説明

自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置

本発明は、純音聴力検査装置に関する。より詳しくは、自動遮蔽機能を備える純音聴力検査装置に関する。この純音聴力検査装置を用いて、気導聴力検査及び骨導聴力検査を自動的に実行することが可能であるとともに、必要に応じて、遮蔽検査を自動的に実行することが可能である。これにより、使用者は、他者の補助なく、正確な純音聴力閾値を得ることが可能となる。本発明の純音聴力検査装置は、自動的にマスキングを行いながら、純音聴力検査を正確に実行することが可能であり、医者や聴覚師の補助を要することはない。したがって、純音聴力検査装置を用いて、使用者は、容易に聴力を検査可能であり、聴力損失の防止並びに早期発見を行なうことが可能となるとともに、聴力損失に対する迅速な措置を講ずることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、純音聴力検査装置に関し、より詳細には、自動的に気導聴力検査と骨導聴力検査を行なうことが可能であるとともに、必要に応じて、自動的に遮蔽検査も行なうことが可能であり、使用者単独で正確な純音聴力閾値を得ることができる自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
聴力は、視覚とともに、重要な知覚手段であって、情報化社会である現代において、情報を得るための重要な手段である。しかしながら、産業化が発展するに伴って、作業場や居住地周辺の騒音が増加し、騒音性難聴が増加する傾向にある。
【0003】
ところが、上記のような難聴は、急激に聴力を失う一部の場合を除いて、徐々に進行し、当人が知らないうちに難聴が発生するようになる。このような難聴を治療するためには、なによりも早期に発見し、適切な措置を取る必要がある。ところが、早期に発見するためには、定期的に病院に通院し、聴力検査を受ける必要があるが、病院に行く時間的余裕がなく、検査を受けない場合が大部分である。
【0004】
このような問題を解決するために、大韓民国特許第10−345371号公報は、ウェブ環境で聴力検査を行う方法について開示するが、マスキングノイズを利用することなく、単に純音検査だけを行うように構成されているため、両方の気導聴力閾値が35デシベル以上の差異があるか、または、悪い方の耳の気導聴力閾値と良い方の耳の骨導聴力閾値が15デシベル以上の差異がある場合には、聴力損失を正確に測定することができない。
このため、より正確な検査は、病院において、熟練した聴覚師又は医師によって遮蔽法を利用した純音聴力検査を更に受けなければならないという問題点がある。ここで、聴力が悪い方の耳の聴力閾値を測定するときにおいて、左右聴力の差異が大きい場合、聴力が良い方の耳で先に聞こえてしまうことに起因する誤測定を防ぐために、遮蔽(masking:マスキング)が用いられる。
このように、一方の聴力を測定する時、他方側で音を聞くようになることを陰影聴取(shadow hearing, cross hearing)という。陰影聴取を防止するために、マスキングノイズは、聴力が良い方の耳に負荷される。
気導及び骨導聴力において遮蔽法として使用する方法には、公式を用いた遮蔽量計算方法と心理音響を利用した方法(psychoacoustic method)などがあるが、熟練した聴覚師や医師が直接遮蔽量を計算する受動的な方法を使用している実情である。
したがって、検査時に専門聴覚師又は医師が必要であり、時間が多くかかるという短所がある。このため、難聴を早期に診断しにくくなる結果を生じ、難聴がかなり進行した後に、病院を訪問するようになり、迅速な対処が不可能となるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国特許第10−345371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、専門家の助けがなくても、正確な純音聴力検査が行われるので便利であり、難聴の予防及び早期発見が可能であり、且つ、迅速な対応を可能にする自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置は、使用手順に関する案内と純音聴力検査結果を表示する表示部と、制御信号によって電気的信号を発生させるとともに出力するサウンド発生回路と、ヘッドホン及び骨導振動子からなるとともに、前記サウンド発生回路の電気的な信号が伝達され、純音聴力検査のための純音又は雑音を発生させるとともに出力する出力部と、該出力部で発生した音を聞いたユーザの反応を入力することができるように備えられた入力部と、前記出力部のヘッドホンを通じて音を発生するように制御信号を伝達し、ユーザの反応に応じて音を調節し、外耳道を通じて伝達される音に対する純音聴力を検査する気導聴力検査部と、前記出力部の骨導振動子を通じて音を発生するように制御信号を伝達し、ユーザの反応に応じて音を調節し、頭蓋骨を通じて伝達される音に対する純音聴力を検査する骨導聴力検査部と、前記気導聴力検査部によって測定された両側の耳の聴力の差異が35デシベル以上であるか、又は、骨導聴力検査部によって測定された悪い方の耳の気導聴力閾値と良い方の耳の骨導聴力閾値の差異が15デシベル以上の場合、良い方の耳に遮蔽音を聞かせながら、他方の耳に純音を伝達するように制御信号を伝達し、聴力を検査する遮蔽検査部と、制御部を備える。
制御部は、前記気導聴力検査部、前記骨導聴力検査部及び前記遮蔽検査部からの制御信号に応じて、前記サウンド発生回路を制御し、遮蔽音を生成し、前記入力部からのユーザの応答を前記気導聴力検査部、前記骨導聴力検査部及び前記遮蔽検査部に送り、前記気導聴力検査部、前記骨導聴力検査部及び前記遮蔽検査部が聴力検査を進行させるときに、制御信号を出力し、前記表示部を制御し、使用手順に関する案内及び検査結果を表示させることを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、ユーザの純音聴力検査結果を格納する格納部を備え、難聴の類型と程度を表示可能とすることを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、サウンド発生回路とヘッドホン及び骨導振動子の種類による特性を格納し、使用するサウンド発生回路、ヘッドホン及び骨導振動子の種類によって異なる電気的信号を出力するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明の純音聴力検査装置によれば、医師又は専門聴覚師の助けがなくても、正確に自動遮蔽が可能な純音聴力検査が行われるので、誰でも容易に難聴であるか否かを確認することができ、これにより、難聴の予防及び早期発見が可能であり、且つ、迅速に対処することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の純音聴力検査装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照して本発明について詳しく説明する。
図1に示すように、本発明の純音聴力検査装置は、表示部(10)と、サウンド発生回路(20)と、出力部(30)と、入力部(40)と、気導聴力検査部(50)と、骨導聴力検査部(60)と、遮蔽検査部(70)と、制御部(80)とに大別できる。
【0011】
表示部(10)は、使用手順に関する案内や検査結果を表示するものであり、本発明の実施例では、モニターを使用する。しかし、上記のように、モニターを使用する代わりに、装置の一の面に案内を印刷し、印刷物の一の面に多数個の電球を設置し、手順にしたがって当該案内が点灯されるようにして案内するとともに装置の一の面に液晶ディスプレイを配設し、結果を示すように構成してもよい。
【0012】
サウンド発生回路(20)は、制御信号が入力されると、当該制御信号に応答して音を発生させる。この制御信号は、発生させる音の周波数及び強度並びに左右のいずれかの耳に発生させるかの命令を含む。サウンド発生回路(20)は、要求された周波数及び強度を有する音を発生させ、電気的信号として音を出力する。本発明では、サウンド発生回路(20)として、市販されるコンピューター用サウンドカードを使用している。
【0013】
出力部(30)は、ヘッドホンと骨導振動子を含む。ヘッドホンは、サウンド発生回路(20)から電気的信号が伝達されると、これを音に変換する。また、骨導振動子は、耳の後側の乳様突起部に装着される状態に配設される。サウンド発生回路(20)から電気的信号が骨導振動子に伝達されると、この信号を振動に変換し、頭蓋骨側に振動を伝達する。
サウンド発生回路(20)で作り出された電気的信号によって、ヘッドホンと骨導振動子が振動して音を発生させることは、当業者には周知慣用の技術であり、詳細な説明を省略する。
