背景データを送信する方法、サーバおよびプログラム
【課題】通信ネットワークを介して効率的にユーザニーズにマッチした背景データをユーザに提示する方法を提供すること。
【解決手段】サーバ10は、ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて地図データを読み出し、読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信し、前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出し、抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する。
【解決手段】サーバ10は、ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて地図データを読み出し、読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信し、前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出し、抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背景データを送信する方法、サーバおよびプログラムに関する。特に、通信ネットワークに接続された端末に背景データを送信する方法、サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの社会への普及に伴い、ネットワーク上で情報を閲覧したり、検索したり、あるいは商品を購入したり、といった受身のユーザのみならず、ユーザ自らが情報の発信者としてWeb上で擬似的な日記(いわゆるブログ)を公開したり、嗜好の一致する者同士でコミュニティを構成したり、といった積極的な行動をとるユーザが急速に増加している。
【0003】
特に、ブログがこの数年で急速に普及した背景には、インターネットの初心者でも簡単にホームページに文章や写真を登録して発信できるブログエディターの果たした貢献が大きいものと考えられる。
【0004】
そして、こうしたブログの社会への普及は、単に通信ネットワークに接続できる端末によって情報を閲覧していた時代には考えられなかったネットワーク上の社会(いわゆるネットワークコミュニティ)が現実の社会とは別にもうひとつ出現し、急速に発展しつつあることを示している。
【0005】
こうした状況において、ネットワーク上でユーザ自身を表すシンボルとして、「アバター」を活用するユーザが増加している。「分身」を意味するアバターは、具体的には画像データ、動画データ、音声データ等で表現されたいわゆるキャラクターであるが、現実の社会とは別に存在するネットワークコミュニティにおいて自分自身を表現し、他のユーザと対話し、共感し、議論し、同好の友人関係を広げる、といった様々な活動において、擬似的な行動主体としてその存在意義を高めている。
【0006】
具体的には、例えば、ブログを公表する際に、アバターを画面の中で活用することにより、ユーザの書き込みによる文書とは別にユーザ自身をキャラクターデータにより直感的に表現することができるので、それを見る人にあたかもネットワーク上に自分の分身が存在するかのような感覚を抱かせ、ネットワークコミュニティにおけるコミュニケーションを強力にサポートすることができる。
【0007】
実際に、このアバターの髪型、服装、アクセサリー、小物などのアイテムをコーディネートすること自体がネットワークコミュニティにおいてユーザ自身のセンスや嗜好をアピールするために重要な活動のひとつとなっている。このため、ユーザはこのようなアイテムを有償で購入したり、友人にプレゼントしたりしており、アバターのコーディネートは経済活動の対象ともなっている。
【0008】
したがって、現実社会において洋服を購入したり、アクセサリーや小物をコーディネートしたりすることと同様に、アバターのコーディネート活動はネットワーク上でユーザの嗜好を判断したり、ネットワークコミュニティにおける流行や変化を捉えたりする上で重要な分析対象ともなっている。
【0009】
こうした状況において、ユーザからの選択を受け付けたことに応じて、画面上でキャラクターに着せ替え画像を重ね合わせる際に生じる不自然なはみ出しや重なり具合の問題を、レイヤの排他ルールを導入することによって解消しようとする技術が開示されている(特許文献1)。
【0010】
特許文献1に開示された技術によれば、様々な着せ替え画像がユーザに選択された場合にも、不自然なはみ出しや、重なり具合の問題を抑制し、自然なキャラクター画像を生成して画面に表示させることができる可能性があると考えられる。
【特許文献1】特開2003−256862号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、こうした特許文献1の技術によっても、上述のアバターとしてのキャラクターのデータをコーディネートするためのユーザ環境には改善の余地が残されている。より具体的には、ユーザが自分のアバターにアイテムをコーディネートする際に、アバター自身のアイテムとは別に、アバター画像の背景データを効率的に見つけ出すことができない。
【0012】
例えば、ブログを入力する際に、ゴルフに行った日のことを書く場合には、ゴルフ場の背景データの中に自らがコーディネートしたアバターを登場させれば、その内容を直感的に表すことができる。あるいは、スキー場での出来事を書く場合にはスキー場の背景が必要であるし、美しい夜景を楽しんだことを書く場合には夜景の背景が必要になる。
【0013】
上述のように、アバター自身の服装、髪型、アクセサリーといったコーディネートについては、普段からのアイテムの選択の蓄積が利用できるものの、背景データのニーズはそのとき限りのことも多く、ユーザがあらかじめコレクションしておくことが現実的に難しい場合も想定される。
【0014】
このように、アバターと組み合わせるための背景データの検索を容易かつ効率的に行うことができるシステムが望まれている。
【0015】
そこで、本発明者らは、通信ネットワークを介して効率的にユーザニーズにマッチした背景データをユーザに提示する方法を提供することを目的として、鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。本発明は、より具体的には以下のようなものを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、ユーザの端末(端末20)と通信ネットワーク(通信ネットワーク30)を介して接続されたサーバ(サーバ10)が前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合せるための背景データ(背景実体データ2092)を送信する方法であって、
前記サーバは、地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を、緯度・経度データ(緯度データ2081aおよび経度データ2081b)に関連付けて、地図テーブル(地図DB208)として記憶し、前記背景データ(背景実体データ2092)を、緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に関連付けて、背景テーブル(背景DB209)として記憶する記憶部(記憶部200)を備えており、
前記ユーザの端末(端末20)から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データ(緯度データ2081aおよび経度データ2081b)を指定して地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082の送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブル(地図DB208)を参照して、前記緯度・経度データ(緯度データ2081aおよび経度データ2081b)に基づいて前記地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を読み出すステップと、
読み出した前記地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を前記ユーザの端末(端末20)に送信するステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)を指定して、前記背景データ(背景実体データ2092)の送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブル(背景DB209)を参照し、前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出するステップと、
抽出した前記背景データ(背景実体データ2092)を、前記ユーザの端末(端末20)に送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバは、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信するために、
地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出し、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信し、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出し、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0018】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、地図データを前記ユーザの端末に送信し、前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度に基づいて、当該緯度・経度に関連付けられた背景データを前記ユーザの端末に送信することが可能となる。
【0019】
その結果、前記サーバは、前記ユーザが背景データを検索する際に参照するために地図データを前記ユーザの端末に送信し、例えば、前記ユーザの端末に表示された当該地図データの所定の位置の指定をマウスのクリック操作を受け付けることにより緯度・経度を決定し、決定した当該緯度・経度に基づいて背景データを抽出し、前記ユーザの端末に送信することができる。
【0020】
このように、前記ユーザは、表示された前記地図データ上での任意の位置のマウスのクリック操作という簡易な操作を行うことにより、当該クリック操作を行った位置に基づいて、背景データを検索することができる。
【0021】
具体的には、例えば、海水浴場付近の位置をクリックした場合には、砂浜の背景画像を送信することが可能であり、ゴルフ場付近の位置をクリックした場合には、ゴルフ場の背景画像を送信することが可能である。
【0022】
このようにして、本発明によれば、ユーザは地図というビジュアルに理解し、探索しやすい媒体を利用して自らが求める背景画像を検索することができる。
【0023】
また、本発明は、前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出するステップにおいて、前記サーバ(サーバ10)が、前記ユーザの端末(端末20)から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブル(背景DB209)を参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出することがさらに望ましい。
【0024】
このような構成によれば、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、受信した前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0025】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信して、受信した前記季節を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。
【0026】
その結果、例えば、同じ砂浜付近の位置を指定した場合でも、夏と冬ではふさわしい背景データが異なるような場合にも、ユーザが季節を指定するだけで、より的確に指定に合致した背景データを検索することができる。
【0027】
また、本発明は、前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出するステップにおいて、前記サーバ(サーバ10)が、前記ユーザの端末(端末20)から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブル(背景DB209)を参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出することがさらに望ましい。
【0028】
