説明

群管理型照明制御システム

【課題】群管理型照明制御システムを提供する。
【解決手段】本発明の群管理式照明制御システムは、少なくとも一つの制御インターフェースからなり、使用者の操作により主制御信号を生成する。この制御インターフェースは一つ、或いは、複数の制御可能ドライバを連接して、主制御信号に基づいて、対応する光源を駆動する。制御可能ドライバは、順に、一つ、或いは、複数のドライバを直列し、これらのドライバは、制御可能ドライバにより生成される制御信号に従って、連接する光源を制御して、対応動作を生成する。本発明は、直列連接設計に、複数の制御可能調光式ドライバを組み合わせ、無制限に装着でき、且つ、装着後、即座に使用でき、いかなる設定動作も不要で、操作が簡単、すぐに覚えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明設備に関するものであって、特に、組み立てが簡単便利な群管理型照明制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
照明設備は夜間に生活上に必須の照明、或いは、雰囲気を提供する以外に、昼間のオフィスでも重要な役割を担っており、商業ビル、或いは、居住空間でも、基本照明、装飾性照明、及び、機能性照明等、美観と功能を兼備していることが理想的である。
【0003】
ランプの発明後、異なる場所に適用する新しい光源が開発され、蛍光灯、ハロゲンランプ、或いは、LEDモジュール等は皆、異なる場所によって、回路を配置し、ランプ、特に、群管理式のランプを装着する。一般に、群管理式のランプ設計が有線設計、例えば、ヨーロッパのDALI(Digital Addressable Lighting Interface)の場合、通常、インターフェース装置により制御される各光源を結合し、使用者による制御を可能にするので、制御スイッチから、インターフェースにより、光源が所在する位置に配線する。よって、制御スイッチから光源の距離が長くなると、配線も長くなり、且つ、線路が長すぎると、信号のノイズが過大になり、通常は、更に、中継装置を設置して、信号の強度を増強するので、施工が煩雑で、必要な配線量が増え、使用者にとって、この工程は非常に手間がかかり、施工に必要な材料と人力支出がコストを増加させる。一方、群制御型ランプ設計が無線制御設計の場合、配線を省略することができるが、使用前に信号マッチング設定を実行する必要があるので、使用者は、使用前に、まず、複雑な設定工程を習得する必要があるので、非常に不便である。
【0004】
よって、本発明は、群管理型照明制御システムを提供し、直列連接方式により、配線を省略し、操作を容易にして、効果的に公知技術中の問題を解決する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、群管理型照明制御システムを提供し、同一制御回路中、一組の並列/直列接続だけ採用するので、配線長さと施工を効果的に減少させ、また、直列接続中、更に、少なくとも一つの制御可能調光式ドライバを設置し、更に多くのランプを接続することができるようにすることを目的とする。
【0006】
本発明は、群管理型照明制御システムを提供し、装着後、いかなるプリセットも不要であるので、複雑な使用設定を習得しなくても、操作が容易で、すぐ使用できるようにすることを目的とする。
【0007】
本発明は、群管理型照明制御システムを提供し、公知中において必要であった中継装置、コントローラー、或いは、制御信号増幅器を省略し、ワイヤが必要ないので、元の内装を破壊することなく、且つ、現有の制御装置と費用を減少させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するため、本発明の群管理型照明制御システムは、主制御信号を少なくとも第一制御型ドライバに生成して、第一制御可能ドライバが主制御信号を受信した後、対応動作を生成して、第一光源を駆動すると共に、第一制御信号を生成する少なくとも一つの制御インターフェースと、第一制御可能ドライバに連接され、第一ドライバが、第一制御信号に基づいて、対応動作を生成し、第二光源を駆動する少なくとも一つの第一ドライバと、からなる。
【0009】
