説明

自昇降式外部養生装置用の固定装置及びその設置方法と、自昇降式外部養生装置

【課題】本発明は、自昇降式外部養生装置用の固定装置に関し、従来の固定装置では、外部養生装置との嵌合構造においてボルト締結する際の位置合わせに手間が掛かり、柱に溶接して、養生装置支持用のブラケットなどを張り出すようにしているので、固定作業に手間が掛かることが課題であって、それを解決することである。
【解決手段】建物側の一部分に固定される筐体と、該筐体の側面において先端部が建物の外部に張り出している支持用のブラケットとでなる固定装置であって、前記ブラケットの先端部に架設されている横架材の上面には、この固定装置が支持する外部養生装置から突出されている腕部の係合部に、着脱自在に嵌合するピン部材若しくはピン用穴が設けられ、前記ピン部材若しくはピン用穴に調芯用のテーパ部が設けられている自昇降式外部養生装置用の固定装置1とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高層ビル,超高層ビルの解体工事に使用される自昇降式外部養生装置用の固定装置及びその設置方法と、自昇降式外部養生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高層ビルや超高層ビルの新構築若しくは解体の工事において、外壁を養生する自昇降式の外部養生装置が知られている。例えば、特許文献1に記載されているように、建物の外周面を順次養生するとともに外部足場を備える養生部材と、該養生部材に建物の高さ方向に取り付けられたガイド部材と、建物の構造体に着脱自在で昇降時には折り畳み可能な固定手段とを備え、ガイド部材の高さは建物の三層以上の高さとし、一つのガイド部材に対して三つ以上の前記固定手段を連結し、下端の固定手段はガイド部材の下端部に固定し、他の固定手段はこれをガイド部材に摺動自在に連結すると共に、ガイド部材に対して昇降させる昇降手段で、前記下端部より高い位置に独立して動作可能に連結するものである。
【0003】
また、特許文献2に記載されているように、自昇型養生ネットおよび自昇型外部足場は、高層建物の上下方向に少なくとも3階分に亘ってガイド溝を有して形成され養生ネット又は外部足場を支持する支持手段を有してなる昇降ガイド枠体と、前記ガイド溝に沿ってスライド自在な昇降基台と、昇降基台を支持して先端部が躯体の一部に係止されるロック手段と、昇降ガイド枠体の上下2箇所に設けられた回動自在なプーリーと、前記プーリーに巻回される索条と、前記プーリーを回転駆動させる駆動手段とでなるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−115393号公報
【特許文献2】特開平11−44095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の自昇降式外部養生装置用の固定装置においては、図15に示すように、建物側から張り出したブラケット材等に水平方向または鉛直方向にもボルトで固定する方法である。従ってボルト穴の位置合わせの作業に労力が掛かるとともに、ボルトなどの落下のおそれもある。また、建物側から張り出すブラケット材等は、図16に示すように、柱などにブラケット固定用部材を溶接で取り付けたり、柱を締め付け固定するためにブロックを取り付けて固定している。従って、溶接・固定作業に多くの労力が掛かるとともに、工期が長期化する。また、溶接による固着方法は作業員の熟練度に左右されるので、現場溶接の信頼性において問題がある。本発明に係る自昇降式外部養生装置用の固定装置とその設置方法、自昇降式外部養生装置は、このような課題を解決するために提案されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る自昇降式外部養生装置用の固定装置の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、 建物側の一部分に固定される筐体と、該筐体の側面において先端部が建物の外部に張り出している支持用のブラケットとでなる固定装置であって、前記ブラケットの先端部に架設されている横架材の上面には、この固定装置が支持する外部養生装置から突出されている腕部の係合部に、着脱自在に嵌合するピン部材若しくはピン用穴が設けられ、前記ピン部材若しくはピン用穴に調芯用のテーパ部が設けられていることである。
【0007】
また、前記 建物側の一部分である柱を囲繞する筐体は、該柱の側方から差し込むように平面視コ字型に形成された筐体の本体部と、該筐体の本体部においてコ字型で開口している一側面を閉じるようにして上・下位置に横架される繋ぎ梁と、前記筐体の本体部における側面から外部に張り出したブラケットの先端部に横架される嵌合用ブラケットとで構成され、前記上下の繋ぎ梁と前記嵌合用ブラケットとは、前記筐体の本体部に対して着脱自在にされていることである。
【0008】
