説明

自然健康茶及びその製造方法

【課題】 自然健康茶及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 自然健康茶はイチョウの葉4〜6wt%、ツルニンジン2〜4wt%、霊芝1〜2wt%、アマドコロ3〜5wt%、大豆もやし根1〜3wt%、キュウリ4〜6wt%、玉ネギ1〜2wt%、キバナオギ2〜4wt%、五味子1〜3wt%、梨4〜6wt%、赤小豆2〜4wt%、柿葉6〜8wt%、柿6〜8wt%、砂糖1〜3wt%及び残量の水からなり、加熱により前記原料の成分を抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自然健康茶及びその製造方法に関するもので、より詳細には色々な自然材料を使用し、人体に有益で、且つ効能のある材料を適切に含む自然健康茶及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の環境公害は各種産業化の過程で発生したり排出したりする無機質または有機質の有害毒素が自然環境と人間を含んだ多様の動物の生存を威嚇し、さらには全体生態系の調和をだんだん破壊する段階に至るようになった。
【0003】
その中でも深刻な部分は、生活ゴミの埋め立てにより発生する浸出水の流出によって地下水が重金属及び有害物質に汚染されることによって、地下水を飲料水として飲用する場合、有害毒素が体内に蓄積して成人病を誘発しながら、人体に致命的な被害を与える実情に達するようになった。
【0004】
また、現代人は脂肪質が多い肉類などの食物を摂取することによって、高血圧、糖尿、肥満などの成人病に苦しんでいる実情にあるが、今までこのような成人病に効能がある飲料を提供することができなかった。
【0005】
したがって、人体の約70%を占める水は身体の活動のために必需的に供給しなければならないので、環境汚染に対して人体に供給する水や各種茶類などといった飲料に対する研究が進行している。
【0006】
最近の飲料開発動向によれば、過去の単純な嗜好性飲料より現代人の健康に対する関心を反映した色々な形態の機能性飲料に対した関心が高まっている。
【0007】
機能性飲料の一形態として自らの嗜好性を有する嗜好性飲料に漢方生薬成分を加味して生薬が持つ薬理作用を通じて機能性を付加または向上させようとする研究が活発に進行している。その結果物として、いくつかの薬理的効能を有する飲料製品が開発されて市販されている。
【0008】
また、現代社会の誤った飲酒文化によって、目を開けては見られない恥ずかしい事件が時と場所を選ばず発生している。最近韓国における統計資料によれば、少数の誤った飲酒運転により年間約1100人程度の貴重な生命が失われ、約5500人程度がけがをする事故が発生する。これは国家的にも大きな経済的な損失を招く結果になると把握している。
【0009】
すなわち、このような過度な飲酒は本人の精神的、物質的被害は勿論、他人にも被害を与えたり、間接殺人行為として互いに被害を与える恐ろしい犯罪行為に該当する。
【0010】
したがって、このような飲酒の被害を最小化するために二日酔いの解消、疲労回復及び血液循環に効果的な自然健康茶のニーズが増加している。
【0011】
一方、漢方生薬を主成分とする漢方茶としては、人蔘茶、クコ茶、ウコギ茶、ハブ茶などの色々な種類が知られており、その種類は増加し続ける趨勢である。
【0012】
しかし、このような従来の漢方茶はほとんど単一成分の生薬を主成分としているものである。漢方茶は茶の主成分である生薬が持っているものと知らされた自らの薬理作用及びそれに対する期待感などにより一部の需要者が飲用しているが、嗜好性面でコーヒーや緑茶などに比べて大衆的でなく、確実な薬理作用を期待して飲用する需要者はそれほど多くない実情である。
【0013】
また、このような漢方茶の場合には苦味が強い特性があって嗜好性が微小であり、高価であるので、一般的な飲料や茶類のように随時飲用や服用することが難しい問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
