説明

臭気防止装置

【課題】必要時にのみ臭気防止装置を駆動させることができると共に、臭気を効果的に遮ることにより、取扱者による作業時における臭気の影響を極力少なくし、快適に作業ができるようにすること。
【解決手段】臭気防止装置20は、床面21に設置される汚水測定スタンド23と、この床面21下に設けられる水槽22のケーブル導入口22aから床面下に設けられる水槽22側へ落とし込まれる信号ケーブル24と、ケーブル導入口22aを外側から塞ぐように設けられる臭気封止装置25とを具備し、臭気封止装置25は、臭気防止装置本体29と、この臭気防止装置本体29の上方に開閉自在に設けた臭気封止蓋31と、防臭気防止装置本体29内に設置され、ケーブル導入口22a方向へ送風可能に設けられる送風ファン装置32と、臭気封止蓋31の開閉動作に連動して送風ファン装置32を駆動するファンスイッチ35とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、下水道設備等の汚泥を扱う設備に付属して設けられる臭気防止装置に係るもので、特に建屋内において汚泥を管理する汚泥取扱設備に使用するに適する臭気防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の臭気防止装置として、下水処理施設の貯水槽内の異臭を脱臭するために、貯水槽内の異臭気を貯水槽外へ排出させて常時貯水槽内の臭気環境を改善したものがある。
【0003】
このような臭気防止装置として、特開2000−27282号公報(特許文献1参照)に開示されたものがある。特許文献1には、図5に示すように臭気防止装置1が開示されている。
【0004】
臭気防止装置1は、汚水aを流入させて貯留するように設けられた水槽2と、この水槽2内の貯水の貯水量を監視する監視制御盤3と、水槽2と監視制御盤3との間にあって、水槽2内の異臭を排気できるように接続される排気管4a,4bとから構成されている。
【0005】
水槽2には汚水aの流入管5が備えられ、汚水aが一時的に貯留されている。水槽2内には、低部に水位計6が信号ケーブル7を介して配置されている。
【0006】
この水位計6は、信号ケーブル7aが排気管4aに、また、電源ケーブル7bが排気管4b内に挿通されて監視制御盤3側に接続されている。また、水槽2内には、水中ポンプ8が配置され、汚水aの排出時等必要に応じて外部へ排出できるように圧送管9が設けられている。
【0007】
監視制御盤3には、排気管4a,4bを介して水槽2内の汚水臭を外部へ排気することができるように、臭気排出装置10が設けられている。この臭気排出装置10は、排気室11と、この排気室11を経由して水槽2内の汚水aによる臭気を通過させる脱臭フィルター12と、この脱臭フィルター12を通して強制的に排気させることができる排気ファン13が設けられている。
【0008】
符号14は、水槽2内の点検等を行なうために設けられた蓋体である。この蓋体14を開いて、水槽2内の点検等の取扱いをする場合には、その取扱者による水槽2内の作業を行なっても、異臭による強い影響を受けることが少ない。
【0009】
このように、従来の臭気防止装置1によれば、水槽2内の汚水aにより発生する異臭を監視制御盤3側から外部へ排出することができるように構成されているので、水槽2内の蓋体13を開いて、作業を行う取扱者にとって汚水aからの臭気の影響が少なくなり、作業環境を改善することができるものである。
【特許文献1】特開2000−27282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の臭気防止装置1によれば、水槽2内の臭気を常時除去するように臭気排出装置10が設けられたものであるが、この臭気排出装置10は、常時水槽2内の臭気を排気するために設けられたものであるため、この臭気排出装置10を常時運転するための排気ファン13等の設備の設置が必要となる。
【0011】
また、臭気排出装置10は、排気ファン13を常時運転することになり、その消費電力も相当にかかるという欠点があった。
