説明

自動販売機の飲料調理装置

【目的】 飲料の調理に支障を生ずることなく、攪拌容器の内部をむら無く良好にリンスすることができる自動販売機の飲料調理装置を提供することを目的とする。
【構成】 飲料を調理する際には攪拌容器4を中間部まで満たす調理液位とし、攪拌容器4をリンスする際には攪拌容器4を上部まで満たすリンス液位とする自動販売機の飲料調理装置において、調理液位より低い位置に調理用攪拌羽根24を配設すると共に、調理液位より高くかつリンス液位より低い位置にリンス用攪拌羽根23を配設したものである。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、販売指令に基づいて、粉末原料と湯とを攪拌・混合してレギュラーコーヒー等を作る自動販売機の飲料調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の飲料調理装置として、例えば実開平3−30188号公報に記載のものが知られている。飲料調理装置は、いわゆるミキシングボールであり、固定蓋と、固定蓋に着脱自在に取り付けられたボール本体と、攪拌羽根を有する攪拌機構とで構成されている。固定蓋には、粉末原料を導入する原料導入口と、湯を導入する湯供給口とが形成され、またボール本体には、湯気を排気すると共にリンス時の湯をオーバーフローさせる湯気抜き口が形成されている。
【0003】飲料の調理を行う場合には、ボール本体に、湯供給口から湯を注ぎ込むと共に、原料導入口から粉末原料を投入し、これらを攪拌機構で攪拌する。一方、リンス(オートリンス)を行う場合には、湯気抜き口からオーバーフローする程度の湯を湯投入口から注ぎ込み、これを攪拌機構で攪拌する。この場合、攪拌機構の攪拌羽根は、粉末原料と湯とを短時間で適切に攪拌できるように、かつ攪拌の際の泡立ちを極力少なくすることができるように、ボール本体の底に近い部分に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような、従来の飲料調理装置では、湯量の多いリンスの際に、液面に対し攪拌羽根がかなり深い位置で回転することになり、ボール本体の上部では渦流の水勢が弱くなり、ボール本体のリンスがその上部にゆくに従って不十分となる不具合があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、飲料の調理に支障を生ずることなく、攪拌容器の内部をむら無く良好にリンスすることができる自動販売機の飲料調理装置を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請求項1の発明は、飲料を調理する際には攪拌容器を中間部まで満たす調理液位とし、攪拌容器をリンスする際には攪拌容器を上部まで満たすリンス液位とする自動販売機の飲料調理装置において、調理液位より低い位置に調理用攪拌羽根を配設すると共に、調理液位より高くかつリンス液位より低い位置にリンス用攪拌羽根を配設したことを特徴とする。
【0007】この場合、調理用攪拌羽根とリンス用攪拌羽根とを、同一の回転軸に取り付けることが、好ましい。
【0008】また、請求項3の発明は、飲料を調理する際には攪拌容器を中間部まで満たす調理液位とすると共に、攪拌容器をリンスする際には攪拌容器を上部まで満たすリンス液位とし、攪拌容器内に攪拌羽根を配設した自動販売機の飲料調理装置において、攪拌羽根を、調理の際には調理液位より低い位置に移動させ、かつリンスの際には調理液位より高くかつリンス液位より低い位置に移動させる羽根移動手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の飲料調理装置によれば、調理液位より低い位置に調理用攪拌羽根を配設すると共に、調理液位より高くかつリンス液位より低い位置にリンス用攪拌羽根を配設することにより、調理時には調理用攪拌羽根により攪拌が行われ、リンス時には調理用攪拌羽根およびリンス用攪拌羽根により攪拌が行われる。これにより、リンスの際に、攪拌容器の上部の水勢を強くすることができると共に、調理用攪拌羽根を、調理液位に対し泡立ちを考慮して十分に深い位置に配設することができる。