前述したような従来の問題点を解消するためになされた本発明は、色々な自然材料を使用して、飲酒前後に二日酔いの解消、疲労回復、血液循環などの効能を発揮でき、自然材料の使用により健康茶を安価で製造でき、各材料を効能別に袋に入れて加熱するので、各材料の効能を適切に抽出できる自然健康茶及びその製造方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述したような目的を達成するために、本発明の自然健康茶は、イチョウの葉4〜6wt%、ツルニンジン2〜4wt%、霊芝1〜2wt%、アマドコロ3〜5wt%、大豆もやし根1〜3wt%、キュウリ4〜6wt%、玉ネギ1〜2wt%、キバナオギ2〜4wt%、五味子1〜3wt%、梨4〜6wt%、赤小豆2〜4wt%、柿葉6〜8wt%、柿6〜8wt%、砂糖1〜3wt%及び残量の水からなり、加熱により前記原料の成分を抽出することを特徴とする。
【0016】
本発明の他の態様に係る自然健康茶の製造方法は、イチョウの葉、ツルニンジン、霊芝、アマドコロ、大豆もやし根、キュウリ、玉ネギ、キバナオギ、五味子、梨、赤小豆、柿葉、柿を含有する少なくとも一つの袋を水に入れる段階;この混合物を100〜150℃で24〜36時間加熱して原料の成分を抽出する段階;及び抽出した原料の成分を含有する混合物に砂糖を添加する段階;を含むことを特徴とする。
【0017】
ここで、前記イチョウの葉、ツルニンジン及び霊芝は第1の袋に入れ、前記アマドコロ、大豆もやし根、キュウリ及び玉ネギは第2の袋に入れ、前記キバナオギ、五味子及び梨は第3の袋に入れ、前記赤小豆、柿葉及び柿は第4の袋に入れ、前記第1乃至4の袋に入れた原料は加熱抽出段階において水中で処理することが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明は色々な自然材料を使用する健康茶であるので、飲酒前後に二日酔いの解消、疲労回復、血液循環などの効能を発揮できる効果を提供する。
【0019】
また、自然材料を使用するので、健康茶を安価で製造できる効果がある。
【0020】
さらに、各材料の効能別に袋に入れて加熱するので、材料の有効性分を適切に抽出できる効果を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施形態に係る健康茶の製造方法により健康茶を製造する装置の構成を示す断面図であり、図2は本発明の一実施形態に係る自然健康茶の製造方法を示すフローチャートである。図1及び図2に示すように、本実施形態の自然健康茶は材料としてイチョウの葉、ツルニンジン、霊芝、アマドコロ、大豆もやし根、キュウリ、玉ネギ、キバナオギ、五味子、梨、赤小豆、柿葉、柿、砂糖及び水からなり、この混合物を加熱して原料の成分を抽出することによって得られるようになる。
【0023】
イチョウの葉は主に緑の葉の新鮮なものを採取して使用し、動脈硬化症と心臓病などの血液循環に優れた効果があり、赤痢、腹痛、下痢などの消化器疾患にも効果がある。特にイチョウの葉から抽出した成分は心臓と血栓に良いと知られており、薬茶としても使用する。
【0024】
健康茶用イチョウの葉は、まず青いイチョウの葉を清潔に洗浄した後、日陰で乾燥させ、薄く切って準備する。イチョウの葉は重量比で4wt%より小さいと血液循環の効果が微小であり、6wt%より大きいと多量摂取による毒性中毒の汚染があるので、4〜6wt%のイチョウの葉を使用することが好ましい。
【0025】
ツルニンジンは、蛋白質、脂肪、炭水化物などの成分をまんべんなく含んでおり、特に炭水化物のカリウムやカルシウム、及びビタミンBの成分を多く含んでいる。したがって、ツルニンジンは内臓を暖めて力を補充し、肝臓に有益であり、胃腸を丈夫にして消化機能を促進する効果を持った強壮食品として使用され、肺臓と腎臓の機能も助ける効果がある。