このような構成によれば、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、受信した前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0029】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信して、受信した前記季節を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。
【0030】
その結果、例えば、同じ港付近の位置を指定した場合でも、昼と夜ではふさわしい背景データが異なるような場合にも、ユーザが時間を指定するだけで、より的確に指定に合致した背景データを検索することができる。
【0031】
また、本発明は、前記記憶部(記憶部200)は、前記ユーザの端末(端末20)において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末(端末20)に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に、前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータ(サムネイル実体データ209S2)を緯度・経度データ(緯度データ209S1aおよび経度データ209S1b)に関連付けて、サムネイルテーブル(サムネイルDB209S)としてさらに記憶しており、
前記地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を前記ユーザの端末(端末20)に送信するステップにおいて、前記サーバ(サーバ10)は、前記背景データ(背景実体データ2092)のサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータ(サムネイル実体データ209S2)を、前記サムネイルテーブル(サムネイルDB209S)を参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末(端末20)に送信することがさらに望ましい。
【0032】
このような構成によれば、前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信するステップにおいて、前記サーバは、前記背景のサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0033】
このことにより、前記ユーザの端末は、表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景のサムネイルを表示することが可能となる。
【0034】
その結果、前記ユーザは、例えば、端末上に表示された地図上でマウスを操作して所定の位置にマウスポインタを位置付けた場合に、その位置に対応する背景のサムネイル表示を確認することができる。
【0035】
このように、前記ユーザは、マウスをクリックして検索を実行する前に、マウスポインタの移動操作のみにより、表示された地図データの表示範囲に含まれる背景データを、サムネイル表示を介して確認することができる。
【0036】
このようにすれば、前記ユーザは、地図データを表示させた後、再びサーバに問い合わせることなくより効率的に背景データを探索することができる。
【0037】
また、本発明は、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続され、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信するサーバであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0038】
また、本発明は、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0039】
また、本発明は、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0040】
また、本発明は、前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信することがさらに望ましい。
【0041】
また、本発明は、通信ネットワークを介して接続されたユーザの端末と、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを前記ユーザの端末に送信するサーバと、を含んで構成するシステムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、を備え、
前記ユーザの端末は、送信された前記地図データを、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために表示する手段と、
前記ユーザから前記表示した地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより緯度・経度データを決定する手段と、
決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記サーバは、前記ユーザの端末から、決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0042】
また、本発明は、前記ユーザの端末は、前記背景データの季節を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記季節を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0043】
また、本発明は、前記ユーザの端末は、前記背景データの時間を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記時間を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0044】
また、本発明は、前記サーバは、前記記憶部において、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる背景データのサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信し、
前記ユーザの端末は、送信された前記プログラムを実行することにより、前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示する手段を備えることがさらに望ましい。
【0045】
また、本発明は、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバに前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信させるプログラムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記サーバに、前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照させて、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出させるステップと、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信させるステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照させ、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出させるステップと、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、前記サーバは、前記ユーザが背景データを検索する際に参照するために地図データを前記ユーザの端末に送信し、例えば、前記ユーザの端末に表示された当該地図データの所定の位置の指定をマウスのクリック操作を受け付けることにより緯度・経度を決定し、決定した当該緯度・経度に基づいて背景データを抽出し、前記ユーザの端末に送信することができる。さらに、前記サーバは、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信して、受信した前記季節を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。さらに、前記サーバは、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信して、受信した前記時間を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。さらに、前記ユーザの端末は、表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
本発明に係る好適な実施形態の一例について、図面に基づいて以下に説明する。
[システムの全体構成]
【0048】
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータ・システム1の全体構成およびサーバ10の機能構成を表すブロック図である。サーバ10とその端末20とが通信ネットワーク30を介して接続されている。ここで、サーバ10の数には制限はなく、必要に応じて1または複数で構成してよい。また、サーバ10は、必要に応じてWebサーバ、DBサーバ、アプリケーションサーバを含んで構成してよく、1台のサーバで構成してもそれぞれ別のサーバで構成してもよい。
【0049】
サーバ10は、少なくともアバターとしてのキャラクターを管理するアバター管理装置として構成し、記憶部200は、アバターDB201、アイテムDB202、地図DB208、背景DB209を記憶している。
【0050】
さらに、制御部100は、サーバ10全体を制御し、少なくとも地図データ送信部105、位置データ抽出部106、背景データ抽出部107、背景データ送信部108を構成する。
[背景データ送信メイン処理]
【0051】
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10による背景データ送信メイン処理を示すフローチャートである。
【0052】
まず、制御部100は、ユーザの端末20からの地図データの送信要求を待ち受ける(ステップS11)。具体的には、制御部100は、緯度・経度データに関連付けられた地図データの送信を要求するデータを待ち受ける。ここで、前記地図データの送信を要求するデータは、例えば、前記地図データの中心の緯度・経度データと表示範囲を指定するデータ(緯度・経度の範囲あるいは距離の範囲等)を含んで構成してよい。あるいは、表示する前記地図データの左上の緯度・経度データおよび右下の緯度・経度データを含んで構成してもよい。その他、前記地図データの送信を要求するデータは、表示する前記地図データの範囲を確定可能なデータを含んで構成してよい。ここで、前記ユーザの端末20からの地図データの送信要求を受け付けた場合には、制御部100は、処理をステップS12に移す。また、そうではない場合には制御部100は、このステップS11の処理を継続して実施する。
【0053】
次に、制御部100(地図データ送信部105)は、地図DB208を参照し、前記データにより指定された緯度・経度データに基づいて表示する前記地図データを読み出して前記ユーザの端末に送信する(ステップS12)。
[地図DB]
【0054】
ここで、図6は本発明の好適な実施形態の一例に係る地図DB208を示す図である。
【0055】
図6に示すように、記憶部200は、緯度データ2081aおよび経度データ2081bをキーとして、地図実体データ2082を記憶している。
【0056】
例えば、地図実体データ2082として「M123.GIF」を、緯度データ2081aが「26°00’」および経度データ2081bが「136°00’」に関連付けて記憶している。
【0057】
このように、地図DB208は、地図実体データ2082を緯度データ2081aおよび経度データ2081bに関連付けて管理している。
【0058】
ここで、この実施例では、緯度データ2081aおよび経度データ2081bは送信する地図データの中心位置の緯度および経度を表すものであるが、当該送信する地図データの左上および右下の位置の緯度および経度であってもよい。その他、送信する地図データを読み出すために必要な情報を含み、前記ユーザの端末20から送信可能なデータであればどのようなものでもよい。
【0059】
また、この実施例においては、地図実体データ2082として、GIF画像データを記憶しているが、その他のフォーマットを持った画像データでもよい。さらに、ベクトル値でデータを管理するベクトル地図データを使用してもよい。
【0060】
このように、地図実体データ2082を構成するデータのフォーマットは、通信ネットワーク30の環境や、ユーザの端末20のハードウェア要件その他の仕様状況に応じて適当に選択してよい。
【0061】
次に、制御部100は、ユーザの端末20からの背景データの送信要求を待ち受ける(ステップS13)。具体的には、制御部100は、緯度・経度データに関連付けられた背景データの送信を要求するデータを待ち受ける。ここで、前記背景データの送信を要求するデータは、例えば、前記地図データを表示した前記ユーザの端末20において前記ユーザがマウスポインタを合わせてクリックした画面上の座標位置(ピクセル位置)を示すデータで構成してよい。その他、前記背景データの送信を要求するデータは、表示する前記背景データに関連付けられた緯度・経度データを特定可能なデータを含んで構成してよい。