【0012】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、特別の設備を必要とせず、また、排気ファン等の駆動設備の常時運転することなく、安価な設備費と運転費用で、更には効果的な防臭手段により、取扱者にとって作業時における臭気の影響を極力少なくすることができる臭気防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明によれば、床面に設置される汚水測定スタンドと、この床面下に設けられる水槽のケーブル導入口から床面下に設けられる水槽側へ落とし込まれる信号ケーブルと、上記ケーブル導入口を外側から塞ぐように設けられる防臭装置と、を具備し、上記防臭装置は、臭気防止装置本体と、この臭気防止装置本体の上方に開閉自在に設けた臭気封止蓋と、上記臭気防止装置本体内に設置され、上記ケーブル導入口方向へ送風可能に設けられる送風ファン装置と、上記臭気封止蓋の開閉動作に連動して上記送風ファン装置を駆動するファンスイッチとを備えたことを特徴とする臭気防止装置を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、必要時にのみ臭気防止装置を駆動させることができる一方で、臭気を効果的に遮ることができるようにしたので、取扱者にとって作業時における臭気の影響を極力少なくすることができる臭気防止装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る臭気防止装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0016】
図1および図2は、本発明の臭気防止装置の実施形態の概要を示す図であり、図1は臭気防止装置20の停止中(水位測定中)の状態を示し、図2は臭気防止装置20の作動中の状態を示している。
【0017】
臭気防止装置20は、図1に示すように、装置設置室の床面21上に設置される。この臭気防止装置20は、床面21下に設置される汚水xを一時的に貯留する水槽22の水位を測定する際に、取扱者が床面21上から作業しても、汚水xによる異臭の影響を受けなくするために設けられる。
【0018】
臭気防止装置20は、床面21上に設けられ、取扱者の手作業により取扱われる汚水測定スタンド23と、この汚水測定スタンド23側から水位測定のために水槽22の上方に設けられるケーブル導入口22aから落とし込まれる信号ケーブル24と、ケーブル導入口22aを外側から塞ぐように設けられる臭気封止装置25と、から構成される。
【0019】
汚水測定スタンド23は、この汚水測定スタンド23から導き出される信号ケーブル24が保持されると共に、取扱作業者による取扱いが容易なように目の高さ程度の高さの本体支柱26と、この本体支柱26の中間部にあって、信号ケーブル24を掛け止めするケーブル掛具27および水槽22のケーブル導入口22a上方から信号ケーブル24を垂下させるガイドとして設けられるケーブル保持アーム28とから構成される。ケーブル保持アーム28には、その先端部に信号ケーブル24を挿通し、保持するためのケーブルガイド孔28aが設けられる。
【0020】
一方、臭気封止装置25は、水槽22のケーブル導入口22aを上方から覆うように設けられ、外部へ臭気が漏れないように設けられる臭気防止装置本体としての有底筒状あるいはボックス状の防臭容器29と、この防臭容器29の上方開口部を覆う、図2〜図4に示すような両開き式の臭気封止蓋31と、防臭容器29内に設置され、ケーブル導入口22a方向へ送風可能に設けられる送風ファン装置32と、この送風ファン装置32を、側面から見て漏斗状に傾斜支持する支持台33と、送風ファン装置32のファン34の前方にあって、ケーブル導入口22aの直上に設けられる防臭筒体30と、臭気封止蓋31の開閉動作に連動して送風ファン装置32を駆動するファンスイッチ35とを備えている。
【0021】
防臭容器29は、底部の中央に下方に突出するボス部29cが形成され、このボス部29cに同軸に取り付けられる。
【0022】
支持台33は、図1および図2に示すように、ケーブル導入口22a側へ漏斗状に傾斜する上面に、送風ファン装置32のそれぞれを所望角度傾斜させて支持している。
【0023】
また、ケーブル導管36は、水槽22のケーブル導入口22aから水槽22内に延出して設けられる。
【0024】
