説明

膨張弁の装着構造

【課題】膨張弁の装着部分における外部漏れ箇所を低減する。
【解決手段】エバポレータ1の戻り集合容器3内に膨張弁5を配置し、その戻り集合容器3内にて膨張弁5の入口ポート6と高圧配管22とを接続し、膨張弁5の出口ポート7とエバポレータ1の入口配管20との接続を行う。これにより、膨張弁5の装着部分において、外部漏れを生じる可能性のある箇所は低圧配管25と戻り集合容器3との接続部分だけとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は膨張弁の装着構造に関し、特に車両用空調装置の冷凍サイクルにてコンデンサから供給された高温・高圧の冷媒を膨張して低温・低圧になった冷媒をエバポレータに送り出すようにした膨張弁の装着構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用空調装置の冷凍サイクルは、一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサと、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサと、冷凍サイクル内の冷媒を溜めるとともに凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバと、分離された液冷媒を絞り膨張させる膨張弁と、膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させるエバポレータとによって構成されている。膨張弁としては、たとえばエバポレータの出口における冷媒の温度および圧力を感知してエバポレータに送り出す冷媒の流量を制御するようにした温度式の膨張弁が用いられている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
この温度式の膨張弁は、弁部を内蔵したブロックと、エバポレータから戻ってきた冷媒の温度および圧力を感知して弁部を制御するパワーエレメントとを有している。ブロックは、その側部に、レシーバから高温・高圧の冷媒が供給される高圧配管を接続する接続穴と、この膨張弁にて膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ送り出す低圧配管を接続する接続穴と、エバポレータ出口からの戻り配管を接続する接続穴と、この膨張弁を通過した冷媒をコンプレッサへ戻すための配管を接続する接続穴とを有しており、配管の継手の機能を有している。ブロックには、また、その長手方向の一方の端面にパワーエレメントを結合するためのねじ穴と、その他方の端面に弁部の設定値を外部から調整するためのアジャストねじが螺入されるねじ穴とを有している。これらの穴には、各配管が挿入され、パワーエレメントおよびアジャストねじが螺入された状態で内部を気密に保持するためのシール部材が設けられている。
【0004】
ところで、車両用空調装置では、現在、冷媒として一般にフロン(HFC−134a)が使用されているが、このフロンは地球温暖化係数が大きいことから、大気に漏れた場合に地球温暖化に対する影響度が大きいといわれている。この地球温暖化対策として、フロンを地球温暖化係数の小さな冷媒に切り換える方法と、フロンが大気に漏れないようにして不必要になったときに回収する方法とが考えられている。
【0005】
冷凍サイクルの中で、フロンが外部に漏れる部位としては、配管の接続部分などであり、そこに配置されているシール部材が外部漏れの要因になっている。特に、コンプレッサ出口から膨張弁入口に至る高圧配管の継手部分は、膨張弁出口からコンプレッサ入口に至る低圧配管の継手部分よりも冷媒の外部漏れが発生しやすい傾向にある。
【特許文献1】特開2002−115938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の温度式の膨張弁のように、弁部を内蔵したブロックとこれに結合されるパワーエレメントとを備えた膨張弁では、ボディが継手を兼ねているため、配管の接続部分だけでシール部材を必要とする場所が4箇所あり、さらに、パワーエレメントの連結部分とアジャストねじが設けられている部分とが加わって、合計6箇所の外部漏れ部位が存在するので、外部漏れの可能性のある箇所が多いという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、冷媒の外部漏れ箇所を少なくした膨張弁の装着構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では上記問題を解決するために、冷凍サイクルにおける膨張弁の装着構造において、エバポレータの戻り集合容器内に前記膨張弁を収容し、前記膨張弁の入口ポートと高圧配管との接続および前記膨張弁の出口ポートと前記エバポレータの分配容器への入口配管との接続を前記戻り集合容器内において行うようにしたことを特徴とする膨張弁の装着構造が提供される。