[アバター背景検索画面]
【0062】
ここで、図3は、上述のステップS12の後、前記ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【0063】
図3に示すように、ユーザの端末20は、アバターの背景データの検索条件の入力を受け付けるために、「アバター背景検索画面」において、画面の左側にアバターを表示し、右側に検索条件の指定欄を表示している。検索条件の指定欄については、送信した前記地図データを表示し、その下に「季節」、「時間」といった項目にリストボックスによる選択入力が可能となっている。
【0064】
端末20は、この画面において、ユーザからの地図上でのマウスのクリック操作およびリストボックスの選択入力を受け付けた後、送信ボタンの押下を受け付けることによって、端末20は、通信ネットワーク30を介してこれらの検索条件を指定して背景データの送信を要求するデータをサーバ10へ送信し、サーバ10は当該データを受信することになる(ステップS13)。この実施例においては、地図上で砂浜の海岸付近をマウスでクリックし、「季節」を「夏」に、「時間」を「昼」に指定して、背景データの検索条件を指定している。
【0065】
このように、前記ユーザの端末20は、ユーザからの地図上での位置の指定、季節の指定、時間の指定等、背景データの検索条件を受け付ける。
【0066】
ここで、前記背景データと組み合わされるアバターおよび当該アバターを構成するアイテムについて説明する。
[アバターDB]
【0067】
図4は本発明の好適な実施形態の一例に係るアバターDB201を示す図である。
【0068】
図4に示すように、記憶部200は、ユーザIDデータ2011をキーとして、「顔」、「髪型」、「服装」、「ボトムス」、といった大分類2023aに従ってアイテムIDデータ2012を記憶している。
【0069】
例えば、ユーザIDデータ2011が「ABC12」のユーザに関しては、記憶部200は、「顔」について「D678」を、「髪型」について「B898」を、「服装」について「C1120」を、ボトムスについて「A178」を、それぞれ「ABC12」に関連付けて記憶している。
【0070】
このように、アバターDB201は、その時点のユーザによるコーディネートに基づくアイテムIDデータ2012をユーザIDデータ2011に関連付けて管理している。
[アイテムDB]
【0071】
ここで、図5は、本発明の好適な実施形態の一例に係るアイテムDB202を示す図である。
【0072】
アイテムIDデータ2012をキーとして、アイテム実体データ2022、大分類2023a、小分類2023b、属性1(2024a)、属性2(2024b)、前記ユーザに選択された回数を利用数2025として記憶している。
【0073】
例えば、アイテムIDデータ2012が「C1120」であるアイテムは、アイテム実体データ2022はSuit1.GIFという画像データであり、大分類2023aは「服装」で、小分類2023bは「スーツ」であり、属性1(2024a)は「春」、属性2(2024b)は「グレー」、利用数2025は1,000回あったことを読み取ることができる。
【0074】
ここで、アイテム実体データ2022は上述の例では画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。本発明においては、最終的にユーザの端末20に送信するアバターの一部を構成するデータとして取り扱うことが可能なものが全て含まれる。
【0075】
このように、ユーザIDデータ2012毎に管理されているアイテム実体データ2022の組み合わせで構成されるアバターに本発明に係る背景実体データ2092を適用することになる。
【0076】
ここで、再び図2に戻ってアイテムデータ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、前記ユーザの端末20からの背景データの送信要求を受け付けた場合には、制御部100は、処理をステップS14に移す(ステップS13)。また、そうではない場合には制御部100は、このステップS13の処理を継続して実施する。
【0077】
ステップS14において、制御部100(位置データ抽出部106)は、受信した前記画面上の座標位置(ピクセル位置)を示すデータである場合に、当該座標位置を示すデータに基づいて、緯度・緯度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)を算出する。
【0078】
具体的には、例えば、前記ユーザの端末20に表示した矩形の地図の左上の位置の緯度・経度および当該地図の縮尺(ピクセル/距離)が既知であった場合、左上の位置を(0,0)の原点として前記ユーザがマウスでクリックした位置のピクセル値が(123,48)であること等の情報が分かれば、当該原点の位置の緯度・経度および縮尺の情報と合わせて当該マウスでクリックした位置の緯度・経度を算出できる。
【0079】
次に、制御部100(背景データ抽出部107)は、算出した前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて、背景DBを参照し、背景データ(背景実体データ2092)を抽出する(ステップS15)。
[背景DB]
【0080】
ここで、図7は本発明の好適な実施形態の一例に係る背景DB209を示す図である。
【0081】
図7に示すように、記憶部200は、緯度データ2091aおよび経度データ2091bをキーとして、「背景画像/春/昼/1」、「背景画像/夏/昼/1」、「背景画像/秋/昼/1」・・・といった背景実体データ2092を記憶している。
【0082】
例えば、「季節」が「春」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「背景画像/春/昼/1」の背景実体データとして「sunahama11.GIF」を、「季節」が「夏」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「背景画像/夏/昼/1」の背景実体データとして「sunahama21.GIF」を、「季節」が「秋」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「背景画像/秋/昼/1」の背景実体データとして「sunahama31.GIF」を、緯度データ2091aとして「25°51’」および経度データ2091bとして「135°50’」にそれぞれ関連付けて記憶している。
【0083】
このように、背景DB209は、複数の背景実体データ2092を緯度データ2091aおよび経度データ2091bに関連付けて管理している。
【0084】
ここで、背景実体データ2092は、この実施例においては画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。あるいはそれらの組合せ(例えば画像データと音声データの組合せ)であってもよい。本発明においては、最終的にユーザの端末20に送信するアバターの一部を構成するデータとして取り扱うことが可能なものが全て含まれる。
【0085】
ここで、この実施例においては、緯度データ2091aおよび経度データ2091bは、それぞれ1箇所のみで記憶しているが、例えば、緯度データ2091aは25°49’ないし25°53’、経度データ2091bは135°48’ないし135°52’など、所定の範囲の幅を持っていてもよい。あるいは、砂浜やゴルフ場など、実際の地図上で当該施設等が地図上で占める領域に応じて多角形の内側を領域として記憶しておいてもよい。
【0086】
このように、緯度・経度データは状況に応じて適宜その範囲を設定し、調整してよい。このことにより、ユーザが地図上でマウスポインタを移動させて指定する緯度・経度の入力をする際に、使い勝手が向上するように、狭すぎず、広すぎない適当な大きさに適宜設定することができる。
【0087】
ここで、再び図2に戻って背景データ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、制御部100(背景データ送信部108)は、抽出した背景データを前記ユーザの端末へ送信する(ステップS16)。
[アバター背景検索結果画面]
【0088】
ここで、図9は、ステップS16の後ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【0089】
図9に示すように、端末20の表示部(表示装置1022)は、「アバター背景検索結果画面」において、ユーザが指定した検索条件に基づいて抽出した背景のリストを表示する。
【0090】
図9の例においては、検索条件として、「位置」が砂浜の海岸付近の場所を指定し、「季節」が「夏」、「時間」が「昼」の場合に、端末20の表示部(表示装置1022)は、「砂山」、「やしの木」、「デッキチェアとビーチパラソル」を含んだ砂浜の背景画像のリストを表示している。
【0091】
この後、端末20は、ユーザからのクリック操作などによる選択操作を受け付けることによって、これらの背景をアバターに適用して当該選択操作を受け付けた背景を当該アバターに適用してその画像を表示する。
【0092】
次に、制御部100は、これら一連の処理を終了してよいという指示を管理者等から受け付けるまで、ステップS11からステップS17までの一連の処理を繰り返す(ステップS17)。
[別の実施形態]
【0093】
図10は、本発明の好適な実施形態の別の一例に係るアバター背景検索画面の例を示す図である。
【0094】
図10に示すように、前記ユーザの端末20は、前記ユーザのマウスポインタの移動操作を受け付けることにより、背景データが設定されている緯度・経度に相当する位置に、前記ユーザのマウスポインタが位置づけられた場合に、設定されている背景データのサムネイルを表示する。ここで、サムネイルとは、コンピュータで画像や文書ファイルのデータのイメージを小さく表示したものであり、この実施例においては、前記ユーザの端末20は背景データのイメージを小さく表示し、背景データそのものの表示を行う以前にその内容を前記ユーザが確認するために表示するものである。
【0095】
このような表示技術は、「Ajax」として知られているXMLによるWebデータの送信プロトコル等によって実現することができる。具体的には、地図データをサーバ10からユーザの端末20に送信する際に、送信する当該地図データの緯度・経度範囲に設定されている背景データのサムネイルデータを同時に送信しておく。そして、端末20は、前記ユーザの操作を受け付けることによってマウスポインタが、当該背景データが設定されている緯度・経度位置の相当するピクセル位置に合わせられた場合に、サーバ10からあらかじめ送信しておいたサムネイルデータを画面に表示する。
【0096】
このことにより、端末20は、ユーザからの検索要求を「送信」ボタンの押下操作によって受け付ける以前に、検索可能な背景データのサムネイル画像を画面に表示させることができる。
[サムネイルDB]
【0097】
ここで、図8は、本発明の好適な実施形態の別の一例に係るサムネイルDB209Sを示す図である。図8に示すように、記憶部200は、緯度データ209S1aおよび経度データ209S1bをキーとして、「サムネイル画像春昼1」、「サムネイル画像夏昼1」、「サムネイル画像秋昼1」、といったサムネイル実体データ209S2を記憶している。ここで、サムネイル実体データ209S2は、上述の背景実体データ2092と同様に、この実施例においては画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。あるいはそれらの組合せ(例えば画像データと音声データの組合せ)であってもよい。
【0098】
例えば、「季節」が「春」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「サムネイル画像春昼1」のサムネイル実体データとして「sunahama11_S.GIF」を、「季節」が「夏」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「サムネイル画像夏昼1」のサムネイル実体データとして「sunahama21_S.GIF」を、「季節」が「秋」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「サムネイル画像秋昼1」のサムネイル実体データとして「sunahama31_S.GIF」を、緯度データ209S1aが「25°51’」および経度データ209S1bが「135°50’」にそれぞれ関連付けて記憶している。
【0099】
このように、サムネイルDB209Sは、複数のサムネイル実体データ209S2を緯度データ209S1aおよび経度データ209S1bに関連付けて管理している。
【0100】
ここで、この実施例においては、緯度データ209S1aおよび経度データ209S1bは、それぞれ絶対値で記憶しているが、例えば、緯度データ209S1aは25°49’ないし25°53’、経度データ209S1bは135°48’ないし135°52’など、所定の範囲の幅を持っていてもよい。あるいは、砂浜やゴルフ場など、実際の地図上で当該施設等が地図上で占める領域に応じて多角形の内側を領域として記憶しておいてもよい。
【0101】
