説明

航空機エミュレーションシステム

【課題】航空機ネットワークデータ処理システムと空港ネットワークデータ処理システムとの間の通信を試験する方法と装置を提供する。
【解決手段】通信ハードウェア122及びデータ処理ハードウェア121を有する移動式航空機エミュレーションシステム114である。通信ハードウェア122は航空機110で使用して、空港ネットワークデータ処理システム104と通信リンク126を確立するように構成されている。データ処理ハードウェア121は、任意の数のソフトウェア航空機部品を実行する航空機110の中で使用して、通信リンク126を用いて空港ネットワークデータ処理システム104と情報125を交換するように構成されている。任意の数のソフトウェア航空機部品は、航空機110で使用するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して航空機に関し、具体的には航空機ネットワークデータ処理システムに関する。さらに具体的には、本発明は航空機ネットワークデータ処理システムと空港ネットワークデータ処理システムとの間の通信を試験する方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機はますます高機能になってきている。航空機の多くは、航空機の運航中にコンピュータと他の機器が各種の機能を実施する航空機ネットワークデータ処理システムを有している。例えば、航空機ネットワークデータ処理システムはナビゲーション機能を実施するために使用されることがあり、自動操縦機能を含むこともある。さらに、航空機ネットワークデータ処理システムは、航空機の運航中に発生する事象を記録及び保存する。
【0003】
航空機ネットワークデータ処理システムは、航空機から離れた場所に配置されている他のコンピュータと通信することができる。例えば、航空機ネットワークデータ処理システムは、他のコンピュータ又はネットワークデータ処理システムと情報を交換することができる。この情報には、例えば、限定しないが、事象の喪失、データ、プログラム、コマンド、ファイル、画像、及び他の種類の情報が含まれる。
【0004】
航空機が別のネットワークデータ処理システムと通信を行う場所の1つが空港である。空港は旅客用空港、整備地、及び/又は航空機が離着陸する他の適切な種類の空港であってもよい。空港では、航空機は空港ネットワークデータ処理システムと通信リンクを確立することができる。この通信リンクは、典型的には無線通信リンクである。航空機ネットワークデータ処理システムの一又は複数のコンピュータあるいは他の機器は、空港ネットワークデータ処理システムの一又は複数のコンピュータあるいは他の機器と情報を交換することができる。
【0005】
航空機のコンピュータと空港ネットワークデータ処理システムのコンピュータとの間で、一又は複数の情報が交換される。これらの通信は種々の機能を実施するために使用される。例えば、航空機はターミナルへの到着時にログ又は他の情報をダウンロードすることができる。別の例として、航空機はソフトウェア航空機部品、指示、航空情報(NOTAM)、経路情報、及び/又は空港からの他の種類の情報を受信することができる。この情報は空港、航空会社、監督機関、又は他の発信元で作成される。
【0006】
航空機で使用される新しいソフトウェア及び/又はハードウェアが設計及び製造されると、これらのコンポーネントが空港ネットワークデータ処理システムのコンピュータと所望の通信を行うことを確認するため、これらのコンポーネントの試験が実施される。試験には新しいハードウェア及びソフトウェアの航空機への設定が含まれる。次に航空機は空港までの飛行を行う。そこで新しいハードウェア及びソフトウェアの試験が実施される。例えば、航空機のハードウェア及びソフトウェアが空港ネットワークデータ処理システムと所望の通信を行うかどうかを判定するために試験が実施される。
【0007】
空港での試験に航空機を使用することは、所望以上に時間がかかり、困難であり、高額の費用を要することがある。例えば、実際の航空機を使用する試験には、特定の航空機を空港まで飛行させることが含まれる。この種の試験には航空機、時間、及び燃料の使用が欠かせない。加えて、空港で飛行機を試験するためには、試験用の空港まで航空機を飛ばすための搭乗員などの他のリソースも必要となる。さらに、ターミナルで航空機を試験する際には、他の航空機は試験が行われるスペースを使用することができない。
【0008】
したがって、少なくとも上述の問題点の幾つか、並びに起こりうるその他の問題点を考慮に入れた方法及び装置を有することは有利であろう。
【発明の概要】
【0009】
1つの有利な実施形態では、移動式航空機エミュレーションシステムは通信ハードウェア及びデータ処理ハードウェアを含む。通信ハードウェアは航空機で使用して、空港ネットワークデータ処理システムと通信リンクを確立するように構成されている。データ処理ハードウェアは、任意の数のソフトウェア航空機部品を実行する航空機の中で使用して、通信リンクを用いて空港ネットワークデータ処理システムと情報を交換するように構成されている。任意の数のソフトウェア航空機部品は、航空機で使用するように構成されている。
【0010】
別の有利な実施形態では、移動式通信試験システムは移動式プラットフォーム、移動式プラットフォームによって運ばれる構造物、アンテナ、及びハードウェアシステムを含む。構造物は、車両上に構造物を配置した場合とほぼ同様の向きになるように配置可能である。アンテナは、その向きが車両上の対応するアンテナの特定の向きにほぼ一致するように、構造物に接続される。ハードウェアシステムは車両で使用して、ネットワークデータ処理システムとの通信リンクを確立するように構成されている。ハードウェアシステムはさらに、ネットワークデータ処理システムで車両の情報をエミュレートするように構成されている。
【0011】
さらに別の有利な実施形態では、空港ネットワークデータ処理システムとの間で実施される試験操作の方法が提供される。通信リンクは、空港ネットワークデータ処理システムと移動式航空機エミュレーションシステムとの間で確立される。移動式航空機エミュレーションシステムは、空港ネットワークデータ処理システムとの情報交換に使用される航空機で使用するように構成されたハードウェアを含む。操作は、航空機による操作の性能をエミュレートする通信リンクを使用して実施される。
【0012】
特徴、機能及び利点は、本発明の様々な実施形態で独立に実現することが可能であるか、以下の説明及び図面を参照してさらなる詳細が理解されうる、さらに別の実施形態で組み合わせることが可能である。
【0013】
新規の機能と考えられる有利な実施形態の特徴は、特許請求の範囲に明記される。しかしながら、有利な実施形態と、好ましい使用モードと、さらにはその目的及び利点とは、添付図面を参照して本発明の有利な一実施形態の後述の詳細な説明を読むことにより最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】有利な実施形態による航空機通信環境を示している。
【図2】有利な実施形態による航空機ハードウェアを示している。
【図3】有利な実施形態によるハードウェア通信システムを示している。
【図4】有利な実施形態による試験システムを示している。
【図5】有利な実施形態によるアンテナの配置に使用されるコンポーネントを示している。
【図6】有利な実施形態による飛行経路の変更を示している。
【図7】有利な実施形態による移動式航空機エミュレーションシステムを示している。
【図8】有利な実施形態による移動式航空機シミュレーションシステム用ハードウェアを示している。
【図9】有利な実施形態による空港ネットワークデータ処理システムとの接続性を試験するためのプロセスのフロー図を示している。
【図10】有利な実施形態による通信リンクを使用した操作を実施するためのプロセスのフロー図を示している。
【図11】有利な実施形態によるデータ転送試験を実施するためのプロセスのフロー図を示している。
【図12】有利な実施形態によるデータ処理システムを示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
種々の有利な実施形態は、一又は複数の異なる検討事項を認識し、且つ考慮している。例えば、種々の有利な実施形態は、機器の試験が行われる別の方法が実験室内でのシミュレーションによるものであることを認識し、且つ考慮している。種々の有利な実施形態は、航空機及び他のコンポーネントが空港ネットワークデータ処理システムのコンポーネントと共に空港でシミュレートしうることを認識し、且つ考慮している。
