説明

自動車用ウィンドモール

【課題】雨水排水溝による雨水の排水を損なうことなく、かつ空気の滞留による異音を生じ難い自動車用ウィンドモールの提供する。
【解決手段】サイド側モール部21の頭部24の裏側にはウィンドガラス嵌着溝の開口側外方に雨水排水溝31を形成すると共に、サイド側モール部21の頭部24におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bからの雨水排水溝31の溝深さを、サイド側モール部21の頭部24におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bとルーフ側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁との交差部に向かうにつれて浅くなるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水排水溝を有する自動車用ウィンドモールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図5に示すように、自動車のウィンドガラスGの周縁にはウィンドモール80が嵌着され、その状態で車体の窓枠Fに取り付けられている。前記ウィンドモール80は、ウィンドガラスGの上部周縁に嵌着されるルーフ側モール部81とウィンドガラスGの側部周縁に嵌着されるサイド側モール部85とを備える。前記ウィンドモール80のルーフ側モール部81は、ウィンドガラスGの上部周縁と車体のルーフR間に配置され、一方、前記サイド側モール部85は、ウィンドガラスGの側部周縁と車体のピラーP間に配置される。
【0003】
図6は前記ウィンドモール80の一部の正面図、図7は前記ウィンドモールの一部の裏面図である。前記ウィンドモール80は、押出成形品からなるルーフ側モール部本体82と押出成形品からなるサイド側モール部本体86と、前記ルーフ側モール部本体82及びサイド側モール部本体86間の連結部91とからなる。前記ウィンドモール80の成形は、押出成形品からなるルーフ側モール部本体82の端部と押出成形品からなるサイド側モール部本体86の端部を、ウィンドガラスGのコーナー部に合わせた角度で射出成形型内に配置し、ルーフ側モール部本体82の端部とサイド側モール部本体86の端部間に樹脂を射出して連結部91を形成することにより行われる。前記連結部91においてルーフ側モール部本体82の端部と接合されている一側の部分はルーフ側モール部の端部83を構成し、一方、前記連結部91においてサイド側モール部本体86の端部と接合されている他側の部分はサイド側モール部の端部87を構成している。
【0004】
前記ルーフ側モール部81は、図8に示すように、ウィンドガラスGの上部の表面に配置される頭部81aの裏側に支柱部81bが形成されている。前記支柱部81bの一側部には、前記頭部81aから離れた位置に突部81cが形成されて前記頭部81aと前記突部81c間がウィンドガラス嵌着溝84を構成し、また、前記ウィンドガラス嵌着溝84とは反対側にリップ81dが形成されている。前記リップ81dは、ルーフ側モール部81がウィンドガラスGの上部周縁に嵌着された状態で窓枠Fに取り付けられた際に、窓枠Fのルーフ側側面F1と当接してルーフ側モール部81と窓枠Fのルーフ側側面F1間をシールする。なお、前記ルーフ側モール部81における頭部81a、支柱部81b、突部81c、ウィンドガラス嵌着溝84、リップ81d等の各部についての符号は、押出成形品からなる前記ルーフ側モール部本体82と射出成形された前記連結部91におけるルーフ側モール部の端部83とにおいて同一の符号を用いる。
【0005】
一方、前記サイド側モール部85は、図9に示すように、ウィンドガラスGの側部の表面に配置される頭部85aの裏側に支柱部85bが形成されている。前記支柱部85bの一側部には、前記頭部85aから離れた位置に突部85cが形成されて前記頭部85aと前記突部85c間がウィンドガラス嵌着溝88を構成し、前記ウィンドガラス嵌着溝88とは反対側にリップ85dが形成されている。前記リップ85dは、前記サイド側モール部85がウィンドガラスGの側部周縁に嵌着された状態で窓枠Fに取り付けられた際に、窓枠Fのピラー側側面F2と当接し、サイド側モール部85と窓枠Fのピラー側側面F2間をシールする。なお、前記サイド側モール部85における頭部85a、支柱部85b、突部85c、ウィンドガラス嵌着溝88、リップ85d等の各部についての符号は、押出成形品からなる前記サイド側モール部本体86と射出成形された前記連結部91におけるサイド側モール部の端部87とにおいて同一の符号を用いる。
