説明

脳刺激用検索具

【課題】 従来のボケ防止法は、肉体に負荷がかかるなど長続きしにくかった。
【解決手段】 図形、模様等からなる基準指標と、その基準指標と同じである検索指標及びそれとは異なる擬似指標とが同一の又は異なる表示体に表示され、検索指標は一個又は数個、擬似指標は多数個とし、それら検索指標及び擬似指標の中から基準指標に対応した検索指標を探し出し可能とした。基準指標を検索表示体に開口の表示窓に表示し、基準表示体を操作することにより表示窓に表示される基準指標を切替可能とした。多数枚の基準表示体と検索表示体を見開き形式にし、基準表示体または検索表示体をめくることにより、同一平面上に表示される基準指標と検索指標及び擬似指標を切替可能とした。タイマーや報知器を設けた。検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てる等して指摘すると、その正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽しみながら脳を刺激して、脳活性化のトレーニングを行うことが可能であり、特に高齢者のボケ防止に有効な脳刺激用検索具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、人が年齢を重ねて老年期に入ると、物忘れが多くなったりする等、ボケの症状が徐々に進行することは良く知られている。ボケ防止のためには、体や頭を働かせることが有効である。そのため、高齢者は、散歩、ジョギング等の運動をしたり、新しく楽器を習う等の趣味の活動をしたりして、積極的にボケ防止に努めることが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、散歩、ジョギング等の運動や、楽器を習う等の趣味の活動によるボケ防止法には、次のような課題がある。
(1)運動は無理をすると高齢者の肉体に大きな負担がかかってしまうことがある。
(2)運動は長続きしにくい。
(3)趣味の活動の場合、なかなか上達せず、飽きてしまい、中断してしまうことが多い。また、趣味によっては高価な楽器や練習具を購入する必要があり、費用がかかり、気軽に始め難い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、高価な道具を必要とせず、安価で手軽に入手でき、楽しみながら、何処でも、脳の活性化のためのトレーニングを、飽きることなく、長期間続けることが可能な脳刺激用検索具を提供するものである。
【0005】
本件出願の脳刺激用検索具は、図形、模様、記号、文字、色彩、動植物の絵若しくはこれらの組み合わせといった基準指標と、基準指標と形状、色彩等が同じである検索指標及びそれとは異なる擬似指標とが同一の又は異なる表示体に表示され、検索指標は一個又は数個、擬似指標は多数個とし、それら検索指標及び擬似指標の中から基準指標に対応した検索指標を探し出すことができるようにし、基準指標又は検索指標及び擬似指標を切替可能とした。前記基準指標を前記検索指標及び擬似指標が表示された検索表示体の表示部に表示し、基準指標を表示部に切替表示可能とした。基準指標を表示する基準表示体と、検索指標及び擬似指標を表示する検索表示体とを別体にし、基準指標を検索表示体に開口の表示窓に表示し、基準表示体を操作することにより表示窓に表示される基準指標を切替可能とした。多数枚の基準表示体と検索表示体を見開き形式にして、基準表示体の基準指標と検索表示体の検索指標及び擬似指標が同一平面上に表示されるようにし、基準表示体または検索表示体をめくることにより、同一平面上に表示される基準指標と検索指標及び擬似指標を切替可能とした。検索開始後の経過時間または残存時間を計測するタイマーと、タイムオーバーを知らせる報知器を設けた。検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てるかそれを指で押すかして指摘すると、その指摘の正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を設けた。
【発明の効果】
【0006】
本件出願の脳刺激用検索具は次のような効果がある。
(1)基準指標の図形、模様、記号、文字、色彩、絵等と同じ図形、模様、記号、文字、色彩、絵等を、多数の擬似指標の中から探し出す(検索する)ので、脳が刺激され、活性化され、ボケ防止のトレーニングとして有効である。
(2)多数の擬似指標の中に検索指標は数個設けておけば、検索指標が1個の場合よりも検索が複雑、面倒になり、脳の刺激、活性化により一層役立つ。
(3)基準指標又は、擬似指標及び検索指標を切替表示可能であるため、それらを切り替えることにより、一つの脳刺激用検索具で種々の検索トレーニングを行うことができる。
(4)基準指標を、検索表示体に開口された表示窓に切替表示可能としたので、表示窓に表示される基準指標を変えるたびに、新たな検索トレーニングができ、慣れたり、飽きたりすること無く、使用できる。しかも、基準指標を使用する人のペースで切替表示できるので、検索が難し過ぎて飽きるといったことがなく、楽しみながら長く続けることができる。
(5)基準指標が表示された多数枚の基準表示体と、検索指標及び擬似指標が表示された検索表示体を見開き表示可能なノートや本の形式にし、基準表示体または検索表示体をめくることにより同一平面上に表示される基準指標と、検索指標及び擬似指標を切替可能としたので、多数枚の基準表示体及び検索表示体を一冊の本にまとめて、一冊の本で多種類の検索トレーニングを行うことができる。また、持ち運び、収納、整理等にも便利である。
(6)検索開始後の経過時間または残存時間を計測するタイマーを備え、タイムオーバーを知らせる報知器を備えるので、時間を測って検索トレーニングを行うことができ、短時間でスピードアップした検索を心がけることができ、脳の刺激が強まって、検索トレーニングの効果向上が期待できる。
(7)検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てるかそれを指で押すかして指摘すると、その指摘の正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を設けたので、毎回の検索成果が明確になり、トレーニングの目標設定ができ、ゲーム性もあるため、楽しみながら、飽きることなく、長く続けることができる。
(8)基準指標又は検索指標及び擬似指標の数、形、色、図形の組み合わせのバリエーション等を変えるだけで、検索の難易度を変えて、1級用、2級用といったようにレベル設定することができ、より高いレベルの検索に挑戦する喜びも生まれ、より効果的なトレーニングが可能となる。
(9)構造が簡易であり、紙や樹脂等でも作ることができるため、安価に提供することができ、誰でも手軽に入手して使用することができる。また、小型、軽量であるため、持ち運びや収納にも便利であって、時と場所を問わず、例えば膝の上などであっても使用できる。また、使用に際して特別な準備も必要ないため、気が向いたときに随時使用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(実施形態1)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を、図1、図2に基づいて詳細に説明する。本発明の脳刺激用検索具1は、図に示すように、板状の検索表示体2二枚の間に円盤状の基準表示体3を回転自在に固定してなり、表裏両面の使用を可能としてあるものである。
【0008】
前記二枚の検索表示体2は、夫々図1に示すように、厚紙製の長方形の板材であって、中央部分に表示窓4が開口され、また、長方形の一辺が切り欠かれて前記円盤状の基準表示体3の一部が露出するように切替操作窓5が開口されている。検索表示体2は、厚紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。検索表示体2の形状も、図に示す長方形には限られず、円盤形など、他の任意の形状とすることができる。検索表示体2の表面には、図形、模様、記号、文字、色彩、動植物の絵若しくはこれらの組み合わせといった検索指標6a及び擬似指標6bが複数個配置されている。図1に示す検索指標6a及び擬似指標6bは、様々な色の円を切り欠いたり組み合わせたりした、所定の規則性を持つものであるが、検索指標6a及び擬似指標6bはこれには限られず、例えば数字、文字、国旗、交通標識、トランプ、花、動物等や、それらの組み合わせ等、任意の図柄等とすることができる。検索指標6a及び擬似指標6bは、検索表示体2に直接描いたり、脱着可能なステッカーを貼りつける等、任意の手段で配置することができる。本実施形態では、二枚の検索表示体2には、夫々異なる種類の検索指標6a及び擬似指標6bを配置することが、両面で難易度の異なる検索トレーニングをする上では望ましい。また、検索表示体2の長手方向一端には、視点切替指標7も配置されている。視点切替指標7は、周囲の検索指標6a及び擬似指標6bとは関連のない図形等を用いて目立つようにすることが望ましい。
【0009】
前記基準表示体3は、図1に示すように、厚紙製の円盤状部材であって、円周部は手で把持して回転させ易いように鋸刃状に形成されている。基準表示体3は、厚紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。基準表示体3は、二枚の検索表示体2の間に、一部が前記切替操作窓5から露出する位置に配置され、回転軸8を円の中心に備えて、二枚の検索表示体2の間に回転自在に取付けられている。基準表示体3の両面のうち、検索表示体2の表示窓4内を通過する円周上には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bと形状、色彩等が同じである基準指標6cが、任意の順番で配置されている。従って、検索表示体2の表示窓4内には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bのいずれかと同じ形状、色彩等の基準指標6cが表れ、基準表示体3を回転させると、表示窓4内の基準指標6cが次々と変わるようにしてある。
【0010】