【0009】
このような膨張弁の装着構造によれば、熱交換が行われた冷媒を集合させて送り出すために設けられたエバポレータの戻り集合容器内に膨張弁をそっくり収容し、その戻り集合容器内にて膨張弁の入口ポートおよび出口ポートの接続を行うようにしたので、エバポレータの出口と低圧配管との接続部分のみが冷媒の外部漏れ箇所となることから、膨張弁の装着部分における外部漏れ箇所を大幅に低減することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の膨張弁の装着構造では、膨張弁をエバポレータの戻り集合容器内に収容し、その戻り集合容器内で膨張弁の入口ポートおよび出口ポートの接続を行うようにしたので、たとえ、その入口ポートおよび出口ポートの接続部分で冷媒漏れが生じたとしても外気に漏れることはないという利点がある。しかも、膨張弁の装着部分にて外部漏れの可能性のある接続部分は、エバポレータとコンプレッサへ向かう低圧配管との接続であり、膨張弁を接続するための接続部分が直接外部に露出する構造ではないので、膨張弁の装着部分における外部漏れ箇所をなくすことができ、冷凍サイクルにおける外部漏れ箇所を大幅に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。
ここに例示したエバポレータ1は、上下に配置された2つのタンクを有し、それらタンクの間を複数のチューブからなる熱交換部によって接続した構成になっている。上部のタンクは、一端が閉じられ他端が開放された細長い形状を有し、そのほぼ中央部で隔壁により仕切られている。上部のタンクの閉じられている奥の部分は、導入された冷媒を各チューブへ並列に分配する分配容器2を構成し、手前の部分が熱交換を終えて各チューブから出てきた冷媒を集合させる戻り集合容器3を構成している。下部のタンクは、両端が閉じられた細長い形状を有し、分配容器2から分配されて各チューブを通過してきた冷媒を集合させ、集合された冷媒を戻り集合容器3へ繋がる各チューブへ再分配させる集合分配容器4を構成している。
【0012】
戻り集合容器3内には、温度式の膨張弁5が装着されている。この膨張弁5は、高圧の冷媒を導入する入口ポート6と、低圧の冷媒を導出する出口ポート7とが一体に形成されたボディ8を有している。ボディ8の中には、入口ポート6と出口ポート7とが内部で連通する弁孔を有し、その弁孔を開閉する弁体9が低圧側にてスプリング10により閉弁方向に付勢された状態で配置されている。このスプリング10は、ボディ8の図の下端開口部に圧入されたアジャスト部材11に受けられており、そのアジャスト部材11のボディ8への圧入量により荷重が調整されて、この膨張弁5のセット値が調整されている。弁体9は、その開閉方向に進退自在にボディ8によって支持されたシャフト12と一体に形成され、入口ポート6に導入された高圧の冷媒がボディ8とシャフト12との間のクリアランスを介して戻り集合容器3内に漏れないようにVリング13がシャフト12に周設されている。シャフト12は、その外径が弁孔の内径に概略等しくされている。これにより、入口ポート6に導入される高圧がキャンセルされて、その高圧が膨張弁5の動作に影響することがないようにしている。
【0013】
ボディ8の図の上端には、パワーエレメント14が螺着されている。このパワーエレメント14は、厚い金属製のアッパーハウジング15およびロアハウジング16と、これらによって囲まれた空間を仕切るよう配置された可撓性の金属薄板からなるダイヤフラム17と、このダイヤフラム17とシャフト12との間に配置されたセンターディスク18とによって構成されている。アッパーハウジング15とダイヤフラム17とによって囲まれた空間は、感温室を構成し、ここに冷媒ガスなどが充填されている。センターディスク18は、その上面がダイヤフラム17の下面に当接され、下面がボディ8から突出されたシャフト12の端面に当接されてダイヤフラム17の変位を弁体9へ伝達するようにしている。ロアハウジング16には、通気孔19が穿設されていて、戻り集合容器3を通過する冷媒がダイヤフラム17の下面側の空間に導入されるようにしている。この導入量は、通気孔19の大きさまたは数を変更することによって調整される。