防臭筒体30は、送風ファン装置32の設置位置より高さの高い筒状の壁部30aおよびフランジ部30bを備えている。壁部30aには、送風ファン装置32のファン34の送風側に対向して複数の透孔30cが形成される。この防臭筒体30は、複数の透孔30cから漏れ出ようとする臭気yを、送風ファン装置32のファン34による送風により、集中的且つ効率よく遮ることができる構成としている。
【0025】
臭気封止蓋31は、図3に示すように、防臭容器29の胴体部29aの端部にヒンジ29bにより支持された一対の蓋部分31aと、この一対の蓋部分31aのそれぞれに取っ手31bが設けられる。
【0026】
また一対の蓋部分31aには、閉蓋時に液密にシールできるように蓋部分同士の接合部にシールパッキン31cが設けられる。更に、一対の蓋部分31aには、閉蓋時に信号ケーブル24が貫通できるようにシールパッキン31cを介して切欠部31dが設けられる。一対の蓋部分31aは、図3に示すように、閉じられた状態で、切欠部31d同士が組み合わされて貫通孔が形成される。この貫通孔には、図1に示すように信号ケーブル24が挿通される構成になっている。
【0027】
一方、送風ファン装置32は、防臭容器29内に設けられる支持台33に、図4に示すように、防臭筒体30の方向に向かって4個のファン34が設置される。これらのファン34が同時に作動した際に生じる送風は、防臭筒体30の各透孔30cから水槽22内に送られ、水槽22のケーブル導入口22a側から上昇してくる異臭が外部へ漏れないように、エアカーテンが形成され、水槽22側へ閉じ込める作用をなすものである。
【0028】
ファンスイッチ35は、一対の蓋部分31aの少なくとも一方が開放された際に、作用(オン)するスイッチで、このスイッチ35がオンすることにより、送風ファン装置32が作動するようになっている。
【0029】
なお、信号ケーブル24の先端部には、水槽22内の水位を検知する水位検知器37が備えられ、水位測定時に水槽底面22bまで落とし込まれるようになっている。この水位検知器37は、水槽22内に落とし込まれた位置における水圧を検知して、この検知した水圧データを信号ケーブル24を介して、図示しない水槽監視室側へデータ送信されるようになっている。水槽監視室側では、水圧データに基く水槽22内の量を算出して汚水量が測定されるようになっている。
【0030】
一方、水槽22は、図1および図2に示すように、コンクリート壁にて形成され、異臭を発する所定量の汚水xを一時的に貯留するもので、ケーブル導入口22aの直下に、水槽底面22b近くまで達する筒状の防臭管40が設置される。
【0031】
防臭管40は、水槽22内に安定して設置されるように、水槽22の側壁面に一端が固定され、他端側の係合部41aにより係合される上下対の防臭管保持アーム41により安定に保持される。この防臭管40は、水槽22の汚水xにて発生する臭気yの放散を防ぐように設けられる一方、ケーブル導入口22a側から信号ケーブル24と共に落とし込まれる水位検知器37のガイドの役目をなすものである。この防臭管40は、水槽22の側壁部から延出させた複数の防臭管保持アーム41により、側壁部に固定されている。
【0032】
また、水槽22には、一時的に貯留される汚水xを流入させる汚水流入口42と、この流入した汚水xを漸次流出させる図示しない汚水流出口とが設けられる。汚水流入口42には、図1および図2に示すように、水槽22内の汚水xの量が所定の管理基準値を越えた際に、この汚水流入口42を閉じる弁装置43が設けられる。
【0033】
次に、臭気防止装置20の作用を、図1〜図4を参照して説明する。
【0034】
臭気防止装置20自体のメンテナンス時や、水槽22内の汚水量の点検、例えば汚水量定期点検時に、取扱者にて取扱われる手順に沿って説明する。
【0035】
取扱者は、汚水量定期点検にあたり、信号ケーブル24を、図2に示す状態から、図1に示す状態にセットする。
【0036】
先ず、図2に示すように、汚水測定スタンド23側のケーブル掛具27に掛かっている信号ケーブル24を解き、当該ケーブル掛具27から外し、この信号ケーブル24を長くする。
【0037】
次に、臭気封止装置25の臭気封止蓋31を開く。この臭気封止蓋31が開かれると、水槽22内の汚水xから発生した臭気yが、図1に示すように、防臭管40およびケーブル導管36内を上昇し、水槽22のケーブル導入口22aを通して送風ファン装置32の防臭容器29内に充満した状態になっている。
【0038】