また、本発明の脳刺激用検索具1は、図2に示すように、スタンド9で支持することで、任意の角度に立てることもできる。図2に示すスタンド9は、板状の基板10上に、二枚の挟持板11が垂直に立設されたものであって、本発明の脳刺激用検索具1を挟持板11間に差し入れて垂直に立設させることができるものである。スタンド9は、図2に示すものには限られず、脳刺激用検索具1を支持して、任意の角度に立てることができるものであれば、任意のものを用いることができる。
【0011】
本実施形態の脳刺激用検索具1は、検索表示体2の四隅にゴム片等を備えて、机等に置いた場合に滑らないようにすることもできる。また、検索表示体2に紐、フック等を付けて、壁に掛けたりすることもできる。
【0012】
上記のように、図1、図2に示す脳刺激用検索具1は、検索表示体2を二枚用い、基準表示体3の両面に基準指標6cを配置して、表裏両面を使用可能としてある。もっとも、検索表示体2を一枚として、片面のみを使用可能な脳刺激用検索具とすることも可能である。また、本実施形態の脳刺激用検索具1は、検索表示体2の上下左右どの方向からも使用することができ、指による検索指標6aの指摘(指差運動)及び基準表示体3の回転を、左右どちらの手を用いてもできるようにしてある。
【0013】
(使用例1)
図1、図2に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例では、指によって検索指標6a、基準指標6cを指摘する指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3を一方に回転させて、表示窓4内に、基準表示体3上の基準指標6cを一つ表す。
(2)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上に配置された検索指標6a及び擬似指標6bの中から、表示窓4内の基準指標6cに対応した形状、色彩等の検索指標6aを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)検索指標6aを指示したら、視点切替指標7を指で指摘して、視点を表示窓4から離し、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(3)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。基準表示体3上の基準指標6cが一周したら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、指差運動盤1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bを用いて指差運動を行うこともできる。また、行う検索トレーニングは、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0014】
(実施形態2)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図3に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、基本的な構成態様は前記実施形態1記載のものと共通するが、検索表示体2及び基準表示体3の構成において実施形態1記載のものとは異なる。本実施形態の検索表示体2には、図3に示すように、検索表示体2に、表示窓4が三箇所に形成され(表示窓4a〜4c)、基準表示体3が三枚備えられている(基準表示体3a〜3c)。それに合わせて、検索表示体2には切替操作窓5も三箇所形成されている。また、本実施形態では、検索トレーニング時に視点が一つの表示窓4に固定されないため、図に示すように、検索表示体2上に視点切替指標7が設けられていない点でも実施形態1とは異なる。
【0015】
表示窓4及び基準表示体3の数は、図に示す三つには限られず、任意の数設けることができる。検索表示体2及び基準表示体3の大きさや形状は、表示窓4及び基準表示体3の数に応じて変化させることができる。また、本実施形態においても、前記実施形態1と同様に視点切替指標7を備えることも可能である。
【0016】
(使用例2)
図3に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3aを一方に回転させて、表示窓4a内に、基準表示体3a上の基準指標6cを一つ表す。
(2)表示窓4a内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4a内の基準指標6cと同じものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)次に基準表示体3bを一方に回転させて、表示窓4b内に、基準表示体3b上の基準指標6cを一つ表す。
(4)表示窓4b内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4b内の基準指標6cと同じものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(5)次に基準表示体3cを一方に回転させて、表示窓4c内に、基準表示体3c上の基準指標6cを一つ表す。
(6)表示窓4c内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4c内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(6)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。各基準表示体3a〜3b上の基準指標6cが一周したら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、脳刺激用検索具1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bの配置された検索表示体2を用いて指差運動を行うこともできる。また、上記使用例において、基準表示体3a〜3cを回転させて、各表示窓4a〜4c内に基準指標6cを表した後に、各表示窓4a〜4cについて指摘を行うようにすることもできる。また、行う検索トレーニングは、前記実施形態1と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0017】
(実施形態3)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図4に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、基本的な構成態様は前記実施形態1記載のものと共通するが、検索表示体2及び基準表示体3の構成において実施形態1記載のものとは異なる。本実施形態の検索表示体2には、図3に示すように、大中小三種類の検索指標6a及び擬似指標6bが夫々配置されている。また、基準表示体3にも、複数種類の基準指標6cを一組として表示窓4に表すことができるように、複数種類の基準指標6cを一組として複数組配置してある。また、本実施形態でも、前記実施形態2のように、基準表示体2に表示窓4を複数個形成し、基準表示体3を複数枚備えることもできる。また、本実施形態も、表示窓4内に複数個の基準指標6cが表れ、検索トレーニング時に目線が一つの表示窓4に固定されないため、図に示すように、検索表示体2上に視点切替指標7が設けられていない。
【0018】
前記検索表示体2に配置する検索指標6a及び擬似指標6bの種類は、図に示す三種類には限られず、二種類や、四種類の他、一種類であってもよく、任意の種類数とすることができる。また、検索指標6a及び擬似指標6bの種類分けは、図に示す大中小のような大きさによる種類分けの他にも、赤青黄のような色による種類分けをしたり、丸三角四角のような形による種類分けをしたり、その他相互に全く関係のない種類同士の図形、色彩、模様等を組み合わせたりする等、任意の種類分けをすることができる。また、前記基準表示体3に配置される一組の基準指標6cは、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6bを全種類一つずつ含むものには限られず、所定の種類の図形、色彩、模様等を複数個含むものとしたり、所定の種類の図形、色彩、模様等を含まないものとする等、表示窓4内に複数個の基準指標6cを表示できるものであれば任意の組み合わせのものとすることができる。また、本実施形態においても、前記実施形態1と同様に視点切替指標7を備えることも可能である。
【0019】
(使用例3)
図4に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3を一方に回転させて、表示窓4内に、基準表示体3上の基準指標6cを一組表す。
(2)表示窓4内の一組の基準指標6cのうち一つを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)次に表示窓4内の一組の基準指標6cのうち他の一つを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(4)最後に表示窓4内の一組の基準指標6cのうち残りの一つを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(5)表示窓4内の全ての基準指標6cを指示したら、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(5)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。基準表示体3上の基準指標6cの組が一周したら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、脳刺激用検索具1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bの組を用いて指差運動を行うこともできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0020】