このように、緯度・経度データは状況に応じて適宜その範囲を設定し、調整してよい。このことにより、ユーザが地図上でマウスポインタを移動させて指定する緯度・経度の入力をする際に、使い勝手が向上するように、狭すぎず、広すぎない適当な大きさに適宜設定することができる。
[サーバのハードウェア構成]
【0102】
図11は、図1で説明したサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ10は、制御部100を構成するCPU(Central Processing Unit)1010(マルチプロセッサ構成ではCPU1012など複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン1005、通信I/F1040、メインメモリ1050、BIOS(Basic Input Output System)1060、USBポート1090、I/Oコントローラ1070、ならびにキーボードおよびマウス1100等の入力手段や表示装置1022を備える。
【0103】
I/Oコントローラ1070には、テープドライブ1072、ハードディスク1074、光ディスクドライブ1076、半導体メモリ1078、等の記憶手段を接続することができる。
【0104】
BIOS1060は、サーバ10の起動時にCPU1010が実行するブートプログラムや、サーバ10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
記憶部200を構成するハードディスク1074は、サーバ10がサーバとして機能するための各種プログラムおよび本発明の機能を実行するプログラムを記憶しており、さらに必要に応じて各種データベースを構成可能である。
【0106】
光ディスクドライブ1076としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク1077を使用する。光ディスク1077から光ディスクドライブ1076によりプログラムまたはデータを読み取り、I/Oコントローラ1070を介してメインメモリ1050またはハードディスク1074に提供することもできる。また、同様にテープドライブ1072に対応したテープメディア1071を主としてバックアップのために使用することもできる。
【0107】
サーバ10に提供されるプログラムは、ハードディスク1074、光ディスク1077、またはメモリーカード等の記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、I/Oコントローラ1070を介して、記録媒体から読み出され、または通信I/F1040を介してダウンロードされることによって、サーバ10にインストールされ実行されてもよい。
【0108】
前述のプログラムは、内部または外部の記憶媒体に格納されてもよい。ここで、記憶部200を構成する記憶媒体としては、ハードディスク1074、光ディスク1077、またはメモリーカードの他に、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク1074または光ディスクライブラリー等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してプログラムをサーバ10に提供してもよい。
【0109】
ここで、表示装置1022は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、サーバ10による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
【0110】
ここで、入力手段は、ユーザによる入力の受付を行うものであり、キーボードおよびマウス1100等により構成してよい。
【0111】
また、通信I/F1040は、サーバ10を専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して端末と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信I/F1040は、モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0112】
以上の例は、サーバ10について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータをサーバ装置として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。したがって、本発明において一実施形態として説明したサーバにより実現される機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することにより、あるいは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。
[端末のハードウェア構成]
【0113】
端末20も、上述のサーバ10と同様な構成を持つ。また、上述の例ではいわゆるコンピュータで実現した例について説明したが、さらに、本発明の原理が適用可能である限り、携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)、ゲーム機等の様々な端末で実現してよい。
【0114】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータ・システム1の全体構成およびサーバ10の機能構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10による背景データ送信メイン処理を示すフローチャートである。
【図3】ステップS13の前にユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係るアバターDBを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係るアイテムDBを示す図である。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係る地図DBを示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態の別の一例に係る背景DBを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態の別の一例に係るサムネイルDBを示す図である。
【図9】ステップS16の後ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【図10】ステップS13の前にユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の別の一例を示す図である。
【図11】サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0116】
1 コンピュータ・システム
10 サーバ
20 ユーザの端末
30 通信ネットワーク
105 地図データ送信部
106 位置データ抽出部
107 背景データ抽出部
108 背景データ送信部
201 アバターDB
202 アイテムDB
208 地図DB
209 背景DB
209S サムネイルDB
【技術分野】
【0001】
本発明は、背景データを送信する方法、サーバおよびプログラムに関する。特に、通信ネットワークに接続された端末に背景データを送信する方法、サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの社会への普及に伴い、ネットワーク上で情報を閲覧したり、検索したり、あるいは商品を購入したり、といった受身のユーザのみならず、ユーザ自らが情報の発信者としてWeb上で擬似的な日記(いわゆるブログ)を公開したり、嗜好の一致する者同士でコミュニティを構成したり、といった積極的な行動をとるユーザが急速に増加している。
【0003】
特に、ブログがこの数年で急速に普及した背景には、インターネットの初心者でも簡単にホームページに文章や写真を登録して発信できるブログエディターの果たした貢献が大きいものと考えられる。
【0004】
そして、こうしたブログの社会への普及は、単に通信ネットワークに接続できる端末によって情報を閲覧していた時代には考えられなかったネットワーク上の社会(いわゆるネットワークコミュニティ)が現実の社会とは別にもうひとつ出現し、急速に発展しつつあることを示している。
【0005】
こうした状況において、ネットワーク上でユーザ自身を表すシンボルとして、「アバター」を活用するユーザが増加している。「分身」を意味するアバターは、具体的には画像データ、動画データ、音声データ等で表現されたいわゆるキャラクターであるが、現実の社会とは別に存在するネットワークコミュニティにおいて自分自身を表現し、他のユーザと対話し、共感し、議論し、同好の友人関係を広げる、といった様々な活動において、擬似的な行動主体としてその存在意義を高めている。
【0006】
具体的には、例えば、ブログを公表する際に、アバターを画面の中で活用することにより、ユーザの書き込みによる文書とは別にユーザ自身をキャラクターデータにより直感的に表現することができるので、それを見る人にあたかもネットワーク上に自分の分身が存在するかのような感覚を抱かせ、ネットワークコミュニティにおけるコミュニケーションを強力にサポートすることができる。
【0007】
実際に、このアバターの髪型、服装、アクセサリー、小物などのアイテムをコーディネートすること自体がネットワークコミュニティにおいてユーザ自身のセンスや嗜好をアピールするために重要な活動のひとつとなっている。このため、ユーザはこのようなアイテムを有償で購入したり、友人にプレゼントしたりしており、アバターのコーディネートは経済活動の対象ともなっている。
【0008】
したがって、現実社会において洋服を購入したり、アクセサリーや小物をコーディネートしたりすることと同様に、アバターのコーディネート活動はネットワーク上でユーザの嗜好を判断したり、ネットワークコミュニティにおける流行や変化を捉えたりする上で重要な分析対象ともなっている。
【0009】
こうした状況において、ユーザからの選択を受け付けたことに応じて、画面上でキャラクターに着せ替え画像を重ね合わせる際に生じる不自然なはみ出しや重なり具合の問題を、レイヤの排他ルールを導入することによって解消しようとする技術が開示されている(特許文献1)。
【0010】
特許文献1に開示された技術によれば、様々な着せ替え画像がユーザに選択された場合にも、不自然なはみ出しや、重なり具合の問題を抑制し、自然なキャラクター画像を生成して画面に表示させることができる可能性があると考えられる。
【特許文献1】特開2003−256862号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、こうした特許文献1の技術によっても、上述のアバターとしてのキャラクターのデータをコーディネートするためのユーザ環境には改善の余地が残されている。より具体的には、ユーザが自分のアバターにアイテムをコーディネートする際に、アバター自身のアイテムとは別に、アバター画像の背景データを効率的に見つけ出すことができない。
【0012】
例えば、ブログを入力する際に、ゴルフに行った日のことを書く場合には、ゴルフ場の背景データの中に自らがコーディネートしたアバターを登場させれば、その内容を直感的に表すことができる。あるいは、スキー場での出来事を書く場合にはスキー場の背景が必要であるし、美しい夜景を楽しんだことを書く場合には夜景の背景が必要になる。
【0013】
上述のように、アバター自身の服装、髪型、アクセサリーといったコーディネートについては、普段からのアイテムの選択の蓄積が利用できるものの、背景データのニーズはそのとき限りのことも多く、ユーザがあらかじめコレクションしておくことが現実的に難しい場合も想定される。
【0014】
このように、アバターと組み合わせるための背景データの検索を容易かつ効率的に行うことができるシステムが望まれている。
【0015】
そこで、本発明者らは、通信ネットワークを介して効率的にユーザニーズにマッチした背景データをユーザに提示する方法を提供することを目的として、鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。本発明は、より具体的には以下のようなものを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、ユーザの端末(端末20)と通信ネットワーク(通信ネットワーク30)を介して接続されたサーバ(サーバ10)が前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合せるための背景データ(背景実体データ2092)を送信する方法であって、
前記サーバは、地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を、緯度・経度データ(緯度データ2081aおよび経度データ2081b)に関連付けて、地図テーブル(地図DB208)として記憶し、前記背景データ(背景実体データ2092)を、緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に関連付けて、背景テーブル(背景DB209)として記憶する記憶部(記憶部200)を備えており、
