説明

自動閉鎖バリアースクリーン

【課題】水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体を提供する。
【解決手段】本自動閉鎖スクリーン組立体は、ローラーに接続された1つ以上のスクリーン材を備え、該ローラーは該スクリーンを開位置へ付勢し、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい。スライド可能なスクリーン組立体を収容するハウジングユニットと、このようなハウジングユニットが装着されたキャビネットも開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規形態のローラーブラインドとこれに関連する新しい装置及び方法に関する。
特に、本発明は、陳列キャビネット、例えば冷凍又は冷蔵キャビネット、たばこキャビネット又は飲料キャビネット、及び特定の時に商品を消費者の視線から遮る必要がある同様のキャビネットと、例えば一緒に使用するための新規のローラーブラインド及び新規のローラーブラインドシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品又は産品、即ち、小売店舗において陳列された物品を視線から遮るのが望ましい多くの理由が、特に物品が冷蔵又は冷凍キャビネットに保存する必要がある種類である場合、存在する。例えば、炭素排出量及び二酸化炭素排出量(carbon footprint)の制限の強化によって、冷蔵又は冷凍キャビネットに熱遮蔽を設ける要求が増大した。現在、英国だけで、何万台ものスーパーマーケット冷凍キャビネットが開放状態、即ち、ドア又は他の形態のスクリーンを有していない。これは莫大なエネルギーを浪費し、そのコストはより高い食品価格の形態で通常、消費者に転嫁される。益々、スーパーマーケットは全ての冷凍ユニット及び冷凍キャビネットにドアを付けてエネルギー浪費を削減するよう奨励されている。
【0003】
冷蔵キャビネットの最適な動作温度は約2〜4℃であり、冷凍キャビネットの場合はこれより低い。冷蔵又は冷凍された産品を遮蔽する多くの異なる方法が開発されてきた。冷蔵小売り陳列の場合、例えば商店、スーパーマーケット等でこのようなキャビネットのドアを開ける時、客が障害なく操作できるスクリーンを設けることが望ましい。従って、スクリーンは客にとって障害として見られる可能性があるが、客にとっての障害を最小化し、熱及び/又はエネルギー効率を最大化するために、例えば冷蔵キャビネットに自動閉鎖スクリーンを設けることが望ましい。
【0004】
ガラスドア、特に二重ガラスドアは、特に産品を「垂直」陳列する冷蔵キャビネット又は冷凍ユニットに通常、使用される。このようなドアを開ける時に生じうる障害を最小化しようとスライドドアが開発されてきたが、全てのガラスドアは、冷気バリアーがガラスパネルの内面上に直接形成されるという不利益を被る。これは過剰な凝結を引き起こして、可視性を制限し、客が産品を買うのを思いとどまらせる。スライドドアは従来の開き戸より障害が少ない点で有利であるが、客がうっかり開けたままに特にし易い。
【0005】
また、このようなガラスドアは製造し設置するのにコストがかかり、また重いという点で不利であり、従って、設置し使用するのに問題がある。
【0006】
特許文献1は、例えばフレンチドア用の、バネと重りとを備え、該重りの荷重は該バネの力以下であるロールバック機構を有する水平にスライドするスクリーンを開示する。このような構成体は特に自動閉鎖バリアー又はスクリーンとして働かず、開位置へ駆り立てるよう構成されているので、冷蔵又は冷凍キャビネットと一緒に使用するのに適していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1158135号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、軽量で安価な自動閉鎖キャビネットスクリーン、例えば冷蔵キャビネットスクリーンが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の第1の態様によれば、ローラーに接続された1つ以上のスクリーン材を備え、該ローラーは該スクリーンを開位置へ付勢し、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体が提供される。
【0010】
前記ローラーの付勢手段は、ローラーブラインドにおいて使用される従来の手段であってもよい。従って、該付勢手段は、適宜に前記ローラー内に配置される、例えばねじりバネ等のバネ付勢手段であってもよい。
【0011】