【0006】
さらに、前記サイド側モール部85には、雨天時における自動車の走行時に、ウィンドガラスGの表面に衝突した雨水がウィンドガラスGの側部に流れてサイド側モール部85の頭部85aを乗り越え、運転席及び助手席のドアガラス側へ流れるのを防ぐために、前記頭部85aの裏側88aには、雨水をサイド側モール部85に沿って下方へ誘導する雨水排水溝85eが、前記ウィンドガラス嵌着溝88よりも前記頭部85aのウィンドガラス嵌着溝開口側縁851a側に、前記サイド側モール部85の長さ方向に沿って形成されている。前記雨水排水溝85eは、前記サイド側モール部本体86から前記連結部91に渡って形成されている。図示の例においては、前記連結部91の前記サイド側モール部85側の頭部85aの裏側には、該連結部91の射出成形を行うにあたって脱型し易いように、前記雨水排水溝が前記支柱部85bまで至る溝深部85fで構成されている。
【0007】
また、雨天時における自動車の高速走行時には、前記雨水排水溝85eを雨水が上方へ流れることがある。その場合、前記雨水排水溝85eが前記ルーフ側モール部81との境界まで設けられていると、前記雨水排水溝85eを上方へ流れた雨水が、ルーフ側モール部81のウィンドガラス嵌着溝開口側縁811aに堰き止められて、前記サイド側モール部85の頭部85aの裏側におけるルーフ側モール部81との境界部分の狭い空間に溜まり、その部分からドアガラス側へ吹き出すおそれがある。
【0008】
また、非降雨時には、前記雨水排水溝85eのルーフ側モール部81との境界部分が空気の滞留部位となって異音等の発生要因となるおそれがある。特に図示のように、前記溝深部85fが形成されていると、異音の発生がよりひどくなる。
【0009】
【特許文献1】特開平11−42691号公報
【特許文献2】特開2001−341524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、雨水排水溝による雨水の排水性を損なうことなく、かつ空気の滞留による異音を生じ難い自動車用ウィンドモールの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、ウィンドガラスの上部周縁に嵌着されるルーフ側モール部と前記ウィンドガラスの側部周縁に嵌着されるサイド側モール部とを備え、前記ルーフ側モール部と前記サイド側モール部は、それぞれウィンドガラスの周縁の表面に配置される頭部の裏側に支柱部が形成され、前記支柱部の一側部には前記頭部との間でウィンドガラス嵌着溝を構成する突部が形成され、前記サイド側モール部の頭部の裏側に、該頭部を前記ウィンドガラスの表面より離間して該ウィンドガラスの内方へ延長した頭部表面側壁部と前記ウィンドガラスの表面とで雨水排水溝が形成された自動車用ウィンドモールにおいて、前記雨水排水溝が、前記サイド側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁と前記ルーフ側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁との交差部に向かうにつれて、前記サイド側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁から前記ウィンドガラス周縁方向の溝深さが浅くなっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サイド側モール部の裏側に形成された雨水排水溝は、サイド側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁とルーフ側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁との交差部に向かうにつれて、前記サイド側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁からウィンドガラス周縁方向の溝深さが浅くなっているため、自動車の高速走行時に雨水排水溝を上方へ流れる雨水は、サイド側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁とルーフ側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁との交差部に誘導され、すなわちサイド側モール部側からルーフ側モール部側に誘導されてその位置からルーフ側モール部の頭部を超えてルーフ側へ流れることになる。そのため、雨水排水溝を上昇した雨水がルーフ側モール部とサイド側モール部との境界部におけるサイド側モール部の頭部裏側に溜まってドアガラス側へ吹き出すおそれがない。
