説明

脊椎矯正筋肉トレーニング装置

【課題】小型且つ簡易に組むことが出来て、脊椎の矯正を簡単に行うことのできる脊椎矯正装置を提供する。
【解決手段】使用者の脊椎を矯正する脊椎矯正装置(10)である。前方(A)を向いて体幹を起立させた使用者の脊椎を挟んだ対称位置に対称の運動を与えるように腰部を揺動せしめる下肢運動部(20)と、下肢運動部(20)の前方に設けられて使用者の両手で把持される一対の握り部(51a、51b)と、下肢運動部(20)を駆動させた状態で下肢運動部(20)の前方(A)の位置と側方の位置との間で握り部(51a、51b)を下肢運動部(20)に対して相対的に移動させる制御部と、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の上肢の筋肉トレーニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
左右対称に上肢にて左右対称に運動を与える装置はある。
【0003】
ところで、人間は日常性生活において右利き、左利き等の個人差があり左右対称の運動は取られていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カイロプラクターなどの専門家による手技と同様に、装置によって、特定の脊椎起立筋群の収縮力を活性化させて脊椎の自己矯正効果を得るためには、特定の部位に正しく繰り返し運動を付与しなければならない。すなわち、使用者と脊椎矯正装置との相対的位置関係を厳密に調整する必要がある。かかる調整のための位置決めの機構装置の構造は複雑になり、装置が大型になりがちである。
【0005】
本発明は上記した状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、小型且つ簡易に組むことが出来て、他動的に人体に下記のように力を加える事により、脊椎の矯正を簡単に行うことのでき、且つ、本発明者は人間が左右差のある生活をしている為、左右差のある上肢、及び上肢運動にかかわるところに運動を与える筋肉トレーニング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による筋肉トレーニング装置は、使用者の脊椎を矯正するであって、前方を向いて体幹を起立させた前記使用者の脊椎を挟んだ対称位置に運動を与えて腰部を揺動せしめる下肢運動部と、前記下肢運動部の前方に設けられて前記使用者の両手で把持される一対の握り部と、前記下肢運動部を駆動させた状態で、前記下肢運動部の前記前方の位置と側方の位置との間で前記握り部を前記下肢運動部に対して相対的に移動させる制御部と、を含むみ、把持部の運動は左右対称でない運動制御部を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明の装置によれば、脊椎を捻ることで脊椎の歪みに合わせて脊椎起立筋群のうちの横突棘筋が伸ばされた状態となる。そして、使用者の脊椎を挟んだ対称位置に運動を与えて腰部を揺動せしめることで腰部の位置を安定させ、脊椎のうちの椎骨同士に小刻みな震えを伝達させるのである。特に脊椎の歪みを生じた部分に震えが吸収されて、当該部位に関連する横突棘筋を伸びた状態からさらに伸びた状態に繰り返し変位させ得るのである。つまり、使用者と脊椎矯正装置との相対的位置関係を厳密に調整することなく、歪みを生じた脊椎の矯正を簡単に行うことが出来る。かかる発明によれば、脊椎矯正装置への使用者の位置決めのための機構を必要としないから、装置を小型且つ簡易に組むことが出来る。
【0008】
上記発明において、前記下肢運動部は、前記使用者を起立させた状態でその両肢を介して前記腰部を揺動せしめることを特徴としてもよい。下肢からは、脊椎を挟んだ骨盤の左右対称位置に運動が与えられる。下肢運動部が 脊椎を挟んだ骨盤の左右対称位置に 運動を与えて使用者の腰部を揺動せしめることで腰部の位置を安定させ、椎骨同士に小刻みな震えを伝達させ得る。
【0009】
上記発明において、前記下肢運動部は前記使用者の前記下肢の左右を逆位相に上下動せしめる踏み板を含むことを特徴としてもよい。下肢の左右に逆位相の上下運動が与えられ、脊椎と骨盤との接続位置は骨盤の揺動のほぼ中心となるため、椎骨同士に小刻みな震えを伝達させ得るのである。
【0010】
上記発明において、前記下肢運動部は前記使用者の前記下肢の足裏面を前傾及び後傾させるよう軸の周りで揺動する踏み板であって、前記軸は前記使用者の脊椎の直下に配置されることを特徴としてもよい。使用者の下肢の足裏面を前傾及び後傾させるように使用者の左右方向に伸びる軸が脊椎の直下に配置されることで、脊椎を挟んで骨盤の前後対称位置にそれぞれ逆位相の上下運動が与えられる。使用者が立位のバランスを図ろうとするときの運動と共に、椎骨同士には小刻みな震えを伝達させ得る。