更に、前記制御インターフェース、或いは、第一ドライバ端に、第二制御可能ドライバを連接して、主制御信号、或いは、第一制御信号を受信して、対応動作を生成すると共に、第二制御信号により複数の第二ドライバの作動を制御する。この設計により、光源数量を無制限で増加することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の群管理型照明制御システムは、同一制御回路中、一組の並列/直列接続だけ採用するので、配線長さと施工を効果的に減少させ、また、直列接続中、更に、少なくとも一つの制御可能調光式ドライバを設置し、更に多くのランプを接続することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の群管理型照明制御システムは、少なくとも一つの制御インターフェースからなり、使用者に操作制御するインターフェースを提供し、一般の切り換えスイッチでも、制御パネル、リモコン、旋転ボタン、タッチスイッチ、音声制御スイッチ、コンピュータ、或いは、携帯型の電子装置等で、この携帯型電子装置は携帯電話、或いは、PDAである。制御インターフェースは、使用者によって、主制御信号を生成し、この信号は、デジタル信号、或いは、アナログ信号である。制御インターフェースは一つ、或いは、それ以上の第一制御可能ドライバを連接して、主制御信号に基づいて、第一光源を駆動し、第一制御可能ドライバは、順に、一つ、或いは、それ以上の第一ドライバを直列し、第一ドライバは、第一制御可能ドライバが生成する第一制御信号に基づいて、第二光源を制御し、作動させる。本発明が使用する制御可能ドライバ、ドライバ、及び、光源の数量と形式種類は、使用者の必要に応じて異なり、例えば、ドライバは、調光電子安定器、調光電子変圧器、或いは、LEDモジュールドライバ等から選択でき、異なるドライバの種類により、本発明の技術特徴を詳述する。
【0012】
まず、制御可能電子ドライバは、制御可能調光電子安定器を採用し、光源は、蛍光灯の光源を使用し、以下図中で、蛍光灯と称し、図1で示されるように、制御インターフェース1は、まず、制御可能電子安定器10を連接し、調光功能を有する。制御可能電子安定器10は蛍光灯16を駆動し、この制御可能電子安定器10は、更に、調光電子安定器11、12、13、14、15を直列し、且つ、各調光電子安定器11〜15は、それぞれ、蛍光灯18〜21を連接駆動する。制御可能電子安定器22は、調光電子安定器15に連接されると共に、蛍光灯28を制御し、制御可能電子安定器22は、順に、調光電子安定器23、24、25、26、27を直列し、且つ、調光電子安定器23〜27は、それぞれ、蛍光灯29〜33を連接駆動する。最末端の調光電子安定器27は、更に、制御可能電子安定器34を装着し、蛍光灯40を制御する。制御可能電子安定器34は、順に、調光電子安定器35、36、37、38、39を直列し、且つ、調光電子安定器35〜39は、それぞれ、蛍光灯41〜45を連接駆動する。制御インターフェース1は、主制御信号を発信した後、制御可能電子安定器10が、主制御信号に基づいて、蛍光灯16の作動、例えば、発光、輝度調整、消灯、或いは、照度記憶制御を制御し、同時に、第一制御信号を発信して、順に、調光電子安定器11〜15、及び、制御可能電子安定器22に伝送して、蛍光灯17〜21、及び、28を作動させ、この時、制御可能電子安定器34は、第一制御信号に基づいて、更に、第二制御信号を生成し、順に、調光電子安定器23〜27、及び、制御可能電子安定器34に発信して、蛍光灯29〜33、及び、40を作動させる。この時、制御可能電子安定器34は、更に、第二制御信号に基づいて、第三信号を生成し、順に、調光電子安定器35〜39に発信して、蛍光灯41〜45を制御する。もちろん、制御インターフェース1から発信される主制御信号は、単独で、一群を駆動することができ、例えば、単独で、制御可能電子安定器22、及び、調光電子安定器23〜27群を駆動して、この組の蛍光灯28〜33の発光、或いは、消灯を駆動する。この時指令は、三個の群を例としているが、本発明は、更に多くの群を増設できる。また、第一、第二、第三制御信号はデジタル直列信号である。
【0013】
図1の連接方式以外に、複数の制御可能電子安定器は、直接、制御インターフェースに連接され、図2で示されるように、制御インターフェース1は、それぞれ、制御可能電子安定器10、制御可能電子安定器22、及び、制御可能電子安定器34を連接し、主制御信号により、それぞれ制御する。制御可能電子安定器10は、主制御信号に基づいて、第一制御信号を調光電子安定器11〜15に発信し、蛍光灯17〜21を駆動する。制御可能電子安定器22は、主制御信号に基づいて、第二制御信号を調光電子安定器23〜27に発信し、蛍光灯29〜33を駆動する。同様に、制御可能電子安定器34は、主制御信号に基づいて、第三制御信号を調光電子安定器35〜39に発信し、蛍光灯41〜45を駆動する。もちろん、三組は同時に作動しても、別に独立して作動してもよく、且つ、各組内の調光電子安定器は、個別に作動でき、使用者の主制御信号によって決定する。
【0014】
上述の二種の異なる連接方式の実施例は、調光電子安定器、及び、駆動する蛍光灯光源を採用する以外に、同じ回路構造設計下で、調光電子変圧器により調光電子安定器を代替、ハロゲンランプの光源により蛍光灯光源を代替、或いは、タングステンランプにより蛍光灯光源を代替することができる。或いは、LEDモジュールコントローラにより調光電子安定器を代替し、LEDランプモジュールにより蛍光灯光源を代替することができる。どの種類のドライバと光源を使用しても、同じ効果を達成することができる。