(実施形態4)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図5に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、基本的な構成態様は前記実施形態1記載のものと共通するが、検索表示体2及び基準表示体3の形状において実施形態1記載のものとは異なる。本実施形態の検索表示体2には、図5に示すように、切替操作窓5が形成されておらず、検索表示体2は長方形としてある。また、本実施形態では、図4に示すように、厚紙製の帯状の基準表示体3が備えられている。基準表示体3は、厚紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。前記実施形態1と同様に、基準表示体3の片面又は両面には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bのいずれかと同じ図形、色彩等の基準指標6cが、基準表示体3の長手方向に任意の順番で配置されている。基準表示体3は、二枚の検索表示体2の間に、長手方向一端部又は両端部を検索表示体2の外方に突出させて長手方向に往復スライド可能なように、且つ表示窓4内に基準表示体3上の基準指標6cが表れる位置に備えられている。従って、検索表示体2の表示窓4内には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bのいずれかと同じ基準指標6cが表れ、基準表示体3を往復スライドさせると、表示窓4内に表示される基準指標6cが次々と変わるようにしてある。本実施形態においても、基準表示体3を保持し、往復スライドさせることが可能であれば、検索表示体2を一枚として、片面のみを使用可能な脳刺激用検索具とすることも可能である。また、本実施形態でも、前記実施形態2のように、基準表示体2に表示窓4を複数個形成し、基準表示体3を複数本備えることもできる。その場合は、検索表示体2上に視点切替指標7を設けないようにすることもできる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1においても、前記実施形態2記載のものと同様に、検索表示体2上に複数種類の検索指標6a及び擬似指標6bを配置し、基準表示体3にも複数種類の基準指標6cを複数組配置して、表示窓4内に複数種類の基準指標6cを一組として同時に表れるようにすることもできる。
【0021】
(使用例4)
図5に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3を一方にスライドさせて、表示窓4内に、基準表示体3上の基準指標6cを一つ表す。
(2)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)検索指標6aを指示したら、視点切替指標7を指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(3)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。基準表示体3上の基準指標6cが最後まで送り出されたら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、脳刺激用検索具1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bを用いて指差運動を行うこともできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0022】
(実施形態5)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図6(a)(b)に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具は、図に示すように、本の体裁をとる点で前記各実施形態記載のものとは異なる。本実施形態の脳刺激用検索具1は、図6(a)に示すように、本の右ページを検索表示体2とし、複数個の検索指標6a及び擬似指標6bを配置している。また、本の左ページを基準表示体3とし、基準指標6cを一つ配置している。従って、本実施形態の指示具1は見開き二ページで検索トレーニングが一セット可能なようにしてある。検索表示体2と基準表示体3との配置は、図6(a)に示す配置には限られず、左右逆や、上下に配置する等、任意の配置とすることができる。また、基準表示体3に配置する基準指標6cの数は一つには限られず、複数個とすることもできる。また、図6(b)に示すように、検索表示体2の検索指標6a及び擬似指標6bと同じ図形、模様、色彩等を全て配置することもできる。本実施形態の脳刺激用検索具1は、各ページを難易度順に配置することもできる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1も、ページ(検索表示体2又は基準表示体3)をめくることによって、使用者の視界が切り替わるため、実施形態1記載の脳刺激用検索具のような視点切替指標7を設ける必要がない。
【0023】
(使用例5)
図6(a)に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)本型の脳刺激用検索具1を開き、左ページの基準表示体3に基準指標6cが一つ表され、右ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表された見開き二ページとする。
(2)左ページの基準表示体3の基準指標6cを指で指摘し、右ページの検索表示体2の複数個の検索指標6a及び擬似指標6b中から、基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
(3)検索指標6aを指で指摘したら、ページを一ページめくり、再び、左ページの基準表示体3に基準指標6cが一つ表され、右ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表された別の見開き二ページとする。
(4)左ページの基準表示体3の基準指標6cを指で指摘し、右ページの検索表示体2の複数個の検索指標6a及び擬似指標6b中から、基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動がもう一セット終了する。
上記(1)〜(4)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。ページを最後までめくったら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0024】
(実施形態6)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図7(a)(b)に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、図に示すように、本の体裁をとる点で前記実施形態5記載のものと共通する。本実施形態の脳刺激用検索具1は、図7(a)(b)に示すように、本型であって、各ページを検索表示体2とし、複数個の検索指標6a及び擬似指標6bを配置し、見開き二ページで、指差運動が一セット可能なようにしたものである。図7(a)中の右ページには、表示窓4が開口されており、表示窓4内に表示される下のページが基準表示体3となり、下のページに配置された検索指標6a及び擬似指標6bが、基準指標6cとして表示窓4内に表れるようにしてある。また、図7(b)に示すように、表示窓4のあるページをめくって、左ページとした場合も、表示窓4内に表示される下のページが基準表示体3となり、下のページに配置された検索指標6a及び擬似指標6bが、基準指標6cとして表示窓4内に表れるようにしてある。本実施形態の脳刺激用検索具には、見開き二ページのうち少なくとも一ページ中に、下のページを基準表示体3とし、基準指標6cを一つ以上表す表示窓4が開口されている。また、各ページに、前記実施形態1〜4のような、円盤状、帯状等の検索表示体2と別体の基準表示体3を備え、切替操作できるようにすることもできる。また、表示窓4を複数個開口することもできる。前記実施形態3記載の脳刺激用検索具のように、各ページ上の検索指標6a及び擬似指標6bは、大中小の三種類等のように複数種類配置することもできる。また、表示窓4内には、複数個の基準指標6cが表れるようにすることもできる。また、見開きページごとに、夫々異なる種類の検索指標6a及び擬似指標6bを配置することもできる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1も、ページをめくることによって、使用者の視界が切り替わるため、前記各実施形態記載のもののように視点切替指標7を設ける必要がない。
【0025】
(使用例6)
図7(a)(b)に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)本型の脳刺激用検索具1を開き、見開き二ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表され、表示窓4内に、下のページの基準表示体3の基準指標6cが一つ表れている見開き二ページとする。
(2)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、見開き二ページの検索表示体2の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
(3)検索指標6aを指示したら、ページを一ページめくり、再び、見開き二ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表され、表示窓4内に、下のページの基準表示体3の基準指標6cが一つ表れている別の見開き二ページとする。
(4)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、見開き二ページの検索表示体2の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動がもう一セット終了する。
上記(1)〜(4)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。ページを最後までめくったら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0026】
