説明

自動取引装置のシャッタ構造

【課題】シャッタの構築に際して、高密度実装が要求される部分での効率のよい配置を可能にしてシャッタ構造の省スペース化を図り、しかも安全でシャッタの開閉動作に電力を要しない自動取引装置のシャッタ構造を提供する。
【解決手段】本体開口部13の開口幅長さよりも長いスラット2を幅方向の向きで紙幣取扱ユニット17の収納引出方向に複数並列配置して屈曲自在に連結したシャッタ1と、前記シャッタ1の両端部を前記紙幣取扱ユニット17の収納引出方向に摺動自在に保持して前記シャッタ1を前記ユニット1の収納引出方向と、その収納引出方向の前端側より下向きに屈曲して走行ガイドするシャッタレール5と、前記本体開口部13を閉じる方向に前記シャッタ1を付勢する引張りコイルバネ6とを備え、該引張りコイルバネ6の反付勢方向より収納される紙幣取扱ユニット17に当接するストッパスラット3を前記シャッタ1に備えて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば金融機関で利用される現金自動預払機のような自動取引装置に関し、さらに詳しくは接客操作面に開閉される取引口の安全性を高めた自動取引装置のシャッタ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の自動取引装置は、入出金取引する機能上、紙幣や硬貨を専用に取り扱う入出金ユニット(以下機能ユニットと称す)などが内蔵されている。この自動取引装置の前面には接客操作面が備えられ、ここに紙幣や硬貨を出し入れする入出金口が配置されている。
【0003】
また、自動取引装置の後面には後扉が備えられている。機能ユニットの紙幣や硬貨等の収納や回収、保守点検等に際して、係員は後扉を開いて該当する機能ユニットを後方へ引き出し、その引き出した機能ユニットにアクセスして対処している。
【0004】
ところで、自動取引装置から機能ユニットが外部に引き出されると、操作パネルはそれまで機能ユニットの取扱操作口があった部位が空洞となり、開口したままとなる。
【0005】
このような場合に、操作パネルに形成される開口部をそのままにしておくと、係員作業等で内部の作業に気付かない顧客が誤って紙幣や硬貨を投入したり、あるいは好奇心から手を入れるなどしたりして思わぬトラブルを誘起しかねない。
【0006】
また、この操作パネルのパネル面に空いた開口部を通じて内部の状況が覗き見できるため、安全管理上または防犯上の面からも好ましくない。そのため、機能ユニットが外部に引き出された際に操作パネルの開口部を閉鎖する技術が必要となり、その対策を講じた閉鎖技術が開示されている。
【0007】
例えば、自動取引装置の内部に機能ユニットが収納されている場合、操作パネルの開口部を閉じていたシャッタを機能ユニットの前方に折畳状態に退避させて開口している。この開口部が開口された状態で機能ユニットを引き出す場合、ヒンジとレールを組み合わせたリンク機構により機能ユニットが引き出される。このときの引出移動にシャッタが連動して開口部をシャッタが回転しながら塞ぐという自動取引装置のシャッタ構造が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【0008】
しかし、折り畳み式に退避するように構成されたシャッタ機構では、機能ユニットを引き出す時の直線方向の動きに対して、シャッタはヒンジにより回転方向の動きになる。そのため、シャッタの回転途中では、必ずシャッタと機能ユニットとの対向面間に隙間を作ってしまう動きを生じ、この隙間の発生を解消できなかった。このため、依然として本体開口部で前記トラブルが生じる可能性があった。
【0009】
さらに、機能ユニットを自動取引装置に収納した状態では、機能ユニットを装置本体から引き出せないようにロックしておき、ロックキーを回すことでシャッタを駆動し、このシャッタの動きにより操作パネルの開口部を完全に塞ぎ、この開口部を塞いでから前記ロックを解除し、装置本体から機能ユニットの引き出しを許容する自動取引装置が開示されている(例えば先行出願の特許文献2参照)。
【0010】
しかし、このシャッタ機構では通電状態でないとシャッタを開閉できず、シャッタ動作には電力が必要であり、省電力化を図るうえで不向きであった。また、電源OFF状態ではシャッタの制御機能が働かないため安全性を確保できない問題を有していた。
【0011】
特に、自動取引装置は操作パネル部分に各種の構成部材を集合させて配置させている。このため、操作パネル部分は実装密度が高く、実装スペースに余裕が少ない。ところが、このシャッタ機構ではシャッタの開閉動作に駆動部が必要であり、省スペース化には不向きな構造になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平9−106467号公報