【0026】
ツルニンジンは秋から早春に新芽が出る前までに採取して幹と小根を整えて洗浄し、日なたで乾燥して5cm大きさに切って準備する。
【0027】
ツルニンジンは重量比で2wt%より小さいと強壮食品の効果が微小であり、4wt%より大きいと苦味が強くなるので、2〜4wt%のツルニンジンを使用することが好ましい。
【0028】
霊芝は、夏に闊葉樹の根から発生して地上にも出るもので、かさと幹の表面にうるし漆を塗ったような光沢を有する1年生茸である。また霊芝はエルゴステロール、有機酸、多糖類、マンニトール、メタ燐酸、アミノ酸、安息香酸などの成分からなっている。
【0029】
霊芝は、人体に精気を与え、骨と肌を強くし、血液循環を円滑にして精神をすっきりさせる。また肝臓、高血圧、糖尿、肥満などに効果があり、関節や神経衰弱、不眠症、呼吸困難、眼疾などにも有効である。特に痔疾と胃腸病に優れた効果がある。
【0030】
健康茶用霊芝は、清潔に洗浄した後、直径2〜3cmの大きさに細かく切断して準備する。霊芝は重量比で1wt%より小さいと霊芝の効能が微小であり、2wt%より大きいと過剰服用にて人体に副作用が発生する恐れがあるため、1〜2wt%の霊芝を使用することが好ましい。
【0031】
アマドコロは、血をきれいにして内臓を楽にし、長期間服用すると身体が軽くなり、顔色と血色が良くなる。また、老朽の精力増進と補強に特有の効果がある。またアマドコロは、滋養、強壮成分を含有して老化を抑制し、ダイエット後気力が衰えた人や、常に空腹感がある人に優れた効果がある。
【0032】
健康茶用アマドコロは、早春や晩秋にアマドコロの根幹を採取して清潔に洗って日陰でよく乾燥し、細かく切った後、釜で黄色に変わる時まで弱い火で煎って準備する。
【0033】
アマドコロは重量比で3wt%より小さいとアマドコロの効能が微小であり、5wt%より大きいと胃腸に負担を与えてむしろ身体によくない恐れがあるため、3〜5wt%のアマドコロを使用することが好ましい。
【0034】
大豆もやし根は、その中に多量含まれていているアスパラギンが肝でアルコールを分解する酵素の生成を助ける。したがって、二日酔いの解消に優れた効果を現す。
【0035】
大豆もやし根は重量比で1wt%より小さいと大豆もやし根の効能が微小であり、3wt%より大きいと腎臓機能が良くない人に負担を与える恐れがあるため、1〜3wt%の大豆もやし根を使用することが好ましい。
【0036】
キュウリはむくみを緩和し、二日酔い、悪酔いを解消することに優れた効果がある。また、心臓性のむくみ、腎臓性のむくみ、または代謝不振による症状にも効果がある。特に、キュウリ茶は過飲後、腹痛や嘔吐、頭痛が激しい時にも効果がある。
【0037】
健康茶用キュウリは、きれいに洗って皮をはがした後、適当に切って日陰でからからに乾燥して準備する。キュウリは重量比で4wt%より小さいとキュウリの効能が微小であり、6wt%より大きいと胃腸が冷たくて弱い人に負担を与える恐れがあるため、4〜6wt%のキュウリを使用することが好ましい。
【0038】
玉ネギはユリ科に属する二年生の植物根で、カルシウム、鉄分、ビタミンB2、ビタミンC、カロチン、レモン酸、リンゴ酸などを含んでおり、ニンニクのように血液循環を助けて血液凝固を防止し、血栓を抑制する効能があり、消化機能の改善、高血圧及び動脈硬化の治療にも効能がある。
【0039】
玉ネギは皮をはがした後、きれいに洗って適当な大きさに切り、日陰で乾燥して準備する。玉ネギは重量比で1wt%より小さいと血液循環の調節が微小であり、2wt%より大きいと香が強くなるため、1〜2wt%の玉ネギを使用することが好ましい。
【0040】
キバナオギは人体から汗がたくさん出る多汗症の場合に、衰えた気力の補充や疲労回復などのように元気の補充に優れた効果がある。健康茶用キバナオギは秋に採取して頭部と小根を除去して陽光で乾燥して準備する。
【0041】