(実施形態7)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図8に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具1は、前記各実施形態記載のものとは異なり、複数の画面を備えるディスプレイ20にタイマーと音声出力装置23とを備え、画面上に表示される基準指標6cを指差して検索トレーニングを行うことができるものである。本実施形態においては、図8に示すように、検索表示体2及び基準表示体3とは一つの画面としてある(以下「表示体2(3)」とする。)。本実施形態のディスプレイ20には、CRTディスプレイや、液晶ディスプレイ等、任意の表示装置を用いることができる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1には、図8に示すように、表示体2(3)の上方に情報表示画面22が備えられている。
【0027】
前記表示体2(3)は、図8に示すように、一つの画面であって、任意の検索指標6a及び擬似指標6b、表示窓4、基準指標6c等を切替表示可能としたものである。また、本実施形態の表示体2(3)には、使用者が表示体2(3)に表示した検索指標6a及び擬似指標6bや基準指標6cにタッチしたかどうかを検出するタッチパネルスイッチ(図示しない)が備えられている。タッチパネルスイッチは、使用者が表示体2(3)に表示した検索指標6a及び擬似指標6bや基準指標6cを指で押したかどうかを検出するものとすることもできる。従って、表示体2(3)は、使用者が正しく検索指標6aにタッチし、検索トレーニングが一セット終了したことを検知して、表示されている検索指標6a及び擬似指標6b、表示窓4、基準指標6c等を切り替えるようにすることができる。
【0028】
前記情報表示画面22は、図8に示すように、表示体2(3)の上部に配置され、使用者が表示体2(3)においてタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤、検索開始からの経過時間や残り時間、タイムオーバー、獲得得点、最高得点等の諸情報を表示可能としたものである。また、情報表示画面22にもタッチパネルスイッチを備え、表示情報の切り替え等を可能にすることもできる。
【0029】
前記タイマーは、本実施形態の脳刺激用検索具1に内蔵されており、検索開始からの経過時間を測ったり、制限時間を設定して残り時間を測ったりすることができる。タイマーには、図8に示すように、スイッチ24が備えられ、スイッチ24を押してタイマーの作動及び停止を行うことができるようにしてある。また、本実施形態では、スイッチ24は、指差運動の開始スイッチとしても用いられており、スイッチ24を押すと、タイマーが作動するとともに、表示画面21及び情報表示画面22が作動して、検索トレーニングが開始できるようにしてある。スイッチ24は、前記表示体2(3)や情報表示画面22上に表示することも可能である。
【0030】
前記音声出力装置23は、図8に示すように、表示体2(3)の下部に配置され、使用者が表示体2(3)においてタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤、検索トレーニングの開始及び終了、得点、指差運動の開始からの経過時間や残り時間、タイムオーバー等を音声で案内することができるものである。
【0031】
また、本実施形態の脳刺激用検索具1も、図8に示すように、スタンド25によって支持して、任意の角度に立てることができる。
【0032】
前記ディスプレイ20は、図に示すように表示体2(3)と情報表示画面22とを別個に備えるものには限られず、任意の検索指標6a及び擬似指標6b、表示窓4、基準指標6c等の切替表示と、タッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤等の諸情報の表示とを分けて表示可能であれば、ディスプレイ20に備えられる画面は一つであってもよい。また、前記ディスプレイ20、タイマー、音声出力装置23等の形状、大きさ、配置等は、図8に示すものには限られず、任意の形状、大きさ、配置等とすることができる。
【0033】
(使用例7)
図8に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)スイッチ24を押して、タイマー、表示体2(3)、情報表示画面22を作動させる。表示体2(3)には、複数個の検索指標6a及び擬似指標6bと、表示窓4が表示され、表示窓4内には基準指標6cが表示される。
(2)表示体2(3)上に表された表示窓4内の基準指標6cに指を触れてタッチし、表示体2(3)上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6a又は擬似指標6bに指を触れてタッチして、指差運動が一セット終了する。情報表示画面22にはタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤が表示され、音声出力装置23からはタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤が音声で案内される。
(3)表示体2(3)の表示が切り替わり、別の複数個の検索指標6a及び擬似指標6bと、表示窓4が表示され、表示窓4内には基準指標6cが表示される。
(4)上記(2)〜(3)の動作を繰り返し、指差運動を任意セット数行うことができる。所定のセット数を終了したり、所定時間が経過した場合には、指差運動を一ゲーム終了とし、得点等の結果を情報表示画面22に表示する。
再度指差運動を行う場合は、上記(1)〜(4)を繰り返す。
なお、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cをキーボードやマウスで指示体を操作して指摘するトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0034】
(その他の実施形態)
本発明の脳刺激用検索具においては、複数個の検索指標及び擬似指標を表示する検索表示体や、表示窓内に表される基準指標を切り替える基準表示体の形状等は、上記のものには限られず、任意の形状等とすることができる。従って、例えば、検索表示体を円盤形としたり、球体や立方体のような立体とすることも可能である。また、基準表示体も、ルーレット型等としてどの基準指標が窓内に表されるか事前に分からないようにすること等もできる。
【0035】
本発明の脳刺激用検索具においては、検索表示体又は基準表示体上の図形、模様、色彩等の種類を増やしたり、混同し易い図形、模様、色彩等を増やす等して、難易度を細かく調節することもできる。難易度は、任意の段階数に調整することができる。また、年代別、男女別等の分け方で段階を調整することもできる。
【0036】
また、検索表示体2に配置される擬似指標6bは、基準表示体3に配置されておらず、決して表示窓4内に表れることのないダミーとして、検索トレーニングの難易度を上げることもできる。また、表示窓内になぞなぞや数式を表して、その答えを検索表示体に配置される図柄や文字や数字などから探すようにして検索トレーニングの難易度を上げることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の脳刺激用検索具は、老人のボケ防止のための脳の活性化のためのトレーニングに活用できるほかに、乳幼児等に、文字、物の名前等を教えるための教育用教材としても活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を示す平面図。
【図2】図1に示す脳刺激用検索具を示した斜視図。
【図3】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面説明図。
【図4】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面説明図。
【図5】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面図。
【図6】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面説明図。
【図7】(a)、(b)は、本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を示す説明図。
【図8】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0039】
1 脳刺激用検索具
2 検索表示体
3 基準表示体
4 表示窓
5 切替操作窓
6a 検索指標
6b 擬似指標
6c 基準指標
7 視点切替指標

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽しみながら脳を刺激して、脳活性化のトレーニングを行うことが可能であり、特に高齢者のボケ防止に有効な脳刺激用検索具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、人が年齢を重ねて老年期に入ると、物忘れが多くなったりする等、ボケの症状が徐々に進行することは良く知られている。ボケ防止のためには、体や頭を働かせることが有効である。そのため、高齢者は、散歩、ジョギング等の運動をしたり、新しく楽器を習う等の趣味の活動をしたりして、積極的にボケ防止に努めることが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、散歩、ジョギング等の運動や、楽器を習う等の趣味の活動によるボケ防止法には、次のような課題がある。
(1)運動は無理をすると高齢者の肉体に大きな負担がかかってしまうことがある。
(2)運動は長続きしにくい。
(3)趣味の活動の場合、なかなか上達せず、飽きてしまい、中断してしまうことが多い。また、趣味によっては高価な楽器や練習具を購入する必要があり、費用がかかり、気軽に始め難い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、高価な道具を必要とせず、安価で手軽に入手でき、楽しみながら、何処でも、脳の活性化のためのトレーニングを、飽きることなく、長期間続けることが可能な脳刺激用検索具を提供するものである。
【0005】