【0010】請求項2の飲料調理装置によれば、調理用攪拌羽根とリンス用攪拌羽根とを、同一の回転軸に取り付けることにより、構造を単純化することができる。
【0011】請求項3の飲料調理装置によれば、攪拌羽根を、調理の際には調理液位より低い位置に移動させ、かつリンスの際には調理液位より高くかつリンス液位より低い位置に移動させる羽根移動手段を備えたことにより、簡単な構造で、請求項1と同様に、リンスの際に攪拌容器の上部の水勢を強くすることができる。なお、リンスの際に、回転する攪拌羽根を、調理液位を挟んで上下動させるようにしてもよい。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施例に係る飲料調理装置について説明する。この飲料調理装置は、レギュラーコーヒーなどを調理するものであり、主にカップ式自動販売機に搭載される。図1は飲料調理装置の裁断側面図であり、図2はその平面図である。両図に示すように、この飲料調理装置1は、ミキシングボール2と、ミキシングボール2の上側に配設したシュート昇降機構3とで構成されている。ミキシングボール2は、ボール本体4と、ボール本体4が取り付けられる蓋体5とで構成され、蓋体5の部分で自動販売機内に支持されている。また蓋体5は、蓋本体6と、蓋本体6の上側に設けたベース体7とで構成され、結局ミキシングボール2は、ボール本体4、蓋本体6およびベース体7の3分割構造になっている(図3参照)。
【0013】ベース体7には、中央部に、攪拌モータ8が取り付けられると共に、縁部に、図外のファンに連なる排気エルボ9と、図外の湯タンクに連なる湯供給エルボ10とが取り付けられている。また、シュート昇降機構3には、ミキシングボール2内にレギュラーコーヒーの引き豆である粉末原料を供給する原料シュート11が取り付けられている。
【0014】販売指令により、ボール本体4には、原料シュート11を介して図外の原料容器から所定量の粉末原料が供給され、同時に、湯供給エルボ10を介して湯タンクから所定量の湯が供給されて、粉末原料と湯の攪拌が行われる。また、その際に発生するボール本体4内の湯気は、ファンにより排気エルボ9を介してボール本体4の外部に排気される。このようにして所定時間、粉末原料と湯の攪拌が行われると、攪拌が停止し、ボール本体4の吐出口12から図外のフィルタを介して、レギュラーコーヒーがカップに供給される。一方、ボール本体4をオートリンスする場合には、蓋本体6の下面が浸る位置まで湯が満たされ(図4参照)、湯の攪拌が行われる。
【0015】ボール本体4は、透明な樹脂容器13内に攪拌機構14を収容したものであり、樹脂容器13は、攪拌が効率良く行われるように、変形ロート状に形成されている。樹脂容器13の上端部は広く開放され、蓋体5に嵌合するようにして着脱自在に取り付けられている。ボール本体4の下部は吐出口12を有する別部材で構成されており、これにより後述する鉛直軸22の軸端が覆われると共に、粉末原料と湯の混合液がフィルター側に導かれる。
【0016】攪拌機構14は、上端部を継手21を介して攪拌モータ8に連結された鉛直軸(回転軸)22と、鉛直軸22にそれぞれ取り付けられたリンス用攪拌羽根23、調理用攪拌羽根24および弁羽根25とで構成されている。調理用攪拌羽根24は、混合液に埋没する位置に配設され、弁羽根25は、鉛直軸22の最下部に配設されている。調理用攪拌羽根24および弁羽根25は、回転に伴って混合液の流下を阻止する弁の機能を有すると共に、粉末原料と湯とを混合する(調理)機能を有している。また、リンス用攪拌羽根23は、混合液の液位より高い位置に配設されていて常時は空回転するが、樹脂容器13にリンス用の湯を満たした場合には、リンス用の湯に埋没し、回転に伴って、樹脂容器13の内面を洗浄する。
