説明

腰掛付転倒防止型松葉杖

【課題】歩行訓練用松葉杖において、一般的で便利な松葉杖は一本支柱型であるため、路上での訓練でちょっとしたつまずきでも転倒しやすく、けがのもとになる。訓練中の休憩も必要であるし、場合によっては遠出に交通機関(バス及び電車等)使用もある。
【解決手段】路上での走行訓練でちょっとしたつまずきでも転倒しないために転倒防止杖2を取り付け3箇所接地で踏ん張る構造とした。一対の松葉杖に安全帯3を取り付け、片方の松葉杖に取り付けている枠梁4,5をもう一方の松葉杖にセットし、その場で腰掛として使用可能とした。一対の松葉杖は重ねて持ち運び出来る構造としたため、どこでも手軽に使用出来るものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歩行訓練等に使用する松葉杖で、路上での少々のつまずきでも転倒しない構造とし、休憩のための腰掛として使用出来、持ち運びも便利な腰掛付転倒防止型松葉杖に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な松葉杖はほとんど一本支柱型であるため、ちょっとしたつまずきでも転倒しやすい。訓練途中での休憩の場合、腰掛の用意が必要である。腰掛を組み込んだ枠組のものは大型となり、交通機関(バス、電車等)使用時の持込が不便である。
【0003】
【特許文献1】特開2006−334185号公報、特開2004−033447号公報 特開2001−017491号公報、登録実用新案第306671号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
歩行訓練等に松葉杖を使用するが、一般的な松葉杖は一本支柱であるため、路上での訓練で、ちょっとしたつまずきでも転倒しやすく怪我しやすい。訓練中の休憩も必要であるし、場合によっては遠出に交通機関(バス、電車等)使用もある。本発明は、この課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
転倒防止のため、転倒防止杖2を組込み3箇所で接地の松葉杖とし、一対の松葉杖に安全帯3を取り付け分離しないようにする。腰掛としてセットするため、片方の松葉杖に枠梁4,5を取り付けもう一方はそれを組むためのセット掛金9を取り付ける。
一対の松葉杖は重ね合わせて持ち運び可能でスペースを取らない構造となっているので、持ち運びも簡単である。
【発明の効果】
【0006】
松葉杖に転倒防止杖2を組込み3点接地となるため転倒防止効果が大である。一対の松葉杖に安全帯3及び枠梁4,5を組付けており、簡単に腰掛としてセット可能なため歩行訓練中の休憩が容易に取れる。安全帯で両方の松葉杖がつながっており、重ね合わせが可能な構造としているため持ち運びに便利である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ).松葉杖に転倒防止杖2を取り付け3点接地とする。
一対の松葉杖に安全帯3及び枠梁4,5を取り付けて腰掛としてセット出来る。
【実施例1】
【0007】
図1は松葉杖の正面図、一対松葉杖の腰掛セット状態の側面図及び平面図を示す。図2は走行訓練での一対松葉杖の使用状態の正面図、側面図及び平面図を示す。図3は走行訓練中休憩のため腰掛としての使用状態の正面図、側面図及び平面図を示す。
【0008】
図1において、一対松葉杖の構成部品を示す。松葉杖本体1に転倒防止杖2が各梁2a、2b及び2cで取り付けられている。安全帯3の両端は両方の松葉杖梁2aに結合されている。腰掛セットの枠梁4,5は片側の松葉杖に取付ピン8及び保管掛金10で固定されている。松葉杖接地部はスベリ止めパット6が座板7にネジ止めされている。
【0009】
図1の側面図及び平面図において、腰掛としてセット状態を示す。枠梁4,5は片側松葉杖のセット掛金9にセットし、安全帯3を広げてセットすることにより腰掛として使用可能となる。
【0010】
図2において、走行訓練時は安全帯3の両端が各松葉杖に連結されており分離することがない。枠梁4,5は片側松葉杖に収納されていて走行訓練の邪魔にはならない。路上走行でのつまずきによる体の左右への傾きに対して転倒防止杖2が接地し踏ん張ることが出来る。
【0011】
図3において、走行訓練時の休憩に腰掛として使用状態を示す。片側の松葉杖に収納されている枠梁4,5をもう一方の松葉杖のセット掛金9にはめ込み腰掛として形成することが出来る。安全帯3は両端掛金の位置をずらして、尻受けのため広げてセットされる。松葉杖1は3箇所接地としているため安定している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明実施例の腰掛付転倒防止型松葉杖の正面図、腰掛としてセット状態の側面図及び平面図である。
【図2】本発明実施例の腰掛付転倒防止型松葉杖での走行訓練状態の正面図、側面図及び平面図である。
【図3】本発明実施例の腰掛付転倒防止型松葉杖での休憩腰掛状態の正面図、側面図及び平面図である。
【符号の説明】
【0013】
1 松葉杖本体 7 座板
2 転倒防止杖 8 取付ピン
2a 梁 9 セット掛金
2b 梁 10 保管掛金
2c 梁 11 脇受け
3 安全帯
4 枠梁
5 枠梁
6 スベリ止めパット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の松葉杖で安全帯及び枠梁の組込みで腰掛として使用出来、転倒防止杖を組み込んだ腰掛付転倒防止型松葉杖

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−168100(P2008−168100A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32654(P2007−32654)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(306028249)