【特許文献2】特開2008−276699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
そこでこの発明は、シャッタの構築に際して、高密度実装が要求される部分での効率のよい配置を可能にしてシャッタ構造の省スペース化を図り、しかも安全でシャッタの開閉動作に電力を要しない自動取引装置のシャッタ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明は、接客操作面に本体開口部を備えた装置本体と、前記装置本体の内部に引出可能に収納された収納位置で前記本体開口部の内方に対向する凹状開口部及び取引される媒体を該凹状開口部に出し入れする媒体処理機構を備え、前記本体開口部の前後方向を収納引出方向とするユニットとを備えた自動取引装置であって、前記本体開口部の開口幅長さよりも長いスラットを幅方向の向きで前記ユニットの収納引出方向に複数並列配置して屈曲自在に連結したシャッタと、前記本体開口部の内側に近接した状態でその開口幅方向の両側に配置され、前記シャッタの両端部を前記ユニットの収納引出方向に摺動自在に保持して前記シャッタを前記ユニットの収納引出方向と、その収納引出方向の前端側より下向きに屈曲して走行ガイドするシャッタレールと、前記本体開口部を閉じる方向に前記シャッタを付勢する付勢手段とを備え、該付勢手段の反付勢方向より収納されるユニットに当接する当接部を前記シャッタに備えた自動取引装置のシャッタ構造であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、シャッタの構築に際して、高密度実装が要求される部分での効率のよい配置を可能にしてシャッタ構造の省スペース化を図り、しかも安全でシャッタの開閉動作に電力を要しない自動取引装置のシャッタ構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】自動取引装置の外観斜視図。
【図2】シャッタ機構の分解斜視図。
【図3】シャッタのスラット部分を拡大して示す斜視図。
【図4】スラットの係合状態を示す拡大側面図。
【図5】シャッタとシャッタレールとの対応状態を示す一部拡大斜視図。
【図6】紙幣取扱ユニットが定位置にセットされた状態を示す要部縦断面図。
【図7】紙幣取扱ユニットが僅かに引き出された状態を示す要部縦断面図。
【図8】紙幣取扱ユニットが完全に引き出された状態を示す要部縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0018】
図面は自動取引装置のシャッタ構造を示している。
図1は自動取引装置11の外観を示し、この自動取引装置11は箱形状を有する装置本体12の上部前面に、接客操作面としての垂直な操作面と水平な操作面とを有して略L形状に構成される操作パネル15を構成している。
【0019】
この操作パネル15は、装置本体12の上部にヒンジを介して回動可能に支持され、垂直方向に開閉自在に備えられている。この操作パネル15に図示しないカード挿入口、通帳挿入口、及び入出金用の本体開口部13などの取引に必要な操作部が備えられている。また、操作パネル15には、取引時の入力操作を案内し、入力操作された顧客の情報を確認するためのタッチパネル付き表示装置16が備えられている。
【0020】
装置本体12は後面に後扉14を備えており、この後扉14は各種のユニットの出し入れ等で片開き式あるいは両開き式に該装置本体12にヒンジを介して回動可能に支持されている。
【0021】
この装置本体12の内部には、紙幣を入金または出金処理する紙幣取扱ユニット、硬貨を入金または出金処理する硬貨取扱ユニット、通帳の読取り、取引履歴の記帳を行う通帳取扱ユニット、暗証番号等の個人情報が記録されたカードの読取りを実行するカード取扱ユニット、及び取引終了後に利用明細書を発行する明細書取扱ユニットなどが実装されている。
【0022】
以下、ユニットの一例として紙幣取扱ユニット17を例にとって説明する。
この紙幣取扱ユニット17は、紙幣の収納・回収、保守点検、補充等の目的で装置本体12に収納または引出自由に構成されている。ここでは、装置本体12の後扉14を開けて紙幣取扱ユニット17を収納または引き出す。
【0023】
この紙幣取扱ユニット17は長方体状を有し、その上面前部に紙幣を出し入れする入出金口としての凹状開口部18(図6参照)を備えている。この凹状開口部18は、紙幣取扱ユニット17が装置本体12の収納位置に収納された位置で、該凹状開口部18の上面が本体開口部13の下面に対向する。これにより、これらの開口部13,18が上下方向に対向し、紙幣の入出金時には、これらの開口部13,18が上下に一致して連通し、取引される紙幣を出し入れすることができる。
