説明

自走式背部マッサージ機構

【課題】自走式背部マッサージ機構を提供する。
【解決手段】背凭れフレームとマッサージ本体から構成され、背凭れフレームの両側辺にそれぞれ湾曲した湾曲レールが延び、二つの湾曲レールの外側辺の上下端にそれぞれ結合端が設けられ、結合端は湾曲レールに平行する端面に結合孔が貫設され、その上下端の結合孔に湾曲した押さえシートが螺着され、マッサージ本体は中央に駆動部材が設けられ、駆動部材の側辺に駆動端と受動端があり、その被動端と受動端の側辺に被動棒と受動棒が貫設され、被動棒の両側辺に偏心にマッサージ部品が設けられ、また、被動棒と受動棒の両側辺において適当な位置、駆動輪と案内輪が嵌設され、マッサージ本体は両側にある駆動輪で背凭れフレームの湾曲レール上で変位作動し、また、押さえシートにより、マッサージ本体が背凭れフレームへ向って押さえられ、駆動輪がより緊密に湾曲レールに密着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自走式背部マッサージ機構に関し、特に、両側にある駆動輪が、背凭れフレームの湾曲レール上で、変位作動し、押さえシートで、マッサージ本体が、背凭れフレームに抵当されることにより、マッサージ本体が、駆動輪により、安定的且つ確実に湾曲レール上で変位作動するものに関する。
【背景技術】
【0002】
図7のように、背部マッサージ構造の背凭れ枠体30は、人体の背部曲面に沿って湾曲されたシュー31であり、背凭れ枠体30の一側に、駆動ネジ杆32が設けられ、上記駆動ネジ杆32は、駆動モータ33により回転され、マッサージ本体40の両側辺の上下端に、それぞれ、摺動輪41が設けられ、また、後端部に、ネジ杆座42が伸び、上記ネジ杆座42の上下端面に、長尺貫通孔421が形成され、また、ネジ杆座42の内部に、収納空間422が形成されて、摺動部材43が設置され、上記摺動部材43の中央に、スクリュー付きの貫通孔431が貫設される。
【0003】
本発明によれば、マッサージ本体40の摺動輪41は、背凭れ枠体30のシュー31上に設置され、また、後端に設置されたネジ杆座42が、駆動ネジ杆32上に嵌設され、ネジ杆座42の内部にある摺動部材43が、貫通孔431により、駆動ネジ杆32に螺着され、駆動モータ33が駆動されると、駆動ネジ杆32が連動されて回転され、この時、マッサージ本体40が、ネジ杆座42の内部にある摺動部材43により、シュー31上で変位作動され、また、マッサージ本体40が、比較的に大きい曲線で移動する時、上記摺動部材43が、シュー31の変化に従って、収納空間422内で、転動しながら摺動し、また、ネジ杆座42が、長尺貫通孔421により、駆動ネジ杆32上で、動揺作動して、マッサージ本体40が、シュー31上で変位でき、また、マッサージ本体40のマッサージ作動により、マッサージ本体40が、上下へ変位しながらマッサージ作動の効果が得られる。
【0004】
上記従来の構造は、次の欠点があり、
1、従来の背部マッサージの構造は、そのマッサージ本体40の摺動部材43の貫通孔431が、駆動ネジ杆32に噛み合って、駆動ネジ杆32が駆動されると、螺旋作動を行い、それにより、マッサージ本体40が、連動されて変位し、また、背凭れ枠体30は、湾曲したシュー31を有するため、マッサージ本体40が、曲線のシュー31上で作動する時、摺動部材43が、収納空間422内で、転動しながら摺動し、そのため、作動ノイズが発生しやすくて、また、人体の重量が、マッサージ機構に負荷されると、マッサージ本体40が、頻繁に往復変位する場合、負荷の増大により、消費電力も急速に増大し、経済的ではない構造であり、また、駆動ネジ杆32と摺動部材43の歯が、磨耗しやすいため、マッサージ本体40の変位が、スムーズにならなく、マッサージ構造が故障になる恐れがある。
2、マッサージ本体40の変位とマッサージの作動は、それぞれ、異なる駆動部材を利用するため、上記マッサージ機構において、消費電力が比較的に大きくなり、そのため、経済的とはいえない。
【0005】
本発明者は、上記欠点を解消するため、慎重に研究し、また、学理を活用して、有効に上記欠点を解消でき、設計が合理である本発明を提案する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、そのマッサージ本体が、両側にある駆動輪で、背凭れフレームの湾曲レール上にて摺動し、また、押さえシートで、マッサージ本体が、背凭れフレーム上に抵当され、駆動輪が、より緊密に湾曲レール上に接触し、そして、マッサージ本体が、背凭れフレームの湾曲レールと押さえシートとの間に制限され、上記マッサージ本体が、安定的且つ確実に湾曲レール上で変位作動でき、また、作動時の機械騒音を低減でき、そして、使用状態下で、作動による磨耗が低減され、効率的にマッサージ効果が得られる自走式背部マッサージ機構を提供する。
【0007】
