説明

自動二輪車

【課題】泥や水が掛かり難い位置にバッテリを配置しつつ、収納ボックスの収納空間の前後長を向上させ、かつハーネスの長さを抑制することが可能な自動二輪車を提供する。
【解決手段】本発明の自動二輪車において、バッテリケース21は、少なくともエンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合において、エアクリーナー51の前方かつスロットルボディ55の側方に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車に関し、特にはバッテリの配置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車体フレームに対して上下方向に揺動可能なエンジンユニットを備える自動二輪車において、エンジンユニットの上方に位置する収納ボックスの前部にバッテリを配置することが記載されている。これによると、収納ボックスの前部にバッテリが配置されることで、後輪により跳ね上げられた泥や水がバッテリに掛かり難い。
【0003】
また、エンジンユニットは、クランクケースと、クランクケースの前方に配置された、側面視で軸心が水平なシリンダ部と、クランクケースの上方に配置されたエアクリーナーと、を有している。エアクリーナーの前面には、シリンダ部に向かって延びる吸気パイプと、前方に向かって開口した吸気口と、が車幅方向に並んで設けられている。吸気パイプの途中には、スロットルボディが設けられている。この構造では、エアクリーナーが吸気を行う、エアクリーナーの前方かつシリンダ部の上方の空間に、後輪により跳ね上げられた泥や水が入り込み難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2004/078568
【特許文献2】特開2008−201332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来技術では、収納ボックスの前部にバッテリが配置されるため、収納ボックスの収納空間の前後長が短くなって、靴などの一方向に長い物を収納することが困難である。
【0006】
一方で、特許文献2には、ヘッドパイプ及び操向ステムの周囲に設けられるカバーの内側にバッテリを配置することが記載されている。これによると、カバーの内側にバッテリが配置されることで、後輪により跳ね上げられた泥や水がバッテリに掛かり難い。しかし、バッテリが車体の前部に配置されるため、バッテリからエンジンユニットに繋がるハーネスが長くなってしまう。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、泥や水が掛かり難い位置にバッテリを配置しつつ、収納ボックスの収納空間の前後長を向上させ、かつハーネスの長さを抑制することが可能な自動二輪車を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の自動二輪車は、車体フレームと、前記車体フレームに支持されるピボット軸と、前記ピボット軸を支点に上下方向に揺動可能なエンジンユニットと、前記エンジンユニットの後部に回転可能に支持される後輪と、前記エンジンユニットの上方に配置される収納ボックスと、前記収納ボックスの上方に配置されるシートと、前記収納ボックスの収納空間の下方に設けられ、バッテリが収納されるバッテリケースと、を備える。前記エンジンユニットは、クランクケースと、前記クランクケースの前方に配置され、側面視において軸心が水平または前上がりに傾斜するシリンダ部と、前記クランクケース及び前記後輪の側方に配置される伝達ケースと、前記クランクケースの上方に配置されるエアクリーナーと、前記エアクリーナーから前方に延び、前記シリンダ部に繋がる吸気パイプであって、シリンダ部の上方に配置されるスロットルボディを有する吸気パイプと、を備える。前記バッテリケースは、少なくとも前記エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合において、前記エアクリーナーの前方かつ前記スロットルボディの側方に位置する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、後輪により跳ね上げられた泥や水が入り込み難い、エアクリーナーの前方かつシリンダ部の上方の空間に、バッテリが配置される。また、収納ボックスの収納空間の下方にバッテリケースが設けられるので、収納ボックスの収納空間の前後長を向上させることが可能である。また、車体の前後方向の中央部にバッテリが配置されるので、ハーネスの長さを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
