説明

自動取引装置、プログラム及び方法

【課題】 受入れ、及び又は、排出する媒体を格納する媒体格納部に対する不正行為を防止する自動取引装置を提供することができる。
【解決手段】 本発明は、媒体格納部と媒体格納部の開口部に配置された開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置に関する。そして、自動取引装置は、開閉体の異常を検知した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、開閉体に閉動作を実行させるように制御する手段を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動取引装置、プログラム及び方法に関し、例えば、銀行などの金融機関やコンビニエンスストアなどに設置されるATM(Automatic Teller Machine)に適用し得る。
【背景技術】
【0002】
紙幣を取り扱うATM等の自動取引装置では、紙幣出金口から顧客に紙幣を払いだす際に、その紙幣を顧客が取り忘れてしまう場合があり、それに対応するための従来技術として特許文献1の記載技術がある。
【0003】
特許文献1に記載された自動取引装置は、顧客が当該自動取引装置の前を離れたことを検知すると、紙幣出金口のシャッタを閉めて他の人が抜き取ったりできないようにしている。そして、特許文献1に記載された自動取引装置では、その後、一定時間以内に本人確認をした場合はシャッタを開けて紙幣を受け取らせるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−70199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された自動取引装置では、紙幣出金口のシャッタを閉めるときに、障害等が発生するとシャッタが開いたままになってしまっていた。そのため紙幣を抜き取られたり、異物が混入したり、装置にいたずらされる等の不正行為の恐れがあった。
【0006】
そこで、受入れ、及び又は、排出する媒体(例えば、紙幣等)を格納する媒体格納部(例えば、紙幣入出金口)に対する不正行為を防止することができる自動取引装置、プログラム及び方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明は、受入れ及び又は排出を行うための媒体を格納する媒体格納部と、上記媒体格納部で媒体の受入れ及び又は排出を行うための開口部に配置され、開閉動作可能な開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置において、上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記開閉体に閉動作を実行させるように制御する開閉制御手段を備えることを特徴とする。
【0008】
第2の本発明の自動取引プログラムは、受入れ及び又は排出を行うための媒体を格納する媒体格納部と、上記媒体格納部で媒体の受入れ及び又は排出を行うための開口部に配置され、開閉動作可能な開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置に搭載されたコンピュータを、上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記開閉体に閉動作を実行させるように制御する開閉制御手段として機能させることを特徴とする。
【0009】
第3の本発明の自動取引方法は、受入れ及び又は排出を行うための媒体を格納する媒体格納部と、上記媒体格納部で媒体の受入れ及び又は排出を行うための開口部に配置され、開閉動作可能な開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置の自動取引方法において、開閉制御手段を備え、上記開閉制御手段は、上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記開閉体に閉動作を実行させるように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、受入れ、及び又は、排出する媒体を格納する媒体格納部に対する不正行為を防止する自動取引装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る自動取引装置の機能的構成について示したブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る自動取引装置の概略側断面図である。
【図3】第1の実施形態に係る自動取引装置のシャッタ監視処理の動作について示したフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る自動取引装置の入金取引処理時の動作について示したフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係る自動取引装置の利用者操作表示部で表示する画面の例である。
【図6】第1の実施形態に係る自動取引装置のシャッタ異常イベント処理の動作について示したフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る自動取引装置の機能的構成について示したブロック図である。
