説明

自動選曲機能を備えるカラオケシステム

【課題】本発明は、所定の利用者の選曲の際に特定の楽曲を表示させる自動選曲機能を備えるカラオケシステムに関し、カレンダに応じた利用者の望む楽曲を自動選曲可能とし、選曲の効率化、選曲時の利便性の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】利用者データベースに、利用者毎にカレンダ要素に基づいて設定した所定数の指定楽曲が登録されるものであり、指定楽曲取得手段71が利用者IDに基づいて登録されている指定楽曲情報75を取得し、自動選曲処理手段72が当該利用者の指定楽曲情報75に基づいて利用日と、歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせとに合致した楽曲を抽出して予約待ち行列に登録させる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の利用者の選曲の際に特定の楽曲を表示させる自動選曲機能を備えるカラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カラオケシステムを利用してカラオケ歌唱を楽しむことが一般的となってきており、思い入れ楽曲を持っている利用者も多い。思い入れ楽曲は、得意としていつでも歌唱する楽曲の他に、日付等やイベントに関連した楽曲の場合もあることから、当該日付等やイベントに関連した楽曲を利用者の選曲の際に表示させて利便性を向上させることが望ましい。
【0003】
従来、所定の利用者の思い入れの楽曲を表示する技術として、以下の特許文献で提案されているものがある。当該特許文献は、所定の利用者が個人別曲目リストを保存しておきき、当該利用者の入力に応じて当該個人別曲目リストを表示するもので、個人別曲目リストには、楽曲を個人別に分類するための分類カテゴリ欄を設定して当該分類カテゴリに基づいて当該個人別曲目リストを検索し、抽出された曲目集合を表示するというものである。
【0004】
【特許文献1】特開2004−126145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献は、個人別に思い入れ楽曲を分類カテゴリで分類しておくことから当該分類カテゴリを利用者が選択して入力しなければならず、選曲に際して必ずしも効率的ではない。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、カレンダに応じた利用者の望む楽曲を自動選曲可能とし、選曲の効率化、選曲時の利便性の向上を図る自動選曲機能を備えるカラオケシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、利用者データベース、利用者ID取得部、指定楽曲取得手段、自動選曲処理手段を有するものであり、利用者の選曲に対して予約待ち行列に登録するものであり、所定の利用者の特定の楽曲を自動的に当該予約待ち行列に登録させる自動選曲機能を備えるカラオケシステムであって、前記利用者データベースには、少なくとも、利用者毎に、当該利用者が指定する楽曲につき、カレンダ要素に基づいて設定した歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、前記歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせが登録され、前記利用者ID取得部は、利用者より利用者IDを取得し、前記指定楽曲取得手段は、取得した利用者IDに基づいて、前記利用者データベースに登録されている指定楽曲情報を取得し、前記自動選曲処理手段は、前記取得した当該利用者の指定楽曲情報に基づいて、利用日と、前記歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせとが合致した楽曲を抽出して前記予約待ち行列に登録させる、構成とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利用者データベースに、利用者毎にカレンダ要素に基づいて設定した所定数の指定楽曲が登録され、取得した利用者IDに基づいて登録されている指定楽曲情報を取得し、当該利用者の指定楽曲情報に基づいて利用日と、歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせとに合致した楽曲を抽出して予約待ち行列に登録させる構成とすることにより、カレンダに応じた利用者の望む楽曲を自動選曲可能とし、選曲の効率化、選曲時の利便性の向上を図ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係るカラオケシステムの系統構成図を示す。図1(A)は通信ネットワークを使用して本システムを構成させた場合のネットワーク模式図、図1(B)はホスト装置の概要ブロック構成図、図1(C)は利用者データベースの説明図である。