【0014】
膨張弁5の出口ポート7は、分配容器2と戻り集合容器3とを隔てている隔壁に形成されたエバポレータ1の入口配管20に嵌合され、Oリング21によってシールされている。なお、入口配管20が一体に形成された隔壁は、エバポレータ1をたとえば炉中ろう付加工にて形成するときに、上部のタンクに溶接される。膨張弁5の入口ポート6は、レシーバからの高圧配管22が嵌合され、Oリング23によってシールされている。この高圧配管22は、ジョイント部24を貫通して配置されジョイント部24に気密に接合されている。ジョイント部24には、また、コンプレッサに向かう低圧配管25が貫通して気密に接合されている。そして、戻り集合容器3は、その開口部がジョイント部24によって塞がれ、戻り集合容器3の開口端をかしめ加工することによってジョイント部24と機械的に接続され、冷媒の外部漏れを防ぐためにOリング26によってシールされている。
【0015】
これにより、膨張弁5は、その入口ポート6が高圧配管22に接続され、出口ポート7がエバポレータ1の入口配管20に接続された状態で、戻り集合容器3内に装着されることになる。つまり、膨張弁5は、高圧配管22およびその継手部分とともに、エバポレータ1の戻り集合容器3の中に収容され、冷媒が外部漏れする可能性のある継手部分は、かしめ加工によって接続され、Oリング26によってシールされた結合部分の1箇所だけとなる。高圧配管22およびその継手部分が戻り集合容器3内にあるので、たとえ、Oリング23を介して高圧の冷媒が微少漏れしたとしても、漏れるのは戻り集合容器3の中であるので、大気に漏れることはない。なお、ジョイント部24と高圧配管22および低圧配管25との接合は溶接によっているので、この部分での冷媒漏れはない。
【0016】
次に、エバポレータ1の戻り集合容器3の中に収容された膨張弁5の動作について説明する。まず、車両用空調装置が停止しているとき、パワーエレメント14の感温室に封入されたガスは凝縮されて圧力が低くなっているので、ダイヤフラム17は内側(図では上方)へ変位している。このとき、弁体9は、その閉弁方向にスプリング10によって付勢されているので、膨張弁5は全閉状態にある。
【0017】
ここで、車両用空調装置が起動すると、コンプレッサによって冷媒が吸引されるので、エバポレータ1の戻り集合容器3内の圧力が低下し、これがパワーエレメント14により感圧されてダイヤフラム17が外側(図では下方)へ変位していき、それがシャフト12を介して弁体9に伝達され、弁体9をリフトさせるようになる。一方、コンプレッサによって圧縮された冷媒はコンデンサにて凝縮され、レシーバにて気液分離された液冷媒が高圧配管22を通じて膨張弁5の入口ポート6に供給されるようになる。なお、図中の矢印は、冷媒の流れ方向を示している。高温・高圧の液冷媒は、膨張弁5を通過するとき膨張され、低温・低圧の気液混合冷媒となって出口ポート7を出る。その冷媒は、入口配管20を介してエバポレータ1の分配容器2に供給され、そこから各チューブへ分配される。各チューブを通過した冷媒は、集合分配容器4に入って集合され、ここから戻り集合容器3に接続された各チューブに再分配される。そして、各チューブを出た冷媒は、戻り集合容器3にて集合され、低圧配管25を介してコンプレッサに戻る。
【0018】
エバポレータ1内では、冷媒は、チューブを通過するときに車室内の空気と熱交換されて、蒸発される。その蒸発された冷媒は、戻り集合容器3を通過して低圧配管25へ向かうが、そのときに、その冷媒の温度および圧力がパワーエレメント14によって感知される。すなわち、パワーエレメント14のダイヤフラム17とロアハウジング16とによって囲まれた空間は、通気孔19を介して戻り集合容器3の内部と連通しているので、この戻り集合容器3を冷媒が通過するときに、その冷媒の温度および圧力がパワーエレメント14によって検出されることになる。車両用空調装置の起動初期の段階では、車室内の高温の空気との熱交換により、チューブを出て戻り集合容器3に集合された冷媒の温度は高くなっており、パワーエレメント14はその温度を感知し、感温室の圧力が高くなる。これにより、ダイヤフラム17は、これに当接されているセンターディスク18がロアハウジング16の肩部に当接するまで開弁方向に変位し、その変位はシャフト12を介して弁体9に伝達され、膨張弁5は全開状態になる。
【0019】