そして、臭気封止蓋31が開かれたことにより、臭気yが、臭気封止装置25の防臭容器29から外部へ流出する。この臭気yの防臭容器29外への流出と同時に、送風ファン装置32が作動する。
【0039】
送風ファン装置32が作動すると、ファン34の送風作用により、臭気yを防臭容器29内から、水槽22側へ押し戻すように作用する。このファン34の送風作用は、4つの送風ファン装置32を作動させた場合には、水槽22のケーブル導入口22a側に集中して送風されるために、臭気成分yが散逸することなく、ケーブル導管36を介して防臭管40内へ押し戻すように作用している。
【0040】
次に、ケーブル掛具27から解かれた信号ケーブル24を手で持ち上げて、水位検知器37を、水槽22のケーブル導入口22aの真上から水槽底面22bへ落とし込む。そして、図1に示すように、水位検知器37が水槽底面22bに到達すると、信号ケーブル24から手を離し、臭気封止装置25の臭気封止蓋31を閉じる。
【0041】
取扱者による水位測定までの一連の作業が完了すると、水槽22内の水位検知器37が自動的に作動して水位検知データzを取得する。この水位検知データzは、信号ケーブル24を介して水槽監視室側へ送信される。
【0042】
水槽監視室側にて、水位検知データzに基き、水槽22内の水位を検知して、この水位が管理基準値を越えていた場合には、直ちに汚水流入口42を閉じるべく弁装置43の作動手段が作動させられる。また、水位が管理基準値を越えていなかった場合には、弁装置43は現状を保持するべく作動手段は作動しない。
【0043】
このように、臭気防止装置20は、床面21に設置される汚水測定スタンド23と、この汚水測定スタンド23側から、床面21に設けられたケーブル導入口22aから床面下に設けられる水槽22側へ落とし込まれる信号ケーブル24と、ケーブル導入口22aの周囲部を外側から塞ぐように設けられる臭気封止装置25とを備え、臭気封止装置25は、防臭容器29と、この防臭容器29の上方に開閉自在に設けた臭気封止蓋31と、防臭容器29内に設置され、ケーブル導入口22a方向へ送風可能に設けられる送風ファン装置32と、臭気封止蓋31の開閉動作に連動して送風ファン装置32を駆動するファンスイッチ35とを備えた構成としたから、取扱者が水槽22内の水位を必要に応じて測定作業をするにあたって、臭気による不快感を被ることがない。
【0044】
臭気封止蓋31を開いて水位検知器37を水槽22のケーブル導入口22aから落とし込む際に、このケーブル導入口22a側から漏れる臭気yが臭気封止装置25の送風ファン装置32のファン34により、臭気yが防臭容器29内から外部へ漏れないように作用する。
【0045】
また、臭気防止装置20によれば、送風ファン装置32のファン34がケーブル導入口22a側に向かって設けられたことにより、ケーブル導入口22aから外部へ漏れ出ようとする臭気yが、ファン34による送風によりケーブル導入口22aから水槽22内へ閉じ込めるよう作用するので、臭気yがケーブル導入口22aから外部へ漏れないように作用する。従って、測定作業をするにあたって、臭気による不快感を被ることがない。
【0046】
更に、臭気防止装置20によれば、複数の送風ファン装置32を設置して、各ファン34によりケーブル導入口22a側に向かって送風するようにしたことにより、この送風により臭気yをより一層ケーブル導入口22aから水槽22内へ閉じ込めるよう作用する。従って、測定作業をするにあたって、異臭による不快感を被ることがない。
【0047】
更に、臭気防止装置20によれば、防臭容器29のケーブル導入口22a側に向かって設けられるファン34を、図1に示す所望角度α(一方のみ図示)にして当該ファン34の前方側から保持し得る支持台33を設けた構成にしたから、臭気の状況に応じて所望角度αを可変させて用いることができる。
【0048】
例えば、臭気が通常時より強い場合には、支持台33の所望角度αをより大きい角度にして使用する。すなわち、ファン34による送風方向を水槽22のケーブル導入口22aに、例えばほぼ直上から送風する。この場合には、送風量は比較的多くすることにより、効果的に臭気の漏れを遮ることができる。
【0049】