【0010】
図1(A)において、ホスト装置11はカラオケシステムの一部を構成するものとして、通信ネットワーク12を介して所定数のカラオケ演奏端末13(13A〜13N)を管理するものであり、相互にデータ授受自在に接続されたものである。上記通信ネットワーク12としては、例えば、一般公衆電話回線やこれを用いたADSLや光通信回線或いはインターネット、さらにはLANがあるが、インターネット上に構築されるVPNが好ましい。
【0011】
ホスト装置11は、図1(B)に示すように、少なくとも送受信手段21、制御手段22及び利用者データベース(DB)23を備え、当該利用者DB23は利用者毎の利用者情報を備える。上記送受信手段21は、各カラオケ演奏端末13(13A〜13N)との通信(データ授受)を行うために、通信ネットワーク12の通信方式と整合性をとるための例えば物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウエアにより構成される。
【0012】
上記制御手段22は、当該ホスト装置11を統括的に制御するもので、例えば物理的なCPUであり、図示しないROMに格納されているプログラムのアルゴリズム処理を行う。ここでは、所定のカラオケ演奏端末13より利用者IDに基づいて利用者情報が要求されたときに、利用者DB23より当該利用者IDに関連付けられた基本的な情報等を当該カラオケ演奏端末13に送出する。
【0013】
上記利用者DB23は、図1(C)に示すように、利用者毎に所定の情報が登録されたデータベースであり、例えば氏名、住所、ニックネーム、登録者の顔写真等のイメージファイル名などの利用者基本情報の他に、パーソナル曲目として少なくとも当該利用者がカレンダ要素に基づいて設定した所定数の指定楽曲が登録される。ここでは、カレンダ要素として、指定月日、指定曜日を指定させて所定数の楽曲が指定楽曲として示している(指定楽曲の登録については図4で説明する)。また、継続日数も適宜関連付けられる。継続日数とは、当該指定日より何日間有効とするかの表示日数である。なお、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせを適宜含ませてもよい。
【0014】
続いて、図2に、本発明のカラオケシステムにおけるカラオケ演奏端末のブロック構成図を示す。図2において、カラオケ演奏端末13は、主要装置としてのカラオケ演奏装置31に有線又は無線で外部接続されるものとして、表示部32、ミキシングアンプ33、マイク34、スピーカ35を備える。また、有線又は無線で遠隔入出力端末36が接続される。当該遠隔入出力端末36は、図3で説明する。
【0015】
上記表示部32は、通常の楽曲選曲表示やカラオケ演奏時の映像、歌詞テロップを表示するもので、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、その他種々のディスプレイを採用することができる。上記ミキシングアンプ33は、カラオケ演奏装置31より送られてくる演奏データとマイク34からの音声信号をミキシングし、増幅してスピーカ35より出力する。
【0016】
上記カラオケ演奏装置31は、バス41、中央制御部42、ROM43、RAM44、楽曲DB45、映像DB46、再生制御部47、音楽曲出力部48及び送受信部50A,50Bを適宜備える。また、RAM44には、予約待ち行列51の領域が形成される。なお、上記各構成について、本発明の要旨と直接関連しない要素部分であっても、従前のカラオケ演奏装置においても大部分が適用可能であることを示すために、装置全体を説明する。
【0017】
上記中央制御部42は、このシステムを統括的に処理制御する物理的なCPUであり、ROM43に記憶されているプログラムに基づくアルゴリズム処理を行う。上記RAM44は、後述する予約待ち行列51の記憶領域が形成される他に、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。
【0018】
上記楽曲DB45は、楽曲ID、曲名及びアーチスト名が関連付けられた楽曲テーブルを有し、楽曲IDで管理される所定データ形式のカラオケ楽曲の演奏データ(MIDIデータ)及び歌詞テロップデータが同期されて構成される楽曲データ(ファイル)について楽曲コードをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースであり、映像DB46に格納された当該楽曲毎の背景映像を表示するための所定数のシーン映像を割り当てる割当データが関連付けられる。当該映像DB46は、背景映像表示のための所定数のシーン映像データを所定数格納するデータベースである。なお、この楽曲DB45及び映像DB46を、カラオケ演奏装置31ではなく、上記ホスト装置11に備えさせることとしてもよい。
