説明

自動寝返り装置

【課題】介護に於いて患者を自動寝返りさす為に、安全で患者が不快感無く、装置が介護の邪魔にならず、取扱いが簡単である自動寝返り装置を提供する。
【解決手段】ベッド外側四隅に建てた支柱の上部に跳ね上げ枠(二本のパイプと面ファスナー取り付け板で構成された枠)をベッド左右其々に回転可能な状態で取り付け、エアーアクチュエーターを使いロットを介して跳ね上げ枠回転軸パイプ、着脱ジョイントから伝えることにより回転動力を得、さらにシーツ1の両端を跳ね上げ枠に面ファスナーで取り付ける構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝たきり患者の褥瘡(床ズレ)を防ぐため、最低でも2時間毎に寝返りが必要です。その介助を軽減する為の自動寝返り装置である。
【背景技術】
【0002】
自宅で老人が老人を介護する、所謂、老々介護で悲惨な結果をマスコミで知るにつけ、介護という重労働から負担を軽減するために必要とされる装置である。介護人の最大の負担は患者の褥瘡(床ズレ)を防ぐ為に最低でも2時間毎に寝返りさせる必要がありますが。その為に介護人の寝不足による体力消耗は限界を越えて苦しむ原因となっています。その2時間毎の寝返りを安全に行い、患者本人も安心し快適な装置でないと無人状態で運転することは出来ません。更に食事の世話や諸介護に装置が邪魔になる構造では介護が煩雑になります。
【発明の概要】
【0003】
本発明はベッドのシーツ左右の端を其々に斜め上・外側に引っ張り、患者の身体をベッドから浮上させて、その状態で右端を下げれば右に寝返り、再び両端を持ち上げ左端を下げれば左に寝返る構造とする。シーツは装置と面ファスナーで着脱可能とし、寝返り装置の一部は介護の邪魔にならない様に左右其々に取り外す事が出来る構造とする。患者の上半身を電動介護ベッドで起こす時もシーツを上半身分だけ装置から外し身体を起こす事が出来る。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
安全で使い易く患者に快適な寝返り装置は、ベッドの中央で確実に寝返りさせ、シーツの両端は高くして転落を防止ができること。寝返り装置を使用しない時は簡単に取り外しが出来て介護の邪魔に成らないものであること。身体をシーツで包み込まず左右にゆとりがある状態で寝返りすること。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は安全のためにシーツの左右の端をベッドマットより高い位置に固定し、身体が転落しない為のベッドの防護柵の役目をさせる。寝返りさせる時はシーツの両端より内側の下からパイプでシーツを持ち上げて身体がベッドより浮上したら、寝返り方向のパイプを下げるとベッドの中央で安全に寝返りさす事が出来る。シーツ両端に面ファスナーを縫い付けて相手のファスナーは左右跳ね上げ枠(二本のパイプと平面ファスナー取り付け板)に固定し、介護を容易に出来るようにベッド両サイドから取り除く事が出来る。シーツは横方向に伸縮する生地で作り、身体を持ち上げても生地の伸びで体形にフィットして左右からの圧迫は無く、身体全体に圧力が分散され負担が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】装置の俯瞰図であり、装置の部品は左右対称で符号も同じ番号であるために片方の符号は省略する。図2・図3・図4も同じく片方の符号は省略する。符号5(エアーアクチュエーター)の動力は符号7(着脱ジョイント)で跳ね上げ枠(2・3・4で構成された部分)を回転させて符号2(パイプ)を動かしシーツを上下さす。跳ね上げ枠(2・3・4で構成された部分)は符号7(着脱ジョイント)から取り外す事が出来る。
【図2】符号2(パイプ)を左右両方とも上げてシーツを持ち上げ身体はベッドから浮上している状態図である。この時シーツは左右に伸縮する生地で作り符号2が上がりシーツを外側に引っ張っても生地が伸びる為に張り詰めても板状態に成らず体形にフィットして圧力を分散して支える。
【図3】左側跳ね上げ枠の符号2(パイプ)を下げて左に寝返りさせた状態図である。
【図4】左右両方の符号2(パイプ)を下げて、ベッドに仰臥している状態図である。
【符号の説明】
【0007】
1・シーツ
2・跳ね上げ枠の上下動パイプ
3・跳ね上げ枠回転軸パイプ
4・シーツ着脱用面ファスナーと取り付け板
5・エアーアクチュエーター
6・支柱
7・着脱ジョイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
介護ベッドのシーツ両端を外側に引っ張り乍上に持ち上げ寝返りさせる装置で、仰臥している状態で両端を持ち上げ、身体をベッドより浮上させてシーツ右側を下げると右に寝返り、再びシーツ両端を持ち上げてシーツ左側を下げると左に寝返る、この動作を一定の時間毎に繰り返す寝返り装置であり、その構造はベッド外側四隅に建てた支柱の上部に跳ね上げ枠(二本のパイプと面ファスナー取り付け板で構成された枠)をベッド左右其々に回転可能な状態で取り付け、回転動力はエアーアクチュエーターを使いロットを介して跳ね上げ枠回転軸パイプ、着脱ジョイントから伝え、シーツ両端は跳ね上げ枠に面ファスナーで取り付ける。
【請求項2】
ベッド両端の支柱に取り付けた、跳ね上げ枠は介護の邪魔に成らない為に着脱ジョイントから取り外し可能とする。
【請求項3】
シーツは横方向に伸縮する厚手の生地を使い、身体をベッドから浮上さす時は体形にフイットして圧力が分散し、皮膚の一部が圧迫されて出来る褥瘡を防ぐ事が出来る。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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