前記筐体の本体部は、筐体の下部にキャスターが設けられて移動自在であるとともに、前記キャスターの近傍には当該キャスターの上下位置を変更させることでキャスターの移動機能の有無を変更するスペーサが設けられていることを含むものである。
【0009】
本発明に係る前記固定装置の設置方法の要旨は、 建物側の一部分である柱に囲繞して固定される筐体と、該筐体の一側面において先端部が建物の外部に張り出している支持用のブラケットとでなり下部に設けたキャスターで移動自在な固定装置を前記柱に設置する方法であって、
前記柱の側方から差し込むように平面視コ字型に形成された筐体の本体部を前記柱に側方から移動させて差し込み、
その後、該筐体の本体部においてコ字型で開口している一側面を閉じるように当該筐体の本体部の上・下位置に繋ぎ梁を横架し、前記筐体の本体部における側面から外部に張り出した前記支持用のブラケットの先端部間に、着脱自在に嵌合するピン部材若しくはピン用穴が設けられた嵌合用ブラケットを横架することである。
【0010】
本発明に係る自昇降式外部養生装置の要旨は、内フレームと、該内フレームをスライド自在に内包する外フレームと、前記内フレームと外フレームとのいずれか一方に設けられ、当該両フレームに係合する昇降手段を駆動させて他方の前記フレームを一方の前記フレームに対して相対的に昇降させる昇降駆動手段と、前記内フレームと外フレームのそれぞれから使用状態において建物側に向けて突出され、建物側に固定された固定装置の嵌合用ブラケットに係合する腕部とでなる自昇降式外部養生装置であって、前記腕部には、前記固定装置の嵌合用ブラケットに設けられたピン部材若しくはピン用穴に、着脱自在に嵌合するピン用穴若しくはピン部材が設けられるとともに、当該腕部を前記固定装置の嵌合用ブラケットと前記フレームとの間で当該腕部を出没させる出没手段が設けられていることである。
【0011】
前記腕部には、出没手段によって出没された当該腕部が動かないように抑制する位置固定手段が設けられていることであり、更に、前記腕部には、建物側に固定された固定装置の嵌合用ブラケットに衝突して昇降作用の妨げになるのを防止するテーパ部が設けられていることを含むものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の自昇降式外部養生装置用の固定装置及び設置方法と、自昇降式外部養生装置とによれば、前記固定装置の嵌合用ブラケットに設けた嵌合用のピン部材若しくはピン用穴により、前記嵌合用ブラケットと自昇降式外部養生装置の腕部との係合による脱着が、迅速に行えて労力が掛からず、ボルト接合しないので接続作業工期も短縮される。更に、テーパ部を有するピン部材とピン用穴により位置合わせが自動で調芯されるので、迅速に定着されて工期短縮となる。
【0013】
固定装置の支持用ブラケットや嵌合用ブラケット、筐体の本体部を構成する鋼材同士をボルト接合またはピン接合することで、前記支持ブラケットの機構が明快で力の負担がしやすくなり、柱の大きさの変更に追従して容易に調整することができるようになる。前記嵌合用ブラケットや上・下位置の繋ぎ梁の脱着が容易になり、設置方法が簡易になって柱への脱着工期が短縮される。
【0014】
自昇降式外部養生装置の腕部において、位置固定手段があることで養生足場と固定装置との係合の脱着時におけるピンの曲がりなどを防止することができる。また、腕部にテーパ部を設けることで、固定装置との引掛かりを防ぎ、降りられないのを防止することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る自昇降式外部養生装置用の固定装置1における筐体の本体部1bの平面図(A)、側面図(B)、正面図(C)、背面図(D)である。
【図2】同固定装置1における上部の繋ぎ梁4の平面図及び正面図(A)、下部の繋ぎ梁5の正面図と側面図(B)、図1(B)のA−A線に沿った断面図(C)である。
【図3】同固定装置1における嵌合用ブラケット6の平面図(A)、正面図(B)、側面図(C)、B−B線に沿った拡大断面図(D)である。
【図4】同嵌合用ブラケット6に取り付ける2種類のピン部材6a,6bのそれぞれの正面図(A),(B)である。
【図5】同固定装置1における筐体の本体部1bの下部のキャスター6f部分を示す平面図(A)と、一部正面図(B)とである。
【図6−A】固定装置1を柱3に取り付けて、筐体1aに荷重がかかる場合の抵抗を示す説明図(A),(B)である。
【図6−B】同固定装置1を柱3に囲繞させた状態の隙間調整する方法を示す平面図(A),(B)である。
【図6−C】固定装置1の筐体の本体部1bを円形状の丸柱3に固定する実施例を示す平面図(A)と、A−A線に沿った断面図(B)とである。
【図6−D】同固定装置1の筐体の本体部1bをスラブ下の梁17に固定する実施例を示す平面図(A)と、中央縦断面図(B)とである。
【図6−E】同固定装置1の筐体の本体部1bをスラブ16aに固定する実施例を示す平面図(A)と、中央縦断面図(B)と、更に、スラブ下にスラブ受け金物20を使用した実施例の中央縦断面図(C)とである。