【0016】
シミュレータの使用により、コストを低減し、難しさを緩和し、時間を短縮することができる。種々の有利な実施形態は、このような種類のシミュレーションは、しかしながら、航空機が空港と通信を行う際に起こりうる種々の条件を必ずしもすべて適切にシミュレートできるわけではないことを認識し、且つ考慮している。
【0017】
種々の有利な実施形態はまた、試験のため、シミュレーションソフトウェアをラップトップ又は他の携帯型コンピュータに導入して、空港に持ち込み可能であることを認識し、且つ考慮している。種々の有利な実施形態は、しかしながら、この種類の試験は空港ネットワークデータ処理システムとの接続に関して制限があることを認識し、且つ考慮している。通信リンクの通信速度又は帯域幅は、ラップトップを使用する場合、航空機自体の場合と比較して異なることがある。種々の有利な実施形態は、情報交換に関して、ラップトップは航空機と同一のハードウェアを使用していないことを認識し、且つ考慮している。例えば、通信リンクを確立するために使用される認証などの機能、実際のソフトウェア、又は航空機の部品は、ラップトップ上で使用されることはない。ラップトップを使用した機能のシミュレーションでは、ラップトップを航空機と同じ方法で動作させることができないことがある。
【0018】
例えば、種々の有利な実施形態は、実験室内でのシミュレーション及び空港でラップトップを使用したシミュレーションは航空機用のアンテナなどの要因を十分に考慮に入れていないことを認識し、且つ考慮している。アンテナ、アンテナが配置される位置と構造物、及びその他の要因は、通信リンクの確立に影響を及ぼすことがある。
【0019】
したがって、有利な実施形態は航空機をエミュレートする方法を提供する。1つの有利な実施形態では、移動式航空機エミュレーションシステムは通信ハードウェア、任意の数のソフトウェア航空機部品、及びデータ処理ハードウェアを含む。通信ハードウェアは航空機で使用するように構成されている。通信ハードウェアは空港ネットワークデータ処理システムと通信リンクを確立するように構成されている。データ処理ハードウェアは航空機で使用するように構成されており、且つ任意の数のソフトウェア航空機部品を実行し、通信リンクを用いて空港ネットワークデータ処理システムと情報を交換するように構成されている。
【0020】
次に図面、特に図1を参照すると、有利な実施形態に従って航空機通信環境が図解されている。この例示的な実施例では、空港102は航空機通信環境の一部である。空港102は空港ネットワークデータ処理システム104を有する。空港ネットワークデータ処理システム104は、相互に通信を行うコンピュータ106を含む。さらに、一又は複数の保守用ラップトップはまた、空港ネットワークデータ処理システム104の一部であってもよい。空港102の航空機110は、様々な機能を実施するため、空港ネットワークデータ処理システム104と通信を行うことができる。
【0021】
航空機110と空港ネットワークデータ処理システム104との通信は種々の目的で使用されることがある。例えば、保守用ログは地上ユーザーと航空機との間の通信、データアップロード、飛行計画更新情報、報告書、及び交換される他の種類のデータをダウンロードする。これらの通信には数多くの種々の利点がありうる。例えば、これらの通信は空港102での種々の業務を調整するために使用可能である。これらの業務には、例えば、限定しないが、手荷物取扱、地上車両の追跡、セキュリティ業務、及び他の適切な種類の業務が含まれる。
【0022】
航空機110が新しい航空機である場合、又は航空機110に対して改良が行われた場合には、航空機110が空港ネットワークデータ処理システム104と好ましい方法で通信可能であるかどうかを判定することが望ましい。この試験は、空港102、航空機110において、あるいは両者の組合せにおいて、効率的な業務が可能になるように実施される。
【0023】
これらの例示的な実施例では、航空機110の試験を実施するには、空港102に向けて航空機を動かすことが不要になることがある。航空機110に対するニーズは、航空機エミュレーションシステム112の使用によって回避されることがある。例示的な実施例では、航空機エミュレーションシステム112は空港102に配置されている。
【0024】
図示されているように、航空機エミュレーションシステム112は移動式航空機エミュレーションシステム114の形態をとる。移動式航空機エミュレーションシステム114は、航空機ハードウェア115、試験システム116、及び位置決めシステム118を含む。
【0025】
航空機ハードウェア115は、航空機110で使用するように構成されたハードウェアである。すなわち、航空機ハードウェア115は、航空機110で使用するように意図された、又は航空機110で実際に使用されているハードウェアである。
【0026】
図示されているこれらの実施例では、航空機ハードウェア115はデータ処理ハードウェア121及び通信ハードウェア122を含む。データ処理ハードウェア121は、航空機110で使用するように構成されたハードウェアである。データ処理ハードウェア121は、ソフトウェア124を実行するように構成されている。
【0027】
ソフトウェア124は、航空機110で使用するように構成されたソフトウェアである。すなわち、ソフトウェア124は航空機110で使用するように意図されたソフトウェアである。
【0028】
データ処理ハードウェア121は、通信リンク126を使用して、空港ネットワークデータ処理システム104のコンポーネントとデータ125を交換するように構成されている。通信リンク126は、これらの例示的な実施例では無線通信リンクの形態をとる。
【0029】
通信ハードウェア122は、航空機110で使用するように構成されており、且つ空港ネットワークデータ処理システム104との無線通信リンクを確立するように構成されている。通信ハードウェア122は、空港ネットワークデータ処理システム104の無線アクセスポート130との無線通信リンク128を確立する。これらの例示的な実施例では、データ処理ハードウェア121は空港ネットワークデータ処理システム104と情報を交換する。
【0030】
試験システム116は、航空機のハードウェア115、ソフトウェア124、及び他の適切なコンポーネントのうちの少なくとも1つを操作するように構成されている。これらの例示的な実施例では、試験システム116はハードウェア、ソフトウェア、又は両者の組合せである。
【0031】
本明細書で使用しているように、列挙されたアイテムと共に使用される「〜のうちの少なくとも1つ」という表現は、列挙されたアイテムの一又は複数の様々な組み合わせが使用可能であり、且つ列挙されたアイテムのいずれかが1つだけあればよいということを意味する。例えば、「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうちの少なくとも1つ」は、例えば、限定しないが、「アイテムA」、又は「アイテムAとアイテムB」を含む。この例は、「アイテムAとアイテムBとアイテムC」、又は「アイテムBとアイテムC」も含む。
【0032】
例示的な実施例では、航空機エミュレーションシステム112の試験システム116は、航空機ハードウェア115、ソフトウェア124、及び空港102で航空機110のエミュレーション134を実施するための他の適切なコンポーネントのうちの少なくとも1つの操作を制御する。エミュレーション134は、航空機110を使用すること、又は航空機110を空港102まで移動することなく、実施することができる。
【0033】
位置決めシステム118は、構成135の通信ハードウェア122の少なくとも一部を配置するように構成されている。構成135は、実際の使用で又は使用を目的として航空機110に設置されている通信ハードウェア122の構成に対応している。
【0034】
この例示的な実施例では、構成135は通信環境の位置となる。具体的には、この位置は通信ハードウェア122の位置であってもよい。他の例示的な実施例では、構成135は航空機110のハードウェアの位置となることがある。この位置は、例えば、通信ハードウェア122が航空機110上にあるときの通信ハードウェア122の高さと方位に実質的に対応する通信ハードウェア122の高さと方位であってもよい。例えば、構成135は、航空機110が空港ネットワークデータ処理システム104との通信リンク126を確立しているときの航空機110のアンテナの位置に実質的に対応するアンテナの位置であってもよい。
【0035】