【0013】
また、非降雨時に雨水排水溝を通って上方へ流れる空気は、サイド側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁とルーフ側モール部の頭部におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁との交差部に誘導されるため、空気が滞留せず、空気の滞留による異音の発生を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る自動車用ウィンドモールの一部を示す正面図、図2は同ウィンドモールの一部を示す裏面図、図3は図1の1A−1A断面図、図4は図1の1B−1B、1C−1C、1D−1Dの各断面図である。
【0015】
図1〜図4に示す本発明の自動車用ウィンドモール10は自動車のウィンドガラスの周縁に嵌着されて自動車の窓枠に取り付けられるものであって、樹脂製からなり、ルーフ側モール部11とサイド側モール部21を備える。
【0016】
前記ルーフ側モール部11はウィンドガラスGの上部周縁に嵌着される部分であり、一方、前記サイド側モール部21はウィンドガラスGの側部周縁に嵌着される部分である。前記サイド側モール部21は、前記ルーフ側モール部11の両端から、ウィンドガラスGの上部コーナー部の角度に合わせて屈曲した状態とされている。また、前記ウィンドモール10は、押出成形品からなるルーフ側モール部本体12と押出成形品からなるサイド側モール部本体22が、射出成形された連結部41で結合されたものからなる。前記連結部41は正面形状がウィンドガラスGのコーナー部の角度に屈曲した形状からなり、屈曲頂部42を基準として前記ルーフ側モール部本体12の端部と接合されている側の部分43がルーフ側モール部11の端部11aを構成し、一方、前記連結部41においてサイド側モール部本体22の端部と接合されている側の部分44がサイド側モール部21の端部21aを構成している。
【0017】
前記ルーフ側モール部11は、前記ウィンドガラスGの上部周縁の表面に配置される頭部14の裏側に支柱部15が形成されている。前記支柱部15の一側部(ウィンドガラス側の側部)には、前記頭部14から離れた位置に突部17が形成され、前記頭部14と前記突部17間がウィンドガラス嵌着溝16を構成している。本実施例では、前記支柱部15の一側部(ウィンドガラス側の側部)側に前記頭部14と前記突部17が設けられ、反対の側部に弾性変形可能なリップ18が形成されている。前記ルーフ側モール部11のリップ18は、前記ルーフ側モール部11が前記ウィンドガラスの上部周縁に嵌着されて前記窓枠FにウィンドガラスGと共に取り付けられた際に、窓枠Fのルーフ側の側面F1と当接してルーフ側モール部11と窓枠Fのルーフ側側面F1間をシールする。なお、前記ルーフ側モール部11における頭部14、支柱部15、ウィンドガラス嵌着溝16、突部17、リップ18等の各部についての符号は、押出成形品からなる前記ルーフ側モール部本体12と射出成形された前記連結部41におけるルーフ側モール部の端部11aとにおいて同一の符号を用いる。
【0018】
前記サイド側モール部21は、前記ウィンドガラスの周縁の表面に配置される頭部24の裏側に支柱部25が形成されている。前記支柱部25の一側部(ウィンドガラス側の側部)には、前記頭部24から離れた位置に突部27が形成され、前記頭部24と前記突部27間がウィンドガラス嵌着溝26を構成している。本実施例では、前記支柱部25の一側部(ウィンドガラス側の側部)側に前記頭部24と前記突部27が設けられ、反対の側部に弾性変形可能なリップ28が形成されている。前記サイド側モール部21のリップ28は、前記サイド側モール部21がウィンドガラスGの側部周縁に嵌着されて前記窓枠FにウィンドガラスGと共に取り付けられた際に、窓枠Fのピラー側の側面F2と当接してサイド側モール部21と窓枠Fのピラー側の側面F2間をシールする。なお、前記サイド側モール部21における頭部24、支柱部25、ウィンドガラス嵌着溝26、突部27、リップ28等の各部についての符号は、押出成形品からなる前記サイド側モール部本体22と射出成形された前記連結部41におけるサイド側モール部の端部21aとにおいて同一の符号を用いる。
【0019】