【0024】
なお、この凹状開口部18に対しては、紙幣取扱ユニット17の内部に媒体処理機構としての図示しない紙幣処理機構を内蔵している。この紙幣処理機構は入金時に顧客が凹状開口部18に投入した紙幣を受け付け、取付成立後にその入金紙幣をユニット内部へと取り込む収納処理と、出金時に取引成立した所定枚数の出金紙幣をユニット内部から凹状開口部18へと繰り出す繰出処理を有している。この凹状開口部18は、上面を開閉する取引口シャッタ20(図6参照)が備えられており、取引開始時のみ開口される。
【0025】
さらに、本体開口部13の内側には該本体開口部13を開閉するためのシャッタ機構19が配置されている。このシャッタ機構19は、図2に示すように、シャッタ1と、左右一対のシャッタレール5と、左右一対の弾性体としての引張りコイルバネ6と、バネ固定ブラケット7と、左右一対の側面ブラケット8と、前面ブラケット9と、天板ブラケット10とから構成される。
【0026】
シャッタ1は、本体開口部13の開口幅長さよりも長い寸法で細長く形成されたスラット2を、開口幅方向の向きで該本体開口部13の前後方向に複数枚並列配置し、その並列対向面間を屈曲自在に連結して構成している。
【0027】
つまり、複数枚のスラット2を平板状に配置したスラット集合体である。このシャッタ1で装置本体12の内側から本体開口部13を開閉するようにしている。
【0028】
次に、シャッタ1を構成しているスラット2について具体的に説明する。
このスラット2は、図3及び図4に示すように、上面が水平な平面形状を有し、下面が下向きに凸状の円弧形状を有している。
【0029】
また、側面は並列配置されるスラット2の並列対向面を傾斜対接される傾斜面に形成されている。このうち、一方の後側傾斜面(図3では右側)2aの端部に、連結突部としての軸部2bと円弧形連結溝2cが形成されている。また、他方の前側傾斜面(図3では左側)2dの端部に連結受け部としての半円形保持部2eと円弧形連結片2fが形成されている。
【0030】
軸部2bは、スラット2の長手方向に沿った円柱状であり、後側傾斜面2aの端部に垂設している。
【0031】
円弧形連結溝2cは、スラット本体2gと軸部2bの間に軸部2bに沿った円弧形の溝をスラット2の長手方向に沿って形成し、その溝の下端が開放され、上端が該スラット2の後側傾斜面2aと上面との角部直下2hに位置するように形成されている。
【0032】
半円形保持部2eは、軸部2bを下方より抱え込むように保持する上面を開放した半円形状に形成され、この半円形状がスラット2の長手方向に沿って形成されている。
【0033】
円弧形連結片2fは、半円形保持部2eの一端から同曲率半径で上向きに突出させた円弧形をスラット2の長手方向に形成し、その円弧形連結片2fを隣接するスラット2の円弧形連結溝2cに回動可能に係合させて連結する構成であり、両側のスラット2の連結時には両スラット2の互いの端面を突き合わせて長手方向より係合させて連結する構成としている。
【0034】
ここで軸部2bの外径は、半円形保持部2eの内径より僅かに小さい寸法に形成している。このため、隣り合う両側のスラット2は側面方向で凹凸対応し、凹状の半円形保持部2eに凸状の軸部2bが係合して連結することになる。
【0035】
また、円弧形連結片2fの厚さは、円弧形連結溝2cの溝幅より僅かに小さい寸法に形成されている。このため、隣り合う両側のスラット2は円弧形連結溝2cに円弧形連結片2fが係合して連結することになる。
【0036】
また、両スラット2の連結部分は、軸部2bと半円形保持部2eとが互いに周面接触して回動許容される。このため、該連結部分を回動支点に両側のスラット2は前後方向(スラット2の短手方向)に回動自由に連結される。
【0037】
このスラット2の回動に際して、円弧形連結溝2cに係合した円弧形連結片2fの上方端部と、円弧形連結溝2cの上方端との間には回動許容隙間2iが得られるようにしている。この回動許容隙間2iを設けることで、走行屈曲部での円弧形連結片2fの上方端部と、円弧形連結溝2cの上方端との当接を回避してスラット2を異方向に屈曲することができる。
【0038】
スラット2の上面を平面にしている理由は、シャッタ1が本体開口部13を閉じた状態で悪戯等によりシャッタ1が開けられることを防止するためであり、上面に指等を掛け難いように突起をなくした1枚板のような平面を有するシャッタ形状に設けている。
【0039】
ことに、各スラット2が平行して並ぶ並列対向面は、前側傾斜面2dと後側傾斜面2aとが隙間なく傾斜対接している。このため、上方から見た場合も隙間が見当たらない。この場合、スラット2が水平な連結姿勢で傾斜対接している前側傾斜面2dと後側傾斜面2aは、互いに密着して平面対接するように略同角度に傾斜している。