本発明に係るスクリーン組立体は、有利にも手動で開かれることで動作し、離すとスクリーンが閉じる。従って、前述のように、該釣り合い重りが提供する荷重は該ローラーを付勢しているバネが提供する荷重より大きいのがよい。バネが提供する荷重と該釣り合い重りが提供する荷重との差は変わってもよく、スクリーンが閉じる速度及び/又は強さに影響する可能性がある。従って、例えば前記釣り合い重りは、前記バネ荷重より5〜50%大きいか、又は10〜30%大きいか、又は20〜30%大きい、例えば25%大きい荷重を有してもよい。従って、例示として、スクリーン組立体は約1.2kgの荷重を有するバネを備えてよい。前記釣り合い重りはバネ荷重より大きくなければならないことが理解されよう。釣り合い重りがバネ荷重に比べて軽すぎると、スクリーンはゆっくり過ぎる速度で閉じる可能性がある。同様に、釣り合い重りが重すぎると、スクリーンは速すぎる速度で閉じ、けがを引き起こす可能性がある。従って、1.2kgのバネ荷重の場合、釣り合い重りは約1.3kg〜約1.7kg、好ましくは約1.4kg〜約1.6kg、より好ましくは約1.45kg〜約1.55kg、最も好ましくは約1.5kgであるべきである。従って、本発明の別の態様によれば、前述したようなバネは1.2kgの荷重を有し、釣り合い重りは約1.3kg〜約1.7kgの荷重を有する水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体が提供される。従って、前記バネの荷重と前記釣り合い重りの荷重との比は1:1.08〜1.42、好ましくは約1:1.17〜約1.33、より好ましくは約1:1.21〜約1:1.29、最も好ましく約1:1.36であってよい。
【0012】
従って、使用時、水平に装着されうるスクリーンは、該スクリーンが開閉される時、移動する開放可能な第1端を有する。この第1端は、ねじりバネローラー組立体ユニットと反対側の末端である。該スクリーンの第2端は該ねじりバネローラー組立体ユニットに接続され、従って、該スクリーンが開けられる時、第2端はローラーの周りに巻かれる。従って、前記釣り合い重りは、有利にも該スクリーンの末端の該第1端に動作可能に連結されて、ユーザがスクリーンを開ける時、該スクリーンはローラーの周りに巻かれ、釣り合い重りは引き上げられる。ユーザが該スクリーンを離すと、釣り合い重りに働く重力の作用と、ローラーのねじりバネに比べて釣り合い重りが提供するより大きな荷重は、該スクリーンが閉じるよう駆り立てる。従って、該スクリーンの該末端は釣り合い重りに動作可能に連結されるのが望ましい。
【0013】
本発明の特定の態様においては、該スクリーンの末端は釣り合い重りにケーブル、コード、又はワイヤー等を介して動作可能に連結される。ケーブルはスクリーンと釣り合い重りの間に滑車を介して接続されるのが有利である。
【0014】
本発明の特に好適な態様においては、前記スクリーンは、前記釣り合い重りへの一対の接続箇所を備える。例えば、スクリーンが水平に装着される場合、スクリーンの第1端は、前述したように上端の近傍と下端の近傍において前記釣り合い重りに接続される。この一対の接続箇所は、スクリーンがより円滑に開閉する(特に閉じる)のを可能にする点で有利である。本明細書で説明するような一対のスクリーンの使用は、特に客にとって商品への便利なアクセスを提供する点で有利である。また、本発明は単一の自動閉鎖バリアースクリーンの使用を想定しているが、単一のスクリーンは開位置にある時、ローラーの外形直径を必然的に増加させるので、該組立体を収容する枠は収容するためにより大きくなければならない。これは結果として、商品のための実効的売り場スペースを減らし、小売店又は商品製造者にとって望ましくない。もし単一のスクリーンが完全には引っ込められない場合、商品陳列ユニットの領域はアクセスしにくくなる。従って、前述したような両開きスクリーン組立体の使用は、商品の可視性及びアクセス性を最大にする。
【0015】
冷蔵キャビネット又は冷凍キャビネットと一緒に使用する場合、該スクリーンは熱絶縁バリアーを備えてもよい。従って、例えばスクリーンは熱絶縁布地又は膜を備えてもよい。熱絶縁膜の例は重合体又は共重合体からなる膜である。従来から知られている様々な重合体又は共重合体を使用してよく、そのような重合体の例はポリ酢酸ビニル(PVA)又はポリ塩化ビニル(PVC)などである。
【0016】
また、該スクリーンはほぼ透明な材料でできているのが望ましい。これは、スクリーンを陳列キャビネット、例えば冷凍又は冷蔵キャビネットに取り付ける場合、特に好ましい。前述したようなPVA又はPVC膜等の重合体膜は、本発明の組立体において使用できる透明膜として入手可能である。
【0017】
また、冷凍又は冷蔵キャビネット内で使用する場合、該スクリーンは多孔材料でできていてもよい。多孔材料の使用は、特に多孔は凝結の形成を防いでスクリーンが透明性を維持し良好な可視性を提供できるようにして客がキャビネット内の陳列された商品を見るのを可能にする点で有利である。
【0018】