前記ユーザの端末(端末20)から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データ(緯度データ2081aおよび経度データ2081b)を指定して地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082の送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブル(地図DB208)を参照して、前記緯度・経度データ(緯度データ2081aおよび経度データ2081b)に基づいて前記地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を読み出すステップと、
読み出した前記地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を前記ユーザの端末(端末20)に送信するステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)を指定して、前記背景データ(背景実体データ2092)の送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブル(背景DB209)を参照し、前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出するステップと、
抽出した前記背景データ(背景実体データ2092)を、前記ユーザの端末(端末20)に送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバは、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信するために、
地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出し、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信し、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出し、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0018】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、地図データを前記ユーザの端末に送信し、前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度に基づいて、当該緯度・経度に関連付けられた背景データを前記ユーザの端末に送信することが可能となる。
【0019】
その結果、前記サーバは、前記ユーザが背景データを検索する際に参照するために地図データを前記ユーザの端末に送信し、例えば、前記ユーザの端末に表示された当該地図データの所定の位置の指定をマウスのクリック操作を受け付けることにより緯度・経度を決定し、決定した当該緯度・経度に基づいて背景データを抽出し、前記ユーザの端末に送信することができる。
【0020】
このように、前記ユーザは、表示された前記地図データ上での任意の位置のマウスのクリック操作という簡易な操作を行うことにより、当該クリック操作を行った位置に基づいて、背景データを検索することができる。
【0021】
具体的には、例えば、海水浴場付近の位置をクリックした場合には、砂浜の背景画像を送信することが可能であり、ゴルフ場付近の位置をクリックした場合には、ゴルフ場の背景画像を送信することが可能である。
【0022】
このようにして、本発明によれば、ユーザは地図というビジュアルに理解し、探索しやすい媒体を利用して自らが求める背景画像を検索することができる。
【0023】
また、本発明は、前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出するステップにおいて、前記サーバ(サーバ10)が、前記ユーザの端末(端末20)から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブル(背景DB209)を参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出することがさらに望ましい。
【0024】
このような構成によれば、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、受信した前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0025】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信して、受信した前記季節を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。
【0026】
その結果、例えば、同じ砂浜付近の位置を指定した場合でも、夏と冬ではふさわしい背景データが異なるような場合にも、ユーザが季節を指定するだけで、より的確に指定に合致した背景データを検索することができる。
【0027】
また、本発明は、前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出するステップにおいて、前記サーバ(サーバ10)が、前記ユーザの端末(端末20)から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブル(背景DB209)を参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データ(背景実体データ2092)を抽出することがさらに望ましい。
【0028】
このような構成によれば、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、受信した前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0029】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信して、受信した前記季節を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。
【0030】
その結果、例えば、同じ港付近の位置を指定した場合でも、昼と夜ではふさわしい背景データが異なるような場合にも、ユーザが時間を指定するだけで、より的確に指定に合致した背景データを検索することができる。
【0031】
また、本発明は、前記記憶部(記憶部200)は、前記ユーザの端末(端末20)において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末(端末20)に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に、前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータ(サムネイル実体データ209S2)を緯度・経度データ(緯度データ209S1aおよび経度データ209S1b)に関連付けて、サムネイルテーブル(サムネイルDB209S)としてさらに記憶しており、
前記地図データ(地図画像データまたは地図ベクトルデータ)2082を前記ユーザの端末(端末20)に送信するステップにおいて、前記サーバ(サーバ10)は、前記背景データ(背景実体データ2092)のサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータ(サムネイル実体データ209S2)を、前記サムネイルテーブル(サムネイルDB209S)を参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末(端末20)に送信することがさらに望ましい。
【0032】
このような構成によれば、前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信するステップにおいて、前記サーバは、前記背景のサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0033】
このことにより、前記ユーザの端末は、表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景のサムネイルを表示することが可能となる。
【0034】
その結果、前記ユーザは、例えば、端末上に表示された地図上でマウスを操作して所定の位置にマウスポインタを位置付けた場合に、その位置に対応する背景のサムネイル表示を確認することができる。
【0035】
このように、前記ユーザは、マウスをクリックして検索を実行する前に、マウスポインタの移動操作のみにより、表示された地図データの表示範囲に含まれる背景データを、サムネイル表示を介して確認することができる。
【0036】
このようにすれば、前記ユーザは、地図データを表示させた後、再びサーバに問い合わせることなくより効率的に背景データを探索することができる。
【0037】
また、本発明は、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続され、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信するサーバであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0038】
また、本発明は、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0039】
また、本発明は、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0040】
また、本発明は、前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信することがさらに望ましい。
【0041】
また、本発明は、通信ネットワークを介して接続されたユーザの端末と、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを前記ユーザの端末に送信するサーバと、を含んで構成するシステムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、を備え、
前記ユーザの端末は、送信された前記地図データを、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために表示する手段と、
前記ユーザから前記表示した地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより緯度・経度データを決定する手段と、
決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記サーバは、前記ユーザの端末から、決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0042】
また、本発明は、前記ユーザの端末は、前記背景データの季節を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記季節を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0043】
また、本発明は、前記ユーザの端末は、前記背景データの時間を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記時間を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出することがさらに望ましい。
【0044】
また、本発明は、前記サーバは、前記記憶部において、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる背景データのサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信し、
前記ユーザの端末は、送信された前記プログラムを実行することにより、前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示する手段を備えることがさらに望ましい。
【0045】