例えば、その位置は、通信ハードウェア122のアンテナの位置を含むことがある。この位置は航空機110の対応するアンテナの具体的な位置に実質的に対応している。対応するアンテナは、通信ハードウェア122のアンテナと同一のアンテナである。すなわち、通信ハードウェア122のアンテナは、航空機110の対応するアンテナと実質的に同一の材料、寸法、及びその他の属性を有することがある。
【0036】
航空機ハードウェア115、試験システム116、及び位置決めシステム118のうちの少なくとも1つは移動式プラットフォーム120に関連している。移動式プラットフォーム120はこれらのコンポーネントを運ぶように構成されている。移動式プラットフォーム120は任意の数の種々の形態をとることができる。例えば、移動式プラットフォーム120は車両、カート、トラック、スーツケース、又は他の適切なプラットフォームであってもよい。
【0037】
この関連付けは、これらの実例における物理的な関連付けである。第1のコンポーネントである航空機ハードウェア115は、第2のコンポーネントに固定されること、第2のコンポーネントに接着されること、第2のコンポーネントに取り付けられること、第2のコンポーネントに溶接されること、第2のコンポーネントに留められること、及び/または第2のコンポーネントに他の適切な方法で接続されることにより、第2のコンポーネントである移動式プラットフォーム120に関連付けられるものと考えられる。第1コンポーネントはまた、第3コンポーネントを使用して、第2コンポーネントに接続されることがある。第1のコンポーネントはまた、第2のコンポーネントの一部及び/又は延長として形成されることにより、第2のコンポーネントに関連付けられると考えることもできる。別の実施例として、第1のコンポーネントは第2のコンポーネントによって運ばれることによって関連付けられることもある。
【0038】
このように、移動式航空機エミュレーションシステム114は、空港ネットワークデータ処理システム104との試験又は情報交換を実施するため、空港102内の場所136まで移動することができる。場所136は、例えば、ターミナル138、格納庫140、滑走路142、誘導路144、及び/又は他の適切な場所などの空港102内の場所であってもよい。場所136は、進入路上の場所又は空港102周辺の上空などの空中であってもよい。
【0039】
このように、移動式航空機エミュレーションシステム114は、場所136において航空機110のエミュレーション134を実施することができる。エミュレーション134は、空港ネットワークデータ処理システム104と情報を交換する航空機110の性能を試験することができる。具体的には、移動式航空機エミュレーションシステム114を利用する航空機110のエミュレーションを使用して、航空機110及び空港ネットワークデータ処理システム104のうちの少なくとも1つの試験を実施することができる。
【0040】
航空機110への変更又は航空機110の設計によって、空港ネットワークデータ処理システム104との情報125の交換が所望のレベルで提供されるかどうかを判断するため、試験142を実施することができる。加えて、これらの変更が航空機110と互換性があるかどうかを判断するため、空港ネットワークデータ処理システム104への変更を試験することができる。また、空港ネットワークデータ処理システム104及び航空機110のうちの少なくとも1つのセキュリティが実施可能である。
【0041】
ここで図2を参照すると、有利な実施形態による航空機ハードウェアが示されている。この例示的な実施例では、データ処理ハードウェア121はコンピュータシステム200を含む。コンピュータシステム200は任意の数のコンピュータ202である。本明細書でアイテムを参照する際に使用している「任意の数の」は、一又は複数のアイテムを意味する。例えば、「任意の数のコンピュータ202」は、一又は複数のコンピュータとなる。
【0042】
これらの例示的な実施例では、データ処理ハードウェア121は、コンピュータシステム200に加えて、及び/又は代えて、他の種類のハードウェアを含んでいてもよい。例えば、回路システム、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理デバイス、及び/又は他の適切な種類のハードウェアは、図1にブロック図の形式で示した航空機110で使用するように構成することができる航空機ハードウェア115の中に存在していてもよい。別の実施例として、データ処理ハードウェア121はまた、コンピュータシステム200の中の任意の数のコンピュータ202の中のコンピュータ間で通信を可能にする、ルーター204、スイッチ206、及び/又は他のコンポーネントを含んでいてもよい。
【0043】
コンピュータシステム200は、操作210を実施するように構成されている。操作210はソフトウェア航空機部品212を使用して実施される。ソフトウェア航空機部品212は図1のソフトウェア124の例である。
【0044】
ソフトウェア航空機部品212は、航空機110で使用するように構成されたソフトウェア航空機部品である。航空機110と共に使用されるように構成されている場合には、これらのコンポーネントは航空機110で使用可能な実際のコンポーネントである。
【0045】
ソフトウェア航空機部品212は、航空機110で見ることができる種々のソフトウェア部品を含んでいてもよい。これらの例示的な実施例では、ソフトウェア航空機部品212は、機内保守システムアプリケーション、タイムマネージャアプリケーション、ネットワークサーバークロスオーバーインターフェース、フライト入力データ出力機能、機内データロード機能、電子フライトバッグデータマネージャ、ターミナル無線LANユニットゲートリンク認証機能、無線アップリンク・ダウンリンク診断マネージャ、健全性マネージャ、機内保守システム、支援・保守システムマネージャ、フライト入力データ出力診断マネージャ、及び/又はタイムマネージャを含むことがある。
【0046】
操作210は、送信データ、受信データ、空港ネットワークデータ処理システム104との認証、保守ラップトップ108中の1つの保守ラップトップとの通信、ソフトウェア航空機部品212の読込、ソフトウェア航空機部品の機能を試験するためのパラメータの構成、及び他の適切な操作のうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
次に図3を参照すると、有利な実施形態によるハードウェア通信システムが図解されている。この例示的な実施例では、図1にブロック図の形式で示した通信ハードウェア122の1つの実装が描かれている。
【0048】
この特定の実施例では、通信ハードウェア122は通信システム300、ケーブル302、アンテナ304、構造物308の部分306及び他の適切なコンポーネントを含む。
【0049】
通信ハードウェア122は、図1の無線通信リンク128を介したデータ処理ハードウェア121の通信を促進するために使用されるハードウェアを含む。この例示的な実施例では、通信システム300は、ターミナル無線LANユニット(TWLU)310及びクルー無線LANユニット(CWLU )312のうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
ターミナル無線LANユニット310は、図1の空港ネットワークデータ処理システム104と通信するように構成されているハードウェアコンポーネントである。これらの例示的な実施例では、このコンポーネントは航空機ハードウェア115と空港ネットワークデータ処理システム104との間の無線アクセスブリッジとして機能する。このコンポーネントは、「ゲートリンク」機能などの機能に対して使用することができる。
【0051】
ターミナル無線LANユニット310は、空港ネットワークデータ処理システム104のコンピュータ106からアップリンクデータを受信することもできる。アップリンクデータは、例えば、限定しないが、読込可能なソフトウェア航空機部品及び航空機の修正可能な情報を含むことができる。
【0052】
ターミナル無線LANユニット310は、空港ネットワークデータ処理システム104のコンピュータ106へダウンリンクデータを送信することもできる。このダウンリンクデータは、例えば、航空機ログファイル、認証署名要求、エンジンデータ、及び他の適切な情報を含むことができる。
【0053】