【図7】自昇降式外部養生装置2であって、外フレーム2cを降下させた後の状態の正面図(A)、内フレーム2dを降下させた後の状態の正面図(B)である。
【図8】同自昇降式外部養生装置2であって、外フレーム2cを降下させた後の状態の側面図(A)、内フレーム2dを降下させた後の状態の側面図(B)である。
【図9−A】前記固定装置1と自昇降式外部養生装置2の使用状態における平面図(A)、側面図(B)である。
【図9−B】自昇降式外部養生装置2の嵌合部におかる回転ブロック2k及び腕部2a(2b)を拡大して示す側面図である。
【図9−C】固定装置1と自昇降式外部養生装置2との嵌合する様子を示す側面から見た説明図である。
【図10】固定装置1と自昇降式外部養生装置2との嵌合する様子を示す側面から見た説明図である。
【図11】自昇降システム15の構成を概略的に示す説明図である。
【図12】自昇降システム15における操作GP(グラフィックパネル)画面の項目内容を示す説明図である。
【図13−A】自昇降システム15による自昇降式外部養生装置2の操作例を示す説明図である。
【図13−B】固定装置1と自昇降式外部養生装置2との嵌合部において、嵌合脱着時における腕部2a(2b)が回転した場合にピン部材6bを曲げることがある様子を示す説明図である。
【図13−C】固定装置1と自昇降式外部養生装置2との嵌合部において、嵌合時の曲げが生じないようにピン部材6a,6bの根元までピン用穴2jが嵌合している様子を示す説明用断面図(A),(B)である。
【図14−A】自昇降システム15による自昇降式外部養生装置2の降下する様子を示す説明図である。
【図14−B】操作GP(グラフィックパネル)画面における、自昇降式外部養生装置2の昇降の状況を示すボタン等の表示を示す説明図である。
【図15】従来例に係る固定装置と自昇降式外部養生装置との嵌合の一部の状態を示す平面図(A),側面図(B)である。
【図16】同他の従来例に係る固定装置のブラケットと建物側の柱との係合状態の一部を示す側面図(A)と、固定装置と柱との締め付け状態を示す側面図(B)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る自昇降式外部養生装置用の固定装置1と自昇降式外部養生装置2とは、図1乃至図5に示すように、連結部の係合において、テーパ状のピン部材を使用して、自動調芯させて行うものである。また、固定装置の嵌合用ブラケットや張り出し部の組立・解体をボルト接合若しくはピン接合等により着脱自在で容易に行うものである。
【実施例1】
【0017】
前記自昇降式外部養生装置用の固定装置1は、その構成を説明すると、図1に示すように、建物側の一部分である矩形状の柱3(図6−A参照)、若しくは円形状の丸柱3(図6−C参照)、スラブ下の梁17(図6−D参照)、スラブ16a(図6−E参照)に、囲繞する等して、若しくは、PC鋼棒等で締付けるとともに後施工アンカーを打込む等して、固定される筐体1aがある。なお、この実施例では、前記矩形状の柱3を代表させて以下に説明する。
【0018】
前記筐体1aの左右側面において先端部1cが、使用状態において建物の外部に張り出している支持用のブラケット1dと、該ブラケット1dの先端部1cと前記筐体1aの下部とを連結する補助斜材1eとでなる。
【0019】
矩形状の柱3を囲繞する前記筐体1aは、該柱3の側方から差し込むように、例えば、図1(A)に示すように、H型鋼材で平面視コ字型にボルト締めの連結手段により形成された筐体の本体部1bと、図2(A),(B)に示すように、該筐体の本体部1bにおいてコ字型で開口している一側面1fを閉じるようにして上・下位置に横架される繋ぎ梁4,5と、図3に示すように、前記筐体の本体部1bにおける左右側面から外部に張り出したブラケット1dの先端部1cに横架される、断面が箱形の嵌合用ブラケット6とで構成される。
【0020】
前記上・下の繋ぎ梁4,5と前記嵌合用ブラケット6とは、前記筐体1aの本体部1bに対してボルト接合、またはピン接合により着脱自在にされている。
【0021】
前記ブラケット1dの先端部1cに架設されている横架材である嵌合用ブラケット6の上面には、この固定装置1が支持する外部養生装置2から突出されている腕部2a(図9−A(A),(B)、図9−Bを参照)の係合部に、着脱自在に嵌合するピン部材若しくはピン用穴が設けられている。
【0022】
この実施例では、図4に示すように、ピン部材6aを、嵌合用ブラケット6の上面に設けられた4箇所の固着穴6cに、当該ピン部材6aの基部を挿入して固着するものである。なお、嵌合相手部材側の腕部2aがピン部材を具備していれば、この嵌合用ブラケット6側にはピン用穴を設けるものである。
【0023】
図4に示すように、2種類用意されるピン部材6a,6bには、調芯用のテーパ部6dが設けられている。嵌合時における位置合わせを容易にするためである。この2種類のピン部材は、テーパ部6dが根元まであるかどうかの相違による。
【0024】