【0011】
上記発明において、前記一対の握り部は水平に配置された単一の棒状の両端部にそれぞれ設けられていることを特徴としてもよい。使用者は把持部を回外位又は回内位のどちらで把持するかを適宜選択できる。特に回外位に把持部を把持した場合には、回内位に把持した場合よりも上肢の脇部が締まるため体幹の位置が安定する。これにより脊椎の歪みを生じた部分に震えが十分に吸収されて、当該部位に関連する横突棘筋を伸びた状態からさらに伸びた状態に繰り返し変位させ得る。
【0012】
上記発明において、前記棒状体は長手方向中心部近傍の回転軸の周囲において水平を維持したまま揺動することを特徴としてもよい。両上肢から脊椎を挟んだ肩部に振動を導入することで、脊椎の長さ方向に沿った脊椎の捻りの中心軸を定め得て、使用者の姿勢を安定させ得る。
【0013】
上記発明において、前記棒状体は長手方向中心部近傍の回転軸の周囲において水平を維持したまま揺動し、且つ左右対称でない揺動をすることを特徴としてもよい。この運動により人間の左右差のある生活環境においての弊害から起こる左右の筋肉の疲れ(疼痛)等、
を取る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】脊椎の矯正についての原理の図である。
【図2】脊椎の矯正についての原理の図である。
【図3】本発明による脊椎矯正装置の斜視図である。
【図4】本発明による脊椎矯正装置の要部の断面図(断面4−4)である。
【図5】本発明による脊椎矯正装置の要部の斜視図である。
【図6】本発明による脊椎矯正装置の要部の上面図である。
【図7】本発明による脊椎矯正装置の要部の断面図(断面7−7)である。
【図8】本発明による脊椎矯正装置の要部の断面図(断面8−8)である。
【図9】本発明による脊椎矯正装置の要部の上面図である。
【図10】本発明による脊椎矯正装置の要部の分解斜視図である。
【図11】本発明による脊椎矯正装置の制御図である。
【図12】本発明による脊椎矯正装置の要部の斜視図である。
【図13】本発明による脊椎矯正装置の要部の断面図(断面13−13)である。
【図14】本発明による脊椎矯正装置の要部の上面図である。
【図15】本発明による脊椎矯正装置の要部の断面図である。
【図16】本発明による脊椎矯正装置の要部を上部から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、本発明によって脊椎の矯正効果を得るための原理、及び、運動効果を説明する。
【0016】
図1に示すように、脊椎1を構成する椎骨2を支持するための図示しない脊椎起立筋群のうちの横突棘筋5は、椎骨2の側方の横突起4とその上方の椎骨2の後方(背面側)の棘突起3とを接続する筋肉である。例えば、脊椎を側屈させると、左右の横突棘筋5のうち、一方の横突棘筋5−2が伸張する。健康な者であれば、横突棘筋5−2の収縮力により脊椎1の側屈は解消される。しかしながら、横突棘筋5−2の収縮力が低下している場合には、脊椎1の側屈を解消させることができない。側屈の完全な解消を達し得ない脊椎1、すなわち、側屈の慢性化した脊椎1は、側屈した側に傾く。
【0017】
図2に示すように、脊椎1に捻りを与えると、下方(図面奥側)に位置する椎骨2’の横突起4’とその上方に位置する椎骨2の棘突起3との距離が長くなるため、横突棘筋5−2は伸張される。続いて、横突棘筋5−2の伸張とともに、上半身を起立状態にした人体に、腰部を揺動させるような運動を与える。すると、腰部の揺動は、椎骨2及び2’を互いに小刻みに振るわせて吸収される。つまり、腰部を揺動させる運動によって、横突棘筋5−2には、伸びた状態とさらに伸びた状態との間の繰り返し運動が与えられる。その結果、収縮力の低下した横突棘筋5−2は、収縮力が活性化し、上記した脊椎1の捻りを解除した後にあっては、活性化した収縮力により脊椎の側屈が解消され、脊椎が矯正され得るのである。
【0018】
次に、本発明の1つの実施例である脊椎矯正装置について、図3ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】
図3に示すように、脊椎矯正装置10は、略方形の踏み板40を設けた床面上に設置される円筒形の下肢運動部20、下肢運動部20の外周側を覆う円環状の回動部30、回動部30から鉛直上方に伸びる円筒形の回動柱60、回動柱60近傍にあって回動部30から鉛直上方に伸びる柱53、柱53上端に配設される操作部52を含む。回動柱60の上部の嵌合部61には、ハンドル50が嵌合される。ここで、図3中に示すように、X軸、Y軸及びZ軸を定める。すなわち、踏み板40の中央から図の回動柱60に向かって右方向を+X、上方向を+Y、前方を+Zとする。また、下肢運動部20の前方(+Z方向)に基準点Aを設ける。
【0020】