【図2A】エンジンユニットが揺動の通常位置にある場合のエンジンユニット及び車体フレームの左側面図である。
【図2B】エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合のエンジンユニット及び車体フレームの左側面図である。
【図3A】エンジンユニットが揺動の通常位置にある場合のエンジンユニット及び車体フレームの右側面図である。
【図3B】エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合のエンジンユニット及び車体フレームの右側面図である。
【図4】エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合のエンジンユニット及び車体フレームの平面図である。
【図5】エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合の収納ボックス及びバッテリケースの断面図である。
【図6】エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合の収納ボックス及びバッテリケースの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の自動二輪車の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、自動二輪車1の左側面図である。図2A及び図2Bは、エンジンユニット5及び車体フレーム15の左側面図である。図3A及び図3Bは、エンジンユニット5及び車体フレーム15の右側面図である。図4は、エンジンユニット5及び車体フレーム15の平面図である。図5は、収納ボックス20及びバッテリケース21の断面図である。このうち、図2A及び図3Aは、エンジンユニット5が揺動の通常位置にある場合を表している。これに対し、図2B、図3B、図4及び図5は、エンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合を表している。なお、図3A及び図3Bでは、メインフレーム16の一部が省略されている。
【0013】
以下の説明において、前方、後方、上方、下方、左方、右方は、ハンドル4に向かってシート7に跨った運転者から見た前方、後方、上方、下方、左方、右方を表す。図1中の矢印Fは、前方を表している。
【0014】
図1に示されるように、自動二輪車1の前輪2は、フロントフォーク3の下端で支持されている。フロントフォーク3は、車体フレームの最前部で支持されたステアリングシャフト(不図示)によって左右に回転可能に支持されている。フロントフォーク3の上部にはハンドル4が連結されている。ハンドル4の前方には、ヘッドライト11が設けられている。
【0015】
自動二輪車1の後部には、エンジンユニット5が配置されている。エンジンユニット5の後部には、後輪6が回転可能に支持されており、エンジンユニット5は、後輪6と共に車体フレームに対して上下に揺動可能である。エンジンユニット5の上方にはシート7が配置されている。エンジンユニット5の上方かつシート7の下方には、収納ボックス20及びバッテリケース21が配置されている。
【0016】
収納ボックス20及びバッテリケース21の両側方には、側面視においてシート7の下方に位置するサイドカバー9がそれぞれ配置されている。サイドカバー9の後端部には、テールライト12が配置されている。また、前輪2とシート7との間には、スペースSが設けられている。スペースSの下方には、ライダーが足を乗せることのできるステップボード8が設けられている。
【0017】
図2A〜図5に示されるように、車体フレーム15は、エンジンユニット5の両側方に配置された、後方かつ上方に向けて延びる左右一対のメインフレーム16を備えている。メインフレーム16の下部にはピボット軸18が設けられており、エンジンユニット5はピボット軸18を支点に上下方向に揺動する。メインフレーム16の後端部とエンジンユニット5の後端部との間には、サスペンション19が架け渡されている。また、車体フレーム15は、エンジンユニット5と収納ボックス20の間を通って左右一対のメインフレーム16を繋ぐクロスフレーム17を備えている。
【0018】
なお、エンジンユニット5が揺動の通常位置にある場合とは、サスペンション19に荷重が加わっていない場合である。これに対し、エンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合とは、サスペンション19に荷重が加わって、サスペンション19がそれ以上縮まない長さに至った場合である。すなわち、エンジンユニット5の後部とメインフレーム16の後部とが最も近づいた場合である。
