説明

自動車のカバー類

〔課題〕 自動車のカバー類を錆びない材質で綺麗に仕上げる。
〔解決手段〕 ステンレスの板材をプレス加工して表面を磨いて仕上げたことを特徴とする自動車のカバー類。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、トラックやRV車の特定箇所に汚れや傷付きを防止するためと装飾を兼ねて貼り付ける自動車のカバー類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トラックやRV車のキャビンのフェンダーやドア下部材といった箇所は足で踏んだり、物が当たったりして汚れや傷が付き易い。このため、この部分にカバーを取り付けることが多いが、車種、仕様によってカバーの形状は種々異なるため、従来は、鉄板を被カバー部材の形状に合わせて手加工で製作し、これに塗装等を施して使用していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、手加工によるとコストがどうしても高くつく。そこで、プレス加工したりするものも見られるが、あまり数も出ないことから、型代がペイしない。このため、塗装を必要としないステンレス材を手加工するものも見られるが、ステンレス材は加工が難しくて時間がかかることから、塗装が省けたとしてもコスト的には鉄板製のものより高くつく。
本考案は、このような課題を解決したものであり、ステンレス材をプレス加工して自動車のカバー類としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本考案は、ステンレスの板材をプレス加工して表面を磨いて仕上げたことを特徴とする自動車のカバー類を提供するとともに、この自動車のカバー類が、フェンダーカバー、リアサイドピラーカバー、ドアガーニッシュ等である自動車のカバー類を提供したものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はあるメーカーのトラックのフェンダーカバー(以下、カバーという)の斜視図であるが、このような形状のカバー10を0.6mm程度の厚みのステンレス材を用いてこれをプレス加工して製作する。そして、その表面を磨き(バフ)加工して仕上げる。
【0006】
このカバー10は、被カバー部材に取り付けられなければならないが、それには、縁等に適当な取付孔12をあけておき、これにビス等を通して締め付ければよい。尚、最近では、金属に対して接着できる両面接着テープ等も出回っており、これで貼り付けてもよい(この場合は取付孔12は不要である)。
【0007】
ところで、プレス加工であると当然に型が必要であるが、このような薄板を用いると、耐久性をあまり問わなければ、雄型だけを使用し、雌型は発砲エチレン等の軟質弾性部材だけ(必要なら製品形状を適当にくり抜いた型板も用いる)を用いて成形できる。従って、高価な雌型を必要としないだけ、型代が安くなる。
【0008】
図2は以上のフェンダーカバー10を取り付けたトラックのキャビン14の側面図であるが、この他にリアサイドピラーやドア下部材にもカバーをよく取り付ける。従って、リアサイドピラーカバー16、ドアガーニッシュ18等を同様な手法で製作し、前記と同じ方法で取り付ければよい。
【0009】
【考案の効果】
以上、本発明は、前記したものであるから、トラックやRV車のフェンダーカバー、リアサイドピラーカバー、ドアガーニッシュといったカバー類を、錆びない材質で綺麗に仕上げ、しかも、強度の高いものを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を示すフェンダーカバーの斜視図である。
【図2】本考案に係るカバー類を取り付けたトラックのキャビンの側面図である。
【符号の説明】
10 フェンダーカバー
12 取付孔
16 リアーサイドピラーカバー
18 ドアガーニッシュ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ステンレスの板材をプレス加工して表面を磨いて仕上げたことを特徴とする自動車のカバー類。
【請求項2】 請求項1記載の自動車のカバー類が、フェンダーカバー、リアサイドピラーカバー、ドアガーニッシュ等である自動車のカバー類。

【図1】
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【図2】
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