図4ないし図6を参照すると、下肢運動部20は、略円筒形の中央筐体21に設けられる。中央筐体21には、外周側に向けて略半周に渡り連続したラックギア29が設けられ、底面21aには床と接する足部70が少なくとも3つ以上設けられる。また、中央筐体21はその頂面に略矩形の開口部22を有し、開口部22を閉塞するようにして踏み板40が中央筐体21の内側から外側へ向けて突出するように設けられる。踏み板40は、長方形の金属板の周囲に沿って屈曲部40aを有する略皿状の一体成形部材である。踏み板40の裏面には、Z軸と平行な中心軸M1に沿った方向に離間して2つの回転軸取付部材40bが設けられている。回転軸取付部材40bは中心軸M1に沿った貫通穴40b’を有する。中央筐体21には中心軸M1に沿った方向に2つの軸受28が離間して設けられる。シャフト41は、踏み板40の2つの回転軸取付部材40bの貫通穴40b’に貫挿され、軸受28の上部に設けられた凹部28’によって回動自在に支持される。これにより踏み板40は中心軸M1に沿って配置されるシャフト41を中心に揺動自在となる。踏み板40の表面には、使用者の下肢を配置すべき位置を示す足裏の形状を描いた踏部44a及び44bが中心軸M1を挟んで対称位置に設けられている。踏み板40の裏面には、2つの連接棒取付部材40’が中心軸M1から−X方向に所定距離だけオフセットしてそれぞれ取り付けられている。
【0021】
図6を参照すると、中央筐体21に取り付けられたステイ25には、Z軸に沿ったシャフト45が回動自在に支持されており、その両端にはクランク円板26が固定されている。クランク円板26の回転軸から外周方向にオフセットされた位置には、連接棒42の一端部がピン27によって回動自在に連結され、連接棒42の他端部は連接棒取付部材40’(図5参照)に連結されている。クランク円板26は、シャフト45を介してギアやプーリー等からなる動力伝達部23に連結され、さらに、動力伝達部23はモータなどを含む中央駆動部24に連結されている。中央駆動部24は中央部モータ制御部101によって駆動速度などを制御可能としている。
【0022】
中央駆動部24内のモータが作動し、連結された動力伝達部23を介してクランク円板26を回転させると、連接棒42は、中心軸M1を有するシャフト41を支点として連接棒取付部材40’を上下に往復動させる。これにより踏み板40は、シャフト41を回転軸としてシーソー動する。上記した踏み板40の踏部44a及び44b近傍において、使用者の両足裏面を上下動させるストロークは、脊椎に震えを生じさせるのに過大すぎない量である3cm以下であることが好ましく、2cm以下であることがより好ましい。
【0023】
図4に示すように、下肢運動部20の底部外周には、外周側に突出した鍔部71が設けられる。鍔部71の上面は平滑に研磨され、ローラ72と接する。ローラ群72は、下肢運動部20に対して回動部30が回動自在となるように、回動部30下端内側部に少なくとも3個以上配置される。
【0024】
図7を参照すると、回動部30を区画する回動筐体33内には、回動モータ制御部102により駆動速度などを制御可能な、ギアやモータなどを含む回動駆動部31が固設される。回動駆動部31は、回動部30の回動軸と直交する回転軸L2を有するウォームギア32に連結されている。ウォームギア32は回動筐体33の内周側に設けられた窓34を介して、中央筐体21の外周の約半周に渡って設けられたラックギア29と噛合されている。回動駆動部31によりウォームギア32を回転させると、回動部30は下肢運動部20の外周を基準点A(図3参照)に対して左右約90度まで回動し得る。
【0025】
図3、図8及び図9を参照すると、回動部30の基準点A近傍において、回動筐体33の頂面に貫通穴37が削孔されている。貫通穴37には中空の回動柱60が貫挿され、その下端部は回動筐体33の内部において底面及び頂面裏側に設けられた軸受36a及び36bにてY軸と平行な回転軸M2を中心にして回転自在に支持されている。回動筐体33内部に位置する回動柱60の下端部には、−X方向に突出した羽根部材64a及び64bが接合されている。羽根部材64a及び64bは、互いに離間して且つ互いに対向する対向面64sが回転軸M2に平行になるように回動柱60に接合されている。羽根部材64a及び64bの間には羽根部材64a及び64bに当接するようにカム36が設けられる。カム36は回転軸M2と直交するカム回転軸M3を有する。カム36はカム回転軸M3に対して偏心した円板で、ギアやモータなどを含む揺動駆動部35に連結されている。揺動駆動部35は、揺動モータ制御部103によって駆動速度などを制御可能である。
【0026】
揺動駆動部35を作動させてカム36を回転させると、羽根部材64a及び64bがカム36の回転によって往復動をし、これに伴い回動柱60は回転軸M2を中心に往復運動を繰り返す。これにより、回動柱60の上部に嵌合されたハンドル50は、回転軸M2を中心にX−Z平面内で揺動する。ハンドル50の把持部51a及び51b近傍の前後動のストロークは8cm以下であることが好ましい。