【図8】第2の実施形態に係る自動取引装置の概略側断面図である。
【図9】第2の実施形態に係る自動取引装置のシャッタ異常イベント処理の動作について示したフローチャートである。
【図10】第3の実施形態に係る自動取引装置の入金取引処理時の動作について示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(A)第1の実施形態
以下、本発明による自動取引装置、プログラム及び方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0013】
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、この実施形態の自動取引装置1の機能的構成について示したブロック図である。
【0014】
図2は、この実施形態の自動取引装置1の概略側断面図である。なお、図2では、自動取引装置1を構成する構成要素のうち、後述する紙幣入出金部23、及び利用者操作表示部21を構成するタッチパネル画面211についてのみ図示し、その他の構成要素については図示を省略している。また、図1、図2の括弧内の符号は、後述する第3の実施形態でのみ用いられる符号である。
【0015】
自動取引装置1は、自装置と取引を行うユーザ(以下、「顧客」と呼ぶ)の操作や、図示しないホストコンピュータとの通信を伴う情報処理(例えば、トランザクション処理)により、現金の出金処理や入金処理等の取引処理を行うものである。自動取引装置1としては、具体的には例えば、金融機関等に設置されるATMが該当する。
【0016】
自動取引装置1は、制御部10、利用者操作表示部21、カードリーダプリンタ処理部22、紙幣入出金部23、通帳処理部24を有している。
【0017】
制御部10は、現金処理装置1内の各部の動作を制御する機能を担っているものであり、記憶部11、取引処理部12、及び通信部13を有している。
【0018】
記憶部11は、制御部10が情報処理を行うために必要な各種情報等を格納するためのデータ記憶手段であり、例えば、メモリ等により構成することができる。
【0019】
制御部10は、例えば、プロセッサ等を含むプログラムの実施構成に実施形態の現金処理プログラム等をインストールすることにより実現することができる。上述の現金処理プログラムは、例えば、記憶部11に記憶しておき、現金処理装置1が起動したときに、制御部10が読み込んで実行するようにしても良い。
【0020】
通信部13は、上述の図示しないホストコンピュータと接続するためのネットワークインタフェースである。なお、自動取引装置1がオフラインでのみ動作する場合には、通信部13については省略するようにしても良い。
【0021】
取引処理部12は、顧客との取引処理を行うための情報処理や、取引処理に伴って自動取引装置1内の各構成要素の制御等を行うものである。
【0022】
利用者操作表示部21は、当該現金処理装置1を使用するユーザとのインタフェースの機能を担っている。利用者操作表示部21で、ユーザとのインタフェースに用いるデバイスの種類は限定されないものであるが、ここでは、ディスプレイ(例えば、LCD)を用いたタッチパネル等のデバイスが用いられるものとする。なお、利用者操作表示部21としては、既存のATMと同様のものを適用することができるため、詳しい説明を省略する。また、この実施形態の利用者操作表示部21では、図2に示すようにタッチパネル211を用いて、顧客からの操作の受付や、顧客への情報の表示出力を行うものとして説明する。
【0023】
カードリーダプリンタ処理部22は、顧客から挿入されたキャッシュカードのデータ読取や、取引内容を印字した明細書等を印刷して出力するものである。
【0024】
通帳処理部24は、顧客から挿入された通帳を受け入れ、自動取引装置1における当該顧客との取引内容に応じた内容を印字する等の通帳に関する処理を行う機能を担っている。なお、通帳処理部24としては、既存のATMと同様のものを適用することができるので詳しい説明を省略する。
【0025】
紙幣入出金部23は、顧客からの紙幣の投入を受け入れて、自動取引装置1内に取り込む紙幣入金口としての機能と、自動取引装置1から顧客に出金する紙幣を集積する紙幣出金口のとしての機能を担っている。なお、紙幣入出金部23のハードウェア構成自体は、既存のATMと同様のものを適用することができる。
【0026】
紙幣入出金部23は、図2に示す通り、紙幣入出金ボックス231、シャッタ232、異物検知センサ233、現金検知センサ234、及びシャッタクローズセンサ235を有している。
【0027】
紙幣入出金ボックス231は、顧客から投入された紙幣の受入れ、又は、自動取引装置1内から排出(出金又は返却)される紙幣を格納するための箱である。紙幣入出金ボックス231には、顧客に現金の投入又は取り出しをさせるための開口部231aが形成されており、その開口部231aには、シャッタ232(開閉体)が配置されている。シャッタ232は、制御部10の制御に応じて動作する図示しない駆動部(例えば、モーター等)により開閉動作を行うものである。シャッタ232が開閉する具体的な構成については限定されないものであるが、ここでは、例として、図2に示すように、1枚の板形状のシャッタ232が、矢印Aの方向(以下、「閉方向」と呼ぶ)に動作(以下、「閉動作」又は「クローズ」と呼ぶ)すると、紙幣入出金ボックス231の開口部231aはシャッタ232により閉鎖され、顧客等により現金の投入又は取り出しができなくなる。そして、シャッタ232が、矢印Aと反対の方向(以下、「開方向」と呼ぶ)に動作(以下、「開動作」又は「オープン」と呼ぶ)すると、紙幣入出金ボックス231の開口部231aは解放され、顧客等により現金の投入又は取り出しが可能となる。