【0015】
更に、本発明は、図3、及び、図4で示されるように、小面積、或いは、大面積のカラー光照明にすることができ、図3は、図1の連接構造と同じで、図4は、図2の連接構造と同じで、光源を変更しただけであり、図のように、制御可能電子安定器10は、白色ランプ46を連接駆動し、調光電子安定器11は赤色ランプ47を連接駆動し、調光電子安定器12は、緑色ランプ48を連接駆動し、調光電子安定器13は青色ランプ49を連接駆動する。制御可能電子安定器22は、白色ランプ50を連接駆動し、調光電子安定器23は赤色ランプ51を連接駆動し、調光電子安定器24は、緑色ランプ52を連接駆動し、調光電子安定器25は青色ランプ53を連接駆動する。同様に、制御可能電子安定器34は、白色ランプ54を連接駆動し、調光電子安定器35は赤色ランプ55を連接駆動し、調光電子安定器36は、緑色ランプ56を連接駆動し、調光電子安定器37は青色ランプ57を連接駆動する。即ち、制御インターフェース1の主制御信号により、制御可能電子安定器10、22、34の制御信号と組み合わせて、カラー光源変化の照明組み合わせを達成することができ、カラー調光と輝度調整の功能を有する。
【0016】
更に、本発明は、光源の形式を制限せず、多種の光源を使用して調光することができ、図5で示されるように、制御インターフェース1は、制御可能電子安定器10、及び、制御可能電子安定器11〜13を連接して、それぞれ、白色ランプ46、赤色ランプ47、緑色ランプ48、及び、青色ランプ49を制御する。この他、制御インターフェース1は、更に、制御可能電子変圧器58、及び、制御する調光電子変圧器59〜61を直列して、ハロゲンランプ62〜65を駆動する。もちろん、制御インターフェース1は、更に、制御可能LEDモジュール66、及び、直列されたLEDモジュールコントローラー67〜69を連接して、LEDモジュール70〜73を駆動する。このシステム構造により、領域制御の多光源照明システムを達成し、カラー調光、或いは、輝度調整の多功能要求を満たすことができる。
【0017】
本発明の制御可能ドライバは同時に、信号を受発信でき、更に、受信功能を有するドライバと合わせて、光源数量に制限がなく直列接続でき、便利である。また、制御インターフェースは、有線伝送、無線信号、及び、赤外線信号、或いは、音声制御信号等の方式により、主制御信号を伝送し、幅広く応用できる。
【0018】
本発明が使用する連接は二線設計、それぞれ、コモンラインと信号線で、使用者は、ドライバを挿入し、この二本の線を連接するだけで、装着が完成する。また、この信号線は、デジタル直列信号を伝送するのに用いられ、デジタル直列信号は、制御可能ドライバとドライバ間、或いは、ドライバとドライバ間の制御信号で、装着後、即時に使用できるので、いかなるプリセット動作が不要で、使用者は複雑な使用設定を習得しなくても、容易に操作できる。更に、本発明は、公知の中継装置、コントローラー、或いは、制御信号増幅器等の素子を省略することができ、ワイヤが必要ないので、元の内装を破壊することなく、且つ、現有の制御装置と費用を減少させる。
【0019】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の群管理型白色照明を示す図である。
【図2】本発明の群管理型白色照明のもう一つの実施例を示す図である。
【図3】本発明の群管理型カラー光照明を示す図である。
【図4】本発明の群管理型カラー光照明のもう一つの実施例を示す図である。
【図5】本発明の多種の光源を結合する群管理型照明を示す図である。
【符号の説明】
【0021】
1 制御インターフェース
10 制御可能電子安定器
11〜15 調光電子安定器
16〜21 蛍光灯
22 制御可能電子安定器
23〜27 調光電子安定器
28〜33 蛍光灯
34 制御可能電子安定器
35〜39 調光電子安定器
40〜45 蛍光灯
46、50、54 白色ランプ
47、51、55 紅色ランプ
48、52、56 緑色ランプ
49、53、57 青色ランプ
58 制御可能電子変圧器
59〜61 調光電子変圧器
62〜65 ハロゲンランプ
66 制御可能LEDモジュールコントローラー
67〜69 LEDモジュールコントローラー
70〜73 LEDモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
群管理型照明制御システムであって、
主制御信号を生成する少なくとも一つの制御インターフェースと、
第一光源を駆動し、前記主制御信号を受信して、対応動作を生成すると共に、第一制御信号を生成する少なくとも一つの第一制御可能ドライバと、