【0019】
上記再生制御部47は、演奏時に、映像DB46より抽出された所定数のシーン映像データ及び楽曲コードで楽曲DB45より抽出された歌詞テロップデータ(歌詞文字データ)を当該楽曲の演奏データに同期させて表示部32に出力する電子回路である。上記音楽曲出力部48は、楽曲コードで楽曲DB45より抽出された演奏データをデジタル再生し、アナログ変換してミキシングアンプ33に出力する電子回路である。
【0020】
上記送受信部50Aは、遠隔入出力端末36との間で有線方式ないし無線方式(IR方式やブルートゥース(登録商標)機構のピコネット接続方式など)を利用してデータ授受を行うためのもので、そのための電子回路及びプログラムである。上記送受信部50Bは、上記ホスト装置11と上記通信ネットワーク12を介してデータ授受を行うためのもので、通信方式と整合性をとるための例えば物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウエアにより構成されるものである。また、後述の遠隔入出力端末36は、送受信部50A,50Bを介してホスト装置11とデータ授受が可能とされる。
【0021】
なお、RAM44に形成される予約待ち行列51は、後述の遠隔入出力端末36で選曲された楽曲IDが送受信部50Aを介して送信されてきたときに、中央制御部42が当該送信されてきた楽曲IDを予約順に記憶させていくデータ記憶領域である。ここでは、遠隔入出力端末36から、歌唱者の利用者IDと共に選曲楽曲(楽曲ID)が予約待ち行列51に順次記憶される。
【0022】
また、図示しないが、当該カラオケ演奏装置31には、利用者が楽曲番号を直接入力したり、演奏楽曲のテンポや、歌唱音声に対する種々の調節を行うためのボタンやツマミ類が可変抵抗器等の電子素子に直結された操作パネルも接続される。ところで、カラオケ演奏端末13をスタンドアローンのカラオケシステムとして適用させる場合には上記ホスト装置11の利用者DB23を備えさせる構成とすることにより実現することができるものである。
【0023】
続いて、図3に、図2におけるカラオケ演奏端末の遠隔入出力端末のブロック構成図を示す。図3において、遠隔入出力端末36は、バス61、端末制御部62、ROM63、RAM64、入出力制御部65、端末表示部66、楽曲検索手段67、利用者ID取得部68、楽曲指定登録手段69、指定楽曲取得手段71を備える利用者情報取得手段70、自動選曲処理手段72及び端末送受信部73を適宜備える。また、RAM64には、所定の利用者IDに関連付けられた利用者別情報記憶部74の記憶領域が形成される。当該利用者別情報記憶部74には、指定楽曲情報75の記憶領域が形成される(後述する)。
【0024】
上記端末制御部62は、当該遠隔入出力端末36を統括的に処理制御する物理的なCPUであり、ROM63に記憶されているプログラムに基づくアルゴリズム処理を行う。当該端末制御部62は、カレンダ機構62Aを備え、当日の日付、曜日をカウントする。このカウントデータが利用日のカレンダ要素及び表示対象期間の基準とされる。
【0025】
上記RAM64は、利用者別情報記憶部74(上記指定楽曲情報75)の記憶領域が形成される他に、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。
【0026】
上記端末表示部66は、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチセンサとを積層して入出力用とし、表示されるアイコン等に対応して当該タッチセンサにより楽曲の選択などのデータを入力することができるGUIのユーザインタフェース機能を有するもので、上記入出力制御部65は、当該端末表示部66に表示データを出力して楽曲検索画面等を表示させると共に、当該GUIによるデータ入力を行う電子回路及びプログラムである。また、上記楽曲検索手段67は、上記ユーザインタフェース機能により利用者に楽曲を検索させるプログラムである。
【0027】
上記利用者ID取得部68は、利用者のログイン要求で所持するICカード等が提示された時に、当該ICカード等から利用者IDを取得する電子回路及びプログラムである。なお、利用者ID取得部68を、カラオケ演奏装置31に備えさせてもよい。
【0028】
上記楽曲指定登録手段69は、後述の図4(B)及び図5で示すように、端末表示部66におけるタブ形式の表示画面上で、所定の利用者が利用者IDに基づいて、所定数の指定楽曲につき、カレンダ要素に基づいて設定した歌唱指定月日及び継続日数(歌唱指定期間)、又は指定曜日(歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせでもよい)を、図1(C)に示すように上記ホスト装置11の利用者DB23に登録し、また、他のタブで指定楽曲情報75を端末表示部66に表示させるプログラムである。