クルー無線LANユニット312は、航空機ハードウェア115と空港ネットワークデータ処理システム104との間の無線アクセスブリッジとして機能する。このコンポーネントは、空港102での保守作業に使用される空港ネットワークデータ処理システム104において、コンピュータシステムとの通信リンク126の確立に使用することができる。
【0054】
クルー無線LANユニット312はまた、ソフトウェア航空機部品及び航空機の修正可能な情報を読込むために使用することができる。このコンポーネントは、空港ネットワークデータ処理システム104の保守用ラップトップ108により、ターミナル無線LAB ユニット310として同一データを送受信するために使用することができる。
【0055】
ケーブル302はコンポーネントを相互に接続するケーブルである。例えば、ケーブル302はターミナル無線LANユニット310及びクルー無線LANユニット312をアンテナ304に接続する。ケーブル302はまた、ターミナル無線LANユニット310及びクルー無線LANユニット312を図1のデータ処理ハードウェア121(図示せず)に接続する。
【0056】
アンテナ304は航空機110で使用されるように構成されたアンテナである。構造物308は、航空機110の上でアンテナ304が据付られる構造物である。
【0057】
構造物308は、構造物308がアンテナ304の性能に影響を及ぼすときに使用される。例えば、アンテナ304がモノポールアンテナの場合には、構造物308の欠如がアンテナ304の性能に影響を及ぼすことがある。これらの実施例では、アンテナ304の性能に影響を及ぼす構造物308の部分306のみが通信ハードウェア122に必要となることがある。構造物308は、たとえば、外板パネル、フェアリング、又は別の適切な種類の構造物であってもよい。
【0058】
次に図4を参照すると、有利な実施形態による試験システムの説明が図解されている。試験システム116の実装に使用されうるコンポーネントの説明が、図1のブロック図の形式により図解されている。試験システム116は、コンピュータシステム400を使用して実施される。コンピュータシステム400は任意の数のコンピュータ402を含む。
【0059】
ハードウェアオペレータ404及びデータコレクタ406はコンピュータシステム400に実装することができる。これら2つのコンポーネントは、ハードウエア、ソフトウエア、またはその2つの組み合わせを使用し、実装することができる。
【0060】
ハードウェアオペレータ404は、図1の航空機ハードウェア115を操作するように構成されている。例えば、ハードウェアオペレータ404は、図1のデータ処理ハードウェア121にコマンド408を送信することができる。具体的には、ハードウェアオペレータ404は、データ処理ハードウェア121によって実施される操作410を特定することができる。操作410は試験412のために実施される。操作410は図2のブロック図に示した操作210を含むことができる。
【0061】
試験412は航空機ハードウェア115の性能を試験するように構成されている。具体的には、航空機ハードウェア115の性能は、無線通信リンク128の確立及び図1の無線通信リンク128を使用した情報125の交換に関して試験される。加えて、試験412はまた、データ処理ハードウェア121がどの程度十分に情報125を処理しているかを特定する試験を含むことがある。
【0062】
これらの試験は、例えば、限定しないが、通信414、データ転送416、アプリケーションの実行418、セキュリティ420に関する試験、及び他の適切な種類の試験のうちの少なくとも1つを含む。通信414は、空港ネットワークデータ処理システム104との無線通信リンク128を確立する航空機ハードウェア115の能力を試験することができる。この試験は、例えば、限定しないが、無線アクセスポート130への接触、空港ネットワークデータ処理システムによる航空機ハードウェア115の認証、及び他の適切な種類の操作を含む。
【0063】
データ転送416は、無線通信リンク128を介して情報125を転送するための航空機ハードウェア115の能力を試験することができる。この転送は、データのダウンロード、データのアップロード、又はこれら2つの組合せを含むことができる。この試験は、フライトデータのダウンロード、保守ダウンロード、チャートの更新、航空機資料のアップロード、飛行前データアップリンク、エンジン動向情報のダウンロード、ビデオサーバーのアップロード、機内娯楽コンテンツのアップロード、燃料データの転送、ソフトウェア航空機部品のアップロード、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)通信、販売時点(POS)トランザクション、及び他の適切な種類のデータ転送などのデータ転送を含むことができる。
【0064】
アプリケーションの実行418は、航空機ハードウェア115内のデータ処理ハードウェア121によるソフトウェア航空機部品212の実行を試験することができる。例えば、アプリケーションの実行418は、空港ネットワークデータシステム104と情報125を交換したとき、ソフトウェア航空機部品212が所望どおりに動作するかどうかを判断するために使用することができる。
【0065】
セキュリティ420は、航空機110の航空機ハードウェア、空港102での空港ネットワークデータ処理システム104、又はこれら2つの組合せのセキュリティを試験するために使用することができる。セキュリティ420は、無線通信リンク128が確立されているときにセキュリティの問題が存在しているかどうかを判断するため、及び航空機ハードウェア115と空港ネットワークデータシステム104との間の情報転送時に、使用することができる。例えば、この試験は、無線通信リンク128の確立時、情報125の転送時、又はこれら2つを組合せたときに、セキュリティキー又は認証が脆弱になるかどうかを判断することができる。さらに、セキュリティ420は、航空機ハードウェア115と空港ネットワークデータシステム104のうちの少なくとも1つによって情報の暗号化が暗号化データに対する所望の基準を満たしているかどうかを判断するために使用することができる。
【0066】
データコレクタ406は性能データ422を収集することができる。これらの例示的な実施例では、性能データ422は性能試験412の結果423であってもよい。
【0067】
性能データ422は、試験412の実施時に得ることができる。これらの例示的な実施例では、データコレクタ406は受動的な方法で性能データ422を収集する。すなわち、ソフトウェア航空機部品212の変更によって生ずることがある時間及び他の種類の変動の増大を低減するため、追加のコード又は命令はソフトウェア航空機部品212には含まれていない。例えば、限定しないが、データコレクタ406は、情報425のデータパケット426を調べるパケットスニファ424を使用して実装することができる。
【0068】
性能データ422は、例えば、航空機ハードウェア115、ソフトウェア航空機部品212、及び他の適切なコンポーネントを特定するために使用される、速度428、時間430、帯域幅432、エラー434、及び他の適切な種類の測定基準のうちの少なくとも1つを含むことができる。速度428は、無線通信リンク128を介して情報425が転送される速度となることがある。時間430は、ソフトウェア航空機部品212が種々の操作の実施に要する時間となることがある。
【0069】
帯域幅432は、情報125の転送に使用される帯域幅の量を特定することがある。エラー434は、操作410の実施時に発生するエラーを特定することがある。エラー434は、情報125の転送時のエラー、ソフトウェア航空機部品212、及び他の適切な種類のエラーを使用する操作の実施のうちの少なくとも1つを含むことがある。
【0070】
例えば、性能データ422はまた、空港ネットワークデータ処理システム104の性能に関するデータを含むことがある。
【0071】
ここで図5を参照すると、有利な一実施形態によりアンテナの配置に使用されるコンポーネントの図解が描かれている。アンテナ304は位置500、移動式プラットフォーム120、及び位置決めシステム118の中に配置される。移動式プラットフォーム120は、図1のブロック図の形式で示した空港102の場所136に、図3のブロック図の形式で示したアンテナ304を配置する。位置決めシステム118は、構成135にアンテナ304を配置する。
【0072】