やがて、チューブを出て戻り集合容器3に集合された冷媒の温度が低下してくると、感温室の圧力が低くなるので、それに応じてダイヤフラム17が図の上方へ変位していき、膨張弁5は、閉弁方向に動作してこれを通過する冷媒の流量を制御するようになる。このとき、膨張弁5は、エバポレータ1の戻り集合容器3に集合された冷媒の温度を感知し、その冷媒が所定の過熱度を保持するように分配容器2に供給する冷媒の流量を制御することになる。これによって、コンプレッサには、常に過熱状態の冷媒が戻るので、コンプレッサは、効率の良い運転をすることができる。
【0020】
図2は第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。図2において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の機能を有する要素には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0021】
この第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造は、第1の実施の形態に係る膨張弁の装着構造と比較して、低圧配管25および高圧配管22の配置、戻り集合容器3内におけるパワーエレメント14の位置、および戻り集合容器3とジョイント部24との接合方法を変更している。
【0022】
すなわち、低圧配管25および高圧配管22は、低圧配管25の中に高圧配管22が同心配置された二重管によって構成されている。そのため、戻り集合容器3と機械的に接続されるジョイント部24は、低圧配管25のみ溶接によって接合されている。
【0023】
戻り集合容器3内では、膨張弁5は、パワーエレメント14がチューブの出口側に向いて配置されている。これにより、図1の装着構造では、チューブの出口から離れた位置にて各チューブから出て集合された冷媒の平均温度を感温しているのに対し、パワーエレメント14をチューブの出口近傍に配置することによってその感温時定数を短くすることを可能にしている。
【0024】
戻り集合容器3は、ジョイント部24を介して低圧配管25に接続されているが、その戻り集合容器3とジョイント部24とはパイプクランプ27によって取り外し自在に結合されている。
【0025】
以上の実施の形態において、エバポレータ1およびその戻り集合容器3の中に収容された膨張弁5の動作は、第1の実施の形態に係る膨張弁の装着構造の場合と同じであるので、ここでは省略する。
【0026】
図3は第3の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。図3において、図1および図2に示した構成要素と同じまたは同等の機能を有する要素には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0027】
この第3の実施の形態に係る膨張弁の装着構造は、第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造と比較して、高圧配管22の接続位置、戻り集合容器3内における膨張弁5の装着方法、および膨張弁5の構成を変更している。
【0028】
すなわち、戻り集合容器3は、その軸線方向に対して直角の方向に筒状部が一体に形成されており、その筒状部に高圧配管22がろう付けにより接合されている。つまり、高圧配管22は、戻り集合容器3内に開口する形で戻り集合容器3に接合されている。
【0029】
戻り集合容器3内では、膨張弁5がパワーエレメント14を低圧配管25の側に向けて戻り集合容器3の軸線方向に配置されている。分配容器2への入口配管20は、戻り集合容器3の軸線方向に形成され、高圧配管22は、戻り集合容器3に対しその軸線方向に対して直角の方向に接合されているので、膨張弁5は、戻り集合容器3内にて、直交する方向に形成された入口ポート6および出口ポート7を高圧配管22および入口配管20にそれぞれ接続するようにしている。出口ポート7は、入口配管20に嵌合され、Oリング21によってシールされている。一方、膨張弁5と高圧配管22との接続は、入口ポート6の端面を高圧配管22の開口部の周りに配置し、入口ポート6の端面に配置したOリング23によってシールするようにしている。このシールを確実にするために、図示はしないが、膨張弁5のボディ8の高圧配管22とは反対側から入口ポート6を高圧配管22の側に押し付ける機構または高圧配管22が接合された戻り集合容器3の筒状部の周りを入口ポート6の端面に向けて外側から押し付ける機構を備えている。