【0040】
また、スラット2が屈曲部分から垂直方向へと走行するときのスラット2の傾斜対接部分は(図4参照)、内方の軸部2bを回動支点に外方が大きく開口し、上下に並ぶスラット2のうち下側のスラットの外方が先に下向きに大きく回動する傾斜方向に設定している。
【0041】
ことに、シャッタ1が水平方向と垂直方向との間で方向変換する屈曲走行過程では、軸部2bを回動支点にして各スラット2が相対的に回動し、外方に向けて大きく傾斜対接面間が広がる。このとき、対向する両側の傾斜面2d,2a間では外方に向けて斜め下向きのV形状の傾斜隙間2jを作る。この傾斜隙間2jを作ることにより、シャッタ1の屈曲走行過程ではスラット間が斜め下向きに開口する動きとなるためゴミ等を落下させることが可能になる。
【0042】
したがって、仮にスラット2間にゴミや虫ピン等の小さな異物が詰まったとしても、その異物は傾斜隙間2jが作られることから自重で外部へ排出される。このため、異物の噛み込みによるシャッタ1の破損や、シャッタ1の動作不良を未然に防ぐことができる。この異物除去動作は、シャッタ1を逆L形状の屈曲路を走行させるごとに実行することができる。
【0043】
一方、スラット2が水平姿勢の場合は多数のスラット2が傾斜対接して1枚板のように密に連設しているため十分な強度が得られる。
【0044】
例えば、スラット2が水平な連結姿勢のときに、その上方から全体的あるいは局部的に押圧するような外力が加わっても、スラット1枚で支えるのではなく、その両隣で傾斜対接している各スラット2が互いに支えあった状態で受け止めることになる。このため、1つのスラット2に加わる外力が大きくても、その外力は両隣のスラット2に分散される形で受け止められるため高強度のシャッタ1が得られる。
【0045】
また、スラット2の上面では、水平な上面と後側傾斜面2aとの境界部分となる角部が鈍角で比較的肉厚が大きく取れる。このため、該スラット2の角部直下2hに円弧形連結溝2cの上端が位置するように形成することで、スラット2の強度を損なうことなく円弧形連結溝2cを安定して形成できる。
【0046】
さらに、スラット2の下面に対しても、下面が下向きに凸状の円弧形状を有している。このため、円弧形連結片2fの付け根となる下面側の部分が下膨らみ状態の肉厚となるので該スラット2は強度不足が解消されて金属に近い安定した強度を確保することができる。
【0047】
また、スラット2の製作に際しては、用途先の要求などに応じて樹脂材や金属材を選択して使用する。実施例においては樹脂材を用いた例を示している。この樹脂性のスラット2は、樹脂であるため肉厚が均一でないとヒケが生じ、形状が不均一となり、必要な機能を満たすことができない。そのため、肉盗み孔2kを施してヒケが発生することを防止している。例えば、図4では軸部2aの中心位置と、スラット本体2gの上下部の厚肉となる位置に肉盗み孔2kを形成している。
【0048】
このスラット2の素材としては高摺動性部材を使用する。これにより、ゴミ等の付着を抑制でき、またゴミ等が落ち易くなる。例えば、樹脂材の外表面を滑らかにして外表面での摩擦抵抗を少なくするとよい。これにより、スラット2に接触する異物等の除去に適切となり、また軽量であるため開閉操作も滑らかになる。
【0049】
また、装置本体12に紙幣取扱ユニット17が収納されたとき、その収納された紙幣取扱ユニット17の前端面がシャッタ1の後端面に当接する。この当接状態で紙幣取扱ユニット17が本体開口部13を開口させるべくシャッタ1を退避位置(装置本体12の前側)に押して移動させる構成を有している。
【0050】
したがって、シャッタ1は、図3に示すように、紙幣取扱ユニット17と当接する後端側に当接部としてのストッパスラット3を取り付けている。このストッパスラット3はスラット2より上下に長い長方形状に形成して十分な強度を持たせている。また、紙幣取扱ユニット17と当接する当接面3a、つまり図3での右側面は垂直な平面に形成して紙幣取扱ユニット17の当接力を安定確実に受け止める構成を有している。
【0051】
これにより、ストッパスラット3は紙幣取扱ユニット17との接触面積が増え、紙幣取扱ユニット17との当接位置が上下に多少ずれていても確実にストッパスラット3を紙幣取扱ユニット17に当接させることができる。したがって、紙幣取扱ユニット17の収納時にシャッタ1のストッパスラット3が当接するが、紙幣取扱ユニット17の上部がストッパスラット3の下側にもぐり込むようなおそれがなくなる。ことに、垂直な当接面3aが紙幣取扱ユニット17の垂直な前端面に平面当接して隙間を作らない構成を有している。
【0052】