【0028】
現金検知センサ234は、紙幣入出金ボックス231内の現金の有無や、紙幣入出金ボックス231に投入された紙幣が正常に挿入されているか(例えば、揃えて挿入されているか等)を検知するためのセンサである。現金検知センサ234の具体的な構成は限定されないものであるが、例えば、光学式、超音波式等の公知の種々の検知手段を用いることができる。
【0029】
異物検知センサ233は、紙幣入出金ボックス231内に、顧客の手等の異物が入っていないか否かを監視するためのセンサである。ここでは、例として、異物検知センサ233は、図2に示すように、紙幣入出金ボックス231内で、開口部231a付近の物体を検出するように配置されているものとして説明する。異物検知センサ233の具体的な構成は限定されないものであるが、例えば、光学式、超音波式等の公知の種々の検知手段を用いることができる。
【0030】
また、紙幣入出金部23では、シャッタ232の閉動作時に、正常に閉まったか否か(開口部231aが完全にシャッタ232により閉鎖されたか否かを検知する手段(以下、「シャッタクローズセンサ」と呼ぶ)も備えているものとする。紙幣入出金部23で、シャッタ232が正常に閉まったか否かを検知する具体的な手段については限定されないものであり、例えば、シャッタ232の端の接触状態を電気的に確認するセンサ等、公知の種々の検知手段を用いることができる。
【0031】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の自動取引装置1の動作を説明する。ここでは、制御部10による紙幣入出金部23に対する制御処理を中心として説明する。
【0032】
制御部10では、入金出金などの取引処理状態に関わらず、起動中は常にシャッタ232に異常が発生しているか否かを監視する処理(以下、「シャッタ監視処理」と呼ぶ)を並列的に(例えば、マルチスレッド処理等により)行っている。
【0033】
図3は、制御部10によるシャッタ監視処理について示している。
【0034】
図3に示すように、制御部10は、起動してシャッタ監視処理を開始すると、シャッタ232に異常が発生するまで待機する(S201)。具体的には、制御部10は、シャッタ監視処理において、紙幣入出金部23に搭載された各センサからの検知信号を監視しており、紙幣入出金部23から所定のセンサについて所定の信号が供給された場合に、シャッタ232に異常が発生したと判断するものとする。ここでは、例として、制御部10は、シャッタ232のクローズ時に、シャッタクローズセンサ235から、シャッタ232が正常に閉まらないことを検知した信号が供給された場合に、シャッタ232に異常が発生したものと判断するものとする。
【0035】
そして、制御部10は、シャッタ232に異常が発生したことを検知すると、所定のイベント処理(以下、「シャッタ異常イベント処理」と呼ぶ)を実行し(S202)、その後上述のS201に戻ってシャッタ監視処理を継続する。なお、ステップS202のシャッタ異常イベント処理の詳細については、後述する。
【0036】
次に、自動取引装置1において、顧客からの入金を受付ける入金の取引処理が行われる場合の制御部10による紙幣入出金部23に対する制御処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
制御部10は、例えば、顧客から利用者操作表示部21(タッチパネル211)への操作を受付け、その操作に応じて、当該顧客との間で入金処理を開始したものとする(S100)。なお、紙幣入出金部23の初期状態として、シャッタ232は閉状態であるものとして説明する。
【0038】
制御部10は、入金処理を開始すると、紙幣入出金部23を制御して、シャッタ232をオープンさせ(S101)、顧客からの紙幣入出金ボックス231への紙幣投入を待つ(S102)。ここでは、制御部10は、顧客に紙幣の投入を誘導するために、図5に示すような画面を、利用者操作表示部21のタッチパネル211の画面に表示させる処理を行うものとする。
【0039】
そして、制御部10では、任意のタイムアウト時間内に紙幣の挿入が正常に行われたことが現金検知センサ234により検知されたか否かが確認される(S103)。
【0040】
上述のステップS103で、タイムアウト時間内に、正常に紙幣の挿入がされたことが確認できた場合には、制御部10は、後述するステップS104の処理から動作する。また、タイムアウト時間内に紙幣の挿入はあったが、その紙幣が正常に挿入されたものでないと検知された場合には、制御部10は、上述のステップS102の処理から動作し、再度正常な位置に紙幣が挿入されるまで待機する。さらに、上述のステップS103で、タイムアウト時間内に紙幣の挿入がなかった場合、又は、タイムアウト時間内に顧客により入金処理の取消の操作があった場合(例えば、タッチパネル211上の所定のボタンの押下があった場合)には、制御部10は、後述するステップS110の処理から動作する。