【0017】蓋本体6には、原料シュート11が臨む原料導入口31と、湯供給エルボ10に連なる湯供給口36(図2参照)と、排気エルボ9に連なる湯気抜き口32とが形成されている。また、蓋本体6の外周面には、湯供給口36に連なる湯流下溝33が形成されており、この湯流下溝33と樹脂容器13の上端部内周面との間に環状の湯通路34が構成されている。湯通路34には周方向に多数の小孔34aが形成され、この小孔34aから湯が樹脂容器13の内周面を伝わって流下するようになっている。さらに、湯気抜き口32の周面には、湯供給口36に連なる湯吹出口35が形成され、この部分からも、湯気抜き口32の周面を洗うように湯が流下する。なお、湯気抜き口32の下部は下方に延設されており、この部分で湯気の流れを大きく曲げるようにして、湯気と共に粉末原料が湯気抜き口32に吸い込まれるのを、極力防止できるようになっている。
【0018】一方、ベース体7には、原料シュート11の下端部に臨むように第2の湯気抜き口41が形成され、この第2の湯気抜き口41は、攪拌モータ8の継手21を迂回するように設けた副排気通路42を介して、排気エルボ9に連通されている(図2参照)。第2の湯気抜き口41は、原料シュート11に近接して開口しており、後述するように上動した原料シュート11の下側空間の空気(湯気)を吸引(排気)する。この場合、原料シュート11の背板11aが、第2の湯気抜き口41を開閉させるゲートを兼ねており、原料シュート11が下動すると、第2の湯気抜き口41は閉塞され、上動すると開放されるようになっている。具体的に説明すると、図3に示すリンス時には、湯の液位が湯気抜き口32や原料導入口31にまで達するため、排気エルボ9で構成される主排気通路43では、原料導入口31側の湯気抜きが不可能になる。このため、第2の湯気抜き口41に連なるこの副排気通路42により、原料導入口31側の湯気抜きが行えるようになっている。
【0019】一方、排気エルボ9は、角度90度より小さい角度で、ファン側が斜め下向きになるように屈曲しており、また湯気抜き口32側は細径に、ファン側は太径に形成されている。したがって、排気エルボ9の斜め下向き部分に生ずる粉末原料混じりの水滴は、ファン側に流下する。また、曲がり部分に生ずる水滴も、太径部分と細径部分との境界まで流下した後、この境界線(斜め下向きになる)に沿ってファン側に流下する。これにより、排気エルボ9の内面に生ずる粉末原料混じりの水滴を、この部分に滞留させることなく、極力ファン側に流すことができるようになっている。
【0020】次に、図5の側面図および図6の正面図を参照して、シュート昇降機構3について説明する。シュート昇降機構3は、リンス時に原料シュート11を原料導入口31から外れるように上動させるものであり、リンスの際に飛び散った湯で原料シュート11の先端が濡れるのを防止するものである。シュート昇降機構3は、原料シュート11を保持するホルダ51と、ホルダ51を支持する支持ロッド52と、支持ロッド52を上下動させるクランク機構53と、クランク機構53を作動させるギヤモータ54と、これら支持ロッド52、クランク機構53およびギヤモータ54を支持するフレーム55とで構成されている。
【0021】ホルダ51は、断面「コ」字状に形成されており、原料シュート11を抱え込むようにしてこれを保持する。ホルダ51の基部には、ホルダ51を支持ロッド52に取り付ける取付金具56が設けられると共に、取付金具56の下側にローラ57が突設されている。ローラ57はフレーム55のガイド溝55aに転接しており、支持ロッド52が上下動することにより、ホルダ51がガイド溝55aに沿って上下動する。これにより、ホルダ51に保持された原料シュート11が、その下端部が原料導入口31に臨む下動位置と原料導入口31から上側に外れる上動位置との間で、上下動する。
【0022】クランク機構53は、ギヤモータ54に直結したクランク円板58と、クランク円板58に係合したクランクアーム59と、中間部にクランクアーム59が回動自在に取り付けられた回動アーム60とで構成されている。回動アーム60は、一方の端部を支軸61に回動自在に取り付けられると共に、他方の端部に支持ロッド52が固定され、中間部に取り付けられたクランクアーム59により、支軸61を中心に上下方向に回動される。すなわち、回動アーム60は、支軸61を中心に支持ロッド52を上下動させる。