【0019】
エンジンユニット5は、クランクケース5aと、クランクケース5aの前方に配置されるシリンダ部5bと、クランクケース5a及び後輪6の側方に配置される伝達ケース5cと、を備えている。また、エンジンユニット5は、クランクケース5aの上方に配置されるエアクリーナー51と、エアクリーナー51から前方に延び、シリンダ部5bに繋がる吸気パイプ53と、を備えている。また、エンジンユニット5は、伝達ケース5cの左側面の前部に取り付けられる樹脂製のカバー58と、クランクケース5aの右側面に取り付けられる樹脂製のカバー59と、後輪6の右側方で後方に延びるマフラー57と、を備えている。
【0020】
シリンダ部5bは、側面視において軸心が前上がりに傾斜した姿勢で配置されている。これに限られず、シリンダ部5bの軸心は側面視において水平であってもよい。伝達ケース5cは、クランクケース5aに設けられたクランクシャフトの回転をベルトやチェーン等を介して後輪6に伝達する伝達機構を収容している。
【0021】
エアクリーナー51は、平面視において概略L字状に形成されている。具体的には、エアクリーナー51は、車幅方向の中央から左右側方に延びる中央部512と、中央部512の左側方から後方に延びる側部514と、を備えている。中央部512は、クランクケース5aの上方かつ後輪6の前方に配置されており、側部514は、伝達ケース5cの上方かつ後輪6の左側方に配置されている。また、側部514の左側部のうち、前後方向の中央には、外部との連絡口としての吸気口51aが形成されている。具体的には、側部514の左側部は、左側方に突出する凸状に形成されており、その下面に吸気口51aが形成されている。
【0022】
吸気パイプ53は、車幅方向の中央に配置されており、エアクリーナー51の中央部512の前面から前方に延び、下方に折れ曲がって、シリンダ部5bの上面に接続されている。吸気パイプ53の途中には、スロットルボディ55が設けられている。スロットルボディ55は、クランクケース5a及びシリンダ部5bの上方に位置している。スロットルボディ55は、スロットルバルブを含んでおり、吸気パイプ53の他の部分よりも上下左右に大きい。また、スロットルボディ55は、燃料噴射装置を含んでいてもよい。これに限られず、燃料噴射装置は、吸気パイプ53のスロットルボディ55以外の部分に取り付けられてもよい。燃料噴射装置は、電子制御式のインジェクタであってもよいし、キャブレタであってもよい。
【0023】
収納ボックス20は、前方に向かうに従って幅が狭くなる概略箱状に成型されており、上方に向けて開放された収納空間を有している。収納ボックス20は、左右一対のメインフレーム16の間に配置され、これらメインフレーム16に支持されている。収納ボックス20の右側部の下方には、バッテリを収納するためのバッテリケース21が配置されている。バッテリケース21の右方の側壁には、内側に収納されたバッテリと電気的に接続されるECU23が取り付けられている。ECU23には、ハーネス25が接続されている。ハーネス25は、エンジンユニット5やヘッドライト11、テールライト12(図1を参照)などに電源を供給する。なお、ECU23の取り付け位置は、バッテリケース21の側壁に限定されない。
【0024】
図2B、図3B、図4及び図5に示されるように、バッテリケース21は、エンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合に、エンジンユニット5と接触しないような位置及び大きさに設計されている。具体的には、バッテリケース21は、エンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合に、シリンダ部5bの上方、エアクリーナー51の前方、スロットルボディ55の右側方、右側のメインフレーム16の左側方、かつクロスフレーム17の後方に形成された空間に配置される。
【0025】
このため、バッテリケース21は、エンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合に、シリンダ部5bの上方、エアクリーナー51の前方かつスロットルボディ55の右側方に位置している。また、バッテリケース21は、右側のメインフレーム16の左側方かつクロスフレーム17の後方に位置している。
【0026】
なお、図4に示されるように、スロットルボディ55は、シリンダ部5bの車幅方向の中央部の上方に位置しており、バッテリケース21は、シリンダ部5bの車幅方向の右側部の上方に位置している。すなわち、バッテリケース21は、シリンダ部5bの右斜め上方に位置しているということもできる。また、バッテリケース21は、クランクケース5aの車幅方向の右側部の上方にも位置している。エアクリーナー51の側部514は、中央部512の左側方に配置されているのに対し、バッテリケース21は、スロットルボディ55の右側方に配置されている。なお、本実施形態では、バッテリケース21がスロットルボディ55の右側方に配置されているが、これに限られず、左側方に配置されてもよい。
【0027】
また、図5に示されるように、スロットルボディ55の左側部には、不図示のスロットルケーブルが架けられるスロットルプーリ55aが設けられている。このように、スロットルプーリ55aをスロットルボディ55の左側部に設け、バッテリケース21をスロットルボディ55の右側方に配置することで、バッテリケース21を配置するための空間を確保することが可能である。
【0028】
また、図2A及び図3Aに示されるように、バッテリケース21は、エンジンユニット5が揺動の通常位置にある場合であっても、エアクリーナー51の前方かつスロットルボディ55の右側方に位置している。この場合、バッテリケース21とエアクリーナー51とが前後方向に向かい合う範囲や、バッテリケース21とスロットルボディ55とが左右方向に向かい合う範囲が、最上位置にある場合と比較して上下方向に短くなる。
【0029】
図5に示されるように、収納ボックス20とバッテリケース21とは一体的に設けられている。具体的には、底面の右側部において他の部分よりも下方に突出した凹部27aを有する本体部27と、凹部27aの側方に配置される壁部材28と、凹部27aの上方に配置される蓋部材29と、が組み合わされることによって、収納ボックス20とバッテリケース21とが構成されている。収納ボックス20の収納空間は、本体部27と蓋部材29とで形成されている。バッテリケース21の収納空間は、本体部27の凹部27aと、壁部材28と、蓋部材29とで形成されている。このように、収納ボックス20の収納空間とバッテリケース21の収納空間とは、蓋部材29によって隔てられている。
【0030】
本体部27の右側壁のうち、蓋部材29の取付位置よりも上方の部分が収納ボックス20の側壁20aとされ、蓋部材29の取付位置よりも下方の部分がバッテリケース21の側壁21aとされる。バッテリケース21の側壁21aは、収納ボックス20の側壁20aよりも右側方に位置している。また、バッテリケース21の側壁21aには、ECU23(図3Bを参照)を取り付けるための取付穴271が形成されている。
【0031】
なお、収納ボックス20とバッテリケース21とは上記態様に限られない。例えば、収納ボックス20の底面に開口を形成し、その開口の下方にバッテリケース21を取り付け、その開口を塞ぐように蓋部材29を取り付けてもよい。この場合、蓋部材29は、収納ボックス20に取り付けられてもよいし、バッテリケース21に取り付けられてもよい。
【0032】
以上に説明した本実施形態によると、収納ボックス20の収納空間の下方に設けられたバッテリケース21が、エアクリーナー51の前方かつシリンダ部5bの上方、シリンダブロック55の右側方の空間に配置されることで、後輪6により跳ね上げられた泥や水の付着を抑制することが可能であると共に、収納ボックス20の収納空間の前後長を向上させることが可能である。また、バッテリケース21が車体の前後方向の中央に配置されるので、エンジンユニット5やヘッドライト11、テールライト12などに繋がるハーネス25の長さを抑制することが可能である。特に、エンジンユニット5には、点火プラグやセンサ類、スタータモータなどバッテリに繋がる部品が多く含まれるため、バッテリケース21をエンジンユニット5の近くに配置することで、エンジンユニット5に接続される比較的配線数の多いハーネス25の長さを抑制することが可能である。
【0033】
また、本実施形態によると、エアクリーナー51の側部514に吸気口51aが形成されることから、エアクリーナー51の前方かつスロットルボディ55の側方にバッテリケース21のための空間を確保することが容易である。また、吸気口51aが形成された側部514が後方に延びていることで、エアクリーナー51の容量を向上させることが可能である。
【0034】
また、本実施形態によると、バッテリケース21がクロスフレーム17よりも後方に位置することから、エアクリーナー51、スロットルボディ55、クロスフレーム17及びメインフレーム16に囲まれた空間にバッテリケース21を配置して、バッテリの保護を向上させることが可能である。
【0035】
また、本実施形態によると、バッテリケース21の側壁21aは、収納ボックス20の側壁20aよりも右側方に位置していることから、バッテリケース21の容量を向上させることが可能である。