【0014】
ユーザが出力部(30)を通じて音を聞いたことを、ユーザが示すことを、入力部(40)は可能にする。本発明の実施例では、入力部(40)として、コンピューター用キーボードを使用しているが、スイッチを使用したり、タッチスクリーンなどを使用したりしてもよい。
【0015】
次に、気導聴力検査部(50)について説明する。
気導聴力検査部(50)は、ユーザが装着したヘッドホンに純音を発生させ、外耳道を通じて鼓膜に伝達される純音をユーザが聞くことができるか否かを検査し、聴力閾値を求める。このために、気導聴力検査部(50)は、入力部(40)を介したユーザの反応によって、発生させる純音の音圧を調節するように制御信号を発生する。
例えば、40デシベルの音をユーザが聞けない場合、45デシベルに音圧を増加して音を発生させるように制御信号を出力し、40デシベルの音をユーザが聞いた場合、35デシベルに音圧を低減して、音を発生させるように制御信号を出力する。
【0016】
気導聴力検査部(50)は、左右の両側の耳各々に対して検査をする。
まず、気導聴力検査部(50)は、一定の周波数の純音を発生させる。最初に、一定の音圧を提供し(40デシベル)、反応によって5デシベル間隔で増減させる。ユーザが聞くことができる最小の音圧が聴力閾値になる。この検査は、多様な周波数を用いて行われ、各周波数別に聴力閾値を求める。
【0017】
次に、骨導聴力検査部(60)について説明する。
骨導聴力検査部(60)は、頭蓋骨を通じて伝達される音に対するユーザの聴力を検査する。
上述の気導聴力検査では、ユーザが外耳の病変や中耳炎を患っている場合など、外耳と中耳に問題がある場合、正確な検査を行なうことが困難である。したがって、この場合、頭蓋骨を通じて伝達される振動を使用して聴力を検査する必要がある。
骨導聴力検査部(60)は、ヘッドホンの代わりに、骨導振動子に電気的信号を伝達し、振動による純音を発生させて耳の骨導聴力閾値を求める。骨導聴力検査部(60)は、上述の気導聴力検査部(50)と同一の手順を通じて検査を行なうので、詳細な説明を省略する。
【0018】
次に、遮蔽検査部(70)について説明する。
遮蔽検査部(70)は、一方の耳に装着されたヘッドホンに雑音を聞かせながら、測定しようとする耳に純音を伝達し、聴力を検査する。これは、両側の耳の聴力に差異が大きい場合、外耳道を通じて音が伝達されずに、頭蓋骨を通じて良い方の耳に音が伝達され、良い方の耳が音を聞く恐れがあるので、これを防止するためである。
一般的に、遮蔽検査部(70)は、気導聴力検査において、両側の耳間に35デシベル以上の差異がある場合、また、骨導聴力検査において、悪い方の耳の気導聴力閾値と良い方の耳の骨導聴力閾値の差異が15デシベル以上の場合に作動する。
遮蔽検査部(70)は、骨導聴力に対する遮蔽をする場合には、ヘッドホンを着用する耳と骨導振動子を付着させる耳を決定した後、当該決定結果を表示部(10)に表示するように制御信号を出力する。遮蔽検査部(70)は、ユーザが純音を聞いた場合には、雑音の音圧を増加させ、聞かなかった場合には、純音を増加させて聞かせるように制御信号を発生させる。
【0019】
次に、制御部(80)について説明する。
制御部(80)は、表示部(10)、サウンド発生回路(20)、入力部(40)、気導聴力検査部(50)、骨導聴力検査部(60)及び遮蔽検査部(70)に連結され、各々を制御する。
制御部(80)は、気導聴力検査部(50)、骨導聴力検査部(60)及び遮蔽検査部(70)を用いて検査を行うために、周波数と音圧に対する制御信号が伝達されると、当該制御信号をサウンド発生回路(20)が受信可能な制御信号に変換し、変換された信号をサウンド発生回路(20)に伝達する。これは、本発明において、サウンド発生回路(20)として市販のサウンドカードを使用する形態を採用し、各サウンドカードによって制御信号が変わることがあるので、制御部(80)が制御信号を変換して伝送するようにしたものである。
また、制御部(80)は、検査の進行にしたがって表示部(10)に制御信号を伝達し、必要な手順の案内を表示する。例えば、遮蔽検査をする場合、ヘッドホンを着用する耳と骨導振動子を装着する耳をモニターの画面に表示し、ユーザがヘッドホン及び骨導振動子を正しく装着することができるようにする。また、制御部(80)には、入力部(40)で入力される信号が伝達され、制御部(80)は、当該伝達信号を気導聴力検査部(50)、骨導聴力検査部(60)及び遮蔽検査部(70)に伝達する。