また、ストッパスラット3の当接面3aと反対側の前側傾斜面は、既述した前側傾斜面2dの半円形保持部2e及び円弧形連結片2fと、同一の形に形成されて並列対向するスラット2(図中左側)に連結可能な構成を有している。
【0053】
また、ストッパスラット3の端面には中央よりやや上に、後述するバネ係止スラット4を連結する嵌合孔3cが開口されている。さらに、その下方には長方形のヒケ防止孔3bが長手方向に貫通して設けられている。
【0054】
上述のバネ係止スラット4は、ストッパスラット3の両端部に取り付けられるものであり、スラット2及びストッパスラット3の高さと同一高さで端面が略正方形の形をしており、前面側、つまり図3での左側面は、既述した前側傾斜面2dの半円形保持部2e及び円弧形連結片2fと、同一の形に形成されて並列対向するスラット2(図中左側)に連結可能な構成を有している。
【0055】
また、後面側、つまり図3での右側面4bは垂直な平面となっており、この面が後述するシャッタレール5のストッパリブ5c(図5参照)に当たり、紙幣取扱ユニット17を引き出した時のシャッタ停止位置となる。
【0056】
また、中央内面側にはピン4cを水平に突設しており、このピン4cで引張りコイルバネ6の先端を引っ掛け、且つストッパスラット3の端面に開口されている嵌合孔3cに嵌合するようにしている。
【0057】
なお、ストッパスラット3の両端にバネ係止スラット4を取り付けた該ストッパスラット3の長手方向の寸法が、スラット2の長手方向の寸法と同一寸法に設けている。これにより、シャッタ1は幅長さが揃えられたスライド方向に長い長方板に構成されている。したがって、ストッパスラット3の長手方向の長さは、バネ係止スラット4の取り付け代を考慮してスラット2の長手方向の長さより若干短く設けている。また、シャッタ1を構成するスラット2の枚数は、本体開口部13を塞ぐのに必要な枚数を平板状に連結して構成している。
【0058】
このようにシャッタ1は、複数枚のスラット2を連結し、そのスラット集合体のユニット対応側にストッパスラット3とバネ係止スラット4とを取り付けて構成している。
【0059】
次に、このシャッタ1を走行ガイドするシャッタレール5について説明する。
図5は左右対称に配置されるシャッタレール5の片側を拡大して示している。
【0060】
このシャッタレール5は、逆L形状を有して本体開口部13の内側に近接した位置でその開口幅方向の両側に配置される。
【0061】
また、シャッタレール5は、紙幣取扱ユニット17の収納引出方向17aにシャッタ1を走行ガイドする収納引出方向ガイドレール部5dと、該収納引出方向ガイドレール部5dの退避側端部より下向きに屈曲してシャッタ1を下向きに走行ガイドする退避方向ガイドレール部5eとを備えて構成している。
【0062】
これらのガイドレール部5d,5eは、シャッタ1の幅方向端部を係合支持する凹状のレール溝5aが全長に渡って設けられている。水平な収納引出方向17aのレール溝5aの長さは本体開口部13をシャッタ1が覆うまでの長さに設け、垂直方向のレール溝5aの長さはシャッタ1を全て収納できる長さに設けている。
【0063】
レール溝5aの水平部から垂直部へと方向変換する屈曲部(コーナー部)5bは、シャッタ1が屈曲可能な曲率に合わせた大きさに形成している。一方、レール溝5aの水平部後端側の端面には、シャッタ1が乗り越えられない高さのストッパリブ5cが設けられている。これは、紙幣取扱ユニット17を引き出すときに追従して走行するシャッタ1に対する停止用のストッパとなる。
【0064】
レール溝5aの溝深さは、シャッタ1が本体開口部13を塞いだとき、シャッタ1に外方から不用意に外力が加えられても、容易にシャッタ1がシャッタレール5から外れない係合作用が得られる溝深さとしている。
【0065】
これにより、シャッタ1は両側のシャッタレール5にガイドされて走行自由となる。このシャッタ保持状態でシャッタ1を摺動させて、該シャッタ1を紙幣取扱ユニット17の収納引出方向17aと、その収納引出方向17aの前端側より下向きに屈曲させて走行ガイドする。
【0066】
このとき、シャッタ1が走行する位置及びスペースは、シャッタレール5で支持される逆L形状の走行領域であり、紙幣取扱ユニット17の収納スペースに支障のない紙幣取扱ユニット17の上方壁面に沿った平面的な水平スペースと、紙幣取扱ユニット17の前方壁面に沿った平面的な垂直スペースだけでよい。このため、シャッタ1を装置本体12の逆L形壁面に沿った狭いスペースに効率よく配置することができる。
【0067】
また、本体開口部13を開口している装置本体12の水平内壁面と、紙幣取扱ユニット17の上面とは略平行して対向し、その対向面間に介在可能にスライドするシャッタ1も、これらと平行に、且つ近接して配置される。このため、装置本体12内にあっては上下方向のスペースを極力狭くした配置構成となり、また本体開口部13は該本体開口部13に近接するシャッタ1で閉じられるため隙間を生じる余地がなくなる。