また、前記ピン部材6a,6bの基部の下端部にネジ部6iが刻設されている。前述のように、このピン部材6a,6bを前記ピン用穴に挿入した後に、図9−Bに示すように、前記ネジ部6iにナット6jを取り付けて固定するものである。また、ピン部材6a,6bの上部に設けた穴6mは、ピン定着用の穴であって、固定装置1と自昇降式外部養生装置2を嵌合させたときに、図10に示す定着ピン9を差し込むのである。
【0025】
なお、図3において示す符号6eは、筐体の本体部1bに、この嵌合用ブラケット6の上・下面および側面を、ボルトで固定するためのボルト穴を示している。
【0026】
更に、図1(B),(D)と図2(C)とに示すように、筐体の本体部1bの下面において、床面に設置させるベースプレート1gが固着されている。また、図5に示すように、前記平面視コ字型に形成された筐体の本体部1bには、筐体の下部にキャスター6fが設けられて移動自在である。
【0027】
前記キャスター6fには、図5(A)に示すスペーサ6nが設けられている。このスペーサ6nは、支持軸に回動自在に設けられており、筐体の本体部1bおよびキャスター6fが床16から持ち上げられた状態にて使用される。
【0028】
即ち、前記スペーサ6nが、キャスター6fにおける車輪の上部位置に入り込むことで、図5(B)に示すように、筐体の本体部1bのベースプレート1gよりも下位置に当該車輪の位置が下がってキャスター6fがその移動機能を発揮する使用状態にされ、前記車輪の上部位置から回動されて外されると、前記車輪が上に移動できるようになって、前記ベースプレート1gが床16に当接して設置され、キャスター6fがその移動機能を発揮しない不使用状態となる。
【0029】
また、図5(A),(B)に示すように、このキャスター6fの近傍に、該キャスター6fを床面から浮かせるためのフロアーストッパー6hが、筐体の本体部1bに例えば3箇所に設けられている。このフロアーストッパー6hにより、軸部であるロックボルト6gを介して当該ストッパー端部を、下に押し下げるように足などで踏み込むことで、筐体の本体部1bおよびキャスター6fが持ち上げられるものである。なお、前記フロアーストッパー6hに限らず、上下昇降手段として例えばジャッキ等の公知の手段を含むものである。
【0030】
以上のように形成される固定装置1は、建物の柱3に固定するには、図6−Aと図9−Aとに示すように、前記キャスター6fを利用して前記柱3の側方から差し込むべく、前記補助斜材1eを含んで平面視コ字型に形成された筐体の本体部1bを、作業員の人力等で一方向から押して移動させて柱3に差し込む。
【0031】
その後、フロアーストッパー6hの端部を押し下げて、筐体の本体部1bおよびキャスター6fを床16から持ち上げる。そして、前記キャスター6fに介在しているスペーサ6nを回動させて外し、前記キャスター6fを上下方向でフリーにして不使用状態にする。
【0032】
次に、前記フロアーストッパー6hを機能解除して筐体の本体部1bを床16に下ろす。この時、図2(C)に示す2箇所のベースプレート1gが床16に当接するのであるが、いずれか一方のベースペレート1gの下に、床16の不陸によるレベル差を解消するために、調整用のプレートを差し込む。なお、このレベル調節を前記筐体の下部に設けるジャッキ等で行うようにしても良い。
【0033】
その後、該筐体の本体部1bにおいてコ字型で開口している一側面1fを閉じるように、当該筐体の本体部1bの上・下位置に繋ぎ梁4,5をボルト結合により横架し、前記筐体の本体部1bにおける左右の側面から外部に張り出した前記支持用のブラケット1dの先端部1c,1c間に、着脱自在に嵌合するピン部材6a(または6b)が設けられた嵌合用ブラケット6をボルト結合により横架する。
【0034】
図6−B(A)に示すように、柱3と筐体1aとの間の隙間には、楔のようなライナープレート(若しくは押しボルト)7を打ち込んで、固定するものである。なお、超高層の建物では、上に行くほど柱3の大きさが細くなり、前記筐体1aと柱壁面との間の隙間が多くなるので、図6−B(B)に示すように、筐体の本体部1bの組み付けにおいて幅を狭くして、更に、調整部材8を使用することで固定するものである。
【0035】
前記固定装置1を矩形状の柱3に対しての設置方法を説明したが、この柱3が円形状の丸柱3の場合には、図6−C(A),(B)に示すように、筐体の本体部1bに一例として固定補助具3a,3bを追加して、固定するものである。前記固定補助具3a,3bと丸柱3との間の隙間には、調整材としてのライナープレート若しくは押しボルト7を介在させて、固定するものである。
【0036】
また、図6−D(A),(B)に示すように、固定装置1をスラブ下の梁17によって固定して設置する場合には、梁17の下に梁受け金物18aを用意して、スラブ16aの位置決めした2箇所に孔を貫通させておく。そこに嵌合用ブラケット6を予め取り付けた筐体の本体部1bからPC鋼棒18を下ろして前記孔に挿通させ、前記梁受け金物18aを介して前記梁17に反力をとって締め付けて、筐体の本体部1bをスラブ16a上に固定して設置するものである。そして、筐体の本体部1bのベースプレート1gを後施工アンカー19でスラブ16aに固定する。