更にまた、臭気防止装置20によれば、ファン34の前方に複数の透孔30cを形成した防臭筒体30を設け、この筒状部の透孔30cから漏れ出ようとする臭気yを集中的に遮ることができる構成としたから、より一層効果的に臭気の漏れを遮ることができる。従って、測定作業をするにあたって、臭気による不快感を被ることがない。
【0050】
なお、臭気防止装置20によれば、臭気封止蓋31を開閉作動することにより、釦式のファンスイッチ35をオン・オフさせるようにしたが、必ずしも釦式に限らず、例えば光検知スイッチ等のスイッチを用いることもできる。
【0051】
また、ファンスイッチ35は、臭気防止装置20を定期的に点検したり、水槽22の水位を定期的に測定する場合には、そのタイミングに合わせて送風ファン装置32を一定時間前に作動させるタイマ機能を備えたものであってもよい。
【0052】
更にまた、臭気防止装置20によれば、汚水xを一時的に貯留する水槽22に適用した例を説明したが、必ずしも水槽22にのみの適用に限らず、種々の汚水xの臭気を発生させる各種設備に適用可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る臭気防止装置の実施形態を示す一部を断面して示す概要図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1に示す臭気防止装置の臭気封止蓋を開放した状態を示す図。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図。
【図5】従来の臭気防止装置の概要を示す一部縦断面。
【符号の説明】
【0054】
20 臭気防止装置
21 床面
22 水槽
22a ケーブル導入口
22b 水槽底面
23 汚水測定スタンド
24 信号ケーブル
25 臭気封止装置
26 本体支柱
27 ケーブル掛具
28 ケーブル保持アーム
28a ケーブルガイド孔
29 防臭容器(臭気防止装置本体)
29a 胴体部
29b ヒンジ
29c ボス部
30 防臭筒体
30a 壁部
30b フランジ部
30c 透孔
31 臭気封止蓋
31a 一対の蓋部分
31b 取っ手
31c シールパッキン
31d 切欠部
32 送風ファン装置
33 支持台
34 ファン
35 ファンスイッチ
36 ケーブル導管
37 水位検知器
40 防臭管
41 防臭管保持アーム
42 汚水流入口
43 弁装置
x 汚水
y 臭気
z 水位検知データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に設置される汚水測定スタンドと、
この床面下に設けられる水槽のケーブル導入口から床面下に設けられる水槽側へ落とし込まれる信号ケーブルと、
上記ケーブル導入口を外側から塞ぐように設けられる防臭装置と、を具備し、
上記防臭装置は、臭気防止装置本体と、この臭気防止装置本体の上方に開閉自在に設けた臭気封止蓋と、上記臭気防止装置本体内に設置され、上記ケーブル導入口方向へ送風可能に設けられる送風ファン装置と、上記臭気封止蓋の開閉動作に連動して上記送風ファン装置を駆動するファンスイッチとを備えたことを特徴とする臭気防止装置。
【請求項2】
上記送風ファン装置は、臭気防止装置本体のケーブル導入口側に向かって送風ファンを設けたことを特徴とする請求項1記載の臭気防止装置。
【請求項3】
上記送風ファンは、臭気防止装置本体のケーブル導入口側に向かって複数設けたことを特徴とする請求項2記載の臭気防止装置。
【請求項4】
上記送風ファン装置は、ファンの向きを臭気防止装置本体のケーブル導入口側に所要の角度で向かうように保持し得る支持台を設けたことを特徴とする請求項1記載の臭気防止装置。
【請求項5】
上記防臭装置は、臭気防止装置本体内において、水槽のケーブル導入口の直上に、周囲に複数の透孔を備えた防臭筒体が設けられたことを特徴とする請求項1記載の臭気防止装置。
【請求項6】
上記防臭筒体には、送風ファン装置の一部を保持する壁部が設けられたことを特徴とする請求項5記載の臭気防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−214181(P2006−214181A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−28442(P2005−28442)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】