【0027】
図3及び図10を参照すると、回動柱60の上部には断面略矩形の嵌合部61が形成され、Y軸方向に互いに離間して削孔された複数の高さ調節用孔61’が設けられる。嵌合部61にはハンドル50の嵌合孔56が嵌合される。そして、ハンドル50の中央に設けられた貫通孔50’と高さ調節用孔61’のうちの1つとを連通させて、その連通穴にピン54を通すことによってハンドル50を固定するのである。この構成により、ハンドル50は高さが調整可能となる。ピン54が脱落するのを防止する機構をピン54に設けると好適である。ハンドル50の両端部には把持部51a及び51bが設けられ、その端部には回動用スイッチ55a及び55bが設けられる。また、把持部51aの内側には揺動用スイッチ55cが設けられる。回動用スイッチ55a、55b及び揺動用スイッチ55cは、図示しないハンドル内の配線を介して配線65a、65b及び65cにそれぞれ接続され、配線65a、65b及び65cは、中空の回動柱60内部を通って後述する中央制御部100に接続される。
【0028】
本発明による脊髄矯正装置の制御図である図11を参照すると、操作部52及び回動用スイッチ55a、55b及び揺動用スイッチ55cは、中央制御部100に接続される。中央制御部100には、中央部モータ制御部101、回動モータ制御部102、及び揺動モータ制御部103が接続される。操作部52及び回動用スイッチ55a、55b及び揺動用スイッチ55cを操作することにより、中央制御部100から各制御部に動作信号が送出され、踏み板40をシーソー動させる中央駆動部24、回動部30を回動させる回動駆動部31、ハンドル50を揺動させる揺動駆動部35をそれぞれ制御し得るのである。
【0029】
次に、脊椎矯正装置10の使用方法及び動作について、図3ないし図11を用いて詳細に説明する。
【0030】
横突棘筋5に収縮力の低下した部位がある場合、自ら上半身を捻ると当該部位を無意識にかばって上半身の捻り角度が浅くなる。したがって、使用者は、予め立位若しくは座位で腰部を動かさないようにして自らの上半身を左右に捻り、捻り可能な角度について、左右どちらの捻り方向の方が浅いかを確認する。そして、自ら上半身を捻った場合における捻り角度の浅い方に、脊椎矯正装置10による捻りを与えて、さらに腰部へも揺動を与えて、収縮力の低下した横突棘筋5を伸張させるのである。
【0031】
図3を参照すると、まず、使用者は足裏の形状を記載された踏部44a及び44bに足裏面を載せて基準点Aを正面にして起立する。使用者の前腕を略水平にしてハンドル50を回内位若しくは回外位で把持し、使用者の肩との位置関係をハンドル50の移動の際に大きく変化させないで済むように、ハンドル50の高さを胸部から腹部近傍の間で調整する。ここで、回内位とは、前腕を略水平にしたときに、親指を内側にして掌を下方に向けた場合の肘関節に対する手関節の向きを言う。また、回外位とは、親指を外側にして掌を上方に向けた場合の肘関節に対する手関節の向きを言う。更に中間位とは、親指を上側にして掌を側方に向けた場合の肘関節に対する手関節の向きを言う。
【0032】
次に操作部52を操作して回動部30の回動する角速度を調整する。角速度は、体幹及び脊椎に捻りを与える速度でもあるので、使用者の身体に無理を生じさせないよう、好ましくは5〜45度/秒の範囲で調整され得る。
【0033】
次に、下肢運動部20の踏み板40をシーソー動させる周波数を決定する。かかる周波数は、脊椎を構成する椎骨を小刻みに振動させるのに必要な周波数、即ち、2〜22Hzの範囲内で任意に定め得る。使用者は操作部52に決定した周波数値を入力して、所望の周波数で下肢運動部20を始動させる。詳細には、図3、図4及び図11を参照すると、操作部52を操作することにより、中央制御部100から中央部モータ制御部101を介して、中央駆動部24に電力が供給される。図示しないモータの回転数は、始動後であっても操作部52の操作によって変更可能である。中央駆動部24によって得られる駆動力は、動力伝達部23を介して、クランク円板26を回転させる。クランク円板26の回転は、連接棒42によって踏み板40のX軸方向両端部を中心軸M1を支点に上下動せしめる運動に変換される。即ち踏み板40は、中心軸M1を支点にシーソー動するのである。踏部44a及び44bは、中心軸M1を挟んで左右対称に設けられているから、これらは互いに逆位相で連動して動く。