【0029】
当該利用者IDと歌唱指定月日及び継続日数(歌唱指定期間)、又は指定曜日(歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせでもよい)が設定された指定楽曲の楽曲IDは、カレンダ登録される楽曲として、端末送受信部73、カラオケ演奏装置31の送受信部50A,50B、通信ネットワーク12を介してホスト装置11に送信される。
【0030】
上記利用者情報取得手段70は、上記利用者ID取得部68で取得した利用者IDに基づき後述の端末送受信部73よりカラオケ演奏装置31の送受信部50A,50B、通信ネットワーク12を介してホスト装置11の利用者DB23より利用者情報を取得し、当該利用者IDに関連付けてRAM64の利用者別情報記憶部74に記憶させるプログラムである。
【0031】
上記利用者情報は、例えば図1(C)で示すニックネーム、イメージ(顔写真等)などの利用者基本情報の他に、指定楽曲取得手段71が取得する当該利用者IDに関連付けられて登録されている指定楽曲(楽曲ID)からなる指定楽曲情報である。ホスト装置11の利用者DB23より取得した当該指定楽曲の情報は、RAM64の利用者別情報記憶部74に設けられた指定楽曲情報75の記憶エリアに記憶される。
【0032】
上記自動選曲処理手段72は、取得した当該利用者の指定楽曲情報75に基づいて、利用日と、前記歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせとが合致した楽曲を抽出してカラオケ演奏装置31に送信して予約待ち行列51に登録するプログラムである(図6、図7で説明する)。
【0033】
そして、上記端末送受信部73は、カラオケ演奏装置31(送受信部50A)に対して有線方式ないし無線方式(IR方式やブルートゥース機構のピコネット接続方式など)を利用してデータ授受を行うためのもので、そのための電子回路及びプログラムを備えるものである。
【0034】
そこで、図4に図3における楽曲指定登録の説明図を示すと共に、図5に図3における指定楽曲表示の説明図を示す。遠隔入出力端末36において、例えば、所定の利用者が利用者名(利用者ID)を明示して、図4(A)に示すような「楽曲検索」、「楽曲のカレンダ登録」などのメニュー表示より、「楽曲のカレンダ登録」を選択すると、楽曲指定登録手段69が実行されて図4(B)に示すような楽曲指定登録画面が端末表示部66にタブ形式で「楽曲のカレンダ登録」のタブと、「カレンダ指定楽曲」のタブとで表示される。ここでは、歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日を指定させるものとして説明する(歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、前記歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせを含ませてもよい)。
【0035】
当該「楽曲のカレンダ登録」のタブ画面が選択されると、登録楽曲の順位(例えば「第1楽曲」)を選択させて曲名、楽曲IDを、例えば楽曲検索手段67と連動させて選択させる。続いて、日付指定の有無を選択させ、日付指定「有」とされた場合には、曜日指定が設定不能とされ、月日と表示対象期間を設定させる。一方、日付指定「無し」の場合には曜日設定欄で曜日を設定させる。
【0036】
そして、上記各設定が完了し、「登録」が選択されることにより、利用者ID及び指定楽曲の楽曲IDに日付(表示対象期間としての継続日数)若しくは曜日の情報が附帯されて、端末送受信部73、カラオケ演奏装置31の送受信部50A,50B、通信ネットワーク12を介してホスト装置11に送信され、利用者DB23に登録されるものである。
【0037】
また、「カレンダ指定楽曲」のタブが選択された場合には、当該画面では、図5に示すように、当該利用者の利用者IDに対応する指定楽曲情報75に基づいて、当該利用者がカンレダ登録した総ての指定楽曲を、「カレンダ(カレンダ要素)」、「曲名」、「期間」として、例えば登録の取消可能に表示するものである。
【0038】
次に、図6に図3における登録指定楽曲の自動選曲処理のフローチャートを示すと共に、図7に予約待ち行列に登録された楽曲の表示例の説明図を示す。図6において、所定の利用者のログイン要求に応じて利用者ID取得部68が利用者IDを取得し(ステップ(S1)、利用者情報取得手段70(指定楽曲取得手段71)が取得した利用者IDに基づいて、端末送受信部73、カラオケ演奏装置31(送受信部50A,50B)、通信ネットワーク12を介してホスト装置11にアクセスし、利用者DB23の対応する利用者IDの利用者基本情報と共に指定楽曲の情報を取得し、RAM64における利用者別情報記憶部74に利用者基本情報を記憶し、また、指定楽曲情報75として記憶する(S2)。