【0037】
更に、固定装置1をスラブに固定する場合には、図6−E(A),(B)に示すように、スラブ16aの位置決め下2箇所に孔を貫通させておく。そして、嵌合用ブラケット6を予め取り付けた筐体の本体部1bを、移動させて位置決めして、該筐体の本体部1bから前記PC鋼棒18を下ろして前記孔に挿通させて締め付けることでスラブ16aに反力をとり、筐体の本体部1bを固定して設置するものである。そして、筐体の本体部1bのベースプレート1gを後施工アンカー19でスラブ16aに固定する。なお、図6−E(C)に示すように、前記スラブ16aの下面に、スラブ受け金物20を介在させて、筐体の本体部1bを固定するようにすることが好ましいものである。
【0038】
このような外部養生装置用固定装置の設置方法により、容易に固定装置1を建物側の一部分である柱やスラブ、梁等に固定でき、又、その脱着も容易であり、工期短縮となる。
【0039】
次に、自昇降式外部養生装置2の構成は、図7乃至図8に示すように、内フレーム2dと、該内フレーム2dをスライド自在に内包する外フレーム2cと、前記内フレーム2dと外フレーム2cとのいずれか一方に設けられ、当該両フレームに係合する昇降手段のボールネジ2eを駆動させて、他方の前記フレームを一方の前記フレームに対して相対的に昇降させる昇降駆動手段である減速機付きの電動モータ2fと、図9−Aに示すように、前記内フレーム2dと外フレーム2dcのそれぞれから使用状態において建物側に向けて突出され、建物側に固定された固定装置1の嵌合用ブラケット6に係合する、各フレームにそれぞれ2箇所に設けられた腕部(実施例では、略90度回転する一例を示しているので回転ピースとも言う)2a,2bとでなる。
【0040】
前記腕部2a,2bには、前記固定装置1においてピン部材6a若しくはピン部材6b(図4を参照)が設けられている嵌合用ブラケット6に、図9−B及び図9−Cに示すように、着脱自在に嵌合するピン用穴2jが設けられるとともに、当該腕部2a,2bを前記固定装置1の嵌合用ブラケット6と前記フレーム2c,2dとの間で、当該腕部2a,2bを出没させる出没手段である、自重で回転する回転ブロック2kが設けられている。
【0041】
前記合計4箇所の腕部2a,2bには、図9−Bに示すように、出没手段の回転ブロック2kによって出没された当該腕部2a,2bが、係合時若しくは脱着時に移動しないように防止する位置固定手段である回転ブロックストッパー2nが設けられている。なお、前記出没手段として、前記の実施例のほかに、油圧シリンダー等の駆動力で水平に前後移動又は横に回転移動するようにするなど、公知手段で実施することができる。
【0042】
また、図9−Bと図10とに示すように、前記腕部2a,2bには、建物側に固定された固定装置1の嵌合用ブラケット6に衝突して昇降作用の妨げになるのを防止する、テーパ部2mが設けられている。このようにしてなる自昇降式外部養生装置2と固定装置1とを図10に示すように係合させて、超高層の建物を解体する場合の自昇降システムについて以下に説明する。
【0043】
自昇降システム15は、図11に示すように、内フレーム2dと外フレーム2cとを昇降手段(ボールネジ2e)及び昇降駆動手段(電動モータ2f)とで昇降する外部養生装置2と、前記昇降駆動手段(電動モータ2f)を駆動制御する制御盤10と、前記制御盤10を制御する中央演算処理装置(CPU)を備えたコンピュータ11及び該コンピュータ用の入力操作部でなる制御部12a,12bと、前記昇降駆動手段におけるボールネジ2eの回転量を検知する回転量検知手段(制御ソフト)と、前記両フレームの上下方向の位置を検知する位置検知手段13a,13bと、前記外フレーム2cの前記昇降駆動手段のボールネジ2eに対する荷重を測定する荷重検知手段であるロードセル14とを具備してなる。
【0044】
前記コンピュータ11側の制御部12aでは、荷重の上限値、下限値を設定して制御盤10を介して制御する。又、操作GP(グラフィックパネル)画面で操作する制御部12bでは、一つの昇降養生足場のユニットを「連」として、その連の荷重の上下限の設定値の入力、連の速度差を示すレベル差の入力、作動箇所の選択、レベル・荷重制御のON/OFF選択、電動モータ2fのON/OFF、ボールネジ2eの動作量の表示、非常停止操作、などを行う。ロードセルの表示は、制御部12a,12bのいずれかで行う。各種データの伝送はLANケーブルで行われ、コンピュータ11でデーターロガーを行う。この自昇降システムで最大24連動させるシステムである。
【0045】
前記制御部12bとしての操作GP画面は、図12に示すように、システムスタ−ト画面で起動表示が出るので、そこをタッチすることで運転画面となる。この図12に示す運転画面には、各連における正(下降が正とする)・逆・停止の運転ランプ(g)、連の選択スイッチ(イ)と表示ランプ(c)、連の最速と最遅との差を示すレベル差グラフ(b)、荷重ランプ(f)、ストローク(ST)、下げ量表示部(a)その他のモード表示ボタン(ウ)、(エ)、レベル制御OFF、レベルリセット、荷重制御OFF(ア)、異常リセット(d)等の項目用タッチボタンがある。
