説明

繰り返し使用できる容器及び当該に用いる補充袋。

【課題】圧力を用いた容器を破棄せず再使用し、また内容物の酸化を防止する。
【解決手段】繰り返し使用できるよう上部1と下部2により構成される容器である。ノズル10下端先端に、チューブ5を一体化して設けた補充袋4を装着し、上部下端と下部上端のネジ3,3aを用いて結合するとO−リング6の作用により容器内は完全に密封になる。そして底部のバルブ7を介して空気を挿入し適宜な圧力を加える、また内容物は補充袋4で保護されているため容器内で空気と完全に遮断されることにより酸化されず品質も保持され長期保存もできる、繰り返し使用できる容器と補充袋である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繰り返し使用出来る容器並びに当該に用いる補充袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、圧縮ガスや圧縮空気を用いる容器は繰り返し使用できないために、使用後破壊するしか方法はなく資源の無駄使いであった。
【0003】
また、充填される内容物により異なるが、構造上直接ガスや空気と触れる事により酸化、または品質に変質が生じる場合があった。
【0004】
特にガスを使用している場合、廃棄するときは使い切るか完全にガス抜きをしなければならず、煩わしさや危険が伴う場合があった。またさらに環境汚染の問題点もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた従来の容器は、使用後破棄するしか方法はなかった。
【0006】
また、充填された内容物によって異なるが、圧縮用に用いられるガスや空気に直接触れるため酸化または、品質が変質する場合があった。
【0007】
特に、ガスを使用している容器を破棄する場合は、最後に完全にガス抜きをしなければ危険が伴う場合が多かった。
【0008】
さらに、再利用されず処分される容器は、環境汚染は勿論、資源の無駄使いであり、廃棄物を増やすとともに、その処理費も膨大である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記問題点を解決するため、繰り返し使用できる容器並びに当該に用いる補充袋を提供するものである。
【0010】
従来の容器の場合は充填された内容物により異なるが、圧縮用に用いられるガスや空と直接触れるため内容物が酸化または、品質が変質する場合があった。しかし、本発明の容器は、直接内容物を充填された容器と異なり、内容物は別途、取り替え用補充袋に充填することにより、内容物は容器内で空気と一切遮断されるため酸化防止が可能になり、品質を長期間保つことが出来る。
【0011】
この取り替え用補充袋の内側にはチューブ先端周囲にネジを設けチューブと一体化して設けてある。取り変え方法は、本発明の上部中央に設けられるノズルの下端周囲に設けられるネジに、取り替え用補充袋の先端をノズルのネジに確りと装着させる。そして、上部下端周囲に設けられたネジと下部上端周囲に設けられたネジを用いて確りと結合させる。その時、容器内が確実に密封状態になるよう下部上端周囲ネジの下にO−リングを設けている。
【0012】
上述したように取り替え用補充袋をノズルに装着し、上部下端周囲のネジと下部上端周囲のネジを用いて確りと結合した後、底部に設けられたバルブを介して適宜な圧力まで空気を入れる。そして容器に設けられたノズルの先端部を押すことにより空気圧の作用により噴射する、尚ノズル吐出口の形状により噴霧状又は液状にて噴射する。
【0013】
内容物を使い切るまで補充袋により空気と遮断されているため品質の変質もなく使用できる容器であり、問題点を解決している。
【0014】
上述したように本発明は上部と下部により構成された、繰り返し使用できる容器である。
【0015】
また、繰り返し使用ようできることにより資源の無駄使いや、ゴミの軽減にも大いに貢献できる、環境に優しい容器である。
【0016】
さらに、容器内を圧縮する方法として空気を用いるため安全であり、空気圧が減り噴射しにくくなった場合でも再度空気を充填すれば問題なく常に同様に使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明すると。
【0018】
図1においては、上部1下端周囲と下部2上端周囲に結合するためのネジ3,3aを設けている、また下部2上端周囲のネジ3aの下にO−リング6と底部にバルブ7を設けている。図1には示されていないが、ノズル10下端先端には図2に示されるネジ3bに装着できるよう補充袋4の先端にネジ3cを設けたチューブ5を一体化し設ける、そして噴射用の吐出口9と空気充填用の空間部8である。
【0019】
図2においては、上部1下端周囲と下部2下端周囲にネジ3、3aを設け、ノズル10下端先端に補充袋4装着用ネジ3bを設ける。補充袋4と一体化して設けられるチューブ5の先端にはネジ3c設けてある。また上部1下端周囲と下部2上端周囲のネジ3,3aを結合したとき密封になるためのO−リング6を設けてある。そして噴射用の吐出口9aと空気充填用の空間部8である。
【0020】
また上部と下部により構成される容器の全体の形状は完全に密封され、かつ空気圧に充分耐えられる形状であれば良く限定するものではない。そして補充袋の底辺の形状は内容物が残留しにくいよう湾曲形に設けることが好ましい、さらにチューブと一体化して設けられる補充袋の先端にネジ等を用いて確実に装着出来るようにする。
【0021】
上記0018、0019の図1、2のように設けられ繰り返し使用できる容器と、その取り替え用補充袋の使用方法について説明すると、上部1のノズル10の下端先端に設けられたネジ3bに補充袋4と一体化して設けられるチューブ5先端のネジ3cを用いて脱落しないように確りと装着したのち、さらに下部1のネジ3aと上部ネジ3とを用いて確りと結合することによりO−リング6の作用も働き上部1と下部2は完全密封の一体化した容器になる。
【0022】
また、下部2の底部に設けられるバルブ7を介して空間部8に空気を挿入し適宜な圧力をかけることにより、ノズル10a,10bを押すと吐出口9,9aを介して噴霧又は液状にて外部に噴射される。尚内容物は補充袋4に充填されているため空気と完全に遮断され酸化防止が可能になることにより品質の変質も生ぜず長期保存が可能になる。繰り返し使用できる容器と補充袋5である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
プラスチック、スチール、びん等を用いて作られる容器類は全て使い捨てと言っても過言ではないのが現状である。現在、ガスや空気の圧力を用いて使用される容器に限らず、液体状の製品に限られると思はれるが、例えば食品、調味料、洗剤、化粧品等々、あらゆる製品は当初密封状態に包装されていても、使用開始と同時に空気が内部に入り、その空気に触れるため酸化が始まってしまうため防腐剤を使用している場合が多い、しかし本発明の容器と補充袋を用いると空気と完全に遮断されるため、酸化防止が可能になることにより内容物の無駄使いが大幅に減少すると同時に、容器も繰り返し使用できるため資源の無駄使いや、ゴミの削減にも効果があり環境汚染の防止も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態を示す容器と補充袋の一部断面を示す図である
【図2】本発明の異なる形状の実施例を示す容器の一部断面を示す拡大図である。
【符号の説明】
【0025】
1 上部
2 下部
3、3a,3b,3c ネジ
4 補充袋
5 チューブ
6 O−リング
7 バルブ
8 空間部
9,9a 吐出口
10,10a、10b ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部1下端周囲と下部2上端周囲にネジ3,3aを設け、結合することにより繰り返し使用できることを特徴とする容器。
【請求項2】
上部1ノズル10の下端周囲に補充袋4装着用のネジ3bと,下部2のネジ3aの下にO−リング6と底部中央にバルブ7を設けた請求項1記載の容器。
【請求項3】
ノズル10のネジ3bに装着できるように、チューブ5を補充袋4の内側に一体化し、その先端周囲にネジ3cを設けた補充袋。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−117315(P2006−117315A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−332444(P2004−332444)
【出願日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【出願人】(503428080)
【出願人】(594113517)
【Fターム(参考)】