キバナオギは重量比で2wt%より小さいとキバナオギの効能が微小であり、4wt%より大きいと腎臓機能が良くない人に負担を与える恐れがあるため、2〜4wt%のキバナオギを使用することが好ましい。
【0042】
五味子は甘味、酸味、苦味、塩味、辛味の5種の味を含み、その中でも酸味が強い。特に、五味子にはシザンドリン(schizandrin)、ゴミシン(gomisin)、シトラール(citral)、リンゴ酸、クエン酸などの成分を含んでいて心臓を強化し、血圧を下げ、免疫力を高めて強壮剤として使用される。また、気管支を保護する機能があって、肺の機能を強化し、せきどめ、去痰作用があって、せきやのどの渇きなどを治療するのに効能がある。
【0043】
健康茶用五味子は五味子木の実を乾燥させて準備する。五味子は重量比で1wt%より小さいと気管支保護機能が微小であり、3wt%より大きいと過度な発汗により人体に負担を与える恐れがあるため、1〜3wt%の五味子を使用することが好ましい。
【0044】
梨は梨の木の実で、気管支保護及び気管支疾患に効果があり、風邪、せき、喘息などに良く、排便と利尿作用を助ける効果がある。たんとせきをなくして、喉がかれた時や腹が冷たく痛い時、症状を緩和し、でき物を治療するのにも効果がある。その他に解毒作用があって二日酔いをなくす効果もある。
【0045】
梨は重量比で4wt%より小さいと気管支保護機能が微小であり、6wt%より大きいと過度な発汗により人体に負担を与える恐れがあるため、4〜6wt%の梨を使用することが好ましい。
【0046】
赤小豆は体内の老廃物、むくみを除去する効果があって、二日酔い解消にも優れた効果がある。
【0047】
赤小豆は重量比で2wt%より小さいと二日酔いの解消機能が微小であり、4wt%より大きいと胃腸が弱い人に負担を与える恐れがあるため、2〜4wt%の赤小豆を使用することが好ましい。
【0048】
柿葉はビタミンCが豊富で二日酔い解消に効果があり、特に柿葉のビタミンCは加熱しても殆ど破壊しないため、ビタミン摂取に良い効果がある。また柿葉はその他カルシウム、タンニン成分などがあって利尿作用があり、血圧と動脈硬化及び免疫力強化に効果がある。
【0049】
柿葉は5〜6月頃幼い葉を採取することが好ましく、きれいに洗った後2〜3日程度陰で乾燥した後、葉を細かく切って準備する。また、よく乾燥した柿葉を蒸した後、風通しのよい日陰でさらに乾燥した後、湿気のない所に保管しても良い。
【0050】
柿葉を採取して乾燥した後煎じて飲むと、「タンニン」が胃腸膜を収縮させて胃腸を保護し、二日酔い解消に効能を示す。
【0051】
柿葉は重量比で6wt%より小さいと柿葉の効能が微小であり、8wt%より大きいと弱酸性が増大して胃腸が弱い人に負担を与える恐れがあるため、6〜8wt%の柿葉を使用することが好ましい。
【0052】
柿は二日酔い解消に効果があり、特に柿には体に吸収されたアルコールの酸化分解を手助けする成分の果糖とビタミンCが主成分で構成されているので、二日酔い予防と治療に良い効果を示す。
【0053】
また、柿はタンニン酸を含んでいて、胃潰瘍や下痢などの消化器疾患にも良い効果を示す。このタンニン酸は止血作用があって脳溢血症状がある人に良く、毛細血管強化作用もあって高血圧など循環器系疾患の予防及び治療にも非常に有効である。
【0054】
柿は重量比で6wt%より小さいと柿の効能が微小であり、8wt%より大きいと胃腸が弱い人に負担を与える恐れがあるため、6〜8wt%の柿を使用することが好ましい。
【0055】
砂糖は自然健康茶の甘みを調節するために添加する。砂糖は重量比で1wt%より小さいと甘みの調節が微小であり、3wt%より大きいと成人病や歯科疾患の危険があるため、1〜3wt%の砂糖を使用することが好ましい。
【0056】
水は人体の70%以上を構成する必須成分で、人体は毎日所定量の水分を吸収しなければならない。人体の生命現象は色々な物質が水に溶けた水溶液によって生じる化学変化が複雑にからまったものであるということができる。
【0057】