【0020】
ここで、制御部(80)は、検査結果を格納する格納部(82)を更に備え、検査結果を格納する。これにより、難聴の類型及び程度を表示することができるとともに、ユーザによる検査結果の確認がいつでもできるようになる。
【0021】
また、制御部(80)は、サウンド発生回路(20)と出力部(30)のヘッドホン、骨導振動子に関する情報を格納する。
サウンド発生回路(20)、ヘッドホン、骨導振動子は、製造会社や型式によってその特性に差異があり、一律的な制御信号を用いて正確な音を発生させることが困難なので、各サウンド発生回路(20)やヘッドホン骨導振動子別に特性を格納する必要がある。このため、事前に各種サウンド発生回路(20)やヘッドホン、骨導振動子に対して検査を行い、特性を把握する必要がある。すなわち、制御部(80)で各周波数別に音圧を増減させながら出力される電気的信号や音又は振動を測定し、各装置に対して各周波数別に補正する値を決定し、それをデータベース(84)に格納し、出力時に制御部(80)が該当機種に対する補正値を探し、これを適用して補正するようになる。
例えば、連結されたヘッドホンが、1000ヘルツの信号に対して35デシベルを出力しようとする場合において、補正前の信号が、30デシベルの出力をするものとする。このとき、制御部(80)は、サウンド発生回路に35デシベルの信号を発生させるように制御信号を伝達し、上記のヘッドホンから出力される信号は、35デシベルになるようにする。
【0022】
以下、図1を参照して本発明の実施例による純音聴力検査装置の作用と効果について詳しく説明する。
まず、本発明の純音聴力検査装置に搭載されたサウンド発生回路(20)の種類を表示部(10)に表示される画面を参照してキーボードを使用して入力する。また、サウンド発生回路(20)に連結されるヘッドホンと骨導振動子に関し、その製造会社と型式を入力し、制御部(80)が補正をすることができるようにする。
【0023】
また、純音聴力検査装置に、ユーザが純音聴力検査を要請すると、制御部(80)は、気導聴力検査部(50)が手順を進行するように制御信号を伝達する。気導聴力検査部(50)は、制御部(80)を通じて、表示部(10)に「ヘッドホンを着用してください」という案内を表示するようにし、ユーザが表示によってヘッドホンを着用した後にエンターキーを押すと、上述のキーボードを通じて入力された入力信号は、制御部(80)を通じて気導聴力検査部(50)に伝達され、聴力検査が始まる。
【0024】
気導聴力検査部(50)は、まず、ユーザに良い方の耳を選択させた後、ユーザが選択した方の耳から検査する。検査方法は、まず、1000ヘルツ、40デシベルの純音を生成し、ユーザが選択した方の耳に出力する。ユーザが音を聞いた後、所定のボタンを押すと、5デシベル間隔で下降させ、聞こえない場合(所定の経過時間の間、ボタンの入力がない場合)には、5デシベル間隔で上昇させて検査する。上述の閾値を求めるためには、約3回繰り返して行い、ユーザの反応が2回以上同一である場合には、低い値を閾値として決定する。まず、1000ヘルツで検査した後、2000ヘルツ、3000ヘルツ、4000ヘルツ、8000ヘルツの高音域で測定した後、更に1000ヘルツの閾値を求める。このとき、1000ヘルツの閾値が最初と10デシベル以上差異がある場合には、上述の高音域の測定を更に行う。また、5デシベル以下の場合には、500ヘルツ、250ヘルツ、125ヘルツの順に低音域を測定する。
【0025】
前述のような手順を反対側の耳にも行い、両側の耳の気導聴力閾値を求める。その後、両方の聴力閾値間に35デシベル以上の差異がある場合、制御部(80)は、遮蔽検査部(70)を呼び出す。遮蔽検査部(70)は、まず、良い方の耳に雑音を聞かせ、悪い方の耳に純音を聞かせ、ユーザの反応によって雑音や純音の音圧を増減させて、聴力を検査する。
【0026】
上述の如く検査した後、難聴が疑われる場合、中耳炎などを患っているユーザは、骨導聴力検査を行う。骨導聴力検査は、ヘッドホンの代わりに、耳の後ろに取り付けられた骨導振動体を通じて振動を伝達した後、頭蓋骨を通じて伝達される振動を感知する検査である。このとき、骨導聴力検査は、周波数を250ヘルツから4000ヘルツまで測定する。この検査手順は、気導聴力閾値を求める手順と同一なので、詳細な説明を省略する。