本件出願の脳刺激用検索具は、図形、模様、記号、文字、色彩、動植物の絵若しくはこれらの組み合わせといった基準指標と、基準指標と形状、色彩等が同じである検索指標及びそれとは異なる擬似指標とが同一の又は異なる表示体に表示され、検索指標は一個又は数個、擬似指標は多数個とし、それら検索指標及び擬似指標の中から基準指標に対応した検索指標を探し出すことができるようにし、基準指標又は検索指標及び擬似指標を切替可能とした。前記基準指標を前記検索指標及び擬似指標が表示された検索表示体の一部に表示し、基準指標を表示部に切替表示可能とした。基準指標を表示する基準表示体と、検索指標及び擬似指標を表示する検索表示体とを別体にし、基準指標を検索表示体に開口の表示窓に表示し、基準表示体を操作することにより表示窓に表示される基準指標を切替可能とした。多数枚の基準表示体と検索表示体を見開き形式にして、基準表示体の基準指標と検索表示体の検索指標及び擬似指標が同一平面上に表示されるようにし、基準表示体または検索表示体をめくることにより、同一平面上に表示される基準指標と検索指標及び擬似指標を切替可能とした。検索開始後の経過時間または残存時間を計測するタイマーと、タイムオーバーを知らせる報知器を設けた。検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てるかそれを指で押すかして指摘すると、その指摘の正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を設けた。
【発明の効果】
【0006】
本件出願の脳刺激用検索具は次のような効果がある。
(1)基準指標の図形、模様、記号、文字、色彩、絵等と同じ図形、模様、記号、文字、色彩、絵等を、多数の擬似指標の中から探し出す(検索する)ので、脳が刺激され、活性化され、ボケ防止のトレーニングとして有効である。
(2)多数の擬似指標の中に検索指標は数個設けておけば、検索指標が1個の場合よりも検索が複雑、面倒になり、脳の刺激、活性化により一層役立つ。
(3)基準指標又は、擬似指標及び検索指標を切替表示可能であるため、それらを切り替えることにより、一つの脳刺激用検索具で種々の検索トレーニングを行うことができる。
(4)基準指標を、検索表示体に開口された表示窓に切替表示可能としたので、表示窓に表示される基準指標を変えるたびに、新たな検索トレーニングができ、慣れたり、飽きたりすること無く、使用できる。しかも、基準指標を使用する人のペースで切替表示できるので、検索が難し過ぎて飽きるといったことがなく、楽しみながら長く続けることができる。
(5)基準指標が表示された多数枚の基準表示体と、検索指標及び擬似指標が表示された検索表示体を見開き表示可能なノートや本の形式にし、基準表示体または検索表示体をめくることにより同一平面上に表示される基準指標と、検索指標及び擬似指標を切替可能としたので、多数枚の基準表示体及び検索表示体を一冊の本にまとめて、一冊の本で多種類の検索トレーニングを行うことができる。また、持ち運び、収納、整理等にも便利である。
(6)検索開始後の経過時間または残存時間を計測するタイマーを備え、タイムオーバーを知らせる報知器を備えるので、時間を測って検索トレーニングを行うことができ、短時間でスピードアップした検索を心がけることができ、脳の刺激が強まって、検索トレーニングの効果向上が期待できる。
(7)検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てるかそれを指で押すかして指摘すると、その指摘の正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を設けたので、毎回の検索成果が明確になり、トレーニングの目標設定ができ、ゲーム性もあるため、楽しみながら、飽きることなく、長く続けることができる。
(8)基準指標又は検索指標及び擬似指標の数、形、色、図形の組み合わせのバリエーション等を変えるだけで、検索の難易度を変えて、1級用、2級用といったようにレベル設定することができ、より高いレベルの検索に挑戦する喜びも生まれ、より効果的なトレーニングが可能となる。
(9)構造が簡易であり、紙や樹脂等でも作ることができるため、安価に提供することができ、誰でも手軽に入手して使用することができる。また、小型、軽量であるため、持ち運びや収納にも便利であって、時と場所を問わず、例えば膝の上などであっても使用できる。また、使用に際して特別な準備も必要ないため、気が向いたときに随時使用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(実施形態1)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を、図1、図2に基づいて詳細に説明する。本発明の脳刺激用検索具1は、図に示すように、板状の検索表示体2二枚の間に円盤状の基準表示体3を回転自在に固定してなり、表裏両面の使用を可能としてあるものである。
【0008】
前記二枚の検索表示体2は、夫々図1に示すように、厚紙製の長方形の板材であって、中央部分に表示窓4が開口され、また、長方形の一辺が切り欠かれて前記円盤状の基準表示体3の一部が露出するように切替操作窓5が開口されている。検索表示体2は、厚紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。検索表示体2の形状も、図に示す長方形には限られず、円盤形など、他の任意の形状とすることができる。検索表示体2の表面には、図形、模様、記号、文字、色彩、動植物の絵若しくはこれらの組み合わせといった検索指標6a及び擬似指標6bが複数個配置されている。図1に示す検索指標6a及び擬似指標6bは、様々な色の円を切り欠いたり組み合わせたりした、所定の規則性を持つものであるが、検索指標6a及び擬似指標6bはこれには限られず、例えば数字、文字、国旗、交通標識、トランプ、花、動物等や、それらの組み合わせ等、任意の図柄等とすることができる。検索指標6a及び擬似指標6bは、検索表示体2に直接描いたり、脱着可能なステッカーを貼りつける等、任意の手段で配置することができる。本実施形態では、二枚の検索表示体2には、夫々異なる種類の検索指標6a及び擬似指標6bを配置することが、両面で難易度の異なる検索トレーニングをする上では望ましい。また、検索表示体2の長手方向一端には、視点切替指標7も配置されている。視点切替指標7は、周囲の検索指標6a及び擬似指標6bとは関連のない図形等を用いて目立つようにすることが望ましい。
【0009】
前記基準表示体3は、図1に示すように、厚紙製の円盤状部材であって、円周部は手で把持して回転させ易いように鋸刃状に形成されている。基準表示体3は、厚紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。基準表示体3は、二枚の検索表示体2の間に、一部が前記切替操作窓5から露出する位置に配置され、回転軸8を円の中心に備えて、二枚の検索表示体2の間に回転自在に取付けられている。基準表示体3の両面のうち、検索表示体2の表示窓4内を通過する円周上には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bと形状、色彩等が同じである基準指標6cが、任意の順番で配置されている。従って、検索表示体2の表示窓4内には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bのいずれかと同じ形状、色彩等の基準指標6cが表れ、基準表示体3を回転させると、表示窓4内の基準指標6cが次々と変わるようにしてある。
【0010】
また、本発明の脳刺激用検索具1は、図2に示すように、スタンド9で支持することで、任意の角度に立てることもできる。図2に示すスタンド9は、板状の基板10上に、二枚の挟持板11が垂直に立設されたものであって、本発明の脳刺激用検索具1を挟持板11間に差し入れて垂直に立設させることができるものである。スタンド9は、図2に示すものには限られず、脳刺激用検索具1を支持して、任意の角度に立てることができるものであれば、任意のものを用いることができる。
【0011】
本実施形態の脳刺激用検索具1は、検索表示体2の四隅にゴム片等を備えて、机等に置いた場合に滑らないようにすることもできる。また、検索表示体2に紐、フック等を付けて、壁に掛けたりすることもできる。
【0012】
上記のように、図1、図2に示す脳刺激用検索具1は、検索表示体2を二枚用い、基準表示体3の両面に基準指標6cを配置して、表裏両面を使用可能としてある。もっとも、検索表示体2を一枚として、片面のみを使用可能な脳刺激用検索具とすることも可能である。また、本実施形態の脳刺激用検索具1は、検索表示体2の上下左右どの方向からも使用することができ、指による検索指標6aの指摘(指差運動)及び基準表示体3の回転を、左右どちらの手を用いてもできるようにしてある。
【0013】
(使用例1)
図1、図2に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例では、指によって検索指標6a、基準指標6cを指摘する指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3を一方に回転させて、表示窓4内に、基準表示体3上の基準指標6cを一つ表す。
(2)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上に配置された検索指標6a及び擬似指標6bの中から、表示窓4内の基準指標6cに対応した形状、色彩等の検索指標6aを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)検索指標6aを指示したら、視点切替指標7を指で指摘して、視点を表示窓4から離し、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(3)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。基準表示体3上の基準指標6cが一周したら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、指差運動盤1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bを用いて指差運動を行うこともできる。また、行う検索トレーニングは、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0014】
