に溶解させた水溶液の形態であり、水の含有量は、好ましくは20〜90質量%、より好ましくは30〜80質量%、特に好ましくは40〜70質量%である。溶解又は分散安定性の点から、溶液のpHは、好ましくは2〜9、更に好ましくは3〜8、特に好ましくは4〜7であり、このようなpHに調整するには、通常の硫酸、塩酸、リン酸、酢酸、乳酸等の酸と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤を用いることができる。
【0049】
本発明の組成物の処理方法は、洗濯工程のすすぎの段階で本発明の組成物をすすぎ水に添加する方法が好適であり、本発明の組成物の添加量は、衣料1kg当り7〜40mL、更に10〜30mL、特に15〜25mLが本発明の効果を発揮する上で好ましい。すすぎ水の温度は、好ましくは5〜40℃、更に好ましくは10〜30℃であり、処理時間は、好ましくは1〜30分、より好ましくは3〜20分、特に好ましくは5〜15分である。浸漬後は脱水し、自然乾燥あるいは回転式加熱乾燥機により乾燥させる。乾燥後の繊維製品は、アイロンをかける必要がない程度にしわの形成が少ないが、より仕上がりを重視する場合にはアイロンをかけても差し支えない。
【0050】
本発明の組成物は一般の液体組成物に添加する成分を含有することができ、たとえば防腐剤、顔料、香料、ハイドロトロープ剤、増粘剤、ゲル化防止剤、酸化防止剤等を含有することができる。
【実施例】
【0051】
実施例に用いた配合成分を以下にまとめて示す。
・(a)成分
(a)−1:SF8457C(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製アミノ変性シリコーン、粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800)
(a)−2:KF−864(信越化学工業(株)製アミノ変性シリコーン、粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800)
・(b)成分
(b)−1:エチレンジアミン四酢酸ナトリウム
・(c)成分
(c)−1:C.I.Solvent Yellow 15
(c)−2:C.I.Solvent Orange 1
(c)−3:C.I.Solvent Red 24
(c)−4:C.I.Solvent Violet 13
(c)−5:C.I.Solvent Blue 11
・(d)成分
(d)−1:ステアリルアルコールにエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均140モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB19.2、融点60.9℃)
・(e)成分
(e)−1:アルキル基の炭素数12〜14のジアルキルジメチルアンモニウムクロライド
・(f)成分
(f)−1:炭素数12〜14の2級アルコールにエチレンオキサイドを平均3モル付加させた非イオン性界面活性剤
(f)−2:炭素数12〜14の2級アルコールにエチレンオキサイドを平均7モル付加させた非イオン性界面活性剤
(f)−3:炭素数12〜14の直鎖第1級アルコールにエチレンオキサイドを平均5モル、プロピレンオキサイドを平均2モル、エチレンオキサイドを平均3モルの順に付加させた非イオン性界面活性剤
・(g)成分
(g)−1:プロピレングリコール
(g)−2:エタノール
(g)−3:トリエチレングリコールモノフェニルエーテル
・(h)成分
(h)−1:塩酸(HCl有効分35%)
・その他成分
抗菌剤:プロキセルIB(アビシア(株)製、20%水溶液)。
【0052】
実施例1
表1に示す各成分を用いて、表1に示す組成の繊維製品処理剤組成物を各450g調製した。その際、混合容器としてポリプロピレン製のプラスチックカップ(容量500mL)、混合方法としてはマグネチックスターラーを用いた。先ず(f)成分と(g)成分と組成物全体の10質量%に相当する水を容器に秤量し混合した後、融点以上に加熱した(d)成分を加え更に混合した。次に(a)成分を約2g/分の速度で混合しながら所定量投入し、投入終了後約30分混合した。これに配合水の残部を加え混合し、(e)成分を加えた。混合を続けながら(h)成分で所定のpHに調整し、(b)成分と(c)成分を加え、各組成物を得た。得られた組成物の色相安定性及び風合いを、下記方法で評価した。結果を表1に示す。
【0053】
<色相安定性の評価法>
各処理剤組成物200gを容量400mLの半透明ポリプロピレン製容器(紫外線吸収剤0.05%)に入れ、大気圧下で密閉する(各2本)。このうち1本にキセノンアーク照射(10MJ/m2)を行った後、もう1本の未照射品と色相比較を行った。各処理剤組成物の色相安定性を下記の判定基準を用いて評価した。
○:ほとんど変色、退色していない。
△:やや変色、退色している。
×:明らかに変色、退色している。
【0054】
<風合い評価法>
・評価用繊維製品の前処理
評価衣料として新品のカットソー((株)チクマ製9to5、ベージュ、綿/ポリエステル=50/50%)、及び新品のワイシャツ(形態安定加工シャツ(SSP)、フレックスジャパン社製BLUE RIVER、白、綿100%)を各1枚用意し、これに重量調整布として肌着(綿100%)0.9kg、ワイシャツ(白、綿/ポリエステル=60/40%)0.6kgを加え、合計1.8kgの衣料を市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)アタック)を用いて二槽式洗濯機(東芝銀河VH−360S1)で10回繰り返し洗濯した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水(20℃)36L使用、洗濯10分−脱水3分−すすぎ8分(流水すすぎ、水量15L/min.))。最後の処理回(10回目)のすすぎが始まってから5分経過した時点で流水を止め、排水した後3分間脱水した。次に、水道水(20℃)を36L注水し、表1の各処理剤組成物を23.33g投入して3分間撹拌処理した。撹拌を止めた後、3分間脱水し、評価用衣料としてカットソーと形態安定加工シャツを取り出し、それぞれ日陰でハンガーに掛けて、12時間吊り干し乾燥させた。これを下記の方法で風合いについて評価した。カットソーと形態安定加工シャツ両方について対照品に対する評価を行ったが、傾向は同じであった。表1には形態安定加工シャツに対する結果を示す。
【0055】
・風合い評価
各処理剤組成物で処理して、12時間吊り干し乾燥させた後、25℃−65RHの恒温恒湿室で24時間静置して調湿処理した繊維製品について、前処理後、処理剤を用いずに水道水だけで処理し同様に25℃−65RHの恒温恒湿室で調湿処理した繊維製品を対照品として、風合い(滑らかさ)について、それぞれ5人のパネラーにより下記の基準で得点をつけ、平均点を求めた。平均点が1.0を超え2.0以下を◎、0を超え1.0以下を○、0を△、−1.0以上0未満を×、−2.0以上−1.0未満を××として判定した。
【0056】
対照品の方が滑らか:−2点
対照品の方がやや滑らか:−1点
対照品と同等:0点
対照品よりやや滑らか:+1点
対照品より滑らか:+2点
【0057】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(a)成分及び(b)成分を含有する繊維製品処理剤組成物。
(a):25℃での動粘度が100〜20000mm2/s、アミノ当量400〜8000のアミノ変性シリコーン化合物
(b):金属キレート剤
【請求項2】
更に、下記(c)成分を含有する請求項1記載の繊維製品処理剤組成物。
(c):油溶染料
【請求項3】
更に、下記(d)成分を含有する請求項1又は2記載の繊維製品処理剤組成物。
(d):オキシアルキレン基の数平均付加モル数が5〜200のポリオキシアルキレン基を1〜5個と、炭素数10〜32の炭化水素基を1〜3個有する融点が30〜80℃の非イオン性界面活性剤

【公開番号】特開2006−249604(P2006−249604A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−66579(P2005−66579)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】