【0046】
前記自昇降システム15で前記自昇降式外部養生装置2を操作するには、図12乃至図13−Aに示すように、前記運転画面から設定ボタンを押す。設定選択画面となり、そして、時刻設定した後、レベル制御設定ボタンを押す。数値をタッチパネルで入力した後、戻って、荷重設定画面に切り替え、数値入力をタッチパネルで行う。次に、自昇降式外部養生装置2の昇降操作を行う。
【0047】
図13−Aに示すように、外フレーム2c及び足場の下降操作では、最初に、操作盤接続の確認、エラーがないか否か、設定値の確認を行って、図10にて示す定着ピン9を外して、更に、建物側への乗り込み通路などを撤去し、単管・番線などの繋ぎ材の撤去を確実に行って、確認する。
【0048】
その後、外フレーム2cを一例として、200mm上昇させて停止させる。このとき、外側の腕部(回転ピース)2aは、回転ブロックストッパー2nで動かないように固定されているので、図13−Bに示すように、嵌合用ブラケット6のピン部材6a(または6a)に引掛って曲げてしまうおそれがないものである。
【0049】
そして、外側の腕部(回転ピース)2aを下方向に回転させて回転ブロック2kの中に収納する。収納状態で前記腕部2aが動いたりしないように、回転ブロックストッパー2nを差し込むなどして、固定する。
【0050】
その後、外フレーム2c及び足場を1階層分だけ連続下降させる。この場合、外フレーム2cおよび足場(図8に示す足場用台2iの上に載置される)は、連動させて一斉に運転して降下させるものである。そのために、各連の降下の最速の連と、最遅の連との速度のレベル差を管理するものである。なお、自昇降式外部養生装置として、一斉運転する範囲は、例えば、解体する建物の全周であったり、当該建物の一側面であったりするものである。これに対して、内フレーム2dは、各連毎に独立して降下させることができるものである。
【0051】
前記外フレーム2c及び足場の連続一斉降下した後、定着高さ確認をする。それには、定着位置の、一例として200mm手前で停止させる。そこで、前記回転ブロックストッパー2nを外して外側の腕部2aを取り出す。そして、再度、前記回転ブロックストッパー2nを回転ブロック2kと腕部2aとの穴に貫通して差し込んで、腕部2aが動かないように固定する。
【0052】
そして、所定の位置まで連続降下操作する。自昇降式外部養生装置2の外側の腕部2aと、固定装置1における嵌合用ブラケット6のピン部材6aとが、テーパ部6dを有するピン部材6aとピン用穴2jとの嵌合なので、自動調芯され位置合わせされるとともに嵌合作業の工期が短縮される。ピンの断面積を多くとることにより、接合部を少なくし、工期短縮する。また、ボルト・ナットによる締結構造を採用していないので、ボルト等の飛来落下が防止される。
【0053】
その後、前記外フレーム2cにおいて、ピン部材6aの上部の定着ピン用穴6mに定着ピン9を差し込んで、外側の腕部(回転ピース)2aを定着させる。ピン部材6a若しくはピン部材6bと前記腕部2aのピン用穴2jとの嵌合状態は、曲げ応力が応力が加わらないように、図13−Cに示すように、ピンの根元とピンの穴とが嵌合する構造となっている。
【0054】
次に、図13−Aに示すように、内フレーム2dの下降操作は、基本的には、外フレーム2cの場合と同じであり、最初に、操作盤の接続・点検、定着ピン9の取り外しを行う。
【0055】
その後、移動時の支障がないか、更に設定値の確認をして、当該内フレーム2dを一例として200mm上昇させる。そこで、回転ブロックストッパー2nの取り外して、内側の腕部2bを回転ブロック2kの中に収納する。再度、この収納した腕部2bが動かないように、回転ブロック2kと腕部2aとの穴に前記回転ブロックストッパー2nを貫通して差し込む。
【0056】
こうして、内側の腕部2bを回転ブロック2k側に待避させて、内フレーム2dの下降に支障のないことを確認して、1階層分だけ連続下降操作する。この内フレーム2dに関しては、外フレーム2cに内包されているだけなので、一斉降下と各連毎の単独降下とが可能である。
【0057】
その後、定着高さ確認をする。それには、定着位置の一例として200mm手前で停止させる。そこで、前記回転ブロックストッパー2nを外して内側の腕部2bを取り出す。そして、再度、前記回転ブロックストッパー2nを回転ブロック2kと腕部2aとの穴に貫通して差し込んで、外へ引き出した腕部2aが動かないように固定する。
【0058】
そして、所定の位置まで連続降下操作する。自昇降式外部養生装置2の内側の腕部2bと、固定装置1における嵌合用ブラケット6のピン部材6aとが、ピン部材とピン用穴との嵌合なので、自動調芯されるとともに工期が短縮される。ボルト・ナットの締結による嵌合構造ではないので、ボルト等の飛来落下を防止する。その後、定着ピン9を内側の腕部2bから上に突出している定着ピン用穴6mに差し込んで、腕部2bを定着させる。
