説明

自動名刺コピー機システム

【課題】 名刺が足りない時に手持ちの名刺が1枚あれば、この名刺を名刺コピー機に差し込むだけで10枚分が1シートとして、何枚でも短時間で制作できるものである。
【解決手段】 名刺コピー機には、上部の名刺挿入口より1枚の名刺を差し込み、ケースの平坦面のタッチパネルを操作し、内部のスキャナーが名刺画像を読み取ると共に、内蔵コンピューターが画像処理し、内蔵プリンターによって1シート10枚分の名刺が印刷され、使用した名刺を名刺取出口より取り出し、その後、ケースの正面に設けた印刷シート取出口より1シート単位の名刺シート本体を取出すものである。また、名刺シート本体は、A4用紙より縦寸法を3cm以上長く形成したものを横2列、縦5列の10枚分の名刺コピー面を剥離自在にしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各人が使用する名刺が1枚あれば、同様な名刺を短時間で各人の操作によって1シート10枚分の名刺が何枚でも容易にできるようにした自動名刺コピー機システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、名刺を作成しようとする場合には、印刷所にて、複数の見本の中から最適なレイアウト見本を選定して、その見本のように規定の枚数を印刷するのが普通の事柄である。
【0003】
この様な従来の名刺作成方法の場合においては、大量の名刺を作成する場合には、大変に便利であるが、少ない名刺の作成の場合は、利用ができず大変に不便である。また、印刷屋では申込から完成までに日数を必要とし、出先等で名刺を切らした場合には、直ぐには対処できないと云う不便な問題点もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決したものであって、その目的とする所は、名刺が足りないで、困っている場合に、手持ちの名刺が1枚あれば、これを名刺挿入口に差し込むだけで短時間で名刺10枚分を1シートとして何枚でも作成できるようにした操作が簡単で誤りもない名刺の自動名刺コピー機システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明における自動名刺コピー機システムによれば、名刺コピー機(1)は、上部正面に起立した広告用の広告面(2)を有する縦型のケース(4)より構成されている。該ケース(4)の上部には、1枚の名刺を差込みできる名刺挿入口(3)を設けてある。
該名刺挿入口(3)より差込みされた名刺はタッチパネル(6)の操作で内蔵スキャナーが名刺画像の情報を読み取り、内蔵コンピューターが画像処理し、内蔵プリンターによって、1シート10枚分の名刺が印刷される。差込みされた1枚の名刺は名刺取出口(5)より取出し、該ケース(4)の平坦面に操作用のタッチパネル(6)を位置すると共に、正面に設けた印刷シート取出口(7)より1シート単位の名刺シート本体(10)を流出させるものである。
【0006】
更に、該名刺シート本体(10)は、シート台紙(13)の上面に離形層(12)を介して、その表面に名刺コピー面(11)(11)を重合構成してある。
該名刺シート本体(10)は、A4用紙より、縦方向に3cm以上の長さに形成し、10枚分の名刺コピー面(11)(11)を構成して縦横縁取枠より1枚づつ剥離して使用するようになっている。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明の名刺コピー機によれば、従来の名刺作成機と異なり、1シート10枚の綺麗な名刺画が作成できる便利な効果と、手持ちの名刺を1枚差込めば、同様な名刺が1回で10枚、短時間で制作できる効果もある。また、操作は、すべて正面のタッチパネル面で実施できる便利な効果と、名刺シート本体は、A4用紙より縦寸法を大きくして縦横の縁取内の10枚の名刺コピー面を1枚づつ離形層より正確で綺麗に剥離できる便利な効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の自動名刺コピー機システムによれば、名刺が足りないで困っている場合に、コイン挿入口より所定のコインを挿入し手持ちの名刺の1枚を正面の名刺挿入口より差し込むと、内蔵スキャナーにセットされ、名刺の情報を読み取ると共に内蔵コンピューターが画像の傾き、フチ部分の色ムラの排除及び全体のコントラスト調整等の処理を施し、内蔵プリンターにて印刷し、印刷シート取出口より、1シート単位の名刺シート本体を取出し、縦横の切込に沿って剥がして使用するものである。
【実施例】
【0009】
次に本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1に示すものは、名刺コピー機(1)で、上部の方形状の広告に用いる広告面(2)を設けた縦型のケース(4)より構成されている。該名刺コピー機(1)には、上部に名刺挿入口(3)を設け、該名刺挿入口(3)には、手持ちの1枚の名刺を差込みする。それと同時にケース(4)の平坦面に設けた操作用のタッチパネル(6)の操作により内部の内蔵スキャナーが名刺の情報を読み取ると同時に内蔵コンピューターが画像処理する。この時の画像処理は、傾斜の補正、フチ部分の色ムラの排除、全体のノイズを除去、及び全体のコントラスト調整、更に、画像処理済みの画像にて面付けをすると、同時に内蔵プリンターにて印刷されるものである。その後、図2に示す如く、1枚の名刺から名刺シート本体(10)に名刺サイズの10枚分の名刺が印刷されたものが、印刷シート取出口(7)より送出される。該名刺シート本体(10)には、図3に示す如く、比較的肉厚のシート台紙(13)の表面に例えばシリコン等の油性よりなる離形層(12)を塗布し、その離形層(12)の表面に名刺コピー面(11)(11)…が10枚印刷される。
該名刺シート本体(10)には、A4用紙より縦方向の寸法を少なくとも3cm以上の長さに形成し、その外周の横縁取枠(14)(14)と、縦縁取枠(15)(15)とを形成して横2列及び縦5列の10枚分の名刺コピー面(11)(11)を剥離線(16)(16)より1枚づつ離形層(12)より剥離して使用に供するものである。符号(8)は、コイン挿入口で、(9)は、コイン取出口を示したものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の名刺コピー機の全体の斜面図である。
【図2】 同じく本発明の名刺シート本体の平面図である。
【図3】 同じく本発明の図2A−A線の縦断側面図である。
【符号の説明】
【0011】
1 名刺コピー機
2 広告面
3 名刺挿入口
4 ケース
5 名刺取出口
6 タッチパネル
7 印刷シート取出口
8 コイン挿入口
9 コイン取出口
10 名刺シート本体
11 名刺コピー面
12 離形層
13 シート台紙
16 剥離線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
名刺コピー機(1)は、上部正面に広告面(2)を設けた縦型のケース(4)よりなる自動名刺コピー機システムにおいて、該名刺コピー機(1)には、上部の名刺挿入口(3)より1枚の名刺を差込み、該ケース(4)の平坦面に位置するタッチパネル(6)を操作し、内部の内蔵スキャナーが名刺画像の情報を読み取ると共に、内蔵コンピューターが画像処理を施し、その後内蔵プリンターによって1シート10枚分の名刺が縁取枠内に印刷され、最初差込みした名刺を名刺取出口(5)より取り出し、該ケース(4)の正面垂直面に設けた印刷シート取出口(7)より印刷された1シート単位の名刺シート本体(10)を取出すことを特徴とした自動名刺コピー機システム。
【請求項2】
請求項1における、名刺シート本体(10)は、シート台紙(13)の表面に離形層(12)と、その表面の名刺コピー面(11)とより構成され、且つ該名刺シート本体(10)は、A4用紙より縦方向の寸法を少なくとも3cm以上の長さに形成すると共に、剥離線(16)(16)…を設けて横2列、縦5列の10枚分の名刺コピー面(11)(11)を構成したものを離形層(12)より1枚づつ剥離して使用することを特徴とする請求項1の自動名刺コピー機システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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