自然健康茶用の水は、1級ミネラルウォーター、地下水など澄んで清潔な水を使用することが好ましい。
【0058】
図1に示すように、本実施例の自然健康茶は、まず原料を準備し、材料をそれぞれ第1の袋10、第2の袋20、第3の袋30及び第4の袋40に配合して入れる。
【0059】
各袋を水52を満たした釜50に入れて、蓋51を覆って加圧した状態で、100〜150℃で24〜36時間加熱して、原料の成分を抽出する。加熱後所定量の砂糖を添加して自然健康茶の味を調節する。
【0060】
イチョウの葉11、ツルニンジン12及び霊芝13は第1の袋10に入れ、アマドコロ21、大豆もやし根22、キュウリ23及び玉ネギ24は第2の袋20に入れ、キバナオギ31、五味子32及び梨33は第3の袋30に入れ、赤小豆41、柿葉42及び柿43は第4の袋40に入れることが、加熱抽出時、各材料の効能の変形を防止するので好ましい。
【0061】
袋は、各材料の成分が水によく滲み出るように麻布袋のような天然材料の袋を使用することが好ましい。麻布袋は各材料の離脱を防止して水52の流入及び流出が容易であり、各材料成分の変形を防止する。
【0062】
特に、釜50の加熱温度は、100℃より低いと各材料の成分がよく滲み出ず、150℃より高いと各材料の効能が変形する恐れがあるため、100〜150℃の範囲で行うことが好ましい。
【0063】
また、釜50の加熱時間は、24時間より短いと各材料の成分がよく滲み出ず、36時間より長いと各材料が変形したり味が変わるようになるため、24〜36時間の範囲で行うことが好ましい。
【0064】
次に、図2を参照して本発明の実施形態に係る自然健康茶の製造方法について詳細に説明する。
【0065】
まず、イチョウの葉5wt%、ツルニンジン3wt%、霊芝1wt%、アマドコロ4wt%、大豆もやし根2wt%、キュウリ5wt%、玉ネギ1wt%、キバナオギ3wt%、五味子2wt%、梨5wt%、赤小豆3wt%、柿葉7wt%及び柿7wt%を準備する(S10)。
【0066】
それぞれの材料を清潔な水で洗浄し(S20)、日なたまたは日陰で乾燥させる(S30)。乾燥した材料をそれぞれの袋に配合して入れる(S40)。材料が配合されたそれぞれの袋を釜に入れて所定量の水を添加して蓋をし、100〜150℃で24〜36時間加熱抽出する(S50)。
【0067】
各材料が加熱抽出した水に砂糖2wt%を添加して自然健康茶の味を調節する(S60)。自然健康茶の成分を検査する(S70)。検査で合格した自然健康茶を殺菌処理した衛生容器にそれぞれ注入し、衛生真空包装機でそれぞれの衛生容器を包装して出荷する(S80)。
【実施例1】
【0068】
(製剤)
前述したような製造方法で製造した自然健康茶の成分及び品質規格を実験した結果は、次の通りである。
(1)色合い:低い黄褐色。
(2)味:若干甘くて喉ごしが良い。
(3)タール色素:未検出
(4)重金属:3ppm以下
(5)保存期間:2年以上製剤の安全性を保障する。
【実施例2】
【0069】
(臨床)
前記のような製造方法で製造した自然健康茶を飲酒前後に服用して効果を実験した結果は、次の通りである。
(1)飲酒後の服用
本発明の自然健康茶を表1のように満25〜45才の年齢分布を持った成人男子150人を対象にして普段本人が飲む酒量と同一量、例えば1人当り2〜3瓶を飲むようにした。その後10分経過して、意識が薄くなり、体をまっすぐ保つことができない程度にふらつき、精神が朦朧とする程の嘔吐直前の状態で、1人当り本発明の自然健康茶を約140mlずつ飲むようにした。その後自然健康茶の効果を実験した結果を表2に示した。
【0070】
【表1】

但し、効果が非常に優れた場合は、自然健康茶を服用した後10分が過ぎて、まず嘔吐症状が止まり、意識が順次回復して精神がすっきりした状態であると判定する。
【0071】
効果がある場合は、自然健康茶を服用した後、精神が徐々に澄んでふらつきが解消された状態であると判定する。
【0072】