(実施形態2)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図3に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、基本的な構成態様は前記実施形態1記載のものと共通するが、検索表示体2及び基準表示体3の構成において実施形態1記載のものとは異なる。本実施形態の検索表示体2には、図3に示すように、検索表示体2に、表示窓4が三箇所に形成され(表示窓4a〜4c)、基準表示体3が三枚備えられている(基準表示体3a〜3c)。それに合わせて、検索表示体2には切替操作窓5も三箇所形成されている。また、本実施形態では、検索トレーニング時に視点が一つの表示窓4に固定されないため、図に示すように、検索表示体2上に視点切替指標7が設けられていない点でも実施形態1とは異なる。
【0015】
表示窓4及び基準表示体3の数は、図に示す三つには限られず、任意の数設けることができる。検索表示体2及び基準表示体3の大きさや形状は、表示窓4及び基準表示体3の数に応じて変化させることができる。また、本実施形態においても、前記実施形態1と同様に視点切替指標7を備えることも可能である。
【0016】
(使用例2)
図3に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3aを一方に回転させて、表示窓4a内に、基準表示体3a上の基準指標6cを一つ表す。
(2)表示窓4a内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4a内の基準指標6cと同じものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)次に基準表示体3bを一方に回転させて、表示窓4b内に、基準表示体3b上の基準指標6cを一つ表す。
(4)表示窓4b内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4b内の基準指標6cと同じものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(5)次に基準表示体3cを一方に回転させて、表示窓4c内に、基準表示体3c上の基準指標6cを一つ表す。
(6)表示窓4c内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4c内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(6)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。各基準表示体3a〜3b上の基準指標6cが一周したら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、脳刺激用検索具1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bの配置された検索表示体2を用いて指差運動を行うこともできる。また、上記使用例において、基準表示体3a〜3cを回転させて、各表示窓4a〜4c内に基準指標6cを表した後に、各表示窓4a〜4cについて指摘を行うようにすることもできる。また、行う検索トレーニングは、前記実施形態1と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0017】
(実施形態3)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図4に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、基本的な構成態様は前記実施形態1記載のものと共通するが、検索表示体2及び基準表示体3の構成において実施形態1記載のものとは異なる。本実施形態の検索表示体2には、図3に示すように、大中小三種類の検索指標6a及び擬似指標6bが夫々配置されている。また、基準表示体3にも、複数種類の基準指標6cを一組として表示窓4に表すことができるように、複数種類の基準指標6cを一組として複数組配置してある。また、本実施形態でも、前記実施形態2のように、基準表示体2に表示窓4を複数個形成し、基準表示体3を複数枚備えることもできる。また、本実施形態も、表示窓4内に複数個の基準指標6cが表れ、検索トレーニング時に目線が一つの表示窓4に固定されないため、図に示すように、検索表示体2上に視点切替指標7が設けられていない。
【0018】
前記検索表示体2に配置する検索指標6a及び擬似指標6bの種類は、図に示す三種類には限られず、二種類や、四種類の他、一種類であってもよく、任意の種類数とすることができる。また、検索指標6a及び擬似指標6bの種類分けは、図に示す大中小のような大きさによる種類分けの他にも、赤青黄のような色による種類分けをしたり、丸三角四角のような形による種類分けをしたり、その他相互に全く関係のない種類同士の図形、色彩、模様等を組み合わせたりする等、任意の種類分けをすることができる。また、前記基準表示体3に配置される一組の基準指標6cは、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6bを全種類一つずつ含むものには限られず、所定の種類の図形、色彩、模様等を複数個含むものとしたり、所定の種類の図形、色彩、模様等を含まないものとする等、表示窓4内に複数個の基準指標6cを表示できるものであれば任意の組み合わせのものとすることができる。また、本実施形態においても、前記実施形態1と同様に視点切替指標7を備えることも可能である。
【0019】
(使用例3)
図4に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3を一方に回転させて、表示窓4内に、基準表示体3上の基準指標6cを一組表す。
(2)表示窓4内の一組の基準指標6cのうち一つを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)次に表示窓4内の一組の基準指標6cのうち他の一つを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(4)最後に表示窓4内の一組の基準指標6cのうち残りの一つを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(5)表示窓4内の全ての基準指標6cを指示したら、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(5)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。基準表示体3上の基準指標6cの組が一周したら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、脳刺激用検索具1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bの組を用いて指差運動を行うこともできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0020】
(実施形態4)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図5に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、基本的な構成態様は前記実施形態1記載のものと共通するが、検索表示体2及び基準表示体3の形状において実施形態1記載のものとは異なる。本実施形態の検索表示体2には、図5に示すように、切替操作窓5が形成されておらず、検索表示体2は長方形としてある。また、本実施形態では、図4に示すように、厚紙製の帯状の基準表示体3が備えられている。基準表示体3は、厚紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。前記実施形態1と同様に、基準表示体3の片面又は両面には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bのいずれかと同じ図形、色彩等の基準指標6cが、基準表示体3の長手方向に任意の順番で配置されている。基準表示体3は、二枚の検索表示体2の間に、長手方向一端部又は両端部を検索表示体2の外方に突出させて長手方向に往復スライド可能なように、且つ表示窓4内に基準表示体3上の基準指標6cが表れる位置に備えられている。従って、検索表示体2の表示窓4内には、検索表示体2上に配置された検索指標6a又は擬似指標6bのいずれかと同じ基準指標6cが表れ、基準表示体3を往復スライドさせると、表示窓4内に表示される基準指標6cが次々と変わるようにしてある。本実施形態においても、基準表示体3を保持し、往復スライドさせることが可能であれば、検索表示体2を一枚として、片面のみを使用可能な脳刺激用検索具とすることも可能である。また、本実施形態でも、前記実施形態2のように、基準表示体2に表示窓4を複数個形成し、基準表示体3を複数本備えることもできる。その場合は、検索表示体2上に視点切替指標7を設けないようにすることもできる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1においても、前記実施形態2記載のものと同様に、検索表示体2上に複数種類の検索指標6a及び擬似指標6bを配置し、基準表示体3にも複数種類の基準指標6cを複数組配置して、表示窓4内に複数種類の基準指標6cを一組として同時に表れるようにすることもできる。
【0021】
(使用例4)
図5に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)基準表示体3を一方にスライドさせて、表示窓4内に、基準表示体3上の基準指標6cを一つ表す。
(2)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、検索表示体2上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘する。
(3)検索指標6aを指示したら、視点切替指標7を指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