また、本発明は、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバに前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信させるプログラムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記サーバに、前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照させて、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出させるステップと、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信させるステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照させ、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出させるステップと、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、前記サーバは、前記ユーザが背景データを検索する際に参照するために地図データを前記ユーザの端末に送信し、例えば、前記ユーザの端末に表示された当該地図データの所定の位置の指定をマウスのクリック操作を受け付けることにより緯度・経度を決定し、決定した当該緯度・経度に基づいて背景データを抽出し、前記ユーザの端末に送信することができる。さらに、前記サーバは、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信して、受信した前記季節を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。さらに、前記サーバは、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信して、受信した前記時間を指定するデータに基づいて、より的確に背景データを抽出することが可能となる。さらに、前記ユーザの端末は、表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
本発明に係る好適な実施形態の一例について、図面に基づいて以下に説明する。
[システムの全体構成]
【0048】
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータ・システム1の全体構成およびサーバ10の機能構成を表すブロック図である。サーバ10とその端末20とが通信ネットワーク30を介して接続されている。ここで、サーバ10の数には制限はなく、必要に応じて1または複数で構成してよい。また、サーバ10は、必要に応じてWebサーバ、DBサーバ、アプリケーションサーバを含んで構成してよく、1台のサーバで構成してもそれぞれ別のサーバで構成してもよい。
【0049】
サーバ10は、少なくともアバターとしてのキャラクターを管理するアバター管理装置として構成し、記憶部200は、アバターDB201、アイテムDB202、地図DB208、背景DB209を記憶している。
【0050】
さらに、制御部100は、サーバ10全体を制御し、少なくとも地図データ送信部105、位置データ抽出部106、背景データ抽出部107、背景データ送信部108を構成する。
[背景データ送信メイン処理]
【0051】
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10による背景データ送信メイン処理を示すフローチャートである。
【0052】
まず、制御部100は、ユーザの端末20からの地図データの送信要求を待ち受ける(ステップS11)。具体的には、制御部100は、緯度・経度データに関連付けられた地図データの送信を要求するデータを待ち受ける。ここで、前記地図データの送信を要求するデータは、例えば、前記地図データの中心の緯度・経度データと表示範囲を指定するデータ(緯度・経度の範囲あるいは距離の範囲等)を含んで構成してよい。あるいは、表示する前記地図データの左上の緯度・経度データおよび右下の緯度・経度データを含んで構成してもよい。その他、前記地図データの送信を要求するデータは、表示する前記地図データの範囲を確定可能なデータを含んで構成してよい。ここで、前記ユーザの端末20からの地図データの送信要求を受け付けた場合には、制御部100は、処理をステップS12に移す。また、そうではない場合には制御部100は、このステップS11の処理を継続して実施する。
【0053】
次に、制御部100(地図データ送信部105)は、地図DB208を参照し、前記データにより指定された緯度・経度データに基づいて表示する前記地図データを読み出して前記ユーザの端末に送信する(ステップS12)。
[地図DB]
【0054】
ここで、図6は本発明の好適な実施形態の一例に係る地図DB208を示す図である。
【0055】
図6に示すように、記憶部200は、緯度データ2081aおよび経度データ2081bをキーとして、地図実体データ2082を記憶している。
【0056】
例えば、地図実体データ2082として「M123.GIF」を、緯度データ2081aが「26°00’」および経度データ2081bが「136°00’」に関連付けて記憶している。
【0057】
このように、地図DB208は、地図実体データ2082を緯度データ2081aおよび経度データ2081bに関連付けて管理している。
【0058】
ここで、この実施例では、緯度データ2081aおよび経度データ2081bは送信する地図データの中心位置の緯度および経度を表すものであるが、当該送信する地図データの左上および右下の位置の緯度および経度であってもよい。その他、送信する地図データを読み出すために必要な情報を含み、前記ユーザの端末20から送信可能なデータであればどのようなものでもよい。
【0059】
また、この実施例においては、地図実体データ2082として、GIF画像データを記憶しているが、その他のフォーマットを持った画像データでもよい。さらに、ベクトル値でデータを管理するベクトル地図データを使用してもよい。
【0060】
このように、地図実体データ2082を構成するデータのフォーマットは、通信ネットワーク30の環境や、ユーザの端末20のハードウェア要件その他の仕様状況に応じて適当に選択してよい。
【0061】
次に、制御部100は、ユーザの端末20からの背景データの送信要求を待ち受ける(ステップS13)。具体的には、制御部100は、緯度・経度データに関連付けられた背景データの送信を要求するデータを待ち受ける。ここで、前記背景データの送信を要求するデータは、例えば、前記地図データを表示した前記ユーザの端末20において前記ユーザがマウスポインタを合わせてクリックした画面上の座標位置(ピクセル位置)を示すデータで構成してよい。その他、前記背景データの送信を要求するデータは、表示する前記背景データに関連付けられた緯度・経度データを特定可能なデータを含んで構成してよい。
[アバター背景検索画面]
【0062】
ここで、図3は、上述のステップS12の後、前記ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【0063】
図3に示すように、ユーザの端末20は、アバターの背景データの検索条件の入力を受け付けるために、「アバター背景検索画面」において、画面の左側にアバターを表示し、右側に検索条件の指定欄を表示している。検索条件の指定欄については、送信した前記地図データを表示し、その下に「季節」、「時間」といった項目にリストボックスによる選択入力が可能となっている。
【0064】
端末20は、この画面において、ユーザからの地図上でのマウスのクリック操作およびリストボックスの選択入力を受け付けた後、送信ボタンの押下を受け付けることによって、端末20は、通信ネットワーク30を介してこれらの検索条件を指定して背景データの送信を要求するデータをサーバ10へ送信し、サーバ10は当該データを受信することになる(ステップS13)。この実施例においては、地図上で砂浜の海岸付近をマウスでクリックし、「季節」を「夏」に、「時間」を「昼」に指定して、背景データの検索条件を指定している。
【0065】
このように、前記ユーザの端末20は、ユーザからの地図上での位置の指定、季節の指定、時間の指定等、背景データの検索条件を受け付ける。
【0066】
ここで、前記背景データと組み合わされるアバターおよび当該アバターを構成するアイテムについて説明する。
[アバターDB]
【0067】
図4は本発明の好適な実施形態の一例に係るアバターDB201を示す図である。
【0068】
図4に示すように、記憶部200は、ユーザIDデータ2011をキーとして、「顔」、「髪型」、「服装」、「ボトムス」、といった大分類2023aに従ってアイテムIDデータ2012を記憶している。
【0069】
例えば、ユーザIDデータ2011が「ABC12」のユーザに関しては、記憶部200は、「顔」について「D678」を、「髪型」について「B898」を、「服装」について「C1120」を、ボトムスについて「A178」を、それぞれ「ABC12」に関連付けて記憶している。
【0070】
このように、アバターDB201は、その時点のユーザによるコーディネートに基づくアイテムIDデータ2012をユーザIDデータ2011に関連付けて管理している。
[アイテムDB]
【0071】
ここで、図5は、本発明の好適な実施形態の一例に係るアイテムDB202を示す図である。
【0072】
アイテムIDデータ2012をキーとして、アイテム実体データ2022、大分類2023a、小分類2023b、属性1(2024a)、属性2(2024b)、前記ユーザに選択された回数を利用数2025として記憶している。
【0073】
例えば、アイテムIDデータ2012が「C1120」であるアイテムは、アイテム実体データ2022はSuit1.GIFという画像データであり、大分類2023aは「服装」で、小分類2023bは「スーツ」であり、属性1(2024a)は「春」、属性2(2024b)は「グレー」、利用数2025は1,000回あったことを読み取ることができる。
【0074】
ここで、アイテム実体データ2022は上述の例では画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。本発明においては、最終的にユーザの端末20に送信するアバターの一部を構成するデータとして取り扱うことが可能なものが全て含まれる。
【0075】
このように、ユーザIDデータ2012毎に管理されているアイテム実体データ2022の組み合わせで構成されるアバターに本発明に係る背景実体データ2092を適用することになる。
【0076】
ここで、再び図2に戻ってアイテムデータ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、前記ユーザの端末20からの背景データの送信要求を受け付けた場合には、制御部100は、処理をステップS14に移す(ステップS13)。また、そうではない場合には制御部100は、このステップS13の処理を継続して実施する。
【0077】
ステップS14において、制御部100(位置データ抽出部106)は、受信した前記画面上の座標位置(ピクセル位置)を示すデータである場合に、当該座標位置を示すデータに基づいて、緯度・緯度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)を算出する。
【0078】
具体的には、例えば、前記ユーザの端末20に表示した矩形の地図の左上の位置の緯度・経度および当該地図の縮尺(ピクセル/距離)が既知であった場合、左上の位置を(0,0)の原点として前記ユーザがマウスでクリックした位置のピクセル値が(123,48)であること等の情報が分かれば、当該原点の位置の緯度・経度および縮尺の情報と合わせて当該マウスでクリックした位置の緯度・経度を算出できる。
【0079】
次に、制御部100(背景データ抽出部107)は、算出した前記緯度・経度データ(緯度データ2091aおよび経度データ2091b)に基づいて、背景DBを参照し、背景データ(背景実体データ2092)を抽出する(ステップS15)。
[背景DB]
【0080】
ここで、図7は本発明の好適な実施形態の一例に係る背景DB209を示す図である。
【0081】
図7に示すように、記憶部200は、緯度データ2091aおよび経度データ2091bをキーとして、「背景画像/春/昼/1」、「背景画像/夏/昼/1」、「背景画像/秋/昼/1」・・・といった背景実体データ2092を記憶している。
【0082】
例えば、「季節」が「春」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「背景画像/春/昼/1」の背景実体データとして「sunahama11.GIF」を、「季節」が「夏」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「背景画像/夏/昼/1」の背景実体データとして「sunahama21.GIF」を、「季節」が「秋」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「背景画像/秋/昼/1」の背景実体データとして「sunahama31.GIF」を、緯度データ2091aとして「25°51’」および経度データ2091bとして「135°50’」にそれぞれ関連付けて記憶している。
【0083】
このように、背景DB209は、複数の背景実体データ2092を緯度データ2091aおよび経度データ2091bに関連付けて管理している。
【0084】
ここで、背景実体データ2092は、この実施例においては画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。あるいはそれらの組合せ(例えば画像データと音声データの組合せ)であってもよい。本発明においては、最終的にユーザの端末20に送信するアバターの一部を構成するデータとして取り扱うことが可能なものが全て含まれる。
【0085】
ここで、この実施例においては、緯度データ2091aおよび経度データ2091bは、それぞれ1箇所のみで記憶しているが、例えば、緯度データ2091aは25°49’ないし25°53’、経度データ2091bは135°48’ないし135°52’など、所定の範囲の幅を持っていてもよい。あるいは、砂浜やゴルフ場など、実際の地図上で当該施設等が地図上で占める領域に応じて多角形の内側を領域として記憶しておいてもよい。