位置500は場所136及び構成135を含む。図示されたように、場所136は経度502及び緯度504を使用して記述される。この例示的な実施例では、アンテナ304の構成135は、高さ506と方位508とを含む。高さ506は、アンテナ304が航空機110で使用されるときの高さと実質的に同じである。方位508は、航空機110で使用されるアンテナ304に対応するアンテナに関して実質的に同じ方位である。すなわち、アンテナ304は、方位508などに位置を合わせることが可能で、航空機110でアンテナ304を使用したときと実質的に同じである。
【0073】
航空機通信環境100の図解及び図1〜5の種々のコンポーネントに対する実装の例は、有利な実施形態が実装されうる方法に対する物理的又は構造的な制限を示唆することを意図していない。図示されたコンポーネントに加えて及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。幾つかのコンポーネントは不必要になることもある。また、幾つかの機能コンポーネントを示すためにブロックが表示されている。有利な実施形態で実装される場合、一又は複数のこれらのブロックは結合されること、及び/又は分割されることがありうる。
【0074】
例えば、他の例示的な実施例では、通信ハードウェア122はアンテナ304に加えて一又は複数のアンテナを含むことがある。さらに別の例示的な実施例では、航空機通信環境100以外の通信環境に一又は複数の種々の有利な実施形態を適用することができる。例えば、航空機110ではなく他の種類の車両のための車両通信環境に、一又は複数の種々の有利な実施形態を適用することができる。例えば、種々の有利な実施形態は、水上艦、戦車、人員運搬車、列車、宇宙船、潜水艦、バス、自動車などの車両、及び他の適切な種類の車両に適用することができる。
【0075】
車両が通信を行うインフラストラクチャは、空港ネットワークデータ処理システム104を備えた空港102以外のインフラストラクチャであってもよい。例えば、列車に関しては、列車と列車の駅との間で通信を試験してもよい。水上艦の場合には、水上艦と港又は係留エリアとの間で通信を試験してもよい。
【0076】
別の実施例として、試験システム116のコンポーネントの説明は、試験システム116が実装されうる方法を限定することを意図していない。例えば、試験412に描かれている試験に加えて及び/又は代えて、他の種類の試験が使用されることがある。例えば、試験412は、データ処理ハードウェア121、ソフトウェア航空機部品212、またはこれら2つの組合せに対する性能試験を含むことがある。
【0077】
航空機が空港ネットワークデータ処理システムと通信を行うように設計される場合には、航空機が通信可能領域内で所望の方法で空港ネットワークデータ処理システムと通信を行うことができるかどうかを判断することが望ましい。例えば、通信可能領域はターミナル、格納庫、駐機場、誘導路、及び他の場所を含んでいてもよい。
【0078】
次に図6を参照すると、有利な実施形態による空港の通信可能領域の説明が図解されている。この例示的な実施例では、空港600は、図1にブロック図の形式で示した空港102に対する実装の一例である。この例示的な実施例では、空港600に対して通信可能領域602が示されている。通信可能領域602は、航空機が、空港600の空港ネットワークデータ処理システム104などの空港ネットワークデータ処理システムとの通信リンクを確立することができる領域である。
【0079】
これらの例示的な実施例では、これらの種々の通信可能領域での空港ネットワークデータ処理システムとの通信の試験は、実際の空港を必要とせずに実施することができる。
【0080】
例えば、航空機エミュレーション112などの航空機エミュレーションシステムは、場所604まで移動することができる。場所604では、航空機エミュレーションシステム112は、通信可能領域内で所望の方法で空港600用の空港ネットワークデータ処理システムと通信可能でなければならない。有利な実施形態での航空機エミュレーションシステムにより、航空機の使用を必要とせずに、場所604で航空機をエミュレートするように実施することができる。
【0081】
さらに、通信可能領域602内の他の通信可能領域で、別の場所に航空機エミュレーションシステムを移動することは、実際の航空機を使用することと比較してより容易に実施可能である。このように、特定の航空機が空港600の別の場所で空港600の空港ネットワークデータ処理システムと通信可能であるかどうかを判断するため、通信リンクを確立する能力の試験を行うことができる。
【0082】
次に図7に注目すると、有利な実施形態に従って図解された移動式航空機エミュレーションシステムの説明が示されている。この例示的な実施例では、移動式航空機エミュレーションシステム700は、図1にブロック図の形式で示した移動式航空機エミュレーションシステム114に対する実装の一例である。
【0083】
図示されたこの実施例では、移動式航空機エミュレーションシステム700は移動式プラットフォーム702を含む。図示されたこの実施例では、移動式プラットフォーム702は車両704の形態をとる。データ処理ハードウェア及びいくつかの通信ハードウェアは車両704の内部に配置されている。この例示的な実施例では、通信ハードウェアの一部は車両704の外側に取り付けられている。この例示的な実施例では、構成706及びアンテナ710付きの構造物708は車両704の外側に配置されている。構成706は支柱712の形態をとる。
【0084】
支柱712は、アンテナ710の高さを変更するために伸張及び引込みができる伸縮自在な支柱である。これらの例示的な実施例では、アンテナ710及び構造物708は位置716に配置されている。位置716は、航空機で使用される場合の構造物708上のアンテナ710の位置に対応する。これらの例示的な実施例では、この位置は高さ714及び方位718を含む。
【0085】
これらの例示的な実施例では、移動式航空機エミュレーションシステム700は空港722の場所720に配置されている。このように、位置716は場所720も含む。
【0086】
このように、実際のアンテナ及びアンテナを航空機に接続するための構造物を使用することで、航空機のエミュレーションはより正確になりうる。さらに、高さ714、場所720、及び方位718により、航空機のエミュレーションはより正確にすることができる。
【0087】
次に図8に注目すると、有利な実施形態により移動式航空機エミュレーションシステムの説明が図解されている。ハードウェア800は、図1のブロック図の形式で示された航空機ハードウェア115の例である。ハードウェア800は、図7の移動式航空機エミュレーションシステム700で使用されうるハードウェアの例である。具体的には、ハードウェア800はこの例示的な実施例の移動式プラットフォーム702の内部に配置することができる。この例示的な実施例では、ハードウェア800はデータ処理ハードウェア802、試験システム804、及び通信システム806を含む。
【0088】
これらのコンポーネントはフレーム808の中に配置されている。この例示的な実施例では、フレーム808は高さ810、幅812、及び奥行き814を有する。高さ810は約12インチ、幅812は約16インチ、及び奥行き814は約18インチである。フレーム808は、図7の車両704の内部に配置することができる。
【0089】
図7及び8に示される種々のコンポーネントは、図1〜5のコンポーネントと結合すること、図1〜5のコンポーネントと併用すること、又はこれら2つの場合の組み合わせが可能である。加えて、これらの図の中の幾つかのコンポーネントは、図1〜5でブロック図の形式で示されたコンポーネントが物理的な構造としてどのように実装されるかを示す例示的な実施例であってもよい。
【0090】
さらに、これらの図のコンポーネントの説明は、他の有利な実施形態が実装可能な方法に対する限定を示唆することを意図していない。例えば、幾つかの有利な実施形態では、移動式プラットフォームは支柱つきのカートであってもよい。さらに別の有利な実施形態では、移動式プラットフォームはスーツケースであってもよく、且つ構成はスーツケースとは独立に移動可能であってもよい。
【0091】
次に図9を参照すると、有利な一実施形態による、空港ネットワークデータ処理システムへの接続性を試験するためのプロセスのフロー図が示されている。図9に示すプロセスは、図1の航空機通信環境100内に実装することができる。これらの種々の操作は、図1のブロック図の形式で示される航空機エミュレーションシステム112に中に見られるハードウェアコンポーネントなどのハードウェアを使用して実施することができる。
【0092】