上記(1)〜(3)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。基準表示体3上の基準指標6cが最後まで送り出されたら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、脳刺激用検索具1を裏返して、別の検索指標6a及び擬似指標6bを用いて指差運動を行うこともできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0022】
(実施形態5)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図6(a)(b)に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具は、図に示すように、本の体裁をとる点で前記各実施形態記載のものとは異なる。本実施形態の脳刺激用検索具1は、図6(a)に示すように、本の右ページを検索表示体2とし、複数個の検索指標6a及び擬似指標6bを配置している。また、本の左ページを基準表示体3とし、基準指標6cを一つ配置している。従って、本実施形態の指示具1は見開き二ページで検索トレーニングが一セット可能なようにしてある。検索表示体2と基準表示体3との配置は、図6(a)に示す配置には限られず、左右逆や、上下に配置する等、任意の配置とすることができる。また、基準表示体3に配置する基準指標6cの数は一つには限られず、複数個とすることもできる。また、図6(b)に示すように、検索表示体2の検索指標6a及び擬似指標6bと同じ図形、模様、色彩等を全て配置することもできる。本実施形態の脳刺激用検索具1は、各ページを難易度順に配置することもできる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1も、ページ(検索表示体2又は基準表示体3)をめくることによって、使用者の視界が切り替わるため、実施形態1記載の脳刺激用検索具のような視点切替指標7を設ける必要がない。
【0023】
(使用例5)
図6(a)に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)本型の脳刺激用検索具1を開き、左ページの基準表示体3に基準指標6cが一つ表され、右ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表された見開き二ページとする。
(2)左ページの基準表示体3の基準指標6cを指で指摘し、右ページの検索表示体2の複数個の検索指標6a及び擬似指標6b中から、基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
(3)検索指標6aを指で指摘したら、ページを一ページめくり、再び、左ページの基準表示体3に基準指標6cが一つ表され、右ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表された別の見開き二ページとする。
(4)左ページの基準表示体3の基準指標6cを指で指摘し、右ページの検索表示体2の複数個の検索指標6a及び擬似指標6b中から、基準指標6cに対応するものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動がもう一セット終了する。
上記(1)〜(4)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。ページを最後までめくったら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0024】
(実施形態6)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図7(a)(b)に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具も、図に示すように、本の体裁をとる点で前記実施形態5記載のものと共通する。本実施形態の脳刺激用検索具1は、図7(a)(b)に示すように、本型であって、各ページを検索表示体2とし、複数個の検索指標6a及び擬似指標6bを配置し、見開き二ページで、指差運動が一セット可能なようにしたものである。図7(a)中の右ページには、表示窓4が開口されており、表示窓4内に表示される下のページが基準表示体3となり、下のページに配置された検索指標6a及び擬似指標6bが、基準指標6cとして表示窓4内に表れるようにしてある。また、図7(b)に示すように、表示窓4のあるページをめくって、左ページとした場合も、表示窓4内に表示される下のページが基準表示体3となり、下のページに配置された検索指標6a及び擬似指標6bが、基準指標6cとして表示窓4内に表れるようにしてある。本実施形態の脳刺激用検索具には、見開き二ページのうち少なくとも一ページ中に、下のページを基準表示体3とし、基準指標6cを一つ以上表す表示窓4が開口されている。また、各ページに、前記実施形態1〜4のような、円盤状、帯状等の検索表示体2と別体の基準表示体3を備え、切替操作できるようにすることもできる。また、表示窓4を複数個開口することもできる。前記実施形態3記載の脳刺激用検索具のように、各ページ上の検索指標6a及び擬似指標6bは、大中小の三種類等のように複数種類配置することもできる。また、表示窓4内には、複数個の基準指標6cが表れるようにすることもできる。また、見開きページごとに、夫々異なる種類の検索指標6a及び擬似指標6bを配置することもできる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1も、ページをめくることによって、使用者の視界が切り替わるため、前記各実施形態記載のもののように視点切替指標7を設ける必要がない。
【0025】
(使用例6)
図7(a)(b)に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)本型の脳刺激用検索具1を開き、見開き二ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表され、表示窓4内に、下のページの基準表示体3の基準指標6cが一つ表れている見開き二ページとする。
(2)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、見開き二ページの検索表示体2の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動が一セット終了する。
(3)検索指標6aを指示したら、ページを一ページめくり、再び、見開き二ページの検索表示体2に複数個の検索指標6a及び擬似指標6bが表され、表示窓4内に、下のページの基準表示体3の基準指標6cが一つ表れている別の見開き二ページとする。
(4)表示窓4内の基準指標6cを指で指摘し、見開き二ページの検索表示体2の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6aを指で指摘して、指差運動がもう一セット終了する。
上記(1)〜(4)の動作を繰り返して、指差運動を任意セット数行うことができる。ページを最後までめくったら、指差運動を一ゲーム終了とすることもできる。また、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cを目で追うトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0026】
(実施形態7)
本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の例について、図8に基づいて説明する。本実施形態の脳刺激用検索具1は、前記各実施形態記載のものとは異なり、複数の画面を備えるディスプレイ20にタイマーと音声出力装置23とを備え、画面上に表示される基準指標6cを指差して検索トレーニングを行うことができるものである。本実施形態においては、図8に示すように、検索表示体2及び基準表示体3とは一つの画面としてある(以下「表示体2(3)」とする。)。本実施形態のディスプレイ20には、CRTディスプレイや、液晶ディスプレイ等、任意の表示装置を用いることができる。また、本実施形態の脳刺激用検索具1には、図8に示すように、表示体2(3)の上方に情報表示画面22が備えられている。
【0027】
前記表示体2(3)は、図8に示すように、一つの画面であって、任意の検索指標6a及び擬似指標6b、表示窓4、基準指標6c等を切替表示可能としたものである。また、本実施形態の表示体2(3)には、使用者が表示体2(3)に表示した検索指標6a及び擬似指標6bや基準指標6cにタッチしたかどうかを検出するタッチパネルスイッチ(図示しない)が備えられている。タッチパネルスイッチは、使用者が表示体2(3)に表示した検索指標6a及び擬似指標6bや基準指標6cを指で押したかどうかを検出するものとすることもできる。従って、表示体2(3)は、使用者が正しく検索指標6aにタッチし、検索トレーニングが一セット終了したことを検知して、表示されている検索指標6a及び擬似指標6b、表示窓4、基準指標6c等を切り替えるようにすることができる。
【0028】
前記情報表示画面22は、図8に示すように、表示体2(3)の上部に配置され、使用者が表示体2(3)においてタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤、検索開始からの経過時間や残り時間、タイムオーバー、獲得得点、最高得点等の諸情報を表示可能としたものである。また、情報表示画面22にもタッチパネルスイッチを備え、表示情報の切り替え等を可能にすることもできる。
【0029】
前記タイマーは、本実施形態の脳刺激用検索具1に内蔵されており、検索開始からの経過時間を測ったり、制限時間を設定して残り時間を測ったりすることができる。タイマーには、図8に示すように、スイッチ24が備えられ、スイッチ24を押してタイマーの作動及び停止を行うことができるようにしてある。また、本実施形態では、スイッチ24は、指差運動の開始スイッチとしても用いられており、スイッチ24を押すと、タイマーが作動するとともに、表示画面21及び情報表示画面22が作動して、検索トレーニングが開始できるようにしてある。スイッチ24は、前記表示体2(3)や情報表示画面22上に表示することも可能である。
【0030】
前記音声出力装置23は、図8に示すように、表示体2(3)の下部に配置され、使用者が表示体2(3)においてタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤、検索トレーニングの開始及び終了、得点、指差運動の開始からの経過時間や残り時間、タイムオーバー等を音声で案内することができるものである。