本発明の他の目的は、その変位やマッサージ状態が、同一駆動部材により、同期作動の効果が得られ、これにより、マッサージの効果が低下されることなく、消費電力を低減でき、より効率的なマッサージ効果が得られる自走式背部マッサージ機構を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本發明は、自走式背部マッサージ機構を提供し、背凭れフレームとマッサージ本体が備えられ、背凭れフレームの両側辺に、それぞれ、湾曲した湾曲レールが延び、上記湾曲レールの外側辺の上下両端に、それぞれ、結合端が設けられ、上記結合端は、湾曲レールに平行する端面に、結合孔が貫設され、その両側辺の上下端にある結合孔に、湾曲した押さえシートが螺着され、また、結合端の一側辺の上下端に、それぞれ、センサーが設けられ、マッサージ本体の中央に、駆動部材が設けられ、上記駆動部材の一側辺の上下両端に、それぞれ、被動端と受動端が形成され、また、被動端と受動端の内部から両側辺へ貫通するように、被動棒と受動棒が設けられ、被動棒の両側辺に、偏心に、マッサージ部品が嵌設され、また、被動棒と受動棒の両側辺において、適当な位置に、駆動輪と案内輪が嵌設され、上記マッサージ本体は、被動棒と受動棒端上の駆動輪により、背凭れフレームの両側にある湾曲レール上に設置され、その湾曲レールの両側辺の結合端に、それぞれ、押さえシートが螺着され、上記押さえシートは、各駆動輪の外側端にある案内輪に抵当し、駆動輪が、安定的に湾曲レールの変位空間内に位置付けられ、マッサージ本体が、湾曲レールと押さえシートとの間に制限され、駆動部材が駆動されて被動棒と受動棒が作動すると、駆動輪の上下変位が、湾曲レールの変位空間内に制限され、上記構造により、自走式背部マッサージ機構が構成される。
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の特徴や技術内容について、詳しく説明するが、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本発明は、それによって制限されることが無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1と2を参照しながら、本発明は、背凭れフレーム10とマッサージ本体20から構成され、背凭れフレーム10は、湾曲した枠体で、その両側辺に、それぞれ、湾曲した湾曲レール11が伸び、上記湾曲レール11が低下した位置により、ざらざらの変位空間12が形成され、また、二つの湾曲レール11の外側辺の上下端に、それぞれ、結合端13が設けられ、上記結合端13は、湾曲レール11に平行する端面に、結合孔131が設けられ、その両側辺の上下端の結合孔131に、湾曲した押さえシート14が螺着され、上記押さえシート14は、湾曲レール11に平行しながら一致するように湾曲された棒体であり、また、結合端13の一側辺の上下両端に、それぞれ、センサー15が設けられ、マッサージ本体20の中央に、駆動部材21が設けられ、上記駆動部材21の一側辺の上下両端に、それぞれ、被動端22と受動端23が形成され、また、被動端22と受動端23の側辺に貫通するように、被動棒221と受動棒231が設けられ、その被動棒221の両側辺に、偏心に、マッサージ部品24が嵌設され(図3のように)、また、被動棒221と受動棒231の両側辺において、適当な位置に、駆動輪25と案内輪251が嵌設され、また、被動棒221の両側端に、更に、D型の嵌設端222が形成され、また、被動棒221の駆動輪25と案内輪251に嵌設されるD型の嵌設孔252が形成される(図4のように)。
【0011】
図2を参照しながら、本発明によれば、マッサージ本体20は、被動棒221と受動棒231端上の駆動輪25により、背凭れフレーム10の両側にある湾曲レール11上に設置され、その湾曲レール11の両側辺の結合端13に、押さえシート14が螺着され、上記押さえシート14が、各駆動輪25の外側端の案内輪251上に抵当することにより、駆動輪25が、より緊密に湾曲レール11に密着し、これにより、マッサージ本体20が、湾曲レール11と押さえシート14との間に制限され、上記構造により、自走式背部マッサージ機構が構成される。
【0012】
図3乃至6のように、本発明によれば、マッサージ本体20の両側端に伸びる被動棒221と受動棒231は、駆動部材21によって作動され、駆動部材21が駆動されると、被動棒221と受動棒231が作動され、被動棒221の両側に設置されたマッサージ部品24が、左右動揺するように、揉みマッサージ状態になり、また、被動棒221と受動棒231端上に螺着設置された駆動輪25と案内輪251が、回転され、その案内輪251が、押さえシート14により抵当され、駆動輪25が緊密に湾曲レール11に密着し、駆動部材21の作動により、駆動輪25の上下変位が、湾曲レール11の変位空間12内に制限され、また、上記結合端13の側辺の上下端に、それぞれ、センサー15が設けられ、マッサージ本体が、駆動輪25により、背凭れフレーム10の最上端や最底端に到達すると、そのマッサージ本体20の両側に設置された案内輪251が、結合端13のセンサー15に接触して、駆動部材21が逆回転に作動させる信号が送信され、これにより、マッサージ本体20が、背凭れフレーム10の湾曲レール11上で往復的に作動でき、また、マッサージ部品24が動揺作動を行って揉みマッサージの効果が得られる。