【0041】
上述のステップS103で、タイムアウト時間内に、正常に紙幣の挿入がされたことが確認できた場合には、制御部10は、紙幣入出金部23を制御して、シャッタ232をクローズさせる(S104)。
【0042】
そして、制御部10は、シャッタ232のクローズ中に、異物検知センサ233により、異物(例えば、顧客の手等)が検知されたか否かを確認し(S105)、異物が検知された場合には、シャッタ232をオープンさせて上述のステップS102の処理から動作し、再度正常な位置に紙幣が挿入されるまで待機する。
【0043】
上述のステップS105で、異物検知センサ233により異物が検知されない場合には、制御部10は、紙幣入出金部23(シャッタクローズセンサ235)に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S106)。
【0044】
上述のステップS106で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10は、紙幣入出金ボックス231の現金を計数する処理を、図示しない計数処理部に実行させ、さらに、その後の入金取引の処理(例えば、顧客に対して計数した金額を確認させる等)を実行する(S107)。なお、自動取引装置1において、シャッタ232が正常に閉まった後の入金処理については、既存のATMと同様であるので、詳しい説明については省略する。
【0045】
一方、上述のステップS106で、シャッタ232が正常に閉まらなかったと確認した場合には、制御部10は、シャッタ232の異常が発生したと判断する(S108)とともに、入金の取引処理を中止する処理を行う(S109)。ステップS108で、制御部10が、シャッタ232の異常が発生したと判断すると、制御部10において並列して実行されているシャッタ監視処理で、上述のシャッタ異常イベント処理(上述のステップS202の処理)が実行されることになる。なお、シャッタ異常イベント処理の詳細については後述する。
【0046】
一方、上述のステップS103で、タイムアウト時間内に紙幣の挿入がなかった場合、又は、タイムアウト時間内に顧客により入金処理の取消の操作があった場合には、制御部10は、紙幣入出金部23の異物検知センサ233により監視を行わないモード(以下、「非監視モード」と呼ぶ)で、強制的にシャッタ232をクローズさせるように制御する。(S110)。
【0047】
言い換えると、ステップS110では、紙幣入出金部23の異物検知センサ233で異常を検知した場合であっても、非監視モードでは、それを無視してシャッタ232をクローズさせる処理を行う。なお、非監視モード時に、制御部10は、紙幣入出金部23の異物検知センサ233の機能を停止させるようにしても良いし、異物検知センサ233の機能はアクティブのままとして、供給される検知信号を無視するようにしても良い。
【0048】
そして、制御部10は、紙幣入出金部23に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S111)。
【0049】
上述のステップS111で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10は、さらに、紙幣入出金部23に紙幣が残留しているか否かを確認(現金検知センサ234の検知状況を確認)し(S112)、紙幣が残留している場合には、上述のステップS107の処理から動作し、入金の取引処理を継続する。一方、上述のステップS112で、紙幣入出金部23に紙幣が残留していないと確認された場合には、制御部10は、タイムアウト時間内に紙幣が挿入されなかったことを理由として、入金処理を終了する処理を行う(S113)。
【0050】
一方、上述のステップS111で、シャッタ232が正常に閉まらなかったと検知した場合には、制御部10は、シャッタ232の異常が発生したと判断する(S114)と共に、入金の取引処理を中止する処理を行う(S115)。シャッタ異常イベント処理の詳細については後述する。
【0051】
次に、上述のステップS202で実行されるシャッタ異常イベント処理の詳細について図6を用いて説明する。
【0052】
制御部10は、シャッタ異常イベント処理を開始すると、一定時間待機(S301)した後に、係員等(例えば、当該自動取引装置1が銀行等の店舗に設置されている場合には、当該銀行の係員や保守作業者等)により、自動取引装置1に対して所定の操作(例えば、図示しないリセットボタンの押下や、紙幣入出金部23の異物の除去等、所定の手順の操作)が行われたか否かを確認する(S302)。
【0053】
なお、制御部10は、シャッタ異常イベント処理を開始する際に、図示しないスピーカにより警報音を出力したり、図示しないランプを点灯させる等して、自動取引装置1の周辺の係員等に、シャッタ異常が発生した旨を通知するようにしても良い。また、制御部10は、シャッタ異常イベント処理を開始する際に、利用者操作表示部21のタッチパネル211に、シャッタ異常が発生した旨を通知するメッセージ(例えば、「シャッタ異常が発生しました」等のメッセージ)を表示させるようにしても良い。
【0054】
上述のステップS302で、係員等による所定の操作が行われたと確認された場合には、制御部10は、シャッタ異常イベント処理を終了する。