【0068】
引張りコイルバネ6は長尺のコイルバネで構成され、そのバネ先端がシャッタレール5のピン4cに係止され、バネ後端がバネ固定ブラケット7のバネ係止孔7bに係止されている。このとき、引張りコイルバネ6は両側から引っ張った状態に張設してシャッタ1をユニット引出方向(装置本体12の後扉側)に移動するように付勢支持している。
【0069】
したがって、装置本体12に紙幣取扱ユニット17が収納されている状態では、紙幣取扱ユニット17に押し込まれたシャッタ1が引張りコイルバネ6の付勢力に抗して退避位置に移動した状態にある。このシャッタ1の退避移動により本体開口部13は開口される。
【0070】
これに対し、装置本体12より紙幣取扱ユニット17が引き出されると、それまで引張りコイルバネ6の付勢力に抗して退避位置に退避していたシャッタ1は引張りコイルバネ6の付勢力により引出方向にスライドして本体開口部13を閉鎖する。
【0071】
ところで、シャッタ機構19を装置本体12に組み付ける際、シャッタ1を安定確実に走行できるように強度の確保及びシャッタ1の位置決めを主目的として図2に示すように、各ブラケット7〜10が配置されている。
【0072】
まず、側面ブラケット8は、水平片が長く垂直片が短い逆L形状の帯状金属板で形成されている。この側面ブラケット8は、逆L形状の水平片側が本体開口部13の前後方向に平行して配置される。そして、この側面ブラケット8を本体開口部13の開口幅方向を跨いだ両側の位置に、シャッタ1の支持間隔を隔てて平行に配置している。両側に配置される各側面ブラケット8はビス止め等の固定手段により装置本体12の内壁面に固定される。そして、各側面ブラケット8の前部にシャッタレール5と後述する前面ブラケット9とが取り付けられる。また、側面ブラケット8の後部にバネ固定ブラケット7と天板ブラケット10が取り付けられる。
【0073】
バネ固定ブラケット7はバネ後端の支持部材として設けられ、小さな平板の一部にバネ掛け部7aを備えて構成される。例えば、垂直姿勢の平板の一部を内向きに屈曲して突出させ、その突出部に引張りコイルバネ6の後端を引っ掛けるバネ係止孔7bを開口している。このバネ固定ブラケット7を側面ブラケット8の後端側の内面にビス止めして取り付けている。
【0074】
前面ブラケット9は、平板の両端部を僅かに曲げた平面視コ型状を有し、該前面ブラケット9の両端部で前記両側の側面ブラケット8の前部側を外側から抱え込むように保持してビス止めする。これにより、側面ブラケット8の前部側は幅方向が一定間隔に固定され、また該側面ブラケット8の前部側の強度を十分に高めて安定した強度を確保している。また、この前面ブラケット9はシャッタ機構の強度確保だけでなく、装置本体12への取付金具の役目も有している。
【0075】
天板ブラケット10は、平板の両端部に、下向きに折曲して前方に長く突出した側面補強部10aを有し、該側面補強部10aが前記両側の側面ブラケット8の水平片を内側からビス止めにより連結して保持している。
【0076】
これにより、側面ブラケット8の後部側は幅方向が一定間隔に固定され、また該側面ブラケット8の後部側の強度を十分に高めて安定した強度を確保している。また、天板面は前後にそれぞれ強度確保用の上向きに折曲した補強折曲部10bを施している。なお、側面補強部10aにはバネ固定ブラケット7のビスとの接触を避けるスリットを形成している。
【0077】
次に、シャッタ機構19の組立て動作を図2を参照して説明する。
まず、側面ブラケット8の逆L形状に屈曲した部分の内面側に同形状のシャッタレール5を取り付ける。このとき、シャッタレール5の水平側後端部にストッパリブ5cが配置されるようにして側面ブラケット8の内面にビス止めして固定する。さらに、ストッパリブ5cより後端側で側面ブラケット8の内面にバネ固定ブラケット7をビス止めして固定する。このとき、シャッタレール5とバネ固定ブラケット7の距離は、引張りコイルバネ6に十分な復元力が発生する適切な距離をとっておく。
【0078】
シャッタ1は、複数枚を並列接続したスラット2の後端にストッパスラット3と、左右一対のバネ係止スラット4とを取り付けて構成する。そして、このシャッタ1を、左右のシャッタレール5の各レール溝5aに係合させて走行自由に保持する。このとき、レール溝5aとシャッタ1は、上下方向に適度な隙間を設けている。このため、シャッタ1はシャッタレール5にガイドされて滑らかに摺動される。
【0079】
さらに、側面ブラケット8に前面ブラケット9と天板ブラケット10をビス止めして取り付ける。これらブラケット8,9,10は強度確保のための部品であると共に、左右のシャッタレール5が適切な間隔を保つための位置決めとしての機能を持たせている。これにより、シャッタ1は安定して走行維持させる。