【0013】
以上のように、本発明によれば、次の利点が得られ、
1、本発明に係る自走式背部マッサージ機構は、マッサージ本体20が、両側にある駆動輪25を利用して、背凭れフレーム10の湾曲レール11上を摺動し、また、押さえシート14により、マッサージ本体20が、押さえられ背凭れフレーム10に抵当することにより、マッサージ本体20が、背凭れフレーム10の湾曲レール11と押さえシート14との間に制限され、また、駆動輪25が、より緊密に湾曲レール11上に貼り付き、これにより、上記マッサージ本体20が、安定的且つ確実に湾曲レール11上で変位作動でき、また、作動時の機械騒音を低減でき、作動磨耗を低下でき、より効率的なマッサージ効果が得られ、2、本発明によれば、変位とマッサージ状態が、同一駆動部材を利用するため、同期作動の効果が得られ、これにより、マッサージの効果が低下されることなく、消費電力を低減でき、より効率的なマッサージ効果が得られる。
【0014】
そのため、本発明は、より進歩的かつより実用的で、法に従って特許請求を出願する。
【0015】
以上は、ただ、本発明のより良い実施例であり、本発明は、それによって制限されることが無く、本発明に係わる特許請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本発明の特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の組み立て立体図
【図2】本発明の分解立体図
【図3】本発明のマッサージ本体の断面と作動概念図
【図4】本発明のマッサージ本体の分解立体図
【図5】本発明の断面図
【図6】本発明の作動概念図
【図7】従来の概念図
【符号の説明】
【0017】
本発明
10 背凭れフレーム
11 湾曲レール
12 変位空間
13 結合端
131 結合孔
14 押さえシート
15 センサー
20 マッサージ本体
21 駆動部材
22 被動端
221 被動棒
222 嵌設端
23 受動端
231 受動棒
24 マッサージ部品
25 駆動輪
251 案内輪
252 嵌設孔
従来
30 背凭れ枠体
31 シュー
32 駆動ネジ杆
33 駆動モータ
40 マッサージ本体
41 摺動輪
42 ネジ杆座
421 長尺貫通孔
422 収納空間
43 摺動部材
44 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背凭れフレームとマッサージ本体から構成され、
背凭れフレームの両側辺にそれぞれ湾曲した湾曲レールが延び、二つの湾曲レールの外側辺の上下端にそれぞれ結合端が設けられ、上記結合端は湾曲レールに平行する端面に結合孔が貫設され、その上下端の結合孔に湾曲した押さえシートが螺着され、
マッサージ本体は中央に駆動部材が設けられ、上記駆動部材の側辺に駆動端と受動端があり、その被動端と受動端の側辺に被動棒と受動棒が貫設され、被動棒の両側辺に偏心にマッサージ部品が設けられ、また、被動棒と受動棒の両側辺において、適当な位置に駆動輪と案内輪が嵌設され、
上記マッサージ本体は被動棒と受動棒にある駆動輪により背凭れフレームの両側にある湾曲レール上に設置され、その湾曲レールの両側辺にある結合端にそれぞれ押さえシートが螺着され、上記押さえシートは各駆動輪の外側端にある案内輪に抵当して、駆動輪が安定的に湾曲レールの変位空間内に位置付けられ、これにより、マッサージ本体が湾曲レールと押さえシートとの間に制限され、駆動部材が駆動されて、被動棒と受動棒が作動する時、駆動輪の上下変位が湾曲レールの変位空間内に制限される、
ことを特徴とする自走式背部マッサージ機構。
【請求項2】
背凭れフレームは、湾曲した枠体であることを特徴とする請求項1に記載の自走式背部マッサージ機構。
【請求項3】
湾曲レールが低下した位置により、ざらざらの変位空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自走式背部マッサージ機構。
【請求項4】
押さえシートは、湾曲レールに平行しながら一致するように湾曲された棒体であることを特徴とする請求項1に記載の自走式背部マッサージ機構。
【請求項5】
結合端の側辺の上下両端に、それぞれ、センサーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の自走式背部マッサージ機構。
【請求項6】
駆動輪と案内輪は、平行するように、被動棒と受動棒上に設置されることを特徴とする請求項1に記載の自走式背部マッサージ機構。
【請求項7】
被動棒の両側端に、更に、D型の嵌設端が形成され、また、被動棒に嵌設される駆動輪と案内輪に、D型の嵌設孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自走式背部マッサージ機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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