効果があまりない場合は、自然健康茶を服用した後にも飲酒症状が全く回復しない状態であると判定する。
【0073】
(2)飲酒前の服用
前記表1のような年齢分布を持った成人男子150人を対象にして飲酒10分前に本発明の自然健康茶を約140mlずつ服用させて酒を飲んだ後、自然健康茶の効果に対して実験した結果は、表3に示す。
【0074】
【表2】

実験結果として、大部分の実験者が酔いが微弱したり、普段の酒量より多く飲むことができる程度で、飲酒後の二日酔い解消に本発明の自然健康茶が効果があることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
したがって、本発明の自然健康茶は大豆もやし根、キュウリ、赤い小豆、柿葉、柿などを適量含有して、飲酒後二日酔い解消に効果があることが分かり、イチョウの葉、霊芝、玉ネギなどを適量含有して飲酒前後の血液循環に効果があり、ツルニンジン、アマドコロ、キバナオギ、梨、五味子などを適量含有して飲酒前後の疲労回復にも効果があることが分かる。
【0076】
一方、本明細書内で本発明をいくつかの好ましい実施形態によって記述したが、当業者ならば、添付の特許請求範囲に開示した本発明の範疇及び思想から外れずに、多くの変形及び修正がなされ得ることがわかるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の一実施形態に係る健康茶の製造方法により健康茶を製造する装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る健康茶の製造方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
10 第1の袋
11 イチョウの葉
12 ツルニンジン
13 霊芝
20 第2の袋
21 アマドコロ
22 大豆もやし根
23 キュウリ
24 玉ネギ
30 第3の袋
31 キバナオギ
32 五味子
33 梨
40 第4の袋
41 赤小豆
42 柿葉
43 柿
50 釜
51 蓋
52 水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自然健康茶であって、
イチョウの葉4〜6wt%、ツルニンジン2〜4wt%、霊芝1〜2wt%、アマドコロ3〜5wt%、大豆もやし根1〜3wt%、キュウリ4〜6wt%、玉ネギ1〜2wt%、キバナオギ2〜4wt%、五味子1〜3wt%、梨4〜6wt%、赤小豆2〜4wt%、柿葉6〜8wt%、柿6〜8wt%、砂糖1〜3wt%及び残量の水からなり、加熱により前記原料の成分を抽出することを特徴とする自然健康茶。
【請求項2】
自然健康茶の製造方法であって、
イチョウの葉、ツルニンジン、霊芝、アマドコロ、大豆もやし根、キュウリ、玉ネギ、キバナオギ、五味子、梨、赤小豆、柿葉、柿を含有する少なくとも一つの袋を水に入れる段階;
この混合物を100〜150℃で24〜36時間加熱して原料の成分を抽出する段階;及び
抽出した原料の成分を含有する混合物に砂糖を添加する段階;を含むことを特徴とする自然健康茶の製造方法。
【請求項3】
前記イチョウの葉、ツルニンジン及び霊芝は第1の袋に入れ、前記アマドコロ、大豆もやし根、キュウリ及び玉ネギは第2の袋に入れ、前記キバナオギ、五味子及び梨は第3の袋に入れ、前記赤小豆、柿葉及び柿は第4の袋に入れ、前記第1乃至4の袋に入れた原料は加熱抽出段階において水中で処理する特徴とする請求項2に記載の自然健康茶の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−295452(P2008−295452A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−138524(P2008−138524)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(508157967)
【Fターム(参考)】