プロセスは、空港ネットワークデータ処理システムと移動式航空機エミュレーションシステムとの間の通信リンクを確立することによって開始される(操作900)。移動式航空機エミュレーションシステムは、図1の移動式航空機エミュレーションシステム114であってもよい。プロセスは次に、航空機による操作の性能をエミュレートする通信リンクを使用する操作を実施する(操作902)。これらの操作は、図4のブロック図の形式で示される一又は複数の試験412に対して実施される操作であってもよい。プロセスは次に、通信リンクを使用して操作実施の結果を特定する(操作904)。次いで、プロセスは、操作実施の結果の報告書を生成し(操作906)、その後終了する。
【0093】
次に図10に注目すると、有利な実施形態による通信リンクを使用した操作を実施するためのプロセスのフロー図の説明が図解されている。この例示的な実施例では、図10の種々の操作は、図9の操作902に対する実装の例となりうる。
【0094】
プロセスは、空港内での試験の場所を選択することによって開始される(操作1000)。この場所は、例えば、限定しないが、空港ネットワークデータ処理システムとの通信リンクを確立する、ゲート、格納庫、滑走路、整備施設、誘導路、その他の適切な場所であってもよい。プロセスは次に、移動式航空機エミュレーションシステムを選択された場所まで移動する(操作1002)。
【0095】
プロセスは次に、空港ネットワークデータ処理システムとの無線通信リンクを使用して、データ転送を実施する(操作1004)。プロセスはデータ転送試験のための性能情報を特定する(操作1006)。性能情報は、操作が所望の方法で実施されたかどうかの判断に使用されうる任意の情報を含む。性能情報は、例えば、データ転送速度、ファイル転送時間、帯域幅使用率、エラー、及び他の適切なパラメータのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0096】
プロセスは次に、別の場所が試験予定になっているかどうかを判断する(操作1008)別の場所が試験予定になっている場合、プロセスは操作1000に戻る。
【0097】
試験予定になっていない場合には、プロセスは移動式航空機エミュレーションシステムを動かす経路を選択する(操作1010)。この経路は、例えば、滑走路からゲートへ移動する際に航空機が通過する経路、格納庫又は整備施設へ移動する航空機が通過する経路、又は他の適切な経路であってもよい。プロセスは次に、移動式航空機エミュレーションシステムが選択した経路に沿って移動する間に、データ転送試験を実施する(操作1012)。
【0098】
プロセスは、移動式航空機エミュレーションシステムが移動する間に、データ転送試験時の性能情報を特定する(操作1014)。その後、試験のための別の経路が存在するかどうかについて判断が行われる(操作1016)。別の経路が存在する場合、プロセスは操作1010に戻る。別の経路が存在しない場合には、プロセスは終了する。
【0099】
操作1006及び操作1014で生成した性能情報と共に、通信操作が所望のレベルで実施されたかどうかについての分析を行うことができる。この分析により、通信操作が所望のレベルで実施されていない場合には、航空機ハードウェア115、ソフトウェア124、及び図1でブロック図の形式で示される空港ネットワークデータ処理システム104のうちの少なくとも1つに対する調整、又は変更が特定されうる。
【0100】
次に図11に注目すると、有利な実施形態によるデータ転送試験実施のためのプロセスのフロー図の説明が図解されている。図11で説明されている操作は、操作1004及び操作1012のデータ転送試験が実施されうる1つの方法の例である。これらの操作は、図1のブロック図の形式で示される試験システム116を使用して実施されることがある。代替的に、このプロセスはまた空港ネットワークデータ処理システムによって実施されることがある。
【0101】
プロセスは、移動式航空機エミュレーションシステムで任意の数のソフトウェア航空機部品を空港ネットワークデータ処理システムから受信することによって開始される(操作1100)。これらの例示的な実施例では、ソフトウェア航空機部品は、移動式航空機エミュレーションシステムによってエミュレートされる航空機に対して、航空機ハードウェアによって使用されるように構成されているソフトウェア航空機部品である。プロセスは次に結果に対する要求を受信する(操作1102)。この結果は、例えば、ソフトウェア航空機部品の処理に関する構成報告書であってもよい。結果はまた、ログ又は他の適切な情報を含むことがある。プロセスは次に、空港ネットワークデータ処理システムに結果を送信する(操作1104)。
【0102】
追加のソフトウェア航空機部品が受信予定になっているかどうかについて判断が行われる。追加のソフトウェア部品が受信予定になっている場合、プロセスは操作1100に戻る。
【0103】
追加のソフトウェア部品が受信予定になっていない場合には、空港ネットワークデータ処理システムに送信される報告書を選択する(操作1108)。プロセスは空港ネットワークデータ処理システムに選択された結果を送信する(操作1110)。この報告書は、例えば、航空機が空港ネットワークデータ処理システムと通信する際、送信されることがある情報を含むログ又は他の試験ファイルであってもよい。航空機ネットワークデータ処理システムに送信される追加の報告書が存在するかどうかについての判断が行われる(操作1112)。追加の報告書が存在する場合には、プロセスは操作1108に戻る。追加の報告書が存在しない場合には、プロセスは終了する。
【0104】
図11のデータ転送試験の操作の説明は、データ転送試験が実装される方法の一例であることを意図しているにすぎない。例示的な実施例では、データ転送試験は、航空機と空港ネットワークデータ処理システムとの間の通信操作時に起こるデータ転送の種類をエミュレートするために選択されている。他の種類のデータ転送試験は、特定の実装に応じて使用されることがある。
【0105】
表示された種々の実施形態のフローチャート及びブロック図は、有利な実施形態における装置及び方法の幾つかの実装可能な構造、機能性、及び操作を説明するものである。その際、フロー図又はブロック図の各ブロックは、操作又はステップのモジュール、セグメント、機能及び/又は部分を表わすことができる。例えば、一又は複数のブロックは、ハードウェア内のプログラムコードとして、又はプログラムコードとハードウェアの組合せとして実装可能である。ハードウェア内に実装した場合、ハードウェアは、例えば、フロー図又はブロック図の一又は複数の操作を実施するように製造又は構成された集積回路の形態をとりうる。
【0106】
幾つかの有利な実施形態の代替的な実装では、ブロックに記載された機能又は機能群は、図の中に記載の順序を逸脱して現れることがある。例えば、場合によっては、連続して示されている二つのブロックがほぼ同時に実行されること、又は時には含まれる機能によってはブロックが逆順に実施されることもありうる。また、フロー図又はブロック図に描かれているブロックに加えて他のブロックが追加されることもありうる。
【0107】
次に図12に注目すると、有利な実施形態に従って図解されたデータ処理システムが示されている。データ処理システム1200は、図1のブロック図の形式で示される試験システム116、データ処理ハードウェア121、及び通信ハードウェア112に一又は複数のコンピュータを実装するために使用することができる。この例示的な実施例では、データ処理システム1200は通信フレームワーク1202を含み、これによりプロセッサ装置1204、メモリ1206、固定記憶域1208、通信装置1210、入出力(I/O)装置1212、及びディスプレイ1214の間の通信を可能にする。
【0108】
プロセッサ装置1204は、メモリ1206に読み込まれうるソフトウェアに対する命令を実行するように働く。プロセッサ装置1204は、特定の実装に応じて、任意の数のプロセッサ、マルチプロセッサコア、又は他の形式のプロセッサであってもよい。本明細書でアイテムを参照する際に使用している「任意の数の」は、一又は複数のアイテムを意味する。さらに、プロセッサ装置1204は、単一チップ上でメインプロセッサが二次プロセッサと共存する異種プロセッサシステムを任意の個数だけ使用して実装することもできる。別の例示的な実施例では、プロセッサ装置1204は同一形式の複数のプロセッサを含む対称型マルチプロセッサシステムであってもよい。
【0109】