踏み板40のシーソー動の中心軸M1が使用者の両下肢の間に来るよう配置されることで、踏部44a及び44bの動作によって下肢からは脊椎を挟んだ骨盤の左右対称位置に、それぞれ逆位相の上下運動が与えられる。下肢の左右に逆位相の上下運動が与えられることにより、脊椎と骨盤との接続位置は骨盤の揺動のほぼ中心となるため、椎骨同士に小刻みな震えを伝達させ得るのである。また、立位にある使用者は、踏み板40のシーソー動の導入に対してバランスを取るため、腰部を基準点Aに対向させたままの体勢を維持せしめられる。なお、踏み板40のシーソー動の周波数は2〜22Hzとすると好適である。
【0034】
図7、図10及び図11を参照しつつ、脊椎矯正装置10の使用方法及び動作についての説明を続ける。使用者は、回外位でハンドル50の把持部51a及び51bをそれぞれ把持する。
【0035】
使用者は、回動用スイッチ55a又は55bを親指で操作して、回動部30を回動させる。即ち、使用者が回動用スイッチ55aを右手の親指で押下すると、中央制御部100からの信号により回動モータ制御部102を介して回動駆動部31に電力が供給される。回動駆動部31のモータの回転数は、操作部52で調整した角速度を回動部30に与えるように、回動モータ制御部102により制御される。回動用スイッチ55aの押下により、ハンドル50は、基準点Aに対して左方向へ移動させるように左回動し、回動用スイッチ55aを離すことにより、その回動は停止する(若しくは、後述するように設定を変更することにより反対に向けて回動させ得る。)。同様の操作により、回動用スイッチ55bを操作することで回動部30を右方向へ回動させ得る。ここで、あらかじめ確認しておいた、左右の捻り角度のうちの角度の浅い方へ回動部30を回動させると、把持部51a及び51bを把持した使用者の腕及び肩が回動部30の回動によって捻られる。つまり、肩は、脊椎1に対して旋回させられる。よって、腰部を基準点Aに対向させたままの体勢を維持せしめられている使用者は、腰部から上方の脊椎1が捻られるのである。
【0036】
把持部51a及び51bを回外位で把持すると、上肢の脇部が締まるため、体幹の位置が安定する。これにより脊椎の歪みを生じた部分に震えが十分に吸収されて、当該部位に関連する横突棘筋を伸びた状態からさらに伸びた状態に繰り返し変位させ得る。また、使用者の脇が締って肩部にハンドル50の運動を有効に伝え得て、使用者の腕や肩の「移動の遊び」が減少し、やがて脊椎1自体にも捻りが与えられる。使用者は腕、肩及び脊椎1の周辺に痛みを感じる前に回動部30の回動を停止させる。上記したように、使用者の腰部は、下肢に対して捻りを与えられず、腰部と肩部との間で脊椎1が捻られるのである。
【0037】
脊椎1が捻られることで脊椎の歪みに合わせて脊椎起立筋群のうちの横突棘筋(図1参照)が伸ばされた状態となる。そして、使用者の脊椎を挟んだ対称位置に運動を与えて腰部を揺動せしめることで腰部の位置を安定させ、脊椎のうちの椎骨同士に小刻みな震えを伝達させるのである。特に脊椎の歪みを生じた部分に震えが吸収されて、当該部位に関連する横突棘筋を伸びた状態からさらに伸びた状態に繰り返し変位させ得るのである。つまり、使用者と脊椎矯正装置との相対的位置関係を厳密に調整することなく、歪みを生じた脊椎の矯正を簡単に行うことが出来る。かかる発明によれば、脊椎矯正装置への使用者の位置決めのための機構を必要としないから、装置を小型且つ簡易に組むことが出来る。
【0038】
本実施例においては、仮に使用者の身体の捻りの限界を超えて回動部30が回動しようとしても、例えば左方向に回動する場合にあっては使用者の右手が、回動用スイッチ55aから離れるのでただちに回動が停止する。
【0039】
次に、脊椎矯正装置10の他の使用方法及び動作について、適宜、図3ないし図11を用いて説明する。本使用方法では、ハンドル50からの運動をも使用者に与えるのである。
【0040】
図3を参照すると、使用者は脊椎矯正装置10のハンドル50の高さ及び回動部30の回動する角速度を調整する。次に、下肢運動部20の踏み板40をシーソー動させる周波数を決定する。かかる周波数は、脊椎を構成する椎骨を小刻みに振動させるのに必要な周波数、即ち、2〜22Hzの範囲内の任意の周波数から決める。この決定後、使用者は操作部52にこの周波数値を入力する。更に、操作部52を操作して、ハンドル50の揺動する周波数を2〜22Hzの範囲内で決定し、使用者は操作部52にこの周波数値を入力する。
【0041】
次に、使用者は操作部52を操作して、下肢運動部20の踏み板40を所望の周波数で始動させる。
【0042】
続いて、使用者は、所望の周波数でハンドル50を始動させ、ハンドル50の把持部51a及び51bを回外位で把持する。詳細には、図9乃至図11を参照すると、使用者は、揺動用スイッチ55cを押下し、中央制御部100から揺動モータ制御部103を介して揺動駆動部35に電力が供給され、揺動駆動部35がカム36を回転させる。回転するカム36は、回動柱60の下端部に配設される羽根部材64a及び64bの対向面64sをZ軸方向に往復動させる。これに伴い、図9における回動柱60は回転軸M2を支点に、時計方向及び反時計方向に交互に所定の角度だけ回転し、回動柱60の上部に嵌合されたハンドル50は、水平面(XZ平面)内において回転軸M2を支点に繰り返し揺動せしめられるのである。