【0023】クランクアーム59の下端部は、クランクアーム59に形成した長孔59aを介して、クランク円板58のピン62に係合している。図5または図1に示す状態から、クランク円板58が回転を開始すると、当初はピン62が長孔59a内を移動するが、上死点の近傍まで達するとピン62が長孔59aの上端に突き当たり、クランクアーム59を押し上げる(図4参照)。一方、ピン62が上死点を通過すると、クランクアーム59は、回動アーム60側の重さでストッパ63に突き当たる位置まで下動する。その後、クランク円板58は、ピン62が下死点に達するまで回転する。
【0024】上記クランク円板58の回転は、クランク円板58に隣接して設けられたマイクロスイッチ64を介して制御される。マイクロスイッチ64のスイッチ端は、クランク円板58の外周面の2箇所に形成した2個のカム溝58a,58aにそれぞれ落ち込んで、マイクロスイッチ64をON−OFFさせる。2個のカム溝58a,58aは、互いに角度180度位相をずらして配設されており、図5または図1に示す状態から、クランク円板58が回転を開始し、ピン62が上死点位置に達すると、一方のカム溝58aにスイッチ端が落ち込んで、マイクロスイッチ64がON(またはOFF)し、ギヤモータ54が停止する(図4の状態)。次に、図3の状態から、再度クランク円板58が回転を開始し、ピン62が下死点位置に達すると、他方のカム溝58aにスイッチ端が落ち込んで、ギヤモータ54が停止する(図1の状態)。すなわち、図1および図4にそれぞれ示すように、ピン62が上死点位置に達して停止した状態が原料シュート11の上動位置に対応し、下死点位置に達して停止した状態が原料シュート11の下動位置に対応するようになっている。
【0025】ここで、図1を参照して、販売動作(調理動作)を、また図4を参照して、リンス(オートリンス)動作をそれぞれ説明する。
【0026】図1に示すように、販売指令により、先ず攪拌モータ8が駆動を開始し、同時にボール本体4内に、湯と粉末原料が導入され、さらにこれらに相前後して湯気の排気動作が開始される。湯は、環状に形成された湯通路34からボール本体4の内面を洗うように供給され、また湯吹出口35から湯気抜き口32を洗うように供給される。一方、粉末原料は、下動位置にある原料シュート11から原料導入口31を介して落とし込まれる。さらに、湯気の排気は、原料導入口31から外気を吸い込んで、これを湯気抜き口32から排気するようにして行われる。そして、所定量の湯と粉末原料が供給され、これらの混合液の攪拌が、調理用攪拌羽根24および弁羽根25により所定時間行われると、攪拌モータ8が停止し、混合液は吐出口12から自動的に流下する。このようにして、販売動作が繰り返されるが、販売動作が所定の回数行われ、或いはオペレータのスイッチ操作で、定期的にボール本体4内のリンスが行われる。
【0027】図4に示すように、装置がリンスモードに移行すると、攪拌モータ8が駆動を開始し、同時にボール本体4内に湯が供給され、かつ湯気の排気動作が開始される。また、湯の供給に先立ち、原料シュート11が上動位置に移動される。この場合、湯は、原料導入口31や湯気抜き口32に達する水位(液位)まで、ボール本体4内に満たされ、湯の浅い部分はリンス用攪拌羽根23により、深い部分は調理用攪拌羽根24および弁羽根25により、リンス用の攪拌が行われる。一方、湯気は、湯気抜き口32が湯で満たされる(閉塞される)一方、原料シュート11の上動に伴い第2の湯気抜き口41が開放されるため、原料シュート11の下側空間、すなわち原料導入口31内の湯気が、原料シュート11に向かって立ちのぼらないように、第2の湯気抜き口41から排気される。
【0028】なお、リンスに要する湯の量は、図4に示す湯タンクの出口側に設けた電磁弁15の開放時間により規定される。この場合、電磁弁15の開放時間を工場段階で一律に設定(制御部16に記憶)すると、電磁弁15のばらつきなどにより、湯量が不足したり、湯がボール本体4から溢れるおそれがある。そこで、制御部16における電磁弁15の開放時間(湯量)は、調理の際の湯量データに基づいて、設定するようにしている。すなわち、調理用の湯量は、販売飲料の味に影響するため、設置したときに自動販売機毎に微調整が行われる。このため、この調理の際の湯量データは、電磁弁15の製品としてのばらつきが十分に考慮されており、このデータに基づくリンス用の湯は、量的に高い精度で供給される。