【0055】
一方、上述のステップS302で、係員等による所定の操作が行われていないと確認された場合には、制御部10は、紙幣入出金部23に対して、非監視モードでシャッタ232をクローズさせる制御を行う(S303)。
【0056】
そして、制御部10は、紙幣入出金部23(シャッタクローズセンサ235)に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S304)。
【0057】
上述のステップS304で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10は、シャッタ異常イベント処理を終了する。
【0058】
一方、上述のステップS304で、シャッタ232が正常に閉まっていないと確認した場合には、制御部10は、上述のステップS301の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0059】
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0060】
自動取引装置1では、紙幣入出金部23のシャッタ232をクローズさせる際に、シャッタ異常が発生した場合に、シャッタ232を開けたままにせずにクローズしている。これにより、自動取引装置1では、紙幣入出金ボックス231内に格納された紙幣が、外部から触れない状態になり、他人に抜き取られたり、異物が混入されたり、いたずらされたり等の不正行為を防止できる。
【0061】
(B)第2の実施形態
以下、本発明による自動取引装置、プログラム及び方法の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0062】
(B−1)第2の実施形態の構成
図7は、第2の実施形態の自動取引装置1Aの機能的構成について示したブロック図であり、上述の図1と同一又は対応する部分には、同一又は対応する符号を付している。
【0063】
図8は、第2の実施形態の自動取引装置1Aの概略側断面図であり、上述の図2と同一又は対応する部分には、同一又は対応する符号を付している。なお、図8では、自動取引装置1Aを構成する構成要素のうち、後述する紙幣入出金部23、利用者操作表示部21を構成するタッチパネル画面211、及び近接センサ25についてのみ図示し、その他の構成要素については図示を省略している。
【0064】
以下、第2の実施形態について第1の実施形態との差異を説明する。
【0065】
第2の実施形態の自動取引装置1Aは、制御部10(取引処理部12)が、制御部10A(取引処理部12A)に置き換わっており、さらに、近接センサ25が追加されているだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。制御部10A(取引処理部12A)で、第1の実施形態と異なる処理については、後述する動作説明で詳述する。
【0066】
近接センサ25は、当該自動取引装置1Aの近傍の顧客の有無を検出するためのセンサである。近接センサ25は、例えば、図8に示すように自動取引装置1Aの前面(顧客と正対する面)に、光学的に顧客の接近を検知するセンサを配置することにより構成するようにしても良い。なお、近接センサ25の具体的な構成は限定されないものであり、公知の種々の検知手段を用いることができる。
【0067】
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の自動取引装置1Aの動作を説明する。
【0068】
図9は、自動取引装置1Aにおいて、シャッタ異常イベント処理が発生した場合の制御部10Aによる紙幣入出金部23に対する制御処理について示したフローチャートである。
【0069】
自動取引装置1Aでは、シャッタ異常イベント処理以外の処理については、第1の実施形態同様であるので詳しい説明を省略する。
【0070】
制御部10Aは、シャッタ異常イベント処理を開始すると、近接センサ25の検知状況により、自動取引装置1Aの前から顧客が離れたか否かを確認する(S401)。
【0071】
そして、上述のステップS401で、自動取引装置1Aの前から顧客が離れたと確認された場合には、制御部10Aは、紙幣入出金部23に対して、非監視モードでシャッタ232をクローズさせる制御を行う(S403)。
【0072】
そして、制御部10Aは、紙幣入出金部23に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S404)。
【0073】
上述のステップS404で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10Aは、シャッタ異常イベント処理を終了する。
【0074】
一方、上述のステップS404で、シャッタ232が正常に閉まっていないと確認した場合には、制御部10Aは、上述のステップS401の処理に戻って動作する。
【0075】
一方、上述のステップS401で、自動取引装置1から顧客が離れたと確認できない場合(顧客が未だ自動取引装置1Aの前に存在し、近接センサ25で検知可能な場合)には、制御部10Aは、係員等により、自動取引装置1Aに対して所定の操作(例えば、図示しないリセットボタンの押下や、紙幣入出金部23の異物の除去等、所定の手順の操作)が行われたか否かを確認する(S402)。