【0086】
このように、緯度・経度データは状況に応じて適宜その範囲を設定し、調整してよい。このことにより、ユーザが地図上でマウスポインタを移動させて指定する緯度・経度の入力をする際に、使い勝手が向上するように、狭すぎず、広すぎない適当な大きさに適宜設定することができる。
【0087】
ここで、再び図2に戻って背景データ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、制御部100(背景データ送信部108)は、抽出した背景データを前記ユーザの端末へ送信する(ステップS16)。
[アバター背景検索結果画面]
【0088】
ここで、図9は、ステップS16の後ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【0089】
図9に示すように、端末20の表示部(表示装置1022)は、「アバター背景検索結果画面」において、ユーザが指定した検索条件に基づいて抽出した背景のリストを表示する。
【0090】
図9の例においては、検索条件として、「位置」が砂浜の海岸付近の場所を指定し、「季節」が「夏」、「時間」が「昼」の場合に、端末20の表示部(表示装置1022)は、「砂山」、「やしの木」、「デッキチェアとビーチパラソル」を含んだ砂浜の背景画像のリストを表示している。
【0091】
この後、端末20は、ユーザからのクリック操作などによる選択操作を受け付けることによって、これらの背景をアバターに適用して当該選択操作を受け付けた背景を当該アバターに適用してその画像を表示する。
【0092】
次に、制御部100は、これら一連の処理を終了してよいという指示を管理者等から受け付けるまで、ステップS11からステップS17までの一連の処理を繰り返す(ステップS17)。
[別の実施形態]
【0093】
図10は、本発明の好適な実施形態の別の一例に係るアバター背景検索画面の例を示す図である。
【0094】
図10に示すように、前記ユーザの端末20は、前記ユーザのマウスポインタの移動操作を受け付けることにより、背景データが設定されている緯度・経度に相当する位置に、前記ユーザのマウスポインタが位置づけられた場合に、設定されている背景データのサムネイルを表示する。ここで、サムネイルとは、コンピュータで画像や文書ファイルのデータのイメージを小さく表示したものであり、この実施例においては、前記ユーザの端末20は背景データのイメージを小さく表示し、背景データそのものの表示を行う以前にその内容を前記ユーザが確認するために表示するものである。
【0095】
このような表示技術は、「Ajax」として知られているXMLによるWebデータの送信プロトコル等によって実現することができる。具体的には、地図データをサーバ10からユーザの端末20に送信する際に、送信する当該地図データの緯度・経度範囲に設定されている背景データのサムネイルデータを同時に送信しておく。そして、端末20は、前記ユーザの操作を受け付けることによってマウスポインタが、当該背景データが設定されている緯度・経度位置の相当するピクセル位置に合わせられた場合に、サーバ10からあらかじめ送信しておいたサムネイルデータを画面に表示する。
【0096】
このことにより、端末20は、ユーザからの検索要求を「送信」ボタンの押下操作によって受け付ける以前に、検索可能な背景データのサムネイル画像を画面に表示させることができる。
[サムネイルDB]
【0097】
ここで、図8は、本発明の好適な実施形態の別の一例に係るサムネイルDB209Sを示す図である。図8に示すように、記憶部200は、緯度データ209S1aおよび経度データ209S1bをキーとして、「サムネイル画像春昼1」、「サムネイル画像夏昼1」、「サムネイル画像秋昼1」、といったサムネイル実体データ209S2を記憶している。ここで、サムネイル実体データ209S2は、上述の背景実体データ2092と同様に、この実施例においては画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。あるいはそれらの組合せ(例えば画像データと音声データの組合せ)であってもよい。
【0098】
例えば、「季節」が「春」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「サムネイル画像春昼1」のサムネイル実体データとして「sunahama11_S.GIF」を、「季節」が「夏」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「サムネイル画像夏昼1」のサムネイル実体データとして「sunahama21_S.GIF」を、「季節」が「秋」、「時間」が「昼」を指定した場合に対応する「サムネイル画像秋昼1」のサムネイル実体データとして「sunahama31_S.GIF」を、緯度データ209S1aが「25°51’」および経度データ209S1bが「135°50’」にそれぞれ関連付けて記憶している。
【0099】
このように、サムネイルDB209Sは、複数のサムネイル実体データ209S2を緯度データ209S1aおよび経度データ209S1bに関連付けて管理している。
【0100】
ここで、この実施例においては、緯度データ209S1aおよび経度データ209S1bは、それぞれ絶対値で記憶しているが、例えば、緯度データ209S1aは25°49’ないし25°53’、経度データ209S1bは135°48’ないし135°52’など、所定の範囲の幅を持っていてもよい。あるいは、砂浜やゴルフ場など、実際の地図上で当該施設等が地図上で占める領域に応じて多角形の内側を領域として記憶しておいてもよい。
【0101】
このように、緯度・経度データは状況に応じて適宜その範囲を設定し、調整してよい。このことにより、ユーザが地図上でマウスポインタを移動させて指定する緯度・経度の入力をする際に、使い勝手が向上するように、狭すぎず、広すぎない適当な大きさに適宜設定することができる。
[サーバのハードウェア構成]
【0102】
図11は、図1で説明したサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ10は、制御部100を構成するCPU(Central Processing Unit)1010(マルチプロセッサ構成ではCPU1012など複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン1005、通信I/F1040、メインメモリ1050、BIOS(Basic Input Output System)1060、USBポート1090、I/Oコントローラ1070、ならびにキーボードおよびマウス1100等の入力手段や表示装置1022を備える。
【0103】
I/Oコントローラ1070には、テープドライブ1072、ハードディスク1074、光ディスクドライブ1076、半導体メモリ1078、等の記憶手段を接続することができる。
【0104】
BIOS1060は、サーバ10の起動時にCPU1010が実行するブートプログラムや、サーバ10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
記憶部200を構成するハードディスク1074は、サーバ10がサーバとして機能するための各種プログラムおよび本発明の機能を実行するプログラムを記憶しており、さらに必要に応じて各種データベースを構成可能である。
【0106】
光ディスクドライブ1076としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク1077を使用する。光ディスク1077から光ディスクドライブ1076によりプログラムまたはデータを読み取り、I/Oコントローラ1070を介してメインメモリ1050またはハードディスク1074に提供することもできる。また、同様にテープドライブ1072に対応したテープメディア1071を主としてバックアップのために使用することもできる。
【0107】
サーバ10に提供されるプログラムは、ハードディスク1074、光ディスク1077、またはメモリーカード等の記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、I/Oコントローラ1070を介して、記録媒体から読み出され、または通信I/F1040を介してダウンロードされることによって、サーバ10にインストールされ実行されてもよい。
【0108】
前述のプログラムは、内部または外部の記憶媒体に格納されてもよい。ここで、記憶部200を構成する記憶媒体としては、ハードディスク1074、光ディスク1077、またはメモリーカードの他に、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク1074または光ディスクライブラリー等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してプログラムをサーバ10に提供してもよい。
【0109】
ここで、表示装置1022は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、サーバ10による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
【0110】
ここで、入力手段は、ユーザによる入力の受付を行うものであり、キーボードおよびマウス1100等により構成してよい。
【0111】
また、通信I/F1040は、サーバ10を専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して端末と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信I/F1040は、モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0112】
以上の例は、サーバ10について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータをサーバ装置として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。したがって、本発明において一実施形態として説明したサーバにより実現される機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することにより、あるいは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。
[端末のハードウェア構成]
【0113】
端末20も、上述のサーバ10と同様な構成を持つ。また、上述の例ではいわゆるコンピュータで実現した例について説明したが、さらに、本発明の原理が適用可能である限り、携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)、ゲーム機等の様々な端末で実現してよい。
【0114】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータ・システム1の全体構成およびサーバ10の機能構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10による背景データ送信メイン処理を示すフローチャートである。
【図3】ステップS13の前にユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係るアバターDBを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係るアイテムDBを示す図である。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係る地図DBを示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態の別の一例に係る背景DBを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態の別の一例に係るサムネイルDBを示す図である。
【図9】ステップS16の後ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【図10】ステップS13の前にユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の別の一例を示す図である。
【図11】サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0116】
1 コンピュータ・システム
10 サーバ
20 ユーザの端末
30 通信ネットワーク
105 地図データ送信部
106 位置データ抽出部
107 背景データ抽出部
108 背景データ送信部
201 アバターDB
202 アイテムDB
208 地図DB
209 背景DB
209S サムネイルDB