【0043】
さらに、使用者は、上記したと同様に、回動用スイッチ55a又は55bを操作して、下肢運動部20に対して回動部30を所望の方向へ回動させ、脊椎1に捻りを与える。
【0044】
ハンドル50の揺動により、使用者の上肢にはその左右を逆位相で前後させる運動が既に与えられている。かかる揺動により、回動部30の回動に伴って脊椎1が捻りを与えられる前に、使用者の肩部の左右を逆位相で前後に揺動せしめ、脊椎の長さ方向に沿った脊椎の捻りの中心軸を定め得て、使用者の姿勢を安定させ得る。なお、この安定した姿勢を得るためには、ハンドル50の揺動周波数は、2〜22Hzであることが好ましい。
【0045】
上記した操作において、踏み板40のシーソー動とハンドル50の揺動との周波数を一致させると、上記した脊椎1の捻り中心の軸を定め易くなる。特に、踏み板40のシーソー動とハンドル50の揺動との周波数を一致させた場合において、踏部44bが最も高く上がったときに把持部51bが使用者に最も近接するように位相を調整すると、腰部と肩部の位置関係が歩行における腰部と肩部の位置関係と略一致し、脊椎1の捻り中心の軸を定め易い。
【0046】
なお、回内位で把持部51a及び51bを把持しても操作可能なように、回動用スイッチ55a及び55bは把持部の内側に設けても良い。
【0047】
また、本実施例では下肢運動部20を床面に固定して、回動部30を下肢運動部20の周囲に回動させたが、これとは逆に、回動部30を床面に固定して下肢運動部20を回転させる構造としてもよい。
【0048】
使用者が回動用スイッチ55a又は55bを押下して回動部30を回動させているときに、かかるスイッチから手を離すと、回動部30をただちに反転させるよう制御してもよい。かかる制御により、特に、使用者の身体の捻りの限界近傍においては、使用者への負担を軽減しつつ脊椎1の歪みを矯正し得る。
【0049】
また、図示しないが、シャフト41をX軸と平行に設けて、踏み板40のZ軸方向の両端部を逆位相で上下動せしめるようにしても良い。つまり、使用者の下肢の足裏面を前傾及び後傾させるように使用者の左右方向に伸びる軸が脊椎の直下に配置されることで、脊椎を挟んで骨盤の前後対称位置にそれぞれ逆位相の上下運動が与えられる。これに対して使用者は起立した姿勢を保つようにバランスを取ろうとして腰部が前後に揺動する。使用者が立位のバランスを図ろうとするときの揺動と共に、椎骨同士には小刻みな震えを伝達させ得る。その結果、横突棘筋5(図1参照)に伸びた状態とさらに伸びた状態との繰り返し運動が与えられ、横突棘筋5の低下した収縮力を活性化させ、回復した収縮力により脊椎1の歪みを矯正し得る。
【0050】
ところで、図13及び図14に示すように、踏み板40に換えて、基準点Aを挟んでX軸方向に対向して設けられる一対の踏み板91a及び91bを採用してもよい。
踏み板40を装着した態様(図6参照)と同様に、本態様においても、中央部モータ制御部101によって駆動速度などを制御可能な中央駆動部24を有する。中央駆動部24はモータを含み、ギアやプーリー等からなる動力伝達部23を介してシャフト45に、その発生する動力を伝達する。シャフト45は、Z軸に沿って設けられ、Z軸と平行な軸を回転軸に回動し得、その略両端をステイ25によって支持されている。シャフト45の両端には、シャフト45と回転軸を共有する一対のクランク円板26が配設されている。各クランク円板26には、その回転軸から同一の外周方向に同一のオフセット量を有する位置に、Z軸方向に螺子を切った挿通孔が設けられている。各挿通孔は、その両端に挿通孔を有する同一の連接棒42の一端が、ピン27によってそれぞれ取り付けられている。挿通孔に取り付けられたピン27は、同挿通孔内を回動し得る。各連接棒42の他端の挿通孔には、連結シャフト46が、同挿通孔内を回動し得るように取り付けられ、両連接棒42を連結している。連結シャフト46の中央は、X軸方向に伸びる略棒形状をなす揺動体96の一端に設けられた連接棒取付部99と、クランク円板26の回転に伴って連結シャフト46が上下動した場合に揺動体96が中心軸M1を中心に揺動し得るように連結されている。
なお、中央駆動部24、動力伝達部23、シャフト45、クランク円板26、連接棒42は、踏み板40を装着した態様と同一部材である。