【0076】
そして、上述のステップS402で、係員等による所定の操作が行われたと確認された場合には、制御部10Aは、シャッタ異常イベント処理を終了する。
【0077】
一方、上述のステップS402で、未だ係員等による所定の操作が行われていないと確認された場合には、制御部10Aは、上述のステップS401の処理に戻って動作する。
【0078】
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、以下のような効果を奏することができる。
【0079】
自動取引装置1Aでは、シャッタ232の異常発生を検知した後、顧客が自動取引装置1Aの前から離れない間はシャッタ232が閉まらないため、顧客本人が紙幣入出金部23内の紙幣を回収することができる。
【0080】
また、自動取引装置1Aでは、顧客が紙幣を回収せずに自動取引装置1Aの前を離れた場合は、シャッタ232をクローズすることによって他の人が紙幣を抜き取る等の不正行為を防止することができる。
【0081】
(C)第3の実施形態
以下、本発明による自動取引装置、プログラム及び方法の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0082】
(C−1)第3の実施形態の構成
第3の実施形態の自動取引装置1Bの機能的構成及びハードウェア構成についても図1、図2により示すことができる。
【0083】
以下、第3の実施形態について第1の実施形態との差異を説明する。
【0084】
第3の実施形態の自動取引装置1Bでは、制御部10(取引処理部12)が、制御部10B(取引処理部12B)に置き換わっているだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。制御部10B(取引処理部12B)で、第1の実施形態と異なる処理については、後述する動作説明で詳述する。
【0085】
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第3の実施形態の自動取引装置1Bの動作を説明する。
【0086】
ここでは、自動取引装置1Bにおいて、顧客からの入金を受付ける入金処理が行われる場合の制御部10Bによる紙幣入出金部23に対する制御処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
なお、第3の実施形態の制御部10Bでは、第1、第2の実施形態と異なり、シャッタ監視処理は並列的に実行されていないものとする。すなわち、第3の実施形態では、第1、第2の実施形態のシャッタ異常イベント処理に相当する処理は、図10に示すフローチャートの中で実行されることになる。
【0088】
まず、制御部10Bは、例えば、顧客から利用者操作表示部21(タッチパネル211)への操作を受付け、その操作に応じて、当該顧客との間で入金取引の処理を開始したものとする(S500)。なお、紙幣入出金部23の初期状態として、シャッタ232は閉状態であるものとして説明する。
【0089】
制御部10Bは、入金処理を開始すると、紙幣入出金部23を制御して、シャッタ232をオープンさせ(S501)、顧客からの紙幣入出金ボックス231への紙幣投入を待つ(S502)。ここでは、制御部10Bは、顧客に紙幣の投入を誘導するために、上述の図5に示すような画面を、利用者操作表示部21のタッチパネル211の画面に表示させる処理を行うものとする。
【0090】
そして、制御部10Bでは、任意のタイムアウト時間内に紙幣の挿入が正常に行われたことが現金検知センサ234により検知されたか否かが確認される(S503)。
【0091】
上述のステップS503で、タイムアウト時間内に、正常に紙幣の挿入がされたことが確認できた場合には、制御部10Bは、後述するステップS504の処理から動作する。また、タイムアウト時間内に紙幣の挿入はあったが、その紙幣が正常に挿入されたものでないと検知された場合には、制御部10Bは、上述のステップS502の処理から動作し、再度正常な位置に紙幣が挿入されるまで待機する。さらに、上述のステップS503で、タイムアウト時間内に紙幣の挿入がなかった場合、又は、タイムアウト時間内に顧客により入金処理の取消の操作があった場合(例えば、タッチパネル211上の所定のボタンの押下があった場合)には、制御部10Bは、後述するステップS512の処理から動作する。
【0092】
上述のステップS503で、タイムアウト時間内に、正常に紙幣の挿入がされたことが確認できた場合には、制御部10Bは、紙幣入出金部23を制御して、シャッタ232をクローズさせる(S504)。
【0093】
そして、制御部10Bは、シャッタ232の閉動作中に、異物検知センサ233により、異物(例えば、顧客の手等)が検知されたか否かを確認し(S505)、異物が検知された場合には、シャッタ232をオープンさせて上述のステップS502の処理から動作し、再度正常な位置に紙幣が挿入されるまで待機する。
【0094】
一方、上述のステップS505で、異物検知センサ233により異物が検知されない場合には、制御部10Bは、紙幣入出金部23に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S506)。
【0095】