【0080】
さらに、引張りコイルバネ6の後端部をバネ固定ブラケット7に引っ掛け、前端部を引っ張った状態でバネ係止スラット4のピン4cに引っ掛ける。これにより、引張りコイルバネ6の縮む方向の弾性復元力が働いてシャッタ1は常にユニット引出方向(後端側)に付勢される。
【0081】
したがって、紙幣取扱ユニット17を収納した状態ではシャッタ1のストッパスラット3が紙幣取扱ユニット17の前端面に押し当てられた状態となる。また、両側に2個配置される引張りコイルバネ6は同一形状を有してシャッタ1の両端に左右対称に取り付けられ、シャッタ1と常に平行に保った状態で均一に付勢支持されて片上がりしない構造としている。
【0082】
このように構成されたシャッタ機構19を装置本体12の所定の内壁面にビス止め固定して取り付ける。これにより、シャッタ1は紙幣取扱ユニット17の収納動作と引出動作とに連動してスライドし、該シャッタ1が本体開口部13を開閉操作する。
【0083】
次に、自動取引装置のシャッタ構造の開閉動作を図6〜図8を参照して説明する。
図6は装置本体12に紙幣取扱ユニット17が収納された状態を示している。この紙幣取扱ユニット17が装置本体12に収納された状態では、シャッタ1が紙幣取扱ユニット17により前方に押され、該シャッタ1は退避方向ガイドレール部5eに沿ってスライド移動し、退避位置となる垂直姿勢にガイドされた状態にある。
【0084】
このシャッタ1の退避移動により、本体開口部13は開口され、またこのとき引張りコイルバネ6の付勢力が最も強く作用している。この状態で入出金取引が開始される。
【0085】
なお、紙幣取扱ユニット17の凹状開口部18の上面は、取引口シャッタ20で閉じられており、取引開始されたときのみシャッタ駆動装置(図面省略)により開閉操作される。
【0086】
この紙幣取扱ユニット17の収納状態から、紙幣の補充や回収等を目的として係員が後扉14を開いて該紙幣取扱ユニット17を後方へ引き出す。このとき、図7に示すように、紙幣取扱ユニット17が装置本体12の後方に移動するためシャッタ1の退避位置での規制が解除される。したがって、シャッタ1は装置本体12の後方に付勢されているため、シャッタ1が紙幣取扱ユニット17の移動に追従してスライドする。
【0087】
その後、シャッタ1のバネ係止スラット4がシャッタレール5のストッパリブ5cに当たるまで、つまり本体開口部13が完全にシャッタ1にて塞がれるまでは、シャッタ1は常に紙幣取扱ユニット17に接した状態で動くことになる。この場合、紙幣取扱ユニット17の引き出しにシャッタ1が追従して移動するため、両者が一体となって移動し、紙幣取扱ユニット17とシャッタ1の間に隙間を作らずに本体開口部13を閉じることができる。
【0088】
また、紙幣取扱ユニット17の上面とシャッタ1の上面は、ほぼ同じ高さであるため本体開口部13を紙幣取扱ユニット17とシャッタ1で閉じた状態を維持できる。このため、紙幣取扱ユニット17の引き出し中であっても、本体開口部13には一瞬でも隙間が生じない。
【0089】
さらに、紙幣取扱ユニット17を引き出して行くと、図8に示すように、シャッタ1の全体が略収納引出方向ガイドレール部5dにガイドされて水平状態となる。このとき、シャッタ1のバネ係止スラット4が収納引出方向ガイドレール部5dの端部に位置するシャッタレール5のストッパリブ5cに当たり、シャッタ1のスライド移動が停止する。この結果、シャッタ1が本体開口部13を装置本体12の内側から完全に塞いだ状態となる。
【0090】
以上説明したように、この実施例によれば、シャッタ1を装置本体12に組み込む際、紙幣取扱ユニット17の収納スペースに影響を及ぼさない逆L形状に効率よく配置することができる。ことに、装置本体12の内部空間の僅かのスペースを有効利用してシャッタ1を開閉移動させることができる。このため、自動取引装置の操作パネルに各種の構成要素の集合配置が可能になり、高密度実装が可能になる。
【0091】
また、紙幣取扱ユニット17の引き出し時に、シャッタ1が紙幣取扱ユニット17に付勢当接しながら追従して移動するため、紙幣取扱ユニット17の引き出し時に隙間を作らなくなり、手を挟むような不用意な開口部の出現をなくし、安全性の高い自動取引装置を実現できる。
【0092】
さらに、本体開口部13の開閉動作に、紙幣取扱ユニット17の着脱操作力と、引張りコイルバネ6の弾性力のみを利用しているため、シャッタ1の開閉動作に電力を必要とせず、電源OFF状態でも常に安全性を確保できるシャッタ1を構築することができる。
【0093】