【0027】
その後、測定された悪い方の耳の気導聴力閾値と良い方の耳の骨導聴力閾値の差異が15デシベル以上であれば、制御部(80)は、遮蔽検査部(70)を呼び出し、遮蔽検査部(70)は、測定しようとする耳に骨導振動子が取り付けられ、反対側の耳にヘッドホンが取り付けられた後、ヘッドホンに雑音を伝達し、骨導振動子側に純音を伝達し、聴力検査を行う。
【0028】
その後、測定された結果は、表示部(10)の画面に表示され、必要時に連結されたプリンターを通じて出力することができる。
以上のように検査が行われることにより、気導聴力閾値と骨導聴力閾値を正確に求めることができるので、医師又は専門聴覚師の助けなく、難聴の予防及び早期発見に役に立つ。
【符号の説明】
【0029】
20・・・サウンド発生回路
30・・・出力部
40・・・入力部
50・・・気導聴力検査部
60・・・骨導聴力検査部
70・・・遮蔽検査部
80・・・制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用手順に関する案内と純音聴力検査結果を表示する表示部と、
制御信号によって電気的信号を発生させるとともに出力するサウンド発生回路と、
ヘッドホン及び骨導振動子からなるとともに、前記サウンド発生回路の電気的な信号が伝達され、純音聴力検査のための純音又は雑音を発生させるとともに出力する出力部と、
該出力部で発生した音を聞いたユーザの反応を入力することができるように備えられた入力部と、
前記出力部のヘッドホンを通じて音を発生するように制御信号を伝達し、ユーザの反応に応じて音を調節し、外耳道を通じて伝達される音に対する純音聴力を検査する気導聴力検査部と、
前記出力部の骨導振動子を通じて音を発生するように制御信号を伝達し、ユーザの反応に応じて音を調節し、頭蓋骨を通じて伝達される音に対する純音聴力を検査する骨導聴力検査部と、
前記気導聴力検査部によって測定された両方の耳の聴力の差異が35デシベル以上であるか、又は、骨導聴力検査部によって測定された悪い方の耳の気導聴力閾値と良い方の耳の骨導聴力閾値の差異が15デシベル以上の場合、良い方の耳に遮蔽音を聞かせながら、他方の耳に純音を伝達するように制御信号を伝達し、聴力を検査する遮蔽検査部と、
制御部を備え、
該制御部は、前記気導聴力検査部、前記骨導聴力検査部及び前記遮蔽検査部からの制御信号に応じて、前記サウンド発生回路を制御し、遮蔽音を生成し、
前記入力部からのユーザの応答を前記気導聴力検査部、前記骨導聴力検査部及び前記遮蔽検査部に送り、
前記気導聴力検査部、前記骨導聴力検査部及び前記遮蔽検査部が聴力検査を進行させるときに、制御信号を出力し、前記表示部を制御し、使用手順に関する案内及び検査結果を表示させることを特徴とする自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置。
【請求項2】
前記制御部は、ユーザの純音聴力検査結果を格納する格納部を備え、難聴の類型と程度を表示可能とすることを特徴とする請求項1に記載の自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置。
【請求項3】
前記制御部は、サウンド発生回路とヘッドホン及び骨導振動子の種類による特性を格納し、使用するサウンド発生回路、ヘッドホン及び骨導振動子の種類によって異なる電気的信号を出力するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の自動遮蔽が可能な純音聴力検査装置。

【図1】
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【公表番号】特表2010−518884(P2010−518884A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528167(P2009−528167)
【出願日】平成19年7月27日(2007.7.27)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003638
【国際公開番号】WO2008/032927
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(509065126)ユーメディカル シーオー.,エルティーディー. (1)
【Fターム(参考)】