上述のステップS506で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10Bは、紙幣入出金ボックス231の現金を計数する処理を、図示しない計数処理部に実行させ、さらに、その後の入金取引の処理(例えば、顧客に対して計数した金額を確認させる等)を実行する(S507)。
【0096】
制御部10Bは、上述のステップS506で、シャッタ232が正常に閉まらなかったと検知した場合には、係員等により、自動取引装置1に対して所定の操作(例えば、図示しないリセットボタンの押下や、紙幣入出金部23の異物の除去等、所定の手順の操作)が行われたか否かを確認する(S508)。
【0097】
上述のステップS508で、係員等による所定の操作が行われたと確認された場合には、制御部10Bは、入金処理を取り扱い中止する処理を行う(S511)。
【0098】
一方、上述のステップS508で、未だ係員等による所定の操作が行われたと確認できない場合には、制御部10Bは、非監視モードでシャッタ232をクローズさせる(S509)。
【0099】
そして、制御部10Bは、紙幣入出金部23(シャッタクローズセンサ235)に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S510)。
【0100】
上述のステップS510で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10Bは、上述のステップS507の処理から動作し、入金取引の処理に復帰する。
【0101】
一方、上述のステップS510で、シャッタ232が正常に閉まっていないと確認した場合には、制御部10Bは、上述のステップS508の処理に戻って動作する。
【0102】
なお、第3の実施形態では、以上のステップS508〜S511の処理は、第1の実施形態における「シャッタ異常イベント処理」に相当する処理となっている。第1、第2の実施形態では、シャッタ異常イベント処理が開始された場合(シャッタ異常が発生した場合)には、入金取引の処理を中止していたが、第3の実施形態では、正常にシャッタ232がクローズすると入金取引の処理に復帰する点で異なっている。
【0103】
一方、上述のステップS503で、タイムアウト時間内に紙幣の挿入がなかった場合、又は、タイムアウト時間内に顧客により入金処理の取消の操作があった場合には、制御部10Bは、非監視モードでシャッタ232をクローズさせる(S512)。
【0104】
そして、制御部10Bは、紙幣入出金部23(シャッタクローズセンサ235)に対してシャッタ232が正常に閉まったか否かを確認する(S513)。
【0105】
上述のステップS513で、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、制御部10Bは、さらに、紙幣入出金部23に紙幣が残留しているか否かを確認(現金検知センサ234の検知状況を確認)し(S514)、紙幣が残留している場合には、上述のステップS507の処理から動作し、入金取引の処理を継続する。一方、上述のステップS514で、紙幣入出金部23に紙幣が残留していないと確認された場合には、制御部10Bは、タイムアウト時間内に紙幣が挿入されなかったことを理由として、入金処理を終了する処理を行う(S515)。
【0106】
一方、上述のステップS513で、シャッタ232が正常に閉まらなかったと確認された場合には、制御部10Bは、上述のシャッタ異常イベント処理(上述のステップS508〜S510の処理)と同様の処理を行う(S516〜S519)。すなわち、制御部10Bは、ステップS516〜S519において、上述ステップS508〜S510と同様に、係員等による所定の操作が行われたと確認された場合には、入金処理を取り扱い中止する処理を行い(ステップS519参照)、シャッタ232が正常に閉まったと確認できた場合には、入金取引の処理に復帰するために、上述のステップS514の処理から動作する。
【0107】
(C−3)第3の実施形態の効果
第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、以下のような効果を奏することができる。
【0108】
第3の実施形態の自動取引装置1Bでは、シャッタ異常イベント処理が開始された場合(シャッタ異常が発生した場合)には、第1の実施形態と異なり、正常にシャッタ232がクローズすると入金取引の処理に復帰させている。これにより、第3の実施形態の自動取引装置1Bでは、シャッタ異常イベント処理が開始された場合(シャッタ異常が発生した場合)であっても、入金取引の処理を継続することが可能であり、利便性を向上させることができる。
【0109】
(D)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
【0110】
(D−1)第1、第2の実施形態では、シャッタのクローズ時に異常が発生した場合(シャッタ異常が発生した場合)に、実行中の取引処理を中止して、シャッタ異常イベント処理を行っているが、シャッタが開いているときに、シャッタ以外の箇所に異常が発生(例えば、制御部の取引処理上のエラー発生等)して、実行中の取引処理の取り扱いが中止になった場合にも、シャッタ異常イベント処理と同様の処理により、シャッタを強制的にクローズするようにしても良い。