前述したような組立体はハウジングユニット内に入れられていてもよい。従って、前記ハウジングユニットは既存の陳列又は冷蔵キャビネットに装着可能なボード(facia)を備えてよい。このようなハウジングユニットの使用は本発明のスクリーン組立体を現場で容易に取り付けるのを可能にする。前述したような別の利点は、一対のスクリーンと一緒に使用するハウジングは、従来のローラーブラインド組立体と一緒に使用されるハウジングより周縁が小さいので、商品の可視性及びアクセス性を増加させる。
【0019】
該組立体はそのカバーを容易に取り外せるよう構成されているのが望ましい。これは、清掃等におけるアクセスを容易にするので冷蔵キャビネットが新鮮な産品を収容する場合の使用に特に有用である。
【0020】
従って、本発明の別の態様によれば、スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体を収容するのに適合した又は収容するハウジングユニットが提供される。該自動閉鎖スクリーン組立体は、ローラーに接続された1つ以上のスクリーン材を備え、該ローラーは該スクリーンを開位置へ付勢し、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい。
【0021】
該ハウジングユニットは1つ以上の滑車が中に配置されてもよい1つ以上のチャネルを備えてよい。従って、スクリーンが開閉され、スクリーンの第1端に連結された該1つ以上の滑車がスクリーンと一緒に移動する場合、該1つ以上の滑車は滑らかな移動面を備える。好ましくは、各移動滑車はそれ自身のチャネルを備える。
【0022】
該ユニットは単一のスライド可能なスクリーンと一緒に十分動作することを当業者は理解するであろう。しかし、該ユニットは一対のそれぞれスライド可能なスクリーンを備えるのが望ましい。各スクリーンは独立にスライド可能であるか、又は互いに動作可能に連結されユーザが1つのスクリーンをスライドさせると、両方のスクリーンがスライドし開く及び/又は閉じる。
【0023】
本発明の更に別の態様においては、前述したようなスクリーン組立体及び/又はハウジングユニットが装着された冷蔵キャビネット、陳列キャビネット等のキャビネットが提供される。
【0024】
本発明の別の態様においては、スクリーン組立体又はハウジングユニットに1つ以上のセンサーが取り付けられてもよい。これは追加の安全対策として有用である。或いは、又は加えて、センサーが、例えば動きセンサーである場合、スクリーンを開く及び/又閉じるのを自動化するのを可能にする。このような構成は特定の客又は虚弱な又は健常でない客に商品を売り込むのに特に有利である場合がある。従って、例えば、自動開及び/又閉センサーはマイクロ波ドップラーにより動作してもよいし、又はキャビネット又はスクリーンに接近する人の動きを検出する能動又は受動赤外線検出を行ってもよい。このようなセンサーはスクリーンに接近する人の動きを検出するために使用され、従って、スクリーンは自動化され、人が近くにいる時、開くよう設定されうる。
【0025】
該組立体が前述したように自動化される場合、スクリーンは、例えば1つ以上のモーターに接続されてよい。該組立体は従来から既知のモーターを使用してもよい。これらのモーターは基本的に機械式、空気圧式、電気式、又は動力学的であってよい。或いは、該自動化された組立体は1つ以上のアクチュエータを使用してもよい。本発明の本態様に係る1つ以上のアクチュエータは空気圧式又は電気式アクチュエータであってもよい。2つ以上のアクチュエータ又はモーターが存在する場合、それらは同じか又は異なってよい。本発明の組立体が自動化される場合、該組立体は前述したような釣り合い重りを備えてもよいし、又は1つ以上のモーターの使用だけに頼ってもよい。該組立体がモーターを備える場合、センサーを使用してもしなくてもよいことは当業者により理解されるであろう。
【0026】
また、1つ以上の磁石、例えば電磁石の使用により該組立体を開位置に維持してもよい。本発明の本態様に係る1つ以上の磁石は、組立体が開位置に保持される時間が製造者による固定設定か又はユーザの要求に合わせて、例えば手動調整できる調整可能な時限継電器の一部であってもよい。該組立体が前述したような手動調整可能な磁石システムを備える場合、このシステムはドアをずっと開けたままにして長期間のアクセスを許すことが出来る手動制御機能も備えてよい。このようなシステムは、特にスクリーンを開位置に維持して棚への補充、保守などを許す点で有利である。
【0027】
前述したようなユニットは予組み立てされて提供されてもよい。或いは、該ユニットはキットの形態で提供されてもよい。従って、本発明の更に別の態様によれば、第1部分に1つ以上のスクリーン材と、第2部分にねじりバネ、釣り合い重り、及び滑車システムを含むローラー組立体と、必要に応じて第3部分にスライド可能なスクリーン組立体を収容するのに適合したハウジングユニットとを備え、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、キットが提供される。