【0039】
そこで、自動選曲表示処理手段72が、指定楽曲情報75を参照し、端末制御部62のカレンダ機構62Aによる本日の日付(曜日)に合致するカレンダ要素が存在するか否かを判断する(S3)。存在する場合には(S4)、当該楽曲IDに適宜利用者IDを附帯させてカラオケ装置31に送信することにより、予約待ち行列51に登録されるものである(S5)。また、存在しない場合には終了する。これら処理は、ログインした利用者(利用者ID)毎に行われる。
【0040】
上記予約待ち行列51に登録された上記登録指定楽曲を含む楽曲を、所定の利用者の表示要求によって表示部32に表示した場合、図7に示すように、例えば通常の曲目及び選曲者の表示の他に、カレンダ要素に適合した楽曲であることの表示(例えば「カレンダ楽曲」)を行うこととしてもよい。
【0041】
なお、日の日付(曜日)が当該指定楽曲情報75中のカレンダ要素に存在しない場合には(S3)、指定楽曲の自動登録処理は終了されるが、例えば図7の本日推薦曲の画面上に、例えば「なし」の表示をすることとしてもよい。
【0042】
このように、利用者DB23にカレンダ要素に基づいて設定した所定数の指定楽曲を登録させておくことで、カレンダに応じた利用者の望む楽曲を自動的に予約待ち行列に登録可能とし、選曲の効率化、選曲時の利便性の向上を図ることができるものである。
【0043】
ところで、上記実施形態では、上記指定楽曲取得手段71において利用者IDの取得時に、ホスト装置11の利用者DB23より登録された総ての指定楽曲情報を取得する場合を示したが、利用日のカレンダ要素(日付、曜日など)を判断して該当のカレンダ要素に適合する指定楽曲のみの情報を取得することとしても同様の効果を奏するものである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の自動選曲機能を備えるカラオケシステムは、カラオケの基本的機能を備えるカラオケ装置の分野に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係るカラオケシステムの系統構成図である。
【図2】本発明のカラオケシステムにおけるカラオケ演奏端末のブロック構成図である。
【図3】図2におけるカラオケ演奏端末の遠隔入出力端末のブロック構成図である。
【図4】図3における楽曲指定登録の説明図である。
【図5】図3における指定楽曲表示の説明図である。
【図6】図3における指定楽曲の自動選曲処理のフローチャートである。
【図7】予約待ち行列に登録された楽曲の表示例の説明図である。
【符号の説明】
【0046】
11 ホスト装置
13 カラオケ演奏端末
23 利用者DB
31 カラオケ演奏装置
36 遠隔入出力端末
51 予約待ち行列
62A カレンダ機構
66 端末表示部
68 利用者ID取得部
69 指定楽曲登録手段
70 利用者情報取得手段
71 指定楽曲取得手段
72 自動選曲処理手段
74 利用者別情報記憶部
75 指定楽曲情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の選曲に対して予約待ち行列に登録するものであり、所定の利用者の特定の楽曲を自動的に当該予約待ち行列に登録させる自動選曲機能を備えるカラオケシステムであって、
利用者データベース、利用者ID取得部、指定楽曲取得手段、自動選曲処理手段を有するものであり、
前記利用者データベースには、少なくとも、利用者毎に、当該利用者が指定する楽曲につき、カレンダ要素に基づいて設定した歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、前記歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせが登録され、
前記利用者ID取得部は、利用者より利用者IDを取得し、
前記指定楽曲取得手段は、取得した利用者IDに基づいて、前記利用者データベースに登録されている指定楽曲情報を取得し、
前記自動選曲処理手段は、前記取得した当該利用者の指定楽曲情報に基づいて、利用日と、前記歌唱指定日、歌唱期間、歌唱指定曜日、歌唱指定日に歌唱指定曜日の組み合わせ、又は、歌唱期間に歌唱指定曜日の組み合わせとが合致した楽曲を抽出して前記予約待ち行列に登録させる、
ことを特徴とする自動選曲機能を備えるカラオケシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−210661(P2009−210661A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51370(P2008−51370)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】