【0111】
(D−2)上記の各実施形態のシャッタ異常イベント処理において、制御部は、シャッタのクローズに失敗しても、再度クローズを繰り返す制御を行うが、所定回数以上シャッタのクローズに失敗した場合には、シャッタを完全にクローズできないまま処理を中止し、係員等の操作を待つようにしても良い。
【0112】
(D−3)上記の各実施形態では、本発明の自動取引装において、紙幣の入金取引の処理を行う場合について説明したが、紙幣の出金取引等、その他の取引処理で、シャッタ異常が発生した場合にも、同様にシャッタ異常イベント処理を自動取引装置に実行させるようにしても良い。
【0113】
さらに、上記の各実施形態では、本発明の自動取引装置で取り扱う媒体(受入れ、及び又は、排出する媒体)として、紙幣を例として挙げているが、本発明の自動取引装置で取り扱う媒体は紙幣に限定されず、硬貨、金券、切符等のその他の媒体としても良い。また、上記の各実施形態では、本発明の自動取引装置で取り扱う媒体は紙幣のみとして説明したが、複数の媒体(例えば、紙幣及び硬貨)を取り扱うようにしても良い。例えば、上記の各実施形態では、紙幣入出金部を備える自動取引装置について説明したが、さらに硬貨の入金及び出金を行うための硬貨入出金部を別途備えるようにしても良い。そして、その硬貨入出金部でシャッタ異常が発生した場合に、上記の各実施形態の紙幣入出金部と同様にシャッタ異常イベント処理により強制的にシャッタをクローズするようにしても良い。
【0114】
(D−4)上記の各実施形態では、紙幣入出金部(紙幣入出金ボックス)の開口部に開閉体としてシャッタが配置されているものとして説明したが、紙幣入出金部に備える開閉体の方式は限定されないものであり、例えば、扉方式等としても良い。
【符号の説明】
【0115】
1…自動取引装置、10…制御部、11…記憶部、12…取引処理部、13…通信部、21…利用者操作表示部、211…タッチパネル、22…カードリーダプリンタ処理部、23…紙幣入出金部、231…紙幣入出金ボックス、231a…開口部、232…シャッタ、233…異物検知センサ、234…現金検知センサ、235…シャッタクローズセンサ、24…通帳処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受入れ及び又は排出を行うための媒体を格納する媒体格納部と、上記媒体格納部で媒体の受入れ及び又は排出を行うための開口部に配置され、開閉動作可能な開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置において、
上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記開閉体に閉動作を実行させるように制御する開閉制御手段
を備えることを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
上記開閉体の閉動作時に、上記開閉体が正常に閉まったか否かを検知する閉動作状態検知手段をさらに備え、
上記開閉制御手段は、上記閉動作状態検知手段で、上記開閉体が正常に閉まっていないと検知した場合に、上記開閉体で異常が発生したと判断して、上記開閉体に閉動作を再実行させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
【請求項3】
上記媒体格納部内で媒体以外の異物の有無を検知する異物検知手段をさらに備え、
上記開閉制御手段は、上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記異物検知手段の検知内容に関わらず、強制的に上記開閉体に閉動作を実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動取引装置。
【請求項4】
受入れ及び又は排出を行うための媒体を格納する媒体格納部と、上記媒体格納部で媒体の受入れ及び又は排出を行うための開口部に配置され、開閉動作可能な開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置に搭載されたコンピュータを、
上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記開閉体に閉動作を実行させるように制御する開閉制御手段
として機能させることを特徴とする自動取引プログラム。
【請求項5】
受入れ及び又は排出を行うための媒体を格納する媒体格納部と、上記媒体格納部で媒体の受入れ及び又は排出を行うための開口部に配置され、開閉動作可能な開閉体とを有する媒体格納手段を備える自動取引装置の自動取引方法において、
開閉制御手段を備え、
上記開閉制御手段は、上記開閉体で異常が発生した場合、又は、当該自動取引装置の取引処理で異常が発生した場合に、上記開閉体に閉動作を実行させるように制御する
ことを特徴とする自動取引方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−20557(P2013−20557A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155212(P2011−155212)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】