【0028】
本発明の更に別の態様によれば、スクリーンを開位置へ付勢するローラーに接続された1つ以上のスクリーン材をキャビネットに取り付けることを含み、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、キャビネット遮蔽方法が提供される。
【0029】
好ましくは、本発明の本態様において、この方法は前述したようにハウジングユニットに入ったスクリーン組立体をキャビネットに取り付けることを含む。
【0030】
本発明の組立体、ユニット、又はキットは、特に2つの垂直置き自動引込みブラインドを収容する枠を提案している点で有利である。これはキャビネットの前面に取り付けられうる自動閉鎖バリアースクリーンを構成する。取り付けられた時、自動閉鎖バリアースクリーンは閉位置にある。これは2つのスクリーン(左と右)が中央で出会い熱バリアーを生成して冷気を中に保ち、暖気を中に入れない。布地は特別な孔を有し透明である。該孔は凝結の形成を防いで良好な可視性を提供し客が棚の商品を見るのを可能にする。自動閉鎖バリアースクリーンを開けるために、客は左又は右側スクリーンをわきへ押して商品にアクセスする。次に、左又は右スクリーンは自動的に中央へゆっくりと閉じる。
【0031】
本発明は冷蔵庫への使用だけに限定されない。例えば、本発明のスクリーン組立体を任意の熱絶縁キャビネット、例えば冷蔵キャビネット、冷蔵庫、又は冷凍庫、又は温めた、例えば食べられる状態の食品を陳列するキャビネットなどのための熱スクリーンとして使用してもよい。また、異なる布地の使用とシャッター梁にロックシステムを組み込むことで、該スクリーン組立体を安全自動閉鎖バリアースクリーンとして使用できる。これは自動閉鎖バリアースクリーンが必要な多くの用途、例えばキャビネット、戸口、棚、窓などに使用できる。例えば、本組立体は耐裂又は切裂き性布地又は他の材料と一緒に、制約された商品、例えば紙巻きたばこ又は他のタバコ製品又は高価な製品の保管及び/又は陳列のための安全キャビネットに使用できる。
添付図面を参照しながら実施形態により本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】左側スクリーンの機能を例示する。
【図2】右側スクリーンの機能を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1を参照しながら、左側スクリーン機能を説明する。ローラーブラインドユニット(19)内に蓄勢状態ねじりバネ組立体(17)が囲われている。この蓄勢状態ねじりバネ組立体(17)は布地(12)をローラーブラインドユニット(19)内に均一に引っ込める働きをする。垂直梁(14)の上端に、滑車ケーブル(6)を接続するための滑車ケーブル・垂直梁接続点(1)が存在する。滑車ケーブル(6)は枠を通って重り(3)に接続される。重り(3)は一定の荷重として働く。この荷重は垂直梁(14)を常に引っ張り、中心線(4)にある閉位置に停止により保つ。垂直梁(14)が中心位置(4)から押し離されると、重り(3)はローラーブラインドユニット(20)内を上方へ自由にスライドする。垂直梁(14)が解放されると、重り(3)による一定の荷重は垂直梁(14)を中心線(4)にある閉位置へ引っ張る。
【0034】
垂直梁(14)がその底において円滑で均一な動きをするのを可能にするために、別の滑車ケーブル(5)を接続するための別の滑車ケーブル・垂直梁接続点(2)が存在する。滑車ケーブル(5)は該枠を通って重り(3)に接続される。重り(3)は一定の荷重として働く。この荷重は垂直梁(14)を常に引っ張り、中心線(4)にある閉位置に停止により保つ。垂直梁(14)が中心位置(4)から押し離されると、重り(3)はローラーブラインドユニット(20)内を上方へ自由にスライドする。垂直梁(14)が解放されると、重り(3)による一定の荷重は垂直梁(14)を中心線(4)にある閉位置へ引っ張る。
【0035】
図2において、右側スクリーン機能を説明する。ローラーブラインドユニット(20)内に蓄勢状態ねじりバネ組立体(18)が囲われている。この蓄勢状態ねじりバネ組立体(18)は布地(21)をローラーブラインドユニット(20)内に均一に引っ込める働きをする。垂直梁(13)の上端に、滑車ケーブル(11)を接続するための滑車ケーブル・垂直梁接続点(7)が存在する。滑車ケーブル(11)は該枠を通って重り(9)に接続される。重り(9)は一定の荷重として働く。この荷重は垂直梁(13)を常に引っ張り、中心線(4)にある閉位置に停止により保つ。垂直梁(13)が中心位置(4)から押し離されると、重り(9)はローラーブラインドユニット(19)内を上方へ自由にスライドする。垂直梁(13)が解放されると、重り(9)による一定の荷重は垂直梁(13)を中心線(4)にある閉位置へ引っ張る。