【0030】
膨張弁5は、弁ボディ28をパワーエレメント14のロアハウジング16と一体に形成し、その弁ボディ28の端面を弁座として利用し、かつ、その弁ボディ28には、弁体9と一体のシャフト12をその軸線方向に進退可能に保持する筒状のガイド29が圧入されている。このガイド29は、シャフト12が圧入された筒状部材30を軸線方向に進退可能に保持している。筒状部材30は、その一端にフランジ部が一体に形成されており、そのフランジ部がパワーエレメント14のダイヤフラム17を受けるセンターディスクおよび弁体9を閉弁方向に付勢するスプリング10のばね受けを兼ねている。
【0031】
以上の実施の形態においても、エバポレータ1およびその戻り集合容器3の中に収容された膨張弁5の動作は、第1および第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造の場合と同じであるので、ここでは省略する。
【0032】
なお、以上の第1ないし第3の実施の形態では、エバポレータとして、上下に配置された2つのタンクを有し、それらタンクの間を複数のチューブで接続して構成したタイプの場合を例にして説明したが、内部で分配されて流れていた冷媒が最終的に1ヶ所に集合してエバポレータの冷媒出口を構成するような戻り集合容器を備えているものであれば、どのようなタイプでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。
【図3】第3の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 エバポレータ
2 分配容器
3 戻り集合容器
4 集合分配容器
5 膨張弁
6 入口ポート
7 出口ポート
8 ボディ
9 弁体
10 スプリング
11 アジャスト部材
12 シャフト
13 Vリング
14 パワーエレメント
15 アッパーハウジング
16 ロアハウジング
17 ダイヤフラム
18 センターディスク
19 通気孔
20 入口配管
21 Oリング
22 高圧配管
23 Oリング
24 ジョイント部
25 低圧配管
26 Oリング
27 パイプクランプ
28 弁ボディ
29 ガイド
30 筒状部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍サイクルにおける膨張弁の装着構造において、
エバポレータの戻り集合容器内に前記膨張弁を収容し、前記膨張弁の入口ポートと高圧配管との接続および前記膨張弁の出口ポートと前記エバポレータの分配容器への入口配管との接続を前記戻り集合容器内において行うようにしたことを特徴とする膨張弁の装着構造。
【請求項2】
前記エバポレータは、前記戻り集合容器の開口端にコンプレッサの入口への低圧配管を接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁の装着構造。
【請求項3】
前記低圧配管は、その先端に接合されたジョイント部を介して前記戻り集合容器の開口端に接続され、前記高圧配管は、前記ジョイント部を貫通して延出され、前記高圧配管と前記ジョイント部とは気密に接合されていることを特徴とする請求項2記載の膨張弁の装着構造。
【請求項4】
前記低圧配管は、その先端に接合されたジョイント部を介して前記戻り集合容器の開口端に接続され、前記低圧配管および前記高圧配管は、前記低圧配管の中に前記高圧配管を同心配置した二重管であることを特徴とする請求項2記載の膨張弁の装着構造。
【請求項5】
前記低圧配管は、その先端に接合されたジョイント部を介して前記戻り集合容器の開口端に接続され、前記高圧配管は、前記戻り集合容器に前記低圧配管とは直交する方向に接合されていることを特徴とする請求項2記載の膨張弁の装着構造。
【請求項6】
前記戻り集合容器と前記低圧配管との接続は、Oリングでシールしてかしめ加工による結合であることを特徴とする請求項2記載の膨張弁の装着構造。
【請求項7】
前記戻り集合容器と前記低圧配管との接続は、Oリングでシールしてパイプクランプによって取り外し自在に結合されていることを特徴とする請求項2記載の膨張弁の装着構造。
【請求項8】
前記膨張弁は、温度式膨張弁であることを特徴とする請求項1記載の膨張弁の装着構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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