【0029】以上のように本実施例によれば、ボール本体4に調理用攪拌羽根24に加えてリンス用攪拌羽根23が設けられているので、リンス用に満たした湯の上部も強い水勢で攪拌することができ、ボール本体4内を、蓋本体6の下面を含めむら無く洗浄することができる。また、調理用攪拌羽根24の取付位置は、リンスを考慮する必要がなく、泡立ちの防止や良好な攪拌を考慮したものとすることができる。さらに、リンス用攪拌羽根23は、調理の際に混合液の液位より上に位置するため、空回転して調理に影響を及ぼすことがない。
【0030】このように構成された上記実施例は、リンス用攪拌羽根23を調理用攪拌羽根24の鉛直軸22に取り付けられるため、リンス用攪拌羽根23を付加するだけで所望のリンス効果を得ることができる。しかし、一方で調理用攪拌羽根24をリンスの際に上方に移動させることにより、調理用攪拌羽根24にリンス用攪拌羽根23を兼ねさせることも可能である。例えば、鉛直軸22の表面に調理位置とリンス位置とに亘って螺旋溝を形成すると共に、これに調理用攪拌羽根24を係合しておき、鉛直軸22を正回転させると、螺旋溝の作用で調理用攪拌羽根24が調理位置に保持され、逆回転させると、螺旋溝の作用で調理用攪拌羽根24が上昇しリンス位置に保持されるようにする。
【0031】なお、本実施例では、調理用攪拌羽根とリンス用攪拌羽根とを同一の回転軸に取り付け、同一の攪拌モータで作動させるようにしているが、リンス用攪拌羽根を専用の回転軸に固定し、クラッチを介して攪拌モータに接続するようにしてもよいし、回転軸および攪拌モータをリンス用攪拌羽根を回転させる専用のもので構成するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の飲料調理装置によれば、調理用攪拌羽根に加えリンス用攪拌羽根を、調理用液位より高くかつリンス用液位より低い位置に設けるようにしているので、リンスに際し、攪拌容器の上部の水勢を強くすることができ、飲料の調理に支障を生ずることなく、攪拌容器の内部をむら無く良好に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る飲料調理装置の裁断側面図である。
【図2】実施例に係る飲料調理装置の平面図である。
【図3】実施例のミキシングボールの分解状態を表した裁断側面図である。
【図4】実施例の飲料調理装置のリンス動作を表した裁断側面図である。
【図5】実施例のシュート昇降機構の側面図である。
【図6】実施例のシュート昇降機構の平面図である。
【符号の説明】
1 飲料調理装置
2 ミキシングボール
4 ボール本体
14 攪拌機構
22 鉛直軸
23 リンス用攪拌羽根
24 調理用攪拌羽根

【特許請求の範囲】
【請求項1】 飲料を調理する際には攪拌容器を中間部まで満たす調理液位とし、攪拌容器をリンスする際には当該攪拌容器を上部まで満たすリンス液位とする自動販売機の飲料調理装置において、前記調理液位より低い位置に調理用攪拌羽根を配設すると共に、前記調理液位より高くかつ前記リンス液位より低い位置にリンス用攪拌羽根を配設したことを特徴とする自動販売機の飲料調理装置。
【請求項2】 前記調理用攪拌羽根と前記リンス用攪拌羽根とを、同一の回転軸に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の飲料調理装置。
【請求項3】 飲料を調理する際には攪拌容器を中間部まで満たす調理液位とすると共に、攪拌容器をリンスする際には当該攪拌容器を上部まで満たすリンス液位とし、当該攪拌容器内に攪拌羽根を配設した自動販売機の飲料調理装置において、前記攪拌羽根を、調理の際には前記調理液位より低い位置に移動させ、かつリンスの際には前記調理液位より高くかつ前記リンス液位より低い位置に移動させる羽根移動手段を備えたことを特徴とする自動販売機の飲料調理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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