【0036】
垂直梁(13)がその底において円滑で均一な動きをするのを可能にするために、別の滑車ケーブル(10)を接続するための別の滑車ケーブル・垂直梁接続点(8)が存在する。滑車ケーブル(10)は該枠を通って重り(9)に接続される。重り(9)は一定の荷重として働く。この荷重は垂直梁(13)を常に引っ張り、中心線(4)にある閉位置に停止により保つ。垂直梁(13)が中心位置(4)から押し離されると、重り(9)はローラーブラインドユニット(19)内を上方へ自由にスライドする。垂直梁(13)が解放されると、重り(9)による一定の荷重は垂直梁(13)を中心線(4)にある閉位置へ引っ張る。
【符号の説明】
【0037】
3、9 重り
12、21 布地
17、18 バネ組立体
19、20 ローラーブラインドユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローラーに接続された1つ以上のスクリーン材を備え、
該ローラーは該スクリーンを開位置へ付勢し、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項2】
前記ローラーはバネ付勢手段により付勢される請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項3】
前記バネ付勢手段は、適宜に前記ローラー内に配置されるねじりバネである請求項2に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項4】
前記釣り合い重りが提供する荷重は、前記バネ付勢ローラーが提供する荷重より大きい請求項2に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項5】
前記釣り合い重りは、前記バネの荷重より5〜50%大きい荷重を有する請求項4に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項6】
前記バネは1.2kgの荷重を有し、前記釣り合い重りは約1.3kg〜約1.7kgの荷重を有する請求項4に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項7】
前記バネの荷重と前記釣り合い重りの荷重との比は1:1.08〜1.42である請求項4に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項8】
前記スクリーンは、該スクリーンが開閉される時、移動する開放可能な第1端を有し、前記釣り合い重りは、該スクリーンの該第1端に動作可能に連結されている請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項9】
前記スクリーンの前記第1端は、前記釣り合い重りにケーブルを介して動作可能に連結されている請求項8に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項10】
前記ケーブルは前記スクリーンと前記釣り合い重りの間に滑車を介して接続されている請求項9に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項11】
前記スクリーンは、前記釣り合い重りへの一対の接続箇所を備える請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項12】
前記スクリーンは、明細書に記載したように上端の近傍と下端の近傍において前記釣り合い重りに接続されている請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項13】
ハウジングユニット内に入れられている請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項14】
前記ハウジングユニットはキャビネットに装着可能なボード(facia)を備える請求項13に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項15】
一対のスクリーンを備える請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項16】
前記スクリーンは熱絶縁バリアーを備える請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項17】
前記スクリーンは透明な材料からなる請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項18】
前記スクリーンは多孔材料からなる請求項1に記載の水平スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体。