メモリ1206及び固定記憶域1208は記憶デバイス1216の例である。記憶デバイスは、例えば、限定しないが、データ、機能的な形態のプログラムコード、及び他の適切な情報などの情報を、一時的に及び/又は永続的に保存することができる任意のハードウェア部分である。記憶デバイス1216は、これらの実施例ではコンピュータで読取可能な記憶デバイスと呼ばれることもある。これらの例では、メモリ1206は、例えば、ランダムアクセスメモリ又は他の適切な揮発性又は不揮発性の記憶デバイスであってもよい。固定記憶域1208は具体的な実装に応じて様々な形態をとりうる。
【0110】
例えば、固定記憶域1208は、一又は複数のコンポーネント又はデバイスを含むことができる。例えば、固定記憶域1208は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書換型光ディスク、書換型磁気テープ、又はこれらの組み合わせであってもよい。固定記憶域1208によって使用される媒体は着脱式であってもよい。例えば、着脱式ハードドライブは固定記憶域1208に使用することができる。
【0111】
通信装置1210はこれらの例では、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を行う。これらの例では、通信装置1210はネットワークインターフェースカードである。通信装置1210は、物理的通信リンク及び無線通信リンクのいずれか一方又は両方を使用することによって、通信を行うことができる。
【0112】
入出力装置1212により、データ処理システム1200に接続可能な他のデバイスによるデータの入力及び出力が可能になる。例えば、入出力装置1212は、キーボード、マウス、及び/又は他の幾つかの適切な入力デバイスを介してユーザー入力への接続を提供することができる。さらに、入出力装置1212は出力をプリンタに送ってもよい。ディスプレイ1214はユーザーに情報を表示する機構を提供する。
【0113】
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムに対する命令は、通信フレームワーク1202を介してプロセッサユニット1204と通信する記憶装置1216内に配置されうる。これらの例示的な実施例では、命令は固定記憶域1208上の機能的な形態になっている。これらの命令は、メモリ1206に読み込まれ、プロセッサ装置1204によって実行される。種々の実施形態のプロセスは、メモリ1206などのメモリに配置されうる命令を実装したコンピュータを使用して、プロセッサ装置1204によって実施することができる。
【0114】
これらの命令は、プログラムコード、コンピュータで使用可能なプログラムコード、又はコンピュータで読取可能なプログラムコードと呼ばれ、プロセッサ装置1204内のプロセッサによって読取及び実行することができる。種々の実施形態のプログラムコードは、メモリ1206又は固定記憶域1208など、種々の物理的な媒体又はコンピュータで読取可能な媒体上に具現化することができる。
【0115】
プログラムコード1218は、選択的に着脱可能でコンピュータで読取可能な媒体1220上に機能的な形態で配置され、プロセッサ装置1204での実行用のデータ処理システム1200に読込み又は転送することができる。プログラムコード1218及びコンピュータで読込可能な媒体1220は、これらの実施例ではコンピュータプログラム製品1222を形成する。1つの実施例では、コンピュータで読込可能な媒体1220は、コンピュータで読取可能な記憶媒体1224又はコンピュータで読取可能な信号媒体1226であってもよい。コンピュータで読取可能な記憶媒体1224は、例えば、固定記憶域1208の一部であるハードドライブなどのように、記憶デバイス上に転送するための固定記憶域1208の一部であるドライブ又は他のデバイスに挿入又は配置される光ディスク又は磁気ディスクなどを含むことができる。コンピュータで読取可能な記憶媒体1224は、データ処理システム1200に接続されているハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリなどの固定記憶域の形態もとりうる。幾つかの例では、コンピュータで読取可能な記憶媒体1224はデータ処理システム1200から着脱可能ではないことがある。これらの実施例では、コンピュータで読取可能な記憶媒体1224は、プログラムコード1218を伝搬又は転送する媒体よりはむしろプログラムコード1218を保存するために使用される物理的な又は有形の記憶デバイスである。コンピュータで読取可能な記憶媒体1224は、コンピュータで読取可能な有形の記憶デバイス又はコンピュータで読取可能な物理的な記憶デバイスと呼ばれることもある。すなわち、コンピュータで読取可能な記憶媒体1224は、人が触れることのできる媒体である。
【0116】
代替的に、プログラムコード1218はコンピュータで読取可能な信号媒体1226を用いてデータ処理シスム1200に転送可能である。コンピュータで読取可能な信号媒体1226は、例えば、プログラムコード1218を含む伝播されたデータ信号であってもよい。例えば、コンピュータで読取可能な信号媒体1226は、電磁信号、光信号、及び/又は他の適切な形式の信号であってもよい。これらの信号は、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、有線などの通信リンク、及び/又は他の適切な形式の通信リンクによって転送することができる。すなわち、通信リンク及び/又は接続は、例示的な実施例で物理的なもの又は無線によるものであってもよい。
【0117】
幾つかの例示的な実施形態では、プログラムコード1218は、データ処理システム内で使用するため、他のデバイス又はデータ処理システムから、ネットワークを介して固定記憶域1208へダウンロードすることができる。例えば、サーバーデータ処理システムのコンピュータで読取可能な記憶媒体に保存されたプログラムコードは、ネットワークを介してサーバーからデータ処理システム1200にダウンロードすることができる。プログラムコード1218を提供するデータ処理システムは、サーバーコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード1218を保存及び転送することができる他のデバイスであってもよい。
【0118】
データ処理システム1200に対して例示されている種々のコンポーネントは、種々の実施形態が実装しうる方法に対して構造上の制限を設けることを意図していない。種々の有利な実施形態は、データ処理システム1200に対して図解されているコンポーネントに対して追加的又は代替的なコンポーネントを含むデータ処理システム内に実装しうる。図12に示した他のコンポーネントは、本明細書に示した例示的な実施例とは異なることがある。種々の実施形態は、プログラムコードを実行しうる任意のハードウェアデバイス又はシステムを使用して実装することができる。一実施例として、データ処理システムは、無機コンポーネントと一体化した有機コンポーネントを含むことができ、及び/又は全体を人間を除く有機コンポーネントで構成することができる。例えば、記憶デバイスは有機半導体を含んでいてもよい。
【0119】
別の例示的な実施例では、プロセッサ装置1204は、特定の用途のために製造又は構成された回路を有するハードウェア装置の形態をとってもよい。この形式のハードウェアは、操作を実施するために構成される記憶デバイスからメモリにプログラムコードを読み込まずに操作を実施することができる。
【0120】
例えば、プロセッサ装置1204がハードウェア装置の形態をとる場合、プロセッサ装置1204は回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス、又は任意の数の操作を実施するために構成された他の適切な形式のハードウェアであってもよい。プログラマブル論理デバイスにより、デバイスは任意の数の操作を実施するように構成されている。このデバイスはその後再構成すること、又は任意の数の操作を実施するために永続的に構成することができる。プログラマブル論理デバイスの例は、例えば、プログラマブル論理アレイ、プログラマブルアレイロジック、フィールドプログラマブルロジックアレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及び他の適切なハードウェアデバイスを含む。この形式の実装により、種々の実施形態のプロセスはハードウェア装置に実装されるため、プログラムコード1218は除外されることがある。
【0121】