【0059】
図14−Aに示すように、前記自昇降式外部養生装置2が、前記外フレーム2cと内フレーム2dとにより解体する建物の高層階から下に尺取虫のように降下するものである。なお、この自昇降式外部養生装置2においては、必ずしも足場を付随させるものではなく、単に養生部材を帳設した養生装置としての使用もできるものである。
【0060】
前記自昇降式外部養生装置2の降下操作の途中で、図14−Bに示すように、連のボールナジ2eの回転量計測によりレベルを検知し、その降下速度において、最大レベル差を超えると装置が停止し、ボールネジ2eの荷重計測(ロードセル)により設定した最大荷重・最小荷重を超えると装置が停止し、オーバーランなどがあると装置が停止し、そのような場合が生じたときには、それぞれ必要な処置・確認をして、更に操作GP画面から設定をするものである。
【0061】
以上のように、自昇降式外部養生装置2と固定装置1とを使用した自昇降システム15により、前記自昇降式外部養生装置2の腕部2a,2bと固定装置1のピン部材6a(6b)との嵌合がスムーズに進められて、手間が掛からず、テーパ部があることにより位置合わせの自動調芯がなされ、迅速に嵌合されて工期短縮となるものである。
【0062】
また、固定装置1においては、解体される側の柱3に筐体1aが囲繞して固定され、例えば、支持用ブラケット1dに掛かる鉛直荷重により柱3から離れるような引張力に対して、図6−Aに示すように、当該柱3を筐体1aで囲うことで前記支持用ブラケット1dの回転・垂れを防止している。そして、そして、柱3から張り出している支持用ブラケット1dが筐体1aに一体骨組となることで、変形が防止されている。
【0063】
また、前記固定装置1は、柱3を囲繞するので、水平力の伝達も行える。この固定装置1は、前記自昇降式外部養生装置2の降下により、下の階に転用されるので、柱3からの解体や設置において、隙間の調整をライナープレート(押しボルト)7や調整部材8を用いて容易に調整できる。
【0064】
また、前記固定装置1の筐体1aの組立において、ボルト位置を変更することで迅速に柱3の大きさに対応させることができる。こうして、固定装置1の組立や設置に、信頼性の低い溶接などによる保持方法を用いることなく、自昇降式外部養生装置2を保持できるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明に係る自昇降式外部養生装置2や固定装置1とその設置方法は、建物の解体だけに限らず、新築にも広く適用することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 自昇降式外部養生装置用の固定装置、
1a 筐体、
1b 筐体の本体部、 1c 先端部、
1d 支持用ブラケット、 1e 補助斜材、
1f 開口している一側面、 1g ベースプレート、
2 自昇降式外部養生装置、
2a 外側の腕部(回転ピース)、
2b 内側の腕部(回転ピース)、
2c 外フレーム、
2d 内フレーム、 2e ボールネジ、
2f 電動モータ、 2g ナット、
2h 近接スイッチ、 2i 足場用台、
2j ピン用穴 2k 回転ブロック、
2m テーパ部、 2n 回転ブロックストッパー、 3 建物側の柱、
3a,3b 固定補助具、
4 上部の繋ぎ梁、
5 下部の繋ぎ梁、
6 嵌合用ブラケット、 6a,6b ピン部材、
6c 固着穴、 6d テーパ部、
6e ボルト穴、 6f キャスター、
6g ロックボルト、 6h フロアーストッパー、
6i ネジ部、 6j ナット、
6m 定着ピン用穴、 6n スペーサ、
7 ライナープレート(押しボルト)、
8 調整部材、
9 定着ピン、
10 制御盤、
11 コンピュータ、
12a,12b 制御部、
13 位置検知手段、
14 ロードセル、
15 自昇降システム、
16 床、 16a スラブ、
17 梁、
18 PC鋼棒、 18a 梁受け金物、
19 後施工アンカー、
20 スラブ受け金物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物側の一部分に固定される筐体と、該筐体の側面において先端部が建物の外部に張り出している支持用のブラケットとでなる固定装置であって、
前記ブラケットの先端部に架設されている横架材の上面には、この固定装置が支持する外部養生装置から突出されている腕部の係合部に、着脱自在に嵌合するピン部材若しくはピン用穴が設けられ、
前記ピン部材若しくはピン用穴に調芯用のテーパ部が設けられていること、
を特徴とする自昇降式外部養生装置用の固定装置。
【請求項2】
建物側の一部分である柱を囲繞する筐体は、該柱の側方から差し込むように平面視コ字型に形成された筐体の本体部と、該筐体の本体部においてコ字型で開口している一側面を閉じるようにして上・下位置に横架される繋ぎ梁と、前記筐体の本体部における側面から外部に張り出したブラケットの先端部に横架される嵌合用ブラケットとで構成され、
前記上下の繋ぎ梁と前記嵌合用ブラケットとは、前記筐体の本体部に対して着脱自在にされていること、