【0036】
また、本実施形態によると、収納ボックス20の収納空間とバッテリケース21の収納空間とが蓋部材29により隔てられているので、蓋部材29を取り外すことによって、収納ボックス20の収納空間からバッテリケース21の収納空間にアクセスすることが可能である。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が当業者にとって可能であるのはもちろんである。
【0038】
例えば、図6に示されるように、収納ボックス20の底面が、スロットルボディ55に対してバッテリケース21の反対側に、下方に窪む凹部27bを有してもよい。この凹部27bは、エンジンユニット5が揺動の最上位置にある場合に、シリンダ部5bの上方、エアクリーナー51の前方、スロットルボディ55の左側方、左側のメインフレーム16の右側方、かつクロスフレーム17の後方に形成された空間に配置される。この凹部27bを設けることにより、収納ボックス20の容量が向上し、ヘルメットHのような比較的大きな物を傾けた姿勢で収納することが可能となる。
【符号の説明】
【0039】
1 自動二輪車、2 前輪、3 フロントフォーク、4 ハンドル、5 エンジンユニット、5a クランクケース、5b シリンダ部、5c 伝達ケース、6 後輪、7 シート、9 サイドカバー、11 ヘッドライト、12 テールライト、15 車体フレーム、16 メインフレーム、17 クロスフレーム、18 ピボット軸、19 サスペンション、20 収納ボックス、20a 側壁、21 バッテリケース、21a 側壁、23 ECU、25 ハーネス、27 本体部、27a 凹部、27b 凹部、271 取付穴、28 壁部材、29 蓋部材、51 エアクリーナー、51a 吸気口、512 中央部、514 側部、53 吸気パイプ、55 スロットルボディ、57 マフラー、58 カバー、59 カバー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームと、
前記車体フレームに支持されるピボット軸と、
前記ピボット軸を支点に上下方向に揺動可能なエンジンユニットと、
前記エンジンユニットの後部に回転可能に支持される後輪と、
前記エンジンユニットの上方に配置される収納ボックスと、
前記収納ボックスの上方に配置されるシートと、
前記収納ボックスの収納空間の下方に設けられ、バッテリが収納されるバッテリケースと、
を備え、
前記エンジンユニットは、
クランクケースと、
前記クランクケースの前方に配置され、側面視において軸心が水平または前上がりに傾斜するシリンダ部と、
前記クランクケース及び前記後輪の側方に配置される伝達ケースと、
前記クランクケースの上方に配置されるエアクリーナーと、
前記エアクリーナーから前方に延び、前記シリンダ部に繋がる吸気パイプであって、前記シリンダ部の上方に配置されるスロットルボディを有する吸気パイプと、
を備え、
前記バッテリケースは、少なくとも前記エンジンユニットが揺動の最上位置にある場合において、前記エアクリーナーの前方かつ前記スロットルボディの側方に位置する、
ことを特徴とする自動二輪車。
【請求項2】
前記エアクリーナーは、
前記クランクケースの上方かつ前記後輪の前方に配置される、側方に延びる中央部と、
前記伝達ケースの上方かつ前記後輪の側方に配置される、後方に延びる側部と、
を備え、
前記側部に吸気口が形成される、
請求項1に記載の自動二輪車。
【請求項3】
前記車体フレームは、
前記エンジンユニットの両側方に配置される一対のメインフレームと、
前記一対のメインフレームを繋ぐクロスフレームと、
を備え、
前記バッテリケースが前記クロスフレームより後方に位置する、
請求項1に記載の自動二輪車。
【請求項4】
前記収納ボックスの収納空間と前記バッテリケースの収納空間とを隔てる蓋部材をさらに備える、
請求項1に記載の自動二輪車。
【請求項5】
前記収納ボックスの底面は、前記スロットルボディに対して前記バッテリケースの反対側に、下方に窪む凹部を有する、
請求項1に記載の自動二輪車。
【請求項6】
前記バッテリケースは、前記収納ボックスよりも側方に位置する側壁を含む、
請求項1に記載の自動二輪車。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−18350(P2013−18350A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−152890(P2011−152890)
【出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)