【0031】
また、本実施形態の脳刺激用検索具1も、図8に示すように、スタンド25によって支持して、任意の角度に立てることができる。
【0032】
前記ディスプレイ20は、図に示すように表示体2(3)と情報表示画面22とを別個に備えるものには限られず、任意の検索指標6a及び擬似指標6b、表示窓4、基準指標6c等の切替表示と、タッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤等の諸情報の表示とを分けて表示可能であれば、ディスプレイ20に備えられる画面は一つであってもよい。また、前記ディスプレイ20、タイマー、音声出力装置23等の形状、大きさ、配置等は、図8に示すものには限られず、任意の形状、大きさ、配置等とすることができる。
【0033】
(使用例7)
図8に示す本実施形態の脳刺激用検索具1を使用して検索トレーニングを行うには、次のようにする。本例においても、検索トレーニングとして指差運動を行う場合について説明する。
(1)スイッチ24を押して、タイマー、表示体2(3)、情報表示画面22を作動させる。表示体2(3)には、複数個の検索指標6a及び擬似指標6bと、表示窓4が表示され、表示窓4内には基準指標6cが表示される。
(2)表示体2(3)上に表された表示窓4内の基準指標6cに指を触れてタッチし、表示体2(3)上の検索指標6a及び擬似指標6b中から、表示窓4内の基準指標6cに対応したものを探して見つけ、その検索指標6a又は擬似指標6bに指を触れてタッチして、指差運動が一セット終了する。情報表示画面22にはタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤が表示され、音声出力装置23からはタッチした検索指標6a又は擬似指標6bの正誤が音声で案内される。
(3)表示体2(3)の表示が切り替わり、別の複数個の検索指標6a及び擬似指標6bと、表示窓4が表示され、表示窓4内には基準指標6cが表示される。
(4)上記(2)〜(3)の動作を繰り返し、指差運動を任意セット数行うことができる。所定のセット数を終了したり、所定時間が経過した場合には、指差運動を一ゲーム終了とし、得点等の結果を情報表示画面22に表示する。
再度指差運動を行う場合は、上記(1)〜(4)を繰り返す。
なお、行う検索トレーニングは、前記各実施形態と同様に、指差運動には限られず、検索指標6a、基準指標6cをキーボードやマウスで指示体を操作して指摘するトレーニングとする等、任意の検索トレーニングとすることもできる。
【0034】
(その他の実施形態)
本発明の脳刺激用検索具においては、複数個の検索指標及び擬似指標を表示する検索表示体や、表示窓内に表される基準指標を切り替える基準表示体の形状等は、上記のものには限られず、任意の形状等とすることができる。従って、例えば、検索表示体を円盤形としたり、球体や立方体のような立体とすることも可能である。また、基準表示体も、ルーレット型等としてどの基準指標が窓内に表されるか事前に分からないようにすること等もできる。
【0035】
本発明の脳刺激用検索具においては、検索表示体又は基準表示体上の図形、模様、色彩等の種類を増やしたり、混同し易い図形、模様、色彩等を増やす等して、難易度を細かく調節することもできる。難易度は、任意の段階数に調整することができる。また、年代別、男女別等の分け方で段階を調整することもできる。
【0036】
また、検索表示体2に配置される擬似指標6bは、基準表示体3に配置されておらず、決して表示窓4内に表れることのないダミーとして、検索トレーニングの難易度を上げることもできる。また、表示窓内になぞなぞや数式を表して、その答えを検索表示体に配置される図柄や文字や数字などから探すようにして検索トレーニングの難易度を上げることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の脳刺激用検索具は、老人のボケ防止のための脳の活性化のためのトレーニングに活用できるほかに、乳幼児等に、文字、物の名前等を教えるための教育用教材としても活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を示す平面図。
【図2】図1に示す脳刺激用検索具を示した斜視図。
【図3】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面説明図。
【図4】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面説明図。
【図5】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面図。
【図6】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の他の一例を示す平面説明図。
【図7】(a)、(b)は、本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を示す説明図。
【図8】本発明の脳刺激用検索具の実施形態の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0039】
1 脳刺激用検索具
2 検索表示体
3 基準表示体
4 表示窓
5 切替操作窓
6a 検索指標
6b 擬似指標
6c 基準指標
7 視点切替指標

【特許請求の範囲】
【請求項1】
図形、模様、記号、文字、色彩、動植物の絵若しくはこれらの組み合わせといった基準指標と、基準指標と形状、色彩等が同じである検索指標及びそれとは異なる擬似指標とが同一の又は異なる表示体に表示され、検索指標は一個又は数個、擬似指標は多数個とし、それら検索指標及び擬似指標の中から基準指標に対応した検索指標を探し出し可能とし、基準指標又は検索指標及び擬似指標を切替表示可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項2】
前記請求項1記載の脳刺激用検索具において、基準指標を検索指標及び擬似指標が表示された検索表示体の一部に表示し、基準指標を表示部に切替表示可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項3】
前記請求項1記載の脳刺激用検索具において、基準指標を表示する基準表示体と、検索指標及び擬似指標を表示する検索表示体とを別体にし、基準指標を検索表示体に開口の表示窓に表示し、基準表示体を操作することにより表示窓に表示される基準指標を切替可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項4】
前記請求項1記載の脳刺激用検索具において、多数枚の基準表示体と検索表示体を見開き形式にして、基準表示体の基準指標と検索表示体の検索指標及び擬似指標が同一平面上に表示されるようにし、基準表示体または検索表示体をめくることにより、同一平面上に表示される基準指標と、検索指標及び擬似指標を切替可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項5】
前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の脳刺激用検索具において、検索開始後の経過時間または残存時間を計測するタイマーと、タイムオーバーを知らせる報知器を備えたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項6】
前記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の脳刺激用検索具において、検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てるかそれを指で押すかして正解を指摘すると、その指摘の正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を備えたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
図形、模様、記号、文字、色彩、動植物の絵若しくはこれらの組み合わせといった基準指標と、基準指標と形状、色彩等が同じである検索指標及びそれとは異なる擬似指標とが同一の又は異なる表示体に表示され、検索指標は一個又は数個、擬似指標は多数個とし、それら検索指標及び擬似指標の中から基準指標に対応した検索指標を探し出し可能とし、基準指標又は検索指標及び擬似指標を切替表示可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項2】
前記請求項1記載の脳刺激用検索具において、基準指標を表示する基準表示体と、検索指標及び擬似指標を表示する検索表示体とを別体にし、基準指標を検索表示体に開口の表示窓に表示し、基準表示体を操作することにより表示窓に表示される基準指標を切替可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項3】
前記請求項1記載の脳刺激用検索具において、多数枚の基準表示体と検索表示体を見開き形式にして、基準表示体の基準指標と検索表示体の検索指標及び擬似指標が同一平面上に表示されるようにし、基準表示体または検索表示体をめくることにより、同一平面上に表示される基準指標と、検索指標及び擬似指標を切替可能としたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項4】
前記請求項1乃至請求項のいずれかに記載の脳刺激用検索具において、検索開始後の経過時間または残存時間を計測するタイマーと、タイムオーバーを知らせる報知器を備えたことを特徴とする脳刺激用検索具。
【請求項5】
前記請求項1乃至請求項のいずれかに記載の脳刺激用検索具において、検索表示体から検索した検索指標又は擬似指標に指を当てるかそれを指で押すかして正解を指摘すると、その指摘の正・誤の表示又は/及びその正誤に基づく得点を表示する表示機能を備えたことを特徴とする脳刺激用検索具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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