図14に示すように、揺動体96は、その両端中央部にXY平面に沿ってスリットが設けられている。同スリットは、端部から中心軸M1に向けて、端部と中心軸M1との距離の略3分の1程度まで、設けられている。同スリットを挟んだ揺動体96の一端側の側壁部には、同スリットをZ軸方向に貫通し、揺動体96の長手方向(X軸方向)に延びる貫通長孔97bが設けられている。また、揺動体96は、その略中央部に貫通孔を有する回転軸取付部98を有し、シャフト41が同貫通孔にZ軸方向に貫挿されている。シャフト41は、その両端を2つの軸受28に軸支されるので、揺動体96は、中心軸M1を支点に揺動し得る。
他方、踏み板91bの下面には、鉛直方向に伸びるスライド軸92bの上端が固定される。スライド軸92bは、中央筐体21の上部を閉塞する上蓋93を貫通する筒部材94bを貫挿する。スライド軸92bの下端部には、挿通孔がZ軸方向に設けられている。
中心軸M1を支点とする揺動体96の揺動運動がスライド軸92bの上下動に変換され得るように、スライド軸92b下端部の挿通孔と、前述した揺動体96のスライド貫通孔97bは、Z軸方向に連通するピン95bが挿着される。
同様に、スライド軸92aも、その下端部の貫通孔にピン95aが挿着され、揺動体96の他端と連結され、中心軸M1を支点とする揺動体96の揺動運動がスライド軸92aの上下動に変換されるのである。
【0051】
踏み板91a及び91bは、それぞれ鉛直方向に逆位相で往復動する。踏み板91a及び91bに両足裏面を載置する使用者は、左右の下肢を通して、脊椎を挟んで骨盤の左右対称位置のそれぞれに上下動を与えられる。また右足と左足との間の距離に依存することなく、所定のストロークを正確に与え得る。かかるストロークは、好ましくは2cm以下である。
踏み板91a及び91bは、図示しないカム機構によって左右別々に上下動を与えるように構成してもよい。例えば、踏み板91aが静止している間に踏み板91bに上下の往復動を与え、続いて踏み板91bを静止させ、その間に踏み板91aに上下の往復動を与えてもよい。
踏み板40や踏み板91a及び91bには、使用者の足の甲を押圧して、足裏面を踏み板に押さえつけるような面ファスナやゴム等を使用した足の固定手段を与えることが好ましい。
【0052】
さらに、図3に掲げたハンドル50に換えて、図12に示すようなハンドル80を使用してもよい。ハンドル80は、中央に略矩形の嵌合孔86を有する。嵌合孔86には回動柱60の上部の嵌合部61(図10参照)が嵌合される。ハンドル80の両端部には、水平にスリット80a及び80bが切り込まれ、上下に対向したスライド孔89a及び89bが設けられる。スリット80a及び80bには把持体82a及び82bの一端部が挿入される。他方、スライド孔89a及び89b内には、かかる一端部に植設されたピン84a及び84bが摺動自在に係合している。L字形状の把持体82a及び82bは、ピン84a及び84bの植接された一端部から−Z軸方向に向けて伸びるスライド部83a及び83bと、X軸に平行であって互いに遠ざかる方向に屈曲する把持部81a及び81bとからなる。スライド部83a及び83bは、筒部材85a及び85b内に、摺動自在に挿通される。回動柱60が基準点Aに最も近づいた状態において、筒部材85a及び85bは、その長手方向がZ軸と平行になるように、上部固定柱87a及び87bの上端に固定される。上部固定柱87a及び87bは、回動部30上に垂直に設けられた中空の下部固定柱87c及び87d内にその一端を挿通し、上下に摺動自在に取り付けられる
【0053】
なお、上部固定柱87a及び87bは、高さ調節ピン88a及び88bと高さ調整孔90a及び90bによって、下部固定柱87c及び87dに対してその高さを調整可能とし、把持体82a及び82bの一端部がハンドル80のスリット80a及び80bに挿入され得る。
【0054】
かかる構成により、把持部81a及び81bを把持した使用者の左右の上肢に、前後方向の直線運動を左右逆位相で与え得る。このようなハンドル80を使用した場合においても、上記したハンドル50と同様に、脊椎1の捻り中心の軸を定め得る。
【0055】
図15は上肢の筋肉トレーニング装置を上方より見た図である。軸114の両端に上肢駆動装置112a、112bが各々備え付いており、その中にモータ110a、110bが各々入っていて、モータ110a、110bの回転軸に取付られたクランク部材115a、115bが上肢用運動部111a、111bに連結され、把持部117a、117bに連結され、上肢のZ方向への前後運動を与える事が出来る。 尚、把持部117a、117bの距離118は20センチメートル〜60センチメートルの幅で調節出来る様に軸114を上肢駆動運動装置112a、112bの間でスライド調節出来るように成っていて、各々の使用者の脇の幅に調節出来る事により、より外力を脊椎に伝える事ができる。
【0056】