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバが前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信する方法であって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出すステップと、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信するステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップと、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信するステップにおいて、前記サーバは、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信する請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続され、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信するサーバであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えるサーバ。
【請求項6】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項5または請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信する請求項5から請求項7のいずれかに記載のサーバ。
【請求項9】
通信ネットワークを介して接続されたユーザの端末と、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを前記ユーザの端末に送信するサーバと、を含んで構成するシステムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、を備え、
前記ユーザの端末は、送信された前記地図データを、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために表示する手段と、
前記ユーザから前記表示した地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより緯度・経度データを決定する手段と、
決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記サーバは、前記ユーザの端末から、決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えるシステム。
【請求項10】
前記ユーザの端末は、前記背景データの季節を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記季節を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザの端末は、前記背景データの時間を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記時間を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項9または請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記サーバは、前記記憶部において、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる背景データのサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信し、
前記ユーザの端末は、送信された前記プログラムを実行することにより、前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示する手段を備える、請求項9から請求項11のいずれかに記載のシステム。
【請求項13】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバに前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信させるプログラムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記サーバに、前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照させて、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出させるステップと、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信させるステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照させ、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出させるステップと、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信させるステップと、を実行させるプログラム。
【請求項1】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバが前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信する方法であって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出すステップと、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信するステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップと、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出するステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に関連付けられた背景のサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信するステップにおいて、前記サーバは、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信する請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続され、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信するサーバであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えるサーバ。
【請求項6】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段は、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項5または請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記記憶部は、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる緯度・経度データに関連付けられた背景のサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信する請求項5から請求項7のいずれかに記載のサーバ。
【請求項9】
通信ネットワークを介して接続されたユーザの端末と、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを前記ユーザの端末に送信するサーバと、を含んで構成するシステムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照して、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出す手段と、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段と、を備え、
前記ユーザの端末は、送信された前記地図データを、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために表示する手段と、
前記ユーザから前記表示した地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより緯度・経度データを決定する手段と、
決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記サーバは、前記ユーザの端末から、決定した前記緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照し、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段と、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えるシステム。
【請求項10】
前記ユーザの端末は、前記背景データの季節を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記季節を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から季節を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記季節を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザの端末は、前記背景データの時間を指定するデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた前記時間を指定するデータを前記サーバに送信する手段と、をさらに備え、
前記サーバは、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出する手段において、前記ユーザの端末から時間を指定するデータをさらに受信し、前記背景テーブルを参照し、前記時間を指定するデータに基づいて背景データを抽出する請求項9または請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記サーバは、前記記憶部において、前記ユーザの端末において前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムをさらに記憶し、前記サムネイルを示すサムネイルデータを緯度・経度データに関連付けて、サムネイルテーブルとしてさらに記憶しており、
前記地図データを前記ユーザの端末に送信する手段は、前記背景データのサムネイルを表示するためのプログラムを送信し、送信する地図データの表示範囲に含まれる背景データのサムネイルデータを、前記サムネイルテーブルを参照して抽出し、さらに前記ユーザの端末に送信し、
前記ユーザの端末は、送信された前記プログラムを実行することにより、前記ユーザの操作を受け付けることにより、前記ユーザの端末に表示した地図上で所定の緯度・経度の位置が指定された場合に前記所定の緯度・経度に対応する前記背景データのサムネイルを表示する手段を備える、請求項9から請求項11のいずれかに記載のシステム。
【請求項13】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバに前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータと組み合わせるための背景データを送信させるプログラムであって、
前記サーバは、地図データを、緯度・経度データに関連付けて、地図テーブルとして記憶し、前記背景データを、緯度・経度データに関連付けて、背景テーブルとして記憶する記憶部を備えており、
前記サーバに、前記ユーザの端末から、前記ユーザが背景データの検索の際に参照するために、緯度・経度データを指定して地図データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記地図テーブルを参照させて、前記緯度・経度データに基づいて前記地図データを読み出させるステップと、
読み出した前記地図データを前記ユーザの端末に送信させるステップと、
前記ユーザの端末から、送信した前記地図データの所定の位置の指定を受け付けることにより決定した緯度・経度データを指定して、前記背景データの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記背景テーブルを参照させ、前記緯度・経度データに基づいて背景データを抽出させるステップと、
抽出した前記背景データを、前記ユーザの端末に送信させるステップと、を実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−328704(P2007−328704A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−161101(P2006−161101)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】
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