を特徴とする請求項1に記載の自昇降式外部養生装置用の固定装置。
【請求項3】
筐体の本体部は、筐体の下部にキャスターが設けられて移動自在であるとともに、前記キャスターの近傍には当該キャスターの上下位置を変更させることでキャスターの移動機能の有無を変更するスペーサが設けられていること、
を特徴とする請求項1または2に記載の自昇降式外部養生装置用の固定装置。
【請求項4】
建物側の一部分である柱に囲繞して固定される筐体と、該筐体の一側面において端部が建物の外部に張り出している支持用のブラケットとでなり下部に設けたキャスターで移動自在な固定装置を前記柱に設置する方法であって、
前記柱の側方から差し込むように平面視コ字型に形成された筐体の本体部を前記柱に側方から移動させて差し込み、
その後、該筐体の本体部においてコ字型で開口している一側面を閉じるように当該筐体の本体部の上・下位置に繋ぎ梁を横架し、前記筐体の本体部における側面から外部に張り出した前記支持用のブラケットの先端部間に、着脱自在に嵌合するピン部材若しくはピン用穴が設けられた嵌合用ブラケットを横架すること、
を特徴とする外部養生装置用固定装置の設置方法。
【請求項5】
内フレームと、
該内フレームをスライド自在に内包する外フレームと、
前記内フレームと外フレームとのいずれか一方に設けられ、当該両フレームに係合する昇降手段を駆動させて他方の前記フレームを一方の前記フレームに対して相対的に昇降させる昇降駆動手段と、
前記内フレームと外フレームのそれぞれから使用状態において建物側に向けて突出され、建物側に固定された固定装置の嵌合用ブラケットに係合する腕部とでなる自昇降式外部養生装置であって、
前記腕部には、前記固定装置の嵌合用ブラケットに設けられたピン部材若しくはピン用穴に、着脱自在に嵌合するピン用穴若しくはピン部材が設けられるとともに、当該腕部を前記固定装置の嵌合用ブラケットと前記フレームとの間で当該腕部を出没させる出没手段が設けられていること、
を特徴とする自昇降式外部養生装置。
【請求項6】
腕部には、出没手段によって出没された当該腕部が動かないように抑制する位置固定手段が設けられていること、
を特徴とする請求項5に記載の自昇降式外部養生装置。
【請求項7】
腕部には、建物側に固定された固定装置の嵌合用ブラケットに衝突して昇降作用の妨げになるのを防止するテーパ部が設けられていること、
を特徴とする請求項5または6に記載の自昇降式外部養生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−A】
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【図6−B】
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【図6−C】
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【図6−D】
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【図6−E】
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【図7】
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【図8】
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【図9−A】
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【図9−B】
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【図9−C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13−A】
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【図13−B】
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【図13−C】
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【図14−A】
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【図14−B】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−47459(P2013−47459A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2012−262726(P2012−262726)
【出願日】平成24年11月30日(2012.11.30)
【出願人】(000166432)戸田建設株式会社 (328)
【出願人】(591205536)JFEシビル株式会社 (39)