制御装置113は左右上肢駆動装置112a、112bのモータ110a、110bに接続され電力供給の制御をし左右の上肢用運動部111a、111bの左右のストローク制御をしコントロールスイッチ116により左右差の制御もする。例えば左右同時、左右交互、左右逆位相はもとより、左1Hz、右2Hzとか、左10Hz、右3Hzなど左右のサイクル数を各々変える事ができる。この制御装置113は、中央制御部100に接続され下肢運動部と連動が出来る。基本的には右の下肢運動部が上がれば、右の上肢運動部は前方に移動するか、後方に運動し上肢下肢ともの同じサイクルとするが、使用者によっては上肢と下肢のサイクル数を変える事ができる。上肢の左右各々のサイクル数変える事により野球等の左右差のある運動で痛めた側、若しくは痛めやすい側の運動量を各々調節出来るようにする事により予防等になる。尚、図説しないが下肢の上下運動も図15の様な左右の運動差を作るため、足を置くところに左右各々モーターが備えてあり上肢運動装置と同じ機構が備えてあり、この事によりサッカー等の下肢の使用量が違う選手によって各々左右のサイクル数を変える事が出来、制御装置で制御されコントロール装置で操作され、効果も、運動で痛めた側、若しくは痛めやすい側の運動量を各々調節出来るようにする事により予防等になる。
【0057】
尚、図説しないが踏み板40に使用者の足がずれない様にスリッパの前部の様な形体を取り付けるか、踏み板40にファスナを付けもう一つのファスナが付いた帯状のもので足を固定出来る。
【0058】
又、使用者の前部に前後運動の機構を設置し背部にこの装置の機構を置かない(使用者の背部に背骨の運動を阻害するものを設置しない)ため、使用者の背骨の運動しやすい機構と成っている。
【0059】
図16は、下肢運動部20を上から見た図である。下肢運動部20の左右の上下運動の中心点Pと把持部117aの内側と把持部117bの内側を結んだ線上120で最短距離になるところにおいて、垂直に下方に伸ばした線の下肢運動部20との接点Rとの最短の距離119は、30センチメートル以内とする。31センチメートル以上だと把持部117a、117bからの体幹への回転力が肘関節、肩関節がある為、脊椎に伝わり難いためである。理想的には19センチメートル以下にする事により体幹へ回転力がより伝わる。
尚、図13の場合は、図説しないが左右の上下動踏み台91a、91bとの間に運動の中心である運動中心点Pがあり、その中心点Pからの距離とする。
【0060】
以上、本発明の実施例によれば、使用者の脊椎1に捻りを与えて横突棘筋5の伸びた状態とさらに伸びた状態との間の繰り返し運動を与え、横突棘筋5の低下した収縮力を活性化させる。脊椎1の捻りを解除した後にあっては、横突棘筋5の活性化した収縮力によって脊椎1の歪みを矯正し得るのである。
又、人によっては左右の前後運動のサイクル数を変えた方良く駆動部の左右に各々モーター、及び、その制御装置を設置する事により、可能に成るのである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の脊椎を矯正する脊椎矯正装置であって、
前方を向いて体幹を起立させた前記使用者の脊椎を挟んだ骨盤の対称位置に運動を与えて腰部を揺動せしめる下肢運動部と、
前記下肢運動部の前方に設けられて前記使用者の両手で把持される一対の握り部と、
前記下肢運動部を駆動させた状態で、前記下肢運動部の前記前方の位置と側方の位置との間で前記握り部を前記下肢運動部に対して相対的に移動させる制御部と、を含むことを特徴とする脊椎矯正装置。
【請求項2】
前記下肢運動部は、前記使用者を起立させた状態でその両肢を介して前記腰部を揺動せしめることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記下肢運動部は前記使用者の前記下肢の左右を逆位相で上下動せしめる踏み板を含むことを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記下肢運動部は前記使用者の前記下肢の足裏面を前傾及び後傾させるよう軸の周りで揺動する踏み板であって、前記軸は前記使用者の脊椎の直下に配置されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記一対の握り部は水平に配置された単一の棒状体の両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記棒状体は長手方向中心部近傍の回転軸の周囲において水平を維持したまま揺動することを特徴とする請求項5記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−212032(P2011−212032A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58690(P2010−58690)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(590004187)