前記第一制御可能ドライバを直列し、前記第一制御信号に基づいて、対応動作を生成して、第二光源を駆動する少なくとも一つの第一ドライバと、
からなることを特徴とする群管理型照明制御システム。
【請求項2】
前記第一ドライバは、更に、複数のドライバを順に直列し、前記の各ドライバは、前記制御信号に基づいて、対応動作を生成することを特徴とする請求項1に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項3】
更に、少なくとも一つの第二制御可能ドライバを有し、前記第一ドライバに連接されて、前記第一制御信号を受信して、対応動作を生成すると共に、第二制御信号を生成して、前記第二制御可能ドライバに直列される複数の第二ドライバを制御することを特徴とする請求項1に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項4】
更に、少なくとも一つの第二制御可能ドライバを有し、前記制御インターフェースに連接されて、前記主制御信号を受信して、対応動作を生成すると共に、第二制御信号を生成して、前記第二制御可能ドライバに連接される複数の第二ドライバを制御することを特徴とする請求項1に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項5】
前記第一制御可能ドライバは、調光電子安定器、調光電子変圧器、LEDモジュールコントローラーから選択し、且つ、前記第一制御可能ドライバが電子変圧器である時、前記第一光源はハロゲンランプ、或いは、タングステンランプで、及び、前記第一制御可能ドライバがLEDモジュールコントローラーである時、第一ランプはLEDモジュールであることを特徴とする請求項1に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項6】
前記第一ドライバと前記第一制御可能ドライバは同じタイプであることを特徴とする請求項5に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項7】
前記第二制御可能ドライバは、調光電子安定器、調光電子変圧器、LEDモジュールコントローラーから選択し、且つ、前記第二制御可能ドライバは調光電子変圧器である時、ハロゲンランプ、或いは、タングステンランプを駆動し、及び、前記第二制御可能ドライバがLEDモジュールコントローラーである時、LEDモジュールを駆動することを特徴とする請求項3に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項8】
前記第二ドライバは、前記第二制御可能ドライバと同じタイプであることを特徴とする請求項7に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項9】
前記第二制御可能ドライバは、調光電子安定器、調光電子変圧器、LEDモジュールコントローラーから選択し、且つ、前記第二制御可能ドライバが電子変圧器である時、ハロゲンランプ、或いは、タングステンランプを駆動し、及び、前記第二制御可能ドライバがLEDモジュールコントローラーである時、LEDモジュールを駆動することを特徴とする請求項4に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項10】
前記第二ドライバは、前記第二制御可能ドライバと同じタイプであることを特徴とする請求項9に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項11】
前記制御インターフェースは、有線伝送、無線信号、赤外線信号、或いは、音声制御信号等の方式で、前記主制御信号を伝送することを特徴とする請求項1に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項12】
前記第一ドライバが駆動する第一光源、及び、前記ドライバが駆動する光源は、それぞれ、白色光源、赤色光源、青色光源、及び、緑色光源から選択し、対応動作を生成することを特徴とする請求項2に記載の群管理型照明制御システム。
【請求項13】
前記制御インターフェースは、制御パネル、リモコン、切り換えスイッチ、旋転ボタン、タッチスイッチ、音声制御スイッチ、コンピュータ、或いは、携帯型の電子装置等であることを特徴とする請求項1に記載の群管理型照明制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−54585(P2009−54585A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−214108(P2008−214108)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(506299364)
【Fターム(参考)】