【請求項19】
スライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体を収容するのに適合した又は収容するハウジングユニットであって、
該自動閉鎖スクリーン組立体は、ローラーに接続された1つ以上のスクリーン材を備え、
該ローラーは該スクリーンを開位置へ付勢し、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、ハウジングユニット。
【請求項20】
1つ以上の滑車が中に配置されてもよい1つ以上のチャネルを備える請求項19に記載のハウジングユニット。
【請求項21】
各移動滑車はそれ自身のチャネルを備える請求項20に記載のハウジングユニット。
【請求項22】
一対のそれぞれスライド可能なスクリーンを備える請求項19に記載のハウジングユニット。
【請求項23】
前記各スクリーンは互いに動作可能に連結され、ユーザが1つのスクリーンをスライドさせると、両方のスクリーンがスライドし開く及び/又は閉じる請求項22に記載のハウジングユニット。
【請求項24】
前記スクリーンを開く及び/又は閉じることを自動化するのを可能にする1つ以上のセンサーが取り付けられた請求項19に記載のハウジングユニット。
【請求項25】
1つ以上のモーターに接続されたスクリーンを備える自動化された請求項24に記載のハウジングユニット。
【請求項26】
前記1つ以上のモーターは、機械式、空気圧式、電気式、及び動力学的モーター、又はこれらの組合せからなるグループから選択される請求項24に記載のハウジングユニット。
【請求項27】
釣り合い重りを含む自動化された請求項24に記載のハウジングユニット。
【請求項28】
1つ以上のアクチュエータを備える自動化された請求項24に記載のハウジングユニット。
【請求項29】
前記1つ以上のアクチュエータは、空気圧式及び電気式アクチュエータ、又はこれらの組合せからなるグループから選択される請求項28に記載のハウジングユニット。
【請求項30】
1つ以上の磁石を使用して開位置に維持されるのに適合した請求項19に記載のハウジングユニット。
【請求項31】
前記1つ以上の磁石は電磁石である請求項30に記載のハウジングユニット。
【請求項32】
前記1つ以上の磁石は、前記組立体が開位置に保持される時間が調整可能な時限継電器の一部である請求項30に記載のハウジングユニット。
【請求項33】
前記システムは手動制御機能を備える請求項30に記載のハウジングユニット。
【請求項34】
請求項19に記載のハウジングユニットが装着されたキャビネット。
【請求項35】
熱的に絶縁されたキャビネットである請求項34に記載のキャビネット。
【請求項36】
セキュアキャビネットである請求項34に記載のキャビネット。
【請求項37】
第1部分に1つ以上のスクリーン材と、第2部分にねじりバネ、釣り合い重り、及び滑車システムを含むローラー組立体と、必要に応じて第3部分にスライド可能な自動閉鎖スクリーン組立体を収容するのに適合したハウジングユニットとを備え、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、キット。
【請求項38】
スクリーンを開位置へ付勢するローラーに接続された1つ以上のスクリーン材をキャビネットに取り付けることを含み、該ローラーは釣り合い重りに動作可能に接続され、該重りが提供する荷重は該スクリーンを付勢している該ローラーが提供する力より大きい、キャビネット遮蔽方法。
【請求項39】
スクリーン組立体にハウジングユニットを取り付けることを含む請求項38に記載の方法。
【請求項40】
明細書において実施形態を参照しながら説明した組立体、ユニット、キット、又は方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−515867(P2012−515867A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546939(P2011−546939)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【国際出願番号】PCT/GB2010/000098
【国際公開番号】WO2010/084321
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(511286609)ローラサーム デザインズ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】Rollatherm Designs Limited
【住所又は居所原語表記】2nd Floor, 70 Conduit Street, London, W1S 2GF, United Kingdom
【Fターム(参考)】