また、前記サイド側モール部21における前記頭部24の裏側には、前記ウィンドガラス嵌着溝26よりも前記頭部24のウィンドガラス嵌着溝開口側縁24b側に雨水排水溝31が、前記サイド側モール部21の長さ方向に沿って設けられている。前記雨水排水溝31は、前記頭部24を前記ウィンドガラスの表面より離間して該ウィンドガラスの内方(ウィンドガラスのモールを嵌着させた側の対辺(反対側の辺)方向)へ延長した頭部表面側壁部24aと前記ウィンドガラスの表面との間で構成され、前記頭部24のウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bへ向けて(すなわちウィンドガラスの内方側へ向けて)開口している。なお、前記頭部表面側壁部24aは、前記サイド側モール部21の突部27よりもウィンドガラスの内方側へ延長(突出)して形成され、前記支柱部25からの前記頭部表面側壁部24aの突出量が、前記突部27の突出量よりも大になっている。前記雨水排水溝31は、前記頭部表面側壁部24aによって、前記頭部24の表面側からは視認され難くなっている。本実施例の雨水排水溝31は、前記サイド側モール部本体22から前記連結部41に渡って形成されている。
【0020】
前記雨水排水溝31は、前記サイド側モール部21における前記頭部24のウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bから前記ウィンドガラス側部周縁方向の溝深さ(奥行き)d(言い換えると前記頭部24のウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bから前記支柱部25側方向への溝深さd)が一定とされた溝深さ一定部分36と、該溝深さ一定部分36の端36aから前記サイド側モール部21の頭部24におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bと前記ルーフ側モール部11の頭部14におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁14aとの交差部(境界部に相当する)19へ向かうにつれて溝深さdが浅くなっている溝深さ漸減部37とで構成されている。前記溝深さ漸減部37は、前記交差部19から前記サイド側モール部21の長さ方向に所定範囲、例えば10〜30mm程度とされる。また、本実施例では、前記溝深さ漸減部37は、前記射出成形からなる連結部41に形成されている。
【0021】
前記溝深さ漸減部37は、前記頭部表面側壁部24aの裏側に前記ウィンドガラスの表面と当接するリブ39が前記溝深さ一定部分36の端36aから前記交差部19間に形成され、前記リブ19と前記サイド側モール部21の頭部24のウィンドガラス嵌着溝開口側縁24b間が該溝深さ漸減部37における雨水排水溝31の溝深さdとなっている。前記リブ39は、前記サイド側モール部21のウィンドガラス嵌着溝26にウィンドガラスGが嵌着された際に、ウィンドガラスGの表面に前記リブ39の先端側(自由端側)が当接する高さにされている。
【0022】
前記ウィンドモール10は、前記ルーフ側モール部11のウィンドガラス嵌着溝16にウィンドガラスGの上部周縁が嵌着され、一方、前記サイド側モール部21のウィンドガラス嵌着溝26にウィンドガラスGの側部周縁が嵌着されることにより、前記ウィンドガラスGの上部周縁及び側部周縁にウィンドモールが嵌着される。その状態で、前記ウィンドモール10は、前記ウィンドガラスGと共に前記自動車の窓枠Fに取り付けられる。
【0023】
前記窓枠FにウィンドガラスGと共に取り付けられたウィンドモール10は、雨天時における自動車の通常走行の際には、前記ウィンドガラスGの表面に衝突した雨がウィンドガラスGの側部に流れ、前記サイド側モール部21の雨水排水溝31を通って下方へ流れる。また、雨天時における自動車の高速走行の際に、前記ウィンドガラスGの表面に衝突した雨がウィンドガラスGの側部に流れ、さらに前記サイド側モール部21の雨水排水溝31を通って上方へ流れた場合、雨水は、サイド側モール部21の頭部24におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁24bとルーフ側モール部11の頭部14におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁14aとの交差部19に誘導され、すなわちサイド側モール部21側からルーフ側モール部11側に誘導されてその位置からルーフ側モール部11の頭部14を超えてルーフ側へ流れる。そのため、雨水排水溝31を上昇した雨水がルーフ側モール部11とサイド側モール部21との境界部でサイド側モール部21の頭部裏側に溜まってドアガラス側へ吹き出すおそれがない。
【0024】