また、ストッパスラット3の幅が両側のシャッタレール5の間隔より狭いため該ストッパスラット3をシャッタレール5に支障なく上下方向を縦長にできる。このストッパスラット3の上下方向を縦長にできるため、各部品による公差で紙幣取扱ユニット17の高さが少々ずれても該ストッパスラット3の高さ方向の当接領域が広くなる。このため、紙幣取扱ユニット17を確実に当接させることができる。
【0094】
さらに、シャッタ1の屈曲走行過程では、軸部2bを回動支点にして各スラット2が相対的に回動し、外方に向けて対向する両側の傾斜面2d,2aは外方に向けて斜め下向きのV形状の傾斜隙間2jを作る。このため、ゴミ等を落下させて異物の噛み込みによるシャッタ1の破損や、シャッタ1の動作不良を未然に防ぐことができる。
【0095】
また、スラット2は傾斜対接して1枚板のように密に連設しているため十分な強度が得られる。したがって、スラット2の上方から全体的あるいは局部的に押圧するような外力が加わっても、1枚のスラットで支えるのではなく、その両隣で傾斜対接している各スラット2が互いに支えあった状態で受け止めるため高強度のシャッタ1が得られる。
【0096】
この発明は、上述の一実施例に記載された構成に限定されるものではなく、請求項に記載された技術思想に基づいて応用することができる。例えば、上述の実施例では、紙幣取扱ユニット17に対応する本体開口部13を例にとって説明したが、硬貨取扱ユニットなど他の媒体に対応する本体開口部にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本体開口部を備えた自動取引機の全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0098】
1…シャッタ
2…スラット
3…ストッパスラット
5…シャッタレール
6…引張りコイルバネ
11…自動取引装置
13…本体開口部
17…紙幣取扱ユニット
17a…収納引出方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接客操作面に本体開口部を備えた装置本体と、
前記装置本体の内部に引出可能に収納された収納位置で前記本体開口部の内方に対向する凹状開口部及び取引される媒体を該凹状開口部に出し入れする媒体処理機構を備え、前記本体開口部の前後方向を収納引出方向とするユニットと、
を備えた自動取引装置であって、
前記本体開口部の開口幅長さよりも長いスラットを幅方向の向きで前記ユニットの収納引出方向に複数並列配置して屈曲自在に連結したシャッタと、
前記本体開口部の内側に近接した状態でその開口幅方向の両側に配置され、前記シャッタの両端部を前記ユニットの収納引出方向に摺動自在に保持して前記シャッタを前記ユニットの収納引出方向と、その収納引出方向の前端側より下向きに屈曲して走行ガイドするシャッタレールと、
前記本体開口部を閉じる方向に前記シャッタを付勢する付勢手段とを備え、
該付勢手段の反付勢方向より収納されるユニットに当接する当接部を前記シャッタに備えた
自動取引装置のシャッタ構造。
【請求項2】
前記シャッタレールは、
前記本体開口部を開閉するべく前記ユニットの収納引出方向に前記シャッタを走行ガイドする収納引出方向ガイドレール部と、
前記収納引出方向ガイドレール部の退避側端部より下向きに屈曲して前記シャッタを下向きに走行ガイドする退避方向ガイドレール部とを備え、
前記スラットの並列対向面を、
前記シャッタが前記収納引出方向ガイドレール部から退避方向ガイドレール部へと方向変換する屈曲走行過程で前記スラットの並列対向面間に外方に向けて斜め下向きの傾斜隙間を作る傾斜面に形成した
請求項1に記載の自動取引装置のシャッタ構造。
【請求項3】
前記スラットは、
並列対向面を傾斜対接させた一方の傾斜面の端部に連結突部を備え、
他方の傾斜面の端部に連結受け部を備え、
前記連結突部側を、
該スラットの長手方向に沿って円柱状に垂設した軸部と、
スラット本体部と前記軸部の間に前記軸部に沿った円弧形の溝で、その溝の上端が該スラットの前記一方の傾斜面と上面との角部直下に位置する円弧形連結溝とで構成し、
前記連結受け部側を、
前記軸部を下方より抱え込むように保持する半円形保持部と、
前記半円形保持部の一端から円弧形に突出して前記円弧形連結溝に回動可能に係合する円弧形連結片とで構成した
請求項1または2に記載の自動取引装置のシャッタ構造。
【請求項4】
前記当接部は、
前記ユニットに隙間なく平面的に当接し、その当接高さをスラットより上下方向に長く構成した
請求項1に記載の自動取引装置のシャッタ構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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