さらに別の例示的な実施例では、プロセッサ装置1204は、コンピュータ及びハードウェア装置の中に見られるプロセッサの組み合わせを使用して実装可能である。プロセッサ装置1204は、任意の数のハードウェア装置及びプログラムコード1218を実行するように構成されている任意の数のプロセッサを有していてもよい。ここに描かれている実施例では、プロセスの一部は任意の数のハードウェア装置に実装することが可能であるが、一方、他のプロセスは任意の数のプロセッサに実装可能である。
【0122】
別の実施例では、通信フレームワーク1202を実装するためバスシステムを使用することが可能で、システムバス又は入出力バスなど、一又は複数のバスを有していてもよい。言うまでもなく、バスシステムは、バスシステムに取り付けられた種々のコンポーネント又はデバイスの間でのデータ伝送を行う任意の適切な種類のアーキテクチャを使用して実装することができる。
【0123】
加えて、通信装置は、データ送信、データ受信、又はデータの送受信を行う任意の数のデバイスを含むことがある。通信装置は例えば、モデム又はネットワークアダプタ、2個のネットワークアダプタ、又はこれらの組み合わせであってもよい。さらに、メモリは、例えば、通信フレームワーク1202内に存在することがあるインターフェース及びメモリコントローラハブに見られるような、メモリ1206又はキャッシュであってもよい。
【0124】
したがって、一又は複数の種々の有利な実施形態は、空港ネットワークデータ処理システムによる情報転送を試験するための方法及び装置を提供する。有利な実施形態により、接続性、セキュリティ、及び他のパラメータをエミュレートし、試験することができる。有利な実施形態の1つにより、この試験は、空港ネットワークデータ処理システムとの通信時に航空機が配置される場所で実施することができる。この試験は、試験対象となっているハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せにより、航空機を実際にその場所まで移動することなく実施することができる。
【0125】
種々の有利な実施形態の説明は、例示及び説明を目的として提供されているものであり、網羅的な説明であること、又は開示された形態に実施形態を限定することを意図していない。当業者には、多数の修正例及び変形例が明らかであろう。さらに、種々の有利な実施形態は、他の有利な実施形態に照らして別の利点を提供することができる。選択された一又は複数の実施形態は、実施形態の原理、実際の用途を最もよく説明するため、及び他の当業者に対し、様々な実施形態の開示内容と、考慮される特定の用途に適した様々な修正との理解を促すために選択及び記述されている。
【符号の説明】
【0126】
600 空港
602 通信可能領域
700 移動式航空機エミュレーションシステム
702 移動式プラットフォーム
704 車両
706 構成
708 構造物
710 アンテナ
712 支柱
714 高さ
716 位置
718 方位
720 場所
722 空港
800 ハードウェア
802 データ処理ハードウェア
804 試験システム
806 通信システム
808 フレーム
810 高さ
812 幅
814 奥行き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機(110)内で使用し、且つ空港ネットワークデータ処理システム(104)との通信リンク(126)を確立するように構成された通信ハードウェア(122)と、
任意の数のソフトウェア航空機部品(212)を実行する前記航空機(110)内で使用し、且つ前記通信リンク(126)を使用して前記空港ネットワークデータ処理システム(104)と情報(125)を交換するように構成されたデータ処理ハードウェア(121)とを含み、
前記任意の数のソフトウェア航空機部品(212)が前記航空機で使用するように構成されている、
移動式航空機エミュレーションシステム(114)。
【請求項2】
前記データ処理ハードウェア(121)が、前記航空機によって実施される機能を試験するために操作(210)を実施するように構成されている、請求項1に記載の移動式航空機エミュレーションシステム(114)。
【請求項3】
前記操作(210)が、データ送信、データ受信、前記空港ネットワークデータ処理システム(104)との認証、保守用ラップトップとの通信、及び記空港ネットワークデータ処理システム(104)から前記航空機(110)へのソフトウェア航空機部品(212)の読込みの中の少なくとも1つを含む、請求項2に記載の移動式航空機エミュレーションシステム(114)。
【請求項4】
前記データ処理ハードウェア(121)が、前記空港ネットワークデータ処理システム(104)との前記情報(125)の交換の結果(423)を記録するように構成されている、請求項1に記載の移動式航空機エミュレーションシステム(114)。
【請求項5】
前記通信ハードウェア(122)及び前記データ処理ハードウェア(121)を運ぶように構成された移動式プラットフォーム(120)であって、カート、車両、戦車、スーツケース、及びこれらの組み合わせの中から選択されるプラットフォームをさらに含み、
前記通信ハードウェア(122)がターミナル無線LANユニット(310)、クルー無線LANユニット(312)、前記航空機(110)用アンテナ(304)、及び前記アンテナ(304)が前記航空機(110)に接続される前記航空機(110)用の構造物(308)の部分(306)を含む前記航空機(110)用のアンテナ(304)のうちの少なくとも1つを含んでいる、
請求項1に記載の移動式航空機エミュレーションシステム(114)。
【請求項6】
前記航空機(110)上で対応しているアンテナの特定部分に実質的に対応する部分に前期アンテナ(304)を配置するように構成されている位置決めシステムをさらに含む、
請求項5に記載の移動式航空機エミュレーションシステム(114)。
【請求項7】
移動式プラットフォームと、
前記移動式プラットフォームによって運ばれ、車両上に配置されているときに実質的に同様な方位に位置を合わせることが可能な構造物と、
前記車両上の対応しているアンテナの特定の方位に実質的に対応する方位を有するように前記構造物に接続されているアンテナ(304)と、
前記車両内で使用し、ネットワークデータ処理システムとの通信リンク(126)を確立し、前記ネットワークデータ処理システムにより前記車両の情報をエミュレートするように構成されているハードウェアシステムと
を含む、移動式通信試験システム。
【請求項8】
空港ネットワークデータ処理システム(104)により実施される操作を試験する方法であって、
前記空港ネットワークデータ処理システム(104)と移動式航空機エミュレーションシステム(114)との間の通信リンク(126)を確立するステップであって、前記移動式航空機エミュレーションシステム(114)が前記空港ネットワークデータ処理システム(104)による情報交換に使用される航空機(110)で使用するように構成されたハードウェアを含むステップと、
前記操作が前記航空機(110)によって前記操作の性能をエミュレートする前記通信リンク(126)を使用して前記操作を実施するステップと
を含む方法。
【請求項9】
前記操作が前記航空機(110)による前記操作の性能をエミュレートする前記通信リンク(126)を使用して、前記操作実施の結果を受動的に特定するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記航空機(110)及び前記空港ネットワークデータ処理システム(104)のうちの少なくとも1つに対して前記操作が機能を試験する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記空港ネットワークデータ処理システム(104)が配置されている空港の場所に前記移動式航空機エミュレーションシステム(114)を配置するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記通信リンク(126)が、前記航空機(110)上で対応しているアンテナの特定の位置に実質的に対応するように配置されたアンテナ(304)を使用して確立されている、請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−82442(P2013−82442A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−224062(P2012−224062)
【出願日】平成24年10月9日(2012.10.9)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company