また、非降雨時における自動車の走行時には、前記サイド側モール部21の雨水排水溝31を通って上方へ流れた空気は前記交差部19へ誘導されるため、前記サイド側モール部21の頭部24の裏側に空気が滞留するおそれがなく、空気の滞留による異音の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施例に係る自動車用ウィンドモールの一部を示す正面図である。
【図2】同ウィンドモールの一部を示す裏面図である。
【図3】図1の1A−1A断面図である。
【図4】図1の1B−1B、1C−1C、1D−1Dの各断面図である。
【図5】従来のウィンドモールが装着された自動車の一部を示す斜視図である。
【図6】従来のウィンドモールの一部を示す正面図である。
【図7】従来のウィンドモールの一部を示す裏面図である。
【図8】図6の6A−6A断面図である。
【図9】図6の6B−6B、6C−6C、6D−6Dの各断面図である。
【符号の説明】
【0026】
10 自動車用ウィンドモール
11 ルーフ側モール部
11a ルーフ側モール部の端部
12 ルーフ側モール部本体
14 ルーフ側モール部の頭部
14a ルーフ側モール部の頭部のウィンドガラス嵌着溝開口側縁
15 ルーフ側モール部の支柱部
16 ルーフ側モール部のウィンドガラス嵌着溝
17 ルーフ側モール部の突部
19 交差部
21 サイド側モール部
21a サイド側モール部の端部
22 サイド側モール部本体
24 サイド側モール部の頭部
24a 頭部表面側壁部
24b サイド側モール部の頭部のウィンドガラス嵌着溝開口側縁
25 サイド側モール部の支柱部
26 サイド側モール部のウィンドガラス嵌着溝
27 サイド側モール部の突部
31 雨水排水溝
36 溝深さ一定部分
37 溝深さ漸減部
39 リブ
41 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィンドガラスの上部周縁に嵌着されるルーフ側モール部(11)と前記ウィンドガラスの側部周縁に嵌着されるサイド側モール部(21)とを備え、
前記ルーフ側モール部(11)と前記サイド側モール部(21)は、それぞれウィンドガラスの周縁の表面に配置される頭部(14,24)の裏側に支柱部(15,25)が形成され、前記支柱部(15,25)の一側部には前記頭部(14,24)との間でウィンドガラス嵌着溝(16,26)を構成する突部(17,27)が形成され、
前記サイド側モール部(21)の頭部(24)の裏側に、該頭部(24)を前記ウィンドガラスの表面より離間して該ウィンドガラスの内方へ延長した頭部表面側壁部(24a)と前記ウィンドガラスの表面とで雨水排水溝(31)が形成された自動車用ウィンドモールにおいて、
前記雨水排水溝(31)が、前記サイド側モール部(21)の頭部(24)におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁(24b)と前記ルーフ側モール部(11)の頭部(14)におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁(14a)との交差部(19)に向かうにつれて、前記サイド側モール部(21)の頭部(24)におけるウィンドガラス嵌着溝開口側縁(24b)から前記ウィンドガラス周縁方向の溝深さが浅くなっていることを特徴とする自動車用ウィンドモール。
【請求項2】
前記雨水排水溝(31)は、溝深さが一定の溝深さ一定部分(36)と該溝深さ一定部分(36)の端(36a)から前記交差部(19)へ向かうにつれて溝深さが浅くなっている溝深さ漸減部(37)とで構成され、
前記溝深さ漸減部(37)では、前記頭部表面側壁部(24a)の裏側に前記ウィンドガラスの表面と当接するリブ(39)が前記溝深さ一定部分(36)の端(36a)から前記交差部(19)間に形成され、前記リブ(39)と前記サイド側モール部(21)の頭部(24)のウィンドガラス嵌着溝開口側縁(24b)間が前記溝深さ漸減部(37)における雨水排水溝(31)の溝深さとなっていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウィンドモール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−120500(P2010−120500A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−295442(P2008−295442)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)